大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:ブドウ UVA > 収穫 Vendemmia


暑いなー。


私、日陰側行くわ。


Buon giorno

ブドウの棚一列を、あっちとこっちで収穫するのだが

あっちが日向側でこっちが日陰側である。


一つのトラクターだけだったら、たいてい四列を二人ずつ組み

その内一人は、バケツをトラクターの荷台に放り込む作業をする。


両端には、女性がくる。

その次に男性がいて、端のバケツをトラクターの方まで運ぶ。




しかし、日向側は暑いから

もういいよ、二人で日陰側やろうよ。


背中に汗が流れるのがわかる。




私は、安全第一のために長袖長ズボンが作業着である。


葉などに隠れている虫予防や日焼け防止のために。

肌の汗で、いろんなものがくっつくのも防いでいる。


ブラウスは、長袖
Tシャツより通気性があるので

メンズでも何でも古着のブラウスを着る。


体中、服で覆われて暑いけど

不快な思いをするくらいなら、予防を選択する。


traccia di ape o vespa

チクッ。


痛っ。


蜂が刺した!




出てきた蜂は、目の釣り上がった小さなスズメバチであった。


あ、ゴメンね、蜂。




軍手の上から、刺した。


急いで軍手を取り、刺されたところをぎゅーっと押して

針や毒などを押し出した。


痛い。


私は、日本人よ。

冷たい水の入った水筒を持ちながら作業をしていた。


水ですばやく洗い流した。


実は、初めて蜂に刺された。


もっとクラクラになるかと思ったが、五分もしない内に治まった。


あー、水を持ってて良かった。


仲間たちは、水より葡萄酒で洗え!なんて言ってたわ。


cabernet

軍手をしていても手を切ることはしばしばある。


葉っぱで見えない茎を切ろうとして

やっぱりおしゃべりしているときに、小指をほんのちょっと切った。


でも、軍手をしてなかったら、もっと切っていたかもしれない。


集中することも安全の一つである。


ブドウの収穫用のハサミは、先が尖っている。


軍手は安全第一のトップワン装着具である。


手をグッサリ切ってる人だって見ている。


たいてい、列のあっちとこっちで作業しているときに起こったりする。


こういうときは、阿吽の呼吸を要したりする。


lunga fila

あー腰が痛い。


なるべく姿勢を正しくしながらやっていても

やはりかがみ気味に知らず知らず作業をしているようだ。


ブドウがそこにあるんだから仕方がない。


作業中は、あまり気にならないけど

休憩したときに、キーっと痛みが走る。


少年から母の日に頂いたクーポンを使って

夜のマッサージ。


ちょっと短いんだけど、ありがとね。


ブドウの収穫が終わったら

またジャグジーだらけの温泉プールに行こう!




クルルルー、クルルルー

と鳩が鳴いている。


日中に鳩が鳴くって暑いってことなんですって。


compagni

ここの農園のブドウの収穫が終わった!


知り合ってみれば、半分は外国人。


モロッコ人、日本人、アルゼンチン人、キューバ人。


お互いの国の習慣や文化を語り合う。


このグローバルワールドブドウの収穫。


ワイワイ、ガヤガヤ、楽しかった!



さぁ、次へ行こう!



*過去の関連記事はこちら↓*

まだ夏のブドウの収穫 Vendemmia 2018 vol.1

早々ブドウの収穫 Vendemmia 2017①

量より質だ!その2 Scacchiatura continua



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あさってからVendemmiaヴェンデンミアするから!


