大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 暮らし

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じつは我が家は、我が青少年の
お友だちを集合させてのお誕生日会を一度しかしたことがない。
あれは5歳のときだったなぁ。

イタリア(ひとくくりにしてはいけない)の
お誕生日文化、パーティー文化、プレゼント文化は
生まれてからすぐにはじまる。

その5歳のお誕生日会は、私が決めて開いたもので
本人の意思ではない。
しぶしぶ大人に付き合ったような感じだ。

あの会は、全部私の愛情がこもりまくった手料理でもてなした。
コレ、全部ママがつくったの?って
ママたちが褒めてくれた!

本人は、もともと自分が主役になることを好まない性格だから
お誕生日会は興味がない。
主役どころか人前で率先することができない。
生まれたときからの性格で
それは、公園に行っても、どうぞどうぞと自分の番になっても
早く早く!とせかす子どもたちに番をあげてしまう。

あれは確か4歳のお誕生日
いとこ親戚を集めて食事会風にしただけなのに
最後の、4本のろうそくを消す時になって
みんなに見られていることで大泣きしはじめた。
絶対に消さない!と言い、大人がふーした。

思い出した。2歳のお誕生日会は盛大だった。
本人は当時なんのこっちゃわからないから
ただただいろんな大人が風船で遊んでくれて
美味しいものが並んでるっていう様子だったのを覚えてる。

あのお誕生日会は、どっちがオマケの理由か、私の退院祝いとして
お見舞いに来てくれた友たちを全員よんだんだ。
だからみんな嬉しそうに乾杯してくれた。
あの時も全部手料理したなぁ。

盛大なお誕生日会はそれくらいで、ひっそり家族とか
ひっそりもうひと家族くらいの規模で本人は嬉しそうだ。
毎度、ひっそり祝っている写真が残っている。

公園も、誰もいなくなってからはしゃぎだす。
今でも、ショッピングなんかしてても
人がいるときは割り込まず離れて待っているw

それでも友だちのお誕生日会には毎度毎度参加している。
近頃は、みんなでSUSHI屋でやるんだそうだ。
もうご招待式ではないから平等に参加しやすいが
大人の外食より頻繁でそれはそれで大変だ。
男子の集まりでもしっかりプレゼントは持っていくようだ。

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オーガニックファームのアントネッラの息子くんのお誕生日会を
羊が歩けるぐらい広大な土地を持ってる自分チでやるってんで
クラスの男女全員プラスその他大勢分の料理を手伝ってくれという。
いいよ!と一つ返事をしたけどできるかな。

ヘアーバンドとエプロンを持って出動した。
「何をすればいいのかしら?」
「揚げ物よろしくー」
うぅ、フライか。

アントネッラは、手作り料理でプラスチックフリーを目指していた。

ポテトフライのポテトはアントネッラんチの。
アントネッラのポテトは美味しい。
スーパーのと全然違う。私はいつも買わせていただいてる。

皮をむきむきして、マクドナルド風に細くカットしてあげた。
「アナタ、几帳面ね。私はもっと雑だわ。」とアントネッラ。

セミ業務用っぽいフライマシーンで揚げるのだけれど
出来上がりは自分の目で確認しなければいけなかった。

そして次は、FicattoleというPizzaの生地を
食べやすい大きさにカットして揚げる料理だ。

体に良さそうな雑穀ミックスっぽい粉はいい感じに発酵してて
それをちぎっては伸ばしカットして
こちらは鍋の油に放り込んでいった。

これはすぐ揚がるので他のことができない。
ずっと揚げ色をチェックしていなくてはいけない。

あとは中にモッツァレッラが入った冷凍ミニコロッケとか
あったんだけど、けっこうどれも上手に揚がったと思う。

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というのはさ、
春にHACCPの免許の講習で、アクリルアミドという項目があった。

そのアクリルアミドってのは、
原材料に含まれているある特定のアミノ酸と糖類が
揚げる、焼く、焙るなどの高温での加熱(120℃以上)により
化学反応を起こすそうで、体の神経系に
障害が出てしまう可能性があるということなのだそうだ。

そのアクリルアミドが起こりやすい食品に
まさしくもポテトフライやパンをさらに焼くとかに多く
それじゃぁどんなことを目安に料理すればいいのよ!
という答えに、低温で揚げるとか焼くとかの他に
仕上がりの色なんだそうだ。

