大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 日本 Japan

IMG_2874

今年の六月に日本のパスポートが切れる。

五年前は、日本の小さな市役所でつくったっけ。
こんな田舎でも窓口には
外国人の並ぶ姿が増えていて
見慣れない光景だった。
スラスラ日本語が話せなくたって
日本に滞在していることが嬉しそうだ。

それと、バックが青い写真の息子は
まだ11歳でにんまり微笑んでいる。
かわいかったなぁ。。。

...そんなことを、パスポートを眺めながら
思い出していた。

私は、五年に一度日本に帰国する
...と今年は日本に帰国する年だ。
パスポート番号を登録する航空券を手配する前に
有効期限内パスポートを更新することにした。

パスポートさえ取得しておけば
行くか行かないかは後で決めればいい。
なにしろ飛行機代がやたら高いので検討中。

IMG_2862

IMG_2864

そういうわけで以前は、息子のは
日本の小さな市役所で取得した。
私は、ローマの日本大使館の
フィレンツェ出張サービスで
受け取ったことがある。

あやふやに記憶をたどっていくと
確か当時は...
大使館に切手を貼りつけた返信封筒を送って
オリジナルの申請用紙に記入して
提出しなければいけなかった。

旅券の期限が切れての新規更新だったからかな、何も変更がなくても戸籍謄本も日本から取り寄せて提出しなければいけなかったし、写真の顔の位置やサイズも決まってて、なんなら写真屋さんの指定までもあった。
フィレンツェは、ミラノとローマの真ん中辺だけれども、ローマの日本大使館の管轄で、出張サービスがない頃は、朝一でローマに向かい、確か午前11時ぐらいまでに提出して、午後4時ごろ受け取ることができる、という方法だった。そういった経験もある。

そんな不便な時代も過ぎ...昨年度あたりから、オンライン申請システムを導入したようで、スマフォに専用アプリをダウンロードして、申請ができるようになった。
しかしネットで、パスポートをイタリアで更新と検索しても、アナログ風申請用紙をダウンロードする紹介ページがメインで、そのメインページにオンラインシステムの紹介ページがリンクされているので、正直よくわからなかった。
ので、申請書を指示通りに印刷して、ローマの日本大使館にアポメールをしてみると、紙の申請書の提出だと二度出向かなくてはならないので、フィレンツェ在住(ヴィンチ村はフィレンツェ県内)であれば、オンラインをおすすめします、とのことでオンラインシステム一本でじっくり研究することになったのだ。

IMG_2866

IMG_2867

IMG_2868

申請アプリをダウンロードしても
ダイレクトには作動しない。
OPRnetとかいう在留届に
Emailとパスワードをつくって登録
IDができあがって
(既に登録済みであればIDを持っているところへ)
旅券の申請・発行から
パスポート申請アプリに飛ぶのだ。

やり直しや見直し、確認、パスポートが出来上がってQRコードを見せなくてはいけないときも、とにかく最後の最後まで、この流れでアプリをあけるので、在留届にとべるページをスマフォの中に保存しておくと便利だろう。
息子のパスポート申請だが、本人はメールアドレスもあるので、本人が申請者として登録。親が、家族の分を申請することもできる欄があったので、申請者ごとに登録することはないようだ。

旅券=パスポートの
期限内更新は1年前からできるそうで
切替更新とよぶそうだ。

その切替更新のメリットは、申請時
前回のパスポート取得と同じ内容で
本籍を一字一句間違えずに書ける人は
戸籍謄本の提出が必要ないのだ。

戸籍謄本はたいてい発行されてから6か月以内のものが有効とされるので、私みたいに5年前に日本に行って取ったものなんかダメだし、コピーもダメ、オリジナル(原本)しかダメとなると、日本から取り寄せるしか方法はない。
今回、取り寄せずに済んだので、取り寄せる場合、依頼人がいればいいけれど、いない人や頼りたくない場合、カード決済で市役所が直接海外まで輸送してくれるのかは、わからない。さらには、いつ届くかわからないし、本当に届くかわからない。
私にとって、ここの部分(戸籍謄本提出)がいっちばん困ったところであったので、戸籍謄本の提出が免除されたことは、すごくスムーズにパスポート取得ができたことのひとつである。

IMG_2882

IMG_2878

そして、オンライン申請のメリットは
何ミリまで要求される顔写真撮影が
自分でできることである!

顔写真は、日陰でいいから日中の外の白い壁をバックに、きもち白い壁を多めに、自撮りレンズを使わずに撮る。なぜなら、室内だと照明がちゃんとないと顔の中に影ができやすい。白い壁を多めにすることは、若干の縮小・拡大は申請アプリの中でできるから。自撮りレンズはダメなようなことが書いてあった。
写真を撮影した後の補正で、トリミングはしなかった。青系グレーっぽい白壁はハイライトを強くして見た目上白にした。そうすると、顔の色味が減るので、血行よくさせた。

自筆サインも
白い紙に黒ペンでサインをして
写真を撮る。

補正するとき、あまりトリミングしない。サインも申請アプリ内で多少の縮小・拡大ができる。白い紙は、写真を撮るとグレーっぽくなるのでハイライトを多めにいれたりホワイトを強くしたりする。
黒い字も影はダメとあるので、ハイライトで影は消えるだろうし、コントラストを強くしてみるといいかもしれない。

