あぁぁぁ、暑い。
ヴィンチの大地は初夏を越えた夏のよう。
まだまだ開けたブドウ畑は、カラカラの大地の熱気が上昇する。
ブドウのお手入れ作業を手伝う私は、労力というより大地からの暑さにエネルギーを消耗した。
彼らの水分補給は、夜と朝の雫の粒、靄からだった。
朝到着すると、ブドウ畑は白く覆われている。
朝日に当たってキラキラした畑。
近づくと、ブドウたちの朝の吐息が、日の光に反射していた。
伸びをするブドウの姿は、少年があくびをしながら生まれてきた姿を思わせる。
去年より数週間早い、芽かき作業Scacchiaturaスカッキアトゥーラが始まった。
4月のLuna Discendenteに。(バイオダイナミック農法より)
Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ緑の剪定とも呼ばれるように、緑の時期に行う剪定。量より質を目的としている。
一枝に二房実るブドウ。
一本の木に14房実れば十分だと農主はいう。
実りが集中し濃厚な旨みを与えるだけではなく、風通しや日当たりも良くなり、病気も防げる。
枝と枝の空間と、枝の誕生が元気かどうか見極める。
そして、未来の枝を残すかどうか、樹形全体も見ながら進める。
この未来の枝を残すか残さないかで、常に樹形が成長に適切な状態で生きていけるかが決まったりもする。
小さな若枝たちも取り除く。オリーブの若枝除去と同じ理屈である。実のならない枝は取り除く。取り除くことで、リンファの流れが安定する。
横には、緑肥のグリーンピースが軒を連ねている。
今年は去年よりも早くにこの作業をしているから、グリーンピースは収穫できない。
それでは若い実を収穫し、サヤエンドウとして食べよう!っと。
************
↑はPasquaパスクア(イースター)前の話。
Pasqua明け、寒いくらいのヴィンチの大地。
大丈夫かなぁ。
*関連記事*
↓ありがとう↓
人気ブログランキング