大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 日本 Japan

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ゴミって、ついさっきまで商品だった。

中身を守ったりデコったりと清潔だった。

壊れるまでお気に入りだった。

いらなくなっちゃったけど、また使えるかな。

壊れちゃったけど、この部分使えるかな。


ゴミになる前

商品名もあってデザインもされて丹念に作られてビジネスがあった。

使命を果たしたらゴミとなり、燃やされたり埋められたり

置いてけぼりとなって海に浮かんだり自然の異物となるの。


ゴミが生まれない生活はできないのか。

そのモノの価値は薄れても、生まれ変わることはできないのか。

あなたが必要としなくても私が必要とするかもしれない。

自然に還ることのできるモノがうまれればいいな。

燃料を最小限に抑えられる生産や再生ができたらもっといいな。


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日本に帰国した時に思ったこと。

過剰な包装が一番目についた。

こんなにきれいな箱にこれっぽっちの中身に驚いた。

一つ一つのお菓子の包装にも呆れた。

ゴミとなりやすい包装過多なのに、街にはゴミ箱がないことに困った。

それでも街はきれいなように思う。

それは秩序のある国民性だと思った。


イタリアにいて思うこと。

老人が使用済みティッシュを道に捨てたことに

カルチャーショックを受けた。

タバコを開けるときのビニールを捨てるシーンは当たり前。

山道や田舎道に不思議なゴミが

わざわざ捨ててあることに悲しみを覚える。

街中のゴミ箱はパンパンで溢れ道端は汚い。

だけど、早朝清掃車や清掃人が片付けにくる。

学校で掃除をするのは掃除のおばちゃん。

それでもスーパーでは量り売りがメインである。

ゴミを燃やす習慣がない。

ヴィンテージのファッション服に限らずガラクタの

Used系のマーケットやお店がいっぱいある。

無料で交換っこする施設もある。

田舎の住人にはコンポストを無料で配布され

ゴミの税金の割引制度がある。

それでもまだまだゴミのことを考えてる人は少ない。


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これからゴミのシーズン、プレゼント交換の多い時期である。

人はどう思うかわからないが

私は家にとってある使用済みの包装紙やリボンを使う。

少年に小さい頃から、セロハンテープをきれいに剥がせば

この紙はずっと生きてるんだよ、と教えてきた。

イタリアの友からプレゼントを頂いた時

少年は丁寧にセロハンテープを剥がしててじれったかった。

そのイタリアの友(大人)は「破け!」と言った。

少年は私の顔を見た。

「できなければ破いてもいいよ。」

少年は、お母さんもそう言うし友に従って破いたけど

ゆっくり破いていた。

破く速度が少年の気持ちに変換されたようで私に伝わってきた。

みんなが帰った後、破けた紙を持ってきて

ゴミになっちゃったことを残念がっていた。

「大丈夫。まだ半分以上使えるよ。」

四角に切ってあげると少年は笑顔に戻った。


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そこでブログ⇛『風に揺らぐ田lerisaie』の続きである。

徳島県に秘境の棚田がある上勝町は

国内で最も先にゼロ・ウェイスト宣言⇛こちら

を発表した土地であることを知った。

なぜ上勝町だったのか。⇛こちら

そして過疎で廃屋化していった廃材を活かしながら建設された

現代的なジェネラルストアやクラフトビール工房の建築に

魅了されたこともあり是非とも訪れたくなった。

民泊のおばちゃんが拵えてくれた地鶏の唐揚げに

上勝クラフトビールが最高に美味しかった。

翌日、民泊のおばちゃんが棚田を案内してくれ

民泊のおじちゃんが上勝クラフトビール工房に連れて行ってくれた。

Kamikatz Stone wall Hill Craft & Science ⇛こちら

製材所をリノベしたそこでも廃材を利用し町の再生に活用する

という画期的なクラフトビール工房であった。

本当は、サイトでチェックしたら所内見学はできない日であった。

しかし、民泊のおじちゃんの顔で見学することができたw

こんな秘境にこんなかっこいいビール工房が!

ビール職人が案内してくれた。

「日本のビールってお決まりじゃないですか。選びようがない。

ビールだってワインみたいに選択ができてもいいと思う。」

ビールと発泡酒の違い、クラフト化させる材料

彼のクラフトビールに対するパッションは隠すところがない。

レシピを公開しちゃったりするそうだ。すごいw

もっともっとオープンにしてクラフトビールを一般化させたい

と願っているそうなのだ。わかる!

私のブログやヴィンチの写真だって

もっともっと無農薬野菜やリサイクル生活を

多くの人の生活に取り入れてくれることを願っている。

地球と体に優しいオリーブオイルが美味しくなる方法を

ヒミツにしたってしょうがない。

みんなに美味しくて安心なオリーブオイルを拡げたい。おんなじ!

とりわけシンボルともなっているインディゴタワーには呆気。

「あそこで打ち合わせをするんです。」こんなところで?!

