大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: Bio講演 Convegno

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二つも目覚ましをかけておいたのに
寝坊したのではないかと、鳴る前に目が覚めた。
しかも一分前に起きた、というより時計と朝日を確認しに立ち上がった。
寝ている間も寝坊しちゃダメと
眠りは浅かったようにおもう。

ずっと夢をみ続けていたようだ。まだ覚えている。
小さな漁船に乗って、港から離れていき、魚の写真を撮ろうとしていた。
でもなぜか私は一人、高く積み上げられた麻の荷袋の上にいて
落ちそうでずっとドキドキしながらその麻袋にしがみついていて
写真が撮れなかった。
なぜか男性カメラマンは荷袋の下にフツウにいて
港を離れるところとかの写真もフツウに撮っていた。
私は、なぜこんなとこにいるのか、夢の中でもわからなかった。
でもみんなより高く違う目線で船も海も眺められて気持ちがよかった。
しがみついててカメラには触れないけど、優越感はあった。

前日ニュースで、撮影隊のヒトを囲んで
クジラファミリーが踊るように弧を描いて泳ぐシーンに
わーとなって、私は夢の中で見に行ったのだとおもう。

DSCN1122

早く起きた日、ウェビナーに登壇する日であった。
日本時間で16時ということは
イタリア時間は9時より開始であった。
1時間前に最終ミーティングをして
あとは待機するだけであった。

ミーティング前に練習しようとおもって、目覚ましを6時にセットしたんだ。
結局オロオロウロウロするだけで落ち着かず
オリーブの様子を見に畑を歩いた。

オリーブは、春の寒さと最近の暑さで
開花しきれなかった花芽は蕾のまま枯れてしまったみたいだけど
開花できた花たちは、結実に成功したようだった。
花を帽子のようにかぶって実が膨らむ姿がいじらしい。
私はそこでニマッと笑み、ありのままの彼らを見て、心が落ち着くのである。

観察しておいてよかった。
ウェビナーのあとの質問コーナーで質問があった。

DSCN1083 - Copia

楽しかった。
ドキドキが楽しかった。
リスナーさんは見えないけど
静かに聴いてる画面の向こうの人たちに
こっそりオリーブ愛をささやいているようだった。

リハーサルを2回した。
台本やスライド写真やスケッチができあがるまで
毎週毎週ミーティングした。

一人でオーガナイズしているわけではない。
ダメと言える人がいて、わかりやすいと言えるわからない人がいるw

カタカナ用語や難しい用語は使わない。
できるものなら子どももわかるぐらいシンプルに。

伝えたいことはいっぱいあるけれど
たくさん言うと混乱するから、今日はここまで、の濃度。

自分の自己紹介や気持ち、考えを伝えて
エピソードもふんだんに入れ込むことで
話題全体の内容を頭で理解できるようにする。
これは理想。
私が受けた講座の講師がそうだったから。

スクリーンショット (424)
olivewellness.jpより

ミーティングも楽しかった。
オリーブオイルの専門家とオリーブ栽培の専門家といるんですもの。
編集やビジネスの話も浮上する。
私の提案に注目してくれる。
専門分野や得意分野を発揮してチームを組んで
テクニックも気持ちも向上しあうて、最高!

久しぶりにワクワクしてドキドキした。
本気で真面目に実現させていくって、時間はかかるけど
チームを信用しあって、応援しあって、支えあう。
きれいごとのようで、必要な活力だと改めて思う。

近頃、その活力に欠けてたんだろうな。
どこかでだれかがバカにしていたり
面倒なことはアイツにやらせればいいとおもってる人がいたり
誰も手伝ってくれないなら私もやらない、とすねてみたり
負が負を引き起こすような連鎖反応。

ヒトのココロて、ヒトが関係していて
気持ちを表現して、気持ちで答えることなんだと気がついた。

スクリーンショット (400)
olivewellness.jpより

ウェビナーの参加者の声が一部DMで届いた。

➤農業は、人柄が反映するから、主の背景を知れたことはよかった。
➤オリーブ文化の伝統あるイタリアの話が聞けてよかった。
➤わかりやすかった。
➤興味深かった。
➤もっともっと聞いていたかった。
➤オリーブ愛が伝わってきたw
➤オリーブオイルが欲しいww
素敵なコメントをいただけてなんともありがたい。

➤なぜ横向きだったの?
www
みなさん不思議に思ったようだが、研究に研究を積んだ結果が横向きであったw
録画をして自分を見たことがあるだろうか。
アドリブだったり、実演しながらのセミナーだったら
Webcamをみつめてカメラ目線でいられるけど
話しっぱなしで、台本をみたり、スライドをみたりして、あっちこっちと泳ぐ目が
見ている方は話に集中できないものである。
YouTubeで横向きで画面の皆さんと交流しながら録画されている方をみて
コレもアリだなとシンプルに導入したw
雑誌でもTVでもインタビューの時は横向きだしね。

➤聞きやすかった。
www
これも録画して練習したものである。
一呼吸うつぐらいゆっくり話して、顎を下向きに
声は、いつもより大きくだす。
青少年に「お母さんの声、ダメ。早過ぎて、全然わかんない。」と言われ
声は変えられない...と失望した。
研究したり練習すれば少しよくなることがわかったw

