大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: お知らせ NEWS

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トスカーナは、早いところは10月半ば頃から
オリーブを収穫している農園はいるが
20日以降一斉に収穫がはじまり
11月の半ば頃までピークが続く。

私はここ数年10月中には終了させている。
なぜなら、温暖化の影響で成長が年々早くなっていることもあるし
11月に入ると霧の出る日が多くなり天気が悪い。
それと、サマータイムが終了し一気に日が短くなって
収穫できる時間が減った気分になるからである。

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2021年のトスカーナ産オリーブオイルは
50%も激減なのだそうだ。
ニュースで、国に支援を求めていることが報道されていた。

理由は、突然の春の寒波と初夏からの猛暑に干ばつ
この異常気象にオリーブはストレスを受け
成長が乱れてしまったという。

私が管理している畑でも、元々弱っていたオリーブは枯れてしまったし
結実していた実が初夏の時点でたくさん落ちてしまった。
カメムシやメイガも寄ってきたが
だいたいは春の寒波が影響しているようだ。

こういう事態は、土地を耕しても肥料を撒いても
どんなに水を与えても、ダメなものはダメなのだ。

それでも、生き残ったオリーブたちは
強くたくましく濃厚に美味しく出来上がっていると
ニュースでインタビューを受けていたオリーブオイル鑑定士が
口をキィキィさせたりキューっとさせて頷いていた!

私のオリーブたちも私が監修させていただいたオリーブたちも
日に当たってツルツルひしめきあっている。
全体的には不作だが、健康なオリーブには
どっさりついていたりもするし、美味しそうだ。

はやくオリーブオイルを口にしたい!

013 Assaggiare l'Olio Novello

この度、出会いとタイミングと発想から
私が監修したオリーブオイルを日本のみ
数量を限定して発売することが決定した。

どうして私が監修をしてオリーブオイルを
日本のみなさまに届けようと思ったのか。

私は、オリーブ文化のイタリアでオリーブの栽培や剪定を学び
オリーブオイルができるまでを自分で手掛けてきて
だんだん年数が経つ内
市場に出回っているオリーブオイルの事情や
農園が直面していることや対応していること
そして消費者さまたちのオリーブオイルに対しての認識不足
などなど様々なことがみえてきた。

この情報過多な世の中なのに、実際のところ生産過程というのが
あまりみえてないところに気がつきはじめ
そこで、私が言葉や写真で発信する他に
オリーブオイルが届けられたらいいなと強く想いが募ったのであった。

とはいえ、私は土地なし農民であるし
土地や倉庫となる不動産、それをリフォームする資金
それだけじゃない、トラクターなどの設備から人手の確保
ほんのちょっとの資金ではとうてい無理無理w

たいていの農園は、代々受け継がれていたり
ど起業家や想像もつかないお金持ちさんたちが農園を開業して
自分のためのワインやオリーブオイルを造って
華やかにもてなすための嗜好品となっているのが
イタリアの現状だ。

従って、無理をせず、自分の想いをアピールする方法は
一からはじめることではなく、全て整った農園の
ほんの少しだけを日本に送っていただけるといいな
たったそれだけのことであった。

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しかし、見ず知らずの農園には交渉できない。
そこで、私が数年かけて信用を得てきた友農園をたずねた。

ここの農園は、ヴィンチ村15㎞圏内に畑がある。
トスカーナらしい品種4種がメインで
草っぽい風味のするFrantoio
単種だったら私はこれが一番好きなMoraiolo
我が家でもお馴染みの癖のないLeccino
実は小さいけど隔年性にあまり影響されないPendolino
上の2種は遅く成熟する品種で
割合的にFrantoioが多めということで
遅咲き品種を早咲き品種と同時収穫となると
ポリフェノールやクロロフィルが多めで
苦味辛味のパンチが効いたザ・トスカーナオイルとなる。

そういうわけで今年は大不作なので
ありったけの生き残りツルツルオリーブの収穫は
一昨年味見したオイルとはまた違うだろうと期待している。
そこがオリーブオイルのおもしろさだったりもする。

収穫の時期は、ちょっとだけパンチ味を抑えるために
ほんの少し遅くして10月の最後の週に予定している。
今年はやや成熟が早いように見受けられるので
ほんの少しの効果はあるであろう。

