大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

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ちっぽけな私でも何か人のためになりたい。
役には立たないかもしれないが、ためにはなるかもしれない。
多くの人が知識を増やすことで、大地の汚染と
私たちの病を減らすことができるかもしれない。
そんな気持ちで私の活動が始まった。

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大至急対策をしないと危険に加速している地球温暖化現象。
二酸化炭素の排出を意識的に減らすこと
木々や生物が呼吸する酸素を大切にすること
そこへ大地や海へ放出されるゴミを減らし
全ての生物が安全な糧を食すことができるようにすること
細かく言えば限が無い。

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日本でもイタリアでも世界では
三人に一人もしくは二人に一人の確率で癌などの病になっている。
私の母は乳癌
父は脳溢血
兄は白血病
家族四人の内、三人が癌かもしくは成人病が原因の病である。
叔父も叔母もそのまた叔母も友人も友人の母も父もみんな癌。

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私が農業に情熱を抱き
そこで温暖化対策や人の病対策に関連することといえば
除草剤、殺虫剤、成長の増減を意図するホルモン剤等の農薬
保存料、着色料、甘味料、香料などの添加物や精製方法等を
実際現場にいるワインやオリーブオイルを通して
植物の成長と栽培、食品の本質を
知らせることではないかと考えた。
それは、商品を売るための目的ではない。
私が畑を歩いて植物と向き合いこの目で見て気がついたこと
そして関係者から学んだ知識を自分だけに留めておくだけではなく
たくさんの人に知ってもらうことで
危険性や大切なことをダイレクトに聞いて
良いこと(もの)と悪いこと(もの)の見極め方を磨けば
世の中がどんなに悪いことだらけで地球の温暖化の納得
病が続出していることの原因が分かってくるんじゃないだろうか
と大いに(!)地道に(・・・)期待しているのである。

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まずはオリーブオイルの試飲から。
舌の構造と試飲の方法を教え、その通りにしてもらう。
私のオリーブの収穫は
一度に搾油所へ運べる量のオリーブの実の量がなる程の
オリーブの木の本数が一畑にあり
その土地の土壌や位置、品種を引き立てて
違う土地の畑の搾油したオイルを混ぜない。
さらには天気や収穫した日にもよるだろうと搾油毎に分け
家には単種じゃなくても4種類ぐらいあるのである。
品種がラッキーなことに
早摘み品種の畑と遅摘み品種の畑で別れている。
ということで、二種類極端な性格のオリーブオイルが味わえる。
その2タイプを試飲してもらった。
その味の差で、品種があること土地があることを認識して欲しい。
そして、この正真正銘の有機栽培で
オリーブオイルが美味しくできる方法でつくられた
オリーブオイルの味を覚えておけば
選び方や好みも分かってくるのではないかと思う。

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良いものの心得とホンモノの味を知っている親友たちが
そのまた友たちさまに呼びかけて、試飲会を行うことになった。
私は日本の食品衛生免許とやらを持っていない。
だから私からは企画ができなかった。
というわけで、老舗料理屋の友とマクロビ料理の食育先生
そして、友たちが各々に主催して
私がビオディナミワインとマイオリーブオイル
ほんの少しイタリアのビオ食材のお土産を提供する形で
大判振る舞いのとっても美味な会となったのである!
ホントすごかったー。
私のうんちくたれたれ中、超フュージョンメニューズラリw
友たちの腕がなかったら、カチカチミニミニセミナーで終わってた!
ありがとう!

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友たちは、オリーブオイルを活かす料理を考えてくれた。
そしてその料理はおつまみのようでワインはすすむw
オリーブオイルを2タイプ試飲した後
そのオリーブオイルをかけて召し上がってもらった。
ちょっと小腹に入ったところ、ワインの試飲が始まる。
ワインの試飲を先に始めると、舌がアルコールで鈍ることを避け
オリーブオイルから始めたのである。
新宿の料理屋では問題なかったのだが
地方での試飲会は、飲酒運転の問題が発生した。
だから、オリーブオイルのみを目的に来る方、ワインと両方を
目的に来る方を両方を受け入れる設定を考えることになった。

食事の間、オリーブオイルを美味しくさせる方法を語り切り
ビオディナミワインの情熱を語っていく。
指の滑り止めが輪ゴム(!)の我がタブレットで
畑の決定的瞬間写真をお見せしていくのである。
友の友たちさまも大忙し。
食べたり飲んだり、見たり聞いたりw
ほろ酔い気分の頃には、質問タイム。
そこで、ヴィンチ村の様子やイタリア生活事情
はたまたオリーブオイルのコスメ方なども余談満載となった。

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私も初体験となりやってみておもしろかったのが
どこに行っても同じ質問が開口一番、会一番
「エキストラバージンオイルって何ですか?」
つぎ!
「スーパーでどれ買えばいいんですか?」
うんうんとみな頷いて私を見ている。
私は、千葉の南房総市でアルバイト期間中は
シェアハウスに滞在し、自炊をしていた。
私もそんなことだろうと、マイオイルを持参した。
しかし、興味本位にスーパーの棚を見てみると・・・
なかった。
買う気になるオリーブオイルは一つもなかった。
まず、嘘でもいいからビオ(有機栽培)もない。
東京ではちょっと足を伸ばせば
せめてビオのオリーブオイルは手に入るかもしれない。
しかし地方に行き届いていていないのはとても残念だ。
現在、ちょっとホンモノっぽいオリーブオイルは
オンラインでしか見つからないかもしれない。
本気でホンモノのオリーブオイルを探そうと思ったら
信用のできる生産者に出会わなくてはいけない。
もしくは信用のできる生産者から輸入している
信用のあるインポーターに出会うことである。
賞をとってるからといって、売りに出されているものが
賞をとった商品とは実は限らない。
名を売るためである。
それはワインも同じである。
そう生産者がやっているのを私は知っている。
賞をとれるほどに丁寧に産み出されたものは
実はほんの少量だったりする。だからできることだ。
日本まで大量に輸出するほど
生産されていないことも現状だったりする。
見極めることは
ホンモノの味を知ること
知識を増やすこと
出会うこと
この三つかもしれない。

私が最終的な判断としてアドバイスしたのは
わからなかったら買わないことである。
無農薬やビオと明記されても制限範囲内であれば
農薬だって何だって使っていいのである。
農薬だらけの調整剤、添加物だらけのものを買うより
知ってる無農薬で美味しい別の素材で
代用すればいいのではないかと思う。
オリーブオイルがなかったらえごま油だっていい。
ビオディナミワインなど自然派ワインがなかったら
バリエーション豊富なクラフトビールや日本酒だっていいじゃないか。
巷でオリーブオイルが体にいいと騒がれて
農薬バリバリ調整剤ガンガン他のオイルと混ざってる
最悪オリーブオイル買って体調崩すよりいいんじゃないかと私は想う。
そしてやはり丁寧に美味に自然と調和された産物は
決して安くはない。
それでも生産者が食べていくにはギリギリな値段であることは
頭に入れておいて欲しい。
もしくはどこかのポジションで値段は狂って
跳ね上がってしまうこともあるかもしれない。

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なかなかに珍しいビオディナミワイン&ビオオリーブオイルを
現地の材料でマッチするお料理と共に
たくさんの人とシェアできたらいいなと思った。
話があればすぐに飛んで行きたいほど楽しかった。

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この夏全国一都三県5回に分けて行われた会の
我が友のフュージョンメニューを紹介したい。
中には、ブログでご紹介したことのあるレシピも引用して下さった。

☆ チキッチン さま 新宿歌舞伎町 ☆
●モッツァレッラとアボカド
ポテトのニョッキしそジェノベーゼサラダ仕立て
●クァットロフォルマッジのリゾット
●ローストビーフ
ブルーチーズマッシュとトリュフ塩マッシュ添え
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%、カナオイーロネーロ100% 

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☆ マクロビ料理食育先生 さま 千葉県市原市 ☆
●夏野菜のピクルス
●ごぼうと豆腐の冷製スープ
●車麩のフライ サルサソース&サラダ
●シソのジェノベーゼパスタ
●いんげんのマリネ、人参のマリネ、黒豆ごはん
●豆腐ドレッシング、人参ドレッシング
●お口直しにレモングラスティー
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
カナイオーロネーロ100%