➤後ろにあるオブジェはなに?
www
セミナーオーガナイザーの監督のようなチームメンバーに
立ち位置、明るさ、背景の指導があり
思春期青少年の寝室を掃除してw
棚になっているポッコリあいている白壁に
自己紹介でも出てきたCartaPestaという紙の造形の
壁と私と同系色の作品を置いてみたのだw

スクリーンショット (404) (1)
olivewellness.jpより

ポロッときこえてきた「オバタ先生」にドキッとした。
先生?そうか、セミナーでお話する人って先生なんだ。

私の母は養護学校の教員をしていて教頭先生になって
「おっちょこちょいのお母さんでも教頭先生になれるんだ。」
そんなことを母に言っていたことを思い出す。
リトミック教育案で講演が全国に開催される予定であった。
一番ノリに乗っていた頃、病が悪化し結局実現できずに死んじゃった。
それが今の私の歳と同じくらい。

私は、人に教えることって私の人生ありえないなとずっとおもっていた。
聞きなれたオバタ先生て母とか祖父母のことだった。

自分で今何をしているか気がつかなければならなかった。
習ったことを伝授しようと人を集めると先生になるんだ。
やってみないと気づかないもんだ。
ちっとも先生気分ではないけれど
足跡を残していくには、こういう手段もあるものだと
いい体験をさせてもらったことに感謝である。

スクリーンショット (410)
olivewellness.jpより

Zoom内にいただいたコメントや質問などは
後日olivewellness.jpからメールでお返事する予定でございます。

もし要望企画などございましたら
お問い合わせフォームからリクエストしてみてくださいね。

今後、様々な企画を配信するそうです。
私もときどき
冊子や動画など参加させていただく予定です。

オリーブオイルプロジェクトも考案中です。
私もワクワクドキドキしております。
皆さんも楽しみにしていてくださいね。
引き続きフォローよろしくお願いします!

この度は、ウェビナー参加者のみなさま、ありがとうございました。
参加しなかった方できなかった方も
次回のOlive Wellness社の企画を楽しみにしていてください。



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HACCPがEU基金講座にあった licenza S.A.B. 前編』の
つづき


年が明けて、ロックダウンのレッドゾーンから
トスカーナは少しゆるゆるオレンジゾーンになった。
そのEU基金を運用したトスカーナ管轄の講座・食品衛生責任者
リモート授業をやめて、教室で生授業をするということになり
私は引き続き教室へ向かった。

え。誰?この人?
画面で見てたより、こんなに小さいんだ!
わ。この人、全然雰囲気違うー。
私の目を見てくれて、話しやす~い。

画面の人と実物の親しみやすさのギャップに驚いた。
きっと向こうも私のことをそう思ったに違いない。

リモート授業で発言する人って決まってたけど
私も発言する機会が増えて、和やかになった。

受講者男子1人で合計8人中、私を入れて外国人は3人いた。
中国ちゃんとナイジェリアちゃんは無口だった。

生授業の欠点は、マスク装着だった。
口の動きがみえないのは
外国人にとって理解の難度が増す。
目線が合うことの親しみやすさは生授業のメリットだけど
ニコっと笑ってる口元が見えないのはデメリットだった。

授業は、なんだか、スライドを読んでるだけで
あまり頭に入ってこなかった。
リモート授業もわかんないし、生授業もわかんない。
言い訳じゃないw
読むタイプは女子講師に多く、男子講師の方が動きがあったことと
経験談や例を出してくれて、ふむふむと興味が湧いたことは
講座テクニックとして覚えておきたいことだった。

DSC05638

授業用パワポをプリントアウトしたものがテキストだったので
授業は無料だったのに、お金使っちゃったなぁ。
高さ10㎝にはなるプリントを
試験前には5ページぐらいにまとめた。

大切なのは、なぜHACCPが存在するのかというより
実用的なことと理屈っぽいことだった。

生ものを腐らせる自然界の要素とか
ばい菌はこういうときにくっついちゃうとか
ばい菌を退治するにはどうすりゃいいんだとか
菌が繁殖しやすい食品の保存方法だとか
材料や調理済み食品が届いたときのチェック項目だとか

経理に関しては、経理さんがしっかりしてればいいだろう
とあまくみてかかった。

DSC05656

きっと他の受講生も同じ風に勉強してただろう。
えっとー、私が一番年寄り..年長さんだったんだけど
イタリア人より試験に落ちる落ちない、あまり不安はなかった。

20代から30代の開業するには適した年齢の子たちで
ついこの間まで現役学生をしていた子だっている。

しかし、やたらと不安がって、こっちまで影響されちゃう。
年長と若手の違いまで分析してしまった。
人生経験とか日々の暮らしとか
毎日の生活の中で学んでいることってあるんだなと。
やっぱり若手と年長では
気をとめるところが違っていたりする。
それとモラル的生活の知恵とか知識量が
多く生きてる分、年長は多いに決まっている。んだ。

私が、原材料を生産する農業に関係しているだけではない。
フツーだったらソレわかるだろってこともあったり。
思い出してみると、自分も20代は知らなかったな。

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テーマごとに講師がかわった。
その度に、君たち本当にわかった?テストがあった。

今やったことだからわかってなければいけないのだけれど
聴いてなかったり、覚えてなかったり。

自慢ではないけれど、おしゃべり若手イタリア人より
テストの成績が良かったりしたこともあったニッポンジン。

モラルよ、モラル。
道徳心があれば、人を守る心があれば
試験へ向かうテストだってわかるもんだなと気づいたわけだ。
人生の気づき。

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中国ちゃんとナイジェリアちゃんは
イタリア語力が欠けていた。
私たちの共通語がイタリア語だから
助けられなかった。自分の努力しかない。

剪定士の試験のとき、イタリア語日本語両方を調べて
自分に自分の言葉で理解して
自分に自分のイタリア語で覚えた記憶がある。

私は、相変わらず電子辞書を使う。
イタリア人は電子辞書の存在を知らずにスマフォが登場し
ググれば解決という方法をとっている。

私は、電子辞書のシンプルさが便利だと思っていて
Googleの検索結果の複雑さを面倒に感じることがある。
だから一単語の意味が一つでいいときは電子辞書と決めている。

中国ちゃんとナイジェリアちゃんは
だからスマフォを握りしめていた。

中国ちゃんは、スマフォの翻訳アプリがないと
何言ってるかも何書いてあるかも
半分ぐらいしか理解していないようだった。

ナイジェリアちゃんは、英語は堪能だった。
私にはないものをもっているのに、ここでは発揮できない。

君たち本当にわかった?テストで
仲間の外国人たちが悪い成績だった。

何か助けになってあげたい。
「先生、辞書は使ってもいいですよね?」
と質問してあげた。
そんな些細なイタリア語も自分からは
言い出せない子たちであった。

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イタリアだから、講座が終了してから一か月以上経って
ようやく最終試験の日がやってきた。

とっとと冬のニートな時期に完結させてくれればいいものを
忙しくなってきた頃に試験があった。
だから試験間際賞味4日間で勉強しきった。
けっこう焦った。
オドオド若手イタリアチーム並みに
ドキドキキリキリした前日。

開業系は、君たち本当にわかった?テストを
丸暗記するしか手はなかった。
だって難しいし苦手なんだもん。
開き直って、それ以上は覚えないことにしたw

HACCP系は、運転免許みたいにシミュレーションテストがある。
過去テストだったり、ネットで拾えたりできる。
テストの内容はほぼ同じみたいだ。
3択テスト用はそれをほぼ丸暗記した。
質問と答えの丸暗記w
質問一単語と答え一単語を覚える方法であるww
きっとみんなもそうだよね?‼

本気で勉強する方は、文章で書く筆記試験と口頭試験だ。
イタリアらしい。
よく思春期少年がやっている。
口頭試験は、日本人苦手だぞ。それとも私だけか?

もう、緊張もそうだけど年齢的に
脳みそにあんまり留まることはなかった。
だから、10㎝のプリントテキストを
自分流に要約したことで、なんとなく覚えた感じだ。
案外それがよかったみたいだ。
あとは、開き直るしかない。

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中国ちゃんと試験当日少しだけ打ち解けることができた。
彼女は、辞書を持ってきていた。
でもまだ自信のないことを言っていた。

「アナタはイタリア語分かるからいいけど私はダメ。
きっと落ちるとおもう。この試験は私にとって試しなの。
母国語だったら中国で勉強したことあるから全部わかるんだ。」

大丈夫だよ!と安易なことは言えないけど
辞書があれば心強いじゃんとだけ言っておいた。

ナイジェリアちゃんは、YouTubeをみていたw
うるさいぐらいだった。

そのYouTubeは明日あるという運転免許の説明を
母国語でしているというYouTubeであった。
すごい度胸だな。アジアンにはない。

こっちの試験終わったら勉強すればいいだろ!
と心の中で思っていたけど

「マキ、今更ジタバタしても仕方がない、なんとかなるさ。」
と何故か年長の私が勇気づけられちゃったw

そうだよね!そうだ!そうだ!

イタリア人の仲間たちは、不安でオドオドしていたが
寸前まで、自分流ノートを手にして読んでいるのは
私だけであった。あ、中国ちゃんはスマフォノート。

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10問の3択も文章系筆記試験もまぁよくできた。
想定内の内容でホッとした。

電子辞書を持ってきてるのに
2問ちょっと疑問が残った問題があった。

最後の授業に来ていた今回の講座のメインの講師がいる。
年長さん、質問しちゃおう!とおもう。
だって質問していいって言ってたもん。

「すみませーん、この2問ちょっと不安なんですが...
これかこれ迷ってるんです。」
「最初に考えた方が正しかったね。」
「書き直しちゃっていいですか?」
「あ、いいよ。」www

問いに答える文章試験は3問
最後の授業で箇条書きで答えるからね!
と念押ししておいたので
いかにもまとまってる風に図式化した。

覗きにきた髭がマスクからいっぱい出てた
どっかの観光系学校(alberghiero)の料理科のシェフ
らしき試験官が、グー(ッド)と親指を出してきた。

当たり前だ! 答えが図式化だぞw

中国ちゃんは、隅っこの方に座って悪戦苦闘してたから
試験官がみるにみかねて
中国ちゃんが辞書でひっぱって並べて
試験官が文章にしていたみたいだ。

よかったね!母国語だったらできるんだもんね!
なんか優しい光景じゃないのよ。
母性みたいのが働いてウルっときちゃったw

DSC06041

それも束の間...口頭試験が始まった。

ついこの前まで現役学生してた若手は
名前順だろうという。
私は、応募先着のリスト順じゃないの?
どっちにしろ、一番に始めるのはなんか嫌だ。

トップバッター...帰ってこない。
口頭試験、15分て言ってたじゃん。
仲間たちは、ソワソワドキドキキリキリオドオド。

トイレに行く途中、中の様子を伺えた。
1対5人に囲まれてEちゃん小さく見える。
うぅ、私も2時間後ぐらいにあそこにいるんだ。
なんかこわい。

30分ぐらい経って、Eちゃんが残念そうな顔して出てきた。
みんなが心配そうにEちゃんを囲んだ。

最後の授業できっとこんな質問されるだろうって
シミュレーションしたはずなのに
全っ然違った質問で、ちっとも答えられなかったそうだ。

要は、面接ではないけれど
このライセンスを取得して、何をしたいのかと聞かれ
Eちゃんは、エノテカ風ビストロと答えると
それにまつわる料理に関した実践的な質問だったそう。
メニューにはないことまで聞かれちゃって困ったようだ。
印象悪くなるけど、わからないものはわからない
と、開き直ったはいいが、わかるカテゴリーに入るまで
質問攻めだったそうだ。えー。
きっとあの髭シェフだな。

EU基金だしトスカーナ州がオーガナイズしてるから
調査的な目的もあるのかなと私は思った。
生徒の頭脳(理解度)よりも講師のレベル(教え方)もはかれる。
次回の向上になるのであれば、それは致し方ない。

2番目、3番目と少しずつ短くなり
予定通りの15分ずつとなり、質問されたことを
外にいる仲間たちと考えあった。

最後から2番目だった私は、みんなからの情報があったし
試験官も疲れてきていて、緊迫感は薄れていたように思う。
試験じゃなくって面接じゃなくって
おしゃべりの方が多かったように思う。
特に髭シェフとw

DSC05948

私はオリーブとワインに関わっているといったので
それに関しての質問がいくつかあった。

そしてブログが役に立った。
知らなかった人や忘れてた人そして自分のために
ときどき勉強になるなと思うことをレポ的にまとめたりする。
調べたり記録させることでなんとなく覚えているのだ。
写真を撮るとそこだけ色濃く覚えているように。

ラベル(etichetta)のこと
IGPとBIOLOGICOのこと
バイオダイナミック農法のこと
というか、興味本意で聞いていた感じ。

オイルの種類を聞かれたので
オリーブオイルの種類を言ったんだけど
油の種類のことを聞いていた。
ヒマワリ、トウモロコシ、ピーナッツ、大豆、ゴマとか?
「そう、それそれ。何が違うの?オリーブオイルと」
そうだな...何だろう...
ヒマワリなんかは種からで
オリーブは果肉から搾られている。
授業や10cmのプリントアウトテキストでは
やっていない...

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口頭試験で聞かれた質問をメモっとこう。

冷蔵庫の野菜の位置、生肉の位置
調理するときの格好
調理器具の洗い方
消費期限と賞味期限

「で、いつ合格発表されるんですかね?」
「おう、ヘリから合格の旗だしてやるわい。」
と髭シェフw

そうわっはっはと試験は完となったわけだ。

講座も試験も、落とすためのものではない。
資格も免許もどんどん取って
自由に活動して欲しいだけだ。

思春期少年の進路相談で
その職安の人材養成スタッフに相談したことがある。
進路変更したくて、こういう養成講座を受けて
スキルやライセンスを取得する方法はあるから
進路を間違ったと失望することはない、と。

この一回ぽっきりの飲食衛生責任者ライセンス
不意に出会ってとるだけとって
いったい何に使うんだ?とこれからの課題である。


※写真は Go To Marcheマルケ州に行った時のもの。


・・・・・・・・・・・・・・・


【お知らせ】

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「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

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コロナ禍のニートな時間
私はみつけた。ほほー。

いつかは取ってみたかったHACCP免許の講座が
EU基金でトスカーナ州がニートな無職に援助している。

このコロナ禍期間に一斉にEU基金を使って
援助講座を開始する様子だ。
15種類ぐらい様々な職に役立つ
免許やスキル系の講座ばかりで頼もしい。

お、剪定士の講座もある。
私が受講したときのタイトルとは違う
逆に進化してとか需要に応じて
剪定のみでトラクター授業はないのだろう。

おもしろい、Spritzスピリッツ講座なんてのもある。
1800時間て
2年間ぐらいかなぁ、もっとかも。
バールマン(Barista)の講座は年齢制限付きで若者に提供している。
そうだ、そうだ!若者にチャンスを!

DSCN8955

私は、できるものなら無料で受けたいなと思っていたので
ヴィンチから最寄りの職業訓練校?みたいな
機関のFacebookをフォローして
小まめにクリックしてチェックしていた。それもあって
お知らせが飛び込んできて応募締め切りまでに知ることができた。

それも何年も待ちに待った!という感じで
そう簡単には無料で学べることはない。
本当にタイミングなのである。

前の農業士養成講座が1年間も無料だったので
味をしめていたのだ。へへ。

HACCPは12時間の講座で試験を受けて5年間の資格がでる。
募集定員数は15人。
またいっぱい応募がくるのかなぁ。
また審査・選抜なのかなぁ。
と、8年前の農業士養成講座の応募前を思い出していた。

このようにトスカーナ州が援助している講座は
そういうわけで無職を対象にしている。
だから職安に無職届を申請することから始まる。

職安で、正規で働いた履歴書なんかを作成してもらって
というかすでに記録されているので
連絡先に変更がないかの確認のみ。
それで、そのEU基金講座は応募できる。

一般の有料講座であれば、お金を払って申し込むだけ。

DSCN0934

が!しかし...時は遅かった。
応募締め切りはまだまだだったが、コロナ禍でニート続出
定員オーバーで募集を早々に締め切っちゃったのである。
今回に限っては、早い者勝ちだった...あまかった...。

えー、えー、とふんぞり返って
いい歳こいたおばちゃんが駄々をこねたw

担当してくれた職安のスタッフが
ふんぞり返った私を見かねて、記憶を振り絞ってくれた。
「そういえば、確か似たようなのもあったわ。」
と、カチャカチャとPCで探してくれた。

見つけてくれたHACCPに似た講座は
締めきっちゃったし今日から始まっちゃってるんだけど
一人欠員が出たという。マジ?

