大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: Vinciの空 Cielo


快晴な空は、清く澄んでいる。

6marzo2018 -1


雲のある空は、空の息が見える。


曇り空じゃなくって


雲のある空。

6marzo2018 -3


吐息がゆっくり動いてる。


何か言いたそうだけど、スロー過ぎて。


目を放した隙に、形を変えている。

6marzo2018 -2


雲の吐息が、ダンスにも見える。


手をつないだり、離れていったり。

7marzo2018 -1


手でハートをつくるように、雲でハートをつくって


太陽を飲み込む。


雲のハートの口で、太陽をのみ込むの。


アーンムッ。

7marzo2018 -2


ある時は、太陽に照らされ雲は色を創る。


光によるグラデーションやコントラストは見事である。

7febbraio2018


雲は、一団となったり、疎らとなったり。


厚くなったり、薄くなったり。


モコモコしたり、サラサラしたり。



***************



フィレンツェで、またブラックが殺された。


人種差別をするイタリア人が犯す。


ブラックは、怒り出した。


彼らは、人権を強く主張するが、脅える。


土曜日、ブラック集団がフィレンツェでデモをするそうだ。


結果は知りたくないほど、気持ちはわかる。

6marzo2018 -4


私は、現在ここイタリアで命あって生活させて頂いている。


しかし、ある日、殺される危機は逃れたにしろ

嫌な思いをしたことがある。


私は、夫と出会ったときから、フィレンツェ郊外に住んでいる。


最寄駅から自宅へ歩いている時

自転車で気分良く走ってる若年金者の男が通り過ぎた。


その時


ぺっっ


と私に唾を吐いたのである。


私は、当然固まった。


何で?


男は大股漕ぎで、何事も無く過ぎ去っていった。


言葉を失うとか、声を失うって

残念ながら、こういう時に体験する。


気を取り直したときには

悔しくって悔しくって涙が出てきた。


帰宅して、夫に事情を話し、夫はなだめてくれるが

アナタにはわからない!

