大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

July 2017

今年の乾杯は一度で終わった。(昨年のはなし『少年からの贈り物)

少年は、私の誕生日の食事後に書き終えた。

Brindisi

家族だけの会の食事を用意している間もガリガリ仕上げていた。

Carpaccio di Salmone con Olio Evo Bonissimo

私の誕生日のもう一つの楽しみ。

収穫して、確実に水分と油分が分かれる機械で搾油し、フィルターで漉して、小分けにして冷凍庫で凍らせ、解凍したオリーブオイルを味わう日である。(オリーブオイルの保存』にて)

サーモンのカルパッチョにドドド~~~。

口コミで広がっているヴィンチの隣町にある肉屋で購入した牝牛のBistecca Fiorentinaビステッカ フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)は、超レア焼きでドドド~~~。

Insalataインサラータ(サラダ)にも、ドドド~~。

美味しい~~~。本当に味が搾り立ての11月のまま!

裏切らなかった肉屋の口の中でとろけるような旨みのあるお肉に、ピリッとNovelloノヴェッロ(11月の新鮮なオイル)の苦味のあるオリーブオイルは、素晴らしくマッチした。

Bistecca con filetto

このように特別な日には、バイオダイナミックワインも大切にセレクトされたボトルを開ける。2011年と大事に大事に保存されたボトルは、食べる一時間前には開けておこう。(ここから選んだ『ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン2016)

時間がさらに味を引き立たせた一本。

ヴィンチの会は、私のオリーブオイルと私も加わるワインが合う、シンプルで素材の味が噛みしめる食が一番の献立かもしれない。

Harmonia 2011 apro per secondo piatto

おめでとう!

ありがとう!

titolo Un viaggio nelle regioni d'Italia

昨年に続き、今年のプレゼントも少年の書き上げた絵本。二作目!

タイトル 「Un viaggio nelle regioni d'Italia

(イタリアの州を周る旅)

あらすじ・・・マキは大金持ちで、イタリアの州ごとの観光ポイントを車で周るのであった。

おにぎりなどのお弁当を持って出発。ステキなホテルが夢だったり、リアルのホテルが今一だったり。最終地サルデーニャには豪華クルーズでシチリアから渡る。サルデーニャの豪華邸宅ホテルには少年と夫も登場。会食(上記のメニュー。用意している間も筆に夢中だったもんで。)をする。その夜、旅行の素晴らしさに感動し涙を流しながら寝ているマキ。ヴィンチの丘の家に帰宅し、パノラマに向かいながら土産話をして、家族と抱き合う。

Una pagina

それでは母からも少年のお誕生日に完成しなかったプレゼントをあげよう。

Foto Disegno Storia

タイトル 「コロコロビンボ」

あらすじ・・・マキちゃんの頃から少年の誕生を待ち続け、マキチの頃お腹の中にいる時に考えた名前の由来、お母さんは優しかったり怒ったりする訳

なかなか手にとって見ることもなくなった写真。誕生から10歳までの記憶を記録としてアルバムを作ってあげたのでした。

copertina album

想い出すときに、PCを開けるのではなく、扉を開けて手にとって想い出せたら・・・と想う。


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ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン ViniBiodinamici2016


ありがとうGrazie↓

あ~もう少し。

手が届きそう。

あの雲、触ってみたいなぁ。

nuvola vicina

すぐ近くに見える雲が現れた。

手を伸ばせば、届きそうなほど近くにいる。

よく見ると、モコモコしたところが煮え立っているかのよにグツグツ動いている。


Cammino


歩いて手が届いた。

歩けること、手の届くことって、こんなに嬉しい。

最近だって、五月の手術後も、寝たきりの赤ん坊のように、下の世話までしてもらった。

そこにある飲み水さえ届かなかった。


Mamma e Figli


母の命日は七夕の日。

痛みを抑えるモルフィネが効いて、笑いながらスーっと天へ上っていった母。

手を伸ばしながらフワフワと織姫となって、天での愛を求めに去ったような。


2anni


私は生まれ、歩き、未来へ向かった。

今日きっと人生の半分を生きている私は、これが未来だったことを知り、その先の未来へまた向かう。

過去と現実と未来を振り返るよい機会が今日のこの日、誕生日かもしれない。


記憶と記録は目の前にある。

しかし姿は、あの雲のように手には届かない。


Primo Pomodorino come la mia guancia


今年のトマト。日照りにも関わらず、トマトは熟れた。

まるで私が2歳の頃のほっぺのよう。

パリッとした歯応えに、濃厚な味。

そうよ、そうよ。私もシャキッとして濃厚な人生を送らなきゃ!



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白い箱の部屋 Quadrifoglio

ブドウを摘んでから Fogliedi Uva

祖母とマキちゃん



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私にはもう実家はない。

私が帰るところは今の家しかない。

私を守ってくれた家族はもういない。

Libreria di Tesoro

母の部屋にあった本棚を、今の家ヴィンチの丘の家まで運んできた。

思い出や記憶、そして小さなおもちゃが詰っている。

この扉を開けるとゴチャゴチャしてて、いつでもうわ~と胸がふくらむ。

幼少時に返らせてくれる「おかえり棚」である。

neonata obatamaki

誰にでもこんな頃はある。

凡人も天才も。

善人も悪人も。

polvere per neonati

どうしてこんな物を持っているのか、どこで見つけたのか、誰のものだったのか、記憶にはない。

でも、赤ん坊の頃の写真を見ると、似たような物が置いてある。

Giocattolo Antiquariato

これだって記憶にはない。

しかし、実家にあったのだから、誰も捨てられなかった一品なのであろう。

きっと、母の記憶の品なのかもしれない。

Mamma e Figlia

それらこれらをギュッと詰めた棚。

記憶の品というかたみを詰めた棚。

もしかしてもしかすると、家具つくりが趣味だった祖父の作品かもしれない棚。

もう問うことはできない。祖母さえもいない。

記憶と想いを詰めた棚。

少年もこの扉を開けるとワクワクする。

そうっと、大切に。

今日も開けてみよっか、母の命日に。


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カテゴリー【思い出

マキちゃんの春の香り Profumodi Primavera

継いだ切手 FrancobolliFilatelici 2016


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朝、外を眺めると、透けるようなブルーが点々と光っている。

sembra i nostri denti

夏、光る透けるブルーの花Cicoriaチコーリア(チコリ)は、私たちの気持ちまでも冷やしてくれる。

Fioriscono la mattina

涼、一日のほんの時間のサービス。チコリの花は、朝だけ朝日の方を向いて咲く。

Buono anche per lei

黄金の枯れ草の向うでは、Carciofiカルチョーフィ(アーティチョーク=チョウセンアザミ)の花が満開である。

Cardi 9

Carciofiの花は、天を向いて咲く。

Cardi 3

carciofoを一本残すことで、根は生き続け、子をピョコピョコ産む。

Cardi 1

前に住んでいた隣人のCardoカールド(Carciofoの仲間)が、未だ生き続けている。

Cardi 4

未だ子を産み、未だ人生の花を咲かせている。そして、虫たちに糧を供給している。

Cardi 2

野生となったCardiカールディ()たちは、周りの自然たちと色から何から共存している。

Deco Cardi

嵐が通りかかった翌日、空は澄み、消えては現れいろんな形をしながら動いていく雲が綺麗だった。日は、雲と影踏みをしているようだった。

giorno dopo la piaggia

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CarciofiSott'Olioアーティチョークオリーブオイル漬け

ズッキーニのお花 Fioridi Zucchina


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