その時、講座の名前を言われてもなんだかよくわからなかった。
それでも、「ライセンスになるから永久保存版よ!
こっちの方がアナタにあってるかも。」と勧めてくれている。

午後、早速連絡が入った!
受講できることになった。
何をこれから受けるのかよくわかんないけど
私に合っているって言うし、無料だし、無期限ライセンスだし
オッケ、やっとこっ。

DSCN0932

HACCPとは、コレ、実は英語の略で
Harzard Analysis and Critical Control Points
検索してみると、ハサップと日本では呼ばれるそうだ。
ほんのここ最近コロナ禍中の2020年の6月から義務化されたそうだ。
新しい資格なので日本では馴染みは少ないかもしれない。

イタリア語だと
analisi dei rischi e dei punti critici di controllo
となり、2006年から食品に関わる職業の人たちは
パートでもこの資格は必須で、雇ってくれない。

こういう危険を察知しながら規定をつくる動きに関しては
ヨーロッパは断然日本より進んでいると思うし感じる。

世界保健機関WHOとか国連食糧農業機関FAOが
合同で運営しているそうで、食品規格運営委員会の発表では
国際的に認められていると日本語サイトにはある。ワオ。

イタリア語で発行された認定証明書になるが
日本のHACCPのサイトを読んでいると全く同じ内容なので
日本でも有効かもしれない!と浮かれているw

イタリア語読みだとアッカアーチーチーピーと呼ぶ。
日本で説明したいときはハサップねw
YouTubeのことをイタリア語でユウトゥッブと読むw
日本で恥かいた。明治時代の人かって言われちゃったww

Brindisi

私が通い始めようとする前日、ロックダウンとなった。
応募した講座は、トータル90時間もある。
そういうわけで初日の4時間は申請している最中だったので欠席。
それでもけっこうな時間数あるし、講座運営事務所は
即リモート授業にオーガナイズし直した。

田舎者の私は、ネット環境が良くなかったため
許可をもらって教室に出向いていたが
講師は別の部屋で、それぞれにPCをのぞきながらの授業。

リモート授業って...頭に入らない...集中力欠ける...
画面の隅っこには、講師に耳を傾けながらも
顔を整えている私がいる...
ときどき誰かがマイクのオフ忘れで
雑音がはいって何言ってんのかわかんない...

そうだったのか...やっとわかった。
子どもたちの学力向上心が失っていく事実。
ミーティングなんかだったら会話してるからまた違うのだろうが
一方的に聴いてる授業って、結構辛いものがあった。
うぅ、コロナめ!

Bar

画面の向こうでは、開業の授業をしていた。
今まで考えたことなかったから難しかった。
法律のことだったり給料のことだったり経営のことだったり。

そこでようやく私が得ようとしている資格ライセンスがわかってきたw
それは、日本語だと食品衛生責任者というものだった。

イタリア語だとex RECがまだお馴染みなようで
SABといっても、は?となることが多い。

ちなみにex RECはもう無くなって
Registro Esercenti il Commercioの略だったそう。
exは前とか元などの意で
商品取引登録というライセンスで飲食店が開業できていたそう。
ま、昔のことはどうでもいい。

現在イタリアで飲食店を開業するには
このCorso SABに通うことが義務付けられている。
Corsoは講座の意で、SABはひと単語省かれつつも
la Somministrazione e commercio di Alimenti e Bevande
直訳だと飲食取り扱い商品取引みたいになるのかな
分かりやすく言えば日本の食品衛生責任者であり
食品を製造・販売ができるライセンスとなる
一回ぽっきりがんばれば
永久に利用できる資格ライセンスなのである。

今回付属しているHACCPの部分は
5年後、Complesso(トータルという意かしら)
食品衛生責任者ライセンスを持ってる人用のを
更新しなければいけない。てか、更新した方がいい。
雇用されている人はSempliceというシンプルタイプを。
それだ!私はHACCP Sempliceを取りたかっただけなのに...。

DSCN0872

80%HACCPの内容を繰り返していたような気がする。
20%その開業するにあたって
経営者が知ってなければいけないこと。税金とかさ。

HACCPは、危害の分析とそのリスクポイントの判断と改善
予防をコントロールすることで、消費者の健康を守る。

原材料から最終製品が仕上がるまでの全工程において
微生物の混入や食中毒などを引き起こすだろう要因となる危険性を
予測して防止するために徹底した管理や記録などをすることを
義務付けて、万が一問題が発生した場合には
追跡ができる状況をつくるという目的なので
人間のモラルがあれば話はついていける。

大人になって、母業という仕事している人なんかも
とっても入りやすい内容なので覚えやすい。
何しろ生活に便利で必要な知識なので
家庭科の授業でHACCPでも教えてほしいぐらいだ。

農園などの生産者も必須資格なので
SABはなくてもHACCPはもっているそう。

運転免許みたいに一度覚えれば
あとは個人個人で状況を判断してコントロールしてください
みたいな、あなた次第で命は守れる!という
どこか今のコロナにもいえるような...

