大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 畑 ORTO

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猛暑、激暑、酷暑、極暑、災暑...
どの言い方があっているのだろう。。。
そんなものはどうでもいい
暑い、暑い、とにかく暑いのだ!

夜というのか夕方というのか、まだ日は落ちてない20時頃
セントラルヒーティングのデジタル気温計は
日陰35℃をさしていた。。。

その気温計の日陰31℃になったら
家中の窓を全開するようにしているのだが
20時過ぎても窓が開けられない。。。

そろそろ開けないと、息が詰まってくる。
なるべく火を使わない料理をしたって
においはだんだん充満してくる。
北側だけそろそろ開けることにした。

で、夕飯を食べるときには、暑かろうが窓を全開にして
外で食べてる気分だけ味わう。
西日にサロンや庭があるデメリットは
なんと、真夏なのである。。。

友を呼んでの会食は、夕日から夜にかかって涼しくなるが
家族の夕飯にかかる時間は、15分だ。
庭があって藤棚があってよしずもあるしテーブルも椅子もあるが
今年は、いまだかつて外で食べていない。
暑いのと、夕日の頃は蚊が飛び回るからだ。

我が家は、大きな窓をいくつも、良いのか悪いのか西側につくった。
家の中にいたって、なんとなくテラス気分は味わえる。
サンセットテラス。。。

その夕日を眺めながらの食事をしていたある日
落ちていく太陽は燃えるように赤く
霧のような煙の中に浮かんでいた。

全国ネットでも州ネットでもニュースで確認したところ
トスカーナでも住宅に近い大きな山火事があった煙が
風で北トスカーナを覆っていた。

我が家の近所でも、きっとタバコのポイ捨てであろう道路脇が
野暮火事で黒くなっている箇所が点々とある。
消防車のサイレンも頻繁だ。

ヒトへも節水中なのだから火を消す水こそ節水したい。
こう干ばつで草木が乾燥してきて燃えやすいこと
良いのか悪いのか風はあって、火が飛びやすいので
とにかく私たちの行動をまず気をつけること
と消防隊員は静かに話す。
摩擦など自然発火もありえるので注意しましょう
ということだったが、狂った放火魔にも目を見張らしたいところだ。

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この暑さは、2003年以来とニュースでもあちこち耳にする。
私は、20年以上イタリアに在住するが
2003年以上だとおもう。
だって5月からずーっとだ!
んで、今のところまだ猛暑は終わる気配がない。
少しでも雨が降ってくれれば。。。

2003年の猛暑の記憶があるのは
7月に口頭試験(外国人用)の普通運転免許を取るってんで
あの頃は二人暮らし用のアパートを探している最中で
夫の実家の夫が過ごした子ども部屋に転がり込んで
3ヶ月ベットの上で猛烈に毎日毎日そして一日中
ずーっと勉強していたものだった。

夫は仕事に行っていて、私は閉じこもって勉強するが
義母が、隣の夫の弟の部屋の窓を開けたり
各階にあるトイレ付シャワールームを掃除しに来たり
というわけで、毎日ある時間になると顔を出し
姑と嫁のおしゃべりがはじまるのである。

そこでよく義母の生まれ育ったバジリカータ州の山奥の生活
もし家を建て直すとしたら...の夢の話
今は亡き義父の愚痴
を聞いていた。ときには3時間越えのときもあった。

義母は外出をしない人であった。
でもおしゃべりをしだすと止まらない。
嬉しそうだったし、私も山の生活の話は
想像をしながら聞け、まるで映画か本の中のようで
勉強の息抜きをしながらも楽しく聞いていた。

きっと、息子以上にいろいろ話をしてくれたかもしれない。
親子って、そうそう話をしたりしないものね。

あの時、おしゃべりができてよかった。
今義母は、山の方のプライベートのグループ施設で
なんというのだろう...仲間とケアの方たちと暮らしている。

そう、その夫が過ごした子ども部屋は3階の西側にあって
午前中涼しいので義母は用を済ませに来ていたのだ。

午後、お昼ご飯の後ぐらいから猛烈に暑くなる。
シャッター風の雨戸を下して、窓は開けっ放しにしていたが
それがいけない...まだ若かった...
熱風が充満する中、私は汗だくになりながら
午前中勉強できなかったことにちょっと後悔もしながら
過ごしていた2003年の夏なのである。

