大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

" 考えごと "

Ci sono i pensieri.

Ci sono i pensieri

Art from recycled paper

60 x 60 cm

natural color and tint with caffè 

natural dry flower

 

***************



考える


一つ一つの出来事を考える


一歩一歩の歩みを考える


人生に起こることを考える


生きることを考える


関係を考える



考えても考えても解決しない時

時間が私を手伝う


出来事が私を手伝う


歩みが私を手伝う


人生が私を手伝い


生きることが私を手伝う


そして、関係が私を手伝う



***************



青春も終わりの頃

大好きな人が哲学の本を読んでいた。

私も同じ世界が知りたくて、同じ本を読んだ。

頭がクルクルした。

帰途中の電車の中で気絶した。

初めて気絶した。

痛くも無く、浮いた感じだった。

Ci sono i pensieri da lato


二十代、頭痛が絶えないほど、よく考えた。

思考が私より先に生まれた。



今もよく考える。

人生に起こってくることを考える。

自分がどう選択しなければいけないか考える。

今までの時間が私を手伝うし

今までの歩みが私を手伝う。


それでも時には、勘に期待する。

勘は、少年の方が上手いようだ。

純粋な勘と、私の歩みと人生。

Ci sono i pensieri da parte


考えごと


今日もこうやって考えている。

Piove


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家の中の族 iCerchi nella Casa

流れにのる montaresulla corrente

自然の皮 Pelledi Natura

出会いを祝ったSanValentino

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最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

まだまだあと20日間はかかるだろう、オリーブの剪定。

お天気とお月様と我が体力の調整をとりながら。

私より大きい樹、オリーブ。

Cielo con Olivo


一本の樹から
34本の

Branche Principaliブランケ プリンチパーリ(:幹のような枝)をもつ

この樹形をVaso Policoncinoヴァーゾ ポリコンチーノという。

トスカーナでは典型的な樹形。


その
34本のBrancheの均等をとる。

例えば、高さや空間。

バランスはとても重要である。

私たちの生活だって、バランスは重要であるのと同じように。

 2014


この畑は
2014年の大きな雹の竜巻に襲われたオリーブ畑。

前回の記事『冬の名残な剪定日和』でも伝えた。


温暖な気候で育たなければいけない植物には

雹は大敵である。


大きな雹で傷を負っただけでなく

冷たさに弱い樹は治癒力が鈍り

ウイルス菌を引き起こしてしまう。


そんな雹が天から叩き落ちてきた後

私たち人間だって生きるか死ぬかの瀬戸際で

しばらく興奮し続け、動揺は治まらない。


しかし、落ち着いて

オリーブのケアのことだって考えなければいけない。

48時間以内に

Rame e Calceラーメ エ カルチェ(銅と石灰)などで

殺菌することを薦められた。

時間内とはいかなかったが

近所の農夫にお願いし、散布してもらった。



それでも、ウイルス菌は生まれていた。


それは、私が一番大嫌いな
Rognaロォニャ(カサカサ病)である。

見た目もゴツゴツして気持ちが悪い。

Tartufo Neroタルトゥーフォ ネーロ(黒トリュフ)みたいのが

いっぱいくっついているのである。


それを触って、他を触るとどんどん感染していく。

感染は、風や雨、Mosca dell'olivoモスカ デッロォリーヴォ(ミバエ)

そして、ほとんどは人間・・つまり作業中に感染していることが

一番の原因だと私は信じて疑わない。


だから、収穫と剪定をしている人が同じだと

病気をすぐに見つけ出し、気をつけ、対処しやすいと私は思う。

Rogna giovane


Rogna
の対処法は、第一に剪定。

見つけたら剪定し、できたらすぐに切った枝を燃やす。

少ない内に剪定して対処しておくことを絶対に薦める。

Anello dell'ramo di Olivo


あまりにもたくさん感染してしまっても、諦めず

四月のMignolaturaミンニョラトゥーラ(オリーブの莟)の頃

Rame e Zolfoラーメ エ ゾルフォ(銅と硫黄)の濃縮液が

製品化されているので、それを散布する。


その製品は天然素材でできているので農薬ではない。

DENTAMETという。

Biologicoビオロージコ(無農薬)マークも記されているので

農薬取り扱い免許がなくても購入は可能なはずだ。


日本はわからないが

イタリアだったらAgrariaアグラリア(専門園芸店)で手に入る。

必ず説明書をよく読み、分量を間違えない。

必ずゴム手袋、マスクやメガネを装着する。

un Olivo che ho potato grosso l'anno scorso


それでも、納得いかない場合。

私は、Brancaごとに元気なSucchioneスッキオーネ(新枝)