茶色くならない黄金色のうちに取り出すのがいいんだそう。
でもアクリルアミドの合成ははじまっているそうなので
ほどほどに、ということだった。

現在の食生活でなかなか切り離せない食品たちが多いので
炭水化物系やコーヒーなんかの摂取のし過ぎは
やっぱり控えた方がよさそうという私のまとめだった。

だから、今日の大役フライ係、すごく気をつけた。
ということは、やっぱりHACCP免許は役に立ったのである。

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アントネッラ、いつもはサバサバツンツンしてるのに
やっぱり愛情たっぷり。尽くすところは尽くす!
どんなにギャンギャンいつも怒鳴ってたって
こうやって子どもたちのために一生懸命な姿をみれて
私も見習わなきゃ、とウルッときちゃった。

最後のお誕生日ケーキはアントネッラのお手製よ!
息子くんサッカー好きってんで
Subbuteoみたいなミニフィギュア並べちゃってかわいかった!

19歳のお兄ちゃんもロウソクに火を点けてあげたり
大勢の中、さりげなく家族が集まってる瞬間があって
とっても素敵な家族だった。

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翌日、Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)の夕食会があった。
グリーンパス持ってないと室内では食べれない。
Pro Vaxのオーナーは収穫中討論になりそうなこともあったけど
寛大に、室外のベランダを予約してくれてた。

ベランダといっても簡易ナイロン窓設置してあって
開いているようで閉まっていてちっとも寒くなかった。
飲食店も設備投資に大変だなぁ。

仲間でも特に気の合うヒッピーみたいな女子は
もうすぐフランスにワゴン車で、ブドウの収穫に行くのだという。
私も行きたかったな。一度は体験してみたい。
次に彼女と会うのが楽しみだ。

仲間たちは、仲間たちだって
外食を控えてきた日々を送ってきたはずだ。
すごく打ち解けてずっと笑ってた。

やっぱり人の顔を見て口の動きを見て
ニコニコしてる表情っていいね。

収穫中オーナーが、周りの農園はみんな派遣をよぶか
収穫マシーンを使って、個人を雇うのって
ウチしかなくなってきたとつぶやいた。
私は、このままでいいんじゃないのかなとつぶやいた。

そして、この夕食会の絶えない笑いの中、ポツリと
「やっぱみんないいやつだ」と言ったのを聞き逃さない。

この日、私と夫の結婚記念日だったけど
楽しかった気持ちを持ち帰ることができて
それはそれで幸せだった。

文句言いながら帰宅するよりは全然いいだろう。

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結婚記念日の翌日私は
私たちが結婚の宣誓をしたレオナルドダヴィンチの生家まで歩いた。
かれこれ21年の時が過ぎても500年の時が過ぎても
ヴィンチ村が見渡せる山道は変わらない。
しかしこの汗ばみが歳を感じた。

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OliveWellness社よりWEBINARのお知らせです。
2021年10月16日(土)日本時間16:00~

前回は、オリーブってどんな植物なの?というお話でした。
花や葉や実の形や大きさや時期
そして見分けにくい品種のことなどお話してくださいました。
今度は、オリーブの栽培と搾油のお話ですって!

もうすぐトスカーナもオリーブの収穫です。
春が寒くて夏が猛暑、初秋は雨が降って膨らんでます。
どんなオリーブオイルになるのか楽しみですね。

それでは、WEBINARの詳細とお申し込みはこちらより。
どうぞたくさんのご参加をお待ちしております。






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宣誓に涙した Le luci d'autunno
夏至に二度目の父の日 la mia cara fattoria
はじまりとおわりそしてはじまり verso autunno




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生まれたばかりの細い月をみつけた日
私にも何か生まれたようでドキドキした。


煌々とした丸い満月よりも魅惑的だった。
薄っすらと本来の丸い月の形がみえた。
あの丸い形にじわじわと完結させていく。


いや、丸い月は早々と完結し、また一からのやり直し。
生まれるたびにドキドキして、完結させて、そして生まれ変わる。
なんだかちょっと私たちの生活とか人生にも重ねてみえてきた。
こう速いサイクルではないけれど。