久々のマニュアル車に緊張プラス猛暑で、手のひらは汗でびっしょりだ。
タクシードライバーのように白い軍手を買ってきてはめて
後ろのガラスに P と手描きのA4サイズの紙を貼って
練習していたのをよく覚えている。
Pとは、Provaプローヴァ この場合 練習中 の意。

ちなみに、その当時のイタリアでの普通運転免許取得の話をすると
年によっては、日本の免許書をイタリアの免許書に交換もできたそうだが
私は、ときどき日本に帰国したかったし
そのときには、身分証明書としても使いたかったので
実際のところどうなっていたのかわからないが
日本の免許書は失いたくなかった。

それまで毎回の帰国で国際免許を発行してもらっていたが
一年ごとの更新であったりとそれはそれで面倒だったし
移住の意思がかたくなってきていたので
イタリアだって身分証明書としても扱われる普通運転免許書を
取得することにしたのである。

交換制度は2003年にはないものの
外国人は、百問三択していくペーパー試験ではなく
口頭試験で、イタリア語だけれども自分が言えるレベルで
答えていく方法であった。
しかも一人ずつ呼ばれて試験をするのではなく
そのときは、アフリカ人の男性と一緒だった。

アフリカ人の方も私並みのイタリア語だったと記憶する。
でも、私ほど用意してなかったのだろう。
間違いが多かった。

私はなにしろ日本人なので(!)暗記の仕方がニッポン人流だ。
口頭試験なのに、問題集やテキスト本をほぼ丸暗記している。
あ といわれたら い とすぐ返せるのである。

2,3問出して答えるスピードと正解力があれば
5問ぐらいで終わる。
間違ったり迷ったり悩んだりしていると
チャンスをくれているかのように何度も質問される。
が、そのアフリカ人の男性であった。

彼が合格したかどうかはわからなかったが
口頭試験の次は、実技試験だ。
個人で応募しているので
個人でブレーキが両座席にある専用の車を手配して
それで試験をしてもらうのである。
当時、その専用車のレンタル費用は80ユーロだった。
よく覚えている。ちょうどリラからユーロに変わった頃あたりで
なんだか忘れられない。

この普通免許は、125㏄までのバイクや普通自動車が運転できる。
更新は、10年ごとの誕生日。
簡単な目の検査と質問診察、目当てのお金を払って、おわり。
免許センターとか警察での更新ではなく
自動車学校とかでの更新だから、値段もまちまち?!
あぁイタリアよ。

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私は家からスクーターで15分のところに今勤務している。

朝、丘の上はうっすらピンク空で満月が涼しい顔で浮かんでたりする。
さらに朝顔みたいに涼しい時間に涼しそうな色で咲くチコリが満開だ。
スクーターだからけっこう分厚いジャケットを着なければ寒いほどだし
視界からも涼しくなる要素がいっぱいあるのである。

帰りは、熱が大地からモワモワと体に当たり
絵を描くならオレンジ色に塗りつぶしたくなる暑さだ。
早朝と午後で20度差はありそうなほど。

何度もいうが、午後、猛烈に暑いが、風は吹く。
だから乾燥しているので
アジアのような30℃で汗が噴き出す蒸し暑さはない。

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そうだ、7月といえば、小さな洋ナシPera Cosciaの季節だ。
ちょっと緑の内に食べると
さっぱりしていて日本の梨風味だと私はおもう。
熟してくると塩系のものとマッチする甘さが増して
噛み応えも柔らかく、その塩系の例えばチーズなんかの邪魔にならない。