イギリスの最も権威のある現代美術の賞«ターナー賞»を受賞した

建築家集団Assemble⇛こちら

が設計したというクラフトビール工房。⇛こちら

どれもこれもがサステナビリティ盛々で

上勝町の理念にかなっている。

ゴミってゴミじゃない。

出さないモノで、再生するコト、資源になるのだ。


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彼らのクラフトビールが買えるジェネラルストア

Rice& Win Breawing co. BBQ & General Store ⇛こちら

でランチをすることにした。

こちらも廃材が素敵に活用された建築で

こんなところで時間を過ごせるだけでもワクワクする。

廃材をオシャレに利用しただけでこんなに生き返るのである。

アイデアって素晴らしい。

ストアにある商品やお皿も

ゴミと捨てられたモノを変身させただけである。

私は車だったので、ビールは今晩の自分のお土産に。


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上勝町に行ってよかった。

かっこよさをしれてよかった。

デザインされた商品がゴミとなってまたデザインされる。

廃材でデザインされたスペースで未来をデザインする。

そのかっこいいデザインとはサステナビリティ力であった。

過疎化がすすむ秘境でいかに自然を守り、若者を引きつけるか。

しかし、ゴミの意識は一人ひとり持たないと解決しない。

自然は守れない。世界は変わらない。

老若男女サステナビリティ力を要する現代である。


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ヴィンチ村にもゴミステーションがあり分別ゴミは持っていく。

そこからお好きにどうぞというわけにはいかないし

町のコミュニケーションの場となる上勝町とはまた違うが

地域では動き出しているイタリアである。

一人ひとりの意識が高くなれば

もっともっとかっこよく未来までデザインされた

自然と伝統を守れる村になるはずだ。

それはヴィンチ村や上勝町だけではない。

世界中・・地球ぜーんぶ守れると信じている。



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ちっぽけな私でも何か人のためになりたい。
役には立たないかもしれないが、ためにはなるかもしれない。
多くの人が知識を増やすことで、大地の汚染と
私たちの病を減らすことができるかもしれない。
そんな気持ちで私の活動が始まった。

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大至急対策をしないと危険に加速している地球温暖化現象。
二酸化炭素の排出を意識的に減らすこと
木々や生物が呼吸する酸素を大切にすること
そこへ大地や海へ放出されるゴミを減らし
全ての生物が安全な糧を食すことができるようにすること
細かく言えば限が無い。

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日本でもイタリアでも世界では
三人に一人もしくは二人に一人の確率で癌などの病になっている。
私の母は乳癌
父は脳溢血
兄は白血病
家族四人の内、三人が癌かもしくは成人病が原因の病である。
叔父も叔母もそのまた叔母も友人も友人の母も父もみんな癌。

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私が農業に情熱を抱き
そこで温暖化対策や人の病対策に関連することといえば
除草剤、殺虫剤、成長の増減を意図するホルモン剤等の農薬
保存料、着色料、甘味料、香料などの添加物や精製方法等を
実際現場にいるワインやオリーブオイルを通して
植物の成長と栽培、食品の本質を
知らせることではないかと考えた。
それは、商品を売るための目的ではない。
私が畑を歩いて植物と向き合いこの目で見て気がついたこと
そして関係者から学んだ知識を自分だけに留めておくだけではなく
たくさんの人に知ってもらうことで
危険性や大切なことをダイレクトに聞いて
良いこと(もの)と悪いこと(もの)の見極め方を磨けば
世の中がどんなに悪いことだらけで地球の温暖化の納得
病が続出していることの原因が分かってくるんじゃないだろうか
と大いに(!)地道に(・・・)期待しているのである。

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まずはオリーブオイルの試飲から。
舌の構造と試飲の方法を教え、その通りにしてもらう。
私のオリーブの収穫は
一度に搾油所へ運べる量のオリーブの実の量がなる程の
オリーブの木の本数が一畑にあり
その土地の土壌や位置、品種を引き立てて
違う土地の畑の搾油したオイルを混ぜない。
さらには天気や収穫した日にもよるだろうと搾油毎に分け
家には単種じゃなくても4種類ぐらいあるのである。
品種がラッキーなことに
早摘み品種の畑と遅摘み品種の畑で別れている。
ということで、二種類極端な性格のオリーブオイルが味わえる。
その2タイプを試飲してもらった。
その味の差で、品種があること土地があることを認識して欲しい。
そして、この正真正銘の有機栽培で
オリーブオイルが美味しくできる方法でつくられた
オリーブオイルの味を覚えておけば
選び方や好みも分かってくるのではないかと思う。

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良いものの心得とホンモノの味を知っている親友たちが
そのまた友たちさまに呼びかけて、試飲会を行うことになった。
私は日本の食品衛生免許とやらを持っていない。
だから私からは企画ができなかった。
というわけで、老舗料理屋の友とマクロビ料理の食育先生
そして、友たちが各々に主催して
私がビオディナミワインとマイオリーブオイル
ほんの少しイタリアのビオ食材のお土産を提供する形で
大判振る舞いのとっても美味な会となったのである!
ホントすごかったー。
私のうんちくたれたれ中、超フュージョンメニューズラリw
友たちの腕がなかったら、カチカチミニミニセミナーで終わってた!
ありがとう!

