長い長い、長い長い夏休み。
まだ終わらない。
夏はいったいいつ終わるのだ!
新学期が始まらないと夏が終わったとは言えない。
活動的な夏に、若者が3ヶ月強も家にいるのは良くない。
夏というワンシーズン丸ごとである。
人生の中の三ヶ月なんてあっという間だろうが
成長期の三ヶ月、体も変化していれば知能だって進化している。
放っておいてはいけない時期だ。
しかし、家のアニマルはいくら成長期であっても
大人料金の子どもで、働くわけにはいかないし一文無しだ。
このアニマルをどう三ヶ月、活動的に発散させるか。
それはもう、毎年悩みの種である。
ずっとお腹が空いているようでいつも食べることばっかり言うし
お腹が空いていると集中できずイライラするし
いつも食べてるのに太らない。(くやしい)
ダラダラしているのを見ると私は腹が立つが
動くと、坂道なんかでも走っていって着けば時間を持て余している。
ちっとも疲れた様子もなければ、アイデアが生まれることもない。
仲間があるとき収穫中ブドウの列の向こう側から
「君のお子さんは何か習っているのかね?
わたしの息子はクラシックバレーを習っていてね、もう5年になる。」
「あぁウチの息子は・・・、クラシックサッカーを始めてちょっとです。」
画面に出てくるような子たちは得意芸を持っていて
練習の日々は忙しく充実しているのだろうなぁと
他人の子が羨ましく見え、その点ウチの子は・・・
食べることと無駄な動きとスマフォとイタリアンサッカー。
ずっと旅行なんかしてられないし
サマースクールだって無料なわけではない。
田舎の欠点、近所に友だちがいないので遊ぶことはないし
サッカークラブもみ~んなヴァカンスでな~んにも稼働しない。
兄弟もいなければ、おじいちゃんおばあちゃんもいない。
超核家族のイタリアの夏休みは、マジキツイ。
他の国はもう新学期が始まっているようなのに
イタリアの国立学校は、9月の半ばから学校が始まり
それから1~2週間は様子見期間(?)で早く帰宅する。
正式に学校カラーとなるのは、10月からなのであるww
暇過ぎアニマルはかといって収穫を手伝うわけではない。
私と夫で週末、アニマルのおやつのためにフルーツを収穫する。
イチジクの収穫は、私も嫌い。
大量の蚊が飛び回っているから、アニマルは来ない。
今年のヴィンチのイチジクは
いっぱいあるけどあまり美味しくなさそうだ。
干さず、ジャムにした。
最近私は、夏休みギリギリ自由研究のように
パン作りに精を出している。
本当の目的は、アニマルのおやつである。
難しい天然酵母ではなく、ほんの少しの生イースト菌仕様だが
ギリシャヨーグルト作りから出てくるホエイを使ったり
家庭で作るリコッタチーズで分離するホエイを使ったり
豆乳から作る豆腐作りで出てくる植物プロテインを使ったりする。
ホエイ(動物プロテイン)や植物プロテインの液体を加えることで
発酵を助けるのだそうだ。
長持ちの役割もするモッツァレッラに入ってる液体も実はホエイ。
捨てないで、それを加えたっていいのだ。
ピッツァとパンの生地の材料の違いは
オリーブオイルを加えるか加えないか。
それと、発酵させる時間と捏ね直すことなどに違いをつけてみたら
大成功。
自家製パンに自然農法トマトと自慢のオリーブオイルとパラ塩で
Pane e pomodoroパーネ エ ポモドーロ(パンとトマト)。
最高じゃないか。
パンが固くなったら、水に浸してパンツァネッラやパン粉にしたり。
自分でつくれると、全粒粉や小麦粉変えたりアレンジができる。
買えばパンの国でもオーガニックなんかはやっぱり高い。
ピッツァ生地の余りで、フォカッチャスキアッチャータ、グリッシーニ
カリカリスキアッチャータ、タラッリ型スナック
トルティーヤ(フライパンで焼く)を作る。
家に薪炊きの窯が無くったって、電気オーブンで十分だ。
ちゃんとしたオーブンがあると超~便利。
日本で足りないことの一つだった。
勉学にちっとも支障がないほどの
夏も終わりか過ごしやすくなった今日この頃
アニマルは、無駄に自転車で走り回り
畑のブドウ(農主に承諾済み)をつまみ食いしに行ってきたそうだ。
Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)が始まると
自分のおやつがなくなる危険があるからだ。
無駄にエネルギーを消費し、糖分を摂取することを身で学ぶ
アニマルの夏は、もうすぐ閉幕。
早く終わってくれ(涙)
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