大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

September 2017

ヴィンチの丘を下った大地で、友アントネッラがオーガニックファームを経営している。

Portulaca 2


野菜やオリーブを栽培し、ニワトリやアヒル、羊や馬を放牧している。


オリーブ栽培は、私と同じ講座を受け、私と同じBIO栽培をしている。

Baracca


アントネッラのニワトリの美味しい美味しいフレッシュな卵は、親子で大好物の生卵ご飯で頂いている。

ニワトリは、あれば譲っていただき、ジリジリとオリーブの木炭の上でカリカリにして美味しく頂く。

Ormicello


羊は、頭と足先が黒い羊を飼っている。

この種の羊は、寒さに強いそうで、簡単な小屋一つあれば生きていけるそうだ。

この羊たちのチーズPecorinoペコリーノを時々譲っていただく。

彼女がPecorinoチーズに合わせてつくるSalsa di Cipollaサルサ ディ チポッラ(タマネギを煮詰めたソース)は、秘伝のSalsaだそうだ。美味しい。

Pecore


アントネッラの息子のお誕生日会で、乗馬体験をさせてもらったことがある。

おとなしい馬たちは、自然の中をゆっくり私を乗せて歩いてくれた。

ずーっと馬の背中の上で揺れていたかった。

乗馬を愛す人の気持ちがようやくわかった日であった。

Cavallo a Vinci


動物たちの糞は、肥料に使っているようだ。

広大な所有地があれば、ほぼ自給自足ができそうだ。

彼らも街から移り住んできたヴィンチの住人。

Orto


その菜園の大地にへばりついて生えている草がある。

年に二回は大地を耕しているのに、野菜ができる頃には、この草も一緒に生えている。

Portulaca


この草は食べられる。

和名スベリヒユ。イタリア名Portulacaポルトゥーラカ

な・なんと百薬の長!天然の抗生物質なんだそう!


利尿・消炎・抗菌・解毒作用

胃尿器系の症状、腹痛・下痢などの胃腸

ニキビ・湿疹・虫刺されにも有効なんだそう。


脂肪酸のオメガ3を多く含み、成人病予防や最近よく耳にする病に効果アリなんだと。例えば・・・

中性脂肪を下げる。

コレステロールを下げ、血液の循環を高める。

ガン予防。

アレルギー予防。

記憶力アップ!


生で、先の柔らかい部分をサラダに入れたり、細かく刻んで薬味と混ぜたり。

モロヘイヤやオクラほどではないが、刻むとネバネバが増す。

茹でると、酸味が出てくる。

酸味を効かせた料理にはイイかもしれない。

汁ものにも良さそう。

Radice di Portulaca


我が庭には残念ながら生えていない。

食べられる草は、どんどん生えて欲しい。

アントネッラのところへショッピングついでに、ネバ草を刈る。

水に浸けて数日食を楽しんでいると・・・

根が生えてきた!

我が庭にも植えつけてみようと思う。

Verdure di Antonella


気をつけて歩いていると、アチコチで見かけるハーブ。

大地へお散歩の時には是非オメガ3ハーブを。

Cielo di Settembre

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『節約・創作・満足』

Giacchetta Fronte in Lino


パターン無し。

継ぎ接ぎだらけだけど

まっいっか。

Giacchetta Dietro in Lino


羽織るように着てみよう。

Totobag in Lino


残りの布で

トートバック


**********


我が家の男子がいないランチ。

ブドウの収穫のパワーランチの後は、胃を労わろう。

オリーブの収穫まで、元気もつけて

麦と玄米とフツーのお米の梅干入りお粥。

Riso ribagnato con Umeboshi Shiso Cipolla Fresca Olio di Sesamo


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早々と突然に現れた猛暑は
九月に入り予知する間もなく
さっさと駆け足で過ぎ去っていった。

Gocce a Vinci


20
度前後の外気温。

日照りでほてったカラダには寒すぎる。

Piove Settembre


雨粒で大地は濡れる。

季節の変わり目、空の姿は様々だ。

Tramonto 1


ひんやりした風だって吹く。

日はもう秋へと傾いている。

Olive metà Settembre 2


私たちがわがままなのか、
天気がわがままなのか。

Olive metà Settembre 1


私のオリーブたちは

色付き始め、膨らみ、目立つようになってきた。


Olive metà Settembre 4


この時期のオリーブの色は、
うっすらとパステル調だ。

Olive metà Settembre 3


色とイイ、出来具合とイイ、
私は胸がキュンキュンした。

Olive metà Settembre 5


オリーブ畑から見渡すパノラマを見て、
少年は走り出した。

Vista da Oliveto Nuovo


ようやく夏休みが終わった少年は
馴染み過ぎた家と親子の空間から
離れるのが寂しそうに登校した。


Primo Giorno di Scuola 5°


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水を飲むのだ Acqua

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農主一家のブドウの収穫が終了するのを首を長くして待ち望んでくれた近所のブドウ農園のブドウの収穫を手伝った。