搾油所は、私がいつも依頼している信用のあるところを指定。
スピリト的に有機栽培しか受け付けないこだわり派で
混ぜこね工程のグラモラ機は
より酸化を抑えるだろうといわれる珍しい縦型式
油分と水分を分ける分離機も精密で超濃厚なオイルが抽出され
全工程21度というこれまた超がつくほどコールドで
大切にしたい成分をより壊さないよう配慮されている。

そして抽出後24時間以内にフィルターにかけられる。
フィルター機を農園は購入されていて自慢していた!
そこで2回フィルターしてもらって
余分な澱を即取り払って新鮮さを1年間保たせるのである。

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この農園の主は、数少ない女性しか参加できなかった
農業士養成講座の女仲間で、彼女が唯一農園を開業し
オリーブ畑で私が落ちこぼれていたトラクターを乗り回しているw

Agriturismoと呼ばれる農園宿泊施設を現在リフォームしていて
日本のみなさまにもおもてなしができることを心待ちにしている。
私も是非畑や周辺をご案内したりして
こちらの有機栽培のワインやオリーブオイルで
お食事を楽しめたらと夢を一緒に描いている。

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このように身近な農園ですぐに足が運べたり
作業の時は一部始終様子が伺えて
オリーブオイルを味で選択した紹介ではなく
栽培や作業を日本の食卓用に一緒にチェックして
お伝えしていくオリーブオイルの紹介は
なかなかできないことではという発想であった。

こちらのOliveWellness社では
『レオナルドダヴィンチのふるさとヴィンチの丘で オリーブ剪定』
というタイトルでWEBINARに登壇させていただいた。

この会社は、オリーブとは
幸せをももつ健康を私たち人類に提供する植物であることを
知ってもらいたい一心で
WEBINARなどを開催したりコンサルトしたりしていて
私の自然愛熱に共感してくださったとこから
彼らの温かい支えの元、このようなコンセプトで
私が監修したオリーブオイルの発売が決定した運びである。







農園から監修した部分のみのブランド化を図り
ラベルを独自につくりあげた。
ラベルにもいろいろ規制があって
それはそれは、農園も私もOliveWellness社も
みんながみんな勉強になった。

イタリア産オリーブオイルは
黒いラベルや白地にポツンが多いということだったので
太陽のイメージ、オレンジ色
でも私らしくシンプルに
そしてレオナルドダヴィンチのふるさとヴィンチが
ひっそりわかるようにデザインされているので
是非とも見つけてほしいw

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ただただ味を語るオリーブオイルではない
私の、農園の、OliveWellness社の、想いを伝えるメッセージ的な
エキストラバージンオリーブオイルとなることを目指しています。

どうぞヴィンチの丘よりよろしくお願いします。

予約注文はこちらまで



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前回の記事で、夢をみている話をしました。
18歳の青年が家庭に負担をかけたくないからと
中卒で床屋さんで働き始め
自分の好きなものを買いながら
自分の本当にやってみたいことを追っていく
それは音楽の世界で、言葉や曲で自分や心情を表現していく
両親が離婚してしまって、気持ちを表現するのは
詩を書くことだったそう。
今まで誰一人の前でも歌ったことないのに
はじめてオーディションを受けて
応援したくなるような、心に刺さった人たちがいて
養成しながら成長していくという話だったんです。

まず、自分を表現するっていいなって思ったこと
気持ちや行動を言葉に残すっていいなって思ったこと
自分をもってコツコツと自分の世界でやっていたこと
ダメもとでも動いてみたこと
露出していくことで、メッセージを残したいこと

これを青年は夢と言っていました。
半世紀ぐらい生きた大人は
夢とは表現しないかもしれません。
やりたかったことをひとつひとつこなしていく
大人はなんとなく夢はゴールがないことを知っているからです。
夢というよりも前向きな希望を持ち続けるとか目標とか
ポジティブに生きるとか勇気とか挑戦とか生きがいとか
それまた別の表現をするような気がします。
そして最後には、自分のやりたいことが誰かのためになれば
と残そうとするのが本能なような気がします。

それでもその青年に心を打たれたのは、純粋さです。
誰よりも欲がなく、シンプルで一生懸命
それでもって素直に楽しく生活している姿は
誰にとっても理想的なスタイルだと思いました。

