Mosca dell'Olivo : Metodo di difesa a confronto
モスカ デッローリーヴォ:メートド ディ ディフェーザ ア コンフロント
【モスカ駆除の方法を見直す講演会】
『その②モスカ対処法』
『その①農薬の危険』 から。
*地球と体を守ろう会では、ヴィンチの山モンタルバーノ(Montalbano)を囲む地域の住人が集まる。
ヴィンチの山モンタルバーノは、オリーブ畑が連なる。
自営Frantoioフラントイオ(搾油場)を持つオリーブを業とする農園もいくつかある。
今回の講演会会場は、30ha(ヘクタール)持つオリーブ畑のど真ん中にあるVilla del Ferraleヴィッラ デル フェッラーレの一室で行われた。
こちらのFrantoio(il frantoio del Ferrale)は、Bianconiビアンコーニの名で知られている。
現在Bianconi
Francoビアンコーニ フランコ氏が一族を飾る。
会場の一階では、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作を紹介する常設展が催されている。
会場の窓からは、庭園と専用プール、ヴィンチ村の塔が見渡せるステキなパノラマはまるで絵画のようだ。
彼らBianconi一族、今年から栽培方法をBiologicoビオロージコ(オーガニック・有機栽培)に変更!
ヴィンチの丘でリーダーとなるオリーブ業者、そしてヴィンチの丘30haのオリーブ畑と大地は守られたのである。
これも地球と体を守ろう会たちの活動のおかげである。
団体の活動が少しづつ響いてきているようだ。
Bianconi一族の方針変更理由は・・・
農薬の危険性が恐ろしくなってきたからなんだそうだ。
だって、農薬を散布しているオリーブ畑のど真ん中に住んでいるんですもの。
さて、掻い摘んで、私が納得した方法・・実際BIO農民がBIOでオリーブ栽培をやっている方法だけを記録しようと思う。
一つは、五月に飛び回る雄のMosca dell'Olivoモスカ デッローオリーヴォ(オリーブに寄生するハエ)をTrappolaトラッポラ(わな)で捕まえる方法。
Trappola製品は高価そうなので、安価な手段を検討する必要がありそうだ。
もう一つは、七月頃、伝統のRame
e Calceラーメ エ カルチェ(銅と石灰)のCalceを多くして散布する方法。
できたらCalceのところをCaolinaカオリーナ(カオリン:粘土質)が良いが、高い。
それは、農業士養成講座でも学んだ。
しかし、CalceでもCaolina並みの効果が期待できるとのこと。
そういう訳で、伝統のRame
e Calceが一番コスト的に低く良い結果が出ているということだ。
Rameは、消毒や殺菌作用がある。
CalceやCaolinaは、付着作用があり、Rameを付着させる。
そして、この材料は白色。モスカが緑色をめがけて来るところを、白色で惑わすのである。
昨年、トスカーナはモスカ騒動があったが、私は近所の農民たちとコンタクトを取り合い、モスカ産卵前に、伝統のRame
e Calceでオリーブの実をを守ることができた。(記事はこちら)
今年は、モスカの交尾・産卵に適さなかった猛暑の夏と急激な朝晩の冷え込みの秋のはじまりで、モスカ被害は、きっと・・トスカーナは少ないはずだ。
モスカは、35~40℃となると死んでしまう。
産卵に適温は、25~28℃。
この二つをポイントに、私は、モスカ対策を今年はしていない。
コスト削減。
感は当たりそうだ。
毎日私のオリーブを観察している。
Biologico栽培は、虫がつく前に、病気になる前に対処をするのが一番。
それは、私たちの生活だって同じである。
栽培が生活だとすると、どんなに大変か想像つくことであろう。
次回は、『その③オリーブオイルBIO生産を業とする』。
*地球と体を守ろう会
Associazione BioDistretto del Montalbano
アッソチャッツィオーネ ビオディストレット デル モンタルバーノ
Firenzeフィレンツェ県・Pistoiaピストイア県・Pratoプラート県を跨ぐ山-Montalbanoモンタルバーノを囲む10の市町村で結束された、環境・農業・生物・健全性を尊重し、オーガニック・バイオダイナミックでの生産を推薦し、地球と体を守る意識を広げる会。
◎誰でも参加できる集会や講演会を繰り広げ、ドンドン知識を増やしていく。
◎また、未来の地球を守っていく子供たちの学校給食を全てオーガニックにしよう!!という運動もしている。
*オススメ関連記事*
『オリーブを囲む大地を守る その①農薬の危険性 Olivicoltura BIO』
『オリーブオイルを美味しくさせる Consiglio di Frantoio Bio』
『オリーブの木のハエ除け作業 Mosca dell'Olivo』
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