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その月の誕生した夜、私はドキドキしながら勉強をしていた。
緊張して覚えられるのか、覚えてられるのか
そんな不安でなんだかもう頭の中に入っていかなかった。


我がことな青少年もテストがある前日に勉強して
テーブルの周りを時計回りにまわりながら
口頭試験の準備をしている。
こっちはイライラするけど、彼の集中法ならば仕方がない。
それは小学生の頃からそうだった。


最近は、滝に打たれるようにシャワーの下でブツブツ言っている。
夜中のときもあれば、早朝のときもある。
私も真似してシャワーの下で単語を羅列させてみたが
お湯の気持ちよさに、あぁぁぁとリラックスして頭は働かない。
ことな青少年が「そんなんじゃダメだね」なんて言いやがった。


10cm
の厚みはあるテキスト..というか、スライダーのコピーを
ほんの10ページにまとめた。
きっと読んで書いただけで、頭に入っているさ。


明日は普通の日ではない。
しかも午前中のあのたった1時間
そう今日過ぎていったあの1時間、春の木漏れ日に眩しく
家のテーブルに向かっていた1時間とはわけが違う。
そう考えるとどんどん緊張していく。へんなの!


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っもうなんとかなるさっ!と肝を据えると
おばちゃんっぷりが発揮して度胸がついてくる。
そう、このおばちゃんぷりの度胸というのはとっても便利で
どちらかというと老若男女イタリア式対話法?
怖がらず自分を出す!という表現で、海外生活だけでなく
試験や面接、提案とか告白なんかに役に立つのであるw


そんな度胸がムキムキあふれ、口頭試験では
こっちが「もう終わりでいいんじゃないっすか~あはは」と
まん丸の煌々とした月が頭の中に浮かんでいた。


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肝が据わっても体の中はドキドキしていた。
久々のドキドキだ。
こんな歳でもドキドキするんだ。
あの月が生まれたドキドキと同じだ。
何かはじまるのだろう。
いや、月と同じではない。
グルグルまわって勝手に生まれていくのではなく
私たちは仕掛けていくのだ。
ちょっと先のことを妄想しながら。
信じるとか期待とか希望とかそんな気持ちをもって。

私がドキドキするんだから、きっとゴロゴロしてても
ことな青少年もドキドキするときはあるはずだ。
私の14歳だった時代と比べるからいけない。
大人が心配するよりことなたちは度胸たっぷりで
ドキドキさえもして、ゴロゴロしながら笑ってる。
時代が違うんだ。
そう想うと、自分のことにもっと一生懸命になっちゃおうと
思い始めちゃったら、月の回転と同じくらい速く
いつの間にかドキドキと完結がまわっていたのである。

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試験は合格した。
次への妄想を、平日ブドウ畑で、週末オリーブ畑でする。

ブドウ畑では、まだまだブドウの枝縛りとか支え棒を縛ったりとか
とにかく指先を使う。あまり頭は使わない。

オリーブ畑では、とにかく消耗した枝とエネルギー吸い取り枝を
除去しまくる作業だから、これまた頭は使わない。
だからひたすら妄想するのである。

それでも、頭をあまり使わなくても体力は消耗してて
指先も手首も腕も脚も痛いしヘトヘトだ。
夫に手を揉んでもらった。
「えー、こんなにプヨプヨした手をしてるんだ。」
そんなこと今更言う。
俺の手をみてごらんよってガチガチの分厚い手をみせる。
なんだかブドウの涙ぐらいの涙を浮かべながら笑っちゃった。
そうなんだよ、プヨプヨの手で男みたいな作業してんだよ。

家事の中で食に興味をもって、新しいことやってみようと勉強して
目の前でできそうなことは疲れる仕事で
我が子より無口に愛おしい植物たちを
ぜーんぶひっくるめた完結編に人生向けられないだろうか
と妄想しているのである。
そしてドキドキしているのである。

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大地からニョキッと静かに逞しく生まれ
硬い蕾からパカッと静かに芽を出し
はたまたゴツゴツの樹からホニャホニャな芽がいつのまにか誕生する。
静寂の中にエネルギーが生まれる春がやってきた。

