最後のFrangituraフランジトゥーラ(搾油)は、山や北で雪が降っている冷たい雨と風が吹きつけた日。
それからというもの凍るような強風が叩きつけ、風と共に冬も訪れたようだ。
新オリーブ畑(関連記事はこちら)の緑のオリーブの収穫(関連記事はこちら)はまだ終わっていなかった。
私たちは、少量でも短時間でFrantoioフラントイオ(搾油所)に持っていくようにする。(関連記事はこちら)
二人っきりの収穫は、静寂なオリーブ畑で黙々と作業を進める。
Frangituraの時間が来れば、終わってなくてもストップ。
その残りを収穫した。
大地からモヤモヤと靄モヤが出る11月の朝。
大地は白くキラキラと輝いている。
それは、大地の吐息の光にも見える。
粒たちは、収穫用の網を濡らす。
しばらくすると、お日様が乾かしてくれる。
オリーブの樹は濡れていてはいけない。
収穫の傷が炎症してしまう。
優しく接すれば、強いオリーブの樹になるさ。
だから、樹が濡れていたら、私は収穫をしない。
紅葉しないオリーブの樹の周りには、色付きの良い秋の果物が成っていた。
カキが完熟していくと、大きな実が赤く透き通っていくように見える。
その透き通る赤味は、口の中まで届く感じがする。
視覚だけで甘味を感じる。
ザクロは、パッカリ口を開け、まるで食べてくれぇとでも言っているかのようだ。
そのお相手は、果物大好き少年。
甘くて美味しいね。
全然すっぱくない。
もっと、もっと!
これで今年のオリーブの収穫終わり!
私たちのように収穫が終わっていない・・天気の回復を待つ・・Frantoioの空き待ち・・という小さな農園やHobbistiオッビスティ(自分のために栽培している)で、Frantoioは賑わっていた。
小さ目な実をつけた樹が多かったオリーブも、今年は4回も搾油ができ、まずまずのオリーブオイルの量ができあがった。
2017年、量より質の年となった。
天の気、オリーブのチカラ、栽培士の想い、Frantoioの技・・・全てがコラボレーションでできるホンモノのオリーブオイル。
私の息子たちが変身したオリーブオイルは、応援して下さるみなさまの食を豊かにし、私たちの持つ五感を満喫させ、健康のサプリメントの一つとなると嬉しく想います。
私を信じて、興味を持ってお声をかけて下さったみなさま、心より感謝を申し上げます。
みなさまのお気持ちを握りしめて、引き続きオリーブ栽培に精進したいと想います。
ありがとうございました。
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