イタリアの Carta d'identità の前と後ろの
写真ファイルを一枚ずつ用意。
こちらは添付ファイルとなる。

息子はイタリアのパスポートを
取得したことがあるので
期限が切れていてもパスポートの写真を撮って
写真ファイルを用意しておく。
有効なイタリアのパスポートを...とあるが
期限が切れたイタリアのパスポート
と素直に添付ファイルのタイトルにした。

申請者が未成年の場合は
リンクされている親権者同意書という用紙を
旅券申請時に必要なものとあるページから
ダウンロードしてプリントアウトして
自筆で書いてサインして
(共同親権者がイタリアの方は
戸籍謄本に記載の通りに書くとよいかも。
我が家の場合はカタカナで。)
それを、写真に撮って添付ファイルに。

IMG_2888

IMG_2891

IMG_2901

さて、在留届のOPRnetから
申請アプリにとんで
申請時に用意するもののところで
下にスクロールして
顔写真ファイル
自筆サインファイル
をアプリ内にダウンロードしておくと
その場に本人がいなくても
素敵な証明書写真を提出することができる。

現在有効な
電子チップ付きパスポートを読み込むときだ。

私はiPhoneなのだが、申請アプリの指示通り画面を上にして、見えないけど電子チップがある固いページにある太線に合わせて、iPhoneのカメラレンズの横辺りにそういうのを読み込む機能があるらしく、近づけてみたり置いてみたり。申請アプリでは8秒以上かかると言うけれど、けっこうな時間を要した感覚だった。なかなか読み込み完了しないから、本当に読み込んでいるのか疑問がわいてくるが、ただ無言にゆっくり読み取っているだけなようなので待ってみよう。最後には、読み取り完了!と出てくる。

読み込まれると
ある程度自動的に入力されている。

二重国籍の場合も素直に入力していこう。
いつからイタリアの国籍を取得したか
誕生日でいいようだ。
イタリア共和国で生まれ
片親が同国籍であるような項目など
二つぐらいチェックした。

で、最後に、前述した添付ファイルを
添付して完了だ。

機械処理で足りないことをピックアップしてメールにて報告されるのか、ひとつひとつ職員が目を通してメールを送ってくださっているのかはわからない。
しかし、申請完了の翌日、選択した受け取りはミラノ領事館ということで、領事館の方から確認の電話があった。正直に、ついでにミラノの友人に会うためと伝えると、すぐ了承してくれた。

IMG_2897

IMG_2902

二度も不足内容メールがきて、そのたびに前述した在留届ページから申請アプリを開く手順で、不足項目をうめていったという感じであった。
その不足内容は、顔写真やサイン写真を枠内(顔やサインの赤線枠内ではなく、バックの白地部分の全体のこと。だから顔やサインギリギリのトリミングは必要ないのである。)に埋めること、つまり写真自体ははみ出ててもいいのだ。国籍を取得した年月日、Carta d'identitàの後ろの写真とイタリアの期限切れパスポートの写真の提出...いろいろあったw

IMG_2908

IMG_2904

IMG_2909

全て準備が整うと
旅券発行手数料の支払いはどうするかだ。
カードで日本円(¥11000)で支払うか
現地でユーロ(€79)払いか。

その日のレートではなく
もう値段が決まっているのだ。
まるでPlay Stationをこっちで買うように。

この頃、見たことのないほどの円安で
1ユーロ160円!
どんなに手数料とられても
円で払った方が得だ。

カード決済を選択して
カード内容を打ち込み
決済自体は、旅券を受け取った時に実施。

旅券の受け取りは6ヶ月以内。
日にちに束縛される生活でなければ
格安チケットが出てるような日に
特急電車で向かえば
プチ旅行がさらに満喫できるというわけだ。

IMG_2893

ミラノ領事館、初めて来た。
素敵な建物の中にある。

領事館のガードマンはイタリア人だ。
わざとそうしているのか
早速怒ってる風で感じ悪っ。

イタリア語でごちゃっと言われ、いつも丁寧で優しい日本人がいるところに来たと私と息子はイメージしていたので、は?と驚いている内に、お前らイタリア語わかんのか?まで言われ、むしろイタリア語しかわからない思春期青少年はカチンとした口調でトスカーナ訛りで返答w まぁまぁまぁまぁ。

窓口の方は
そのまんま親切な日本人の
外務省の職員の方で、ほっ。
丁寧に私の質問にも答えてくださって
ありがとうございました。

突然の申し出にお付き合いしてくださった
ミラノ在住のMさん
半日でスピーディミラノプチ観光
めっちゃ楽しめた!
全部私たち好みのスポット巡り
最高でした。ありがとう!

今度は、私のパスポートの番。
またミラノでプチりたいとおもう。
Saloneの時期に!

IMG_2922



今日の一曲




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

DSC02890

DSC02891

DSC02903

つづき

シスターズと立ち寄った瓦屋さんの奥様と話が弾んだ。
観音寺市(香川県)に滞在しているならば
是非、伊吹島へ!と絶賛オススメしてくれた。

で、伊吹島へ行くならガイドの三好さんに連れてってもらって!
ということで、三好さんの電話番号をいただいた。

この瓦屋さんに立ち寄ってなかったら
伊吹島に行ってなかったかもしれないし
三好さんのことも知らず
ボートを出してくれるガイドがいることも
知らなかったわけだ。これは何かの縁だ!行ってみよう!