とまた悔しさが込み上げてきた。

Pesco e Goccia


酷いことはそれっきりだが


たくさんのイタリア人は興味を持って歓迎してくれる。


しかし、外国人であることを感じながら生きている。


生まれ育っていない国で

100パーセント国民になりきることは無理がある。


世界はグローバルに多国民化している。


移民する理由、その国に滞在する理由て

各々に想いがあるはずだ。

2gennaio2018 -2


スローな雲のダンスは


手をつないだり、離れたり


一段となったり、疎らになったり


色を創りだしたり、のみ込んだり



そんな空が、グローバルな世界にみえることもある。

2gennaio2018 -1


*関連記事はこちら↓*

包まれた莟 Pallinedi Mimosa

白の時間 Oradi Bianco

天空と気流

 Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

Instagram ≫≫≫ obatamakivincirealmakici




束の間

銀が交じる大地。

Tarassaco con la Neve


冬は冬らしく

春は春らしく

Rosmarino con la Nave


温暖な冬は

一週間冬を迎えた。

Tronco di Olivo con la Neve


一歩遅れて

北の極地から反射してきた寒波

反射を受けた温暖な土地を震わせた。

Vigna fronte


この束の間の寒波では

きっと打撃は少ないだろうと信じる。

Olivo con la Neve


銀交じりの大地を歩くことはそうもない。

霙となり始めた。
歩いてみよう。

もうすぐ溶けちゃう。

Verso Vinci


前にヴィンチの銀世界を体験したのは

2009年の12月頃だった記憶。

ミニな少年がニンジンを持って

真っ白な大地に立っている写真がある。

今回もニンジンを持って出た。

Ghiaccio staccato dal Vetro


毎日眺める風景は

四季折々の風景で

緑、黄、茶、赤、白

と変化する。

そこが面白い。

飽きさせない自然な風景は

まるで土地土地を移動する

旅でもしているかのような気分にさせてくれる。

ある農夫が、言っていた。

あまり旅行に行きたいとは思わないんだよ。

あぁ、私も。

Vigna laterale


私は、渡伊する前、学生の頃

北欧5カ国周遊の贅沢ツアーをしたことがある。

そして、サンフランシスコの修学旅行。

渡伊して、イタリア各地を周り

ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーの東欧

南ドイツ、南フランス、スイスへ四ヶ月かけて旅し

トルコへ二度も魅了し

イタリアからお隣のスロベニアへ小ヴァカンス

ギリシャ本島へ車で駆け巡り

チューニジアの島でヴァカンス

イタリアから自家用車でフランス、スペイン、ポルトガルの

5000Kmの旅をし

メキシコを一ヶ月ほど歩き

オーストラリアに半年ぐらいのんびりし
キャンピングカーで大自然の中佇んだことがある。



割と短期間の旅行歴は

もしかすると十分かもしれない。

これらの体験が

同じ風景の四季折々の姿と交錯することさえある。

日常でも

旅のワンシーンのようだったり

あそこのあの時と同じ・・と感じるように

交錯が日常的で

同じコトでも同じモノでも

違う見方で見れるテクニックは

旅の体験が大きいのではないかと思う。

Nella Vigna sulla Collina


少年には、親子で旅行をするより

自分の意思で世界を歩いて欲しい。

Camina sulla Terra


少年は、街を歩きたいと言う。

人で織り成す街。

様々な人が様々な色を創り出し

コミュニティーの中で産出していく街。

Oliveto


片田舎で育った私も無性に街を歩きたかった想いを思い出す。

歩いた織り成った街は、再び自然が織り成す大地へ向けた。



**********



三月三日の上巳の節句、雛祭。

女児のいる友人宅にて会食。

友は、日本の伝統行事らしく

日本食で招いてくれた。

Festa della Bambina


日本食でもマッチするピュア風味の

バイオダイナミックワインで乾杯。

Fragola ODAIRISAMA e OHINASAMA


イチゴのお内裏様(庭のミント)とお雛様(庭の桃の莟)を飾った

スノーホワイトケーキ。

白い丘のスノーホワイト(生クリーム)の下は

大地のココアスポンジケーキ!

寒波の後の雛祭にピ~ッタリww



*関連記事はこちら↓*

カテゴリーVinciの空】【食アレンジ】【暮らし

寒の暖 Sciroppoallo Zenzero

冬の大名残 ilgelo siberiano

持ち寄りランチ iPranzi

 Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

Instagram ≫≫≫ obatamakivincirealmakici



1985年、イタリアに大寒波が来た。

夫は、15歳だったから記憶があるそうだ。

日本だと中三とかだから、覚えているであろう。

とにかく寒い日が続いたと記憶しているそうだ。

今から、33年前の話である。

sagoma di Olivo


その
1985年の大寒波は、記録的な模様だったそうだ。


農業養成講座でも、授業の中で触れた話題。


大寒波で、トスカーナのオリーブは

大打撃を受け、枯れてしまった。


その後、植え替えられたり、接木されたり。

だから、世紀的に生きているオリーブの樹は

生き残った・・ともいえるであろう。


私が管理しているオリーブたちも

若かったり、接木されたり。


オリーブに限って調べると

ー8/10℃までは耐えられるそうだ。

・・・・・・・・・。


1985年の大寒波は

1984年の十二月から寒波は始まり

一月の年明け早々、マイナス日が三週間弱続いたそうだ。

山の方ではー33℃

フィレンツェでもー22℃

なんていう数字を記録している。

Cielo sinificativo


そして
2018年二月・・・

春の気配だらけの大地では

春支度に向けて、剪定の真っ最中であった。


ところが、1985年を思わせる寒波が到来!

