わー、おかあさんのオイル、おいしそう!


ちょっとオリーブオイルだけで味見してみて。


ティースプーンに入れて渡す。


うん、うん、キィーキィー・・なんてこともやってみる。


うん!イイんじゃなーい!


Pane e Olio
パーネ エ オーリオ(塩無しトスカーナパンと食べる)

食べよう、食べよう!

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この時期、やたらとパンの消費が早い。


なかなか美味しいパンを見つけることは難しいのだが

Lievitazione Naturaleリエヴィタッツィオーネ ナトゥラーレ(天然酵母パン)

を選んだりする。小麦粉は普通で白いパン。


しっとりしてることが多く

生イーストの味や香りより天然の風味と酸味を感じる。




時に、生イースト使用のGrani Antichiグラーニ アンティーキ(古代小麦)

使用したパンを選んだりする。


色は茶色交じりの全粒粉ぽく、小麦粉の成分が味わえる


が、スーパーのものは、パサつく感じで、日持ちはしない。




その他、Semi-integraleセミインテグラーレといわれる


半分全粒粉、半分精製された強力粉のパンを買う。


この組み合わせは、自家製ピッツァの時に私も使うワザ。


ヴィンチより
10km離れたエンポリという街のそのまた端っこの方に

全部オーガニックの小麦粉を使ったパン屋さんがあって

そこのSemi-integraleのパンは、なかなか美味しい。


翌日も硬くならない。


ただ全粒粉は、精製された小麦粉より

糖分が全然無いので膨らみが悪い。


細めのパンとなるし、お値段は
2倍もあるが

足を運ぶだけあるご夫婦のパンは、安心して気をおける。


夫の実家の最寄のパン屋で、お母様のお世話の時には立ち寄る。


そこのパン屋で、カリカリスキアッチャータにも出会った。




とまぁ、いろんなパンをいろんなところで買うわけだが

パン文化のイタリアでもなかなか美味しいパンにありつけない。


パン職人が変わればすぐにパンも変わるし

小麦粉が悪ければパンも美味しくなくなる。




そんな不満足なパンの出会いでも

夫はイタリア人だから毎日パンを食べたがる。


なるべくパンの日、お米の日、パスタの日なんて

満遍なく炭水化物も摂るようにしている。


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あぁ、パンといえば・・・




1996


友人とイタリア横断ギリシャへ渡り島々を回り

東欧を通りながら北上して

ヨーロッパへイタリアへ戻ってくる旅をしたことがある。


割とハングリーなバックパッカーの女子二人は

確かあれは・・・ハンガリーだったと記憶する。




ハンガリーは


遠方からのお客さんは福を呼ぶ


みたいな言い伝えがあったようで

それはそれはよく持て成された。


日本から比べるとおとぎ話のような生活で


未だ舞台衣装のような民族衣装を着て


アスファルトの無い砂埃が舞う道を行き交っていた。


それはブルガリアもルーマニアも田舎暮らしは

おとぎ話なウエスタンだった。


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お持て成しといってもスープ。


彼らの食事を分けていただく。


テーブルを囲んでの団欒は、習慣や文化の話をする。


ホンモノの民族衣装だって着せていただいた。


あぁ、ちっとも似合わない。


そんな出来事の後に


彼らは、大きな丸いパンをくれたのである。


そのパンはいつのだかわからない。


彼らにとっては、今日の分・・もしかしたら数日分のパンかもしれない。


日本人の私たちに、彼らの糧であるパンを土産にくれたのである。


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あぁ、今、あのパンを大切に、私のオリーブオイルと一緒に

Pane e olioで食べてみたいなぁ。


そんなことをいつも思い出す。


マキチの旅の話はところどころ生活の合間、少年に語る。


わーそれは美味しそうだねww


あのハンガリーの頭巾を被ったおばちゃんたちに

おかあさんのオリーブオイルを持っていってあげたいなー。



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Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




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