大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:Vinciの空 Cielo > 夏 Estate

朝、外を眺めると、透けるようなブルーが点々と光っている。

sembra i nostri denti

夏、光る透けるブルーの花Cicoriaチコーリア(チコリ)は、私たちの気持ちまでも冷やしてくれる。

Fioriscono la mattina

涼、一日のほんの時間のサービス。チコリの花は、朝だけ朝日の方を向いて咲く。

Buono anche per lei

黄金の枯れ草の向うでは、Carciofiカルチョーフィ(アーティチョーク=チョウセンアザミ)の花が満開である。

Cardi 9

Carciofiの花は、天を向いて咲く。

Cardi 3

carciofoを一本残すことで、根は生き続け、子をピョコピョコ産む。

Cardi 1

前に住んでいた隣人のCardoカールド(Carciofoの仲間)が、未だ生き続けている。

Cardi 4

未だ子を産み、未だ人生の花を咲かせている。そして、虫たちに糧を供給している。

Cardi 2

野生となったCardiカールディ()たちは、周りの自然たちと色から何から共存している。

Deco Cardi

嵐が通りかかった翌日、空は澄み、消えては現れいろんな形をしながら動いていく雲が綺麗だった。日は、雲と影踏みをしているようだった。

giorno dopo la piaggia

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日が日に日に長くなっていった。

夏至が来ると、日は日に日に短くなっていく。

我が家から眺める夏至の点は、ちょうどあそことあそこの山の間なんだ。

日が沈むとき、日はキュッと山に飲み込まれるように沈んでいく。紅い影だけを残して。

Tramonto Valle Dorata

2017年のイタリアの夏は、早くに訪れた。とてもとても早く。まるで潜んでいたものが急に飛び出してきたかのように。

もう長いこと夏を過ごしているようだが、まだ6月だって終わってない。

夏に暑過ぎることがありえても、早過ぎてはいけない。

春と夏は、植物が芽生え成長するとき。

植物のカラダだってリンパが流れ、ホルモンがあって、時がある。


今が旬のAlbicoccaアルビコッカ(アンズ)は、ボトボト落ちているそう。大急ぎ!と摘んできた大地のアンズは、やっぱり買ってきたアンズより、濃厚な味。

Albicocca Bio

こちらも今が旬のSusini Selvaticiスジーニ セルヴァーティチ(野生のスモモ)。毎年この時期、男子親子で、夫族所有の空き地に摘みに行く。たくさん摘んでくるが、すぐに食べ終わってしまう。

Susini Selvatici

たいていなら八月下旬に熟度が増すFichiフィーキ(複・イチジク)は、もうブヨブヨしている。無花果イチジクのお腹()を開けると、そこには成長しきれなかった詰った花(胎児)のように見え「ワタシ、なんかおかしいよね」と泣いているような悲しい姿で私を見つめた。

本当に。

待ち望んでいた私には、記憶を記録することができなかった。

Relax sotto la pergola

我が家は、取り外しのよしず棚がある。そこを将来、フジとブドウのPergolaペルゴラ(蔓棚)にする計画だが、とりあえずよしずを固定する。

夕日に面するこちらは、このよしず棚が有ると無いとでは、室内三度の差は出てくる。

Pergola con le erbe aromatiche

この棚下は、集いの場。

飲んで、食べて、おしゃべりして、ゴロゴロして、遊んで、作業したり、勉強したり・・・。

虫も鳥もよく通る。風もよく通る。

目の前に広がる夕日の見えるパノラマは、ヴィンチの丘が連なる。丘の渓谷ができている。この渓谷が今枯れ草で、夕日に照らされると黄金の川のように見える。

(ここのパノラマポイントは、ドライブマップにも表記されていている為、車を止めて写真を撮る通りすがりの観光客をよく見かける。)

二十匹はいるのではないかと思われるチョウが集まるラベンダーは、その黄金の川のパノラマを飾る。チョウを呼ぶラベンダーを見ていると、私までチョウになった気分でヒラヒラと軽く飛んでいる気分となる。そしてゴックン・・ラベンダーの甘そうな味が伝わってくる。 ・・気がする。

arrivano tante farfalle

この棚下は、イタリアの庶民が集うCircolo ARCIチルコロ アルチ(=Casa del Popoloカーザ デル ポーポロ Barバール(喫茶店)風だが、各地の庶民が各地に立ち上げた会員制システム文化的社交の場)のような空間。

