北風が吹いている。
帽子が飛んでいきそうだ。
オリーブの木が揺れて、オリーブの天辺にいる私はこわい。
木くずが目にはいる。
枝が散らばっていく。
太陽が上の方でこちらを照らしている。
太陽は静かに放している。
木々や草花は太陽に向かって咲いている。
太陽の光は、私たちを導いている。
春が来た。
小さな芽が拝むように誕生してきた。
莟がパカッと開き大きな深呼吸をしている。
大きな口を開けた花たちにハチは嬉しそうだ。
春になったけど昨日とうってかわって10℃も下がった。
北風がビュービュー吹いて
時々熱くなる目頭を冷ましているようだった。
剪定中もコロナのことが頭を巡った。
駆け回る病院で働く人たちが肩を落としながら
「独りで死んでいく。」それをみるのが辛いという。
家族にも会えず、手を握ることもできず
そのままシーツにくるまれ去っていき、そして葬式もできない。
首相のメッセージで
第二次世界大戦以来この状況になったことはないという。
私たちの習慣や愛着を諦めて
封じ込めを信じてみんなで乗り越えましょう。
今日の戦いは明日に役立つ勝利へ繋がるはずです。
ローマ教皇が祈りを唱え、大統領は静かにみつめる。
悲しみに包まれた春は
そう、この北風によってほてりを冷まし明日へ向かう。
Ce la faremo
チェ ラ ファレーモ
乗り越えられる。
疎開のような田舎暮らしとエコ生活とハングリー人生は
前も今も現在進行形。
我が家の庭も天国のようにマルゲリータやタンポポで満ちてきた。
花が咲くとパーッと明るくなるのは気のせいであろうか。
花から輝きまでを放しているようだ。
生きるエネルギーのようなものを感じる。
野花が咲きはじめると、草も一気に伸び始める。
夫が草を刈る前に摘んじゃおう。
しかし、野草は強い。根っこさえあれば、またひょっこり生まれてくる。
タンポポの莟を摘んで、塩漬けにしようと思う。
今がチャンス!
花が咲き始めると莟も減るし、葉は苦味が増す。
莟にくっついているヒラヒラの萼がくも取るそうだ。
洗って、乾かす。
粗塩で詰めていく。
水とお酢で3分茹でるというレシピもあったので
お酢バージョンとダイレクトに粗塩バージョンの
2タイプを用意することにした。楽しみ。
生まれたての葉っぱは
生でも私はムシャムシャルーコラのように食べる。
火に通すとちょっとしかなくなるので他の野菜と一緒に料理をする。
タンポポ特有の春の味ほろ苦さを
他の野菜や塩味代表アンチョビや梅干しの微塵切り
仕上げにコクを出すオリーブオイルをタラ~と2回し3回しかければ
苦味が苦手な少年も食べられちゃうのである!
「タンポポ美味しいでしょ?」
「えー、タンポポだったのー?!」 www
フィレンツェのドゥオーモの天辺に行った時
人が創った街を眺めていた。
美しかった。
人の生活が街から伝わってきた。
何年も何年も何年も同じ街並みに今日人はいない。
人が創り出した街に人がいない。
人のいないことに慣れている田舎暮らしだけど
そんな田舎にも人はいない。
こんな寂しいことをはじめて体験して涙を流さずにはいられない。
なんという時代に生きているんだろう。
それでも芽は生まれてくる。
拝むようにして。
☆ あとがき ☆
悲しいブログになってしまってごめんなさい。
私は文章にすると気持ちやもやもやが少し落ち着くんです。
今の気持ちを記録させてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。
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