ヒョロローヒョロローと鳥の鳴き声がする。
静寂なのにザワザワしている大地に目をやっても見当たらない。
だんだん近づく鳴き声は空からだった。
カモらしき渡り鳥がイメージ通りV字に飛んでいる。
どこへ向かっていくんだ。
春の知らせを教えてくれたかのようだった。




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足をとめて Pre-Primavera

女剪定士の弱音 Potatura degli Olivi ④




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「マキ、SUSHIつくって~。」
と何度も何度も何度も言われ続け
このコロナ禍中、散歩をする人が増えたように思う今日この頃
私もジョギングなんたることをしている矢先
バッタリ散歩中のチャーリーに出会した。

「マキさん、おSUSHIをつくってください。」ww


お金を払うからどーしてもって前々から懇願されてたんだけど
ケータリング風に目的あるイベントだったらしっくりくるし
食事会で費用を割り勘てのもしっくりいくけど
家族のための料理人ぐらいでしかない私としては
テイクアウトSUSHIになんかひっかかっていた。

今度さ、みんなで持ち寄って集まろーよ!
と最後の別れがそれだった。で、コロナでしょ。


お寿司をつくるたびにチャーリーの言葉と顔が浮かんだ。
なんかの機会に絶対つくってあげよう、とずーっと思ってた。

チャーリーのお友だちに子ども服のお下がりが欲しい人がいたっけ。
そうだ、少年の服を引き取ってもらったお礼に
SUSHIをオマケにしよう!とガサゴソ片付けた。
でもまたコロナでしょ。お下がりの服が山積みとなって
ロックダウンを過ごしたわけ。


だからこのバッタリはちょうどよかったのである。

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立ち話中に「じつはさぁ」と告白された。なになに?

彼女そして家族のみなさんコロナに罹っていたそうだ。
え。こんな身近に!いつの話よ?!
「いやもうね、11月の話。12月の半ばにやっと陰性になったの。」

彼女もご家族もみんな超軽症だったけど
ん?と思ってすぐPCR検査受けたら陽性だったというパターン。

どこからもらってきちゃうわけ?
「孫から。」
あら、それって典型的なパターンじゃない。
一番よくない組み合わせ...。

「噂通り、喉が気になりだして味覚がなくなるのー!」 へー!
なんだか流行りにのった人と話しているようで
一瞬、私は流行についていけない田舎者っぽかった。

無事だったからよかったけど、こういうほぼ無症状の例て
いっぱいいるんだろうなぁと思いながら聞いていた。

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緊急にSUSHIをつくることになってサーモンもアボカドもない。
でも日本人は冷蔵庫にあるものとちょっとしたもので
SUSHIはつくれるんだ!というところを教えようとおもう。

ホウレンソウのお友だちBietola(フダンソウ)とタマゴとツナマヨ
ネギもいれちゃおう。お、モッツァレラチーズもいれちゃえぃ。
男子にお使いさせてカニカマスティックを買わせ魚風味を出した。


写真は、1月6日のイタリアのこどもの日みたいなEpifaniaに
お寿司で祝ったときのもの。

靴下を枕元に置いて寝ると、お菓子がギュウギュウに詰まってる
っていう...良い子がお菓子の国のようにほうばれて
悪い子は悪くじを引いたように黒々な炭が当たっちゃうっていうアレ。
Befanaベファーナっていうボロボロなばぁちゃんが
ほうきにのって空からやってくるっていう...ファンタジーな世界だ。

サンタもベファーナもいい子しかひいきしないと少年は諦めて
親にねだりはじめたのはいつのことだろう...

仕方ないなぁ、ファンタジーにも見捨てられ誰も振り向いてくれない
かわいそうな少年に、子を想うのは親しかいないんだ
ということを見せつけるために、ささやかなプレゼントと
明日への未来へ祝福するためにウチはお寿司を食べるのであるw

我が思春期少年は何も言わずにモクモク食べた。

幼少期は生臭いとサーモンさえも受けつけなかったのに
イタリアの友はItalo-Giapponese(イタリアと日本のハーフ)より
日本のことが大好きで、アニメも料理も少年よりずっとうわ手だった。