なんていうニュースが連日、報道された。

この寒波は、シベリアの方から流れてくる大気だそうだ。


日曜日、各地で雪が降った様子。

ヴィンチでは、雨混じりの霙は、風と共に横に吹いていた。


最近なかなか当たらない天気予報でも

マイナス日は、一週間の辛抱らしい。

ヴィンチの最低気温はー9℃、最高ー2℃

と予報されている。

Nevischio


お日様かまわぬ強風は、私たちに鞭を打っているようだ。


そんな強風を
Vento Buranヴェント ブーランと呼ぶそうだ。

ロシアのウラル山脈からの冷たい強風のことらしい。


天の恵みの農作物が

天の仕業で台無しにならぬことだけを祈るばかりである。

それは、天の仕業なのか、知恵の発達の仕業なのか。

pan di spagna, panna e fragola


イタリアという地は

冬はシベリアから、夏はアフリカから大気が流れ

温暖な地中海性気候のイタリアは

グルングルンと大気の渦は

あっという間にシベリア風に

あっという間にアフリカ風な大地と化する。

Camino


もともと大陸は繋がっていたんだから、ありえることだ。

トスカーナがトロピカル気候だったなんて

想像付かない。


少年と夏休みに行った

フィレンツェにある自然博物館では

イタリアからの目線で語られていた。

日本の自然博物館だったら

きっと日本を中心に物事が語られていくであろう。

per il Camino


というわけで、薪が追いつかずに

慌てて薪割りに精を出す夫である。



*************



Grazie di cuore per il compleanno di mio figlio

che ha ricevuto tanti pensieri dagli amici!


先日の少年の誕生日では

たくさんのお祝いの言葉を頂き

どうもありがとうございました。

Bistecca alla Fiorentina


ケーキのプレゼントまでサプライズで頂き

照れ屋な少年は、感無量に喜びを噛みしめていたようです。

Sorpresa!


