少女時代をマキちゃん。
長い青春時代をMakiciマキチ。
子を産んだ頃からかマキさんと呼ばれるようになった。
それぞれにハッスルした時代である。
少年には、マキちゃんの頃・・・マキチの頃・・・お母さん・・・と三つに分けて語る。少年は、愉快に時代を選び、思い出を聞きたがる。
そう、それはMakiciの時代のSanValentinoサンヴァレンティーノ(バレンタインデー)の日、私はFirenzeフィレンツェのとあるBorgoボルゴ(古い地区のある通り)で個展を開催していた。
あの時代、リサイクルペーパーとリサイクルフラワーでリサイクルアート制作に夢中だった。
今は直々に植物の剪定で現在・過去・未来に向き合うが、当時はモノとコトの現在・過去・未来をグルグル考えていた。
今も変わらない。
あの青春時代のMakiciが一生懸命考えて考えて狂おしいほど考えたコトは、時間が過ぎた今でも変わっていない・・・と作品を見て想う。
そんな作品たちを一気に並べた個展では、時と出会いと作品を祝ってSanValentinoの日、チョコレートを頬張ってもらった。
日本のバレンタインデーはアレンジな風習を思い出すが、出会いに感謝を込めてチョコを食べる日でもいいかもしれない。
あの日、ちょっとセンチメンタルな曲(あるトルコ映画のサントラ)を会場で流していた。
曲にそそられて立ち寄ってくれた人もいた。
「ここはいったいどこ~??」
私の部屋のように招待し、紹介したっけ。
「どうしてもアナタの作品が欲しい!」
「サインを作品の表にして。」
今やSNSで自分と似ているヒトや好きなモノを探せるIT社会。
Makiciの頃は「出会い」に出会うのに、考えて作品をつくって個展をして、出会いのチャンスをつかんでいた。本当のところは、現在もそうなのかもしれない。
手でつくる出会い。
そんなきっかけと思い出に、チョコでも食べよっか、少年。
ぽっと空は紅く染まる。
*関連記事*
↓ありがとう↓