生まれていたので、それを一人前に育てることにした。


大手術をしたせいか、芽はどこに生えてよいかわからない。

リンファの流動先がわからない。

こんなに新枝が生まれてきた。


彼らのエネルギーの比重は大きくても小さくても同じようだ。

小さな枝を全てカットし

Brancaになる枝がキレイに育つよう周りを片付けた。

Dopo Potato


毎日、一日が終わると

私は必ず道具を洗い、研ぎ、アルコール消毒する。



作業中Rognaをハサミで触ってしまったかもしれない場合

アルコールで消毒しながら剪定を進めていく。

この畑は、慎重に作業を行わないと

どこにRognaが隠れているかわからない。

Pieno di Succhioni


だから、冬の名残の今を慎重に

大き目の剪定後には

Rame入りのMasticeマスティチェ(癒合剤)

塗っているのである。

Masticeの作り方はいたって簡単。

木工用ボンドに粉になった銅をほんの少し混ぜるだけ。

私は、水もほんの少し加え、緩くしている。

青い蓋のVINAVIL NPCボンドを使うことを薦められた。


le mie attrezzature dopo lavato, affilato e disinfettato


是非、
Rognaだらけにならないよう

早く手を打って欲しい。

樹は、いつしか枯れていく。

Contaminato di Rogna


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カテゴリーオリーブ - 剪定

冬の名残な剪定日和 Potaturadegli Olivi②

天は白の隙間な剪定 Potaturadegli Olivi①

オリーブの木の剪定 Potaturadell'Olivo

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雨がPotinaポティーナ(剪定士)のお休み日。

Pasta con l'Erbe e l'Uova


ここ数日天気の良い日が続いた。

*Luna Discendenteでお天気が良ければ

剪定日和である。

Tappeto Decorato


しかし朝は

大地の吐息が凍りつくほど気温が下がる。

凍りついた吐息が溶け出す頃

今度は汗のように大地は濡れる。

Mattina


樹まで濡れていては、剪定はできない。

彼らのカラダが乾くまで、じっと待つ。

Terra Motosa


雨続きだった冬の大地は、ぐちゃぐちゃ。

イノシシになったように

私も泥まみれになった。

泥まみれになった母を見て

少年は仲間ができたように嬉しそうだった。

Va avanti


こちらのオリーブ畑は

2014年の九月十九日に

大きな雹の竜巻で襲われた畑。

今まで、労わりながら慎重に剪定してきた。

竜巻以前から症状はあったが

この畑はAlternanzaアルテルナンツァがある畑である。

一昨年実のつきが良く昨年実のつきが悪い

という交互性がある症状をいう。

今年の収穫はきっと実のつきが良い想定で

幹から生えている34年経った枝などを減らし

残した実の成る枝にエネルギーを集中させよう

という構想を練った。


ハサミよりノコギリを使う。

ゴリゴリする行為って、凄い体力消耗する。

天辺の太い枝なんか、一気にゴリゴリしきれない・・・。

休み休みやる。

まるで100メートル全速力を何回もしている感じ。

それかマラソンの最後の一絞りで

エネルギー使い果たした感じ。

とにかく、体の中からエネルギーが

ゼーゼーと息となって出てくる感覚を覚えているの。

少女・青春時代は

短距離も長距離も得意だったんです。

Gradazione


夕暮れの頃

銅を混ぜた癒合剤を塗って

一日が終わる。

もうヘトヘト。

でも、やり始めると好きなんだよね。

自分の剪定に満足して、未来に期待する。

Tramonto dal'Oliveto


ランチは、大地のハーブを摘んできたハーブパスタ。

プラス、パスタのお湯でお玉の中で茹でた超半熟卵をのせて

タマゴのっけハーブパスタ!

トロ~と溶けてパスタと絡んで美味しいww



*Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテ

天球上の経度=黄経こうけいの秋分点180度から冬至点270度の期間。西洋占星術トロピカル方式回帰運動27.3日サイクル中、半分の期間。

Wikipedia黄道座標サイン(占星術)

(バイオダイナミック農法用カレンダー参考)

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カテゴリーオリーブ > 剪定

天は白の隙間な剪定 Potarura degli Olivi①

オリーブの木の剪定 Potatura dell'Olivo

オリーブ剪定士 Potina

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一月の半ば頃、毎年行われるMontalbanoモンタルバーノ山を囲む地域の自治体主催のオリーブオイルのコンクールが催された。

Olio di Oliva Extravergine 2017 Filtrato con vista panoramica


たくさんの応募があったそうだ。

オリーブオイルBIO生産を業とする』でオリーブオイルBioの発展を推進する講演会のレポートを伝えたことがあるが、*IGPなど地域の名を興すには、こういったコンクールはよい手段なのではないかと思う。

自治体が主催していることで、地域全体が団結している。

自治体がオリーブ業の発展を願っていることが伺える。

業としている農園しか応募はできないが、美味しく仕上がったオリーブオイルをつくる農園を知り、注目し、参考にする打って付けの機会である。

Frantoio Bio Balduccio


今年も昨年もその前の年も前の前の年もずーっと、優勝もしくはメダル内に必ず名が挙がる農園がいる。

その名はAzienda Agricola アジエンダ アグリーコラBalduccioバルドゥッチョ社。

オリーブ栽培だけではなく、小さなFrantoioフラントイオ(搾油所)も経営し、地域のオリーブを搾油する。

私もこだわりのFrantoio Balduccioで搾油を依頼している一人だ。

そして、銀・銅メダルの農園も、このFrantoio Balduccioで搾油をしている農園だっていうんだから、彼らの搾油技術は、Montalbanoイチ!

搾油を依頼しているだけに、嬉しい話である。

私のオリーブオイルを応援してくださる方たちに、この場を借りてご一報!

嬉しい気持ちをシェアしたい。

Balduccio-cartella


搾油の技術は、オリーブオイルの味を
60%は占めるかもしれない一番重要なポイントである。

次に、収穫期。

そして、収穫から搾油されるまでの時間と保存。

剪定、栽培・・・と全てをクリアしていれば、誇示や値段設定などに繋がってくるはずだ。

Toccare


彼らの搾油技術は、他といったい何が違うのか?

と、一番最初に搾油を依頼したときにした質問。

今では友達のように道端であっても話し込める気さくなFrantoianoフラントイアーノ(搾油所の所長)は、「まず始めに、この機械はスイス製なんだよ。」という。

二つ目に、たいていの搾油機械はグルグルと横に回転させて実を撹拌するところを、この機械は縦に回転。

三つ目に、油分と水分を別けるパートが精密にできている。

と、ざっくり説明してくれた。

ほー。

確かに、私はこの説明だけで、なんだか十分であった。

Tramonto Nuvola Pesante


2017
年度の収穫時、一番最適な実の熟度期、天気の関係で混み合い、予約が取れない農園やHobbistiオッビスティ(個人的に好きでやってる人)がたくさんいた。

私はあの時、Frantoianoのアドバイス通り即決して予約してあったから、全部の搾油をBalduccio社に依頼できた。

しかし、その予約が集中してしまった頃に、Bioラインで搾油している他の搾油所にしぶしぶ依頼することになった農園たちは、上記の他、搾油時の温度がBalduccio社の搾油機は低温でできる、と報告しあった。

Uscito


そして、彼らの
Biologicoビオロージコ(無農薬)に対する意識が強く、オリーブ栽培をBioで行っていないオリーブは搾油しない!という独特の規定がある。

頑固なだけに信用できる。

搾油後のオリーブオイルを運ぶ容器の洗浄方など、規定がいろいろある。

詳しくは『オリーブオイルを美味しくさせる』でレポートしているので参考にしていただきたい。

Dopo Filtrato


Balduccio
社を利用する仲間たちと話すと、みんな自信満々である。

搾油に関してだけではなく、栽培方法にもこだわりをもった無農薬の誇示でいっぱいである。

私みたいな人間が集まっている。

そして、もう一つ。

仲間と話をしてて、Balduccio社のもう一つのメリットは、私たちのように人を雇うお金もなければ無償で手伝ってくれる身内もいないチームは、少量収穫しか一日にはできない。

少量のオリーブでも搾油してくれるところは少ない。

彼らも最低量ってのはあるが、私たちのような者にも適う最低量である。

たくさんの人に美味しいオリーブオイルを生産して欲しいと願う気持ちは、この間の講演会でも言っていたBalduccio社の主。

Olio Mio


知れば知るほど自信を持たせる我が
Frantoio d'oroフラントイオ ドォーロ(金賞の搾油所)

まるで自分が表彰されたように誇り高い。



*IGP

Indicazione Geografica Protetta

インディカッツィオーネ ジェオグラーフィカ プロテッタ

特産品保護指定地域表示

欧州連合の定めた農産物及び食品に対しての商標。その質と特徴または名声が生産地に由来し、生産・加工・変化のいずれか、もしくは全てが限られた地域内で行われるものが認定される。

Tramonto tra le nuvole

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カテゴリーオリーブ】【BIO講演

オリーブオイルを美味しくさせる Consigliodi Frantoio Bio

オリーブを囲む大地を守るその③ オリーブオイルBIO生産を業とする OlivicoltruraBIO

緑のオリーブオイル Raccoltadelle Olive 2017③

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一月も終わる頃から

*Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテ

が、2週間程続く。

春の気配と冬の名残が交錯する時期。




2018年の一月は、満月が二度訪れたブルームーン。


青白い曇で覆われた空を眺めながら

大きなブルームーンを想像した。


三月にも満月が二度訪れる奇跡的なブルームーン。


しかし、この二月に満月と巡り合うことはない。




オリーブは暖かい地中海性気候に適した植物。


トスカーナの四季折々、ぐっと引き締まる冬には

栽培では慎重に、味は最高に

オリーブは存在する。

Cielo Bianco Bagnato


2018
年に入ったこの冬

アチコチでは雪が天から降り注いだ話をよく聞いた。


しかし、ヴィンチでは寒くない冬を過ごしている。


12
月前半が寒かった記憶。


そして、雨降りな冬とメモる。




一月の終わり

丘の向うを眺めると

まだまだブドウ畑では剪定をしている。


落葉から目覚めまで

剪定できる期間が長いので

農主たちはのんびり風。


私は、今年初期の
*Luna Discendente

藤とリンゴと洋ナシPera Cosciaペーラ コ・シャ

剪定を終えた。

piove ancora


オリーブの剪定は、二月と三月。


四月になっても五月近くまで剪定している人がいるが

私が納得したオリーブの木を労わる剪定は

オリーブが目覚める前に終了していること。


しかし、寒さには弱いから、真冬にはしない。




この始まりの時期が緊張する。


もう一度寒波が来たらどうしよう

雨続きだったらどうしよう、と。


剪定の作業が続かないどころか

樹に影響をさせてしまっては大変。


だから、地下にエネルギーが集中する

Luna Discendente期間にやることで

傷口への負担を軽くさせる。


そして、日の辺りの良いオリーブたちから

早く目覚め早く老う種のオリーブたちから

剪定を始めることにしている。




今年は負担を少なくする樹形を構想しているので

のこぎりで剪定する枝が多いだろう。


大き目の傷口には

殺菌効果のある青色のRameラーメ()を混ぜた

Masticeマスティチェ(癒合剤)をつくり

塗ってケアしながら進めていく。


時間はかかるが

塗って守ることで菌の侵入を防止する。

菌に犯されると、オリーブオイルの味へ悪影響をもし

最後には枯れてしまう。


こういうことを意識しながらできるのは

実際に剪定と収穫をしている主と

情熱のある主に限るかもしれない。

piove


二月、白く濡れた天を眺める日から始まる。


天気予報は雨粒マークが続いてる。


無事、期間中に終了しますように。



*Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテ

天球上の経度=黄経こうけいの秋分点180度から冬至点270度の期間。西洋占星術トロピカル方式回帰運動27.3日サイクル中、半分の期間。

Wikipedia黄道座標サイン(占星術)

(バイオダイナミック農法用カレンダー参考)



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カテゴリーオリーブ

オリーブの木の剪定 Potaturadell'Olivo

オリーブ剪定士Potina

大地派剪定 Potaturada Terra

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一月の終わり頃から

日が長くなったことを感じる。

Tramonto in Gennaio


夕日は、オレンジ色に。

このオレンジ色が

日と心を点す。

下の写真は、ビワの新葉。

Nespola


シチリアの
Bioオレンジが届いた。

シチリアの冬は、オレンジの香りで

プンプンしてるんだろうなぁ。


千葉育ちの私は

果物が美味しく、空気が美味しく

山と海がある地中海性気候っぽい

南房総が好き。


都内からアクアラインの先

内房に住んでいたけど

もし日本で生活するなら

館山あたりがいいな。


母の友人が館山住人で

日本に冬帰国しても

庭のミカンを送ってくれた。

大きな段ボール箱にミカンがいっぱい。

お心遣いで短期滞在中お世話になった

アパートの主一家と分け合うこともできた。

果物が高価な日本でも

贅沢にミカンを絞って飲むほど

ミカンを欠くことはなかった。

Spremuta d'Arancia


ヴィンチの朝食は、フレッシュオレンジジュース

(Spremuta d'Aranciaスプレムータ ダランチャ)

と、届いたBioオレンジでフィレンツェ風ケーキ

Schiacciata alla Fiorentina

スキアッチャータ アッラ フィオレンティーナ

で、オレンジ朝食。

今が旬なカーニバル時期に食べるお菓子でもある。

スポンジケーキの中に

オレンジの皮と果汁が入っている。

私は、全粒粉とキビ砂糖

そしてピュアな我が家のオリーブオイルを使うから

全体的にオレンジ色。

Torta Fiorentina


オレンジ
Bioが1Kg1.5ユーロくらい。

今回7ユーロ払ってこのくらい。

見て!こんなにキレイ。

オリーブと同じようにBio栽培が絶対可能なはず。

Arancia Siciliana Bio


毎日毎日オレンジジュースを飲んで

ビタミンCをたっぷり摂って

風邪も引かない。

お肌だってスベスベ。

だからこの時期が旬なオレンジ。

私たちを守るオレンジ。

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カテゴリー暮らし】【食アレンジ

旬で風邪を予防する

リンデンハチミツ入りColdCream con Miele di Tiglio

目指せ!フィオレンティーニ流 Lampredotto

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≪≪≪ 写真だけ前回の記事の続きです ≫≫≫

***********

記憶を甦らせてもやはりあまり記憶にない。

母と何時間もかけて話した記憶。

しかし、東京近郊で一人暮らしをしていた時には

母に日々電話をし、何かと相談していた。

あの頃、私の中の唯一の大人は

母だけであった。

私のことを一番に想って相談にのり

私のことを信じて生きていた。

そんな風に私もなるのか?

そんな風に子もなるのか?

Ragazzo


日々の生活の中で

話す時間てどのくらいあるだろう。

じっくり話す時間てあまりない。

diventa un concime


少年は、帰宅してもなんだかんだと

ゆっくり話すことはない。

私と夫は、アペリ中、報告し合うことが多い。

ケンカになっても言い合う。

そんなんで、食事の支度が遅くなる時もある。()

食事中、家族の一日を話そうと提案するが

食事の話題になったり、少年の食べ方のしつけで

唯一の家族団欒の時間がおじゃんとなり

意見を交換し合うお行儀の良い会話ができない。

食後は各々に過ごすことが多い。

友人が来るとあんなに何時間もおしゃべりして食事をするのに

家族だけだと・・・なんかまとまらない。

Bianco e Nero


少年とは、横になったときに話すことがある。

「今日はおしゃべりして寝よう」

少年も嬉しそうに床に就きたがる。

そこで、マキちゃんの頃のはなし

マキチの頃のはなし

マキさんの今のはなしをする。

「マキチのはなしして~」

いいよー。

話している内に、私が寝てしまう。

「で、それで?マキチどうなったの??」

zzzzzzzz。

il mio tappetino doc


散歩をしている時も少年と話すチャンスな時間。

でも世代が違うから、同じペースではもう歩かない。

歩いておしゃべりできた時間が貴重だったことを思い出す。

Camminare con Bstone


そういう訳で、一瞬の隙を狙って

話すことが多くなってしまった。

大きくなるにつれて、現実的な話。

私の経験談より、一緒に未来を触れるような

選択していく話が増えてきたように思う。

Mimosa in Gennaio


少年は、イタリアの小学五年生。

今年の九月には、十一歳で中学生。

小学入学申し込みの時もそうだったが

中学入学申し込みも

国立だとオンライン申請。

再び、選択項目の中に

Religioneレリジォーネ(宗教)を取るか取らないか

という項目がある。

Orizzonte del Montalbano


小学の入学相談で保護者会があった。

宗教の授業を選択しないと

どうなるのか、放ったらかしなのか

猛烈に抗議していた無宗教の保護者がいた。

un tocco di colore


私も夫も無宗教だけど

子には、宗教の授業を選択してあげた。

Strada nella Foschia


学校側の返事は

イタリアはカトリックだからカトリックを一番に説明するけれど

カトリック自体の教えは教会で学ぶ、という。

進めば、世界の重要な宗教を学んでいく、と言っていた。

Gocce di Natura


イタリアへ旅行に来て何を見る? 
-教会。

日本へ行って何を見る? -寺や神社。

例えばトルコに行ったら何を見る? -モスク。

などのように、世界の歴史は全て宗教から始まっている

といっても過言ではない。

歴史を学ぶことは、ある意味宗教を学ぶこと。

国の文化を知ることは

宗教を知っていないとおもしろくない。

これから大きくなって世界に興味が沸いたとき

宗教の知識があるだけでも

視野が広がるのではないかと思う。

Scheletro


今、イスラエルのユダヤ教について学んでいるそうだ。

歴史と宗教は繋がっているでしょ?

うん。

ボク、宗教の授業とるよ。

verso futuro


隙間な時間のおしゃべりでも

少年の理解力は、やはり成長している。

もっともっと良い子になって欲しいけど

ま、いっか。

一緒に未来を触れていこう。

Bosco Brilla

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カテゴリー少年】【暮らし

生命の誕生 BuonNatale

晴れ、歩め!Sette Erbe

時間

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一月のある日曜日

前日まで雨が降って

この日もパッとしない白っぽい朝だった。

天気予報では晴れになる予定。

白っぽくても私たちは出発した。

Sopra Montalbano


Montalbano
モンタルバーノ山を跨ぐFirenzeフィレンツェVinciヴィンチ市とPratoプラートCarmignanoカルミッニャーノ市の地方自治体の観光局は、モンタルバーノ山の保護と観光を目的にした自然・遺跡保護協会AssociazioneMontalbano Domaniを率いる五つの協会と団結して、レオナルド・ダ・ヴィンチがアルノ川(Fiume Arnoフューメ アルノ)の水路変更プロジェクトで書き残したモンタルバーノ山内の地図に載っている道を紹介するハイキングを企画した。

モンタルバーノ山は、メディチ時代、レオナルドにとって、とても重要な山である。

leonardo_vinci_montalbano_


350M
の標高を登り続ける、往復13Kmのけっこう険しいハイキングである。

それでも老若男女、お弁当が入ったリュックサックを背中に、賑やかに歩いた。

急坂でも息を切らせながらしゃべり続けるイタリア人。

エネルギーの節約という考えもなければ、耳を欹てて自然の音を聞いてみよう!なんていう考えはさらさらない。

ハイキング中、ひたすらしゃべり続ける。

 14


そんな中に変わった人がいた。

いや・・変わった人ではなく、偉い人がいた。

手袋とビニール袋をリュックサックからとり出し「よし、始めるか。」と道端のゴミを拾い出したのである。

おしゃべりしながら楽しそうに。

嫌味なことを言うわけでもなく、仲間を誘うわけでもなく。

土の中に入り込んだゴミも、ちょっと大きめなゴミも。

特にプラスチックなど生分解できないゴミ。

彼は、一人で参加していた。

夫の知人であった。

彼は、今だけじゃない、いつもあぁやってゴミを拾ってるんだよ。

たまにKトラで、大きなゴミも拾ってる。

Foschia della Montagna


モンタルバーノ山の天辺かもしれない標高まで登ってくると、森はモヤモヤと靄で覆われ、湿気が肌を伝い、木々の向うは霞、神秘的な森の世界でちょっとワクワクした。

朝、早起きして、白っぽい空気の中ハイキングを始めると、こんな空間に出会うんだ。

森は、こうやって過ごしているのか。

Vista Prato e Pistoia


天辺からすぐに急降する道を歩く。

モンタルバーノ山の向こう側が見える。

Pistoiaピストイア県、プラート県が見晴らせる。

Bacchereto


目的地のカルミッニャーノ市にある
Baccheretoバッケーレートという小さなBorgoボルゴ(昔の集落)のある村に辿り着いた。

ボルゴといっても教会(Pievedi Santa MariaAssuntaピエーヴェ ディ サンタ マリーア アッスンタ)の地下、司祭館は十二世紀頃の考古学的建築物で一部修復され見学できる。

Ceramica di Maiolica


そして、バッケーレートでは
1390年頃から1550年頃に生産されたCeramica di Maiolicaチェラミカ ディ マイオリカ(マヨリカ焼陶器)が発掘されている。

2017年の記念切手にもなったMontelupo Fiorentinoモンテルーポ フィオレンティーノ(フィレンツェ県エンポリ市隣)でマヨリカ焼は有名だが、ここバッケーレートでも良質なものが生産されていたそうだ。

その発掘された陶器も展示(Antiche Maioliche di Bacchereto)されている。

Casa della Nonna di Leonardo Da Vinci


その少し向うに、レオナルド・ダ・ヴィンチの父方の
Nonnaノンナ(祖母)Luciaルチーア(祖母の名)が住んでいた家(La Casa Toiaラ カーザ トイア)も、外から見学した。

今は空き家となっているが、二、三年前までレストランだったそう。

知っている人は声を揃えて、アンティークですごく素敵なところだったよー、という。

少年とドアの隙間から覗き見。

石つくりの流しが見える。

それだけでも良さそうな感じである。

中が見れなくて残念。

Indicazione nel Muro di Muschio


ランチをミュージアムを交代で見学している間に済ませ、下り坂であった急な坂道を登っていく。

私は、顔を真っ赤にさせながら息を切らせながら歩いているのに、十歳の少年は、坂道を走ってるww

手を引っぱってもらっても、速過ぎてついていけない。

もういい、先に行ってくれ。

Ritorno


帰りは、みんなバラバラになり、ようやく自然の音や自然の光を、自分のペースで感じることができた。

è uscito il sole


集合・解散場所であったレオナルド・ダ・ヴィンチの生家がある駐車場で、我が家の車に乗ったときの重い疲労感。

翌日、勿論、足だけ筋肉痛。

少年も少しだけ足が痛いって言ってたよw

Cammino da sola con bastone di strada

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カテゴリー散歩

レオナルド・ダ・ヴィンチの生家 CasaNatale di Leonardo

レオナルド・ダ・ヴィンチが工夫した堰 Psecaiadel Mulino della Doccia

Vinciヴィンチの山、Montalbanoモンタルバーノ

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『節約 ・ 創作 ・ 満足』

Chiuso


首にグルグル巻きつけて

脇がたっぷり隠れる袖付き

を創ることが好き。

laterale


でもその形に合わせたジャケットがないと

冬を越せない。

Ghiaccio del pozzetto


生地を二枚にした。

私、大雑把だから

仕上がりをキレイに見せるためにねw

Retro


二枚生地の間に細い布を入れて遊んだ。

黄色系を入れるとパッとする気がする。

黄色系は私の好きな色。

光ってても濁ってても好き。

でも、単色で使うと

パッとしなくなる気がする。

Tasca 3D


このジャケット制作で一番費用がかかったのは

なんと、ボタン。

正規のお店で買ったから。

i Tessuti di Mercato


冬の生地も

何でも売ってるMercatoメルカート(市場)

生地屋さんで。

切り売りされてて

端っこの布と汚れている布と流行ではない布は

とっても格安に。

私は、流行ではない無地が好きなので

この格安コーナーで十分見つかる。

生地の質が違えば

同じ色でもイイ。



シンプルって

着るのも創るのも選ぶのも

簡単でイイ。



シンプルなのにオシャレに魅せるコツは

色の組み合わせ。

たったそれだけの感性で

シンプルに生きることができる。

Bambino Semplice

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田舎暮らしの大地の住人は、最寄のメイン都市の便利な大型スーパーで、一週間に一度くらいのペースで買い物をする。

大地の住人は、全部オーガニック生活だと思われているようだが、残念ながらそうもいかない。

Bio商品(イタリアではオーガニックなどの商品をビオと呼んでいる)が無いものもあれば、経済的な面で、No BioBioの差が何倍にも跳ね上がる場合は、時を置きながら検討していく。

