大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

April 2019


もう4月も終わるっていうのに、何も進んでない!

いや、進んでるけど、遅い。

そろそろトマトを大地に独り立ちを考えてもいい頃だし

ブドウの芽掻き作業(Scacchiaturaスカッキアトゥーラ)

中盤か一段落していてもおかしくない。

オリーブの花の芽(MigneミンニェMignolaミンニョラ)

どうにか生まれてきた。Migneを確認するとほっとする。

雨が降ると寒くなるのはわかるが、雹も混じって寒々しい。

向こうの景色は、カラーが一変して

白黒のコントラストが鈍い一面と化していた。

まるで画像ソフトをいじっているかのように。


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ブドウの芽掻き作業を開始して終わらせないと

私は日本に出発できない。・・と自分の中で決めている。

いつ始める?

うん。もう始めてもいいよ、先週一気に成長したから。

どこから始めて欲しい?

サンジョベーゼの奥の畑から。

私は天気と祝日などを見合わせながら始めることにした。

今年は、春休みが長かった。

イースター(21)、解放記念日(25)また週末

少年は11日間の春休み。

少年に先生になると休みが多いと教職の進路を勧めてみたw

もう5年は経験を積んだので要領はわかっている。

芽掻きキットを農主から借りて急いで始めた。

キットとは先の尖った小さなハサミと枝の縛り忘れ用の紐。



芽掻き作業は、質を優先する主であれば必須作業である。

量を優先するようであれば、誘引作業のときに

副梢(Femminelleフェンミネッラ)をも切り落としながら

二つの作業を一度に済ませるであろう。

丁寧にブドウと向き合うと、作業が全て繋がっていることが分かる。

剪定では、今年用と来年用の枝を残しながら樹形を保ち

一番下の架線に縛り付ける作業では、芽掻き作業をしやすく

枝が込み合わないように方向付ける。

芽掻き作業では、次の剪定で使える枝を残し

バランスよく空間をつくり

一本のブドウの木から814房のブドウの実が成るようにし

その他の余分な芽を排除する。

ブドウは上へ伸びていく性質なので、枝縛りを忘れていると新枝は

素直に上へ、しかし縛り付けると横向きになってしまうのである。

だから枝に縛り付ける作業も

芽が出てきてしまってからでは遅いのである。

芽掻き作業も、遅くなると新枝が硬くなってきたりするし

ブドウの実に集中させたいエネルギーが

分散されすぎてしまう。

そして芽掻き作業のメリットは、成長の集中力の他

空間をつくることで風通しが良くなり病気になりにくいことである。

こう柔らかい新枝が誕生してくる頃に雨が降りすぎると

カビが発生しやすい。

だからブドウ畑では今カビを抑える消毒の為の銅を吹き付ける。

その銅に硫黄を混ぜて虫除け効果も期待している。

その柔らかい葉っぱをブドウに寄生する虫たちには好物で

今!を狙って食べたり産卵しようとホルモンがうずくのである。

・・とbio栽培だと消毒と虫除けで

銅と硫黄のミネラル成分を利用する。

農薬栽培のところは、カビも虫も殺すのである。

Bio栽培の場合、表面に散布するのだが

農薬は、浸透させる方法なのである。ブルブル


DSCN1578


農主はまだ緑肥(Sovescioソヴェーショ)を刈っていない。

草も刈っていないところがある。

もうそろそろ急いで刈らないと、ブドウの手が生えてくる。

ブドウは、自ら体を支えようと手が出てつかもうとるすのである。

風でつかむことができたり、手を伸ばしたり。

その手が草につかまってしまうと、草を刈ったときに

ブドウの枝まで折ってしまう事態となる。


DSCN1555

トラクターが壊れちゃってね。

そうなのかぁ、こんなときに。

農主が娘さんと現れた。トラクターの分の時間であろう。

初めて畑に興味を持った娘さんに教えている。

ときどき日常の報告をしている。

バッボ(Babbo お父さん)と言いながらアドバイスを委ねている。

農主は幸せそうだった。

最近ワインも良く売れているそうだ。

幸せそうな人に、でもさ、と忠告するような意見は言いたくない。

しばらく幸せの時間をつかむのもよいではないか。

どうせ問題なんて欲しくなくても降って現れるものなんだから。

私だってついこの間まで幸せだなー順調過ぎるなーと思っていたら

やっぱり自分の思うように進まなく落ち込んでいたんだ。

でも方向や思考を修正すれば、すぐ開き直っちゃうんだけど!

