梅雨模様だったり、新緑が漂う初夏模様だったり。

そんな気候には、草が喜ぶ。

Vinciヴィンチのお庭には、Finocchi Selvaticiフィノッキ セルヴァーティチ(野生のフェンネル)がふさふさと大量に茂っている。
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ふさふさが虫たちのたまり場となる。これはホタルだな。

年々広がっていき、お隣の植物の生気を吸い取る野生のフェンネル。

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イチゴの生気も吸い取ってしまった。

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生きる紫を放つラベンダーの中にまで生えている。危ない。

切っても切っても生えてくるフェンネル。減るどころか増えていく。


しかし、食べるハーブは我が家の食卓に重宝する。

野生は、体臭・・いや、香りや味が強いので、ちょっとだけ摘まんでサラダに加える。

柔らかい若芽を摘んで、トマトソースのパスタに加える。

シチリア出身の友人が作って忘れもしないPasta con le Sardeパスタ コン レ サールデ(イワシ入りパスタ)が無性に食べたくなってきた。

イワシと松の実、ふやかした干しブドウ、フェンネルのふさふさの部分などを用意する。
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サフランの代わりにトマトピューレを使い、レシピにはなかったがニンニクを一片入れたりとアレンジ。

シチリア人は、パスタなどの上に、オリーブオイルでよく炒めたMollicaモッリーカ(23日経ったパンを細かくした所謂パン粉)をかける。これがあるとないとでは食感がかなり違ってくる。お試しあれ。

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場は、Bucatiniブカティーニ(ストローのように穴のあいた長いパスタ)を使うらしいが、家にあるパスタで。
 

Finocchi Selvaticiは、消化を助け、腸の作用を整えるそうだ。
ビタミンやミネラルなどの成分がある。
 

散歩の途中、Finocchiを見つけたら家に持ち帰って、ハーブの香りを食卓に並べてみるのはどうだろう。