日常で知っていると役立つだろうなという話を
時間をつくってブログにレポートしたい。
こうすることで、また自分が勉強になる。


つづく


講座の様子と試験の様子は後編で!


・・・・・・・・・・・・・・・


【お知らせ】

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Frittelle

アレルギーってなんなんだろう?

アレルギーとは、体を守るための防御システムとか
異物の侵入で抗体ができた免疫反応とか
不快な病気...そんなふうに辞書やネットでは説明される。

なぜこの不快なアレルギー疾患てみんながもつようになったのか。
住環境、食環境、大気汚染など生活環境から受ける刺激が
鍵となっているそうだ。

住環境の変化だと、日本の気候は昔
木造に土壁で隙間風ってのがピッタリだった。
しかしマンションが増え木造家屋が減少し
ハイテクな窓の高気密性で外気を遮断し
冷房・暖房に頼り快適な暮らしが過ごせるようになった反面
毎日がぬくぬくな一定気温に保たれたワインセラーならぬ
人間セラーにダニが寄生しはじめ
ダニ混じりのホコリアレルギーが増えたのだそう。

イタリア様式だと外気温との遮断に
80cmの壁と小さな小窓たち
それが室内の保温システムだった。
今の建設では節約の節約で30cmしか壁の厚みはない。
気温の調整は結局冷房・暖房機に頼らなくてはならないので
締め切りの状態も多いであろう。
締め切ることで室内の酸素は足りなくなり壁にカビが発生する。
それだけではない。
体調にまで倦怠感や頭痛という症状がでたりする。
住宅アレルギーはとどのつまり現代病である。

食生活の変化では、早食い(ドキッ)
食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べる食習慣の乱れ
食品添加物の過剰摂取
良くも悪くも保存・栽培技術の向上で旬がなくなっちゃったこと
量と形と一定生産を優先した規制の緩い農薬食品の積み重ね
などなど、子どものうちからアレルギーや病気になってしまう原因に
子を産む以前の、大人の食生活とか妊娠中とか早期離乳とか
繋がって関係しているそうだ。
食品アレルギーもとどのつまり現代病のひとつであろう。

どれもこれもアレルギーや成人病は、自分の意志と
世の中のトータルマーケティングにのみ込まれちゃったようにおもう。
体質的に遺伝もあるけれど、そういう体質に変化させてしまった。
あまり言葉にしたくないけれど、大人が次世に負担をかけている。
それに気がつくと、かなりセーブした生活ができるとおもう。
世界は地球環境問題で急いで対応しはじめているが
少女グレータトゥーンベリが騒がなければ
大人は一丸となって動けなかったことは、自分も恥ずかしい。



EU基金トスカーナ州主催の食品衛生管理の講座で
衛生と安全というテーマの中のアレルギーの項目があった。

ここでは、アレルギーとは疾患の
その原因を知っている上ではじまっている。

アレルギー患者の精神面そして支える家族の生活の質にまで
強く影響をもたらしてしまう疾患である。
さらには、アレルギーに費やす費用は少なくない上に
医療機関への診察が増え続けている傾向にある。

このライセンス講座で重要なことは
食品アレルゲンの記載の明記を確実にすることで
アレルギー反応の危険性を抑えることができる。...ということで
ラベルへの食品アレルゲン表記は法律で定められている。
輸入品はイタリア語表記が義務付けられている。



そして、麦類に含まれるタンパク質の一種グルテンが引き金の
自己免疫・遺伝性疾患のCeliachia(セリアック病)のための
グルテンフリーの明記の義務。料理や保存での注意点。

セリアック病とかグルテンフリー、最近よく耳にするようになったのだが
それは、2005年に法律でセリアック病への配慮がされたことだ。
セリアック病て小麦が主のヨーロッパ食文化には辛い。

イタリアのサイトで調べてみると
このイタリア40年間の食生活で小麦摂取量の増加から発生..
というよりも遺伝的なことの方が強いようだ。

人それぞれ弱いところって誰しも持っている。
内臓が健康であってもメンタルが弱いでもなんでも。
彼らは小腸が過敏で、炎症しすいということなんだとおもう。
それに相まって、食生活の変化も重なってきたんだろう。

幼少期で発見されることもあれば、成人になって知ることもある。
今となっては検査が容易となって発見されやすいだろう。
発見されることで、早くから対処ができる。
そのまま知らずに過ごしていると、骨粗鬆症・不妊症・流産
低身長症・インシュリン欠乏性糖尿病・自己免疫甲状腺
脱毛症・腸の悪性リンパ腫・てんかん、などなど
実は小腸の機能の大切さを思い知るような
様々な病気を引き起こしてしまうそうだ。

上に並べた病気はセリアックを放置した場合におこりうる。
セリアックを知る第一歩は、なかなかに見過ごしがちな
下痢、離乳食終了後成長がとまるとか
成長したあとの症状は、貧血
血液検査の血清項目でわかるそうだ。