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☆ ママ友 さま 岡山県岡山市 ☆
●トリノ郷土品グリッシーニ生ハム巻き
●ペペロンチーノの詰めもの、茹で卵のツナ詰め
●トスカーナ郷土料理クロスティーニ
ポルチーニ茸ペースト、トリュフペースト、ジビエペースト
トマトペースト、オリーブペースト、フェットゥンタ
●5種類のシリアルサラダペコリーノチーズ入り
●自家製リコッタチーズ
●スペルト小麦とリングパスタのバジルソース和え
●食後酒ヴィンサントとカントゥッチーニ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
マルバジーアビアンカ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%

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☆ フィレンツェシスターズ さま 香川県観音寺市 ☆
●アイルランドチーズとトスカーナチーズの盛り合わせ
●自家製リコッタチーズ
●豆腐とトマトの冷奴、三豊ナスの蒸し焼き
●スペルト小麦のサラダ、リングパスタサラダ
●ひよこ豆のフムス、タラッリスナック
●タコ&ポテトのサラダ
●新鮮海鮮カルパッチョ、海老、蒸しいりこ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
カナオイーロネーロ100%

主催者さま、足を運んで下さったみなさま
大変ありがとうございました。


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私が小豆島に行きたかった一番の理由は

日本のオリーブ畑を歩きたかったからである。

小豆島にフェリーで着いた途端、オリーブの木があちらこちらにある。

バスまでもオリーブバスなどという名称になっている。

島は、オリーブで有名になり島の経済を回しているようだ。

オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブ素麺、オリーブソルト・・・

勿論オリーブオイル、オリーブオイルドレッシング、オリーブ塩漬け

オリーブ茶、オリーブソープ、オリーブローション

オリーブオイルクリーム、オリーブオイル化粧品・・・

日本人の開発力やビジネス力に驚く。

オリーブを使ったことでオリーブの効果がどこまで発揮できるか

私は疑問だが、土地興し的なマーケティングは日本に向いている。


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しかし、小豆島に着いてすぐに気がついたことがある。

私は、トスカーナに住みオリーブ栽培をトスカーナで学び

トスカーナで独自栽培をしていることもあって

小豆島のオリーブの樹形や剪定の仕方が

私が学んだ剪定と全く違うことに一目瞭然だった。

私たちがざっくり二つに区別しているフルーツ樹形と

正真正銘オリーブ樹形(それでもいくつもあるが)に例えたら

フルーツ樹形っぽく、なんかモサモサしているのである。

枝もヒョロっと上へ伸び、中心部も枝だらけ。

目にするオリーブがどれも似たような剪定でなんか納得いかない。

なんでだろうな。


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小豆島で唯一か数少ないであろう有機で栽培している

オリーブ業一本で賄っている農園を訪ねることにした。

この人もいい人だ。わざわざ宿舎まで迎えに来てくれた。

島の不便さを分かっているからであろう。

有機農園のご主人も、東京からの移住者であった。

オリーブに魅了され相当の情熱があっただろうと想像する。

ご主人は、土地を数件借りてやっているそうだ。

私と同じだ。移住者は土地を持っていない。

だから島民が面倒見きれなくなった土地を管理しているのだ。

だからあっちこっちにあるそうだ。


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それで、剪定の質問をすると

「あの樹形は間違ってはいないんですよ。」

「あ、そうなんですか?」

「小豆島はもともとみかんの栽培が盛んだったんです。」えーっ!

あのフルーツ樹形だなーと眺めていた樹形は

みかんの木の樹形だったのであるw

みかん農園の方たちが、巷でオリーブが騒がれ始めて

オリーブ農園に切り替わったのだそう!

だから、オリーブ栽培はみかん栽培のつづきなのだそうだ。

収穫もみかんのように一粒づつ収穫しているんだそう!

地面に編みを敷いてガタガタと振動機で落とす

イタリアの収穫風景なんて未知の世界なのであろうか

それとも野蛮な世界なのであろうかw

イタリアのオリーブ栽培からすると

手摘みでお腹のポケット(籠とか)に仕舞い込むやり方は

大袈裟に言うと100年前の話かもしれない。

オリーブ文化の国は、どれほど収穫に時間をかけてはいけないか

そこで採算があわなくなってくることを知っている。

収穫してすぐに搾油した方が良いことは日本人も認識済みで

各農園に少量でもできる小型搾油機を持っているそうなのだ。

人件費をつかってまでも丁寧に摘んで

様々なオリーブ商品に展開するのが日本のやり方なのである。

オリーブの収穫をイタリアより早々から始めているのも

塩漬け用だったり

、超ポリフェノール満点のオリーブオイルだったりと

オリーブオイル文化の国と違う商品を目指しているそうなのだ。

時期をずらして化粧品用オリーブの収穫をして

肌にしっとり馴染ませるベトつかないオリーブオイルを生産したりする。

食品として使うには不味なオリーブオイルは

実は、収穫期を遅らすことで強力なオリーブの持つ成分を抑え

アレルギー肌にも対応し、香りもソフトになり

化粧品として最適になるのだそうだ。

オリーブオイル100%の無添加には間違いない。

そしてお茶の国ニッポン。

オリーブの葉の効能に注目し

飲料のお茶や飼育用に葉だけ栽培していたりする。

ちなみにイタリアでオリーブの葉のお茶が一般に出回らないのは

薬草として肝臓の病に効果があると知られている。

摂取過ぎに要注意と薬草師は言う。

そんな葉摘み用オリーブの木は若く、実をつけない状態で

葉だけ刈り取られていくそうだ。

だからオリーブの苗木屋さんを見かけるし

小さなオリーブの木もあちこちに点在する。


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しかし、日本でオリーブ栽培は不向きなのではないだろうかと

ご主人は言う。

まさに私が伺った梅雨真っ最中の小豆島は

草が生い茂る時期である。

ご主人は、刈っても刈っても生えてくる草刈りの日々。

トスカーナでオリーブ栽培してる私がここにいられるのは

トスカーナは、初夏の草刈りをすれば

乾燥で草は生えてこないのである。夏は茶色い大地のイメージ。

年に2回ほど草刈りすれば大丈夫だったりする。

それをご主人に言うと、驚かれそして項垂れた。


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そして日本でオリーブ栽培に不向き

なんじゃないかという決定的なことは

日本にしかいないオリーブアナアキゾウムシとかいう

寄生虫が存在していることである。

イタリアでの寄生虫はオリーブミバエという

オリーブの実に卵を産み付ける小さいハエである。

ミバエの産卵期が収穫時期に近いと収穫したオリーブの実と共に

搾油されてしまい酸味が強くなってしまうところが欠点。

オリーブの実の成長期に産卵されてしまうと

三週間で飛び立っても、実が傷んでしまう。

日本に生息するオリーブアナアキゾウムシは

オリーブの根本や新梢や葉を食べて

オリーブの木を枯らしてしまうそうなのである。

枯らしてしまっては大変だ。

そこで有機栽培のご主人、毎日毎日畑を見回り

ゾウムシをひっ捕まえているのである!

日本でなかなかオリーブの有機栽培ができないのは

その寄生虫をやっつけるために

殺虫剤を撒かなくてはいけないそうなのである。

そこだけが難点な部分なようだ。

イタリアでミバエ退治の有機栽培は

色で誤魔化す方法で、白くカオリンや石灰を撒く。

それだけで全然違うんだから、ゾウムシの研究できっと

有機で簡単に予防できる方法が見つかるはずだ。・・と思う。

ご主人は、ゾウムシを飼って、日々研究している。

ご主人のオリーブ栽培の情熱が、ゾウムシ退治の研究まで・・・。


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ポリフェノール満載のオリーブオイルも是非試飲してみたかったし

もっともっと情報交換でもしたかったが、農業人に時間はない。

ご主人の血と汗の有機オリーブオイルは

東京の方が応援してくれることが多いそうだ。

私も微妙に察したことは、地方の人たちより

都会の人たちのほうが、地方に興味をもって応援している。

島での開業は

移住者と島民との引き合いでぶつかることもあるであろう。

それでも島の外は、やはりいいことといいものを見分け求めてくる。

一刻も早くアナアキゾウムシ予防法を生み出すことを祈っている。

・・祈っています。ありがとうございました。

ご主人に、オリーブ公園まで送ってもらった。


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オリーブ公園でランチをすることにした。

オリーブ豚と瀬戸内産レモンのチャーシューラーメンと

温かいオリーブ素麺を注文した。

なんだか味的にあまりよくわからないけど

お土産にしない代わりに土地で食べておく。

オリーブ公園には、小豆島にオリーブが植えられた歴史館がある。

日本の中で一番地中海性気候に近い場所

それは小豆島ということで国が試験的に植え

定着したことから、オリーブの研究と生産が始まったらしい。

しかし、日本でオリーブの何を求めたのであろう?