この純粋な生活って大人になるにつれて
忘れがちになるところがあります。
それでも、自分がやってみたいことを
勉強したり種をまいたり、世界をつくっていくことは
青年も成人も大人も同じだと思います。
そんなこんなんで、その青年が
今の自分にみえてワクワクしました。

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ある日フィレンツェで
Assaggiatore dell'Olioオリーブオイル鑑定士の資格を取った
Shinomaiちゃんとオリーブオイルの話で意気投合しました。
自分がやっている世界の話ができることは
やっぱり嬉しいです。
だって、今の自分はオリーブに夢中なんだから
それしか話すことないんですものw
そこで私たちは、やりたいこと...その夢とやらを語ったり。
今だっていい大人が青春期のようにはしゃいで
アイデアを交換する姿は、18歳のギャルたちですwww

その時から私の想いは変わっていないかもしれません。
ホンモノのオリーブオイルとはよくきくけれど
何がホンモノなのか、抽出されたオイルのホンモノさとは
いったいなんなんだ、それじゃぁ
ホンモノのオイルになるまでの
ホンモノのオリーブ栽培はあるの?

ホンモノ、ホンモノって、行き届いた栽培して知識があれば
どれもホンモノだと思います。
味だって気候や年度、品種や土地
収穫方法や保存方法によって
微妙に変わってきます。
私たちのパッションと正確な知識と方法で仕上がってれば
どれも世界で最高のオリーブオイルといえるでしょう。 

ただビジネスによって、栽培も抽出も味も
工作されてしまうところに問題があるのかもしれません。
それは、毎年微妙に味が変わったり収穫量が変わる
オリーブの性質を知ったうえで
農園を支える根気を築くべきところ
工作ビジネスがうまれてしまうのかもしれません。

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そんな話を、Shinomaiちゃんのお仕事仲間
オリーブオイルインポーターの
プリモオーリオジャパン代表の松村成師氏が
ご自身のブログに書かれていて
イタリアにいる私でも知ることができ
こんな風に考えられる人が
オリーブオイルビジネスの世界にいるんだ
と感心したのを忘れません。
そのブログのひとページをリンクします。

そして陸と海を超えた地球の反対側で
松村氏も私のブログを読んでくださっていて
生産者のようで生産者ではない
オリーブ栽培を勉強して環境を意識しながら
オリーブオイルの暮らしをしていることに共感をしてくださり
いつかお会いしたいですというお言葉をいただきました。

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2年前(2019)私は
母国のオリーブ農園で働いてみたいと思いました。
しかし、剪定期間でもなければ収穫期間でもない夏でした。
しかも梅雨が終わらない小豆島
トスカーナの気まぐれな春を思い起こしました。
それは草刈りに追われる四月五月ぐらいの陽気でした。

働くことはできなかったのですが
訪問することはできました。
日本のオリーブをみれてお話を伺えたことは
イタリア..いや私が住むトスカーナのオリーブと
比べることができ、日本語でメッセージを送るには
関心事と知識が増えて
行って良かったとつくづく思います。

私が働きたかったオリーブ農園は
メディアに強いところを探していました。
いつの日か、メディアを通して私のメッセージを送りたい
と思っていたのです。
そして、トスカーナで習得した技術を母国に伝授したい
と考えていました。
しかし、将来この二つのやりたいことは
伝えていませんでした。


021 Oliveto

ちょうどコロナが蔓延する前です。
私はオリーブの剪定をしていた頃でした。
松村氏が生産者さんを訪問しにイタリアへ来るので
ヴィンチにも足を運びたいと
Shinomaiちゃんから連絡をいただきました。
会いたいと想った日から何年経ったでしょう。

イタリアに入国する前に松村氏は
オリーブガーデン代表の金丸洋一氏と
イスラエルのオリーブ農園訪問をしていたのでした。
塩分が高くていやでも体が浮いちゃう湖
死海があるところで有名です。

そしてあまり知られていないですが
ものすごいテクノロジー国で
あと研究熱心な国?とでもいうのでしょうか
私にはそういう印象で、なぜなら私が講座で教えてもらった
がんしゅ病(Rogna)というオリーブのウイルス菌を退治する
樹に浸透させない有毒とならない鉱物からできた
BIO申請もできる液体はよく効くのですが
裏の説明書を読むと、イスラエルが発明し
イスラエルでつくられていて、そういうわけで
イスラエルには興味を持っていたところに
ヴィンチに寄ってくださったお二人から
直々イスラエルのお話が聞けて
さらに胸が弾みました。