落ち込んでたって仕方がない、前進しなきゃ。

つかみながら成長していくのだ!


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日本でワイン会するのにどれにしようっか。

単種と混種、白1本赤3本にしよう。

トレッビアーノ、サンジョベーゼ、カナイオーロ、キアンティバーゼ

オリーブオイルは、早摘みと遅摘み。

どんなこと伝えようかな。

どんなことが知りたいのかな。

農主のビオディナミワインと私のオリーブオイルの会を開催します。

新宿の小料理店では満員御礼。

日本にいる間にもっとできるかな。

興味のあるレストランはご連絡ください。


DSCN1580

いろんなことを妄想しながら

緑肥のグリーンピース(Piselliピゼッリ)を家族へおみやげ。

あっという間に食べちゃった。

料理で使おうと思ったのに。

11月蒔きのグリーンピースは今が旬!あまい~



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量より質だ!その2 Scacchiaturacontinua

ブドウの芽掻き Scacchiatura

ブドウのダンス Viticcio


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あそこ、あそこ!白い家の次、黄色い建物のある白い部分!

イタリアの大統領Mattarella氏を招いて

オープニングセレモニーが数日前に行われてから

さらに訪問者が増えたように思う。

お散歩が伝統のPasquettaパスクエッタ(イースターの翌日)には

行列ができたほどだったそう。

私たち村民は無料なだけに(村民だから)是非閲覧しようと

少年といつもの田舎道を通ってヴィンチ村へ向かった。

村の入り口、ヴィンチ村が丘の上にあるだけに上り坂だ。

少年が後ろから押してくれる。

手を離すと、水の中から出るように体がずっしり重い。

少年の手は、プカプカと浮くように、ヴィンチ村へ導く。スバラシイ。


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何度となく訪れたレオナルド・ダ・ヴィンチ博物館

Museo Leonardianoムゼオ レオナルディアーノは特別展のため

二階がリニューアルされていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたオリジナルのドローイングはどこ?

二階にありますよ。あとVia Romaの期間展示の方もね。

レオネルド・ダ・ヴィンチ博物館 ① Palazzina Uzinelli

チケットを購入する。

村の奥に入った建物の中にあるのでちょいとわかり難い。


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入ってすぐ、レオナルドが発明した戦闘機のコーナー。

ブロンズは溶け難いことから、ピストルに使ったそうだ。

銅を溶かすための溶解釜戸。うーむ。


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大きなガラス窓からはウィトルスウィウス的人体モニュメントのある

広場と目の前に広がるオリーブ畑が見渡せる。

ここから花火とか舞台とか見れたらなー。特等席である。

大窓ガラス後ろに振り向くと、ボクも鳥になりたいと夢見た

コウモリの羽を研究したコーナーがある。

展示品は模型だがDon't touch

しかしビデオでよく解説してくれているので、じっくり研究して欲しい。

これで科学が好きになること間違いない!


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さてさて、一度訪れた方は覚えているであろう

二階の自転車が発明されたコーナーだったろころにたどり着いた。

しかし、現在20194月より特別展が繰り広がっている。

レオナルドが研究していた水路についてを中心に

ヴィンチ村を囲む土地土地のスケッチ/ドローイング

フィレンツェのウフィッツィ美術館から2点お借りしてまでの

内容の濃い説明となっている。

先に進むと、レオナルド・ダ・ヴィンチがお隣の教会で洗礼を受けた

ここで生まれた記録が残された分厚い記録書が展示されている。

当時の500年以上前のものだと思うと感慨深い。

特別展は、特別な保存品なだけに、慎重に展示されている。

特に空調や遮光。そしてセキュリティー。いたるところに係員がいる。

この締め切った空間の大切なもの展示してます空気は

警備員が開けてくれる扉を出て吸い込む

外の空気のギャップでわかる。ふぅーと一息。


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前に上ったのはいつのことであろう。

少年が4歳ぐらいの頃であろうか

夫が少年を抱っこして撮った写真がある。

あの時は、家族揃って来た。家族で上った。

四月から十月まで上れる塔には、是非是非上ってみよう。

ヴィンチ村に来て、生家までの道と城の塔に上らない手はない。

こう村民らしくなってきた私にとって、ヴィンチの塔から眺める

ヴィンチ村とヴィンチを囲む景色は、とても新鮮であった。

ヴィンチの話題になると耳がそばだつようになって

ヴィンチが注目されていると、自分までもがワクワクする。

生まれも育ちもヴィンチではなくても、長いこと住人となり

子を育て、子を歩かせている村はもう私の村であり

家族の村なのである。

あっちにはMクンの家で、こっちにはBクンが住んでいる。

あそこにはGチャンの家で、向こうにはTチャンが住んでいる。

ガイドでもないのに少しずつ土地がわかってきた。

でもまだまだ歴史には疎いが。

いつも下から眺めていた教会と塔。

今日は、天辺からヴィンチを眺められたことに大満足。


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Via Roma(ローマ通り)の5
5日までといわれた特別展Hollarでは

新しくリフォームされた建物で開催されている。

こちらは最終日が延長されたそうだ。

きっと5月いっぱいまではやっているはずなので

こちらもオリジナルデッサンなど

ヴィンチでは見れない企画展なので是非お試しあれ。



それと!428()にはヴィンチ村は

レオナルド・ダ・ヴィンチイベントで盛り上がるそうだ!

詳しくは IL GIORNO DI LEONARDO 2019 をどうぞ。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

ヴィンチの村民となった式典 Buongiorno Presidente

レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館 ① Palazzina Uzielli

みどりストリート Strada Verde da Vinci


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ストーップ!

私も家族もカトリック信者ではないけれど

イースターだから、テーブル囲もうか。

儀式をするわけではないけれど

タマゴ食べたり、コロンバというパンケーキ食べたり。

大きな産業チョコタマゴはやめて

小さな産業チョコタマゴとお年玉!

チョコの中からお金が出てきたら最高じゃない、と親心。

私たちのなんちゃって儀式は

普段食べないご馳走を食べること!

作業をお休みして、頭を切り替えて、乾杯した。


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最近、よくつくる一品Hummusフムスでお持て成し。

ヒヨコ豆のペーストは、ミキサーでぐわぁっと混ぜてるとき

これまたよくつくるイタリアのカチカチ豆腐が材料の

豆腐ペーストにも思えたりもする。

オリジナルはアラブの国々の伝統料理のようだ。

レモン汁にオリーブオイル、タヒーナとかいう練りゴマを混ぜ

ペースト状になるまで攪拌し、塩で調節するという

私にピッタリの簡単料理である。

お皿に盛った後オリーブオイルをたっぷりまわしかける。

クミンシードを入れたり、パプリカを足したりと

好みでエスニック風にアレンジすることもできるそうだ。

私はシンプルに、香辛料を加えずに基本レシピで

庭のニラを加えたり、季節のお花を散りばめた。

ボリジ、ルーコラ、カラシナ、タンポポ。

このペーストに合うのは、もっぱらカリカリスキアッチャータ。

ヴィーガンレシピはアペリに最適。

タンパク質、食物繊維、ミネラルも豊富で栄養価もよろしい。

少年もペロリと食べてしまった。

ヒヨコ豆のゆで汁でペーストの滑らかさを調節するとよいだろう。


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友人たちが集まった日は

いつものようにオリーブの枝で炭火をつくりバーベキューをした。

しかしこの日は、G.A.S.で注文した

オーガニック牛のビステッカである。

なかなか美味しく柔らかく満足である。

焼き加減もパーフェクト!

