DSC04748

DSC04747

DSC04746


前編下からのつづき。


私たちは、エアーズロックを下にパースからケアーンズまで

飛行機で移動した。

あそこにも行きたかった・・ここにも行きたかった。

雲のない宙に浮かぶ飛行機からの眺めは最高であった。

オーストラリアのドローン的ランドスケープはただものではない。

描く地面は、斬新的でかつ原始的で、スピリチュアルでミステリアス。

オーストラリアのランドスケープ特集のすんごい分厚い写真集を

買いたかった・・。でも重くなるから我慢した。

原住民アボリジニが描くデザインは、大地の柄であろう。

それにしてもどうして上からの図を描けたのであろう。

彼らのスピリチュアル透視や生存の知恵は

絶対に絶対に絶対に伝授していくべきだ。

生活を保証してくれるのは有り難いが

彼らが求めることは便利とか発展ではないような気がする。

きっと彼らの本心は

「そっとしておいてくれ」

なんじゃないかと静かに思った。



83440899_2560926660897180_5866228957518495744_n


彼は、ときどきイタリアにいるお母さんに電話をした。

当時はまだまだWhatsApp(日本でいうLINE)なんぞない。

10ドルとか定額の国際電話カードを挿入して電話をした。

しかも公衆の電話ボックスからである。

私もいちいちそばにいて気だけは遠い家族へ寄り添っていた。

電話の向こうにいるお母さんはきっと

「わざわざありがとね」といった感じであろう。

内容はいたって安否の確認みたいなものである。

ただただ声を聞くという行為は、ただただ安心するものなのである。

ケアーンズ入りした頃は

オーストラリア滞在4ヶ月目に突入していた。

そろそろノスタルジーに駆られる頃である。

彼のお父さんは年金生活に入りのんびりと羊を飼いならしていた。

一番下の弟とときどきお姉ちゃんが出戻ってくる感じで

まだまだ賑やかにお母さんはお母さん業を熟していた。

気ままに生活している夫と息子たちの帰りを待って

食事の支度をする生活である。

お母さんの役割は帰りを待つことだけのように

至って放任主義で、しかし気ままな家族にイライラしていた。

彼は、移住への意志や旅の目的、人生スタイルなど

時間が経つごとに、見極めていったような気がする。

と、何年も経った今そう確信する。

夢みた国で考える時間を持てたことは本当に良かったことだと思う。

まず後悔しない。

動いてみないとやってみないとわからないことはいっぱいある。

それは海外へ行くことだけではない。

身近なことでもなんでもそうだ。

彼は、滞在すると決めた残り2ヶ月を満喫することにした。

そして、オーストラリア移住は諦め母国イタリアへ戻り

近所でお母さんのフォローをすることに決心したのである。

それでいい。

私だって、母が生きていたら

イタリアに来ることなんて考えもしなかったんだから。

彼と出会ってオーストラリアに移住なんてましてや。



DSC04758


ケアーンズにはそんなにいなかったように記憶する。

なにしろあまり写真がないから

ボワァっとはっきりしない断片と微かな記憶を

薄っすらと浮かぶイメージを辿るように繋いでいる。

それでも結構アパートの中とか構図を覚えていたり、通りのバーや

木にぶら下がっていた大きいコウモリなんかはよく覚えている。



DSC04760


パースでのキャンピングカーの楽しいひとときから抜けず

ケアーンズでもレンタカーを借りて少し遠出をした。

クイーンズランドは、ウエスタンオーストラリアと違って

熱帯雨林気候であった。

だから、緑が鬱蒼としていて

全ての呼吸が空気となった生きた湿りと温もりが特徴的であった。

国立公園デインツリーレインフォーレストでは

見たことのない植物をはじめて見た。

まるで生き物のように動き出しそうである。

地面から生まれてくる奇妙な植物は、昔っからの生命で

堂々と意味ありげに生まれ、私は恐れ入った!という感じであった。

とにかく大きくみずみずしく水分で硬直したように聳え立っている。

よそ者である私たちは

共存しあっているそこにいる生き物たちを羨ましく思った。

彼らは植物も動物も虫も微生物も仲間のようにみえた。

一種の自然社会・・コミュニティーを感じるような雰囲気で

彼らの世界があり、人間の立ち入りを拒んでいるようだった。

そのくらい恐縮したレインフォーレストである。

そんな風に体感しても、レインフォーレストに来てよかった。

太古のシダは感動的であった。



DSC04759


ワニがたくさんいるところに行った。

そして、ワニを食べた。

オーストラリアで、ヘビを食べた。

カンガルーも食べた。

食べれるものは何でも食べた。

食べ続けることはしないけど

原住民が食べるものは食べたいと思った。

オーストラリアだけではない、今まで様々な肉を試食したと思う。

ウマだって、ロバだって、カエルだって、カタツムリだって

イノシシ、シカ、ノウサギ、ヤマアラシ大、キジ、ホロホロチョウ

こうやってあげてみると、私が原住民のようで私が狩人のようだ。

野生のようで野獣のようだw

今では、野草を摘み果実をかじりそして保存する。

原始人とは・・と考えたことがあるけれど

私の人生それに似た生活スタイルもあってそうであるw

あぁ、だから田舎を選ぶのか。

衣食住の真髄を永遠に追求しているのかもしれない。


後編下につづく



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

彼が夢みた地へ【前編】上 Western Australia - Perth

彼が夢みた地へ【前編】下 Western Australia - Camping

幸せの種 il mare d'autunno



Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici