大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

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Go To バカンスシリーズVol.4のつづきです


ボルゴB&Bのシニョーラの一番のオススメの地がある。

この眩しいカリカリの夏、人々が向かう海ではなく

あえて湖に行くのはどうかという。

へぇ、湖。湖といったら溺れそうだなぁ。海水じゃないし。

でも川も同じか!水に浸かれればいっか。


シニョーラはとにかくゆっくりしてきてね、と毎日いう。

バカンスなんだから羽根を伸ばして、日常のことなんか考えないで

骨を休ませて(精神的な)、のんびり過ごしてね、という。

とはいえ、我が家いえの族のにぎやかさは

意見の不一致もそうだけど、じっとしていられないところも

ひとがいう、のんびりとか骨を休ませる類のリラックスカテゴリに

属さない。不可能とはいわないが、困難である。

シニョーラにいわれるたびに、「あぁ、そうですよね。」と

私の視線は頑固男子x2に向けられる。

愚痴をシニョーラに言っても無駄だ。

シニョーラは私の愚痴を聞く前から、もう返事をしているわけである。

それは、もしかすると全て私次第だよといっているのかもしれない。

考え方接し方見方次第で、にぎやか一家でもリラックスできる

ということを言っているのだと、受け取った。

「あ、はい、ゆっくりしてきます.....。」

と、彼らを超えた遠くを見つめながら答えることになるのである。


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運転手はいつも夫に任せて

助手席は誰が座るかで、少年と私はケンカになる。

後ろの席って、寝ない限り、なんかつまんない。

前の席だと、ラジオもエアコンも勝手に操作できるし

視野も広がるから、写真だって撮りやすいし

車を停めるタイミングも言いやすい。

ジャンケンはリスク高すぎるので

交代制か親の指示に従わせるのである!

そこでぎゃぁぎゃぁひと揉めするわけw そんなことで!


途中まで峡谷への道と同じである。

山的丘をいくつか超えると

国立公園シビッリーニ山脈がみえてくる。

山一つ一つ名前があるのだが、どれがどれだか覚えていられない。

山々が見えてくると、わーわー興奮がはじまる。

だから前の席に座っていると得した気分になるのである。

少年が前の席に座る価値はない!無反応なんですもの。


グーグルマップ様のおかげで

1時間もかからないで順調に到着しようとしている。

ちょうど山に入る前にドライブイン的な山小屋風に改装した

ミニミニスーパーがあった。

果物は持参してるけど.....今日何する?

本当はパスタとか日常っぽいものが食べたかった。

着いちゃってから何もないってこともあるしねぇ。

その点日本なんかさくっと食べれそうなうどんとかラーメンとか

軽いものからどっしりもあって安価にあるからいいなといつも思う。

今日もまたマルケ州特産を詰め込んだのパニーニに決定。

ここでしか食べられないローカルなもの食べておこう。

今日は、ナイフを持参した。


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うわー湖ってこんなにキレイなんだ!

エメラルドグリーンな色してる!

シニョーラが海じゃなくって湖を選ぶ理由がわかった。

人がいっぱいいるところじゃなくって

もうちょっと先に行けば人いないから、と言っていた。

なんでみんな人がいっぱいいるところにかたまるんだろう・・・と

シニョーレは不思議がっていた。ホントよね。


このLago di Fiastraラーゴディフィアストラ(フィアストラ湖)

発電のために人工的につくられたそうだ。

山々から流れてくる川の水を貯めてるから透き通ってる。

あとで、絶対に入ろうね!と約束しながら

写真だけは興奮とともに連写した。


私たちはその湖からはじまるトレッキングコースを歩いて

Lame Rosseというマルケのキャニオン(!)を是非見ておこう

と歩きだした。私の調べだと、すごく近いっぽいけど

一応聞いてみようよ。「すみませーん、どのくらいかかりました?」

トレッキング慣れている人だったら片道1時間往復2時間かな。

でもね、結構速く歩いた場合ね!と若者グループがいう。

1時間のとこ1時間半はみておくか。

重いけど水と食料をもっていこう。


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トスカーナとマルケのトレッキングコースの道標の書き方が

ちょいと違う。赤白印は同じだが。

トスカーナは、どこにでも目安時間が書いてある。

マルケは書いてない。たまに書いてあるけどさ。

あの目安時間て重要だなぁ。進むか諦めるか時間で決める。

帰ってこれるかわからないし、食料の分量も決められない。


片道1時間だって、ちょろいものさ!

少年が4歳の頃、ピストイア県のアペニン山脈の

簡単コースを次々と体験したっけ。

そのときも私はビリで歩いてたけど、そんなに疲労は感じなかった。

しかし、今回はちょっときつく感じた。

夫も無言で耐えているようであった。

毎日肉体労働で疲れてんのによぉと愚痴をこぼされると

楽しみがガクーンと半減しちゃうのをわかってるから黙っている。


歩き始めちゃったからには目的地に着きたい。

「こちらに戻ってくる人たちなんだかゼーゼーしてるね。」

と夫は不安になる。まぁね。下り上りあるでしょ。

歩けど歩けどいつのまにか時間が経っているほど

風景はたいして変わらない。

途中、また若者カップルに(懲りずに)

「目的地にはどのくらいかかります?」と尋ねることにした。

「あと20分ぐらいよ!でも絶対行って!価値あるから!」

20分で家族3人ドキッとしたに違いない。まだそんなにあるのか。

「お昼の場所探してるんですよ。」

「あるある!もうちょっと行けばひらけたたところでみんな食べてた!

「あともう一つ。ずーっとこんな感じに、森ですかね?」

こういう質問をすると、他人にはイイ顔する我が家の男子は

キッと私を睨みつけるw 

いいじゃん、日陰の方が君たちおとなしいんだから!

「幸いこんな感じが続くわよー。」よかった。


時間も時間だし、その突き進んだ先はどんな状況かわからない。

のんびり食べれず、男子たちはイライラしはじめ

到着前に、もしくは到着しても空腹で

キャニオンの興奮を思う存分表現できなかったら

ここまで来た意味がない!

だから、到着前のそのひらけたっぽいところで

お弁当を広げることにした。

なんだかそこは、目的地の出発点と帰路点でもあるかのように

人は、どっちに進むか相談し合ったり

満足そうに下り坂を走ってきたりしている。

それを眺めながら黙々とパニーニを食べた。


確かに、あと10分てココには書いてある!

前を見る限り、ものすごい急坂で登れるのか不安になる。

しかも、砂利。

登るのは意外と簡単で、帰りの下りが難しいことは

トレッキングツーであればご存知であろう。


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うわーマルケのグランドキャニオン!

2回も行ったトルコのカッパドッキアをも思い出した。

無言で興奮している少年は、一人で急坂を突き進み

一人で自撮りなんてことをし

一人で突き進んだ大人たちの真似をして、もっともっと前進し

て、戻ってきて、もう一回お母さんと行くと言い

また出発し、だけど私を待っていられず結局一人で突き進み

もう一度自撮って、こっちに来いと沈黙にジェスチャーし

「いや、お母さん無理でしょ!」と大声で伝えると

っもうと空気を読まない自分の母にに落胆し

そして私の代わりに興奮写真を連写してきてくれるのである。

そして、少年のスマフォで自撮り風家族写真を

奥行きつけて撮って、マルケのグランドキャニオンの動画まで撮った。

それを自身のインスタのプローフィール写真にしてるぐらいだから

興奮しまくったに違いない!


トレッキングて途中で諦めてはいけない。

目的地まで行かないと意味がない。

そして、途中、変化も無さそうな小道でも

静かに歩いていれば、シカなんかの動物の呼吸まで

聞こえてきそうである。遭遇したことないけれど。

絶対いるんだろうな、どこかでこちらをみているだろうけど

私たちにぎやか一家にはそんな奇跡は起こらないのである。


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行きは長かったけど、帰りは割と速くに戻ってきた。

それこそ1時間で。

想定外のトレッキングコースで時間は押せ押せである。


湖に、ちょっとだけ足漬けていこ。

シニョーレが、最近水不足で水嵩が低いからすぐ深くなるよ

と忠告していた。確かにすぐそこは

深そうな濃厚なエメラルドグリーンである。


少年は、何発か石投げを試みた。

幼少時代、川に行って、夫に教えてもらった遊びだ。

夫がやらなくたって、自分でやりだす。

こうやって何気ない行動が記憶に残っていくのである。

今日の何気さを伝えたいが、今日は咄嗟にひらめかない。

そういうときは、シニョーラのいうように

ただただゆっくり時を過ごそうと思う。

同じ空間にいて、同じものを違う視線と想いでみながら。


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「今日はどこ予約してくれるんですか?」

シニョーレはニヤっとした。

「初日に勧めてくれたレストランに行きたいです。」

意向を朝伝えておくと、電話してくれていた。

「すぐそこだから。」

えー、大丈夫かな、すぐそこだって。


ほんとうにすぐそこにあった。

ここは、Agriturismoアグリトゥリーズモ(農園の民泊)

泊まることもできるし、寄ることもできるし、食べることもできる。

シニョーレとは職友で、混み合っているときは助け合っているそうだ。

この主も移住者で、Venetoヴェネト(ベネト州)の方であった。

話し方やアクセントですぐわかる。

彼はベネトでクリニックを経営していたビジネスマンだったそう。

しかし、趣味に登山や旅行があり

それが今、職業になったそうだ。

主がサービスをして、婦人が厨房でふつふつ料理をこしらえている。

こういう職業って、好きもあるけど

人の出会いや同じことのおしゃべりができる人じゃないと

できないなぁと思った。

ボルゴB&Bのシニョーレラジオのように

主もずーっと私たちの相手をしてくれた。


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申し訳ないが、数日食べまくったサラミ類等の

Antipastiアンティパスティ(前菜)は割愛する。

Primiプリミ(複;パスタや米類)では

Pappardella al Paperoパッパルデッラアルパーペロ

(アヒルの煮込み太麺パスタ)

Boscaiola con Tartufoボスカイオーラコンタルトゥーフォ

(贅沢にトリュフかけ森の野菜パスタ)

のあと、主オススメの本日のメニュー、これしかなかったのでは?

自分チで飼っているCinta seneseチンタセネーゼ(シエナ豚。

通常よりも小さいというのは、大きくなる前に食べちゃうから)

をオーブンで何時間も焼いたという焼豚を注文した。

日本の角煮を想像するようなトロけ方。

「一回茹でたんですか?」

ホラ、脂分を取るために茹でてから煮込むじゃない?

そこで、業務用オーブンで低温で10時間焼いたことを

説明してくれたのである。

お肉はトロトロで、Cotennaコテンナと呼ばれる

カリカリにできあがった皮はスナックのようで

日持ちしそうだったので持ち帰ることに。


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主がずっと接待してくれたので、とても親近感が生まれ

そうするとなんだかリスペクトみたいなのも生まれてくる。

それでなくても美味しい美味しいと連発して食べる夫婦と

残さず平らげる家族は、どこに行っても料理人に満足される。

近頃アレルギーだベジタリアンだヴィーガンだ宗教だと

分かれる一方、変わりものまで食べれる夫婦は

友人宅でも喜ばれる。

そして、ずーっと料理の話をしてられるし

他人の人生を聞いてられるし

そして、社会の話にも首を突っ込むことができるのである。


このシエナ豚を家畜する経緯だって聞いた。

国から支援金がでるタイミングではじめたそう。

でも、育てている内に屠畜とちくできなくなっちゃうんだって。

ヴィンチの農園を営むアントネッラも

毎日可愛がってると屠畜できないって言ってた。

屠畜する時、こっちをみるんだって。

ブタちゃんの目、ニワトリの目、羊の目、こちらを見る目.....

だから頼むんだって。

そっか。

全部残さないで食べた。

命をありがたく大切に食べた。

その命は、こうやって人と人を繋いでくれた。

話してくれてよかった。

出会えてよかった。

主のレストランは、今日のお客さんは2組だけ。

ボーナスバカンスのおかげで、2組の内の1組になれた。

来てよかった、本当によかった。

主が見送ってくれた。

アグリトゥリーズモの横には川が流れているそうだ。

みんなで一瞬静かにして川のせせらぎをきいた。

そして上を見上げた。

空は澄んで星が満天だった。

ウィズコロナだけど、動いてなければ知らないところだった。

歩いてなければ発見できなかったところだった。

バカンスは海ばかりじゃない。

主と夜空を眺める出会いも素敵じゃないか。

シニョーラオススメの湖に浸かるのも乙ではないか。



次回は最終回です。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

GoTo バカンスイタリア事情 versole Marche vol.1

ヒマワリの中のボルゴBアンドBverso le Marche vol.2

この日はアドリア海でversole Marche vol.3



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この日もシニョーレラジオとともに朝食をとった。
「今日はどんなところに行きたい?」
「なんかおもしろそうな岩があるようですけど
どんなところですかねぇ。」
あるある!と、B&B滞在者がトレッキングしたときの旅行記録を
こんな立派な本に印刷してわざわざご親切に送ってくれたんだよ
と、私たちにみせながら行き方など教えてくれた。
よし、そこへ行ってみよう。
水のあるところや、岩場ってひんやりと涼しい。
暑いときには是非ともそんな岩にへばりつきたいじゃないか。

「それともう一つ、昨日言ってたお二人がよく行く
近所のサラミ屋さんってどこでしたっけ?詳しく教えて下さい。」
「あぁ、すぐそこだよ。」
シニョーレは簡単そうにいうけれど、土地勘のない私たちには
すぐそこでも見逃してしまう。
昨日と同じように簡素に説明をしてもらった。
わかった?と夫に確認し、そして少年にも確認した。
「すぐそこだって。」 ・・・。

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クーラーボックス用に凍らせてもらった保冷剤を受け取って
たっぷり調達してあるフルーツの今日の分だけを持って
今日も賑やかに出発した。

なんだ、すぐそこにあった。
村によくあるごくフツーの小さなAlimentareアリメンターレ(食料品店)
で、素通りしちゃって昨日は見逃していたのだ。
でもSalumeriaサルメリーア(サラミ店)て横に書いてあったw

小さいお店なので、一人か二人まで入店できて
それ以上は外で待つ。
もちろんマスクを鼻までして、手を消毒する。
もうイタリアだったら常識となった小さな個人店への入店スタイル。

家に置いてきちゃっても引き戻さなくてもいいように
車の中にマスクは常備してある。
ほとんど田舎の住人や田舎の旅は、店に入るときだけマスクを使う。

マスクの欠点は、顔の表情がよくわかんないのもそうだけど
何言ってんのかよく聞き取れないのがとっても困る。
そうでなくても、口を見ながら言語を聞き取りをしている
私のような移民なんかは。
は?とか、スンマセンもう一度言ってくださいと言って
マスクのせいにして聞き直す。
二度目になると、ついにはマスク浮かせて大声になるw

入店して、すぐに気がついたのが、とっても清潔だったこと。
自分チでサラミ作ってるなってすぐにわかった。
自分のサラミという作品を素敵にみせるのではなく
保存料を入れない分、清潔に保管しながら展示するのだ。

マスク越しに説明してくれた。熱い眼差し付きで!
「マルケ州の特産てどれですか?」
一番の特産はCiauscoloチャウスコロという名のサラミ。
トスカーナ州だったらFinocchionaフィノッキオーナという
フェンネルの種が入ったブタの柔らかいサラミに一見似た
でもシンプルにフェンネルが入っていないブニョブニョサラミであった。
もしくはSalsicciaサルシッチャ(生でもイケる腸詰めソーセージ)の
中身をすくって生で食べる感じかしら。
私はCrostiniクロスティーニ(小さめ薄切りにしたパンの上に
ペーストとか柔らかく炒めた野菜とかチーズをのっけて食べるアレ)
をすぐに想像した。うーん、ゴックン!
軽く焼いたアツアツのパンにのせて食べるか
チャウスコロも一緒にジュッと温めて食べたら美味しそう!

次!
Lonzaロンツァというブタちゃんの首の筋肉をサラミにしたもの。
CoppaコッパとかCapocolloカポコッロとか別名もある。
そして、マルケ州とは限らないようだ。
なんか私たちには珍しいので、それもいっちゃおう。

決め手に!
Rovetanoロヴェターノという名のブタちゃんのレバーをつかったサラミ。
レバー好きにはたまらない!
「まぁ、食べてみなよ。」と
私たちが返事する前にはもう、一切れ差し出していた。
朝から味見しちゃうかw
うわー、激ウマ!!! コレ日本語で表現したい!けど
Wow!! Bobobo...Bonissimo!!! という感じであろうか。
「名前の由来は?」
「ボクたちがつけた。」 え?それだけw

今日のピクニックのパニーニは最高だな。
一つ覚えておきたいパニーニ調達節約スタイルは
パンを食べれる分かたまりで買って
サラミなどはスライスしてもらって
現地で自分でパニーニをつくることである。
パンを切る食事用ナイフを持参すればいいだけである。
それが面倒ならちょっと高くつくけど
お店でパンをスライスしてもらって
好みのサラミをサンドしてもらうのである。
節約一家なのに、サラミに見惚れてこの節約スタイル忘れてた!
それでもいっぱいサラミが詰まってたので高くついてないな。

こちらのサラミ屋さんの自家製サラミ、どこで乾燥させてるかって
ただの地下室とか倉庫や冷蔵庫ではない
なんと、洞窟で乾燥させているのだそうだ!
見せてもらいたかったけど、欲を押し付けることは控えた。
暗~い洞窟にぶら下がっているサラミを想像した。
想像するだけでもワクワクさせてくれるサラミたち。
今日のランチを楽しみにさせてくれるサラミたちw

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ワクワクサラミだけでエネルギー使っちゃったぐらいで
お店出たときが別世界?現実に戻った感覚だったw

さて、またヒマワリ畑や麦畑、山的丘をいくつも超えて
グーグルマップの、ときに枯れ声を耳にしながら
目的地のle gole dell' Infernaccioレゴーレデッリィンフェルナッチョ
(国立公園の山Monti Sibilliniモンティ・シビッリーニ内)
という名の峡谷に300Mまで近づいた。

ん?こんなところで駐車が始まってる。
進むたびに駐車の列が。
諦めと決断を早くして、空いてるところにとっとと駐車した。
正解。その先はもう駐車するところは無かった。

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そうか、今日は土曜日だ。
カップルや子供連れの家族で賑わっていた。

なんてスリリング風で演出風な岩なんだ。
上から湧き水が滴れている。
そのしぶきが自然のシャワーとなって
子どもたちをキャーキャーいわせていた。私も!
少年は、無言を保ってささっと通り抜けていったw
かわいそうに。もっと自由に表現すればいいのに
思春期って大変!

もう、すぐそこが峡谷だった。
歩いて辿り着き発見するタイプではなかった。
だからお年寄りでも小さな子連れも楽しめる
ちょっとした避暑の一日にはもってこいの地ではないだろうか。
それでもって、行く価値はある。
よかった、計画してたバジリカータの峡谷に行けなかったから。

ちょっと歩いて軽くトレッキングともいえないハイキングをして
ボリューム満点の朝食を消費しないと
待望のランチが食べられない!
行けども行けども川沿いを歩いた。
ところどころチラチラ見える山岳がカッコイイ!
もちろん頂上へ向かう道標はあるが
いや、今回はやめとこ、と家族全員一致した。怠け者w

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小川のせせらぎ、山と山に挟まれた岩の冷たさ
今にも声を発しそうな緑たち、ときにふぅっと突き抜ける風
そうそう、キンキンに冷えたビールじゃなくってキンキンの川の水
木陰になってて、三人が座れる特等席のような場所を探して
ワクワクサラミのパニーニをひろげた。
私たちが歩き回ったのはそして珍道中に欠かせないことは
そう、ランチ用の特等席探しなように思う。
最高においしいじゃないか。
フルーツは水に浸けて洗って冷やして。
水も冷やしとけ。
足も冷やしとこ。

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宿で昨日と今日の残りでアペリして
シニョーレが今日も電話してくれたSmerilloズメリッロ
ただ一軒あるPizzeriaピッツェリアで夕食をした。
そう、今日は土曜の夜よ、人がいっぱいいた!
80%が外のテーブルで食べている。

若者のグループが多かった。
一人、こちらを見てペコっとお辞儀して挨拶をする青年がいる。
誰だ?! この地で。
考えに考えて思い出したのが
昨晩のズメリッロのレストランでサービスしてくれた青年だ。
マスクで顔はちっとも覚えてないけれど
シャイでオドオドしたオーラともさっとした黒髪で思い出した!
あらアナタね、チャオ!

複数家族が集まったグループもあった。
地域の人だけが寄り合って支え合っている雰囲気。
余所者は私たちだけだったように思う。
みんなすんごい楽しそうで盛り上がってて幸せそうだった。
アフターロックダウンの鬱憤は、こう夜空へ笑い声となって消えていく。
しかも、何個もある内の山的丘の天辺で。




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つづき


枕がいつもより高めだったせいか、それとも環境がかわったせいか

寝付きが悪かった。

だから遅く眠りに入った様子で

目が覚めたら、旅行にしては目覚めの遅い時間になってしまった。

せっかく早朝、ボルゴB&Bの周りを散歩でもしようと思ったのに。


家族全員起きやしない。

8時から8時半の間にと約束した

朝食の時間までには行かなくっちゃ。

私が一番に飛び起きて、次夫が飛び起きた。


夫は思い出してくれた。「Buon Compleanno。」

お誕生日おめでとうと、静かにいう。ありがとうと、静かに返した。


シニョーラが私も3人の子どもを育てたママよ、と気を使って

少年が一人で過ごせるよう・・もしくは夫婦二人でいられるよう

Bilocaleビロカーレ(寝室と居間、二部屋あるアパート)

ファミリータイプとし、両部屋ダブルベットが置かれてあり

ボクが一人で使うのよ、とわざわざ私たちに忠告までして

用意してくれた大きな部屋を少年が一人で使って

真っ暗にして寝ている。


1メートルぐらいありそうな厚さの壁にある小さな小窓を開けると

小さい窓なのに、一気に部屋が眩しいほど明るくなった。


少年は、ベットの真ん中で寝てるかと思ったら

端っこで寝てたw


「ちょっと、起きて。今日はお母さんに何て言うの?」

ボソボソと「ごめんなさい。」という。

え・・・・・。

寝ぼけて私に誤っている。

そうか、そうだったのか。

お母さんに何て言うのという返事はごめんなさいと教えてきたw

まるで合言葉ではないか!

気持ち無く誤っていたのか・・・。くやしい!

そして、ニヤッと気がついて「おめでとう。」と言い出した。


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母屋のようなところがレセプションみたいになっていて

そこで朝食がとれるようになっている。

以前はレストラン業もやっていたそうだ。

きっと亡くなられた奥様が仕切っていたのかもしれない。


朝食は、シニョーレが作ってくれた。

だからイタリアンよりイングリッシュ的で

甘いものばっかりのColazioneコラツィオーネ(朝食)しか世界はない

夫には刺激的だったと思う。


旬のフルーツ、メロンやモモ、キウイに

Proscutto Crudoプロシュットクルード(生ハム)であった。

それにヨーグルトやシリアル

瓶をかえるだけでとってもオサレにみえたフルーツジュース

エスプレッソというよりアメリカン風Caffèにミルク

手作りのシリアル入りパンの他

温かくて柔らかいBriocheブリオッシュ、どれもシンプルなんだけど

もっともっとシンプル・・量的にシンプルなヴィンチの日々の朝食には

とっても豪華でおなかいっぱいになった朝食であった。


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食べてる間、シニョーレがラジオのようにおしゃべりしてくれる。

シニョーレ流社会的世論、シニョーレ流個人の問題w

シニョーレ流今日の私たちのルート

世代流に懐かしのロードマップを広げ

本当は一番見やすい方法なのに

いつのまにか地図を持たなくなっちゃったことに

シニョーレのでっかい地図をみて後悔しながら話を聞いた。


ボクはアナログ的にアドバイスするからね、と一言前もった。

「今日はどこへ行きたいの?」

「今日は金曜日なのでマルケの海に行こうと思ったんです。」

少年もずっと海・海言ってたから

バカンスの一日ぐらいいいであろう。

ヴィンチから向かうよりは近いはずだ。

いつものティレニア海を浮気してあっちがわも冒険したい。

そして、どこもらしい激混みの週末の海は避けたい。


シニョーレは、そう、田舎好きだから私たちと志向は同じだ。

観光地化していなく、高層ホテルがなく、自然がおおめで

とにかく人が少ないところ。

よくわかってらっしゃる。

Pedasoペダーゾという地名がでてきた。

割と歩き回った私でも初の地名。

やっぱり調べて行くより現地の評判で行動するほうが確実である。

ここ(Smerilloズメリッロ)から40分で行けるという。


シニョーレはなにしろアナログ派だから

グーグルででてくるイメージは気にするなという。

そう言われるとその通りだ。グーグルに頼りすぎている。

珍道中にグーグルのイメージ画像はいらん!

ほんじゃ、行ってきまぁす!と賑やかに出発した。

シニョーレとシニョーラは、子どもたちを送るように見送ってくれた。


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いつでもどこでも出発したときがいっち番盛り上がって楽しい!

「海だから、ランチはフルーツだ!」

「いや、パニーニも必要だよ!」 え。

とすぐ討論がはじまる我が一家。

珍道中はただただ旅のルートだけでなく

意見の不一致をどう組み合わせるかも珍道中の一部である。


高い丘のズメリッロ(B&Bがある地名)を降りて

もうひと丘越えると、海までの道はなだらかで真っ直ぐな平地だった。

仕方なく安心感を得るために、パニーニは丘を超える前に調達。

これでしばらくは黙っているであろう、空腹時にうるさい男子。

真っ直ぐにのびた通り沿いは果実園だらけであった。

しかし、ジャガイモみたいに通りにぶらさがって売られていない。

売りますという看板もない。

買いたいのになぁ。


通り沿いの果実畑は主にモモであった。

剪定はやっぱり収穫しやすいよう低めだ。

きっと手でもぎ取るのであろう。

剪定は、樹の様態にも合わせるけど

速く収穫ができるように仕上げることが一番だ。


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ペダーゾ(海沿いにある地名)に着いた。

シニョーレが、街から南下してビーチを探しなさい、と言っていた。

海岸沿いは電車が通っていた。

「一人でも来れるじゃん!」と少年の近い将来を煽る両親。

線路の下をくぐってビーチに向かう感じだ。

住宅が少ない入口を探した。

確かにこの辺は、低層なマンションやレジデンスが多い。

ヨットをもつお金持ちが集まるハーバーも無さそうだから

なんだかひっそりしてて

どこか南のある一部というような感じであった。


どのビーチにするか決定するまで、また時間がかかる。

いつもの意見の不一致。

「おまえがみてこい。」

人がいっぱいいるのか、汚いか、きれいか、安全そうか

岩場か、砂浜か・・・。

少年だけでは頼りないので

少年の意見を待ってから私も確認しに行く。


「よし、ここだ!」

砂浜と砂利が両方あるところw

石があるところって海水が透明に見えるから

キレイだと私は思っている。

持参したパラソルを二本もさして

ゴロゴロする用バスタオルを5枚ぐらい敷いて、カバンも保護してw

海に飛び込んだ!


少年は友たちに自慢するために、日焼けをしたがった。

やめとけって何度も人生の先輩が忠告したけど

嬉しさあまりに一日中プカプカ水に浮いていた。

いや、温泉のように浸かっていた。

海水は7月なのに温かかった。


ギリギリの金曜日で人は少ない方なんじゃないかと思う。

ニュースのビーチは、コロナどこ?というぐらい

カリフォルニアのビーチみたいに人がうじゃうじゃのイメージだったから。


少し向こうには、カモメがうじゃうじゃいっぱいいた。

と、浜をみると、どうやら漁船が出入りするところのようで

小さな船が二隻ほど沖にあがっていた。

カモメがよってたかって何か突っついている。

なんだろう。

散歩がてらに歩いてみると、カモメが取り合いしていたものは

カニだった。

怒ったような顔をしているカモメがいっぱいいるとこっちは怖いのに

私が近寄っていくと、カモメはバタバタと飛んでいき私を避けた。


少年よ、やっぱ、友だちと一緒のほうがいいよ!

私と遊ぼ遊ぼと言って、ゴロゴロさせてくれなかった・・。

私まで、日焼けしてしまったではないか。ま、いいや。


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満足したりない少年を引き連れ帰り際

ペダーゾで、帰ってから即効アペリができるつまみを買ってこーよ!

そういうことに関しては夫婦の意見は一致するw

Olive Ascolaneオリーヴェアスコラーネという

マルケ州の特にAscoli Picenoアスコリピチェーノという土地の

郷土料理の一つで、緑の塩漬けオリーブを

ひき肉と丸めてパン粉で包んだフライ

まさしくもAscolana del Picenoアスコラーナデルピチェーノという

オリーブの品種があってそのオリーブで食べるのがホンモノだそう。

そうB&Bのシニョーラが説明してくれた。


それと、あれもシニョーラが言ってたやつだ。

あの黒っぽいの、レバーのサラミじゃない?買ってみよーよ。

うんうん。


平地な果実園が続く道、なぜか帰り道には

売ってますの看板を発見した!

モモ3種類、アンズ、何キロかわかんないぐらい

旅中は凌げそうなくらいいっぱい買って、私たちは満足した。

これでランチのデザートとおやつは考えなくていい。


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シニョーレとシニョーラは外出していた。

今日はちょっとだけ遅くなるということであった。

でも今日のキミたちのレストランには予約しておいたからね!

と電話をくれた。

ウエルカムドリンクを頂いた外のテーブルで

オリーブのフライとレバーのサラミと部屋にあったスプマンテで

小さなお誕生日アペリを3人で乾杯した。

B&Bには今週はお客さんはいない。私たちだけだと言っていた。

静かな山的丘の、ちょっとひんやりした

日焼けした肌には気持ちよい、まさしくも日が沈みはじめた

なんとも悦な空間の乾杯であった。

無理矢理バカンスに出発してよかったなぁ。


その頃、エンニオ・モリコーネ氏の逝去で

どのニュースもニュー・シネマ・パラダイスのサントラの一曲

Tema d'Amore(Love Theme)を名曲に紹介していた。

私もヒッピーな夫もエンニオ・モリコーネ氏のファンであった。

とても残念に想う中、この曲がグルグル頭の中で

自分の人生がまるで映画のように

このテーマダモーレが流れていた。

きっとずっといつまでも、この曲と一緒に

バカンスと誕生日を過ごしたことを思い出していくことであろう。






昨日も外食、今日も外食、少年よ、嬉しいだろう?

土地のテーブルワインを飲んけど、とっても美味しかった。

きちんと農園の名前をアナログ的にメモ帳に控えた。

このジェヌインさはやっぱりビオのワインだった。

樽の味がしたけれど

きっと木製チップを入れたセメントタンクかもしれない。

と、ごちゃごちゃいいながらも一日を味わったのでありました。



まだつづく



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ヒマワリの中のボルゴBアンドBverso le Marche vol.2

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私たちは大喜びして、ひとますとりあえず出発した。
「きっと夕方には着くと思います!突然で申し訳ございません。」
バジリカータ州のルートを記したメモ書きを残し
なーんにも研究していないマルケ州へ向かった。
お友だちいるんだけどなぁ・・・何度も頭をよぎるが
急すぎて計画性が無さすぎで、むしろ失礼だ。
今回は、これこそ行きあたりばったり珍道中を
家族で体験することにした。

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少年はときどき「ボクの行ったことのある州は」と数えだすことがある。
学校の地理や社会の授業でそういう話題になるのであろう。
「行ったことある人、手を上げて~」みたいな。
きっと、旅行欲のない親と暮らしてしょんぼりしていることであろう。
内面悔しそうな顔をしている少年が想像できるw

高速道路を走りはじめると、もう長旅気分で
早速サービスエリアに行こうと言い出す少年。
「車の休憩はは2時間に一回でいいんだよ。」
そう言ってわかるのは、一昨年のニッポンほぼ横断旅行では
長距離夜行バスを利用したからである。

トスカーナ州からマルケ州に入った標識を運転手の夫が叫んだ。
わー、よかったね。
もうひと州加わったじゃん、ボクの行ったことのある州。
少年はご機嫌であった。
途中、Umbriaウンブリア州の
PerugiaペルージャやAssisiアッシィジも通っていった。
高速道路からみえるのか。
むかーし昔イタリアに来た当初
青い長距離バスで田舎道を走っていったので
果てしなく遠くに感じたんだけどなぁ。
距離の問題だったのか、在住が長くなり親近感を感じるのか
またすぐ来れそうな気がするほど近くに感じた。

当時は、州を考えることなく、村を目指して行っていたので
州の楽しみ方、土地の楽しみ方を満喫していない。
かといって今回も駆け足だし勉強不足で
また振り出しに戻っちゃった。
またゆっくり来なきゃ!とすぐに反省しながら窓から景色を眺めた。

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道路標識で行ったことのある地名が出てくる。

Orvietoオルビエート、あぁ、ここも来た、語学学校の仲間と。
私まだ育ち盛りだったのかなぁ、昼寝好きで
城壁のところでぐーすか気持ちよく昼寝したのを覚えてる。

あぁ、Spoletoスポレート。ここにもフィレンツェシスターズと来た。
彼女が行くっていうからついていったっけw

おぉ、Lago di Trasimenoラーゴディトラジメーノ
語学学校のオランダチームが絶賛してたなぁ。色が変わるって。
何してきたの?って聞いたら昼寝してきたってw
日本人にはありえない行動かもしれないけど
そこでゆっくりするってことを学んでいった情報であった。

Pesaroペーザロにも行ったぞ。
真冬、誰もいない海にやっぱり語学学校の仲間と
小さなカラフルな石をいっぱい拾ったっけ。
なんでそこに行ったのかも覚えてないや。
当時学んでたMosaico Fiorentinoモザイコフィオレンティーノ
という技法は、カラフルな大理石で絵を組み立てるところを
私は日本の表札を作っていたwこともあって
原始的な道具を持っていた。
だからペーザロの石に穴をあけて
原始的なペンダントを作っていたのである。
また拾いにいきたいなぁ。
あそこの石はぺっちゃんこだからペンダントにちょうどいい。

Anconaアンコーナには港があって、そこからギリシャへ
車も一緒に船に乗せて、夫と旅をした夏を思い出した。
その話もいつか語りたい。
やっぱり行きあたりばったりの珍道中。
帰りの船に乗り遅れちゃったんだ。

と、道中思い出を語る。
「お母さんはいろんなとこに行ってていいな。」
息子よ、一人で旅をするのだよ、自分の行きたいところに。
家族旅行は最初で最後だな。
「えー!嫌だー!」www
そうだろう、珍道中に慣れた親との旅行は楽しいだろう。
田舎暮らしも人生珍道中だから
少年は40歳まで家にいると我々を脅す。それは困った!

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高速道路から降りて、田舎道に入っていった。
グーグルマップのおかげでどこへでも行けそうだ。
ネットに接続されていないとGPSが作動してくれるけど
その時は、枯れ声で元気がないw あ、ネットないんだ、ここ。

平地なようで小山に挟まれ、風が抜けていく。
通ってきた通り沿いには、どうやらジャガイモ畑が連なっていた。
道端でジャガイモをぶらさげて売っている。
あぁやって売られていると、採りたてっぽくて美味しそうだなぁ。
きっと芽が出ないように薬品ぬる前のホヤホヤなんだろうなぁ。
帰りもここ通ったら買って帰ろうね!