Circoloには欠かせないCalcettoカルチェット(Calcio Balillaカルチョ バリッラ テーブルフットボールもしくはフーズボール)は、我が家の棚下チルコロにだってある()

gioca con Calcetto Padre e Figlio

この棚下チルコロは、我が家のリラックスポイント。

この空間のために、この家を購入したようなもの。

耳を澄ませば、自然の音色が聞こえてくる。

虫の音、鳥の音、風の音、揺れる音・・・近所の音。

同じ景色でも、日々色が違って、毎日空は違う。

しかし自然が荒れ狂うと、このチルコロにはいられない。ちっぽけな私たちの逃げ場はない。棚下の曝けたチルコロは、一変にして姿を変える。

棚下チルコロは守ってくれないけど、それ以上に私たちを癒してくれる。


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Strawberry Moon

眩しい白と涼しい黒のコンビ

Bianco e Nero


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チョウの羽は薄くて透ける。

通気性のある羽でふんわり飛ぶ。

そんな服を私たちも纏おう。


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ストロベリームーンといわれた6月の満月。

暑さが先取りして枯れた草は、月夜で輝いていた。

夜のそよ風が通り抜けるふんわりスカートで、大地を歩こう。


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少年の長~~~い夏休みが始まった。

毎年親は、頭を痛めているのではないだろうか。

一人で行動させることができないイタリアは、どこに行くにも親が付きっ切り。

サマースクールに連れて行くのも親。

プールに連れて行くのも親。

お友達の家に遊びに行くのも親が連れて行く。

公園にだって一人では行かない。

子も親も疲れてくる。

それでも日は過ぎていくイタリアの夏休み。


私の食欲が少し出てきたのと、またワインをちびちび飲み始めたことから、夏休みを祝ってBBQバーベキュー

i rami di Olivi

春に剪定したオリーブの枝が炭火となる。

我が家は、脂ののったジューシーな柔らかいスペアリブを好まない。

脂の抜けたカリカリスペアリブを好む。

BBQは、全て夫の仕事。

スペアリブRosticcianaロスティッチャーナは、そのままかたまりを買う。痩せている肉を選ぶ。

縦半分に骨を切ってもらう。

焼く前に、余計な脂を取り除く。

塩をふる。

Rosticciana

焼く時、熱から遠い位置でゆっくり焼く。

何度となくひっくり返す。

脂が落ちる度に火が点くので、目が離せない。点いた火は消す。火で焼くと焦げるので、熱で焼く。

熱が弱くなってきたら、下の位置で焼く。

男たちは男たちでこだわりややり方があるようだ。

Buon appetito

肉を焼いている間、私は家のオーブンで、ジャガイモを焼く。

そして、サラダを用意する。

mangiare pulito

焼けたスペアリブは、手で食べる。

骨がキレイになるまで食べる。

Lavanda fine giornata

いつもと同じパターンだが、時々食べるからこれでいい。美味しい。

夕日を眺めながら、夏に乾杯。

Cielo di Vinci giu

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Lavanda con la Luna

夫と少年からのプレゼント、小さな一株のラベンダーが、こんなに大きく成長し、今、まさに花見頃の煌煌とした紫は、私の癒しとなている。

療養生活中の私には、ゆっくりとした時間の最も適した観葉植物である。

Vista da insetti

虫が集まる。

ハチやチョウ、ホタル、Milanのような赤と黒のカメムシ、黄色いテントウムシ、小さなクモ、トカゲ・・・。

きっと、美味しいんだろうな。

それとも、彼らも知ってる効能のあるハーブなのかな。

ただ、かくれんぼうしているだけかな。

お腹の膨れた飛びながら蜜を吸うチョウは、ハチに追いかけられていた。おにごっこか。

Lavanda con una Farfalla

日の傾きや強弱で、ラベンダーの花びらは透けて見えたり、濃く増して香りまでもが見えてきそうな濃厚な紫だったり・・・。

一日の間でも、いろんな姿を見せてくれる。

Lavanda con Tramonto

そのラベンダーも、花を少し残して咲き終わる頃、摘んで、今度は私が彼らの効能を役に立てたい。

それまで、緑と黄金に見える枯れ草と光る紫の風景を楽しみたいと思う。

Pianta Viola e Bianca

こんな植物も咲いていた。紫の花から白い花が咲く。

まるで流れる血と奮い起こされた力のように見える神秘的な花だ。


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早速オクラが食べ頃の大きさになってきた。

Okura

農家からお裾分けしていただいた超フレッシュな卵と一緒に、生卵ご飯の上にオクラをチョコン。

なんと濃厚な味でしょう。

生卵ご飯を一口食べる度に、満足の声を発してしまう。あ~これぞふるさとの味。

少年もお代わりしたいのを我慢して、また明日のお楽しみ。

Riso con Uova Cruda e Okura


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