一年また、親子共々成長したいと思います。

ありがとうございました。


*関連記事はこちら↓*

カテゴリー少年】【暮らし

主は暖への薪つくり Legnada Ardere

ミュージアム:古生物学 Paleontologia

顔が変わった私 11°Compleanno

 Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

Instagram ≫≫≫ obatamakivincirealmakici








冬休みのある晴れた日。

年が明けた翌日かな。

Collina in Inverno


あの日、静かな日だった。

風も無く、日が低く傾きながら差していた。

日が私たちを呼ぶ。

Badminton e pallone


羽子板ならぬバトミントンでもするか。

羽を飛ばしてみると、やや風があることに気がつく。

親子は、お互いに息を切らせながら、続かないバトミントンを

空を見上げながら大地を駆けながら羽を追った。

Vista Inverno


さらに日が傾き、今にも今日が終わりそうだった。

いつもの、あのアグリトゥリーズモの丘まで散歩しよう。

Passeggiata con pallone


少年は始めたばかりのサッカークラブのせいか

サッカーボールを蹴りながら散歩した。

でも雨の中の晴れだから、大地はぬかる。

少年は、ぬかる大地にかまわぬショートゴム靴で

クロスカントリー。

Vinci e Terra e Sole e Ragazzo


泥まみれの動物少年の姿を見ながら散歩をする。

Fine


いつまでこんな光景が続くのかな・・・と

近そうな未来と遠くなりそうな距離が

私の脳裏だけではない体全身にかすみ

少年と風景を眺めた。

Brilla la Terra


手が届きそうで、遠くに行く。


この言葉が出てきたとき、胸が熱くなってしまった。


キーボードを打ちながら

ぐぅっと目頭や鼻まで熱く上昇してきた。

Tracce di Pioggia


最近、息子をもつ家族と会うと

あまりの成長振りに言葉を失ってしまう。

青年となってゆく彼らを見ながら

我が少年を被せて想像してしまう。


いつか少年は青年となり、自らの道へ羽ばたいていく。

そんなことわかっているし、自分だってそうしてきたけど

親はこんな気持ちで子を眺めていたと想うと

そして今やっとわかるなんて

人生の中の発見の一つであるような気がする。

Chiesa di Streda e Ragazzo di 10 anni


子を産み、成長していくって

自分の発見、未来の発見、過去の発見のよう。

自分だけではない人生の発見。

彼らの歩みが私の歩みを再発見することもある。

gentilmente sole


少年との散歩は

今後変化があるような気がしてならない。

Erbe da giardino


一月七日は、七草粥ならぬ七草パスタ。

Trassaco Borragine Bietola Rapa

Cipollina Rucola Erba Cipollina 

タンポポ、ボラジ、ビエトラ、カラシナ、ネギ、ルーコラ、ニラ。

遅摘みのパンチのあるオリーブオイルをた~っぷりかけて。

今年も大地に感謝しながら歩めますように。

Pasta con le Erba

*関連記事はこちら↓*

カテゴリー少年】【散歩

夏休みのある朝 DuePassi di Mattina

食後のサマータイム DopoCena

時間

 Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

大晦日の午後、これから始まるパーティー用のお寿司をこしらえていた。

Sushi Nigiri 1


しばらくすると、窓の向うの青いグラデーションに興味が引かれた。

霧交じりの真っ青な大地は、映画のワンシーンのようで神秘的だった。

Nebbia Blu


元旦の夕暮れ、低いモクモク雲の青いグラデーションは地平線際に覆いかぶさっていた。

夜空を見上げると、満月。

年明け早々満月だなんて、なんか良いことありそう。

Luna sopra Vinci


この満月、ブルームーンと言われ、なんとこの一月、二度満月に廻りあうそうなのだ。

新年早々の満月はスーパームーンで地球に青い姿で接近しているなんて。

近頃ブルーに照らす大地は、このブルームーンのチカラだったんだ。

Cielo Blu


そういえば、フシギと意識せず、大晦日のパーティーで着たカジュアルな服装は、ブルーを纏っていた。

Sushi su Obon


そのブルーな大地を見ながら、パーティー用のお寿司は、天までとどけ!立体寿司を制作した。

縦に具を集め、ハーブで飾るのである。

特に、飾りとして使えなさそうな巻き寿司の両端を使う。

カイワレダイコンがあったら可愛らしく仕上がるけど、お庭の小さめのルーコラで。

Sushi 3D Rucola


にぎりの方は、野菜が落ちないように、なんと豆腐ペーストを塗って、接着!

イタリア人も楽しそうにつまんでくれました。



***************



明けましておめでとうございます。

2017年は、目標週二回のブログもどうにか続けることができました。

ヴィンチの大地からたくさんのメッセージが生まれ、みなさまと共有できることを幸せに想います。

2018年もメッセージを生み出す日々の暮らしを大切に生き、自然の姿の写真や、お粗末で少ないボキャブラリーの中で、みなさまにお伝えし共有できればと望みます。


今年も一つ大地の住人をよろしくお願いいたします。

Mochi Zoni

バイオダイナミックワインの注文、ワイナリー訪問、栽培通訳などのお問い合わせは
PC版➡右上プロフィール写真の下メッセージ⭐送信フォーム⭐にてどうぞ。
スマートフォン版➡下へスクロールしてプロフィール下の⭐メッセージを送信⭐からどうぞ。


インスタグラム、自然や栽培を充実させたobatamakivinciとハンドメイド作品を取り入れたrealmakici、ブログ内の写真やブログ更新のお知らせですが、こちらも是非ご覧下さい。


*関連記事はこちら↓*

カテゴリー暮らし】【Vinciの空

見惚れたお月様 SuperLuna

ヴィンチでお雑煮 GIAPPONEa Vinci

浴びる日と水と土と風 sullaSpiaggia

誰でもできる月生活

 Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして

ありがとうございました。

↑このページのトップヘ