DSC03014

DSC02882

DSC03166

私と少年がシスターズの実家に着いた翌日
梅雨が明けた。

昨日まで雨が降ってた気流と大地と植物の呼吸は
目に見えそうな湿度と、霞かすみの中の太陽の光。
ムンと感じる。
あぁ、これが日本の夏だ。
体はすぐに思い出した。

イタリアの酷暑は、アフリカからの気流も相重なって
太陽の光が当たると痛い。火が傍にある感じ。
タバコの捨て殻だけではない、ちょっとした摩擦で野暮火事が起こる。
その容易に火がつくことを喜ぶ変態が大惨事を巻き起こす。
それをPiromaneピローマネとイタリア語でいい、放火魔と訳す。

日本の猛暑は、ついこの間まで梅雨だった面影を残した
ジトッとした重たい暑さ。煮込みの湯気が立ち上がっている感じ。
湿気と熱気が上昇し、台風の渦が生まれる嫌な予感がつきまとう。

同じ夏なのに、なにかどこか違う。
イタリアでシソがハーブとして定着しないワケがわかる。
ワサビができないワケもわかってくる。
日本で食べるトマトの味が違うワケだってわかる。

かといって母国ニッポンのふるさとの味が無性に恋しくなるが
違う気候で種を移動させて植えても
同じものは生まれないワケもわかるものなのだ。

土地の気候で生まれた恵みを
その土地で味わって摂取することが
地球にとってもサスティナブルで
健康でいることと長生きすることの
いっちばん理に適っていることなのだと私は想う。

土地の気候と歴史は食文化のワケであって
それを郷土料理といわれるものなのであろう。
それをイタリア語だとGastronomiaガストロノミアというはずだ。

231438300_4197270903695968_3903668801965904255_n

ミックスな我々はごちゃごちゃお惣菜をスーパーで調達した。
シスターズの夫アイルランド人も
なんちゃって日本人の我が少年Italo‐Giapponeseも
ときどきしか帰国できない愛国心なニッポン人も
連れてきた元地元民シスターズも
アレ食べたいコレ食べたいと
こんなにスーパーのお惣菜コーナーを楽しんだことはない。

待ち合わせの時間まで、近くの海水浴場でひと浴びして
ピクニックをすることにした。

潮が引いた遠浅のビーチはグレーの砂浜に
小さなカニのようなのがせっせこふさがった穴を
コロコロ砂を丸めながら開けていた。
その砂コロは、穴を中心に花火のように分配されていた。
よくみるとどこもかしこもカニが仕業の砂コロだらけだ。
そのぐらい一面は湿ったビーチが広がって人の足跡はない。

何故。なぜ。ナゼ。
なんで日本の海は、こんなにも人がいないの?

イタリアの七月なんかうじゃうじゃビーチは激混み
望遠で撮ると新宿駅とか品川駅のラッシュアワー並みだ。
ニュースでスポットを当てられる光景は毎度うんざりする。

私が南房総にイェィイェィと繰り出していた昭和の終わり頃
うじゃうじゃビーチに海の家は激混みで
なかなかにラーメンは出てこなかった。

イタリア在住の日本人たちは七月だろうと夏の間ずっと
海ではトップレスに真っ黒に日焼けしてるはずなのに
日本ではしないの???
それだけが謎に残った夏の日本一時帰国である。

DSC02985

DSC02962

DSC03017

麦わら帽子で現れた三好さんの慣れた口調で
伊吹島ツアーがはじまった。

あるときガイドなしでゆっくり自由気ままに旅をしたいけど
こういった歴史のある小さな島の船便のないところは
ガイドさんを利用したい。

小さな島といえば、私はシチリア島のエオーリエ諸島やギリシャだ。
伊吹島より大きかったから午前向かって午後帰ってくる
そんな風に少しでも人里離れて各地の海水浴を満喫していた。

伊吹島は、海水浴が目的ではない。
もう、誰もいないビーチは日本のどこに行っても無人島並みである。

伊吹島には、(2019年)7月の終わり頃訪れた。
その頃を中心に、6月から9月ぐらいまで
この島限定で煮干に加工される伊吹いりことなる
そのいりことなるカタクチイワシの群れが集まってくる
漁獲期なんだそう。
その工程をのぞいちゃおう!という海上ツアーである。

カタクチイワシは
この際イタリア語で言ってみるならばAcciugheアッチュウゲ(複)という。

このカタクチイワシを伊吹島の沖合で漁獲され加工されていないと
伊吹いりことは呼べないそうだ。
まるで、イタリアのD.O.P.(Dominazione di Origine Protetta)
保護指定原産地表示のようだ。
指定された土地の産物で、生産方法も加工過程も
全て規格にそって商品とならなくてはいけない。

私たちは島々に囲まれた瀬戸内海にある伊吹島沖の
カタクチイワシの漁獲作業のタイミングに鉢合わせた。
小さな海上タクシーを操る釣りキチ三平のように麦わら帽子をかぶる
元伊吹島出身だという三好さんは
漁船が見渡せるちょうどいい位置に我々を浮かばせてくれた。

DSC03091

DSC03056 - Copia

DSC03088

DSC03104

DSC03093

ちょっと長くなりそうな網引き作業の間
伊吹島の周りをまるでクルーザーのように近づき
石門だとか前の加工場跡を見せてくれた。

そして、船から降り、島を歩いた。
住居は小高い丘の上にある。
上から見渡す黒い瓦屋根の家々の半分は空き家だそうだ。

小学校は小さいのはもちろん大きいのも閉鎖され
小さいのは、伊吹島資料館となり
大きいのは、瀬戸内芸術祭のアートプロジェクトで
一部活用されたようだが
これだけでは直島のように人は集まらなさそうだ。
この島は、三好さんのようなガイドが
ひたすら案内するしかないように見受けられた。

伊吹島の島民だって、漁獲期に集まって
他の季節は観音寺市に住んでいたりするそうだ。
学校もないし...