管理しているオリーブ畑の中にあるナシの樹を見に行くと
わんさか成っている!
これは、はじめての出来なのではないだろうか。
実は大きくて豊作だ。

農業士養成講座でじつは果樹も習っているが
ブドウやオリーブほどではなく
それでも、実が成る芽と枝を教わった。

冬の剪定のときに、上へ向いている徒長枝を除去し
下へ垂れさがろうとしている枝を残した。

下へ垂れさがるということは熟そうとしている枝なんだそう。
だから確実に実はなる。
実のなる枝はオリーブのように3年ぐらいかかる。
それは芽をみればわかる。
そのへんは、リンゴと同じで、同じ剪定でよいのだそうだ。

日の当たりの良い実は、赤くまでなっているが
裏を見るとまだ緑だったりする。
全体的に緑なので、それでも薄黄色がかったものを選んで
洗ってそのままスライスして、干した。

イタリアのレシピには
スライスして茶色くなるのが嫌だったら
レモン汁をかけるのも一つの手段だそうだ。

しかし、レモンのすっぱさがやっぱりうつっているので
それはもう好みの判断であろう。

一日天日干ししただけで、もうカリカリで小さくなっていた!
翌日の極暑の午後もう数時間干したけど
干せば干すほど固くなるので、この猛暑には
あとは、家の中でそのままザルの上で
つまみ食いをしながら乾燥させて瓶の中で保存。

噛んでいる内に甘味が出てきておいしい!

ドライにするメリットは、保存だけでなく
ビタミンやミネラルが生よりぐんと上昇することだ。
まさしくも歳を取るにつれて必要な成分。

オーブンや乾燥機でやる方法ももちろんあるけれども
この猛暑、激暑、酷暑、極暑、災暑にやらない手はない。

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今日の一曲。





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一つ気づいたことがある。

満月に近づく5日ぐらい前から満月まで、顔がむくむ。

太っちゃったわ・・と毎回焦り、もしかすると

水分が足りないのかも!と水分で満腹感を保持したり。

しかし、ある日突然むくみが治まる。

バイオダイナミック農法カレンダーをみると

満月が過ぎた日なのであった。

そう、畑の操作も、満月に近づく頃に肥やしたり種蒔きすると

効果がでるように、私たちも食べると太りやすいそうだ。

その分、サプリメント効果はでやすくなるので

ミネラル摂取はこの時期多めがいいかもしれない。

もちろん食材からで十分。

随分わかりやすい体になったなぁ。

でも、家の族の男子は、むくんでいるワタシに気がつかない・・


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満月から月が欠けはじめた、そして

Luna Discendente(月の黄道上下降期)もギリギリの週末

雨が降る前日だよそれも

トマトを120本ほど植えた!

1月末その満月に近づく頃、種をポットに蒔いて

ポカポカサンルーム風な部屋を提供し

たまに水を与えたり、空気の入れ替えしたりして

母はずっと見守ってきたのである。

その子ども部屋に引き締めあった成長期の息子たちを

独り立ちさせた感の母であるw ふぅぅ、ご苦労。


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隣人からペペロンチーノやらオクラの苗を頂いた。

栽培の話をしていると、驚きの証言を言い出した。

趣味的本業で苗をつくったりしている隣人は

ポカポカサンルームならぬ、植物育成LEDライトを

14時間当てて育てているという。

私が驚いていると 「え?知人なんか24時間当ててるってよ。」

「なんでライトが必要なの?」

「早く育つじゃん。」 ・・・・・・。

そうか・・店で売られている元気な苗は、ライト育ちなのか・・。

きっと土も肥料たっぷりだろうし

殺菌作用の青い銅とか吹き付けられてるし。

ビニールハウスだけではなく育成ライトも当てていたとは。

それではスーパーの鳥肉の飼育と同じではないか。

確かに、種を春だからと今地上に蒔いても

食べられるのはいつのことやら

だから私は、ポカポカサンルームで冬に蒔いてジワジワ育て

外気温を見計らって大地に植えても

濃厚なトマトが食べられるのは、7月に入ってから。

8月にトマトの旬が来た!というプログラムである。

トマトが大好物なイタリア人夫には8月まで待ちきれない。

肥料は、最初のポットの土作りにコンポストを混ぜるだけ。

あと大地に移植するとき、その自家製コンポスト土を混ぜる。

超無農薬の有機栽培だけれど、実は小さいけれど

濃厚で美味しい自慢のトマトが毎年出来上がる。

そして、自然農法の知恵をお借りして

永久畝に落ち葉や刈った草をこんもり置くだけで

カチカチだった粘土質の土はいつも湿ってて

微生物がいっぱいいそうで、柔らかい土を保っている。

と、植えながら嬉しかった。自然農法の土作り効果アリ!