公園内のオリーブは大きく、トスカーナをイメージさせるが

枝が多すぎるのと葉に元気がない。

どれも台風で倒れないよう支える設置がしてある。

「もう少し中央の風通しを良くしたらどうですか?」

「そうですね。風が抜けやすいかもしれないですよね。」

ともう一軒オリーブ農園を訪ねた栽培部の若い部長さんが答える。

彼も東京からの移住者。総務さんも関西からの移住者。

情熱をもったオリーブ好き移住者と

ミカン栽培から移転した島民。

こんなにオリーブ騒ぎじゃ、もうオリーブ業から離れられない。

オリーブだけでは生計が困難なことは世界どこでも同じようだが

マーケティング上手なニッポン人は第六次産業まで展開していく。

島興しから始まった瀬戸内芸術祭もかなり恩恵を受けてそうだ。

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海に囲まれ、オリーブは常に海の風に揺れている。

歩くビーチには誰もいない。

雨が降ってきた。誰もいない海の家で雨宿りしよう。

誰もいない海の家だと思ったら、主がいた。

「あぁいいよ、雨宿りしていきなさい。

この雨でわしはちっとも儲からんよ。」

雨が多すぎてもいけないし、暑すぎてもいけない。

農業もほどほどの一年が毎年来ればいい。

土地を守りながら、土地に合う農業で、土地に合うビジネスで

土地に合う暮らしができたら最高なんじゃないかと思った。



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ブルーな島、清い島SetouchiRegion - Shòdoshima vol.1

親切な島、甘辛い島SetouchiRegion - Shòdoshima vol.2

 『オリーブをモスカから守るgiàinvaiatura



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・ つづき ・
差し出された透明傘とコンビニの超軽量傘をさしながら
大粒の雨の中、歴史あるお醤油の蔵ヤマロク醤油を訪ねた。
雨だから外には誰もいない。
「すみませーん、観光客でーす!」
と私が大声を出すと少年は嫌がる。母は気にしないw
ここまで来て閉まってるなんて悔しいじゃないっ。
「あ、いらっしゃいませー」
よかった・・、誰かいた。
わざわざ来るんだから蔵を見たいに決まっている、のであろうか
早速、見学案内して下さった。
見学の前に一つ。
服に着いている菌を落としてくれ、という。
なんだか本格的になってきたぞ。
どうしてここに来たのか尋ねられた。
なぜなら、ここ数年立て続けにTVで取材されまくって
イギリスのBBC局まで取材をしに来られたそうだ。
その後、一度見てみようと訪問されるお客様が
後を絶たないのだそう。生産も追いつかないそうだ。
ヤマロク醤油のもろみ蔵は100年以上前に建てられ
国の登録有形文化財に指定されている。
その時からの梁や土壁には酵母菌や乳酸菌たちが暮らしていて
そんな蔵の杉桶も醤油造りに欠かせない菌たちがいて
成り立っているのだそう。生きる菌の音まで聞こえるそうw
だから訪問者が連れてくる菌に気をつけているそうだ。
醤油造りに必要のない菌が生まれると
また違うものになってしまうのは、納豆等も同じであろう。
蔵の中の桶の上を歩かせてもらったが
確かに微生物の生命力のようなものを感じぞっとした。
醤油をつくるのは職人ではない、蔵と桶の菌だという。
その微生物の力は、なんだかワインにも似ているようにも思えた。
ビオディナミワインを造る農主も似たようなことを言っていた。
私たちはブドウに手を貸すだけだと。
私は専ら大地を歩く助っ人で
知識と腕と力を要する蔵の造酒はなかなか勉強不足だが
それでもブドウをそのまんま収穫して
発酵させて熟成させて
安全に果実を酒にするのだから
果皮のちからやそのものにくっついてきた・・生まれた菌のちからは
未知の世界で神秘な世界なのである。
見えないものに魅了されると
時間と経験とそして私たちがもつパッションで
その見えない世界たちと交信できると私は信じている。
彼らも自然の力で威力を発揮し
私たちも私たちがもってうまれた六感を発揮すれば
双方の力で、美しい味が生まれ、食が豊かになると信じている。
逆を言えば、添加物で調合しなくても、美味は生まれるのである。

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現在、100~150年はもってしまう桶の
桶作り職人がいなくなることに危機を感じ
次世に承継させる木桶職人プロジェクトを呼びかけている。

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蔵の様子を説明してくれた見えない世界に魅了された従業員は
千葉県出身の方でこれまた意気投合した。
少量生産なのに需要が増えてしまったせいで醤油は品薄だった。
仕方なく小瓶で数本ずつ
あっさりした口当たりに後で甘味を残す煮込みに最適な醤油と
二年熟成させた醤油でさらに仕込まれ熟成された
濃厚でまろやかなかけ醤油に最適な醤油をゲットした。重い・・・。

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帰り方などを質問していると、土地に詳しいという従業員の方が
顔を出してくれた。この方もなんと東京からの移住者。
帰り方どころか、小豆島の歩き方をいっぱい教えてくれた!
オススメランチ、オススメディナー、オススメジェラート
オススメそうめん工場、オススメ佃煮工場etc.。
「わー、明日早速行ってみます!!!」

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まだまだ雨が降る小豆島。
開き直って親子は雨の中を歩く。
すると、「乗っていきなさい。」と女性が車から声をかけてくれた。
「え、え・・・」
「いいから、いいから。私もヤマロクの従業員よ。」
「えー、ありがとうございますー!」
彼女は島民だそうだ。車中おしゃべりに花が咲く。
徒歩とバスじゃぁ何時間もかかるのに
やたらと帰途が短く、おしゃべりの時間もあっという間に過ぎていった。
なんだか不思議だなぁ、小豆島って。
向こうから助けの手を差し伸べてくれる。

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東京からの移住者Sさんの小豆島コースを歩いてみよう。
宿舎に戻って、佃煮工場にメールでアポをとる。
佃煮屋さん、いい人そうだ。
心配して行き方や時間をいろいろ考えて下さった。

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やっぱりいい人だった。
私と少年の訪問のために
昆布の佃煮を一から拵えてくれていたのである。
こちらの佃煮は、ヤマロクさんの煮込みに最適なお醤油を
使っているそうで、佃煮まで生きる菌が乗り込みそうな勢いだ。
薄暗い工場のその醤油で煮込んでる釜から出る湯気は
それもまた生きる湯気に見えて仕方がなかった。
ちょっと早く着いてしまった。
小豆島食品の主は、私たちが着いた頃に佃煮が仕上がって
ホカホカを試食!という計らいだったそうだ。
「私たち、何時間でもいますっ!」
なんというご縁なのであろう・・・ 佃煮を見学していると
ヤマロクさんの東京からの移住者Sさんがやってきた。
「うわー、もう一度会いたいと思ってたんですー!!!」
またおしゃべりに花が咲いた。
Sさんは、マイ瓶持参で佃煮を調達しに来たそうだ。
っもう、美味しすぎて、ご飯がすすんじゃうんだそう。
こちらの小豆島食品の佃煮は原材料にもこだわり
その原材料がもつ旨味を十分に引き出した
シンプルさが美味を生んだ佃煮なのである。
昆布で出しをとり、ヤマロクさんのお醤油で汁をつくり
ビッグカットな鰹節をどっさり加え、千切りの昆布を加え
無漂白の砂糖を加え、ひたすらかき混ぜるのである。
かき混ぜるところを体験させてもらったが
材料の濃厚さに、重いのなんの。これ毎日やってるのー?!

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主がかき混ぜている間、Sさんは近所の麹所の味噌を
調達しに行くということで、これはおもしろい!
私たちもくっついて行ったw
作業はしていなかったが、工場を見学し、お話を伺った。
この麹屋さんで、生味噌を三種ゲット。
スーパーの味噌は、発酵止をしているので
冷蔵庫に仕舞う必要はないのだそう。
しかし、生味噌は、発酵し続けているから
低温なところに置いておくことで、発酵進度が遅くなるのだそう。
ということは、生味噌は生きているのかっ!

