Galium Aparine
ガリウム アパリーネ
セイヨウカワラマツバ
別名Attaccamaniアッタッカマーニ
手にくっつくぅ!
庭の湿気の多いところに生えてきた。
アイルランドの友がヴィンチにやってきたとき
この草、水をキレイにしてくれるんだって
と教えてくれた。
何しろヴィンチは雨続きで
平地の方は湿地帯のように
大地が浅い沼のようになってきている。
我が庭もところどころ水溜りと呼べない
ぐちゃぐちゃな小さい沼ができ始めている。
アルノー川も水位が高く
橋の上を通るのが怖いぐらい。
道路のアスファルトも所々陥没してきた。
ブドウの枝縛りに行く農夫が
もう四ヶ月も雨降りだ、仕事がはかどらないよ。
大地が乾いていれば、作業が速くできるのにな。
トラクターも使えない。
ブドウの剪定後の枝を刻む作業をしなければいけないんだ。
そして、除草剤を撒いている農園は
ブドウの芽が出る前にやるそうだ。
三月四月にブドウの樹の列の草が茶色く焼かれた色だったら
除草剤を使っている農園である。
草に隠れている虫たちも殺し
草を食べに来る小動物や鳥も汚染し殺す。
その後の雨では農薬が溶け、大地が汚染する。
四月から六月までは
殺虫剤シーズン。
ハーブ好き、田舎暮らし、ワイナリー観光などは
是非気をつけて欲しい春が到来する。
私は、目や鼻が覚え
農薬散布地域がだんだんわかるようになってきたが
農業地へ観光する人たちは
春の陽気に気をとらわれず
美味しい空気と作物が味わえる農園
を訪問されることをお奨めする。
雨続きのヴィンチでも
嵐でなければ、水を汲みに行く。
ある時友が言っていた
水道の水は、薬で処理された死んだ水
山から湧き出たミネラルウォーターは、生きた水、と。
私もできることなら・・と
ヴィンチの山Montalbanoモンタルバーノの湧き水を汲みに行く。
我が家はガラス瓶に汲む。
そのガラス瓶も日が経つと汚れてくる。
あー、夫が草を刈ってしまった・・・。
建物の影に生えやすいVetriolaヴェトリオーラが無い。
そこで、アイルランドの友が教えてくれた草を思い出したのだ。
手にくっつくケバケバした草は
Vetriolaと同じ性質。
よーし!これで洗ってみよう!
ちぎってほんの少しの水を入れて瓶を振る。
とれるとれる!
Vetriola効果と同じだ。
ピカピカ!
赤ワインで汚れてたCaraffaカラッファ(カラフェ)もご覧の通り。
洗剤や道具なんかより全然効果覿面!
プラス、無臭。
調べてみると
このハーブも煎じ茶などにして薬草として使えるそうだ。
Diuretico 利尿作用
Antinfiammatorio 炎症抑制
Antitraspirante 発汗抑制
Antipiretico 熱抑制
Astringente 収斂抑制
Purificatore del sangue 血液浄化
Depuratore renale 腎臓浄化
Lassativo 下剤
Deodorante 消臭
Disintossicante 解毒作用
とまぁ、このハーブもただの草ではないことがわかった。
沼化したところから生えてきたAparine。
田舎暮らしは草や木々と共存。
性質や効能を知ると、もっともっと田舎がおもしろい。
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ヴィンチ観光ついでに
バイオダイナミックワインを手掛けるワイナリー訪問に
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