ヴィンチの丘で、オリーブの枝を薪にして
BBQをしながら、オリーブの話で盛り上がりました。
もっともっと話していたかったです。

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彼らはオリーブという共通点の
オイルと栽培という二人の専門分野で
Olive Wellnessという名のWEB事業を立ち上げました。

英語オンチの私はWellnessの意味がわかりませんでした。
イタリア語で調べるとBenessereだったのです。
日本語だと 幸せ感をもつ健全さ という意味だと思ってます。

素敵な単語で人生にも生活にも必要な言葉です。
そんな意味のある言葉に
オリーブはピッタリなんじゃないかと
オリーブに付随したBenessere=Wellnessを
提供していこうということでした。

あの頃、松村氏が語っていたことを
こうやって実現化しているように思います。
そんなコンセプトをもつ事業に
ヴィンチの丘で一人ぽっちでオリーブに向かっている私を
思い出してくださって光栄です。

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思い出してくださったことのはじめに
オリーブオイル関西という展示会内の
イベントセミナーで ヴィンチの丘で オリーブ剪定
というタイトルのセミナーに登壇する予定でしたが
コロナの異変株の蔓延で緊急事態宣言が延長してしまい
展示会丸ごと中止になってしまったんです。

私は、残念でしたけれど悔しくありませんでした。
なぜなら、個人ででも何がなんでもこのセミナーを
私は残そうと想っていたからです。
その意向をお伝えすると
彼らは即賛同してくださいました。
毎週打ち合わせをしているのですが
まさしくもオリーブに関することのWellnessです!
彼らとお話しているとオリーブを介して
幸せになるんです。

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私が数年前からやりたかったことは
メディアを通してメッセージを送ることです。
これが私にとっても第一回目のステージとなります。
どうぞ温かく見守ってください。

セミナー内容は

トスカーナのオリーブの樹形やミニ歴史

剪定の順番と目的と毎年剪定する意味

ヴィンチの紹介と観光オススメスポット

農業に興味をもった動機やEU講座の在り方

オリーブ文化のヴィンチの田舎暮らし

このセミナーではオリーブオイルの話はいたしません。
オリーブ文化のオリーブ豆知識的ソフトな内容です。
どうぞ、この機会をお見逃しなく。
というのは、自己紹介やヴィンチ紹介は
この一回限りにしようと思っています。

人数に制限があるそうなので
お早めにお申し込みください。
たくさんの方々のご参加をお待ちしております。







☆ こちらの関連記事もどうぞ ☆
ワタシ流オリーブ剪定論 Potatura degli Olivi 2020 ③
ビオディナミワイン&ビオオリーブオイル会 Degustazioni
走行中の若者たちに乾杯 Condividere con i giovani




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2020年、早く過ぎ去ってくれないかなぁと思わなくても

いつのまにか年が暮れていました。


動きたい抱きつきたい密りたい独りになりたい思春期少年と

ロックダウン不可能でマイペースにネガティブな野生夫と

その二人にかまう日々とそんなにいつもと変わらない

ポジティブな私でもコロナで気が滅入りました。


家の中に閉じこもっているとまだ他人事のような気もするのに

社会の対応に思春期少年が変わっていくのをみて

そして犠牲者の数もそうですし、商いができないこともそうです

人を集めた何かができない、仕事は減る、探しても仕事はない

世の中が大変なことになっていることに

ワナワナと押し倒されていました。


振り返ってみると、記録にも残したかったこともありますが

この一年のブログでも、コロナの話題で何度も泣いています。

申し訳ございません...でしたが

ちっぽけな自分の小さな世界だけのことを語れなくって...

唯一明るい話題で夏のコロナ気休めボーナスバカンスで

ふと息を吐いたぐらいです。

我々にとってはけっこうゴージャスな旅行でした。

イタリア政府がわざと扉を開けてくれたようにも振り返ります。


暮の今、イタリアはワクチンの投入で

政府は期待一身感に溢れています。

それは、コロナワクチン例が無いことへの挑戦と

これで犠牲者は減るだろう安堵感。

第一線の方々と弱い方々が優先されています。


しかし、やっぱり薬しか手はないのか...