Vino Biodinamico con marchio BIO


私はスーパーに行くと、特に袋にパックされた乾物や菓子類等、じっくりパッケージや後ろを読む。

時間がかかって仕方がないのだが、新しく質のより良い商品であれば、値段に応じてはそちらを選ぶ。

私の選ぶ基準は、添加物を含む使用材料の少ない商品、ピュアに近いもの。


ここ最近、Bio商品が増えてきたことに気が付く。

Bioを意識している人が増えてきた証拠であろう。

お惣菜屋やカフェスタイルなレストランもBioを謳うところが増えてきた。

嬉しいことである。

Tarassaco in Gennaio


なぜ
Bioの方がいいのか。

私が言うまでもない。


いわゆる「普通」といわれる商品は、遺伝子組み換えかもしれない、化学品種改良などから始まり、除草剤・殺虫剤・結実剤・化学肥料(速効性or遅効性、土壌or葉面など多様)で植物を化学化させて栽培し、その後、着色・保存・味調整をしているもの。

質より量生産で、毎年同じ味の同じ量を産出させ、生産者も消費者も安定する。


それに対してイタリアでいうBio商品は、無肥料もしくは有機肥料、成長は自然に任せ、害虫からは天然素材で寄せつけない工夫をし虫を殺さないよう栽培、その後も添加物が無い分、色も様々で保存期間が短い。

量より質生産で、天からの恵の濃厚な味を提供し、地球も体も守り一石二鳥。

生産者は化学に当てる費用は無いが、毎年味が違い毎年生産量が違う不安定な生活をせざる得ない。

Olivo BIO


私の考える私の言葉で二つの違いを述べてみた。


農業士養成講座で植物や剪定を学び・・・

オリーブをBioで栽培し純なBioのオリーブオイルを生産し・・・

ブドウをバイオダイナミックというBioよりもっともっと厳しく天体の動きにも従いながらワインを造る農園を手伝い・・・

小さな我が菜園にはカチカチの土壌でカンカンの太陽に当たりながら濃厚なトマトを育て・・・


さらに、除草剤・殺虫剤反対運動を起こしているローカルグループの情報が飛び交い・・・

知れば知るほど恐ろしくなり・・・

Dopo la Pioggia c'è un Vento Forte


思い当たって考えると、戦後
6070年代の経済成長期に農薬の進化が恐ろしくあり、その後の被害者が8090年代に続出し、植物も人間も病気を治す薬が競争で開発される現在。

その8090年代、私の家族がバラバラに次々とこの世を経ったのは、栽培方法と食品添加物がかなり所以しているのではないかと強く考える。

関連記事『地球と体を守ろう会:農薬の危険性』で、農薬を触り・吸い・食べ続けているとどうなるか記述した記事があるので参考にして欲しい。


Dove c'è B*****a c'è casaでお馴染みのパスタ製造会社は、農薬検出量がナンバーワンであったことが報告された。

日本でもイタリアパスタでごく普通に手に入るであろう。

一昨年イタリアの記念切手にもなっていたD*****o社のパスタも農薬検出ナンバースリー。

残念だがトップテンに有名どころがズラッと並んでいた。


それに対してBioパスタでは、農薬検出量ゼロを記録した大手スーパーCoopのオリジナルBioブランドViviverdeヴィヴィヴェルデがナンバーワンであった。

その他のBioパスタからも農薬検出はゼロ、もしくは微量という結果。

頼もしい。

私が週に一度Coopに行って、割と安価に提供してくれるViviverde商品を選択していただけに嬉しい。

Spaghetti Biologico


Bio
マークがないBio農家からの仕入れは農民を信用し

ローカル興しG.A.S.(Gruppod'Acquisto Solidale)などでBio商品を手頃な値段で買う工夫をし

スーパーでもなるべくBio商品を手に取るように心がけ

家ではできるだけ自家製に努め

さらに言うならば

病気にならないよう日頃から気をつけ

小さな病気はまず薬に頼らず薬草のチカラを借りるのも一つの手にして生活していけば

植物同様Resistenza Naturaleレジステンツァ ナツラーレ(自然な抵抗力)を持つ地球と体になるではないかと信じているし期待する。


それは、次世代への子を想うと、大人の私たちが教えていかなくてはいけないことの一つだと大いに信じている。

ママの買い物も教えていこうと思う。

Brillano se stesso

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