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友たちは、オリーブオイルを活かす料理を考えてくれた。
そしてその料理はおつまみのようでワインはすすむw
オリーブオイルを2タイプ試飲した後
そのオリーブオイルをかけて召し上がってもらった。
ちょっと小腹に入ったところ、ワインの試飲が始まる。
ワインの試飲を先に始めると、舌がアルコールで鈍ることを避け
オリーブオイルから始めたのである。
新宿の料理屋では問題なかったのだが
地方での試飲会は、飲酒運転の問題が発生した。
だから、オリーブオイルのみを目的に来る方、ワインと両方を
目的に来る方を両方を受け入れる設定を考えることになった。

食事の間、オリーブオイルを美味しくさせる方法を語り切り
ビオディナミワインの情熱を語っていく。
指の滑り止めが輪ゴム(!)の我がタブレットで
畑の決定的瞬間写真をお見せしていくのである。
友の友たちさまも大忙し。
食べたり飲んだり、見たり聞いたりw
ほろ酔い気分の頃には、質問タイム。
そこで、ヴィンチ村の様子やイタリア生活事情
はたまたオリーブオイルのコスメ方なども余談満載となった。

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私も初体験となりやってみておもしろかったのが
どこに行っても同じ質問が開口一番、会一番
「エキストラバージンオイルって何ですか?」
つぎ!
「スーパーでどれ買えばいいんですか?」
うんうんとみな頷いて私を見ている。
私は、千葉の南房総市でアルバイト期間中は
シェアハウスに滞在し、自炊をしていた。
私もそんなことだろうと、マイオイルを持参した。
しかし、興味本位にスーパーの棚を見てみると・・・
なかった。
買う気になるオリーブオイルは一つもなかった。
まず、嘘でもいいからビオ(有機栽培)もない。
東京ではちょっと足を伸ばせば
せめてビオのオリーブオイルは手に入るかもしれない。
しかし地方に行き届いていていないのはとても残念だ。
現在、ちょっとホンモノっぽいオリーブオイルは
オンラインでしか見つからないかもしれない。
本気でホンモノのオリーブオイルを探そうと思ったら
信用のできる生産者に出会わなくてはいけない。
もしくは信用のできる生産者から輸入している
信用のあるインポーターに出会うことである。
賞をとってるからといって、売りに出されているものが
賞をとった商品とは実は限らない。
名を売るためである。
それはワインも同じである。
そう生産者がやっているのを私は知っている。
賞をとれるほどに丁寧に産み出されたものは
実はほんの少量だったりする。だからできることだ。
日本まで大量に輸出するほど
生産されていないことも現状だったりする。
見極めることは
ホンモノの味を知ること
知識を増やすこと
出会うこと
この三つかもしれない。

私が最終的な判断としてアドバイスしたのは
わからなかったら買わないことである。
無農薬やビオと明記されても制限範囲内であれば
農薬だって何だって使っていいのである。
農薬だらけの調整剤、添加物だらけのものを買うより
知ってる無農薬で美味しい別の素材で
代用すればいいのではないかと思う。
オリーブオイルがなかったらえごま油だっていい。
ビオディナミワインなど自然派ワインがなかったら
バリエーション豊富なクラフトビールや日本酒だっていいじゃないか。
巷でオリーブオイルが体にいいと騒がれて
農薬バリバリ調整剤ガンガン他のオイルと混ざってる
最悪オリーブオイル買って体調崩すよりいいんじゃないかと私は想う。
そしてやはり丁寧に美味に自然と調和された産物は
決して安くはない。
それでも生産者が食べていくにはギリギリな値段であることは
頭に入れておいて欲しい。
もしくはどこかのポジションで値段は狂って
跳ね上がってしまうこともあるかもしれない。

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なかなかに珍しいビオディナミワイン&ビオオリーブオイルを
現地の材料でマッチするお料理と共に
たくさんの人とシェアできたらいいなと思った。
話があればすぐに飛んで行きたいほど楽しかった。

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この夏全国一都三県5回に分けて行われた会の
我が友のフュージョンメニューを紹介したい。
中には、ブログでご紹介したことのあるレシピも引用して下さった。

☆ チキッチン さま 新宿歌舞伎町 ☆
●モッツァレッラとアボカド
ポテトのニョッキしそジェノベーゼサラダ仕立て
●クァットロフォルマッジのリゾット
●ローストビーフ
ブルーチーズマッシュとトリュフ塩マッシュ添え
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%、カナオイーロネーロ100% 

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☆ マクロビ料理食育先生 さま 千葉県市原市 ☆
●夏野菜のピクルス
●ごぼうと豆腐の冷製スープ
●車麩のフライ サルサソース&サラダ
●シソのジェノベーゼパスタ
●いんげんのマリネ、人参のマリネ、黒豆ごはん
●豆腐ドレッシング、人参ドレッシング
●お口直しにレモングラスティー
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
カナイオーロネーロ100%

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☆ ママ友 さま 岡山県岡山市 ☆
●トリノ郷土品グリッシーニ生ハム巻き
●ペペロンチーノの詰めもの、茹で卵のツナ詰め
●トスカーナ郷土料理クロスティーニ
ポルチーニ茸ペースト、トリュフペースト、ジビエペースト
トマトペースト、オリーブペースト、フェットゥンタ
●5種類のシリアルサラダペコリーノチーズ入り
●自家製リコッタチーズ
●スペルト小麦とリングパスタのバジルソース和え
●食後酒ヴィンサントとカントゥッチーニ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
マルバジーアビアンカ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%