健康な人を操作するのか...

脳と心をもつ人間だからこそ何が何でも治すんだけど...

私は植物に対しては無農薬派だし

人を変えるほどの厳しいロックダウンを経験していると

正直とっても悔しくなります。


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私は、小さなバイオダイナミック農法のブドウ畑で

農主が手に負えないとき、お手伝いをさせていただいてます。


バイオダイナミック農法の特徴は

月や星との繋がりで植物のリンパの流れが支配されていること

4つのエレメント、火・風・水・土の生体力を活用していること

日のエネルギーを利用していること

薬草や緑肥などの栄養を与えることで虫まで喜ぶこと

鉱物のエネルギーも月や星や日の傾きのタイミングで得ること

詳しくいえばもっとあるのですが

月火水木金土日を言いたかったので並べてみました。


それでも上の4つは

どの畑にもどの人でもできそうな気がしてなりません。

天空と地球上の生きている力を活用するので

すごくエネルギッシュな生き物が食べ物として生まれます。


私は、管理人がいなくなったご家族の

野放しにされそうなオリーブ畑の管理をボランティアで

オリーブの生産維持ときれいに畑を保たせています。

ボランティアなのでお金をあまりかけずに

実験的に経験を積み重ねていますが

せめて上の3つの力を信じて、丈夫なオリーブを育てています。


この丈夫になってきたオリーブたち、貧弱そうなんですが

量ではなく、不思議なエネルギーのある果実を生むんです。

何もしてないのに無敵になってきて毎年驚かされます。


農主のブドウも、年々強くなってきて

輝く色の果実から超濃厚な果汁が絞れます。

でも、他のバイオダイナミック農法のブドウ農園さんで

人任せにしたり手を抜くと、やっぱり手抜きの果汁になるんです。


こうやってエレメントたちが共存しながら

生きる力を目の当たりにし真に受けると

私たちの体調や生活に当てはまるのではないかと思っています。


コロナでメソメソすることもあるんですが

私はこの植物たちに助けられました。

いろんな色の実がなって、色に見合った味ができて

丈夫で、へっちゃらな顔して美しく収穫されるんです。

っもうどんなに勇気づけられたことか。


いろんな人がいて、その人の性格があって

人生があって、困難や幸せがあるのと、同じなんです。


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きっと友たちが口添えを囁いてくれたのでしょう

トスカーナ日本人会さんから会報アルノという冊子の表紙に

ザ・トスカーナの写真提供のお話がありました。

Facebook(オバタ マキでフォロー可にしました)の写真一覧と

Instagram(@obatamakivinciと@realmakici)のプロフィール画面で

検索してもらうことにしました。

風景の写真を選ぶのかなぁと待ち遠しくしていると

な、なんと、バイオダイナミック農法の

農主のきらめくVermentino(品種)を選ぶとは!


表紙のコンセプトは、トスカーナらしくを筆頭に

翌年の2021年にはダンテ・アリギエーリ没後700年を記念して

古代から続くイタリア文化の葡萄酒を謳う神曲にマッチしていること

そして何よりも、この暗い世の中に光を差すような明るいシーンを

ということだったそうです。


私は、ピッタリだったんじゃないかな、と自分ながらに胸が踊りました。

トスカーナ日本人会さんの会報アルノは

配布先を公表しておりませんので、どこで出会うかわかりません。

今回も在住日本人さんたちの活躍と情報が満載です。

子女の通う日本語補習授業校の様子も伺えます!

なかなか手にする機会を許さない世の中ですが

発見したときには是非目を通してくださいね。


ときどき農業写真を褒めてくださる方がいます。

私の好奇心とカメラ好きが相俟って

畑の中を小型カメラを持ち歩いて

マクロないっろんなシーンに遭遇し目撃し

作業中にもかかわらず写真を撮っていますw

もう農主も仲間も公認?アレ?黙認ですww

こういう類を農業カメラマンと呼ぶそうです。

(どうぞよろしくおねがいします)