写真の一切れが1,200gほど x2。

男たちが焼いてくれるので、おしゃべりしている間に焼きあがる。

だからバーベキューが私は好きww


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お友だちも一品ずつ持ち寄ってくれる。

我が家はバーベキューがメインだから、野菜料理で。

もしくはデザート。

どーしても手料理ができない人は、乾杯用の一瓶。


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楽しかったひとときはあっという間に過ぎていく。

それでなくても一日が短く思う毎日なのに。

少年のイースター週間の春休み、容赦なく父母は作業をしている。

私と夫は毎日毎日グルグルで、少年だけが退屈そう。

私もマキちゃんの頃、春休みはゴロゴロしてたなー。

春の日差しのぬくもりで、いつも眠たかったなー。

あの暖かさをいまだに覚えている。

南側の私の部屋の日の当たるベットの上で。


DSCN1501

大地の住人たちは、囁き始めた。

今年は、春でなくてはいけないときに寒い。

全ての芽覚めの成長が遅い。

いやな予感がする。

去年の今頃はブドウの芽掻き作業も始まっていたし

オリーブの芽ももっともっと出ていたような気がする。

大丈夫かな・・・。



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il Pesto al Tòfu con SHISO シソ入り豆腐ペースト

il Tòfu di Ceci ひよこ豆腐

カリカリスキアッチャータ Schiacciatina


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人に会うたびに「日に焼けたね」と言われる。

顔だけ日に焼けてしまったようだ。

下向き作業してても日は容赦しない。

上向き作業では、目が開けられないほど眩しい。


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オリーブの剪定が一段落し

枝を片付ける作業を時間の隙を狙って

進めていかなくてはならない。

目覚めの春は果樹だけでなく、草だって伸びまくる。

枝が草の中に埋もれる前にやらねば。

来年は、草刈をしてから剪定しよう・・と夫とつぶやく。


DSCN1400

トマトの種を一月と二月の月のタイミングを見計らってポットに蒔き

時々水を与えながら、ポットサイズの小さなハウスで誕生を待った。

一月蒔きも二月蒔きも発芽は我がハウスでは

同じだということがわかった。来年は二月だけにしよう。

やはり気温がある程度あって続かないと芽は出てこない。

今年は、柳の腐葉土に砂を少しミネラルの灰を少しを混ぜた。

良くも悪くも、とりあえず芽は出てきた。

意外と高価なオーガニック培養土のコストが省けた。

そして、昨年の苦い思い出から

草の上に布風シートを敷きその上に卵の殻を砕いてばら撒いた。

ポットの上にも卵の殻をばら撒いた。

囲いの周りには、隙間なく灰で覆った。

小さな地べたのハウス内は生きる土と生きる種でムンムンしている。

それをいいことに、ナメクジがたかって

発芽したての柔らかい双葉を食い尽くしてしまうのだ。

時間をかけて待ちに待った我が息子たちを

早速食べられてしまうなんて!

しかし、今年は作戦成功!!

昨年は塩を買って周りにばら撒いていたが

要は、ナメクジの体にくっついて嫌な物であれば

なんでも良さそうである。

暖炉生活から大量に出る灰がそう役に立ち

卵好きの我が家からBIOの卵の殻をキープしておくだけで

ナメクジ対策ができたこと

卵の殻においては、栄養分となるから一石二鳥である。

月のカレンダーとトマトの本葉の成長振りを見て

一株ずつさらにポットに植え分けることで

(ポットはヨーグルトの容器に穴を開けてリサイクルも!)