ええっ、あさってって・・・


uva nera

ハサミとハサミを入れるケースと手袋とウエストポーチ

毎日の作業着と作業靴と、一応長靴も用意しておこう。

絆創膏と身分証明書

ティッシュ二つぐらい持って


水筒は、一本半分凍らせて水を朝足して午後用

午前の水筒は、冷蔵庫の冷たさでいいや。


ここは、お弁当も持っていかなきゃなんない。

前日の夕飯の残り。

3人分を翌日用も考慮して、メニューを考え用意する。

家族全員バラバラにお弁当。


Vigneto

八月の二十七日、バイオダイナミック農法のブドウ畑で

ワイン用のブドウの収穫が始まった。


しかし、主のところではない。


主は、人手が足りない

トラクターを任せていた叔父の交通事故

いろんな理由で、今年は派遣会社に依頼することにしたのだ。


すごく残念がっていた主。

私も残念。


体が空いた私の情報を聞きつけて

主のバイオダイナミック農法仲間から電話があった。

こちらの農園は

よくワインの瓶詰め作業でお手伝いをさせていただく農園。




主のところより3倍はある農園だから

一年間の作業は、人を雇っている。


主のところより、雑だな。


剪定や芽掻き作業の形跡を伺いながらブドウを収穫していく。


Chianti

この農園だけでなく、今年のヴィンチのブドウは・・・


この夏、すごく湿気があったように感じた。

それでも日本から比べると、湿気の無いほうなんだけど。


そのやはり肌に感じていた湿気は

ブドウに悪影響をもたらしていた。


BIO
のブドウ農園たちは、初夏

殺菌・予防に追われていたであろう。


ブドウに対敵な病害は、うどんこ病

(Peronosperaペロノースペラ)という。


トマトなんかにも発生する子嚢菌で、感染しやすい。


これらから予防するには、
Rameラーメ()を使う。


繁殖してしまうと、ブドウの実が腐る。

全体に腐っちゃったり、引き締まった実の一部だったり。


質を第一とする農園は

腐ったブドウを先に除去する作業を行う。


ここの農園は、収穫しながら除去作業もしていった。


Biologico!

暑い。


まだ八月も終わっていないヴィンチの丘は

雨がどこかで降っているすごく高い湿度と

残暑の暑さは、たまらなかった。


喉が渇いて仕方が無い。


私の体は汗が吹き出していた。


暑くてランチの食欲も失った。


太った体は、農婦の体に切り替わっていた。


cuore


そんな残暑の中

収穫仲間のモロッコ人は時々鼻から出す高い声で歌いだす。


痩せて薄黒い彼が歌うと

モスクから聞こえる祈りの歌のようにも聞こえる。


ある時また、無口で熱心なそのモロッコ人が

一人離れた列で、高い声で祈り歌を歌いだした。


私は、ロマンチックにアラブの風景を描いていたのだが

収穫仲間の冗談好きなイタリア人のオヤジが


オーイ、マロッキーノ、気分でも悪いのか?腹でも壊したか?

と聞いている。


それでも彼は歌い続けている。


そのオヤジの言う気分が悪そうな声にも聞こえてきた。

みんなも同じように思っていたのか、大笑い。


cambiato il tempo

収穫仲間は、農業が本業ではない。

たまたまヒマだった人間が集まっている。


だから、いろんな人がいて面白い。


だけど、本業ではないから

作業よりもおしゃべりで夢中になることも多々あり

そこが、イタリアだな、と感じる一部である。


作業中におしゃべりして


ランチ中におしゃべりして


最後にはお友達となるのである。


農業が好きなモロッコ人と日本人と

ヒマだった近所のイタリア人と

ワールドなヴィンチの丘のブドウの収穫は

まだまだつづく。



*過去の関連記事はこちら↓*

早々ブドウの収穫 Vendemmia 2017 ①

バイオダイナミックワインの瓶詰め Imbottigliamento

量より質だ! Scacchiatura



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農主一家のブドウの収穫が終了するのを首を長くして待ち望んでくれた近所のブドウ農園のブドウの収穫を手伝った。

Canaiolo Nero


大雨の後である。

雨の粒を蒸発させる。

日が出て、風も吹いた。

dopo la pioggia


農園を世代交代してから間もないようだ。

小さな農園は、たいてい年金所得者がオーナーとなることが多い。

農園だけの収入では困難があるからである。

Vigneto a Toiano


60
代のオーナーは元気+元気。

収穫を手伝う人を盛り上げる。

丘の向うからでもオーナーの声と手伝う者の笑い声が聞こえてきそうだ。

喜んで世代交代したオーナーは、自慢の畑を披露する。

まだまだ改良の余地アリといった畑も、半世紀以上のブドウの樹が精を出して果実を生んでいる。

Vendemmia a mano


ご自慢の畑とご自慢の伝統的な作業の横では、
Vendemmiatriceヴェンデンミアトリーチェ(ブドウ収穫マシーン)が大きな音を立てて、わさわさと収穫していた。

