あぁ、春よ
やっと来てくれたね
待ち遠しかった
この憂鬱感を吹き飛ばすのは
お日様と
ニョニョッと芽生える植物たちと
ブンブンと飛び回る虫たちの
大地の動き。
日に日に草は伸び
日に日に花は散り
かと思うと
次から次へと花は咲き
っもうすごいの、春の香りが充満!
朝、窓を開けると
鼻に飛び込んでくる香りと薫り。
かゆくてかゆくて、鼻水が止まらないw
年々アレルギーが酷くなっていくような。
逆に体が敏感になっていくような。
何かメッセージを送られているような。
だから、逆らわず
草ボーボーの中でも
ハーブを探すよ!
数年前
植物が好きなご主人一家が我が家に遊びに来た。
一度目、我が家の周りを探索し
ハーブのことや木々のことを教えてくれた。
二度目、ご主人は歩けなかった。
三度目は無く、早い進行でALSの病で亡くなった。
今、尋ねたいことがいっぱいある。
出会った頃は、私たちはまだまだ植物に関して初歩だった。
ご主人が植物の話をしている時、愉しそうだった。
その愉しそうに話すご主人を見ているだけで愉しくなった。
植物のことで何時間も話せるのではないかという感じだった。
そんな人、滅多にいないから
私たちみたいな初歩の植物好きに
ご自慢の植物知識をご披露するうってつけの時だったと今思う。
ご主人から
激辛のPeperoncinoAcrataペペロンチーノ アクラータ
(唐辛子の鷹の爪にそっくり)の鉢植えを
愉しそうに自慢げにお話して下さった
ご招待して下さった時に頂いた。
まだご主人のことを想いながらヒィヒィ食べている。
そのご主人が、一番目我が家に遊びに来たとき
柳の樹の下辺りの日陰に
「食べれる草があるぞ」
という。
名前忘れちゃったんだよなー
いい香りがしてたから、肉やケーキにいいぞ。
確信できるほど絶対に
イラクサをシソと間違えて触った経験
がみなさんにもあるかと思う。
私はピリリィトラウマですから
気をつけて草を触るし
絶対に調べに調べた草ではないと食べない。
と数年
イラクサと似てるけどイラクサではない
本でもよく見るんだよなー
あのご主人が言ってた食べれる草ってコレかな
と勇気を出して千切って匂いを嗅いでみると
ワオ、これMelissaメリッサじゃん。
日本語ではレモンバーム。
イラクサもレモンバームもシソ科で
茎が四角い。
ほんのり甘いレモンの香りがする。
ホワ~ン
あぁぁぁ、いい匂い。
でも千切らないと香りはない。
特に脇芽の小さい方が、香り強いような。
早速、煎じて飲み
刻んでTortaトルタ(焼き菓子)に入れることに。
Tortaのベースは
SchiacciataFiorentinaスキアッチャータ フィオレンティーナの
オレンジのところをレモンバームにしてトライ。
全粒粉だし、全粒キビ砂糖だし
レモンバームティーも少し入れたから
茶色いカステラが出来上がった!
オーブンから出した時、Tortaを切った時
すごーくいい香りがした。
レモンバームの香りから
私はなんとなくアジアン料理も連想するので
お肉の芳香焼きなんかピッタリだと思う。
レモンバームの効能は
なんといってもストレス解消。
精神を安定させる作用から
頭痛や食べ過ぎ。
炎症を抑える作用から
アレルギーにも効果アリだそう。
レモンバームの保存は、乾燥させることが一番かも。
春から初夏にかけて茎ごと摘んで
日陰に吊るしてカリカリにさせるそう。
ご主人の「食べれる草」が解明できて良かった。
レモンバームの香りを嗅ぎながら
ご主人との会話と数少ない会話した日を想い出す。
私はご主人の歩いたレモンバームの中で
何年経ってもいつまでもご冥福をお祈りいたします。
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