込み合いながら、栄養を奪い合いながら成長するより

生き生きと伸び伸びと成長するのである。

そして、トマトは植え替えする度に

地上から出ていた茎を少し下へ埋めるようにして土で覆うことで

さらに成長するのだそうだ。

シソも同じように株分けした。

ペペロンチーニは本葉も生まれているが、なんだか小さい。

もう少し大きくなってから株分けしよう。

やはり根を土から出してもう一度土に慣れ直しさせるには

大きくなってからでないと力が足りないのではないかと思う。

まるで子の成長のようである。


DSCN1410

そのトマトたちを昨年から始めた自然農法の畑に

植え付ける計画である。

自然農法とは土を耕さずに所謂腐葉土つくりを常に保ち

土の中のバクテリアが肥料となる考えである。

何故土を耕すのかというと空気が窒素で

窒素は成長を助ける働きがあるからである。

でも耕さないから草を抜いてあげることで

耕す作用とみなしているようなのである。

というわけで、土を盛った畝に藁や草や落ち葉を

10cm程の高さに敷いていくのだが

抜いた草もその場に置いていくんだそう。

ハチ用にボラジとカラシナの花だけ残して

畝の表面の草取りをした。

下を向いているが横に当たる日差しが熱い。

畝の効果があるようで、畝のところだけ草が元気である。

土はいまだ柔らかい。自然農法の効果は出ているようだ。

夫は半信半疑であったが、草の生え方を見て、納得し始めた。


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この4月は冷たい風を残した春で、決して暑くはない。

植物の成長がゆっくりのようだ。

去年の今頃ブドウの芽掻き作業が始まっていたのにまだである。

そんなブドウ畑を観察しに、日本からのお客様と行ってきた。

ヴィンチ観光では、特別展を鑑賞し

生家までハイキングされたそうだ。

私は、おいしい水が飲めるモンタルバーノの山をご案内し

オーガニックファームのアントネッラでフレッシュタマゴを買いに行き

お客様は、アントネッラのジャムをゲット。

我が家で藤のお花見をしながら

オリーブオイルの野草ランチ(カリカリスキアッチャータ白ゴマ入り

白ゴマ入りヒヨコ豆のフムス、自家製リコッタチーズサラダ

野草からめ半生タマゴのっけパスタ)

そしてビオディナミワインで乾杯した。

あぁ、うらら、うらら。


DSCN1420

それではみなさん、春うららでハッピーイースター!

Buona Pasqua



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私は自然農法民 OrtoSinergico

春のはじまり Pasqua

ブドウのあくび Scacchiatura


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ヴィンチ村へ向かう道のりはヴィンチ村を眺めながら向かう。

今日もいつも通りのどかに佇む城と教会。

静かに朝日に包まれ、昨日の憂鬱な天気の面影は消えていた。

しかし、空にはヘリコプターが飛んでいた。

村に近づくにつれて、今日はいつもと違う空気が漂ってきた。



ミーハーといわれればそうかもしれないし

真面目だねと思えばそうかもしれないし

行くべきだよ!と賛同してくれる人だっているかもしれない。


DSCN1366


415日は、レオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日である。

この日にあわせて・・と、死後500年を記念して・・にあわせて

レオナルド・ダ・ヴィンチミュージアムに

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたオリジナルのドローイングが2

フィレンツェのウフィッツィ美術館から5週間程お借りして

展示されるお披露目記念も兼ね

Presidente della Repubblica Italiana

プレジデンテ デッラ レプッブリカ イタリアーナ(イタリア共和国大統領)

Sergio Mattarella氏がヴィンチ村を訪問されたのである。

(Canale50で生中継、Rai3Toscana等で報道

firenze.repubblica.it その他新聞報道多数)

(おもしろい、私が撮った写真と違う角度の写真が載っている!)



息子が地元の学校に通うことから

ヴィンチの役所、観光案内所、それに伴う協会や団体などの

SNSを私はフォローしている。

特にフェイスブック。(イタリア人FB好き)

そのフォローしている団体は近日、その話題で持ち切りだった。

その後も持ち切り!時間読みで投稿されていた。



我が少年が通うヴィンチ村の小・中学校の生徒は別の広場で

中学生の各クラス代表4人ずつは

舞台最前列優待着席や役割があったり

やはりイタリアの大統領を招いての式典

死後500年とはいえども、500年に一度

生後500年は1952年と67年前(白黒写真を見た!)

大統領がヴィンチ村に来ることはそう滅多にない

夫もヴィンチ村を間近に見渡せる別荘の庭園の仕事で近くにいる

私だけ一人ぼっちで家にいるのもなんだから

日本人の私、ヴィンチ村の式典に出向いたのである。

私だってヴィンチの住人よ!