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そのトマトの移植日、5月の2週目の日曜日イタリアは母の日だった。

「今日は何の日だ?」

と、私が質問しないと、家の族の男子は知らない振りをしている。

「今日は、母の日なんだよねっ!あとはよろしくっ!」

SNSの他人の母の日シーンに感動し

私も感動してみたいなぁぁぁと少年に伝えた。

小学生までは、学校でいろいろ作ってきてくれたのに。

そこで今回は、ハート型ピッツァつくりに少年が精を出してくれた。

わーカワイイ!

「あのさ、今日、お母さんに言わなきゃいけないことがあるよね?」

「なに?」 ・・・・・。

「母の日には、フツー、お母さんありがとうって言うんだよっ!!!

「お母さん、ありがとうw」って逃げていった!


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食事の後片付けは、少年がやる!って言ったのに

お父さんがやる!ということで、少年がしょんぼり外に出てきた。

でもトマトの移植は手伝わない。

自転車で遊びに行っちゃったので

逆に静かにトマトの移植作業に集中できた。

一日の終り、少年がほどよい強さのマッサージをしてくれ

気持ちよく眠ることができたとさ。


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夜の雨の自然農法のトマトたちは元気にシャキッとしていた。

水をやることはない。

刈った草や藁を土に敷くことを

イタリア語でPacciamaturaパッチャマトゥーラという。

日本語ではマルチングというそうだ。

でもプラスチックフィルムではなく、落ち葉や刈草、藁

剪定時に出てきた枝のチップなど、有機にいこう。

この方法で、地面がほどよく保湿し

雨水だけで十分となるのである。


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もう一つ気づいたことがある。

ブドウの芽掻き作業で、突然アレルギー症状が出て

くしゃみ、鼻水、目がかゆい

ブドウの木の周りに生えている草を触っているからかなぁと

自分で作ったガーゼマスクとUVメガネをしてるのに

くしゃみ、鼻水が止まらない。

なんでだろう・・と、農主にいうと

オリーブの開花が始まったところがあるという。

開花予定まで10日から2週間早い。

私はオリーブの花粉アレルギーだってことは検査でわかっているけど

すごい反応。

随分わかりやすい体になったなぁ。

お手製ガーゼマスクはきっと薄かったんだろうな、と

ヴィンチの自治体が配ってくれた

コロナ対応マスクをしてトマトの移植をした。

スゴイ効果覿面!

近くで草も刈っていたけど、なんのその。

コロナのミクロン菌をシャットアウトできるぐらいだから

花粉なんて入ってこない。

鼻の部分のワイヤーもイイみたい。

息苦しいし汗をかくけど、くしゃみ鼻水が出てこない!

息苦しいだけに、怒鳴れないw

作業のあと、マスクを取ると

ワイヤーの下と小鼻が黒くなっていた!