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東京から移住してきたSさん、小豆島に恋している。
小さい島なようで何でも揃ってて不便はないそう。
「ネットでお買い物しても翌日着くんだよ!」ワオ
とにかく島の人々が優しくって人間味があって
この暮らしを味わってしまうと東京に帰れない、と。
玄関には、ご近所さんから野菜の差し入れがあるそう。
何も言わなくても、向こうから親切を運んできてくれる、という。
あぁ、傘のおばちゃんのことだ・・・

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私たちは、出来たてホヤホヤの佃煮の試食会を始めた。
この昆布の佃煮は、生卵ご飯と食べるために作った佃煮。
アツアツのご飯に
ホヤホヤのたまこまめごはん佃煮をたっぷりのせて軽く混ぜ
島の放し飼いのニワトリさんのプリップリ卵を落としてかき混ぜる。
別口でお醤油を足すのではなく、この甘辛い佃煮で嗜むのである。
こんなに美味しい生卵ご飯食べたことないっ!
本当だったら、3回ぐらいお代わりしたいw
ということで、佃煮をイタリアへお土産にして
イタリアで再現することにした。すぐ終わっちゃうよ。

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Sさん、ありがとう。
私は海外移住者だけど、国内移住者と気分は同じだと思う。
移住先の住人の受け入れ方と移住者の表現で
全然暮らし具合は変わってくるのはこういうことだ。
Sさんは、島から頂いた親切をこうやって
私みたいな旅人に親切を分け合っている。
みんながいい気持ちになって、なんて素敵なことなんだろう。
私もどこかで親切を分けたい。
それは日常の中だって、家族だっていいはずだ。
とっても大切なことをこの島で知って、私は来た甲斐があった。


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私と少年は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島をめがけた。
私たちは荷物が多い。
ワイン&オリーブオイル会用の荷物が減っても
その隙間を縫うようにお土産が増えていく。
だから最小限の移動手段をいつも考えていた。
岡山駅から一本で行けるバスが出てる新岡山港から
小豆島行のフェリーに乗ることにした。
あれほどフェリーに乗る楽しさを覚えたことはないだろう。
少年も私もはしゃぎまくった。座っていられない。
いつか訪れてみたかった念願の瀬戸内海だ。
まさしくもイメージ通り、海も島々もブルーのグラデーションが
私の視界に広がる。
何度もシャッターを切ったがどれも同じだろう。
ブルーのグラデーションが美しくて
それをカメラに仕舞い込もうとしていたかもしれない。
しかし我に戻って、海の風に身を任せることにした。
あぁ、この景色が毎日見渡せるところに住んでみたいなぁ。

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私は、瀬戸内芸術祭の混雑を避けて小豆島入りしたはずだった。
のんびりだろう島の本当の顔を見てみたかったからである。
しかしそれでも観光客はすでにいた。梅雨の平日でも。
観光客は、どうやら中国人のようである。
フェリーで見かけた日本人らしき人は、小豆島に帰る住人のようで
ポツンと一人で座り、居眠りをしている。
島といっても交通手段がないと移動が難しそうな大きさだ。
トスカーナのエルバ島を想像しながら計画することにした。

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島では大浴場がある国民宿舎に宿泊することにした。
芸術祭の混雑は避けられても、サービスは芸術祭期間のみという
国民宿舎の送迎サービスでは
途中まで地元バスに早速乗らなくてはいけない。
イタリアだったら停留所のアナウンスは無い。
ん十年前、イタリアに一人で初めて到着した日
若き時代の怖いもの知らず精神 «できる!やる!»
言葉もわからないのにバスに乗っちゃって
ぜーんぜん違うところに行っちゃった痛い思い出がある。
だからバスに乗るのは慎重にそして緊張する。
しかしここは我が国ニッポン。言語が通じる。
っもうこれだけで旅はかなり余裕が出る。
時間と場所を確認しまくり、コレだろうバスに乗り込んだ。
観光客慣れしたオリーブバスは
やっぱり停留所ごとにアナウンスしてくれた。ほっ。
こういった島でネットだけで乗り切ることは不可能である。
指定された停留所で降りたら
宿舎に電話で一報しなくてはならない。
旅をするのに、通話ができる携帯電話を持ってて本当に良かった。
電話が可能なだけで客としての信頼度もぐんと増すのである。

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どんなに想像してもブルーのグラデーションイメージしか出てこない。
不便度や便利度、本当の観光ポイントなどの詳細は
やっぱり現地に出向かないとわからないのが旅である。
ハプニングだってつきもので、そこに行けてない可能性だってある。
だから宿舎の予約は素泊まりにしてあった。
食事は、現地の様子で決めたかった。
少年の口の好みに合わなかったら食事が勿体無い
プラス、2度食事のことを考えなくてはいけない。
あぁ、私一人だったらどんなに楽だったことか・・・。(!)
しかし、島と言えども海鮮ばかりではない。
小豆島は、オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブ麺とか・・
いろいろ工夫された特産がある。
そして、交通が不便で、夜な夜な歩き回れる所に宿舎はないし
一日の旅の疲れを癒やす大浴場の後とお食事タイムまでの間
地元ビールと地元つまみでのアペリの後、もう動けないw
結局のところ、国民宿舎の食事を毎日予約することになった。
少年もほんのちょっと我が家スタイルの時間が過ごせ
そしてお食事もご飯お代わりジュース飲み放題に大満足していた。
それと男湯一人で泳ぎ放題の大浴場からは少年の鼻歌まで聞こえたw
私が風呂上がり食事の前のビール選びに花を咲かせていることに
宿舎の受付の男性も気がついたようだ。
私に寄ってきて、自分好みのビールを説明してくれた。
翌日、ビールの感想を伝えると次のアドバイスをしてくれる!
小豆島の特産を使って小豆島で造られているまめまめビール。
とっても独特な味がした醤油のもろみを使った黒ビール
受付人オススメの柑橘系の赤いビール
こんなところにも?!米麹とお米を使った金ビール
次はこれが飲みやすいよとアドバイス付の柑橘系すっきりビール
クラフトビールの楽しいところは、バリエーションではないだろうか。
日々の楽しみが増えた。

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それにしても私たちはツイていない。
晴れが多いと言われる瀬戸内に来ているのに雨の毎日。
梅雨だから仕方がない。
雨に濡れてもへっちゃらな格好をして
ジャブジャブ雨の中を歩いた。
そんな雨の小豆島では、蔵めぐりがよいかもしれない。
国民宿舎の無料送迎で最寄り停留所まで連れて行ってもらい
その停留所からバスに乗って行きたいゾーンの入り口で降り
私たちの探索が始まるのである。
オリーブオイルソムリエの友が小豆島へ行くなら是非ココへ!
と薦めてくれた蔵が二つある。
いっぱい軒並ぶ中、そこへどうしても行きたい。

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ひしおの郷さとと呼ばれる塩を加えて発酵させた塩蔵品
醤油や佃煮工場が軒を連ねた一帯があり
建築も明治時代スタイルを残し現役に活躍している。
その一角の裏道に森國酒造がある。
小豆島の米と湧き水を使った島唯一の地酒だそうだ。
これは話を聞いてみたい。
メールでアポをとり、伺うことにした。
酒造の主は、女性であった。
今思うと、私と同じくらいかそうたいして歳の差はないように思う。
森國酒造の歴史、米と湧き水と酒造りの誇り
杜氏とうじや蔵人くらびとなど酒造職人の確保
同じ県でも島民出身ではない地元との交錯
などなど話は尽きずなんだか前から知っている人のようにも思えた。
女将は「どうそ試飲をしていってください」とバーに案内して下さった。
築80年の元佃煮工場を、そこにあった古資材を残しながら
現代風にリノベーションした島とは思えない素敵なバーで
次から次へいろんな種類のお酒を試飲させて頂いた。
どうせならどれもこれもゆっくり試飲したい。
カフェのメニューを注文し超豪華なアペリティフとなった。
このお酒に合う料理を・・と瞑想が広がる。
試飲をしていると、どうしても買いたくなる。
イタリアへ重いのに二本、小豆島の米と水で造られた純米酒と
アルコール度数8度米のモストのような生酒風吟醸酒をチョイス。
雨さえ降ってなかったら、地酒森國酒造さんの後
小豆島の百選級の棚田を見に行きたかった。
そして湧き水も掬って飲んでみたかった。