どのブドウも個性的で性格があって輝いていて、でも

ときにカビにやられていたり、ハチに果汁を吸い取られていたり

ある病気で木ごと変装しちゃってるブドウもあるんです。


あのカラフルなブドウは、ホントわーっと胸が膨らむような

驚きがありました。じつはあのカラフルさは

果実特有の色付きの真っ最中なんです。


あのカラフルは一粒ずつの成長の違いでもあります。

成長の違いとは、リンパの流れる部分の速度とか濃度とか

風の当たりや日の当たりなどにも関係してきます。


違う視点からみると

房の一粒一粒は血の繋がった兄弟のようです。

私は、あのブドウを「命の色」と呼ぶことにしました。


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私は無宗教だけれどもキリスト教の国に在住して

学んだことがあります。

生まれてくるものはみな自由で平和で平等で兄弟であるそうです。

自分勝手な解釈かもしれませんが

みんなが兄弟なんだと思うと、怖がっちゃいけないし

むしろ勇気が出てくるし助けたくなります。


私たちはあの一粒一粒のように成長の違った個性のある兄弟です。

あしたの世界の栄養となるように

一粒一粒輝きながら生きていきたいです。


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翌年来る年の2021年、みなさまの健康と発展を祈っております。


距離はあっても心の支えになってくださった友のみなさん

フォローしてくださってブログを覗きにきてくださったみなさん

訳してまで読んでくださってる世界のどこかのみなさん

ブログを紹介してくださったみなさん

いろんなところで気をとめてくださったみなさん

本当に本当にありがとうございました。


ある意味このブログを軸に、日々の暮らしや活動を

より意識しながら過ごすことができました。

2021年も是非ともよろしくお願いいたします。


どうぞ距離を温めながら心温かい新年をお迎えください。

それでは2020年の幕を閉じたいとおもいます。



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一年の終わりFine giornata e poi fine anno

1ページのあとがきsono in un giornali

小さくテーブルを囲んでi miei pranzi di Natale




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Domenica 19 Maggio in località Mastromarco

nel comune di Lamporecchio (PT)

ci sarà la manifestazione EcoMastro

come EcoVinci dello scorso anno.

La festa si concentra di parlare di ecologia.

Laboratori, mostre, prodotti riciclati, bici elettriche

giochi organizzati dai ragazzi, interventi, concerto...


Io parteciperò da espositore

dell'arte in materiale riciclato

sarebbe la carta pesta in carta riciclata.

Poi l'origine di questa manifestazione nasce

da una ragazza Svedese che ormai conoscete tutti.

Per questo, volevo collaborare con i bambini.

I bambini disegneranno “la natura come vuoi tu”

e io creerò le cornici in cartone riciclato.

Volevo dargli un' opportunità di pensare

di convivere con la natura

e di riciclare con fantasia nella vita.


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Dunque! Cerco i collaboratori👨👧 per disegnare.

Chi partecipa regalero' questa cornice con piacere.

Disegnate sul foglio A4 in orizzontale

con la firma sul fronte.

Potete consegnarlo ai generosi negozi seguenti:

Edicola a Vinci “Bazar Cinelli”

Via Giovanni XXIII, 7-11 Vinci

Negozio di abbigliamento sportivo

tuttoSPORT di VESCOVI

Via P.Togliatti,315 loc.Mastromarco-Lamporecchio



Consegnatelo entro mercoledì 15,

poi domenica 19 venite a visitare e ritirare

il disegno con la cornice!

Vi aspetto numerosi!


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三月、そのスウェーデンのグレータという現在16歳の女の子が