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☆ フィレンツェシスターズ さま 香川県観音寺市 ☆
●アイルランドチーズとトスカーナチーズの盛り合わせ
●自家製リコッタチーズ
●豆腐とトマトの冷奴、三豊ナスの蒸し焼き
●スペルト小麦のサラダ、リングパスタサラダ
●ひよこ豆のフムス、タラッリスナック
●タコ&ポテトのサラダ
●新鮮海鮮カルパッチョ、海老、蒸しいりこ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
カナオイーロネーロ100%

主催者さま、足を運んで下さったみなさま
大変ありがとうございました。


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私が小豆島に行きたかった一番の理由は

日本のオリーブ畑を歩きたかったからである。

小豆島にフェリーで着いた途端、オリーブの木があちらこちらにある。

バスまでもオリーブバスなどという名称になっている。

島は、オリーブで有名になり島の経済を回しているようだ。

オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブ素麺、オリーブソルト・・・

勿論オリーブオイル、オリーブオイルドレッシング、オリーブ塩漬け

オリーブ茶、オリーブソープ、オリーブローション

オリーブオイルクリーム、オリーブオイル化粧品・・・

日本人の開発力やビジネス力に驚く。

オリーブを使ったことでオリーブの効果がどこまで発揮できるか

私は疑問だが、土地興し的なマーケティングは日本に向いている。


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しかし、小豆島に着いてすぐに気がついたことがある。

私は、トスカーナに住みオリーブ栽培をトスカーナで学び

トスカーナで独自栽培をしていることもあって

小豆島のオリーブの樹形や剪定の仕方が

私が学んだ剪定と全く違うことに一目瞭然だった。

私たちがざっくり二つに区別しているフルーツ樹形と

正真正銘オリーブ樹形(それでもいくつもあるが)に例えたら

フルーツ樹形っぽく、なんかモサモサしているのである。

枝もヒョロっと上へ伸び、中心部も枝だらけ。

目にするオリーブがどれも似たような剪定でなんか納得いかない。

なんでだろうな。


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小豆島で唯一か数少ないであろう有機で栽培している

オリーブ業一本で賄っている農園を訪ねることにした。

この人もいい人だ。わざわざ宿舎まで迎えに来てくれた。

島の不便さを分かっているからであろう。

有機農園のご主人も、東京からの移住者であった。

オリーブに魅了され相当の情熱があっただろうと想像する。

ご主人は、土地を数件借りてやっているそうだ。

私と同じだ。移住者は土地を持っていない。

だから島民が面倒見きれなくなった土地を管理しているのだ。

だからあっちこっちにあるそうだ。


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それで、剪定の質問をすると

「あの樹形は間違ってはいないんですよ。」

「あ、そうなんですか?」

「小豆島はもともとみかんの栽培が盛んだったんです。」えーっ!

あのフルーツ樹形だなーと眺めていた樹形は

みかんの木の樹形だったのであるw

みかん農園の方たちが、巷でオリーブが騒がれ始めて

オリーブ農園に切り替わったのだそう!

だから、オリーブ栽培はみかん栽培のつづきなのだそうだ。

収穫もみかんのように一粒づつ収穫しているんだそう!

地面に編みを敷いてガタガタと振動機で落とす

イタリアの収穫風景なんて未知の世界なのであろうか

それとも野蛮な世界なのであろうかw

イタリアのオリーブ栽培からすると

手摘みでお腹のポケット(籠とか)に仕舞い込むやり方は

大袈裟に言うと100年前の話かもしれない。

オリーブ文化の国は、どれほど収穫に時間をかけてはいけないか

そこで採算があわなくなってくることを知っている。

収穫してすぐに搾油した方が良いことは日本人も認識済みで

各農園に少量でもできる小型搾油機を持っているそうなのだ。

人件費をつかってまでも丁寧に摘んで

様々なオリーブ商品に展開するのが日本のやり方なのである。

オリーブの収穫をイタリアより早々から始めているのも

塩漬け用だったり

、超ポリフェノール満点のオリーブオイルだったりと

オリーブオイル文化の国と違う商品を目指しているそうなのだ。

時期をずらして化粧品用オリーブの収穫をして

肌にしっとり馴染ませるベトつかないオリーブオイルを生産したりする。

食品として使うには不味なオリーブオイルは

実は、収穫期を遅らすことで強力なオリーブの持つ成分を抑え

アレルギー肌にも対応し、香りもソフトになり

化粧品として最適になるのだそうだ。

オリーブオイル100%の無添加には間違いない。

そしてお茶の国ニッポン。

オリーブの葉の効能に注目し

飲料のお茶や飼育用に葉だけ栽培していたりする。

ちなみにイタリアでオリーブの葉のお茶が一般に出回らないのは

薬草として肝臓の病に効果があると知られている。

摂取過ぎに要注意と薬草師は言う。

そんな葉摘み用オリーブの木は若く、実をつけない状態で

葉だけ刈り取られていくそうだ。

だからオリーブの苗木屋さんを見かけるし

小さなオリーブの木もあちこちに点在する。


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しかし、日本でオリーブ栽培は不向きなのではないだろうかと

