前回の記事で、夢をみている話をしました。
18歳の青年が家庭に負担をかけたくないからと
中卒で床屋さんで働き始め
自分の好きなものを買いながら
自分の本当にやってみたいことを追っていく
それは音楽の世界で、言葉や曲で自分や心情を表現していく
両親が離婚してしまって、気持ちを表現するのは
詩を書くことだったそう。
今まで誰一人の前でも歌ったことないのに
はじめてオーディションを受けて
応援したくなるような、心に刺さった人たちがいて
養成しながら成長していくという話だったんです。
まず、自分を表現するっていいなって思ったこと
気持ちや行動を言葉に残すっていいなって思ったこと
自分をもってコツコツと自分の世界でやっていたこと
ダメもとでも動いてみたこと
露出していくことで、メッセージを残したいこと
これを青年は夢と言っていました。
半世紀ぐらい生きた大人は
夢とは表現しないかもしれません。
やりたかったことをひとつひとつこなしていく
大人はなんとなく夢はゴールがないことを知っているからです。
夢というよりも前向きな希望を持ち続けるとか目標とか
ポジティブに生きるとか勇気とか挑戦とか生きがいとか
それまた別の表現をするような気がします。
そして最後には、自分のやりたいことが誰かのためになれば
と残そうとするのが本能なような気がします。
それでもその青年に心を打たれたのは、純粋さです。
誰よりも欲がなく、シンプルで一生懸命
それでもって素直に楽しく生活している姿は
誰にとっても理想的なスタイルだと思いました。
この純粋な生活って大人になるにつれて
忘れがちになるところがあります。
それでも、自分がやってみたいことを
勉強したり種をまいたり、世界をつくっていくことは
青年も成人も大人も同じだと思います。
そんなこんなんで、その青年が
今の自分にみえてワクワクしました。
ある日フィレンツェで
Assaggiatore dell'Olioオリーブオイル鑑定士の資格を取った
Shinomaiちゃんとオリーブオイルの話で意気投合しました。
自分がやっている世界の話ができることは
やっぱり嬉しいです。
だって、今の自分はオリーブに夢中なんだから
それしか話すことないんですものw
そこで私たちは、やりたいこと...その夢とやらを語ったり。
今だっていい大人が青春期のようにはしゃいで
アイデアを交換する姿は、18歳のギャルたちですwww
その時から私の想いは変わっていないかもしれません。
ホンモノのオリーブオイルとはよくきくけれど
何がホンモノなのか、抽出されたオイルのホンモノさとは
いったいなんなんだ、それじゃぁ
ホンモノのオイルになるまでの
ホンモノのオリーブ栽培はあるの?
ホンモノ、ホンモノって、行き届いた栽培して知識があれば
どれもホンモノだと思います。
味だって気候や年度、品種や土地
収穫方法や保存方法によって
微妙に変わってきます。
私たちのパッションと正確な知識と方法で仕上がってれば
どれも世界で最高のオリーブオイルといえるでしょう。
ただビジネスによって、栽培も抽出も味も
工作されてしまうところに問題があるのかもしれません。
それは、毎年微妙に味が変わったり収穫量が変わる
オリーブの性質を知ったうえで
農園を支える根気を築くべきところ
工作ビジネスがうまれてしまうのかもしれません。
そんな話を、Shinomaiちゃんのお仕事仲間
オリーブオイルインポーターの
プリモオーリオジャパン代表の松村成師氏が
ご自身のブログに書かれていて
イタリアにいる私でも知ることができ
こんな風に考えられる人が
オリーブオイルビジネスの世界にいるんだ
と感心したのを忘れません。
そのブログのひとページをリンクします。
そして陸と海を超えた地球の反対側で
松村氏も私のブログを読んでくださっていて
生産者のようで生産者ではない
オリーブ栽培を勉強して環境を意識しながら
オリーブオイルの暮らしをしていることに共感をしてくださり
いつかお会いしたいですというお言葉をいただきました。
2年前(2019)私は
母国のオリーブ農園で働いてみたいと思いました。
しかし、剪定期間でもなければ収穫期間でもない夏でした。
しかも梅雨が終わらない小豆島は
トスカーナの気まぐれな春を思い起こしました。
それは草刈りに追われる四月五月ぐらいの陽気でした。
働くことはできなかったのですが