そんな家族の生活を犠牲にしたような職業だが
漁獲期の収入は良いそうなので、捨てたものではないそうだ。
男は船乗り、煮沸・乾燥・選別するいりこの加工場は女
意外や意外、みなさん若者ばかりで後継者問題はなさそうなのが
ハッピーエンドに終われるツアーであった。

DSC03140

DSC03152

DSC03116

ツアー土産に獲りたて煮沸ホヤホヤのフレッシュカタクチイワシを
タッパーに詰められるだけ詰めさせてもらった。
つまみ食いをしながら。
煮えたイワシを囲んで鷲掴みにしている我々を
空のセイロの間から猫たちがこちらをじっとみつめていた。

私たちは翌日に控えたビオディナミワイン&オリーブオイル会の
おつまみにその伊吹煮沸いりこも並べた。
パンチのあるトスカーナオリーブオイルと塩プラス、レモン
地中海的な食し方は、イタリア在住にはイタリアを思い出させる
なかなかに親近感のある味わい方であった。お試しあれ。

DSC03182

香川県には小麦・塩・醤油
そして濃厚で旨みの強い伊吹いりこのだしが揃って
コシの強いさぬきうどんという食文化
ガストロノミーがあるんだそうだ。

それを追うように観光が付随して
学んで語っていくんだなということを
改めて知ることができた。
不意の出会いに感謝したいとおもう。

DSC02790

Kagawa vol.3へ、つづく。



☆こちらの関連記事もどうぞ☆
無計画に目的地に行こう Shikoku Region - Kagawa vol.1
親切な島、甘辛い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.2
ビオディナミワイン&ビオオリーブオイル会 Degustazioni





オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
Olive Wellness社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
役立つ知識・知恵・情報・価値観をシェアしよう...
なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。


私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。

オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。


第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
オリーブオイルビジネスのエキスパート松村氏が
引き続き登壇されます!
どうぞ、お楽しみに。

Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
詳細とお申し込みはolivewellness.storeよりどうぞ。



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici




Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




DSC02451

DSC02416

DSC02316

DSC02414

直島から高松までは、車も乗れるフェリーだった。

その前に、直島でサクッとうどんを食べることにした。
こうやってサクッと入ってサクッと食べれる日本て、いい。
どこの田舎や観光地に行っても、何かしらさっぱり食べれる
蕎麦屋とかうどん屋とかラーメン屋がある。すごくいい!

直島からフェリーが出航するとき、若者住人が手を振る。
さよ~なら~、また来てね~。
見送ってくれる国って日本ぐらいなんじゃないのかなぁ。

DSC02255

客引きのお迎えは何度も経験した。
現代こそ、客引きにくっついていって宿探しなんて
想像できないだろうが、'90年代に欧州を旅していた頃
ネットがなかったから、地球の歩き方と客引きで宿を探したもんだ。

例えば、島の客引きといえば
シチリア島のエオーリエ諸島のヴルカーノ島に行った時のこと
無計画な女子二人は、のこのことフェリーから降りた。
どこからみてもバックパーカーガールズであった。

目星をつけていたんだろう
ワンピを着たぷっくりした小さなおばちゃんが近寄って来て
「ウチにバンガローがあるんだけど、どうだい?」いいね!
ガールズはのこのぷっくりおばちゃんにくっついて行った。

島だしミニキャンプ場だし、車で来る人はいないだろうから
テント用スペースとバンガローが敷地を囲むように設置されてあり
中央が庭でバーベキューや自炊ができる場所もあった。
バンガロー一室は小さく二段ベットがあった。
ボロかったし、汚かったけど
他を探すのが面倒だったのでここに決めた。

ガールズはさっそくビキニと短パンで海へ行く。
港近くに、さっきいなかった魚と野菜売りが
Ape(Piaggioの三輪バイク)の荷台に山盛り積まれていた。

ガールズはきゃぁきゃぁ言いながら選んでいると
これ持ってけ!あれも持ってけ!と
いろいろオマケしてくれた島のおじちゃん。
最高に嬉しかったし美味しかったなぁ。

ちなみにヴルカーノ島は、火山という名の通り
グツグツ海の中も活動していて
遠浅のビーチは温泉みたいで
水の中なのにグツグツしてるから座れない。
だから平らな流木を拾ってきて、その上に座って温泉気分。
そんで、海の水の中の泥を顔にぬったり体にぬったりする。
そこにいる人たち、みーんな泥んこなのーwww
あぁ、楽しかったなぁ

DSC02241

そーんな思い出を懐かしみながら、直島をたった。
やはり瀬戸内海はブルーのグラデーションが素敵だった。

高松港に着いて電車に乗って観音寺という駅で降りた。

わー、フィレンツェで出会って、東京で会って
ヴィンチに遊びに来てたシスターズ(Mのことをそう呼ぶことにする)が
手を振りながら「マキチー!」と呼んでいる。

知らない土地を渡り歩いてきただけに
やっと知ってる人に出会えただけでもほっとする。
私たちは欧州慣れしてるから、再会にハグしあう。
初めてみたシスターズの運転でシスターズの実家へ向かった。