式典は、現ミュージアムの城があるウィトルウィルス人体モニュメント

のある広場で行われた。入場チェックがある。

空港より厳しかったのではないか、全身触ってチェック

帽子をとって帽子の中を丁寧にチェック

当然、カバンの中もチェック。

私は、もしかして唯一の外国人であったかもしれない。

特にアジア人。相当怪しかっただろうが

チェック時、チェックしてくれてありがとう体制で応じると

女性の警官も、ご親切にありがとねと挨拶してしてくれた。

カメラマンがたくさんいる。

TV局らしきカメラマンも何台か居座っている。

警備員がいっぱいいる。

オーガナイザーらしき人もウロウロしている。

座れるのかと思いきや、立ち見。

招待客のみ椅子が向こうの方へ用意されていた。

一時間近く待ったのではないだろうか。

ここを通るだろうランウェイに近く舞台にもまぁ近いところを陣取った。

私の後ろ2列ほどで人はバラけているが

私の周りは割と詰め詰めで

昨日の大雨の名残の冷たい風は人の壁で通り難かった。

しかし、風がおさまった時の日はダイレクトに差していた。

人のおしゃべりを聞いたり

人のスマートフォンで写すモニターを眺めたり

割と時間は早く過ぎていったように思う。


DSCN1332


あ、村長が来た!

あの村長は、我が少年のサッカーチームの仲間の父ちゃんなんだ。

以前ヴィンチ地方自治体の合同サマースクールのとき

仲良くなった双子は、後で村長の息子たちと知る。

我が少年が仲良くなるぐらいだから一般市民の子供かと思いきや

村長の息子たちとは。

いたずら好きのわんぱく双子で、今日も父ちゃんの隣で

ふてぶてしい顔をしながら付き合っていた。苦笑

一応VIP扱いなのだが、分かろうとしてない様子。


DSCN1331


村長がまるでマネージャーのように付き添って現れた大統領!

綺麗な白髪はテレビで拝見するお姿と同じであった。

時間のある老人が多かったこの月曜日

Buongiorno, Presidennte!

ブオンジョールノ、 プレジデンテ(こんにちは、大統領)

と声をかけながら、握手を求めていた。

レンズの向こうにいる大統領が近づいてくる。

私は、一瞬後ずさりするように、一歩下がってしまった。

そうか、握手をするのか。

ある若者は、人混みの中、大統領に握手を求め掻き分けてきた。


DSCN1356


式典が始まった。

当然、国家から始まる。

スポーツの試合のときしかあまり聴いたことがなかったから

なんだかこれから試合でも始まるノリノリな感じだったが

しかも民衆は、スマートフォンを舞台へ向けるもんだから

まるでコンサート会場にでもいるような感覚で聞き入っていた。

村長Torchia氏から始まり

トスカーナ州長、美術や歴史に関わるドクター

ヴィンチ村の中学生代表たち

そして、大統領が最後にご挨拶をして下さった。

少し離れたところから見ていると

テレビで見たほうが近い距離を感じたりするが

テレビでは映しきれない広場の空間は味わえない。

とにかく「間」とか「熱気」とか騒音とか。

あぁ覚えてる。皇太子ご夫妻がフィレンツェへを訪問されたとき

日本語補習授業校の子供たちがコーラスを披露し終わったら

子供たち一人一人にお声をかけて下さった光景と同じで

大統領も少年少女たちに声をかけられていた。

終わりに自衛隊のパラシュート部隊のメンバーが

空から降りてきた。イタリアの国旗を羽ばたかせながら。


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大統領は、レオナルド・ダ・ヴィンチのオリジナルドローイング

閲覧オープンの開幕のためミュージアムに移動し

その後、生家を訪れたそうだ。



新市街の広場の方には

レオナルド・ダ・ヴィンチが発明した武器に似た

現在の(?)武器を展示していた。

武器は、やはり人を殺したり街を崩壊したりする道具だから

なんだか私は気が進まなかったが、一回りだけした。


DSCN1378


近々、少年と金庫のような入れ物で運ばれた

オリジナルのドローイングを是非とも見てこようと思う。



我が家族がヴィンチの違うところで式典を眺めていて

話は違う視線なのだけれど同じタイムの話でおもしろかった。




*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館① Palazzina Uzinelli

レオナルド・ダ・ヴィンチの生家 Casa Natale di Leonardo
みどりストリート Strada Verde da Vinci



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