当然、収穫を伝統の手作業とする農園は、収穫マシーンには批判的である。

カタツムリやトカゲを飲み込んでしまうとか、完璧には収穫しきれていないとか、樹を傷めてしまうなど。

Vendemmiatrice fronte


収穫マシーンは、ブドウを吸い込み、葉を吐き出す仕組みで、いくらか収穫したらトラクターへブドウの果実を移動させる方法のようだ。

その後の作業は、どこの農園と同じであろう。

Vendemmiatrice dietro


人件費はかなり削減できるはずだ。

前述したデメリットに目を瞑れる農園はたいてい・・ブドウの果実をもしくはワインを、Cantinaカンティーナ(ブドウ造酒・貯蔵をする大中企業もしくは組合)に売却する農園が多い。買い取った企業や組合は、造酒・貯蔵所の名で販売するのである。

ワインの味や濃度の調整は、勿論・・添加物である。

造酒に興味のない農園は、自貯蔵庫を持っていなくたって、ブドウ栽培はできるのである。

Rifugio


伝統の手作業をする農園は、誇り高い。

こちらでも伝統の収穫祝いランチでもてなされた。

当然、ご自慢のハウスワインと。

奥様は、足りないことを心配して、たくさん用意をしてくださった。

ヴィンチの丘の奥に、修復した石積みのトスカーナらしいお家にご夫婦は住んでいた。

ランチは、Tavernaタヴェールナ(住居の場合、釜などがある部屋の意)にて。

Tavernaには、Fornoフォールノ(この場合、ピッツァやパンが焼ける薪釜の意)や流しがある。

私があこがれるサンルーム風に設計されている。

Casa di Capo


ヴィンチの丘の農園たちは、世代交代している。

伝統を守るか、産業にいくか

Bianco e Nero


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一家のブドウの収穫 Vendemmia2017 ③

美なブドウの収穫 Vendemmia2017 ②

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一肌脱いだ果皮たち Svinatura

ブドウの果皮のちから Rimontaggio

ブドウを摘んだら Fogliedi Uva

地球と体を守る会 パート3:バイオダイナミック農法推薦』☆

ありがとうGrazie↓

農主の親戚である大家族一家のブドウの収穫を手伝う。

Uva in Carrello


五月のブドウの開花時、雹が降った。

2014年の嵐の時のように、雹が舞った竜巻は、通りをつくった。

通りには、ブドウは成らなかった。

通り以外には、満足のいくブドウが成った。

dal Carrello al Deraspatore


一家の収穫は、親戚一同だから、大賑わい。

子供の習い事、学校のこと、村のこと、村人のこと、仕事のこと、経済のこと、政治のこと、治安のこと、病気のこと、天気のこと、ブドウのこと・・・いろんな会話が飛び交う。

日本人は、仕事中におしゃべりはしないだろうから、なかなか慣れない。

私は聞きながら一緒に笑い、相槌を打ち、問われたら、そりゃぁ私だって会話に加わる。

それがランチの時もずーっと続く。四六時中しゃべっている。

Vendemmiatori


しかし、作業は早い。

子供の頃からずぅっとブドウの収穫をしているからであろうか。

Mosto di Trebbiano fatto in campo!


一家のブタたちはゴロゴロし、一家は賑やかに大鍋を囲んでパスタを茹でたりお肉を煮込んだり。

i maiali dormono


一家自家製の
Prosciuttoプロシュット(生ハム)Salameサラーメ(サラミ)など添加物が一切入ってないので、安心して食べられる。

おまけの我が少年は、このProsciuttoだけで十分なようだ。

美味しい。

ホンモノの味がする。

Prosciutto fatto in casa


ランチの後には必ずフルーツとデザートが用意されている。

私は毎日お腹一杯で太ってしまった!