DSC02439

DSC02440

DSC02444

親子で一番最初にさせてもらったことは
床屋さんごっこであった。

少年は一ヶ月あとから日本に友だち家族とやってきた。
親子再会後も半月以上、少年の散髪にかまってられなかった。
だんだんロン毛化し、帽子かぶってたw

ある日なぜか友人に、よく切れるというハサミをプレゼントされ
東急ハンズで自宅用床屋さんセット=ナイロンのポンチョを
ゲットして持ち歩いていたので、一式ある。

庭で少年の髪の毛の散髪をしている間
シスターズんチのワンコが、ずっとこちらを眺めていたw
ワンコの視線もそうだけど、セミがやたらうるさいなと思ったら
道路沿いなのに、すんげーセミだらけで怖かった。
しかも大きい。イタリアの小型なセミなんて
カワイイもんだ。

DSC02284

DSC02274

DSC02279 - Copia

DSC02281

シスターズが大きいダムがあるから行ってみよ
と言うので行ってみることにした。

途中、赤い縦の旗が立ち並ぶ墓地があって
よーく読んでみると、生木地蔵尊とかいてある。

シスターズも寄ったことがないというので
寄ってみることにした。

そういうところが、シスターズとの旅で
イタリアでもギリシャでもトルコでもスイスでも
気になるところはどこへでも立ち寄った。

この生木いきき地蔵とは、直径1.5m、高さ30mほどある
樹齢‘1200年の楠クスノキに、約200年前
病弱な一人娘を想って三ヶ月掘り続けたら
娘はなんと100歳も生きたということから
生木のお地蔵さんにお願いごとをすれば
願いが叶うよということで
願い事が多すぎる私たちも手を合わせたのであった。

その生木とお地蔵さんと墓地を守る主が現れた。
どうぞ、どうぞ、写真撮ってってください!
遠慮なく墓地だけど生木の写真撮らせてもらって
主のところへご挨拶に伺うと
そこは、襖ふすまの修理屋さんであった。

長いこと海外在住をしているフィレンツェシスターズにとって
紙でできている引き戸なんて外国人並みにワオである。

アトリエにお邪魔させてもらった。
工具をみてるだけでワクワクするし
何個も立てかけられている刷毛なんか
わざとらしいオブジェにみえてくる。
いちいち驚いていちいち写真を撮っていると
襖職人も調子にのってくるw
次から次にいろいろ見せてくれて
襖のアンティークな取っ手もみせてくれたりしてワオだった。

あまりにもいちいち喜んでいる私たちをみて
襖職人、襖の端切れを私たちにプレゼントしてくれた。
そこでまたわーわー喜ぶから
襖職人、コレクションしている'60年代頃の
映画のポスターを分けてくれたのである!
これイタリアで持ってたら自慢できそう!
ありがとう、おじちゃん!

DSC02302

DSC02297

DSC02307

DSC02299

生木地蔵尊だけでお腹空いちゃった!
シスターズオススメのザ・さぬきうどん屋さんで
うどんをズルズルツルツルとすすった。

ユーロからすると極安の本場さぬきうどんに感動し
田んぼが一段でも棚になってるだけで感動し
BONSAIのような植木があるおうちをみて感動し
軒の下に玉ねぎが干されていれば感動し
黒光りしている反り返った瓦屋根に感動した。

瓦屋さんに惹かれて立ち寄った。
イタリアの茶色いテッラコッタ=素焼きの瓦より
炭色な黒がナチュラルな日本の瓦の方が好きだ。

瓦屋の奥様のお話によると
近頃は地震や台風などで伝統的な瓦屋根の需要が
減ってきているという。
しかし、土や色の風合いを残して、瓦屋根以外に
インテリアや造園などのリクエストが増えてきているという。
ヴィンチだったら暖炉の周りなんかよさそうだなぁ。
思い出に小さな小皿をゲット。

そこで、とっても人柄がよかった瓦屋の奥様と話し込んでいると
「私、伊吹島の小型船出してくれるガイドをしってるわよ」
ということで、電話番号を教えてもらったのである。

ちょっと立ち止まった瓦屋さんで
観光の話をしたからおしえてもらったガイドさん。
動いてみないとわからないし
話してみないと何が生まれるかわからない。

DSC02382

DSC02327

DSC02363

雨の中、目的地の豊稔池堰堤(アーチダム)に辿り着いた。
誰もいなかった。

ゴォーっとしぶきを立てて噴き出している堰堤は
雨など関係ない。
周りの地面も植物も石も岩も
まるでしぶきにかかったようにシトシト濡れていた。

このアーチダムは、まるでヨーロッパの城壁のようだった。
堰堤の向こうには、まるで守る集落があるようにもみえた。

私たちは、その黒ずんだ堰堤の周りを
雨なのかしぶきなのかわからない粒の中散歩した。
どこにいっても最終的に何を観察しているって
まわりの自然に溶け込んでいるかだとおもう。
私たちは、小さな虫までみつめてあげた。

DSC02396

DSC02400


つづく。


☆こちらの関連記事もどうぞ☆
やっぱりトスカーナ!Amica come Sorella
大地の春・草・味 Erba Spontanea
親切な島、甘辛い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.2






オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
Olive Wellness社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
役立つ知識・知恵・情報・価値観をシェアしよう...
なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。


私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。

オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。


第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
再び爽やか若社長が登壇されます!
どうぞ、お楽しみに。

Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
詳細とお申し込みはこちらのリンクよりどうぞ。




Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。



にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


DSC02176

7月(2019年)の半ばだって過ぎていたのに
ムシムシしたグレーの空で覆われていた。

たった一泊二日だけだったのに
なんだか何泊もしているぐらい
この小さな島を知り尽くしたような気分になった。

DSC02072

私は、直島を、イタリアの友やイタリアの雑誌や
とにかく日本人からの情報ではない、世界の人たちから知った。
日本にアートな島があると。

母国ニッポンのことを聞かれることがあるけれど
ニュースだって観光地だって
イタリアの田舎に住んでいると
フィレンツェの街だって遠く感じることがあるんだから
母国も遠い国に感じることが多々あり
答えられないことなんてしょっちゅうだ。

それでもここだけは次回絶対に訪れてみたいと
この世界の人がいうアートな島に近づく旅を計画した。

岡山の友を訪ねてワイン&オリーブオイル会をしたり
小豆島でオリーブ関係のアルバイトしたいと妄想したり
結局、旅行と2社オリーブ農園の視察ができたけど
海岸沿いだけではなく奥地も素晴らしそうだということがわかって
また訪れたい場所となり、移住者さんと知り合えたり
そして、直島の次は四国に渡り
フィレンツェシスターズの実家周辺の発見をして
ここでもワイン&オリーブオイル会を開いてもらって
最後に、広島へ渡り、イタリアの中学校で学ぶ戦争について
語り続けていかなくてはいけないその大惨劇を
現地にいって親子で学びたかった。

WhatsApp Image 2021-07-26 at 08.25.26

DSC01962

直島へ渡ったのは、小豆島から高速船で渡った。
国民宿舎で、直島行き船の情報をキャッチしてもらって
出航する港まで送ってもらった。

シチリアのカラフルな馬車の荷台みたいなのがあったバール付き待合所が
バックパーカーが集まってきそうなユースホステルみたいなところで
均一感のないソファーや家具、散らかった感じが
やたらアットホームで、親近感が湧く待合所だったけれども
誰もいなかった。

待てども待てども乗船客とか船さえの動きもない。
しかし、国民宿舎の方と連絡が取れあっていたみたいで
出航する船は、別の港から出るということで
ぷっくりした小さなオジさんが、言葉数少なく
私たちを迎えに来てくれた。
なんだかイタリアを旅してるっぽくて
体が思い出した感じだった。

ジェット系の高速船だから、船内はバスのように狭く密室だった。
波しぶきが窓にあたって、のんびり感は一切なかった。

DSC02100

直島の港は、さっそくアート化されており、近代的で
島民しか行き来しないような港とは大違いであった。
私は、伝統的な地元感があるほうが好きなんだけど
建築的にも近代化されていることで
都会っぽいシステマチックな雰囲気は信頼感がある。

イベント付きの長旅なので荷物が結構あった。
本当は、島の真ん中あたりの素敵な宿を
紹介してもらっていたのだが、満室だった。
サイトでみる素敵そうな宿を何軒か連絡したけれども
どれも満室であった。焦った。
素敵とか島中心いう条件を外して、港から1分の宿をとった。

島の宿は、ほぼどこも民泊で
おウチを観光客に貸している感じである。
木造(?)3階建ての最上階のお部屋を与えられたはいいが
昔ながらの階段は急傾斜で、歩幅が狭く危なっかしい。
重たい荷物を、宿を営む若カップルのお兄ちゃんが運んでくれた。

DSC01998

DSC02003

最上階のお部屋の窓から、直島の屋根が見渡せる。
ほとんどが瓦屋根だ。

共同トイレに行ったり、出かける支度をしていると
イタリア語が聞こえてきた。
少年がいち早く「イタリア人がいる」と耳を欹てている。

交代で少年がトイレに行ったとき
廊下でそのイタリア人と出くわして
少年は「CIAO」と挨拶したらしいw
すると想像通り「アレ?!キミ、イタリア語しゃべれんの?!」となる。

イタリアのどこよー?と大人も興奮している。
ボクはフィレンツェから来てます、とヴィンチの田舎を省いた少年。
わざとトスカーナ風な発音を強調する少年。
そういうところがイタリア魂をもったイタリア生まれの子どもである。

で、その後、私もご挨拶したら
ミラノ在住日本人とミラノ出身イタリア人の建築家たちであった。
ミラノ在住日本人も、すっかりミラノ調アクセントである。
きっとこういう建築関係やデザイン、アート関係者が
世界から集まってくるのだろう。

DSC02108

DSC02164

宿から1分もしないところに、島唯一のセブンイレブンがあった。
そこで飲料水や簡単なものが買えたのは便利である。

島内散策にレンタル自転車という手段もあったが
とりあえずバスに乗ってみることにした。
あの黄色いパンプキンバスに乗ってみよう!

日本は夏休みにちょうど入ったぐらいだったけど
日本人ではなく、ほぼ全員、中国の若者たちであった。

バスの中は、私たちと同じ顔をした中国の方たちで埋まって
バスの運転手は、シナリオ通りの英語をカタカナで指示していた。
私の日本語に嬉しかったのか
一番前の特等席w運転席の隣に陣とらせていただいた!