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結局、高速道路のサービスエリアによらず
田舎道に突然現れた湧き水場で休憩した。
「あのオジさん水汲んでるよ!」
と、引き戻ったのであるw
冷たくて美味しかった。
ヴィンチの汲み水とは違う気分になった。
なんせバカンス中ですからね。

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高速道路を降りてからの道のりが長かった。
どうにかこうにか辿り着いた先は
山でもない丘が山化したようなトスカーナのなだらかな丘とは違う
あれは丘と呼ぶのかな、とにかく高い丘の上の方に
1700年代の小さな小さなBorgoボルゴ(古い小さな集落)
みたいな建物が、B&Bになっていた。

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迎えてくれたシニョーレは、すぐに外国人だってわかった。
イタリア語の発音が英語訛りなんですもの。
シニョーレは移住してきたイギリス人であった。
お互い移住者だとわかって気兼ねしない様子。
そしてシニョーラがこちらへどうぞと
ウエルカムドリンクを用意してくれた。
シニョーラはマルケ州の出身の方であった。

シニョーレは、東京に行ったことがあると言いはじめた。
でも仕事でね、と付け加える。
そして、仕事だったから過度な接待で逃げ場がなかったという。
でも一日だけ黙ってこっそり逃げ出して
一人で東京を回ったんだと教えてくれた。
でもボクは東京を好きになることはないと誇らしげだった。
そうだろう、こんな田舎のボルゴを買っちゃうんだからね。
でも、日本だっていいとこいっぱいあって
田舎なんかちっとも東京じゃないんだよと知ったかぶって私は答えた。
よかった、去年いろいろ日本をまわっておいて。
日本の棚田なんかわーと胸が膨らむほど素敵なんだよ
というと、シニョーレもうんうんと聞いてくれた。

私があなたのB&Bを選んだように、私はやっぱり田舎が好き。
田舎に住んでいるのにバカンスも田舎に来ちゃった。
街にもみたいとこいっぱいあるけれど
訪れてみたい村だっていっぱいあるけれど
私たち家族三人が珍道中できるとこって、やっぱり田舎なんだ。
宿のボーナスがでて私たちが選ぶのはやっぱり田舎なんだ。
これだけは三人が一致したこと。

シニョーラは新しいパートナーだということを最後の日に知った。
亡くなられた奥様とシニョーレが築き上げたボルゴB&Bを
ささやかに控えめに支えているようであった。
シニョーラは私に
イタリアのいいところって、こうやってたくさんの人に
イタリアの素敵をみせてくれることよね
と涙がでるようなことをいう。
胸が熱くなった。こういうとききゅーっと抱きしめたくなる。
抱きしめられない分、私はシニョーラに眼差しを送った。
そう、シニョーレもちょっと距離を置いてこちらをみつめていた。
彼らはボーナスバカンスの意味と意図を理解しているひとたちだ。
その一言をきくだけでここに来てよかった。

今日私たちが行けるレストランにシニョーレは電話してくれた。
さて、明日どこへ行こう。
シニョーレがアドバイスをしてくれた。




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同国仲間のイタリア在住者と話をしていると
一つ気がつくことがある。
もちろん全員ではない。

それは、離れた日本のことはとてもセンシティブで
例えば事件とか流行りとかシステムとか
しかし、実際に在住しているイタリアの事情を
よく知らない方が多いように思う。

今まで話しをしていて、おや?と思うことが何度かあった。
もしくは、それ知らない・・・と私がとっても無知な人間に思うことが
しばしばあったけど、それは日本事情の内容だった。
特に、タレントや流行りにはうとい私。ゴメン。

そしてこのコロナ禍、我々の在住先イタリアのコロナ手当が
日々更新されていく中で、私は正直日本のことより
自分が住んでいるところの手当や対応が気になるので
毎日ニュースを欠かさず見て、イタリアの政治家が
どんな話し合いをしてて、どんなことを決定して
どんなことで揉めて、ぎゃんぎゃん言っているのは誰なのか
正当化させたいことは一体何なのか
実は私はイタリア国民的に興味を示しているということが
日本の友たちと話をしていてだんだんわかってきた。

イタリア国民は政治の話やイタリア事情を一日中話している。
どうやら私は、彼らの風習に馴染んできたのかもしれない。
時に私流意見を述べている自分に
やいのやいの平気で意見するイタリアの友たちは
移民の一声を聞いたようで感心している。

我が少年は見てないけれど家族が欠かさす見ているニュースは
案外ちゃんと聴いてたりして、私が少女時代より
いろんな国の大統領の名前を知っていたり
出来事を覚えていたりして、大人のよくあるど忘れにも
一役買ったりする少年である。
おかしい、イタリア事情を熟知しているサーティーン。

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我が家は贅沢ができない欲張れない厳しい生活の中
小さな幸せをみつけながら生きている。
私は、不便だけれどこの田舎暮らしに満足しているし
夫は田舎暮らしでやることがいっぱいそして時間がない。
お互いシングル時代にたくさんの旅行をしてきたこともあて
少年には申し訳ないけれど
私たち夫婦は現在、あまり旅行欲がない。
だから家族で数日バカンスをしに行くなんて毛頭にもなかった。

しかし、このコロナ禍手当のいくつかある配給カテゴリで
私たちに該当するコロナ金はどれだ!
と、ニュースに釘付けなんていう日もあった。
いくつかあった中で、ボーナスバカンスという名の支給金が、も!
私たちに当てはまった。
「どうする、私たちにもバカンスできそうだよ。行くか!」
とまぁ5月だったかな、国会で議論中の頃である。

しばらくたって国会で詳しく決定された内容は
(私たちはそういうわけで国営ニュースのRai1で知る)
家族の給料と財産を割り出したISEEという換算が
40,000ユーロ未満の家族に該当する
家族3人は500ユーロ支給される
支給金は一箇所の宿のみ7月1日から12月31日まで有効
その内、80%は即無料となり20%はとりあえず支払い
その支払った分は控除の対象となる
SPIDというデジタル身分証明を取得する
アプリをダウンロードして全てデジタル化で処理をする
と、少しややっこしいが、私は誰にも相談せず
一人でボーナスバカンスを取得できたときは
また小さな喜びがやってきたとそれだけで幸せな気分になった。

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連日ニュースではイタリア経済の話でもちきっていた。
コロナ禍で観光業が一番ダメージを受けたと報告している。
それでも海は人が集まってきている様子だった。
むしろ例年より人が多いなどといっている。
海沿いは現在即効アルバイトを募集しているそうだ。
どれほどイタリア国民が夏、海外に旅行していたかがわかる。

そこで、私の誕生日が7月ということもあって
家族内でバカンスの話題で盛り上がった。
コロナ禍のボーナスでバカンスをすることに家族会議で決定。
一度決定したら、もう気分はバカンスだった。

「どこいく?」 どこいこっか。
「海!」 いいねぇ。
「嫌だ。」 えっ!
「じゃぁ、どこだよ!」 もうケンカ気味w

夫は、両親の故郷、自分のルーツを歩きたい、ということであった。
少年も自分のルーツになる地だから二人で賛成である。
海が激混みならそれもアリかな!

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彼のルーツはBasilicataバジリカータ州の
Potenzaポテンツァ付近にある。
いろいろなコースやルート、時間、宿なんか何日もかけて調べた。

ところが、その肝心な宿に電話確認していくたびにわかったことは
ボーナスバカンスシステムを扱っていない!というのである・・・。

聞いてもいないのに扱わない理由をいってくる宿の主もいた。
怒っている主もいた。
知らない若宿主もいた。

私たちは焦りはじめた。
10件以上は電話したのではないだろうか。

ボーナスバカンスを扱わない理由は
私たちに即無料となる80%はみることのないお金で
国が宿に支払うのではなく
次期の税金がその分免除されるという仕組みなのだそうだ。
前払いで経費を負担しなければいけない宿サイドは困惑する。
資金の少ない宿は現金が欲しい。
そりゃそうだ。

私は諦め気味に男子二人を説得しはじめた。
が、頑固なヤツラは
行きあたりばったりで行く!などと言いはじめる。
(誕生日の)ワタシを置いていくw なんて言うのである!
主人公ワタシワタシ!