発端のFriday for futureという温暖化対策のストライキが

世界中で行われた日、私は身震いがした。

これだ、これだ。

と地球を守りたい人は思ったに違いない。

あれからグレータ嬢は特にヨーロッパではひっぱりだこであった。

しかし、彼女の意見が伝わらない報道陣や記者がいる。

残念な報道の仕方もあった。

伝える人は万人に伝わるように賢く伝えてほしい。

正しいことも、早くに気づかなくてはいけないことも

やはり全ての人に伝えることは難しいことが伺えた。


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昨年のEcoVinciのグループは

今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ死後500年の一年を尊重して

すぐ隣の地方自治体は県外ということもあり

別の場所でやることになった。

グレータ嬢の意見は私たちと同じなんだから

温暖化がどうして起こっているのかを知らせること

国・・世界の大きな問題プラス

一人一人の物の見方や生き方を見直すことを

デモを通して訴えたいのである。



デモの内容は、ゴミ問題、プラスチック、環境保護

リサイクル、省エネ、再生可能エネルギーなどなど

エコロジーに関することをみんなで認識して

自治体に産業汚染の制限を厳しくしてもらう

反対にエコロジーへの取り組みに力を入れることの訴えである。

さらに、市民一人一人の暮らしの工夫や心がけでゴミが減ったり

なぜBIOなのか、の認識がわかるように表現できたらと願う。


no title - object - parte


私はリサイクルした紙の作品をストリートに展示することになった。

しかし今回は、未来が私よりもっともっとある子どもだちが

デモに参加するべきデモだから、私は子どもたちに

天国という名の大地

という主題で、ボクらの理想の自然を描いてほしいと考えた。

子どもが私に協力するのではなく

私が子どもに協力するという姿勢で

彼らの描く絵のために、リサイクル紙で額を創ってあげたいと想う。

一人一人に。一枚一枚に。

リサイクルした紙の裏に描いてもいい。

15分で描いたっていい。

額にいれて飾れば、なんでも素敵になっちゃうんだから!


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ヴィンチ周辺にお住まいの子どもたちへ。

ずっとママとパパと過ごしたい大地を描いてください。

紙のサイズはA4。横にして描いてください。

絵が描き終わったら、絵のほうに名前を書いてください。

その絵を↓の二つのお店か私に届けてください。

☆ ヴィンチ村の一軒しかない新聞屋さん

(Bazar Cinelli in Via Giovanni XXIII, 7-11 Vinci)

☆ デモが開催される街マストロマルコ地区のスポーツウェア店

(Tuttosport Abbigliamento in Via P.Togliatti,315
loc.Mastromarco Lamporecchio PT)



519()、スポーツウェア店の近くでEcoMastro

午後15時より始まります。

地域の小学生がプラカードを持って行進したりします。

なんと、ステキなプラカード作ったね!賞が表彰されるそうです!

その後、額に入った自分の絵を引き取りに来てください。

描いた絵が入った額をプレゼントいたします!



たくさんの未来のある子どもたちと一緒に地球を守ろうと

農業以外にもこんな形で応援したいと想います。




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原始作造II la seconda vita della carta

再生した壷たち la mia arte povera

ゴミとならないお持て成し Ekoe Firenze BIO


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私は、トスカーナ日本人会という

1995年にフィレンツェ在住の日本人より

邦人の身分の証明(認知度の向上と保護)

目的に発足された協会の会員である。


1995
年といえば

私がイタリアという国に足を踏み入れた年である。


そんな頃にはもう、長年の在住者が

移住してこの地で生きていくには、と団結していたのである。


移住したって私たちの母国とは切り離せない。


日本国のアピールというより

イタリアにいる日本人の保護的な役割を

果たしているのではないかと思う。


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その保護的な大きな役割の中に

トスカーナに在住する日本人の子に日本語教育を助けている。


私の息子もお世話になっている

フィレンツェ日本語補習授業校だ。


当時の在住者の尽力で

フィレンツェ市のある小学校を借りて安全に授業ができ

日本の政府にも認められ援助金まで受けている。

このような組織を保つことだって意外と大変なことである。


そこで私たちは、この組織に頼り、子を通わせているわけで

たいていは、子を日本語補習授業校に通わせる日本人が

会員である。が、婚姻者がイタリア人というケースに対応し

お父さんの日本語教室(お母さんが伊人もいる)