Torta con l'Uva


一家のブドウ畑から
Cerreto Guidiチェッレート グイディ(ヴィンチ村から5km離れた隣村)村が見渡せる。

Vista Cerreto Guidi da Vgna Vecchia


さらに横を見ると、丘の天辺にある教会が正しくもトスカーナのイメージ。

この教会と丘は、どの空にも合って風情がある。

私の好きな丘。

Vista Chiesa di San Zio


向うの雲が怪しい。

雲と雨がいたずらのように、私たちを困らせた。

傘まで用意して、雲のいたずらに対応した。

Mosto Bianco


一家のブドウの収穫は、大雨前に一家の熟練が効いて、無事終了した。

Uva Bianca ma Color Rosa e Vendemmiatori


夫は、農主と
Rimontaggioリモンタッジョ(赤ワインのみ黒ブドウの皮を濡らす撹拌作業)を交代で始めていた。


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ブドウの果皮のちから Rimontaggio

ブドウの収穫その1 Vendemmia2016

ありがとうGrazie↓

Viticoltura Biodinamica Modernaヴィティコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ(ブドウ栽培現代バイオダイナミック農法)ブドウ農園の畑の一部は世代交代したため、白ワイン用の白ブドウが足りない。

Brilla Uva


キラキラ輝く朝日の光と共に、同じく
Vino Biodinamicoヴィーノ ビオディナーミコ(バイオダイナミックワイン)を造る仲間のブドウ畑のMalvasiaマルヴァシーア(白ワイン用の白ブドウの一種)を収穫に行った

Luce di Mattino


戻って、農主の畑では、あるったけの白ブドウ
Trebbianoトゥレッビアーノ100%(白ワイン用の白ブドウの一種)を収穫。

トラクターのカートは黄金色に輝いていた。

Trebbiano!


カラカラに乾いた大地は、ほんのちょっとの雨では動じない。

どこかで雨が降っているのか、ものすごい湿気が襲ってきた。

こちらにも来そうだ。

un pochino piove


湿気は粒となった。

しかし、どしゃぶりの雨にはならず、またカラカラの大地に戻った。

Giuggiola


畑の横に、
Giuggioleジュッジョレ(ナツメの実)が成っている。

コレは大きい。

味はリンゴだけど、歯ごたえがマットな感じだから、あまり好きではない。が、コレはイケる。

午前のブレイクにカブリ。

喉が渇いたら、ブドウをカブリ。

Vespaヴェスパ(スズメバ)たちも喉が渇くと、ブドウの果汁を吸いに来る。

Segno di Vespa


今年は旱魃のせいで
Mostoモスト(ブドウの果汁)が少ない。

欲張らず、リクエストに追いつかないVino da Tavolaヴィーノ ダ ターヴォラ(テーブルワイン)に専念する。

Siccita


旱魃にも負けず、うっとり見とれてしまうほど色も形も味も良い
Canaioloカナイオーロ(赤ワイン用の黒ブドウの一種)

Canaioloは、Uva Donnaウーヴァ ドンナ(女ブドウ)とかUva Bellaウーヴァ ベッラ(美ブドウ)とも呼ぶそうだ。

農主は「きっと男が名付けたんだろうね。見てごらん、こんなに美しい。」

Bellissimo Canaiolo che colore!


Canaiolo100%
を積むトラクターのカート。

Canaioloは、セレクトワイン用の貯蔵庫へ運ばれる。

100% Canaiolo


Canaiolo
のブドウの果実の味は、そのままワインへ変化する。

添加物が入らないワインとは、こういうことであろう。

熟したブドウの味を収穫時に味わえることは、Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)のおもしろいところである。

Canaiolo Bello


ランチでは、毎日最高のおもてなし。

今年の収穫を祝う。

Cinghiale in Umido e Sangiovese 100%


イノシシ狩人の農主の母がこしらえる
Cinghiale in Umidoチンギアーレ イン ウーミド(イノシシの煮込み)の右に出るものはいないだろう。

90歳の味がしかっりしみこんでいる。

息子が造るSangiovese100%サンジョヴェーゼとピッタリ。

Sughero BIO


翌日は、滅多に食べれない
Cinghiale Frittoチンギアーレ フリット(イノシシのフライ)

イノシシと対抗にConiglio Frittoコニッリオ フリット(ウサギのフライ)も。

農主の母は、何をつくらせても完璧につくる。

イノシシのワイルド感はお母様の上品な仕込みにかなわない。

美味しかった!

フルーティ感のあるTrebbiano100%やフレッシュ感のあるCanaiolo100%によくあった。

一つ一つ味わい収穫したブドウたちを想像しながらワインを頂き、食を堪能する・・私には完璧な味わい方である。


私が一年間お手伝いするブドウ農園のブドウの収穫は、天候の問題もなく、無事終了することができた。


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