Canaiolo Nero


大雨の後である。

雨の粒を蒸発させる。

日が出て、風も吹いた。

dopo la pioggia


農園を世代交代してから間もないようだ。

小さな農園は、たいてい年金所得者がオーナーとなることが多い。

農園だけの収入では困難があるからである。

Vigneto a Toiano


60
代のオーナーは元気+元気。

収穫を手伝う人を盛り上げる。

丘の向うからでもオーナーの声と手伝う者の笑い声が聞こえてきそうだ。

喜んで世代交代したオーナーは、自慢の畑を披露する。

まだまだ改良の余地アリといった畑も、半世紀以上のブドウの樹が精を出して果実を生んでいる。

Vendemmia a mano


ご自慢の畑とご自慢の伝統的な作業の横では、
Vendemmiatriceヴェンデンミアトリーチェ(ブドウ収穫マシーン)が大きな音を立てて、わさわさと収穫していた。

当然、収穫を伝統の手作業とする農園は、収穫マシーンには批判的である。

カタツムリやトカゲを飲み込んでしまうとか、完璧には収穫しきれていないとか、樹を傷めてしまうなど。

Vendemmiatrice fronte


収穫マシーンは、ブドウを吸い込み、葉を吐き出す仕組みで、いくらか収穫したらトラクターへブドウの果実を移動させる方法のようだ。

その後の作業は、どこの農園と同じであろう。

Vendemmiatrice dietro


人件費はかなり削減できるはずだ。

前述したデメリットに目を瞑れる農園はたいてい・・ブドウの果実をもしくはワインを、Cantinaカンティーナ(ブドウ造酒・貯蔵をする大中企業もしくは組合)に売却する農園が多い。買い取った企業や組合は、造酒・貯蔵所の名で販売するのである。

ワインの味や濃度の調整は、勿論・・添加物である。

造酒に興味のない農園は、自貯蔵庫を持っていなくたって、ブドウ栽培はできるのである。

Rifugio


伝統の手作業をする農園は、誇り高い。

こちらでも伝統の収穫祝いランチでもてなされた。

当然、ご自慢のハウスワインと。

奥様は、足りないことを心配して、たくさん用意をしてくださった。

ヴィンチの丘の奥に、修復した石積みのトスカーナらしいお家にご夫婦は住んでいた。

ランチは、Tavernaタヴェールナ(住居の場合、釜などがある部屋の意)にて。

Tavernaには、Fornoフォールノ(この場合、ピッツァやパンが焼ける薪釜の意)や流しがある。

私があこがれるサンルーム風に設計されている。

Casa di Capo


ヴィンチの丘の農園たちは、世代交代している。

伝統を守るか、産業にいくか

Bianco e Nero


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農主の親戚である大家族一家のブドウの収穫を手伝う。

Uva in Carrello


五月のブドウの開花時、雹が降った。

2014年の嵐の時のように、雹が舞った竜巻は、通りをつくった。

通りには、ブドウは成らなかった。

通り以外には、満足のいくブドウが成った。

dal Carrello al Deraspatore


一家の収穫は、親戚一同だから、大賑わい。

子供の習い事、学校のこと、村のこと、村人のこと、仕事のこと、経済のこと、政治のこと、治安のこと、病気のこと、天気のこと、ブドウのこと・・・いろんな会話が飛び交う。

日本人は、仕事中におしゃべりはしないだろうから、なかなか慣れない。

私は聞きながら一緒に笑い、相槌を打ち、問われたら、そりゃぁ私だって会話に加わる。

それがランチの時もずーっと続く。四六時中しゃべっている。

Vendemmiatori


しかし、作業は早い。

子供の頃からずぅっとブドウの収穫をしているからであろうか。

Mosto di Trebbiano fatto in campo!


一家のブタたちはゴロゴロし、一家は賑やかに大鍋を囲んでパスタを茹でたりお肉を煮込んだり。

i maiali dormono


一家自家製の
Prosciuttoプロシュット(生ハム)Salameサラーメ(サラミ)など添加物が一切入ってないので、安心して食べられる。

おまけの我が少年は、このProsciuttoだけで十分なようだ。

美味しい。

ホンモノの味がする。

Prosciutto fatto in casa


ランチの後には必ずフルーツとデザートが用意されている。

私は毎日お腹一杯で太ってしまった!

Torta con l'Uva


一家のブドウ畑から
Cerreto Guidiチェッレート グイディ(ヴィンチ村から5km離れた隣村)村が見渡せる。

Vista Cerreto Guidi da Vgna Vecchia


さらに横を見ると、丘の天辺にある教会が正しくもトスカーナのイメージ。

この教会と丘は、どの空にも合って風情がある。

私の好きな丘。

Vista Chiesa di San Zio


向うの雲が怪しい。

雲と雨がいたずらのように、私たちを困らせた。

傘まで用意して、雲のいたずらに対応した。

Mosto Bianco


一家のブドウの収穫は、大雨前に一家の熟練が効いて、無事終了した。

Uva Bianca ma Color Rosa e Vendemmiatori


夫は、農主と
Rimontaggioリモンタッジョ(赤ワインのみ黒ブドウの皮を濡らす撹拌作業)を交代で始めていた。


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