あまり詳しいことは学ばなかったが、資料にはざっと説明されており
それを読んでて、自分や家族に思い当たる節を考えていた。
なぜなら、ちょっと小麦粉料理が多いな、と思うからである。

カーニバルで騒げない分、おウチカーニバルと題して
カーニバルお菓子Frittelleを作った。
いろんな種の自己流調合小麦粉 200g
4gの重曹入れたけど、レシピはベーキングパウダーBIO 1袋
卵 2個
砂糖 40g あとでまぶさなかったらもうちょっと多めに
あのBioのオレンジの果皮と果汁 1個分

コツ。
液体過ぎたら小麦粉で調整して。
なぜかというと、液体過ぎて形が丸く揚がらないの!
低温の油で揚げる。
すぐ色がかわってくるので、低温でじっくり中まで揚げる。
少年に、つまみぐいされて発見。
「お母さん、中にクリーム入ってるよ。」 え?!

DSCN9433

それから、食品に含まれているアクリルアミドも
知っておくと便利かもしれない。

アクリルアミドって、アミノ酸と糖類が、焼く・揚げる・炒めるなどして
120~150℃に加熱されると化学反応をおこして
新たに味とか香りが誕生し、さらに褐色し
そこでアクリルアミドができるんだそう。

アミノ酸や糖類って、ごくごく普通の食品で
穀類・イモ類・野菜類に豊富に含まれているんですって。
加熱することによって、食品の消化も良くなるし
有害な微生物も殺菌されるので、加熱は普通の行為である。

アクリルアミドがうまれる可能性の強いものとは
ポテトチップス、フライドポテト、ビスケット、ケーキ
柔らかいパン、固く焼いたパン、そしてコーヒー。

うぅぅ、我が家の食卓ではないか!
ポテチはあまり食べないけれども
ポテトはオーブンで焼く。しかも好き!
小麦粉でお菓子つくる。しかも大好き!
パンもがんばって焼いたりする。なかなかイイときもある!
エスプレッソコーヒー、毎日朝食と昼食の後2回飲んでる!

そのアクリルアミドを大量に摂取しているとどーなっちゃうのよ!
その適度な加熱を超えて発生してしまったアクリルアミドは
発ガン性物質と国で認めたために、指導をはじめたのである。

食に関わっている職業だけの問題ではなく
家庭の食卓でも気をつけたい項目なので、シェアしたいと思う。

なかなか難しい注文なので、EUはできたら..と勧めている。
焼きすぎず、きつね色になったらストップ。
濃い茶色まで焼いたり揚げたりしない。
ジャガイモは冷蔵庫、それ並みの冷たいところで保存すると
糖分が上がるんだそう。
すると熱を加えた時にアクリルアミドが発生しやすいので
暗くて涼しい場所で保存をする。

発がん性物質なんて世の中にはゴロゴロあるので
こればっかり気をつけても仕方がないのだが
ある一つの注意点として頭に置いておくといいと思う。

水を使った調理法...煮る・蒸す・茹でるは
断然アクリルアミドを抑えることができるそう。(ネット調査)

この歳になっても勉強になることはいっぱいある。
道徳心があれば問題は解きやすい。
それは、生きている上でいろんなことを関連付けさせて
気をつけて生活していれば、衣食住、環境、自然が
トータルであることに気づく。

こんなライセンス、飲食業以外必要ないって農主に言われたけど
生活の向上にまた目覚めた学び、と時間の無駄には感じない。
機会があれば、他の項目も紹介しようとおもう。


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先日、Montespertoliモンテスペルトリという地名の自治体が後援で
トスカーナ州のあるオリーブ業協会が主催となって
土地のオリーブオイルを良質に売り出そう!プロジェクト講演会が
コロナ禍だからFacebookのLive配信で開催された。

SNSで拡散していく手段は、今やもう
これしかないんじゃないかというくらい
基本中の基本の手段となってきた。
個人の投稿は生活の共有、企業の投稿は宣伝
協会などの投稿は活動報告など、こういったことを丸ごと含めて
マーケティング化したSNSの勉強会でもあって
伝統的献身農家さんを導いた風でもあった。
誰でも参加型、すごくいいと思う!

こういった勉強会や講演会は、同じ意識の仲間が言い合っても
仕方がないんじゃないかと私は思っていた。
だって知識も意識も目標も興味も全部同じなんですもの。
そういう同じ意識の仲間が講演会を開催して
タイプの違う人たちを導き、異なる世界をアプローチしていくことが
講演会の意味があるんじゃないかなぁと私は思っていた。

無農薬・無添加、有機栽培や伝統的ローカル食品
エコでサスティナブル、地球環境と我々の健康を守っていく会など
実は勉強会講演会はたっくさんあっちこっちで開催されていて
農業の世界に入りたての頃、興味をもって参加していたが
あるとき、聴衆者がいつもと同じメンバーだっていうことに気がついた。
勉強会でも新鮮味が薄れてきた。

それは、会員制の活動で一般人が参加をすると
会員にならなくてはいけなかったからである。
有料会員になることで資金となり、活動が運営されていく
それはごもっともなことである。

しかし、知識というのは共有してこそ
改革に貢献できそうな気がしてならない。
知識を得る場をもっともっと簡易にして
最終的にどこかで販売という形で資金を得るのが良さそうだなぁと
このライブ講演で思ったし、知識を撒くことで
良質な商品を産み、土地とか郷土いう資産を守ることが
敢えて、資源とか資金になっていくんじゃないかなぁと
私は思い耽りながら聴いていた。。

