天気が良いと

気分も良くなるし、外に出たくなる。


動きたくなるし、やる気になる。

なんだかすっごくポジティブになって


問題が解決した気分になる。


nell'Oliveto


天気が悪いと

憂鬱になって、閉じこもりたくなって

動きたくないし、やる気が全然起こらない。


とってもマイナス思考となり

未来が不安で不安で仕方なくなる。



ホ、ン、ト、ウ、ニ。


Fico


どんより雨が降ったり、キラキラの晴天になったり

何日か続くってことがない変わりやすい天候の春。



その合間を縫って

まだやってるオリーブの剪定。


なかなかはかどらなければ

なかなかやる日とやる時間がない。



他の仕事が入ればそっちをやるし


イタリアのママ業もやって時間はとられるし


車が一台しかなければ、重要な方を優先するし


夫は天気が良くてもマイナス思考がちだし。



一人で出発して

一人で黙々大地の中で

樹と向かい合っている私である。


時間が過ぎるのが早く

あっという間に十一歳の少年のお迎えの時間が来る。


Pesco


天気の良い日曜日

少年が珍しくオリーブ畑に行くというので

一緒に出発した。


「だいちのじゅうにーん」

とか言って

オリーブ畑に座って

持ってきたものでおとなしくしていた。


「イタリア語で”大地の住人”てなんて言うの?」

Popolo della Terraかしら。

少年、納得。

E' vero, vero.


nell'erba


母は仕事にならないくらい嬉しくって

一緒にゴロゴロ草の上でおしゃべりでもしたかったけど

またゴチャゴチャ言うとうるさいだろうし、はかどらないから

お互いに黙々と時間を過ごした。


taglio grosso


アレ?車が無いのに夫がいる!

仕事が午前中で終わった夫は

送ってもらったそうだ。


家に帰ってもみんないないしやることないじゃん。

まぁね。



あまりにも天気がいいから


ピクニックしよう!

わーい!

まだお店開いてるからパニーニ買ってくるね!


えっ、いいよ、ウチに帰って食べようよ。


イヤだ!

21でお母さんの負け!



ピクニック支度の間

母はオリーブの剪定ですよ、はかどらないんだから。



結局、家にも一旦帰った様子で

パニーノに挟むサラダと

ペットボトルに入れたバイオダイナミックワイン

を持って嬉しそうに戻ってきた男子親子。


Vino Biodinamico portatile


ピクニックっていいね。


家族っていいね。


こんな時間があっていいね。


こんな時があっていいね。


子どもっていいね。


のんびりっていいね。



ワインが美味しかったー。


ピクニックだからかな。


のんびりだったからかな。


剪定の合間だったからかな。



食べ終わったら

少年、帰るって言うの。

もうちょっといなよ。

夫まで、チェンソーとりに行ってくるって。

・・・・・・・・・・。



はかどらないオリーブの剪定。


Padre e Figlio


私も少女の時

おばぁちゃんとおじぃちゃんの畑に行っていた。


柿の木に登って遊んでた。


おじぃちゃんが倒れて

おばぁちゃんとおかぁさんと行っていた。


おにぎり持って。


山の下にあった畑の脇に

ちょうど良い陰になる森があって

そこから湧き水が出てて

その冷たい水を汲んで飲んで暑さを凌いだ。


隣の畑に牛を飼ってる小屋があって

牛に草をあげたりした。


おかぁさん、早く帰ろーよ。


緑の中で過ごしたこと、絶対に忘れない。


sull'Olivo!


イタリアだからオリーブやブドウやトマトだけど

畑の思い出は絶対に忘れない。


少年だけではなく

私も夫も

死ぬまで忘れない。



*過去の関連記事はこちら↓*

女剪定士の弱音 Potaturadegli Olivi④

晴れ、歩め! SetteErbe

時間 ilmio compleanno

 Grazie di aver visitato!

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ありがとうございました。

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