ご主人は言う。

まさに私が伺った梅雨真っ最中の小豆島は

草が生い茂る時期である。

ご主人は、刈っても刈っても生えてくる草刈りの日々。

トスカーナでオリーブ栽培してる私がここにいられるのは

トスカーナは、初夏の草刈りをすれば

乾燥で草は生えてこないのである。夏は茶色い大地のイメージ。

年に2回ほど草刈りすれば大丈夫だったりする。

それをご主人に言うと、驚かれそして項垂れた。


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そして日本でオリーブ栽培に不向き

なんじゃないかという決定的なことは

日本にしかいないオリーブアナアキゾウムシとかいう

寄生虫が存在していることである。

イタリアでの寄生虫はオリーブミバエという

オリーブの実に卵を産み付ける小さいハエである。

ミバエの産卵期が収穫時期に近いと収穫したオリーブの実と共に

搾油されてしまい酸味が強くなってしまうところが欠点。

オリーブの実の成長期に産卵されてしまうと

三週間で飛び立っても、実が傷んでしまう。

日本に生息するオリーブアナアキゾウムシは

オリーブの根本や新梢や葉を食べて

オリーブの木を枯らしてしまうそうなのである。

枯らしてしまっては大変だ。

そこで有機栽培のご主人、毎日毎日畑を見回り

ゾウムシをひっ捕まえているのである!

日本でなかなかオリーブの有機栽培ができないのは

その寄生虫をやっつけるために

殺虫剤を撒かなくてはいけないそうなのである。

そこだけが難点な部分なようだ。

イタリアでミバエ退治の有機栽培は

色で誤魔化す方法で、白くカオリンや石灰を撒く。

それだけで全然違うんだから、ゾウムシの研究できっと

有機で簡単に予防できる方法が見つかるはずだ。・・と思う。

ご主人は、ゾウムシを飼って、日々研究している。

ご主人のオリーブ栽培の情熱が、ゾウムシ退治の研究まで・・・。


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ポリフェノール満載のオリーブオイルも是非試飲してみたかったし

もっともっと情報交換でもしたかったが、農業人に時間はない。

ご主人の血と汗の有機オリーブオイルは

東京の方が応援してくれることが多いそうだ。

私も微妙に察したことは、地方の人たちより

都会の人たちのほうが、地方に興味をもって応援している。

島での開業は

移住者と島民との引き合いでぶつかることもあるであろう。

それでも島の外は、やはりいいことといいものを見分け求めてくる。

一刻も早くアナアキゾウムシ予防法を生み出すことを祈っている。

・・祈っています。ありがとうございました。

ご主人に、オリーブ公園まで送ってもらった。


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オリーブ公園でランチをすることにした。

オリーブ豚と瀬戸内産レモンのチャーシューラーメンと

温かいオリーブ素麺を注文した。

なんだか味的にあまりよくわからないけど

お土産にしない代わりに土地で食べておく。

オリーブ公園には、小豆島にオリーブが植えられた歴史館がある。

日本の中で一番地中海性気候に近い場所

それは小豆島ということで国が試験的に植え

定着したことから、オリーブの研究と生産が始まったらしい。

しかし、日本でオリーブの何を求めたのであろう?

公園内のオリーブは大きく、トスカーナをイメージさせるが

枝が多すぎるのと葉に元気がない。

どれも台風で倒れないよう支える設置がしてある。

「もう少し中央の風通しを良くしたらどうですか?」

「そうですね。風が抜けやすいかもしれないですよね。」

ともう一軒オリーブ農園を訪ねた栽培部の若い部長さんが答える。

彼も東京からの移住者。総務さんも関西からの移住者。

情熱をもったオリーブ好き移住者と

ミカン栽培から移転した島民。

こんなにオリーブ騒ぎじゃ、もうオリーブ業から離れられない。

オリーブだけでは生計が困難なことは世界どこでも同じようだが

マーケティング上手なニッポン人は第六次産業まで展開していく。

島興しから始まった瀬戸内芸術祭もかなり恩恵を受けてそうだ。

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海に囲まれ、オリーブは常に海の風に揺れている。

歩くビーチには誰もいない。

雨が降ってきた。誰もいない海の家で雨宿りしよう。

誰もいない海の家だと思ったら、主がいた。

「あぁいいよ、雨宿りしていきなさい。

この雨でわしはちっとも儲からんよ。」

雨が多すぎてもいけないし、暑すぎてもいけない。

農業もほどほどの一年が毎年来ればいい。

土地を守りながら、土地に合う農業で、土地に合うビジネスで

土地に合う暮らしができたら最高なんじゃないかと思った。



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ブルーな島、清い島SetouchiRegion - Shòdoshima vol.1