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農業関係なく私たちオーガニックエコチームは、品質改良や農薬
といった形で突き進むと、産物や土地が自力で養えなくなるよ
と謳っている。サスティナブルではないよ、と。
むしろ虫や草はもっともっと凶暴となり
気候が変動していくことを私たちは恐れている。
そして人体も五感も鈍感にさせ
内面で判断せず表面で判断する、嘘の世界と化学の世界が
拡がっていることに気づいたのである。

近所の農家は、何軒も何軒もオーガニックではない。
彼らの言い分を聞いていると、彼らなりに主張がある。
それは二つ、一つは自分チの家計を守ること
つまり、リスクを追わず安定した生産=収入を得ること
もう一つは、今やもう農薬も化学も良くないことはわかっていても
政府や自治体が制限しない限り使い続ける
と責任転換していることにある。
たいていこの手の農家は、代々的に継承してきた
研究心や改革心の薄い、収入を一番に置いている方々に多い。

こういう彼らを振り向かせるにはどうすればいいのだ。
とにかくオーガニックの団体が運動をして活動をしまくって
政府や自治体に届かせて響かせて注目させなくてはいけない。
それが、勉強会や講演会で、知識の共有と拡散なのである。

そういうところはヨーロッパの民は行動的なのでトップに響きやすい。
そしてトップは聞く耳があると思う。だからEU基金や管理下で
養成講座などがたくさん支援されているのである。
それでもまだまだ。
もしかすると日本より進んでいるかもしれないが、まだまだ。

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さてさてさてさて、やっとここで、どんな勉強会になったか
私に響いたことをざっくりレポートしておきたいとおもう。

オリーブ栽培部門からは

放置化されたオリーブ畑をきちんと管理して
外観的環境を整え観光地化させる。

気候変動に伴い、オリーブの油分の形成に必要なときの
水分を人工的に整備する。

オリーブオイルではなくエキストラヴァージンオリーブオイルの生産

伝統技法より最新技術を活用する

オリーブの搾油時に排出されるSansa(かす)や葉などの再利用

DSC06454

オリーブオイルの鑑定士協会のオリーブオイル部門からは

2020年、油分の形成時に降水量や気温が適してなく
オリーブの実はたくさんあったのにも関わらず搾油率が悪かった。
そして、オリーブの油分や成分を獲得する収穫のタイミングは
重要であるということ。

水分や殿を除去して美味しさを長持ちさせる
フィルターで濾した方がいい理由など。

DSCN8675

マーケティング部門からは

土地や手法を評価するDOPやIGP、BIOなどの商標の利用

ここではじめて、SNSを上手に活用する方法として
BLOGの活用なんかを例にして説明していた。
彼のリサーチでは、Google検索でオリーブオイルに関して
どんな検索がされていたか。 ほぅ、これはおもしろい。

»» オリーブオイルとエキストラヴァージンオリーブオイルの違い
»» エキストラヴァージンオリーブオイルはどのようにできるか
»» エキストラヴァージンオリーブオイルて本当に一番健康なの?
»» 最高に完璧なエキストラヴァージンオリーブオイルてあるの?
»» オリーブオイル石鹸てあるの?

世界的なものかイタリア国内だけの検索かはよくわからなかったが
このような検索が頻繁にされているということ
つまり、人々はこんなにエキストラヴァージンオリーブオイルに
興味を示しているんだ!ということを伝えたかったようだ。
そして、地中海料理の食事療法として
オリーブオイルが紹介されているブログなどが
いっちばん閲覧率が高いという。
口コミだけではなく、ブログを含むSNSをどんどん活用して
Seeding...コミュニケーション密度をネット上で蒔いていこう
という現代的なマーケティング法を力説していた。

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コスメ部門では

石鹸だけでなくシャンプー、ボディシャンプー、クリームなどなど
起床から寝床までオリーブオイルは存在している、と。
平和の象徴オリーブの樹、健康、美容と
Benessereベネエッセレ幸福を伴う壮健さのある古来からの樹と
古来からのオリーブオイルを伝承していこう、と改めていう。

DSC06359

最後にトスカーナで活躍する星付きシェフたちからの
オリーブオイルを引き出したレシピの披露。
ここでは、トスカーナらしく豆料理を
もう一人のシェフは、オリーブオイルを混ぜ込んだジェラートを

意図的には、講演も料理もごちそうさま!というシメであるw

Oliva nell'autunno

もうちょっとリズミカルな講演だったら
YouTubeに残しても良さそうだ。
それこそBLOGにまとめて残しても良さそうだ。

今回のオリーブ業講演会は、オーガニック推薦!ではなく
地域興しがメインだけれども、オリーブ文化の国と土地を守る
地産地消のメッセージも大いに発信している。

近頃私も、セミナーや話し方や人の好感度やテーマなんかを
研究しているのだが、やっぱりネットで勉強できることは助かる。
無料でこんなに教えてもいいの?て思っても
結局の所実践するのは自分だし結果を出すのは自分で
自分の性格で表現するんだから、無料だっていいのである。
自分が向上していくなら、無料で発信している人は
自身以外の人のために貢献しているのである。
それが今自分にできることってやつなんだとおもう。

人それぞれのスキルで発信できる世の中は
ずいぶん楽しくなったなと想う
コロナ禍真っ只中の今日この頃なのであるのである。



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