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近くの山から湯気が立ってるような近い空の大粒の雨の中
バスを待った。小学校が終わった時間のようだ。
黄色い帽子を被った子どもたちがバス停にやってきた。
子どもたちは、観光客に警戒していた。
「お母さん、写真撮るのやめなよ。」と少年も言う。
きっと今までに何かあったのかもしれない。
バスの中は、半分は観光客であった。
子どもたちや地元民の座るところがない。
とても申し訳ない気持ちになった。
芸術祭が始まる頃は、もう夏休みだ。
それまで島の観光とは縁のない子どもたちは辛抱を強いられる。
バスを降りて、そこから歩いた。
二本あった傘の内、百均の二百円傘は壊れ
コンビニで買った超軽量の小さな折りたたみ傘で歩いていると
後ろからクラクションがなった。
あぁこんな細い道を横並びで歩いているからだ・・と
申し訳なく振り向くと、車の中から透明傘を差し出すおばちゃんと
後部座席から覗き込んでいる子どもがいる。
「ホラ、この傘使って!」
「えっ、ど、どうしてですかっ!!」
後ろから車が来ている。
「ありがとうございます!!!」
傘を受け取って、行ってしまった・・・。
私と少年は呆気にとられた。
その透明傘は次に困った人へ渡そうと旅の間大事に使うことにした。
大人の私だって急な親切に驚いたのだから
大人に近づく少年はもっと驚いたようだ。
「なんで傘くれたの?」
親切、知らない人から知らない人へ、旅の話をしながら
次へ歩いた。
つづく。


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田舎とは、都会から離れた土地とか故郷とかいう意味の他に

人気が少なく田畑の多い所なんていう意味もある。ワオ

都会は人工の街だが、田舎は人工の自然だったりもする。

どちらも人の手は必要だと思う。

田舎は人気が少ないのではなく

人工の畑を人口密度の低い土地を利用しているだけだと思う。

都会は人だけで足りるビジネスが成り立ち

田舎は自然を活用した私たちの根本的な糧をつくる。

都会が窮屈だなぁと引き上げてくる人だっていれば

田舎は何も無いじゃないかと都会に繰り出す人もいる。

私は両方体験し、田舎暮らしを選んだ。


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私と少年は、東京から夜行バスで瀬戸内へ向かうことにした。

夜行バスを使うのは久々である。

昔、フィレンツェからバルセロナへ向かう夜行バスに乗ったことがある。

夜行用でもなければ長距離用でもなさそうな

市内を走るフツーのバスぐらい窮屈だったことを覚えている。

それでも昔も現在も

夜行バスが一番節約できる移動手段のようだ。

新幹線は、何泊もできそうなほどの料金であった。

格安飛行機案も薦められたが、空港からの移動が悩ましかった。

夜行電車は、東欧を周ったときのよい思い出がある。

しかし、日本での夜行電車は、利用者がいないのか

無いか高いかの情報で止まってしまった。

日本の長距離移動手段に夜行バスを選んだ理由は

一泊分の宿泊費が節約できるからと

近頃の夜行バスは快適なつくりになっていると聞いたからである。

値段も格安飛行機よりちょい安か同じぐらいだけど

行きたい主要駅の近くに到着することも決め手となった。


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行きは残念ながら、決断が遅く4列シートの車内トイレ無し

と割とフツーの長距離バスであった。

が、リクライニングはかなり可能で、ゆったりシートと呼べたと思う。

しかし、アニマル少年が横にピッタリいることが欠点であった。

だから少年と4列シートは不向きという結果が出た。

夜行バスのデメリットは

車窓がカーテンでずっと閉められていて、開けてはいけない。

だから、ニッポン列島を横断しているのに

暗くても風景が見れず、どこに来たのか

地図と頭で理解しないとわからないのである。

11時間も13時間も乗っていたら

ヨーロッパから日本行きの飛行機と同じである。

車内にトイレが無いから、2時間毎にサービスエリアで休憩した。

そこで、トイレに行きつつ、ドリンクを調達しに店に入って

そこにある物産やお土産でなんとなく土地がわかったりする程度。

運転手は二人いて、ドライバーともカーテンで仕切られる。

2回目からのサービスエリア到着時のアナウンスはない。

睡眠しているお客様を尊重しているようだ。

乗客は気がついたら降りる、という設定である。


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帰りの夜行バスは、3列シートで車内トイレ付を早めにチョイス。

列ごとに独立しており、通路は一本広く一本狭くなっていて

独立していても二人組と一人で分けられる。

そしてカーテンで仕切りをし個室空間を味わえる。

さらにアイマスクや車内スリッパまでもプレゼントしてくれる。

トイレは、階段降りて地下風に設置。

だから荷物置き場を占領する形になるので

荷物の大きさに制限がある。バスを待っている時

どこにオフィスがあってどこから現れたかわからない

バスを案内しに来たおばちゃんから

「アナタの荷物入れさせてくれないかもよ」なんて言われ焦った。

「案内に書いてあったでしょ、送らなきゃいけないかもよ」マジ?!

ドライバーらしき二人の内、一人が予約リストチェック

一人が荷物を入れてくれたのだが

きっと私みたいによく読まないお客様がいるのであろう

「大丈夫ですよ」とホイホイ積んでくれた。・・よかった・・


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我が母子は、岡山に到着した。初めて訪れる。

岡山には、フィレンツェの日本語補習授業校で

出会ったママ友がいる。

そのママ友が日本人会の冊子アルノで

岡山を紹介していたことから、訪ねてみようと思った。

子どもの年齢やクラスが違うのに、役員を機に親しくなって

その後もお互いの活動に応援し合えるほど気の合う仲となった。

そして彼女は、農主のビオディナミワインファンでもある。

だから私の観光以外にも

素敵なワイン&オリーブオイル会を催して下さった。

顔の広いママ友のお人柄はきっと今も昔も変わらないのであろう。

たくさんのご友人さまたちが足を運んで下さった。

次から次へと参加希望が名乗り出、会場を借りたほどであった。

地元の仲良しの同級生と娘さん、少年の先輩である息子さんも

総出で支度をし、会を盛り上げようと努めてくれた。


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ママ友の実家をお借りして

会用の例のリコッタチーズをつくることになった。

岡山駅からローカル線に乗り、30分ぐらいのところで降りた。

岡山駅から数駅ですでに景色は、田んぼが広がる田舎であった。

ママ友が育ったところはのどか~なところで

駅も無人のような映画にでも出てきそうなところであった。

もうしばらくぼーっと瞑想にふけっててもいいぐらいであった。

ママ友が自転車で迎えに来てくれた。

田舎だから駅から遠いことを想像していたが

おしゃべりしている時間もないくらいとても駅に近く

便利で静かなところに家があった。

ママ友がいつか制服を着てこの駅を使ってたんだろうな

なんてことを想像したりした。

私も田舎の住宅地に住んでいたから、その似たような風景から

私の思春期時代なんかも思い出していた。


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なんだか外国に旅しているぐらい遠くに来ている感じがしたが

ママ友の実家にお邪魔すると

やはりどの家庭にもある生活空間は

生活に溢れていて温かみがある。

お母様もお父様もママ友もイケ青年も

その生活空間の中の自分の場所に立って、私たちを迎えてくれた。

お母様がランチをご用意して下さった。

いつもブログを読んで下さってるということで

私の嗜好をご存知で、話が弾んだ。


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岡山では、後楽園と倉敷を観光した。

後楽園は、ママ友とお母様が声を揃えて薦めてくれた場所である。

路面電車で旭川を渡った先に後楽園がある。

ママ友と体験入学中の学校帰りのイケ青年(息子)と待ち合わせ

午後たっぷりと日本名園の後楽園に時を任せた。

贅沢なほどの広大な敷地は

どこを歩いても、ビューポイントに立ち止まっても

癒やしの設計が施されていることが素晴らしい。

まず走ることを忘れる。邪念が消える。

昔だって癒やしが必要だから設けられた訳で

現代の今日、この癒やしは必要不可欠なのではないであろうか。

イタリアにも美しい庭園が数ある。

庭を日々美しく保つには、実は容易ではない。

それは人の手と腕で造られ、守られていく。

暮らしの中の人々のストレスは

ここでも人の造り出す業となって癒やされるのである。

園芸のアルバイトの時そんなことに気がついた。


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我が母子は、倉敷の美観地区を散策した。

ここはCinecittàチネチッタ(映画撮影所)か。

まるでタイムスリップしたかのように

柳が揺れ水面に街を映し出す堀割りの静かな川が流れていた。

白壁やなまこ壁、瓦屋根や蔵そして見事な植木

ジャパニーズスタイルの建築様式が立ち並ぶ中

擬洋風建築的に大原美術館や

アイビースクエア(倉敷紡績所跡)などスポットにある。

この地区一の実業家大原一族抜きには倉敷は語れない。

国指定重要文化財の大原家の本邸を訪れた。

大原家の社会貢献思想では

ゲニウス・ロキという土地の魂と表現し

「その地の気候風土の中で住む人の精神性・価値観が

堆積したもの、つまり、それぞれの土地に魂があり

それが産業や文化を形作っていく」という。


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私たちは、高いところに行って倉敷の町並みを眺めてみようと