んで、お友だちとSUSHI屋に行くようになって
ようやく好物となったのだ。
おねだりとSUSHI好きになったのは同時期かもしれない。


チャーリー用のオマケ(お礼)のお寿司をこしらえていたら
「お母さんのお寿司は気に入らないと思うよ。」
と思春期少年はいう。なんでだよ!
「お母さんのお寿司とレストランのSUSHIは違うから。」..なぬ。



暮フィレンツェに行った時日本人の友と
タイ人経営のSUSHI屋に行った。
在住日本人が美味しいっていう情報をもとに。

イタリア人の若者がいっぱいいた!
我が少年もこんな感じなのかー。

若者に混ざって我らがニッポンマダムwはニギリが食べたく注文した。
フツーのお寿司が食べたかったんだけど
なんか新鮮味がなくってパサパサしてて、今一だった。

それでなくても、在住歴長いのに三度目のSUSHI屋は
やっぱり家で食べた方がいいや!という結果を生んだ。

と、紹介してくれた在住日本人に報告したら
「あぁいうところはニギリじゃないのよ。ロールを食べなきゃ。」
ロ..ロール。「ソースとかマヨネーズがかかってるヤツ!」
裏巻きとかいう海苔を隠すワザのSUSHIだ。

そういえば、我が思春期少年も、デザートのSUSHIには
Nutellaのクリームチョコレートが挟んであったとか言ってたな。
想像できずに終わったけど、それだソレ。

イタリアの若者世代で大大流行しているSUSHIは
母国ニッポンの心をもつ我々には想像を絶する代物なのだ。

それじゃぁいかんっ!

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歯ごたえ弾力効果のあるモッツァレッラチーズをいれるだけで
私には革新的だし、ポソポソしてる缶詰のツナをいれるのも
抵抗はあるのだけれど、サラダと主食とおかず大集合寿司
太巻きを三本、ニッポン文化らしく伝えようと思った。


チャーリーはホンモノに大喜びしてくれた。


気を使ってくれて、チャーリーもキューバの食卓料理を
オマケしてくれた。「キューバではね、お豆料理をよく食べるの。」
母国料理の話になるといつもそう言っていたのを思い出した。

お米もよく食べるようで、今回、きっとニッポン人のわたし用に
お米入のお豆料理、お赤飯のような一品をつくってきれくれた。
見た目はまさしくもお赤飯。
しかし味は南国的で、レモンとパプリカで味付けされているのである。
フシギな味。お米と豆なのに、懐かしさが全くなかった。

それに、ふかしたようなポテトもレモン風味。とっても新鮮!

こうやって国の料理は国の人がつくった方が
文化が伝わるような味が出せる。
自分にはない懐かしさ。異国で育った友の人生。
チャーリーは、こういうのを食べて育ってきたんだ。



チャーリーのママは働いてたんだって。
近所で助け合う精神がフツーのキューバでさ
治安なんか全然よくって、みーんなが家族なんだって。
幼い三人姉妹は、いっつも一緒にいたんだって。

ある日、そんなのどかなキューバの村でも
小さな三姉妹が消えちゃったことにママは心配したんだって。
「でもね、私たち三人はなにしてたと思う?」..なにしてたんだろ。
「近所のおウチのソファに三姉妹ちょこんと並んで座って
日本のアニメをみていたのーwww」 カワイイー!


そんな話まで思い出しちゃうの、母国の手料理から。
シチリアのお友だちが毎っ回、シチリアの食卓料理を
ご自慢にご披露してくれるんだけど
それだって、思い出話がきちんとある。

家であまり作らない作れない創作料理や革新料理も魅力的だが
それを超えて友がつくる伝統的な料理は温もりと文化を感じる。


早くみんなで集まってワイワイ交換っこしたいな。
せっかくお友だちができたのに、距離が縮みやしない。
また散歩ジョギングでもしてこようっと。


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イエローゾーンが主になり国が華やかになったかんじだった。