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頑固男子2 vs フレキシブル女子1では埒が明かないので
ボーナスバカンスを扱ってる宿はどこだ?!!
と検索キーワードに入れると(もちろんイタリア語でね)
同じ問題にぶつかっているイタリア国民がいっぱいいることがわかり
実は、宿を検索しやすくなっているサイトまで登場していた。

「早くからこれ使えよー」と文句を言うが
こっちの問題にぶつかってみて、向こうの問題を知る
典型的なイタリアンスタイルのイタリア事情を知るチャンスであり
ボーナスバカンスの意味や存在を考えさせられたわけである。

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ふたをあけてみると
南イタリア地方のボーナスバカンス扱いぶりは、ほぼゼロに近く
中央から北イタリアへ向けて数が増えている傾向にあった。

そのボーナスを扱う宿の検索サイトは、州ごとに分けらていて
クリックして愕然とするが、選択肢がちっともないのである。

北も南も資金のある宿しかできないシステム。
しかし、このボーナスがないと旅行しないだろうイタリア国民。

余裕のある国民は、ISEEの存在もボーナスバカンスの存在も
知らず、常に100%支払い続ける生活が普通で苦痛はない。

支援金を必要とする民は、申請に四苦八苦するが
結局のところ余裕の民に頼っているイタリア事情なのである。
コロナ禍に限ったことではない。ずーっと前から。

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彼らのルーツ、バジリカータ州はそういうわけで宿は3件ヒットしたが
距離的に困難と判断し、やっと頑固男子は諦め
トスカーナ州のお隣、マルケ州に行くことになったのだ。

マルケ州も3件ぐらいヒットした内の
一番目に電話したところに決定!
それが、出発日の午前の話であったとさw



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今日は七夕だった。

これもSNSで思い起こされた。

近頃どうも時間ばかりが過ぎ、気がついてみると6月は終わり
7月に入り、一昨年のことばかり思い出して
先のことはみえないまま、今日を過ごし明日を迎えている
そんな近頃の日々の暮らしにふと気がついた。


夫は7日間仕事している風で自分のことでいっぱいだし
少年は、リモートスクールのときにできた勉友と離れ
夏休みの夏友の中のチャリ友、しかも遠距離体力派に所属し
(ロックダウンで太って体力なくなっちゃった友が続出だそう)
毎日チャリで数あるヴィンチの丘を制覇することに力を入れ
チャリ友が集まらない日は退屈そうに
気が抜けたように一日中ゴロゴロダラダラして
出かける日も家にいる日も、私の声は右から左・・・

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それでは七夕でも・・と思ったときには、誰も家にいなかった。

この日、そうだ、母の命日だった。

私の人生で、母が生きていた時間と
母が死んじゃってイタリアにきた時間の方が長くなっちゃって
母の容姿とかだんだん薄れてきて
私の中の思い出は、母の姿が登場するというより
日常的な出来事の自分を中心に描いた心の内の思い出
それは鮮明というより、フェードがかった
完成されない記憶を繋ぎ合わせているようだった。


この完成されない記憶は、どこか今の日常と似ているぐらい
ボヤボヤした日々の暮らしなのである。

もしかすると、今の世の中がそうなのかもしれない。

コロナのせいで、季節のイベントはどれもこれも中止となり
例年だと今頃ヴィンチを囲む村々はイベントだらけで活気に溢れていた。
イベントに行かなくたって
情報が入ってくるだけで活気を感じていたのだな
と、今更ながらに気がついた。
人が集まる社会から個人で行動する社会になっちゃって
個人の力で動けない場合のそれが
今の私なのかもしれない。

この夏にやってみようかなと思うことやはじめてみようかなということが
なんとなく手がつけられず、時間ばかりが過ぎていって
幸い家族がいるから焦ることはないんだけど
気落ちしちゃってる自分に気がついた。

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私は、聖ヨハネの日のハーブをドライにして
もうしばらく私に香りづけさせ、あの日を思い出したい。
いつもいるテーブルの上に置いて
いつでも目を向けられて
座るとポワンと香りが漂ってくる。
ほんの少しの頭痛ぐらい、この香りで癒やされるのだ。
癒やされている間に、もっともっといろんなことを思い出したい。
もっともっと自分をみつめたい。

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すると、友たちが集まってきた。
友たちと和食風料理を持ち寄り、テーブルを囲んだ。
白ワインを持ち手がないグラスで日本酒風に乾杯した。
私は、とろけるようなものが食べたかった。
噛みしめるより、ムニャムニャと飲み込むような。
茄子の蒸し焼きと豆乳からつくる自家製豆腐の冷奴
胡瓜の冷や汁の胡麻和えそうめん
今の私の気持ちを表したメニューである。

お肉を食い千切る気分ではないのだ。
だから、夫がいない日に女子だけで集まった。
いつも一緒家族だけど、最近バラバラのこの機に丁度いい。
時に自分の好きなものをつくって食べて話すことは
なんだか刺激的でいいじゃないか。
またやろう。

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私の願いはあるようでないけれど
繋ぎ合わせた不完成な記憶と明日の自分へ
今日という天の川を渡ろう
と、独り心におもふ七夕でありました。



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今年もちょうど半分過ぎた。

この半年を思い起こすと

コアラの悲鳴に胸が苦しくなったオーストラリアの火事とか

中国でコロナが充満した医療風景は、イタリアに渡り涙したこと

浸透したコロナ生活で自由が抑制されたこと

そんなことでいっぱいだ。

しかし、この夏の日が差し込むようになって

私の中でこれらの痛みがまた薄れていってしまっている。






長期に渡ってさらに厳しかったロックダウンは

まるでこの夏の日差しにあわせて計画されたかのようだ。

そして、イタリア人の国民性と風習にあわせて

イタリアはコロナ対策を独自に展開しているような気がしてならない。

他国を真似ているようにもみえないし

無茶苦茶なことをやっているようにもみえない。

経済の厳しさには慣れているし

人情深さは右に出る者はいない。

でも、経済が苦しい人が増え、そんな話をする人が増え

職を探す人が増え、でも職はなくって、経済が回らなくって。

でも日に日に日が差すごとに陽気さを取り戻していく!

それがイタリアの太陽でイタリアの国民性なのだ。

Che sarà sarà


経済を回すには、消費することに限る。

観光大国、輸出大国イタリアがどこまで国民だけで回せるか

チョロチョロせっせこ消費するしかないのである。


コロナ期に限らず、欲張らない欲張れない生活が習慣化している

チョロチョロ一家は、小銭でせっせこ吟味しながら生活を賄う。


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フェーズ3に入って早々フィレンツェの重要美術館が再開しはじめ

ロックダウン続行のような少年の夏休み入りもあって

今年の6月はずいぶん涼しく、夏も?と期待した頃

親子で、ヴィンチからバスに乗って電車に乗って

ウィズコロナのフィレンツェの街へ向かった。


バスは人数制限があるようで乗れない人もいた。

バスの車内は間隔をあけて座るよう

座席禁止の札が点々と置かれていた。

ガチャンとチケットを差し込む機械があるところから

運転手がいるところまで、進入禁止の紐があったから

ガチャンができなかった!

電車の中でもバスと同じくソーシャルディスタンス。

手袋の義務は無いが、マスクは絶対。


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人々は、コロナ恐れよりロックダウンが定着してしまって

まだ外出することに遠慮していた頃

誰もいない・・・とか、美術館ガラガラとか・・・

SNSではアップされニュースでもとりあげられていた。


そんなガラガラ期なんかあっという間に過ぎ去り

私たち田舎者が出向いた頃には

アレ?とっても平常!と活気があったw

SNS効果で殺到したのか?!


親子は、午前中のみ開館のアカデミア美術館へ。

ビフォーコロナの館内状況をよく知らないからなんとも言えないけど

予約時間の数分早く行ってマスクして並びながら待って

誘導されたら、手を消毒してピッと熱測って荷物検査して

うぉーと感嘆しながら念願のアカデミア美術館に入館。

ネットで下調べした見学時間30分から1時間を越して

1時間半のんびり鑑賞できたんじゃないかと思う。


ここは美術館だけど、付属しているこのアカデミアで学ぶって

素晴らしいことだよなぁと大学部門の入口を通って思った。

今でもあるのかわからないけど

二十年以上前フィレンツェ在住中、このアカデミアで

無料デッサンコースを受けていたことを思い出した。


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ビフォーコロナの無料美術館の日には

ここまで長蛇の列ができるんだよ!という

アカデミア美術館からほど近いファーストフードを営む友のところへ

ささやか消費応援しに行った。


ロックダウン中のフェーズ2ではデリバリーのため開けてたそうだ。

その頃、警察の見回りがすごかったそう。


そして、フェーズ3開幕

お店でテイクアウトが直接できるようになったけど、お客さんは・・・

飲食店も開けていいよとなったけど、お客さんは・・・


フィレンツェの住人は、デリバリースタイルが抜けないようだ。

今後、こちらのニュースタイルに力を入れたいという。

私たちが食べている間も、デリバリーの注文が入り

若者ライダーは自転車でやってきて、店の外で待っていた。


道でライダーをいっぱいみかけた。

ニュースではよくミラノをスポットにしてたので

北イタリアだけのことかと思ったら。

交通規制の多い街中は、自転車ライダー(配達)システム誕生は

画期的だし需要があるだろうし必要だったと思う。

若者学生のアルバイトにもなるしエコだし健全だしすごくイイ。


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ランチ後、午後のみ開館のウフィツィ美術館へ。

本当は、ピッティ宮殿やボーボリ庭園とのセットで

割安チケットを購入したかったけど、二日間来なくちゃいけないし

夏季と冬季の値段が違うってことも知って

ウィズコロナ中のガラガラ鑑賞を優先して

ウフィツィ美術館を限定した。


私は並ぶ(時間が勿体無い)とか人混みが苦手だから

予約して予約時間にはスルスル入ったけど

入場無料の子供料金にもかかる予約料一人€4が別料金で

その予約無しで並んでる人たちの入場状況ってよくわからないから

これまたなんとも言えないけれど

中は人がいっぱいいたw


フィレンツェの住人曰く、ちっともいない方だよ、という。

なぜなら、団体客がいるといないじゃ全然違うという。


ウフィツィ美術館再開のニュースで、美術館としての対策は

マスク義務付けはもちろん、ソーシャルディスタンスを設けるために

距離を表す鑑賞立ち位置のシール張ったって言ってたのに!