最近では、日本語を学びたい一般のイタリア人にも開放し

それがとても評判良く、イタリア人の多くも会員になっているようだ。


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そのトスカーナ日本人会が年に二回発行している

会報アルノ「L'ARNO」という誌がある。


秋口、会報の取材班長から私のところへ取材依頼があった。


といっても、班長はママ友で、毎週土曜日に顔を合わせる

日本語補習校の馴染みのママである。


こうやってボランティアで役員をし、活動なさってくれている。


こんな方たちがいるから、会が保たれている。


しかし、ボランティアといえども、内容は本格的で

役員となったら仕事のようにキャリアは上がると私は思う。


私への取材目的は

トスカーナ州主催の農業士養成講座でスキルを取得

土地無し農業人をやっていることである。


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取材日、会報の班長と

これまたママ友で本業でジャーナリストをされているインタビュワーの

お二人を、せっかくだからヴィンチの丘へ招待した。


ちょうどオリーブの収穫の前の週で

連なるオリーブは重たそうに美味しそうに風に揺れていた。


ボランティアで毎号毎号取材をされているお二人に

そして、毎度毎度会員の私たちは楽しみにしている会報のお礼に

空気がまだ心地よかった黄葉の景色の中、ランチをご馳走した。


ローズマリー風味のポテトのっけフォカッチャ

自然農法の畑で採れたトマトの超シンプルトマトソースパスタ

お庭の野草を添えた自家製豆腐サラダをオリーブオイルと塩で

そして、冷えたビオディナミワインの白を。


私たちは、人生相談を交えながらおしゃべりをした。


ママ友だし、班長の子とは少年と同じクラス

ジャーナリストの子とも2歳ぐらいの差、オリーブのこともよく知ってて

話は意気投合し、もっと話していたいくらいだった。


インタビュワーは、メモ帳を横に置き、時々メモっていた。


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その後、忙しいジャーナリストが作り上げた文章は素晴らしかった。


ちゃんと会話式に構成されてて

彼女のグローバルな目線でとてもポジティブに

そして、文章がオシャレになる内容とカタカナで表現されている。


プロはやっぱりスゴイなぁと、出来上がりに感心してしまった。


私はわからないイタリア語なんかを辞書で引いて

無理やり日本語にしていたことが恥ずかしい。


日本語で例えるニュアンスが違うことは多々ある。


英語=カタカナにしてしまえばいいのだ!


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私は秋頃、その黄色い景色を見ながら思い耽っていた。


私は、農業士のスキルを取得したが、土地無し農業人である。


ブドウ農園で時々手伝わせてもらい、オリーブはどうにかこうにか

面倒の見切れない家族の畑を管理させていただいているが


自分で当てのないことをしているのではないか


経験を積むことに今は専念しているが


年数ばかりが過ぎていくようで体が老化していく不安


土地無しフリーランス農業人をどう活動させるか




私は、目の前の畑で働きたい

子育てをしながら家の近所で働くことが最初の目的だった。


農業人となり幸いにも畑に出向くチャンスに出会い

独自で畑を管理をするにあたって農薬取り扱い免許を取得し

そこで、農薬の威力を学ぶ。


2014
年九月の竜巻
に襲われたことから人生の危機感を感じ

SNSを始める。まずはFacebookから。

いつのまにか私は農薬反対運動のグループに所属していた。

ヴィンチのG.A.S.グループとも出会い

彼らの無農薬に対する強い意識に影響される。


ヴィンチの山モンタルバーノを囲む複数の自治体の中の

地域を守る団体たちと山を歩いたりして

彼らの地域を守りたい意識に強く感銘を受ける。




ただ家で手作りのご飯やおやつを作ってるだけではいけない

原材料はどこでどうやって作られているのか

今生きている私たちができること

それは、どうして大地を守らなくてはいけないのか

伝えていかなくてはいけないような気がして

モワモワムラムラ湧き上がってきたのである!




そんな時に、取材の依頼があって

伝授の第一歩になればいいなと思ったのである。


ジャーナリストの親しみやすい語りは

第一歩の私にはちょうどいい仕上がりとなった。


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トスカーナ日本人会の会報担当のみなさま

機会を与えてくださり、ありがとうございました。


イタリア国内では、日本大使館や領事館

日本食料理亭、イタリア語学学校など


日本国内では、イタリア大使館や領事館

イタリアと日本に関する文化協会などに配布しているそう。


機会があったら是非、手にとって見てください。


・・・・・ 追記 ・・・・・

ヴィンチ村のインフォメーションオフィスにも配布させていただきました。

Si può trovare questo giornalino "L'ARNO"
dell'Associazione Giapponese in Toscana

< in Italia >
Ambasciata del Giappone a Roma
Consolato del Giappone a Milano
Istituito giapponese di cultura
Scuole della lingua italiana a Firenze
☆Ufficio informazione a Vinci
ecc..

< in Giappone >
Ambasciata d'Italia a Tokyo
Consolato d'Italia a Osaka
Istituto italiano di cultura a Tokyo e Osaka
Associazione Italo-Giapponese
ecc..





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天国という名の大地 Terrasi chiama Paradiso

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Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




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