レッドソーンはたった1州だったような気がする。

オレンジゾーンに戻ったトスカーナだけれど

まだまだ自由な行動ができなかった。

そんな中、商店に向け、一斉イエローゾーンが4日間あった。

もうどこにもいかない生活に慣れてきて外出欲はあまりなかった。

しかし、毎日のようにニュースで

冬休みのカラースケジュールが流れ

ふと思えば、この4日間に動かなくては村からまた出れなくなる

と、私たちは用意をしはじめた。


私たちは、ちょっと離れた一番のPanettoneパネットーネ

(クリスマスに食べるでっかいパンケーキ)を買いに行きたかった。

しかし、動く前に電話をしたほうがいい。

イエローゾーンとはいえ、たった4日間開けるかどうかわからない。

開いてるけど、予約制で売り切れた、ということだった。

イエローゾーンがわかっていれば予約できたのに。

近所のPasticceriaパスティッチェリーア(ケーキ屋さん)により

最後の一個を手にした。

明日にはもう移動が制限される。

売り切れてよかった。ヴィンチのケーキ屋さん。


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そして私はフィレンツェへソワソワしながら電車で向かった。

昨日まで自粛してて突然許可が出て行動するんだもの。

この機会を利用して、私の写真を採用してくださった

トスカーナ日本人会が発行しているアルノ今月号を受け取りに

そのついでに友ともあった。いっぱい話した。

いっぱい相談したいことがあったし

いっぱい私の現在の妄想を聞いてもらった。


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ソフトロックダウンでもいつも家族とだけ過ごし

友たちとも会うこともなく、連絡する気にもならず

ネットでは憂鬱に過ごしている世界を目にすることもあれば

ひとがオンラインで活躍する世界をながめたりもする。

影響されたり、過去を振り返っちゃったり

オンラインやsnsだけに頼らなくてはいけないのか

なんだかんだ妄想が広がっていくのである。

よくいえば、夢がわーっと膨らみ

わるくいえば、妄想し過ぎだよっ!ということになる...


春のロックダウンでは家族と一緒にいられることを幸せに~

なんてロマンティックに思ってたけど、時間が経つほど

人というものは独りになりたくなるものだということがわかった。

家族のそれぞれが誰もいない時間が少しでも欲しいと

思うようになったのである。

なんか好きなことができない空気。


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近頃、思春期少年は鬱っぽい。

すごく母の私にあたるのである。

私が使うな!違う言葉で言えと教えてきたのにも関わらず

汚い言葉をずーっと連発し続けるし、嫌なことを言うし

ちーっともこっちのいうことを聞かない

そんでもって、眠り続けるのだ。

どうしちゃったんだろう...

腹が立つというより、きっと理由があるんだろうなと思ってあげた。


ある日、白状した。

サッカーがしたいのにできない...

宿題がいっぱいある、勉強しなきゃいけない、数学がわかんない

クリスマスのプレゼントが無さそうだ   ww

どっか行きたい...


