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ヴィンチから10km程離れた大きな街はエンポリという。

エンポリは、フィレンツェの盆地な街とピサやリヴォルノの海の街

の中間に位置する。

フィレンツェとピサを結ぶ列車は、必ずエンポリで停車する。

エンポリを基点にシエナ方面へ行くこともできる。

フィレンツェの住人がマイホームを購入する際

安価でのどかな住宅街が広がるエンポリの駅付近を狙う

郊外の人気エリアだったりもする。

そんな人が集まるのどかな街で、週一のマーケットが午前中ある。

週の真ん中木曜日だから、主婦が圧倒的に多いが

おじいちゃんおばあちゃんの集いの場ともなって

マーケットのど真ん中で、おしゃべりに花を咲かせている。

もしくは、小さな孫のお散歩中のようで、ベビーカーを押していたりする。

外国人女性が大半を占め、ここでも多言語が飛び交う。


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私がヴィンチからバスに乗って歩いて着く頃

袋いっぱいに詰まったフルーツや野菜を抱えて帰ってくる人もいる。

あの量を見ると、もうないんじゃないかとこっちは焦る。

しかし私はバスと歩きだから、エンポリのマーケットで

大量の食材を買うことは無い。

それでも歩いて見て回るのは好きである。

野菜や果物などの食品コーナーが一番活気があって

野外でも一番マーケット気分になる。


i Tessuti di Mercato


私がエンポリの大きいマーケットに行く目的は

ハーブアロマと無精製ハチミツ関連のハーブ屋さん

端切れ布を置いてる布屋さん

裁縫に必要な材料や道具を並べる裁縫屋さん

たまに下着のパンツ屋さん、靴下屋さん、日用雑貨屋さん

掘り出しアウトレット屋さんなどなどなどなど、歩いて回るが

たいてい必要なものだけしか買わない。

しかし布屋さんでは、ついつい衝動買いをいつもしてしまう。

毎週行くわけではないから

毎回同じ端切れが並ぶことがないからである。

きれいに畳まれていることはなく、布がぐちゃぐちゃに置かれている。

奥にも下にも掘り出し物があるのではないかと

引っ張り出して探す。

たいてい、服が一着分作れる大きさのサイズで売られている。

だから私は、アイデアがあって洋服やカバンを作っているのではなく

ぐちゃぐちゃの中から引っ張り出した素敵な布との出会いで

想像が膨らみ、私の創作服が生まれるのである。

布との出会い、想像・瞑想、制作、お披露目のお出かけ、ご自慢
節約と、ワクワクが生まれるなんてなんと幸せな趣味であろう。

私の一つのストレスの発散でもあり

一つの時間の過ごし方でもある。


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そこで、両面使えちゃうフェルト素材が2ユーロで売ってるなら

買わない手はない。カバンにも良さそう、帽子にも良さそう

継接ぎしてクッションカバーにも良さそう、余りは鍋敷きにもなりそう

少年に、また'80年代とか'60年代とか言われちゃう。


フェルト系の生地は、切った部分を処理しなくていいから

まるで小学生の図工みたいに作れる。

自分では満足してるのに、家族の男子はぬいぐるみみたいだとか

ごちゃごちゃ言ってからかう。

だからやつらの服は作らないのだ。


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Panino al Lampredotto Fatto da Me

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マーケットに一人で行ったときはさっさと帰ってくるけれど

誰かと行ったときは、牛のモツ煮サンド=ランプレドットを食べる。

家で食べるより、外で食べると

やたらと美味しい大好物のランプレドット。

ブタちゃんの丸焼きポルケッタも美味しいけど

私はやっぱりランプレドットを食べる。

赤ワインを飲みながら、ギトギトにかぶりついて食べるのが

このシーズン最高に美味しく感じるのである。



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