師走のはじまり、恒例のカードつくりをする。
ここでこんなことを綴ってしまって、カードを受け取る人は戸惑うかもしれない。
< Santo Natale / Madonna con bambino e angeli >
Filippo Lippi / Cassa di Risparmio a Firenze
家族の一年と私の想いを、この師走のはじまりに振り返って、言葉にする。
< Ceramica di Montelupo Fiorentino >
Villa Medicea dell'Ambrogiana di Montelupo Fiorentino
“Rosso
di Montelupo”
un bacile in maiolica con decoro a grottesche datato
1509
私は、手紙を書くのが好きであった。
友に、一度に何十枚も手紙を書いたこともあった。
ぼんやりと窓から見える風景を眺めながら、何日もかけて下書きノートに書き納めていく。
ここヴィンチの丘の窓からだけではなく、フィレンツェのアパートの窓からだって。
ずっとずっと前から、もう何十年も。
< 90 Anni di Topolino > 1928 – 2018
illustato da Giogio Cavazzano
テーマを決めて、私の体験や想いを綴っていく。
自分の中にあるもやもやが、手紙をきっかけに言葉へ変換されていく。
人に伝えるということは、一から説明しなければならない。
私の記憶を記録していく。
ノートの下書きを、便箋に清書していく。
二度書きすることで、しばらく私の中に余韻が残る。
< Fiat Nuova 500 > 1957 - 2017
今や手紙を書くことは無いに等しくなってしまったが、やはり短文でもまとめたい。
まとめることで、自分の現在・過去・未来が鮮明になり、翌年である新年を迎える準備が整うような気がしてならないからである。
< Juventus Legend > Campioni d'Italia 2016 / 2017
“6”sucudetti vinti consecutivamente dalla Juventus “G” = ”6”
一方的な表現の仕方かもしれない。
しかし私自身は、プラスになっていると信じている。
そして受け取る側も、私の一年の想いがカードとなって届き、気には留めてくれるのではないかと想っている。
嬉しい、嬉しくないとは別に。
Grande Artista < Antonio de Curtis, in arte ToTò > 1898 - 1967
マイナス表現はなるべく書かない。
言い訳もなるべく書かない。
< Gennaro Auricchio > 1877 – 2017
140° anniversario della fondazione dell'azienda casearia
一年間、どれだけ人に伝えられるコトをしたか。
どれだけ語れるモノを見たか。
どれだけ素敵な想いを共有できるか。
それは、日々の生活の中で。
今伝えられないことは、時間が手伝い、それはいつか伝えられる共有できることになっていることが多い。
una pentola di terracotta con il < Baccalà alla Vicentina >
e affiancata i pezzi di stoccafisso e una forma di polenta
様々なFrancobolli Filateliciフランコボッリ フィラテーリチ(記念切手)に出会うのも一年の楽しみである。
イタリア食、ファッション、建築、デザイン、サッカー、映画、フィレンツェ、クリスマスなど、グラフィックのセンスや記念テーマで選ぶ。
日本の記念切手も楽しいものばかりだが、イタリアもイタリアらしいデザインで日本に劣らず楽しませてくれる。
< 60° Anniversario della prima messa in onda di Carosello >
今年は昨年同様、日本宛Priorityだと一通につき€3.70(480円前後)。
普通Air Mailだと一通€2.20(300円前後)。
ヨーロッパ内 no priority €1。
イタリア国内€0.95。
正直、高い。
< Lambretta > 1947 – 2017
illustato da Franco Mosca degli anni Cinquanta
il Museo Scooter e Lambretta di Rodano(Milano)
高いけど・・私には・・チャットよりメールよりブログより、大切な手段だと信じて疑わない。
160 Anni di Manifattura <
Borsalino >
il
celebre cappello in feltro
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カテゴリー【暮らし】
『継いだ記念切手 FrancobolliFilatelici2016』
最後まで拝読していただきまして
ありがとうございました