私も気づいたことがある。

もうこれからは親からの刺激より友や社会から刺激を受けるものだ。

家にいてはいけない時期なのだ。

だからお友だちと自転車で集合できるときはいつでも行ってこい。

外で我慢して母の私に八つ当たりしているのであろう。

自分のイライラを分けたいんだろう。

こんな時期だけに、怒らないようにして

汚い言葉の効力は無いと伝え、右から左にしてあげている。

私はマイペースに生活をすることにした。


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クリスマスイブの夜ミサがあった。

ニュースの時間にミサを生中継していた。

クリスマスはキリストが誕生した日で我らの兄弟になった日です

全部詳しく覚えてないのだが、フムフムと聞いていて

世の全子どもたちの誕生への祝福

キリストが兄弟となるように、生まれることはみな平等であること

人はみな自由と平和をもっていること

そして暗闇の中で生まれたのは、世に光をもたらすこと

なのだそうだ。キリスト信者ではないが、うん、とうなずいた。

それと、このコロナ時世の困難をみんなで支え合っていきましょうと。

このような信仰の国に在住して、人々の行動を振り返ってみた。

この三行ぐらいしかキリスト教のことがわかんないけど

人の原本的行動、モラルの表現

など宗教関係なく通じるところが、居心地がいいのかもしれない。


世界の子どもたちに具体的じゃなくていいから夢や希望をもって

明日という近い未来にすすんでほしい。

大の大人たちも、新しい生活と新しい時世に

突然難題を突きつけられ、妄想後の案が実現するのか

そりゃぁ心配だ。

一つづつ見つめて勇気をもって立ち向かっていきたい。

それは自由と平和と平等だから。

誕生を祝うクリスマス

新しい輝く世の中が生まれますように。メリークリスマス。

BUON NATALE a tutti





こんな素敵な絵本が無料公開で
SNSに飛び込んできた。

プレゼントになるかな、シェアしたいと思う。




*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

生命の誕生BuonNatale

母のクリスマスleschansons de ma mère

幸せを求めFixYou / Christmas is here



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ドイツのメルケル首相は説得力があった。

「自由に過ごす代償が一日540人の命とは容認できない」

ドイツは16日から学校も閉鎖して完全ロックダウンに入る。

冬休みを静かに過ごせということだ。


それとは裏腹に(?)イタリアはイエローゾーンで埋まりはじめ

大都市は人人人でごった返し、日常に戻ったシーンを

レッドとあまり変わらないオレンジゾーンのトスカーナ

ど田舎のヴィンチの丘のテレビの前で呆気にとられていた。


そう、ど田舎自治区に暮らすと、この人々が集まる華やかさには

ほど遠い。隣街のエンポリさえも行けないのである。

思春期少年がクリスマスプレゼントでやいのやいの

あそこであれとこれを...と妄想が膨らむ一方で

ただただ家の中でウロウロするだけなのであるw

妄想だけは自由にさせよう!と親は黙って聞いている。


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「お母さんはさ、なんでプレゼントを買わないの?」

おほほ、いい質問だ。

買いたいものなんて自分で買えばいい。

プレゼントは無料なんだから気持ちをプレゼントするのだ。

そうすれば誰でもできる。

手紙でもいい、絵でもいい、料理でもいい

お金には代えられない時間と気持ちが

本気プレゼントだと思っているのだよ。

お金で買ったプレゼントはオプション。

モノ選びの最中も相手のことを想って考えて選んでいるから

それもアリだ。

「欲しいって言ってたアレにしよう。」 うん、いいね。


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「半世紀祝い、何が食べたい?」

「ラザーニャとウサギのフライとビステッカとティラミス」

やっぱりトスカーナ育ちだ。

半世紀だっていうのに選択肢のない強制的自粛中の特別日は

やっぱり好きなものを美味しい素材で食べるしか方法はない。


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ラザーニャのミートソースは翌日が美味しくなるんだよね

ということで前日に仕込み、パスタ生地は卵控えめの手打ちだ!

調子に乗りすぎてパスタ生地多すぎたw

思春期少年がモリモリ食べてて、おっさん苦しそうだった。

少年おかわり2回して、おっさん焦って自分もおかわりして

午後伸びていたw

そんなにラザーニャ好きなんだ...

たまに食べるから美味しいのかな!


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私は、実はウサちゃん料理をしたことがない。外では食べるけど。

ウサちゃんだけは生肉を解体できないのである。

ウサちゃん文化の国イタリアでは、フツーにスーパーに

丸ごととか半分とか頭付きで売られてるんだけど

在住歴何年経っても、ウサちゃんだけは苦手なのだ。

ということを夫は知っているから

ウサちゃん料理は夢の料理だったようだ。

半世紀祝いの食事にウサギを選ぶとはw くぅぅ。

ということで仕方ない、望みを叶えてあげることにした。

肉屋で、フライ用に解体してもらったのである!ほっ。

解体しちゃったら鶏肉と同じよ、料理する気になった。

たかがフライなんだけど、イタリア語サイトでレシピをググってみると

レモンとニンニクと塩とオリーブオイルで下味マリネにする方法と

シンプルにダイレクトに揚げて食べる時に塩で食べる方法とあり

祝者は後者を選んだ。

揚げるときの衣のつけ方はどちらも同じで

小麦粉をつけてから、溶いた卵をつけて

なじませるため30分ぐらい置いてから揚げるんだそうだ。

あとは鳥の唐揚げと同じよ、火が通る時間と色が決め手となる。

あら、美味しくできた!ウサちゃんて美味しいw

ウサちゃんの欠点は骨が多いこと。

家族で小さな骨をしゃぶった。


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今年は、冬にサラダを食べることをやめた。

緑の葉っぱ類Cima di rapa(カブ科の葉)とか

Bietola(フダンソウ)とかSpinaci(ホウレンソウ)とか

茹でてお浸しで食べようとおもう。

醤油バージョンかオリーブオイル&塩バージョンで。

体が冷えそうな気がするからである。

これまたアントネッラのCima di rapaが美味しい。

雑草みたいに生えていて、濃厚なのである。

茎が硬いから、上下分けて茹でている。

それが、Contorno(付け合せ)となる。

いや、アペリのつまみにもなっちゃう。

パンにのっけてパクパク食べちゃう。


Bistecca alla fiorentina(超レア焼き指三本厚Tボーン)

