2017年8月31日、ヴィンチの大地では、ブドウの収穫が始まった。
収穫の初日は、朝の日の出と共に始まった。
少年も日の出の光と待ちに待ったブドウの収穫に胸を躍らせた。
Viticoltura
Biodinamica
Modernaヴィティコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ(ブドウ栽培現代バイオダイナミック農法)の農主は、どうしてもコレとコレ、アソコとアソコの収穫をしてしまいたい。
Vermentinoヴェルメンティーノ(白ブドウの一種)は、もう少し熟れてからでもいいかもしれない。しかし、昨年一般的に熟れた状態で収穫したときのブドウを使った白ワインが納得いかない。
いやぁ、それでも甘くて美味しい。私は言うことない。
翌日から雨予報がチラホラ入っている。濡らしたくない。
雨が降ることで、またブドウのアルコール度数が変化する。
ブドウたちは、旱魃の中、自力で生きていた。
果皮は厚く、果肉や果汁は最小限に。
実の周りの葉は、水分補給を手伝った。
病気もせず、彼らは身を寄せて成っていた。
昨年、長老が亡くなった一家の収穫も同じく、こだわりたい土地のブドウの収穫をする。
もうこの日は、夏の終わりを告げた風が吹いていた。
ブドウ農園一家のランチでは、一家と収穫仲間で賑やかにテーブルを囲む。
パワーのつくお肉料理とジェニュエンなワインは、農家の最高なおもてなしだ。
ウサギの煮込みと野菜の付け合せは、赤ワインに合い、午前中の疲れを忘れさせる。
一家手作りの生ハムやサラミは、格別である。
午前のお茶の時間にも生ハム&サラミのパニーニでもてなされた。日の出前の簡単な朝食では、お昼までもたない。飛びついたブレイクであった。
収穫をすると、すぐに果汁を搾り出す。
白ワインは、すぐに圧搾し、果皮を取り除く。
赤ワインは、果皮のチカラをしばらくお借りする。
こうして、天候や熟れ状態、経験にあわせて収穫を実行していく。
ブドウの収穫は、清らかな風と清らかな光の中、しばらく続く。
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カテゴリー【ブドウ】
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