親切な島、甘辛い島SetouchiRegion - Shòdoshima vol.2

 『オリーブをモスカから守るgiàinvaiatura



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・ つづき ・
差し出された透明傘とコンビニの超軽量傘をさしながら
大粒の雨の中、歴史あるお醤油の蔵ヤマロク醤油を訪ねた。
雨だから外には誰もいない。
「すみませーん、観光客でーす!」
と私が大声を出すと少年は嫌がる。母は気にしないw
ここまで来て閉まってるなんて悔しいじゃないっ。
「あ、いらっしゃいませー」
よかった・・、誰かいた。
わざわざ来るんだから蔵を見たいに決まっている、のであろうか
早速、見学案内して下さった。
見学の前に一つ。
服に着いている菌を落としてくれ、という。
なんだか本格的になってきたぞ。
どうしてここに来たのか尋ねられた。
なぜなら、ここ数年立て続けにTVで取材されまくって
イギリスのBBC局まで取材をしに来られたそうだ。
その後、一度見てみようと訪問されるお客様が
後を絶たないのだそう。生産も追いつかないそうだ。
ヤマロク醤油のもろみ蔵は100年以上前に建てられ
国の登録有形文化財に指定されている。
その時からの梁や土壁には酵母菌や乳酸菌たちが暮らしていて
そんな蔵の杉桶も醤油造りに欠かせない菌たちがいて
成り立っているのだそう。生きる菌の音まで聞こえるそうw
だから訪問者が連れてくる菌に気をつけているそうだ。
醤油造りに必要のない菌が生まれると
また違うものになってしまうのは、納豆等も同じであろう。
蔵の中の桶の上を歩かせてもらったが
確かに微生物の生命力のようなものを感じぞっとした。
醤油をつくるのは職人ではない、蔵と桶の菌だという。
その微生物の力は、なんだかワインにも似ているようにも思えた。
ビオディナミワインを造る農主も似たようなことを言っていた。
私たちはブドウに手を貸すだけだと。
私は専ら大地を歩く助っ人で
知識と腕と力を要する蔵の造酒はなかなか勉強不足だが
それでもブドウをそのまんま収穫して
発酵させて熟成させて
安全に果実を酒にするのだから
果皮のちからやそのものにくっついてきた・・生まれた菌のちからは
未知の世界で神秘な世界なのである。
見えないものに魅了されると
時間と経験とそして私たちがもつパッションで
その見えない世界たちと交信できると私は信じている。
彼らも自然の力で威力を発揮し
私たちも私たちがもってうまれた六感を発揮すれば
双方の力で、美しい味が生まれ、食が豊かになると信じている。
逆を言えば、添加物で調合しなくても、美味は生まれるのである。

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現在、100~150年はもってしまう桶の
桶作り職人がいなくなることに危機を感じ
次世に承継させる木桶職人プロジェクトを呼びかけている。

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蔵の様子を説明してくれた見えない世界に魅了された従業員は
千葉県出身の方でこれまた意気投合した。
少量生産なのに需要が増えてしまったせいで醤油は品薄だった。
仕方なく小瓶で数本ずつ
あっさりした口当たりに後で甘味を残す煮込みに最適な醤油と
二年熟成させた醤油でさらに仕込まれ熟成された
濃厚でまろやかなかけ醤油に最適な醤油をゲットした。重い・・・。

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帰り方などを質問していると、土地に詳しいという従業員の方が
顔を出してくれた。この方もなんと東京からの移住者。
帰り方どころか、小豆島の歩き方をいっぱい教えてくれた!
オススメランチ、オススメディナー、オススメジェラート
オススメそうめん工場、オススメ佃煮工場etc.。
「わー、明日早速行ってみます!!!」

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まだまだ雨が降る小豆島。
開き直って親子は雨の中を歩く。
すると、「乗っていきなさい。」と女性が車から声をかけてくれた。
「え、え・・・」
「いいから、いいから。私もヤマロクの従業員よ。」
「えー、ありがとうございますー!」
彼女は島民だそうだ。車中おしゃべりに花が咲く。
徒歩とバスじゃぁ何時間もかかるのに
やたらと帰途が短く、おしゃべりの時間もあっという間に過ぎていった。
なんだか不思議だなぁ、小豆島って。
向こうから助けの手を差し伸べてくれる。

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東京からの移住者Sさんの小豆島コースを歩いてみよう。
宿舎に戻って、佃煮工場にメールでアポをとる。
佃煮屋さん、いい人そうだ。
心配して行き方や時間をいろいろ考えて下さった。

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やっぱりいい人だった。
私と少年の訪問のために
昆布の佃煮を一から拵えてくれていたのである。
こちらの佃煮は、ヤマロクさんの煮込みに最適なお醤油を
使っているそうで、佃煮まで生きる菌が乗り込みそうな勢いだ。
薄暗い工場のその醤油で煮込んでる釜から出る湯気は
それもまた生きる湯気に見えて仕方がなかった。
ちょっと早く着いてしまった。
小豆島食品の主は、私たちが着いた頃に佃煮が仕上がって
ホカホカを試食!という計らいだったそうだ。
「私たち、何時間でもいますっ!」
なんというご縁なのであろう・・・ 佃煮を見学していると
ヤマロクさんの東京からの移住者Sさんがやってきた。
「うわー、もう一度会いたいと思ってたんですー!!!」
またおしゃべりに花が咲いた。
Sさんは、マイ瓶持参で佃煮を調達しに来たそうだ。
っもう、美味しすぎて、ご飯がすすんじゃうんだそう。
こちらの小豆島食品の佃煮は原材料にもこだわり
その原材料がもつ旨味を十分に引き出した
シンプルさが美味を生んだ佃煮なのである。
昆布で出しをとり、ヤマロクさんのお醤油で汁をつくり
ビッグカットな鰹節をどっさり加え、千切りの昆布を加え
無漂白の砂糖を加え、ひたすらかき混ぜるのである。
かき混ぜるところを体験させてもらったが
材料の濃厚さに、重いのなんの。これ毎日やってるのー?!