は祝いのあるごとに、人が集まるときに祝うように焼く一品。

美味しくつくるには、炭火で焼く、しかないだろう。

ということで祝者が寒い外で火起こしからやる。

寒くて弱音を吐くこともあるが、美味しく食べたい意地は

あとの満足感で味わえる。

これを塩とたーぷりのオリーブオイルで食べるのである。

今日もめでたし。


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クリスマスツリーが欲しいだのチカチカのイルミネーションが欲しいだの

思春期になって言い出すうるさい少年を黙らせるためと

そうよ、半世紀祝いを盛り上げるために

ロマンチックにロウソクを灯してみたら!

暗い...と速攻電気をつけたのでした...チッ。


そして、食べ過ぎで苦しくて2日に渡ったお祝いのデザートは

混ぜるだけでしょ?!カンタン!と思い込んでたティラミス。

アントネッラのフレッシュタマゴだけで美味しくできると信じていた。

壊れかけてるミキサーも原因だけど、それだけじゃない

混ぜるだけじゃない、卵もマスカルポーネも泡立てるのだった。

味はティラミスだから少年は騙されてガツガツ食べた。

お腹いっぱいでウトウトの祝者を傍に

それっぽくロウソク立てて記念撮影。

ドロドロのティラミスだけど冷やして脂肪を固めて

グラスに盛れば、素敵なデザートに。


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(っと)さんの豊富は、早く年金生活に入ること、だそうだ。

肉体労働という人生を選んだ夫は、疲れ気味だ。

老けて見えるし、やる気も薄れてきた。


日本の年金システムはよくわからないけど

イタリアの年金は65歳からかな?受け取れる。

それは、年齢の話で、長いこと大学生活をやった人が

40歳から働き始めても、65歳になればもらえるよ、てことだ。

専業主婦も65歳から最低額が受け取れる。

しかし、中卒でずーっと働きまくって税金収め続けた人は

40年経てば、65歳じゃなくても

自分で年金受理を決められるのである。

今こそ中卒の子どもはいなくなったも同然だけど

ちょっと前まではいっぱいいた。

そしてイタリアは若い年金者がいっぱいいる。

早くても55歳から受け取れる。

早くから働けばそういうメリットがある。

もしくは最後の数年間分の税金を払って

年金生活に入る人もいる。

夫はその両方の手をつかって年金生活に入りたいのだそうだ。

年金生活に入ったら、思う存分田舎暮らしを満喫して

旅行もいっぱいしたいそうだ。

これが半世紀経った夢である。あるある。






そんなおっさんでも若かりし頃シングル時代

熱狂的だったアフロミュージックは今も変わらない。

アフロを聴くと血が騒ぐのである。

アフロ系のディスコに行くと

アフリカ人のようなイタリア人の友がいっぱいいて

セネガル人の友といるときに私と出会ったのだ。

一昨年前ついにスマフォデビューをしてから

カセットテープからアフロミュージックを聴いていた姿も更新され

YouTubeなどのメディアの手段で

いつでもどこでも楽しめるようになった。

熱狂ファンであるアフロミュージック専門のDJ

きっと夫と同じぐらいの歳だろうけど、時代にのって

メディアに発信している。よかった。

ディスコリミックスではないが、私も影響されてよく聴いた

Mama Africaをシェアしたいとおもう。


ということで、私と少年からのプレゼントは

一人時間と思い出を大切にそしてその後も役に立つw

木にもぶら下げられるし、地面にだって置けちゃう

アウトドア系Bluetoothスピーカーに決定。

どこにも行けないヴィンチの丘からギリギリにオーダーして

祝半世紀当日、すごいタイミングで配達され

本人が受け取ったとさw

少年羨ましそうだった。


雨の日だった祝い日の翌日、ピンク色の朝が待っていた。

朝食は苦い愛を届けようブラウニーではじまった。



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