阿智神社を訪れた。

山頂にある神社は、倉敷を見守るように鎮座していた。

そこでは黄色いだるまちゃんが金運アンド幸運ということで

私の好きな色、黄色いだるまに祈りを込めた。

神社から降りて、小腹と喉を潤わせるために

高価なおやつ、冷えた岡山特産白桃を味わった。

1個七百円。宝のような白桃・・次は白桃の収穫に出向くぞよ。


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田舎と街とレトロが交錯する岡山。

観光というより住んでみたくなった温かみのあるところだった。

いつかまたその空気を吸いに訪れたいと思う。



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山のミルクをリコッタに Ricotta fai da te

田舎暮らしは地元民と行動する Stagione del mio giardino

1ページのあとがき sono in un giornalino



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「今日はどこの畑を収穫するの?」
「みんな、ついて来てくれ。一緒に行かないとわからないと思う。」
集合して、ゾロゾロと私たち収穫仲間は
オリーブ畑を横切り、急坂を渡り、オリーブ畑に沿って歩き・・・
すると目の前に現れた小さなブドウ畑の向こうには
レオナルド・ダ・ヴィンチのふるさと
ヴィンチ村の教会と城の二つの塔が聳え立っていた。
上り始めた朝日は、まだ大地の全てに行き渡らない光が
葉を通して差し込み、そのコントラストは
昔と変わらないであろう光景に、仲間はうっとりした。

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こんな歴史あるところで、そして巨匠のふるさとの土地で
イタリア文化のブドウの収穫ができることは、素晴らしいことだ。
何年この地で生きても、素晴らしいことは身に沁みたい。
収穫スタイルが変化していく中で
インターナショナルな仲間たちと暮らす土地の収穫を
手作業で、疲労を分かち合いながら協力しながらできることは
実は大切なことで、収穫し終えた達成感は大きかった。
私は、記憶を記録として文章にも写真にも残して置きたいと
日々小さなカメラを腰に着けて持ち歩いているのだが
風景ばかりじゃない、彼らの作業風景やスナップなんかも撮る。
ここはイタリア。
私がそんな素敵な瞬間を撮っていることをみんなが喜んでくれる。
収穫終了後、グループチャットにアルバムを送ってあげた。
小さなカメラだから、シャッタースピードや露出操作している間に
シャッターチャンスを失うことが多いんだけど
それでも仕事中のポートレートというのは
実は、誰もが自分を見てみたい心で嬉しいのである。

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二人モロッコ人がいる。
彼らは義理の兄弟である。
兄と妹でイタリアに渡り、家族のご縁で結婚したのか
妹がそのもう一人と結婚し
妹の兄と夫二人はここの農園の補助をしている。
痩せた兄の小さな顔には、深いシワがいくつもあり
まるで樹の年輪のように物語っているように見えて仕方がない。
彼の写真を撮らせてもらうと
ここはどこ?イタリアではない。
まさしくもモロッコなのである。
表情というのは、生きた幼少時代青春時代で構成されるようだ。
何か我が少年もニッポン男児にはなりきれない表情を見せる。

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彼らはイスラム教徒である。
だからイスラム教の教えに従って
ここイタリアだが、毎日を生きている。
私たち収穫仲間は、興味津々に
彼らにイスラム教徒の日々を聞く。
仲間は、一夫多妻(max.4人)について、一番反応する。
彼ら義理兄弟は一人で十分と嘆いていることもあって
一人妻のようである。
誰もが複数を持つようではない。
どうやら経済的なこともかなり関係しているようだ。
夫が家計の負担を負い、妻は家事が仕事のようである。
外に出て他の男性の目に晒すことも控えているようで
妻は、ある意味閉じこもり生活を送っている風に
自由に生きている我々からすると、かなり不自由に感じる。
仲間のアルバニア婦人が
「例えばさ、バレンタインデーとか奥さんにプレゼントとかするの?」
「おーするよ、ちゃんとに。小麦粉とかさ。」とモロッコ人。
?????
「美味しいお菓子とかパンとか作ってもらうんだ。」
えっ、それ自分のためじゃんw
というわけで、妻の役割は疲れた夫に
毎日美味しい御馳走をつくることで
夫婦の釣り合いをとっているようなのである。

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最終日、人手不足のため、アルバニア婦人の友が手伝いに来た。
その友は、イスラム教徒であった。
婦人は、カトリック。
そちらの家庭も一夫一妻のようで
妻がこうやって外に出向きオープンである。
アルバニアも歴史深い国だが、社会が安定してきたのは
ここ10年なのではないかと思う。
その歴史の中でもオスマン帝国時代
イスラム系トルコ人の影響で、半民衆はイスラム教徒で
残りはキリスト教徒なのだそうだ。
半々に二つの宗教を持つ国だが、婦人に聞くと
両立できているということである。
それでは世の中の宗教の争いは一体何なのであろう?

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最近、イタリアでも無宗教が多くなってきたように見受けるが
私も典型的無宗教である。
宗教の教えに従うことは
自分を抑えてでも果たさなくてはいけないこともあるだろうから
私は、ある意味、信者は強い意志のある人間だと思う。
彼らを見ているとすごく意見がはっきりしている。

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そんなこんなで多国籍多言語多宗教が混じ合う
我が収穫仲間とのブドウの収穫も一ヶ月かけて
途中アルバニア婦人のお誕生日でワールドに乾杯し
ここレオナルド・ダ・ヴィンチの生誕の地で終了した。
ただこの土地は、緑に囲まれているので
日当たりや水捌けが十分ではないことから
ブドウの成長期にやる作業がたくさんあることがわかった。
オーナーも賃貸の土地なだけに
日々学んでいる。
濃霧に覆われたヴィンチのブドウ畑はしっとりと
傾く光と朝の冷たい空気は、秋の訪れをひしひし感じる。
取り残されたブドウは森の動物たちに
地面の野草は、私が摘んで帰ろうと思う。

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農主はもうSvinaturaズヴィナトゥーラ(圧搾)が終わる頃であった。



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オーナーと栽培や作業の話をしていた。

「もっと芽掻き作業をした方がいいと思う。」

「ある程度はさせるがA(農主)ほど金は使えない。」

それを言われたら何も言えない。

「でもさ、Aにはないことがうちにはある。」

それは興味ある!「何、何?」

「うちのブドウ畑は彩色豊かだ。」

「え?どういう意味?」

「見てごらんよ。」

と、オーナーは収穫チームを指しながら両手を広げる。

「そうだね!Aのところにはないや!Aのところは老人ばっかりだw」

オーナーがしつこくテキパキグループを呼ばない理由がそこにある。

オーナーは、特に職に困ってる人を

地元民問わず移民も受け入れる。

このブドウの収穫に来ている仲間は

まさしくも彩色豊かで多国籍である。

モロッコ人、アルゼンチン人、キューバ人

アルバニア人、日本人、イタリア人。

イタリア人が黙ってしまうほど、多国言語が飛び交う。


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その中でも共通言語を持つアルゼンチン人とキューバ人は

スペイン語で何やら会話をしている。

イタリア語となかなか似てるから、一瞬わかったようなときもある。

聞いていて嫌にならないアクセントや発音で

習ってみたいなーと思う言語である。

夫もスペイン語が一番好きといつも言っている。

少年にも習って欲しい言語の一つであるが

現在少年が通う中学では義務的にフランス語を学んでいる。


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私たち日本人がLRBVの発音が困難なのと同じで

イタリア語を母国語としない彼らも

母国語流に勝手に発音しているw

スペイン語を母国語とする彼らはどうやら

イタリア語のCSス(単語に混ざってる時は

アルファベットをこのように読む)を勝手に変形させているw

例えば、Capiscoカピースコのところが、カピーッコ

Finiscoフィニースコのところが、フィニーッコ

Qestoクエストのところが、クエット

などなどいっぱい!っもうカワイイったらない。

まるで言葉を覚えだしたイタリア人の子どもみたいなの。

少年もおんなじだった!