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主がかき混ぜている間、Sさんは近所の麹所の味噌を
調達しに行くということで、これはおもしろい!
私たちもくっついて行ったw
作業はしていなかったが、工場を見学し、お話を伺った。
この麹屋さんで、生味噌を三種ゲット。
スーパーの味噌は、発酵止をしているので
冷蔵庫に仕舞う必要はないのだそう。
しかし、生味噌は、発酵し続けているから
低温なところに置いておくことで、発酵進度が遅くなるのだそう。
ということは、生味噌は生きているのかっ!

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東京から移住してきたSさん、小豆島に恋している。
小さい島なようで何でも揃ってて不便はないそう。
「ネットでお買い物しても翌日着くんだよ!」ワオ
とにかく島の人々が優しくって人間味があって
この暮らしを味わってしまうと東京に帰れない、と。
玄関には、ご近所さんから野菜の差し入れがあるそう。
何も言わなくても、向こうから親切を運んできてくれる、という。
あぁ、傘のおばちゃんのことだ・・・

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私たちは、出来たてホヤホヤの佃煮の試食会を始めた。
この昆布の佃煮は、生卵ご飯と食べるために作った佃煮。
アツアツのご飯に
ホヤホヤのたまこまめごはん佃煮をたっぷりのせて軽く混ぜ
島の放し飼いのニワトリさんのプリップリ卵を落としてかき混ぜる。
別口でお醤油を足すのではなく、この甘辛い佃煮で嗜むのである。
こんなに美味しい生卵ご飯食べたことないっ!
本当だったら、3回ぐらいお代わりしたいw
ということで、佃煮をイタリアへお土産にして
イタリアで再現することにした。すぐ終わっちゃうよ。

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Sさん、ありがとう。
私は海外移住者だけど、国内移住者と気分は同じだと思う。
移住先の住人の受け入れ方と移住者の表現で
全然暮らし具合は変わってくるのはこういうことだ。
Sさんは、島から頂いた親切をこうやって
私みたいな旅人に親切を分け合っている。
みんながいい気持ちになって、なんて素敵なことなんだろう。
私もどこかで親切を分けたい。
それは日常の中だって、家族だっていいはずだ。
とっても大切なことをこの島で知って、私は来た甲斐があった。


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私と少年は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島をめがけた。
私たちは荷物が多い。
ワイン&オリーブオイル会用の荷物が減っても
その隙間を縫うようにお土産が増えていく。
だから最小限の移動手段をいつも考えていた。
岡山駅から一本で行けるバスが出てる新岡山港から
小豆島行のフェリーに乗ることにした。
あれほどフェリーに乗る楽しさを覚えたことはないだろう。
少年も私もはしゃぎまくった。座っていられない。
いつか訪れてみたかった念願の瀬戸内海だ。
まさしくもイメージ通り、海も島々もブルーのグラデーションが
私の視界に広がる。
何度もシャッターを切ったがどれも同じだろう。
ブルーのグラデーションが美しくて
それをカメラに仕舞い込もうとしていたかもしれない。
しかし我に戻って、海の風に身を任せることにした。
あぁ、この景色が毎日見渡せるところに住んでみたいなぁ。

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私は、瀬戸内芸術祭の混雑を避けて小豆島入りしたはずだった。
のんびりだろう島の本当の顔を見てみたかったからである。
しかしそれでも観光客はすでにいた。梅雨の平日でも。
観光客は、どうやら中国人のようである。
フェリーで見かけた日本人らしき人は、小豆島に帰る住人のようで
ポツンと一人で座り、居眠りをしている。
島といっても交通手段がないと移動が難しそうな大きさだ。
トスカーナのエルバ島を想像しながら計画することにした。

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島では大浴場がある国民宿舎に宿泊することにした。
芸術祭の混雑は避けられても、サービスは芸術祭期間のみという
国民宿舎の送迎サービスでは
途中まで地元バスに早速乗らなくてはいけない。
イタリアだったら停留所のアナウンスは無い。
ん十年前、イタリアに一人で初めて到着した日
若き時代の怖いもの知らず精神 «できる!やる!»
言葉もわからないのにバスに乗っちゃって
ぜーんぜん違うところに行っちゃった痛い思い出がある。
だからバスに乗るのは慎重にそして緊張する。
しかしここは我が国ニッポン。言語が通じる。
っもうこれだけで旅はかなり余裕が出る。
時間と場所を確認しまくり、コレだろうバスに乗り込んだ。
観光客慣れしたオリーブバスは
やっぱり停留所ごとにアナウンスしてくれた。ほっ。
こういった島でネットだけで乗り切ることは不可能である。
指定された停留所で降りたら
宿舎に電話で一報しなくてはならない。
旅をするのに、通話ができる携帯電話を持ってて本当に良かった。
電話が可能なだけで客としての信頼度もぐんと増すのである。

