11月も半ばとなり、世の中は2015年のオリーブオイル(OLIO NUOVOオリオ ヌオーヴォ)が出回り始めたことだろう。

私がオーガナイズしたオーガニックのオリーブオイルも、応援してくれる友たちの食卓に並ぶ運びとなった。日本からも応援の声が届き、近々出荷を予定している。


オリーブオイルが届いたら、ひとまず試飲をしてみよう。

オリーブオイルソムリエでなくても、味や香りの違いがわかる「感」を鍛えるのも、食の楽しみの一つに加えてもよいのではなかろうか。


私が受けたEU&トスカーナの共同プロジェクトであった農業士養成講座のオリーブ栽培の講座でこんな楽しい授業があった。


我々の舌は、Dolceドルチェ(甘味)=先、Salatoサラート(塩味)=真ん中、
Acidoアーチド(酸味)=両脇、Amaroアマーロ(苦味)=奥の構造となっているそうだ。そして、のどの近くでPiccanteピッカンテ(辛味)を味わうそうなのだ。


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まず透明の底の薄いグラスに、オリーブオイルを少々注ぎ、色を見てみる。

片手はグラスの底で温め、もう片手はグラスを塞ぐ。だいたい一分ほど温めて、匂いを嗅いでみよう。ク~~~~~と匂いが鼻に入ってくる。

視覚の次は嗅覚、そして味覚へ。

口の中にオリーブオイルをふくませ、先ほどの舌の構造を思う存分利用し、味覚を堪能してみよう。辛味は、口を「イ」の形にして、歯の両脇から空気をキーキーと送ってみる。すると、シメの辛味がキーンとくるはずだ。


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自分で収穫したオリーブの実を搾油工場へ3度運んだ。オリーブ畑を持つ近所の友人同士では、自慢のオリーブオイルを試飲し合う。私の元には、搾り立てのオリーブオイルが次々届く。その度に、試飲をしてみる。

生のまま飲み続ける日々のせいか、体の調子だっていい。

オリーブオイルのポリフェノールという成分は、抗酸化、抗炎、抗がん、抗動脈硬化、抗アレルギーなどの効果が期待できるそうだ。

トコフェロールという成分は、ビタミンEで肌にもいい。

我が家は、地球と体に優しいオリーブオイルを年間35リットル消費している。