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たまにメンバーが欠けると

飛び入りでキューバ人のお友だちやら姉妹が手伝いに来る。

みんながどんなやつか知らないより、知人の方が良かったりする。

私が抜けてた間もキューバ人の友が来ていたそうだ。

で、学校が始まったから講師助手を本業とする仲間の代わりに

またそのキューバ人の友が来てくれた。

「あなたもキューバ人なの?」

陸上選手のようなスタイルでスポーツ用品が素敵に似合う

浅黒い彼女。こっちがうっとりしちゃうぐらい。

いつものキューバ人は、肌が白く目がはっきりしてるので

どちらかというと南イタリアっぽい女将さんタイプ。

この二人はどちらも日本が大好きで

行ってみたい国ナンバーワンだそうだ。

「是非行ってみて!文化や人の違いに驚くと思う!」

日本の次に行ってみたい国は、Dubaiだそうだ。

私も灼熱の砂漠にテクノロジー的近代建築は是非見てみたい。


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ランチ中、みんなでシートを敷いてゴロゴロ食べる。

休憩が1時間半もあるから軽く昼寝までもしてしまう。

その間、昼寝してる人もいれば、SNSを見てる人もいる。

「ねぇねぇメキ(マキといえない)、これ知ってる?」

離れたところでスマフォを指しながら「オチン」などと言っている。

ななな、何を見てるんだ、この人たちは・・・

私はそそくさに起き上がった。

なんとオチンの正体は

「オチンじゃないよー、おしん!」

どの言語もちょっと間違えると大変なことになる。

「えぇぇぇぇ、おしんがキューバに!」

みんな見てたという。

だから日本人のイメージはおしんから始まるのである。


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「メキはどうしてイタリアで農業してるんだ?

私が日本で暮らしたいぐらいだよ!」

「あなたたちには日本で暮らすことは無理だと思う。

だってこの陽気さは日本人にはないの。

仕事中、おしゃべりもしちゃいけないし歌を歌うなんてなおさら。」

仕事はいっぱいあるし、もちろん日本人だって超親切。

だけど、時間厳守を徹底することと

陽気さを四六時中表現することはできない。

彼らラテン人からこの二つをとったら

彼らの首を締めているようなものである。と私は思う。




アルゼンチン人が音楽やカルチャー好きで仕事中にも音楽を聴く。

この日、ワイヤレススピーカーを持ってきて

スペイン語の曲を選曲し、ブドウ畑に響き渡っていた。

その中に、懐かしのManu Chaoもあった。

収穫チーム最年少のアルバニア人に

この曲は20年ほど前世界で大ヒットしたことを教えた。


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そうだ、前から知りたかったスペイン語があった。

「さっきの歌にもよく出てきたけど、ミコラソンてどういう意味?

Mi corazonとはイタリア語だと

Il mio cuoreイルミオクオーレ(私のハート)という意味になるが

もう一つの意味があって

この場合はTesoro mioテゾーロミーオ(私の大切な人よ)となるそうだ。

なんと素敵な言葉。だからよく耳にするのか。

「私たちスペイン語圏は、情熱だらけの人種なのよ。

私たちは、家族も親戚も隣人も友だちもみんな仲良し。

心配し合って助け合って笑い合って歌っい合って。

海にも近かった。本当だったら家に帰りたい。

仕事さえあったらね・・・。」



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まだ夏のブドウの収穫Vendemmia2018 vol.1

暑・熱・厚コンサートGinevraDi Marco

ボクらは赤いトマトを摘みにItalianTomatoes



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もう10月になるっていうのに、まだブドウの収穫をしている。

一度雨が降ると、その分の水分を蒸発させなくてはいけない。

でも日曜日は日曜日、休日だ。

来週の雨予報を心配されるが

季節労働者にもオーナーにも家族がいる。

休日は休日、家族で過ごすことにした。


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9月の最終日、我が結婚記念日である。

19年前に結婚式を挙げた。

私たちは当時も賃貸でヴィンチ村の自治体地区に住んでいた。

無宗教の私たちは、自治体に申請することで

自治体が誓約の場を提供してくれる。

4択あった。

ヴィンチ村にあるレオナルド・ダ・ヴォンチのメインミュージアムか

ミュージアムから数歩離れた古い図書館か

村から1km程離れたオリーブに囲まれたダ・ヴィンチの生家か

村長さんの部屋と呼んでいたが、役所の客間(?)から一つ選べた。

私たちは迷うことなくダ・ヴィンチの生家を選択。


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ダ・ヴィンチの生家の誓約の場は、入り口の暖炉のある部屋だ。

村長さんとアシスタント(?秘書か?)は暖炉の前に立ち

婿と花嫁と両方の仲人、4人は村長さんに向かって立つ。

人は並んだが、肝心な指輪が届かない。

フィレンツェ在住のジュエリー作家Yuko Inagawaさんが

到着していない。どうする、どうすると待ち時間

しとしとと霧雨が降る中、タバコをくわえたw

ジュエリー作家は、近所のヴィラで行われていた挙式パーティに

間違えて参加していたw

「あれ?マキがいない。」

当時の村長さん、現在少年の同級生のおじいちゃんは優しく

「待ちましょう。」と言ってくれた。

やっと到着したジュエリー作家と指輪は

花嫁登場よりも拍手喝采だったなぁ。

「わーい、来た来た!」

早速始まった婚姻誓約の儀式。

サポートするだぁ責任だぁなんだの読んでる内に涙が溢れ出た。

こんな私でも一人前に誓うことなんてできるんだ

シンプルなことだった。

それと、亡き母に知らせたい一心だったのも覚えている。


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式に私の親族は誰もいない。

シングルの友や友カップル、仲人そして仲人のパートナー

夫の大家族がそれでも一人欠けて

総勢15人いるかいないかの小さな輪の中で

しかも今やダ・ヴィンチ死後500年の生家で

Cà del Boscoの発泡酒をシュッポーン、シュワシュワシュワワー

と、私の溢れる涙のように、床へこぼれ落ちた!

「うわぁ、管理人さんモップモップ!」

当時の管理人のおっさんがまたへんてこりんなおっさんだったが

そのあと、一緒に乾杯した。

おっさん耳元で何やら囁いていったが、覚えていない。

ひぃーとゾクゾクした記憶は脳裏に焼きついている。


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そんな小雨の中の溢れ出た花嫁だった私は今

月日の流れと人生のパートナーと馴合い

ぎゃぁぎゃぁと少年とじゃれ合い

厳しい暮らしの中、割と好きなことをして

開き直りの早い年齢に突入し

一人で旅立つことも試みたりして

それでも家族を愛し、まだまだ一番に家族を想い

家の中でバラバラなことをしていても家族といることに安堵し

反抗されても()健康食品とエコな暮らしを提案し続け

家族分のお弁当をつくり(夕飯の残りw)

労働後皿洗いもご飯作りも積極的にこなし(アペリ後生き返る)

安価にゲットして喜んだ布でチクチクと

夫婦お揃い(2着分できたから!)の作業ズボンをつくり

申し分ない小雨の中の元花嫁ではないかっ!

しかし、小雨の中の元婿は、年々男更年期なのだろうか

鬱のような表情を見せ、私と少年を困らせる。

鬱になることが一番体を壊しそうなのになぁ。

そんなときは、お肉を食べる!

記念日イヴにはイノシシの煮込み。

当日は、オリーブの炭火焼き超レアTボーンステーキ。

農主のボトルでも一本開けて乾杯しようじゃないか。

気分まで酔わせてくれるサンジョベーゼで。

宣誓した19年前の結婚した今日に

何を祝うと言えば、やはり健康と平和と幸せだ。



夫が好きな
Bob Marley

夫が好きなDjBobの曲をよく使う。

この曲を聴くと、ちょっとタイムスリップした気分にさせる。



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幸せの種 ilmare d'autunno

家の中の族 iCerchi nella Casa

夏から秋へbuonegiuggiole




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農主の友、インターナショナル・グローバル的ブドウの収穫の途中
私は一旦抜け出し、一年間農主と長老と一緒に
娘のように育てた農主のブドウを収穫しに行った。
やっぱり私が知ってるブドウたちがいい。
私が作業をした成果を収穫しながら最後を見納めたい。

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自慢じゃないけど、私が丁寧に行った芽掻き作業
Scacchiaturaスカッキアトゥーラは、ブドウの影響に及んでいた。
この作業をしっかりすることで
ブドウたちは各々の空間を持って育つ。
混み合わないことで、病気にもなりにくく
大きな房がゴロゴロと実り、収穫だってしやすいのだ。
農主も喜んでおり、自慢のブドウを披露していた。
しかし、この芽掻き作業をしても
後から芽が出て枝となり実さえもつくことがある。
そんな混み合ったブドウの樹に出くわすと
みんな私のせいにする。笑いながら。
Ahhh, Maki, Maki...