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どんなに想像してもブルーのグラデーションイメージしか出てこない。
不便度や便利度、本当の観光ポイントなどの詳細は
やっぱり現地に出向かないとわからないのが旅である。
ハプニングだってつきもので、そこに行けてない可能性だってある。
だから宿舎の予約は素泊まりにしてあった。
食事は、現地の様子で決めたかった。
少年の口の好みに合わなかったら食事が勿体無い
プラス、2度食事のことを考えなくてはいけない。
あぁ、私一人だったらどんなに楽だったことか・・・。(!)
しかし、島と言えども海鮮ばかりではない。
小豆島は、オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブ麺とか・・
いろいろ工夫された特産がある。
そして、交通が不便で、夜な夜な歩き回れる所に宿舎はないし
一日の旅の疲れを癒やす大浴場の後とお食事タイムまでの間
地元ビールと地元つまみでのアペリの後、もう動けないw
結局のところ、国民宿舎の食事を毎日予約することになった。
少年もほんのちょっと我が家スタイルの時間が過ごせ
そしてお食事もご飯お代わりジュース飲み放題に大満足していた。
それと男湯一人で泳ぎ放題の大浴場からは少年の鼻歌まで聞こえたw
私が風呂上がり食事の前のビール選びに花を咲かせていることに
宿舎の受付の男性も気がついたようだ。
私に寄ってきて、自分好みのビールを説明してくれた。
翌日、ビールの感想を伝えると次のアドバイスをしてくれる!
小豆島の特産を使って小豆島で造られているまめまめビール。
とっても独特な味がした醤油のもろみを使った黒ビール
受付人オススメの柑橘系の赤いビール
こんなところにも?!米麹とお米を使った金ビール
次はこれが飲みやすいよとアドバイス付の柑橘系すっきりビール
クラフトビールの楽しいところは、バリエーションではないだろうか。
日々の楽しみが増えた。

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それにしても私たちはツイていない。
晴れが多いと言われる瀬戸内に来ているのに雨の毎日。
梅雨だから仕方がない。
雨に濡れてもへっちゃらな格好をして
ジャブジャブ雨の中を歩いた。
そんな雨の小豆島では、蔵めぐりがよいかもしれない。
国民宿舎の無料送迎で最寄り停留所まで連れて行ってもらい
その停留所からバスに乗って行きたいゾーンの入り口で降り
私たちの探索が始まるのである。
オリーブオイルソムリエの友が小豆島へ行くなら是非ココへ!
と薦めてくれた蔵が二つある。
いっぱい軒並ぶ中、そこへどうしても行きたい。

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ひしおの郷さとと呼ばれる塩を加えて発酵させた塩蔵品
醤油や佃煮工場が軒を連ねた一帯があり
建築も明治時代スタイルを残し現役に活躍している。
その一角の裏道に森國酒造がある。
小豆島の米と湧き水を使った島唯一の地酒だそうだ。
これは話を聞いてみたい。
メールでアポをとり、伺うことにした。
酒造の主は、女性であった。
今思うと、私と同じくらいかそうたいして歳の差はないように思う。
森國酒造の歴史、米と湧き水と酒造りの誇り
杜氏とうじや蔵人くらびとなど酒造職人の確保
同じ県でも島民出身ではない地元との交錯
などなど話は尽きずなんだか前から知っている人のようにも思えた。
女将は「どうそ試飲をしていってください」とバーに案内して下さった。
築80年の元佃煮工場を、そこにあった古資材を残しながら
現代風にリノベーションした島とは思えない素敵なバーで
次から次へいろんな種類のお酒を試飲させて頂いた。
どうせならどれもこれもゆっくり試飲したい。
カフェのメニューを注文し超豪華なアペリティフとなった。
このお酒に合う料理を・・と瞑想が広がる。
試飲をしていると、どうしても買いたくなる。
イタリアへ重いのに二本、小豆島の米と水で造られた純米酒と
アルコール度数8度米のモストのような生酒風吟醸酒をチョイス。
雨さえ降ってなかったら、地酒森國酒造さんの後
小豆島の百選級の棚田を見に行きたかった。
そして湧き水も掬って飲んでみたかった。

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近くの山から湯気が立ってるような近い空の大粒の雨の中
バスを待った。小学校が終わった時間のようだ。
黄色い帽子を被った子どもたちがバス停にやってきた。
子どもたちは、観光客に警戒していた。
「お母さん、写真撮るのやめなよ。」と少年も言う。
きっと今までに何かあったのかもしれない。
バスの中は、半分は観光客であった。
子どもたちや地元民の座るところがない。
とても申し訳ない気持ちになった。
芸術祭が始まる頃は、もう夏休みだ。
それまで島の観光とは縁のない子どもたちは辛抱を強いられる。
バスを降りて、そこから歩いた。
二本あった傘の内、百均の二百円傘は壊れ
コンビニで買った超軽量の小さな折りたたみ傘で歩いていると
後ろからクラクションがなった。
あぁこんな細い道を横並びで歩いているからだ・・と
申し訳なく振り向くと、車の中から透明傘を差し出すおばちゃんと
後部座席から覗き込んでいる子どもがいる。
「ホラ、この傘使って!」
「えっ、ど、どうしてですかっ!!」
後ろから車が来ている。
「ありがとうございます!!!」
傘を受け取って、行ってしまった・・・。
私と少年は呆気にとられた。
その透明傘は次に困った人へ渡そうと旅の間大事に使うことにした。
大人の私だって急な親切に驚いたのだから
大人に近づく少年はもっと驚いたようだ。
「なんで傘くれたの?」
親切、知らない人から知らない人へ、旅の話をしながら
次へ歩いた。
つづく。


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