バスのオジちゃんに、島は小さいから全然歩けるよ、といわれ
乗り換えとなる地中美術館で降り
その先は、のんびり歩いていくことにした。

地中美術館だけは、オンライン予約のみ入館でき
無計画なアナログ旅人は、せっかくここまできたのに
地中美術館に入ることができなかった...

WhatsApp Image 2021-07-25 at 21.46.26

WhatsApp Image 2021-07-25 at 21.31.41

親子はジメジメした曇り空の中
点々と存在するアートや美術館に向かって歩いた。

島は起伏があるので上ったり下ったりだ。
自転車では私は無理だったと思う。歩きで十分だ。
ビーチにも立ち寄れるし、自然をじっくり眺めることができる。

DSC01732

直島は、建築家安藤忠雄氏の作品が立ち並び
ファンにはたまらない。
今こそオリーブを栽培したりしてるけど
そのもっと前は、こんな私も建築系を学んだ身である。
是非とも見学してみたい!

こんな小さな島に、コンクリート打ちっ放しの建物
緑の芝生、その向こうは海。
超ミニマリズムで永遠に続きそうな平面や直線
コンセプト通り、モノにあふれた社会で原点を見つめ
静かに思索する時間と空間と場所は
一瞬、直島にいることを忘れ、すべてがそうであったところ
そうとも思わせるし、直島伝統感のジャングルのような緑が
人工化されたことは、廃墟にならないよう観光を守るべき
そう見守りたくなる気持ちも同時に生まれたりもした。

DSC01756

誰もいない透き通った海はイタリアの7月では考えられないことだ。
曇りだろうとゴロゴロしている人はいっぱいいるし
泳いでる人だっていっぱいいる。
どちらかというと一年中誰かがビーチにいるイタリア。
ヨーロッパの人だったら、2週間は同じ宿で
同じビーチと同じ道を歩いて、まるで地元民の休暇のように
滞在するだろう。
この島は誰一人そういう目的の旅行者はいないようにみえた。

DSC01935 - Copia

その家プロジェクトというアートプロジェクトは
空き家の古民家を改修して作品化させた家々で
ご案内してくれるのは島民たちであった。
誘導している若者もいたし、大人もいたしもっと大人もいた。

上手にリフォームされているので清潔感があった。
しかし、プロジェクト地区以外の住居区には
古民家を飲食店にしたりオシャレに活用されていたりもするが
やはり廃屋もみられ、現実っぽさも垣間見られ
ジャングル化した緑は、放置された時間が計れたものだった。

WhatsApp Image 2021-07-25 at 21.31.41 (1)

親子は、セブンイレブンでビールとジュースと
この辺限定ぽいスナックを買って、漁船が停泊してるハーバーで
アペリティフをした。

私はギリシャでもそうやってビールとつまみをもって
アぺりをしていたことを思い出す。
あ、アペリだけじゃない、バックパーカーは
レストランなんかでご飯食べることは少なかったから
お惣菜を広げて、夕日を眺めながら呑んで伸びてたんだw

少年はいう。
漁船ハーバーでのアペリは思い出深いそうだ。
またあのパターンで旅行したいと何度懇願されたことか。

DSC02061

直島に、銭湯があった。
そこもアートプロジェクトされているそうなので
男女分かれてひとっ風呂浴びに行った。
愉快な外装とインテリアは、銭湯の主まで愉快にさせるようだ。
弾んだご夫婦にお会いすることができ
一日が楽しく終えることができたとおもう。

DSC02157

翌日、昨日バスで来たところを歩いて
見きれなかったところをみたけれど
歩いているところは昨日も今日も同じところであった。

これから私も世界の人のように
アートな島に行ったよ!
と建築家たちに伝言していこうとおもう。

DSC02182



オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
Olive Wellness社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
役立つ知識・知恵・情報・価値観をシェアしよう...
なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。


私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。

オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。


第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
再び爽やか若社長が登壇されます!
どうぞ、お楽しみに。

Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
詳細とお申し込みは下のリンクをクリック↓





☆こちらの記事もどうぞ☆
ブルーな島、清い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.1
親切な島、甘辛い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.2
風に揺らぐ田 le risaie




Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici

旅行&アートviaggio & arte.....@realmakiciより
Naoshima特集多めにアップしてます!

DSC05443

夏がきた。
西日が差し込むキッチンがモワッと暑く感じた夏至
今年の一番日の長い日は6月20日であった。
イタリア時間で翌朝には日食も観測されたようだ。

DSCN2377

SNSで父の日というキーワードをみかけ
すっかり私は6月21日の日曜日は父の日だと思いこんでいた。
少年は疑うこともなく、夫は都合がいい。

そういえば、一昨年の千葉県南房総市の園芸のアルバイトでは
父の日ウィークと題し、ヒマワリの繁盛期であった。
日本では、父の日には黄色い花を贈る習慣があるのだと。

朝、ハーブチームも全員でヒマワリを収穫する。
ヒマワリにも種類があって、ヒマワリの花びらの色が若干異なる。
その種類ごとにビニールハウスは分かれていた。

大雨謦報の中、私はローソンの半透明のレインロングコート
(社員さんたちはプロ用のパンツとジャケットタイプ)
MUJIの雨とUV対応ハット、野鳥の会の長靴を履いて
ヒマワリを濡らさないように汚れないように折れないように
赤ん坊を抱くようにヒマワリを抱いたっけ。