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農主は、Sfemminellaturaズフェンミネッラトゥーラ(副梢掻き)を
私が日本に行っている間に実施したようだ。
この作業をすることで、葉の混み合いを防ぎ
日当たりや風の通りも良くなり、熟度も増す。
遅い春と初夏で、遅い芽生えとなり成長が心配されたが
夏の旱魃は、病気を抑え、濃縮された果実に成長させた。
濃縮された甘いブドウを水分補給に訪れるハチたち。
ハチが開けた穴に小さなテントウムシが吸い付いていた。
ブドウの実は、果皮がパリッとしっかりしてて果実が濃厚。
最高じゃないか。
放り投げたって果皮は割れない。
その後の果皮のチカラにも期待できる。

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少年が収穫したブドウをつまみに来た!
アニマル少年はブドウが一番の好物である。
おいしいものをつまみに集まってくるこの農園は
農主のお母様と農主のパートナーの手作り料理で収穫を祝う。
こんな伝統的な風習もいつまで続くことやら。
お母様は90歳である。
少年はランチだけ現れる。家族同等に扱ってくれる。
収穫中、プリモにパスタ、セコンドにお肉と副菜
さらにフルーツとドルチェ付www
ウサちゃんのフライも美味しかったけど、煮込みも美味しかった。
農主が射止めたイノシシの煮込みは
この料理は急いじゃいけないとお母様は2日かけて煮込んだそうだ。
お肉の形は崩れないのに、口の中ではとろける柔らかさ。
ブドウが実るのは待ち遠しいけど、収穫を祝う料理も待ち遠しい。
少年は、学校行くよりお母様のランチがいいと言う。・・・。
アニマル少年の人生の中で外せないイベントのようだ。誰よりもw

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今年もアルバニア人のグループを呼んでテキパキ収穫した。
が、それは一日ぽっきり。
白ワイン用の熟度数が低かったため2日ずらしたら
大人気のテキパキグループは予定が入っており
一日しか来れなかったのである。
それでも農主は常連客として感謝の意で日曜日に出動してくれた。
やっぱり彼らは頼もしい。若いエネルギーてスコイぞ。
私には持ち上げられないブドウの詰まったバケツを
ヒョイヒョイ持ち上げ、トラクターにホイホイ放り込んていく。
アニマル少年もそうだけど、上りの丘も走ってるw
経験を活かし、美味しくなさそうなブドウまでセレクトしていた。
やはり、収穫は早いに越したことはない。
天気だっていつ崩れるかわからない。
私も主であったら、きっとテキパキグループを呼んでいるだろう。
しかし彼ら移民ばかりだと肝心な地元民の職が薄くなるので
半々がいいんじゃないかと、双方を見てて思う。

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残りは、老人たちでノロノロ収穫する。
私は早く終わらせて
抜け出した友の農園の収穫に行かなきゃなのに。
若者が集まらないんだそう。
ここでも一人ドタキャンして連絡もナシ顔を見せない人がいた。
こいつもウンチクたれまくりのうるさい人で、私からすると来なくていい。
お金と時間の無駄である。
でも猫の手も借りたいほどなのであろう。
一昔前は、学生がよくブドウの収穫に友達同士で来ていた。
私も15年以上昔に初Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)
をした頃、学生がワイワイやってて、見てるだけで楽しかったのに。
この時代の学生も若者も
もう収穫のアルバイトには興味がなくなってしまったようだ。
時代が変わってしまった。

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救急車が毎日通る。
この日、サイレンが近くで止まった。
ブドウ畑の中で、誰だ、誰だと心配が募る。
挙句の果て、電話をして無事を確認していた老人たち。
長老、ヨロヨロしながら収穫してる。
亡き弟のジョバンニを探してる。
余計な動きをさせないよう私は気を配った。
危なっかしいけど、長老からブドウをとったら
人生が終わっちゃいそう。
続けられるだけ、続けてもらいたい。
私がフォローするからさ。


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Ohhh! Ciao! Come stai?

Siii, bene, bene! T'e la famiglia tutto bene?

E il bambino come va? Che classe fà ora?

Fà la seconda!

    Oh mamma mia...quant'è cresciuto!

ハグハグ、チュッチュ、チュッチュ


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「おぉぉぉ!チャ~オ!元気だった?」

「ありがとう、元気だったよ~!ご家族はどう?

子どもは元気?何年生になるの?」

「中2だよ!」

「あら~ずいぶん成長したね~!」

抱きしめあって、左右の頬にお互いの頬をくっつけ合う。

頬キスとハグや握手をすることがイタリアのご挨拶。

直訳とは微妙に異なるが、日本語だとこんな気持で

私のイタリア語は反射してくる。


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仕事の心配をしあったり、子どもの教育問題を話し合ったり

学校が始まらない文句、教師への文句(!

はじめましての方とは、仕事は何をしていたのかとか

歳はいくつなのかとか結婚はしてるのかとか子どもは幾つなのかとか

まるで面接のようにあれやこれや井戸端会議が

ブドウ畑に響き渡るのである。


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ブドウの収穫が、今年は9月の2週目から始まった。

満月に近づく光る月が浮かんだ朝焼けは

さぁいってらっしゃいと送り出すようだった。

その前に8月の終わり頃一日だけ

プロセッコ用の未熟なブドウを収穫した。

未熟なブドウは、つまみ食いする気が起こらなかった。

私は成熟で甘くてフルーティーなブドウが好き!


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ここは、農主の友の同じくバイオダイナミック農園。

農主の3倍は大きい農園なので

バイオダイナミック農法を活かしきれてないところもあるが

BIOであることは確かである。

オーナーは、地球と体を守る会のメンバーで私も知る会友である。


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昨年の仲間をオーナーは呼んだようだ。

グループチャットが昨年のままで再スタート。

オーナーが収穫の日時と場所を伝えるのに

一発送信できて便利である。

車の相乗りは各自で連絡し合う。

トラクターのおじちゃんが、私を心配してくれて、収穫の前日

電話番号を交換したり翌日私を拾ってくれる待ち合わせをしに

わざわざ我が家まで訪ねてきてくれた。

やる気のない人やルーズな人にはこんなことしないよと

人を選んで親切にしていることを教えてくれた。

田舎暮らしは噂が立ちやすい。

どこにいても礼儀正しく一生懸命に住人たちと付き合わないと

人は信用をしてくれない。

それは、日本人とか外国人だからとかではなく

地元民だって同じことが言える。

仕事に一生懸命で、ズルをしない、時間に正確

明るく大きな声で挨拶をする、嘘はつかない。

私は恥ずかしがり屋で(!)消極的で(!)保守的な(!

ヴィンチの丘に住む日本人なんだけど

直向きな姿勢と正確さが

私の信用度に繋がっているような気がする。(きっと)

だからブドウの収穫に呼んでくれるのである。


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仲間の一人にイタリア人のうるさい男がいた。

ここはインターナショナルな仲間と収穫するので

国名を名乗って自分を表現することが多い。

常にシビアである。

うるさい男は四六時中無駄話をしているが

話が絶えないアルバニア人の婦人と作業がペアだったので

私はあまり気に留めなかったが

信用がおけない人物として注意していた。

要注意人物の感は当たった。

3日目、うるさい男は姿を晦ませた。

前日にも朝にもオーナーに連絡しなかったそうだ。

オーナーが電話をしても、出なければ電源を切っている様子で

チャットでメッセージを送っても返信ナシ。

こんなことっていったいあるのであろうか。

ドタキャンにも程がある。

せっかくのブドウの収穫という仕事のチャンスを投げ出すなんて。

たいてい収穫に来る仲間は無職だったり

季節労働が本業だったりする。

そして今やもう、収穫の仕事ができるのは少数である。

あとはどこも収穫マシーンか協同組合的なグループを

呼ぶ手段を取る農園がほとんどとなってしまった。

そんな組合グループはテキパキ働く移民たちである。

私もトスカーナの丘で農業をやっている姿は異様だが

収穫中のアジアン集団も相当異様な風景である。


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こちらではランチはお弁当を持参する。

みんなでシートを日陰に敷いて、ワイワイ食べる。

時に持ってきたお弁当をつまみ合ったりして

また食の話に花が咲く。

食べた後は、シートの上でお昼寝。

この頃まだまだ残暑が続いたブドウの収穫の始まり。

風が吹くだけで喜んでる私たちは

汗びっしょりでヘトヘトなんだ。

だからおしゃべりしながら疲れを紛らせる。

疲れを分かち合えるのは、同じ当事者だけだ。


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Che bella tirata che abbiamo fatto oggi.

Speriamo che domani è un po' più fresco.

A domani!

「今日随分がんばっちゃったよね。」

「明日、もう少し涼しいといいね。」

「お疲れ様~、明日ね!」




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まだ夏のブドウの収穫Vendemmia2018 vol.1

痛いブドウの収穫Vendemmia2018 vol.2

世代交代ブドウの収穫 Vendemmia2017 ④



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