アレ?みんな無視w

ま、いいや、みんなマスクしてるから!


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あぁ、でも行ってよかった。

いつでも行けると思って

ずーっと行かないまま何十年も過ぎてたから。

ホンモノを見るってやっぱり違う。って当たり前だけど。


ホンモノのオーラがメキメキ発してた。

時代の経過といい、色といい、背景を想像させる力といい。

私にはキリスト教やイタリア史の知識が薄すぎるけれど

でもこれらの作品の魅力を青春期に魅せられて

イタリアに来てフィレンツェに留まったのだから

鑑賞だけでもそれはそれはとても価値があった。


少年は、わかってんのかわかってないんだかよくわからないけれど

私も母に少女期、上野美術館などの企画展に

連れられた記憶は忘れない。

彼の親子の思い出のどこかで引っかかっていたら

それだけでもいいんじゃないかとささやかに想う。


あの時、誰の作品だか覚えてないけど

初めてでっかい西洋の絵画を観て

目の色が何色もあることに感動したことだけは鮮明に覚えている。

あの日から、私はいろんな色を混ぜるようになったのだ。

そして西洋に惹かれたのだと、今おもう。


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下調べしたウフィツィ美術館所要見学時間2時間は

実に足が痛みはじめた2時間半強は優に超えていた。


このあとフィレンツェの友とアフターロックダウンの再会乾杯アペリで

小道に熟女たちの笑い声が響き渡った。


早アペリタイムのフィレンツェは

ティーンたちが、それでもオシャレマスクをアゴにしながら(!)

小洒落てグループ交際みたいにただただブラブラと

男女で連るんでいた。


この時少年もフィレンツェの友たちとブラブラ

またファーストフードで(!)親抜きガッツリアペリをして幸せそうであった。


閉じこもりが定着しちゃったみたいにみえた街の住人は

この頃ようやくジワジワ外出するようになったようだ。

人のいる街、街にいる人々をみれて、田舎者の私は胸が弾んだ。

先のことはよくみえないけど、前進するのだ。

ウィズコロナ、気をつけながら、チョロチョロせっせこ消費しよう!



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人生の一瞬を一枚に scatto con figlio

クーポラを目指して Firenze del mondo

ミュージアム:古生物学 Paleontologia



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私はカトリック信者ではないが

月のエネルギーをつかったり草花の効能をつかった西洋のお呪いは

カトリックに基づくだろうが是非ともとりいれたい。


バイオダイナミック農法などにもつかわれている

古代からのアルケミー(錬金)術は伝承させたい術だと思う。

しかし、奥が深い。

時間をかけて実践しながら

それこそ目に見えないエネルギーを、体で実感したい。


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夏至とは一年で一番日照時間が長いうえ

植物、生物、私たちのもつエネルギーが

一番活発になる時なんだそうだ。


世界の夏至祭では太陽を表す火として

焚き火祭りが多いとされている。

その祭りは夏至から624日の聖ヨハネの誕生日頃に

行われるという。


そして、長い太陽が火と象徴されるならば

短い月も水と象徴される。


その太陽のエネルギーを浴びた大地の草花を前夜
23日に摘み

一晩泉水に浸け月夜のエネルギーを吸い込ませた液体を

Acqua di San Giovanniアクア ディ サン ジョヴァンニ

聖ヨハネの水と呼ばれている。
水のところをアクアとそのままイタリア語で呼びたい。


そのアクアを
24日の夏至祭でもある聖ヨハネ祭に浴びる

という伝統が何百年経った今でも続けられているイタリア。


そのアクアの魔法は

新たな季節のはじまりと自然界のパワーを得ることから

自身への浄化、生活へ幸福を導き、健康や愛の向上

そして作物へ豊作祈願、魔除けなど

日常の実は切実な神頼みを込めた祈りの水なのである。


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私もイタリアの友やSNSなどで毎年みかけ

これなら私にもできそうと今年こそはやってみることにした。

調べてみると、だいたい季節のハーブであればよさそうだ。


メインは、この頃に花が咲く
Ipericoセイヨウオトギリ

ローズマリー、ラベンダー、セージ、ミント、マロウなど。

あとは、バラ、バジリコ、フェンネル、ボリジ、シャジクソウ類

カモミール、キャラウェイ、ニワトコ、ケシ、バーベナ、などなど。


家の周りを歩いていると、可憐なハーブたちとたくさん出会った。

私は田舎暮らしをはじめた頃まだ賃貸のとき

散歩をすれば、手にはいつの間にか野花を握りしめて歩き

家に帰っては空き瓶に飾って部屋中が花やかだった。


しかし、歳を追うごとに、食べれる野草を摘むようになった。

だから家に飾ることはなく、庭や畑や野原で花を鑑賞している。

今回、花ばかりを集めた野花でも

花を摘む自分を懐かしく思った。


大きなお気に入りの大皿に湧き水を入れ

まずバラの花びらを散りばめた。それだけでも乙女チック!

その隙間に野花を差し込んでいった。なんか楽しい!

祈願x祈願と欲張ってw 野花でぎゅうぎゅう。

その間に緑をと、ハーブを摘んで差し込んで。

オリーブ豊作祈願とオリーブの次剪定する新枝の先っちょも追加。

なんだか素敵に完成して、記念撮影。


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夕暮れ時も暗い夜空の下でも

野花が詰まった大皿が輝いているようにみえた。

新月から生まれた細い月だというのに。

そして、その細い月は太陽を追うように西へ沈んじゃったけど

澄んだ空気は野花のアクアをとり巻いていたようにも思う。

幻想的で神秘的だった。


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朝、5時起きの夫のうるさい目覚ましで私も起きた。

聖ヨハネのアクアをみにいくと

まだカンカンに日が出てないうっすらとした空のきんとした空気の中

浮いているかのように佇んでいた。

野花が生き生きしているようにもみえたし

アクアが浸透しているようにもみえた。


洗うというより手を浸し顔には当てるという

なんだかしぶきを立ててはいけない静寂感が漂ってきた。

この静寂が自然と祈りを込める。


自身への幸福もそうだけど

幸福の源、家族と世の中の人々が幸せに生きることを

今だからこそ、祈りたい。



※加筆・訂正 : 24 / 06 / 2021



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夏がきた。
西日が差し込むキッチンがモワッと暑く感じた夏至
今年の一番日の長い日は6月20日であった。
イタリア時間で翌朝には日食も観測されたようだ。

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SNSで父の日というキーワードをみかけ
すっかり私は6月21日の日曜日は父の日だと思いこんでいた。
少年は疑うこともなく、夫は都合がいい。

そういえば、一昨年の千葉県南房総市の園芸のアルバイトでは
父の日ウィークと題し、ヒマワリの繁盛期であった。
日本では、父の日には黄色い花を贈る習慣があるのだと。

朝、ハーブチームも全員でヒマワリを収穫する。
ヒマワリにも種類があって、ヒマワリの花びらの色が若干異なる。
その種類ごとにビニールハウスは分かれていた。

大雨謦報の中、私はローソンの半透明のレインロングコート
(社員さんたちはプロ用のパンツとジャケットタイプ)
MUJIの雨とUV対応ハット、野鳥の会の長靴を履いて
ヒマワリを濡らさないように汚れないように折れないように
赤ん坊を抱くようにヒマワリを抱いたっけ。

そして、あの眠たくなっちゃう作業葉っぱシュルル除去作業をする。
私もハーブチームから応援にいって葉っぱシュルル作業を手伝った。
ベテランが心配そうに私をみている。
ヒマワリは首が命!と教わった。
花の大きさ順に並べると、ベテランたちが大きさごとに束ねていく。
その繰り返しを日々行い、繁盛期には残業もあった。
残業にはお弁当が出てて、シングルには食費がういた。

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そんな残業までもした父の日ウィークの思い出もあって
そのSNSの父の日キーワードには疑問がなく
父の日、お父さんの好きなものを食べようということになった。
お父さんの好きなものって、黄色い花より赤い肉
というわけで、恒例のBBQをする段取りだが
また口コミで知ったちょっと遠い肉屋さんまで調達しに行くことにた。

「明日父の日だから今日は肉を買いに行くんだ」
と同僚に話したところ
「え?父の日?別の月じゃね?」
とおかしな家族だと思われた。
言われてみると・・母の日より先だったような・・

ググッてみると・・・
3月19日がイタリアの父の日で
6月第三日曜日が日本の父の日だということが判明した。
そして、3月にあるイタリアは世界でも少数派で
日本と同じ6月が、世界でも通用されている日のようなのだ。
へぇ。知らなかった。勉強になったなぁ。間違ってみるものだ。
ま、年に二回父の日があってもいいさ。
ゆっくり休んでもらおうよ。