訪問することはできました。
日本のオリーブをみれてお話を伺えたことは
イタリア..いや私が住むトスカーナのオリーブと
比べることができ、日本語でメッセージを送るには
関心事と知識が増えて
行って良かったとつくづく思います。
私が働きたかったオリーブ農園は
メディアに強いところを探していました。
いつの日か、メディアを通して私のメッセージを送りたい
と思っていたのです。
そして、トスカーナで習得した技術を母国に伝授したい
と考えていました。
しかし、将来この二つのやりたいことは
伝えていませんでした。
ちょうどコロナが蔓延する前です。
私はオリーブの剪定をしていた頃でした。
松村氏が生産者さんを訪問しにイタリアへ来るので
ヴィンチにも足を運びたいと
Shinomaiちゃんから連絡をいただきました。
会いたいと想った日から何年経ったでしょう。
イタリアに入国する前に松村氏は
オリーブガーデン代表の金丸洋一氏と
イスラエルのオリーブ農園訪問をしていたのでした。
塩分が高くていやでも体が浮いちゃう湖
死海があるところで有名です。
そしてあまり知られていないですが
ものすごいテクノロジー国で
あと研究熱心な国?とでもいうのでしょうか
私にはそういう印象で、なぜなら私が講座で教えてもらった
がんしゅ病(Rogna)というオリーブのウイルス菌を退治する
樹に浸透させない有毒とならない鉱物からできた
BIO申請もできる液体はよく効くのですが
裏の説明書を読むと、イスラエルが発明し
イスラエルでつくられていて、そういうわけで
イスラエルには興味を持っていたところに
ヴィンチに寄ってくださったお二人から
直々イスラエルのお話が聞けて
さらに胸が弾みました。
ヴィンチの丘で、オリーブの枝を薪にして
BBQをしながら、オリーブの話で盛り上がりました。
もっともっと話していたかったです。
彼らはオリーブという共通点の
オイルと栽培という二人の専門分野で
Olive Wellnessという名のWEB事業を立ち上げました。
英語オンチの私はWellnessの意味がわかりませんでした。
イタリア語で調べるとBenessereだったのです。
日本語だと 幸せ感をもつ健全さ という意味だと思ってます。
素敵な単語で人生にも生活にも必要な言葉です。
そんな意味のある言葉に
オリーブはピッタリなんじゃないかと
オリーブに付随したBenessere=Wellnessを
提供していこうということでした。
あの頃、松村氏が語っていたことを
こうやって実現化しているように思います。
そんなコンセプトをもつ事業に
ヴィンチの丘で一人ぽっちでオリーブに向かっている私を
思い出してくださって光栄です。
思い出してくださったことのはじめに
オリーブオイル関西という展示会内の
イベントセミナーで ヴィンチの丘で オリーブ剪定
というタイトルのセミナーに登壇する予定でしたが
コロナの異変株の蔓延で緊急事態宣言が延長してしまい
展示会丸ごと中止になってしまったんです。
私は、残念でしたけれど悔しくありませんでした。
なぜなら、個人ででも何がなんでもこのセミナーを
私は残そうと想っていたからです。
その意向をお伝えすると
彼らは即賛同してくださいました。
毎週打ち合わせをしているのですが
まさしくもオリーブに関することのWellnessです!
彼らとお話しているとオリーブを介して
幸せになるんです。
私が数年前からやりたかったことは
メディアを通してメッセージを送ることです。
これが私にとっても第一回目のステージとなります。
どうぞ温かく見守ってください。
セミナー内容は
トスカーナのオリーブの樹形やミニ歴史
剪定の順番と目的と毎年剪定する意味
ヴィンチの紹介と観光オススメスポット
農業に興味をもった動機やEU講座の在り方
オリーブ文化のヴィンチの田舎暮らし
このセミナーではオリーブオイルの話はいたしません。
オリーブ文化のオリーブ豆知識的ソフトな内容です。
どうぞ、この機会をお見逃しなく。
というのは、自己紹介やヴィンチ紹介は
この一回限りにしようと思っています。
人数に制限があるそうなので
お早めにお申し込みください。
たくさんの方々のご参加をお待ちしております。
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