そして、あの眠たくなっちゃう作業葉っぱシュルル除去作業をする。
私もハーブチームから応援にいって葉っぱシュルル作業を手伝った。
ベテランが心配そうに私をみている。
ヒマワリは首が命!と教わった。
花の大きさ順に並べると、ベテランたちが大きさごとに束ねていく。
その繰り返しを日々行い、繁盛期には残業もあった。
残業にはお弁当が出てて、シングルには食費がういた。

DSCN2360

そんな残業までもした父の日ウィークの思い出もあって
そのSNSの父の日キーワードには疑問がなく
父の日、お父さんの好きなものを食べようということになった。
お父さんの好きなものって、黄色い花より赤い肉
というわけで、恒例のBBQをする段取りだが
また口コミで知ったちょっと遠い肉屋さんまで調達しに行くことにた。

「明日父の日だから今日は肉を買いに行くんだ」
と同僚に話したところ
「え?父の日?別の月じゃね?」
とおかしな家族だと思われた。
言われてみると・・母の日より先だったような・・

ググッてみると・・・
3月19日がイタリアの父の日で
6月第三日曜日が日本の父の日だということが判明した。
そして、3月にあるイタリアは世界でも少数派で
日本と同じ6月が、世界でも通用されている日のようなのだ。
へぇ。知らなかった。勉強になったなぁ。間違ってみるものだ。
ま、年に二回父の日があってもいいさ。
ゆっくり休んでもらおうよ。

DSC05439

春になって仕事も忙しくなりロックダウンどころではなかった。
外での農作業や庭作業は植物の都合で動く為放っておけない。
腰を曲げたりいっぱい歩いたり立ったりしゃがんだり腕をつかったり
とにかくずーっと動いている。
動くことが習慣だから、週末も動いている。
雨の日は動きたくてムズムズイライラして
雨でもできる外の仕事、屋根付きのところで何かしている。
春になって、近隣の庭作業のお手伝いもしちゃって
オリーブ畑の草刈りも庭の草刈りも暖炉用の薪集めも
外のことはみーんな夫がやってくれている。
夫がいなかったら、田舎暮らしはできなかったと思う。
そんな肉体派の夫でも日々あちこちが痛いと言っている。

「この日曜日は父の日みたいだし草刈り機壊れてるし休んだら?」
やりたいことがいくつかあったみたいだけど
天気のいい日にゴロゴロするって気持ちがいいんだよね
結局私の提案に甘えて
久々にゴロゴロした日本の父の日であった。

DSCN0198

DSCN0199

DSCN0194

私はアントネッラのところに旬の野菜とフレッシュタマゴを
調達しに行った。リサイクルでタマゴの容器を持参して。

タマゴからかえった雛のヒヨコをみせてもらった。
人工的に保温器で管理している。
わー、なにこれ~!
赤外線みたいな赤いライトも保温ライトなんだそうだ。
丁寧に育てて独り立ちできる頃、大地に放すのだ。
オリーブ畑をアヒルと一緒に走り回っている。

ニワトリもタマゴをたくさん産む時期と産まない時期がある。
産まない冬、タマゴないんだよね・・と
いつもフレッシュタマゴを狙って来る私に残念そうに言う。
でもその保温器導入のせいかニワトリが増え
常にタマゴはある状態だ。マーケットで週一で屋台だしてるけど
きっとリクエストが多いんだろうな。

「タマゴキレイだけど洗ってるの?」
「もちろん!糞がついてたらみんな嫌がるし。
息子たちにやらせると割っちゃうんだよアイツら。
だから私が洗ってる。」 ご苦労さま!

DSCN0184

DSCN0183

DSCN0185

「ちょっと来て見て!」と畑の中に呼ぶ。なになに?
キュウリの列、こっちが馬の糞を与えた方
あっちが糞が終わっちゃって与えてない方
「ほんとだ、全然違う。」
馬の糞て微生物がいっぱいいるからイイ肥料なのだ。
肥料のために馬を飼う人は、田舎暮らしだったらいっぱいいる。
私も何度考えたことか。
しかも馬を交通手段にできたら最高だよなぁと。

DSCN0203

私はいらないって言ったけどもってけっていうズッキーニの花
花付きズッキーニ、サラダ、トロペーアのネギ
ここの美味しいジューシーなキュウリ
まだあったBietola(フダンソウ)
栄養たっぷりのBarbabietola(テーブルビート)これも終わりだって
上の部分の頭が硬いのを選べという赤いタマネギ
ニンニク、そして容器の数分12個のタマゴ
袋は節約させて!というから袋ナシで木のカゴでいただいた。

DSC05437

今日の父の日アペリティフはアントネッラのキュウリシリーズ。
濃厚ヨーグルトを濾過させたギリシャヨーグルトに
塩とニンニクとオリーブオイルで和えたギリシャ風サラダ
フレッシュタマゴでつくったマヨネーズに
小豆島で衝動買いした出会いの生味噌の甘味噌を混ぜて
キューリのディップで召し上がれ。
これに農主の、全てがほどよい白ワインがよく合う。
アペリしている間にBBQして
いつまでたっても沈まない夕日の空の下で
そう今年はたぶん二回目の父の日に乾杯したのであった。
少年は、みんな海に行ってる・・・と嘆いてうるさかったなぁ。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*



Grazie di aver visitato!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


↑このページのトップヘ