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春になって仕事も忙しくなりロックダウンどころではなかった。
外での農作業や庭作業は植物の都合で動く為放っておけない。
腰を曲げたりいっぱい歩いたり立ったりしゃがんだり腕をつかったり
とにかくずーっと動いている。
動くことが習慣だから、週末も動いている。
雨の日は動きたくてムズムズイライラして
雨でもできる外の仕事、屋根付きのところで何かしている。
春になって、近隣の庭作業のお手伝いもしちゃって
オリーブ畑の草刈りも庭の草刈りも暖炉用の薪集めも
外のことはみーんな夫がやってくれている。
夫がいなかったら、田舎暮らしはできなかったと思う。
そんな肉体派の夫でも日々あちこちが痛いと言っている。

「この日曜日は父の日みたいだし草刈り機壊れてるし休んだら?」
やりたいことがいくつかあったみたいだけど
天気のいい日にゴロゴロするって気持ちがいいんだよね
結局私の提案に甘えて
久々にゴロゴロした日本の父の日であった。

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私はアントネッラのところに旬の野菜とフレッシュタマゴを
調達しに行った。リサイクルでタマゴの容器を持参して。

タマゴからかえった雛のヒヨコをみせてもらった。
人工的に保温器で管理している。
わー、なにこれ~!
赤外線みたいな赤いライトも保温ライトなんだそうだ。
丁寧に育てて独り立ちできる頃、大地に放すのだ。
オリーブ畑をアヒルと一緒に走り回っている。

ニワトリもタマゴをたくさん産む時期と産まない時期がある。
産まない冬、タマゴないんだよね・・と
いつもフレッシュタマゴを狙って来る私に残念そうに言う。
でもその保温器導入のせいかニワトリが増え
常にタマゴはある状態だ。マーケットで週一で屋台だしてるけど
きっとリクエストが多いんだろうな。

「タマゴキレイだけど洗ってるの?」
「もちろん!糞がついてたらみんな嫌がるし。
息子たちにやらせると割っちゃうんだよアイツら。
だから私が洗ってる。」 ご苦労さま!

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「ちょっと来て見て!」と畑の中に呼ぶ。なになに?
キュウリの列、こっちが馬の糞を与えた方
あっちが糞が終わっちゃって与えてない方
「ほんとだ、全然違う。」
馬の糞て微生物がいっぱいいるからイイ肥料なのだ。
肥料のために馬を飼う人は、田舎暮らしだったらいっぱいいる。
私も何度考えたことか。
しかも馬を交通手段にできたら最高だよなぁと。

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私はいらないって言ったけどもってけっていうズッキーニの花
花付きズッキーニ、サラダ、トロペーアのネギ
ここの美味しいジューシーなキュウリ
まだあったBietola(フダンソウ)
栄養たっぷりのBarbabietola(テーブルビート)これも終わりだって
上の部分の頭が硬いのを選べという赤いタマネギ
ニンニク、そして容器の数分12個のタマゴ
袋は節約させて!というから袋ナシで木のカゴでいただいた。

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今日の父の日アペリティフはアントネッラのキュウリシリーズ。
濃厚ヨーグルトを濾過させたギリシャヨーグルトに
塩とニンニクとオリーブオイルで和えたギリシャ風サラダ
フレッシュタマゴでつくったマヨネーズに
小豆島で衝動買いした出会いの生味噌の甘味噌を混ぜて
キューリのディップで召し上がれ。
これに農主の、全てがほどよい白ワインがよく合う。
アペリしている間にBBQして
いつまでたっても沈まない夕日の空の下で
そう今年はたぶん二回目の父の日に乾杯したのであった。
少年は、みんな海に行ってる・・・と嘆いてうるさかったなぁ。



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今年こそは逃すまいと忙しい春の真っ只中
庭から畑に向かう遊歩道を防ぎはじめたこともあって
移植してからもう何年経つだろう・・5、6年?!
ローズマリーの剪定を半分だけすることにした。
下の方から生えている新枝を残すようにジョッキリ切り落とした。
花が2月頃からずーっと満開だったので
それでも花が一段落した頃を狙った。

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その剪定した枝をどうするか。
枝の先には料理なんかに使える新枝もくっついている。
柔らかい新枝の下辺り、2年目の枝かな
花や種がモサモサついている。
そのもっともっと下の方は、葉もあまりないただ古いばかり。

その3部構成になっている
ホヤホヤ新枝をオリーブオイル漬け
花と葉がくっついている使える枝は、コスメ用煎じ茶に
枝のみは、BBQの火起こしに使うことにした。
料理に使う新枝は、剪定していない枝からもぎ取ればいい。
そう同じことを来年か再来年にも行いたい。
だから半分にしたのである。

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ローズマリーの私の主な使いみちは、料理の他
髪の毛、頭のケアに使おうと思う。
だって、イタリアの友もラテンの友もEUの友も世界の友たち
みーんな髪の毛にイイ!って言うんですもの。
こんなに身近で丈夫なハーブを使って自作コスメでケアできれば
願ったり叶ったりである。
ローズマリーには、血管強化、血行をうながし、新陳代謝促進
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用
抗菌作用、抗ウイルス作用(!)、ヒスタミン抑制作用(!)
トリートメント効果でフケ防止、育毛
さらには、白髪染めにも役立つんだそう!
私はわざと染めているかのように全部白髪だから
いまさら黒髪にしたいわ!なんて思わないけど
銀色から金色になっていったらおもしろいなぁ。な~んて。

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オリーブオイル漬けはひたすら待つのみ。
そこで大量に収穫したローズマリーの葉っぱや種つきの花で
石鹸を早速つくってみることにした。
水からハーブを煮出して濃いめのエキスを抽出するDecotto法を
レシピより多めの蒸留水Acqua Disitillataで
沸騰5分煎じ時間30分以上冷めるまで放置して
濾して絞って、レシピの水のところの分量を用意する。
このやり方は、ラベンダーのときも同じ。

300g エキス水(蒸留水のところ)
128g Soda Caustica (苛性ソーダ)
1kg Olio di Oliva (不味でOK、古くてもOK)
できたら室外で、エキス水にソーダを入れる。
化学反応で強烈な臭いと発熱した湯気が放つので注意。
スプーンでかき混ぜて悪臭が落ちつくまで私は外に放置している。
それからオリーブオイルに注入。
とにかく熱を放ちっぱなしなので、ガスコンロの上で作業したり
鍋敷きを置いて作業をしている。
ハンドミキサーでドロッドロになるまで撹拌する。
型に流し込む。
その型は、アルミは使わない。化学反応をしてしまうそうだ。
と、どこかで読んだ。原因を追求というより知った瞬間頷けた。
コスメ先生はプラスチックの容器を使ってたけど
私はオーブペーパーを敷いて、取り外しやすくしている。
その発した熱を逃さないように何かで覆って
私は木の板を置くだけだが、コスメ先生は毛糸の布で覆ってた!
二日間ぐらいあったか~くしてあげて
私は、三日目には使う大きさにカットしてしまう。
カットして重なるか重ならないぐらいに並べて
部屋の風通しの良い隅っこで一ヶ月を目処に熟成させる。
いっつも足りなくなると二週目でも使っちゃうけど、あら使えちゃうw
一個目使っている内に一ヶ月が経っている。
何個も全部使い切る頃は何ヶ月も経ってるけど、そのまんまw

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このローズマリー固形石鹸で頭を洗う。
ゴシゴシ頭に石鹸を擦りつけるのだが、案外泡立ちがよろしい。
毛がスポンジの役割をしているようだ。
ボディに使うときは泡は立たずにヌルヌルなのに。
頭から足までローズマリー石鹸。とっても便利!
そして、ローズマリーのトリートメント効果かな
髪の毛の調子がなんかイイ!
私の髪の毛はそういうわけでオール白髪なので
そのローズマリートリートメント石鹸シャンプーでもパサパサだから
濡れた髪の毛に、ローズマリーオリーブオイル漬けオイルで
頭皮をマッサージしながら髪の毛に浸透させるのである。
ローズマリーオリーブオイルにこだわらなくても
今ままでラベンダーバージョンだって
シンプルオリーブオイルバージョンだって
濡れ髪にオイルをしみ込ませるとパサパサの白髪は
ツルツルしっとりになるのである。
通りがかりの人にも言われるぐらいだから効果はある!

Sapone all'Olio di Oliva con Infuso di Lavanda 1

あともう少しでラベンダーも収穫する。
ラベンダーは殺菌作用やリラックス効果を利用したいので
ヘア用とボディ用二種類用意しようかな。

固形石鹸のメリットは、容器が簡易であること。
プラスチックを減らすよう固形石鹸をエコ環境家は推奨している。
そして、手つくりのメリットは、シンプルな素材で作ることである。
保存料も着色料も香料もいらない。
ちょっとぐらい形がおかしくったっていい。
自分が使うんだから。

白髪染めには、先程の濃いめエキス抽出法Decottoで
髪の毛を濡らしてみようと思う。
どのくらい染まるのかなぁ。
みなさんも身近なハーブで自然派コスメ試してくださいね!


コスメシリーズの過去記事も併せてどうぞ↓


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