家では、のどと鼻を塩水で洗って

毎日作業服は洗濯して

寝しなに、オリーブオイルと蜜蝋でつくったコールドクリームに

ユーカリのスースーするオイルをちょっと加えて

鼻の周りにつけて、ティッシュかぶれと息の通りに。

花粉症対策って、コロナ対策と同じだったんだ。

さすがにゴーグルつけて一日中野外作業はできないけどw

私のオリーブはまだ開花していない。

でも今にも咲きそうなほどぷっくりしてきた。

ツブツブの時がいちばん可愛らしい。



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向こうの方で黄色いボンボンが満開してて

重そうに垂れ下がっているではないか。

3月8日の女子日が春のミモザの風物詩だったのに。

一ヶ月強も開花が早いのだ。

確かにキンと冷えない寒さは、温暖とも言えるであろう。

2月3日までの冬の土用はイタリアでも同じ

季節の変わり目として天気がぱっとしなかった。



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私はたいてい2月からオリーブの剪定を始める。

こんな温暖であればもっと早くからできるが、油断は禁物。

突然寒い日が三日間だけやってくるなんてことも無きにしもあらず。

その間に、寒さにも強い植物の剪定をした。

藤や洋ナシ、バラ、お隣から頼まれている垣根とか。

ローズマリーは現在開花真っ最中なので

花が散った春先に剪定しようと思う。

一本の小枝から移植したローズマリーは、とーっても大きくなり

剪定で樹形を整えていきたい。

そこで出てきたローズマリーの葉をオイル漬けにしようと勉強中。

美容にとーっても効果があるんだそう!



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そんな合間に、畑やポット用の土作りをせっせこと始めた。

雨が降ってきては土が濡れて掘ることも集めることもできない。

落ち葉を集めたり、剪定した枝を小さく刻んで

自然農法の畝の上に散りばめた。

人工的に森のような土作りを目指している。

もともと畑という行為は人工なんだから、土作りも人工なんだけど

化学を使わないという手段をとりたい。

落ち葉が一番いい土を作るようだ。

隣の荒れ地に柳の木がでんっ!と生きている。

そのうな垂れるような垂れ下がる柳の木の下は

何年越しかの落ち葉が降り積もり

ふさふさの落ち葉の絨毯が敷かれている。

ふさふさの表面の落ち葉をどかしてみると

理想的な森の土、ふさふさの微生物だらけの土があるのである。

ここほれワンワン状態で、数平方メートル

その良質化した土をゲットした。

本来の粘土質は、ウチの畑と同じ土の新規ブドウ畑予定の

掘り起こして撹拌されたサクサクになった土を

ちょっとだけいただいて混ぜた。

粘土質は保湿効果があるが固まるとカチカチになるので

サクサクの状態で腐敗土を混ぜると適度にいい。

というわけで、溜まったあるだけの我がコンポストを混ぜて。

それと、ほんのちょっと暖炉から出たミネラル成分の灰を混ぜて。



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さらに数日土を寝かせた。

その間にバイオダイナミック農法のカレンダーが届いた。

やっぱりこのカレンダーが使いやすい。

書き込めるし、見やすい。

1月のLuna Ascendenteルーナアシェンデンテ

葉っぱの日に、バジリコとパセリとシソを

果実の日に、トマトの種蒔きをすることにした。

私はポットに種を蒔いて、簡易ビニールで20℃を祈って栽培する。

外気温が20℃以上になってきたら、自然農法の畝に植えていく。

種からダイレクトに畝に蒔きたいが、ならないリスクが高すぎる。

まず発芽気温と食べごろを見合わせると

人工的操作が必要である。

小さな自家菜園なので自然に合わせた農法を研究したい。

それでも芽が出るのは何日も先。



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その簡易ビニールハウスには、野放しのナメクジがたくさんよってくる。

ポットの場所を高くしたり、塩を周りに撒いたり

いろんな対策をしたがお手上げだ。

ホニャホニャの新芽は甘くて柔らかくって彼らの大好物で

小さな双葉を食べちゃうのである。

食べちゃったら、枯れちゃう。

葉っぱが植物の呼吸器なんだから

それがなくなっちゃったら死んじゃうのである。

しかし!去年から大成功している対策は!!!

囲んだ板の隙間を灰で埋め尽くすのである。

セメントでも塗りつけているような感覚で。

灰は、ミネラル成分でちょっとだけだと栄養になるが

野焼きと同じで、灰の持つ強烈なアルカリ成分で

草を焼いてしまうのである。

その強烈なアルカリ性と

体にくっついて嫌だろう粒粉ということを利用したのである!

だから塩だって買う必要ないし

家の暖炉からの灰だけで、ナメクジ対策に成功したのである!

退治をするわけではない。予防であることが理にかなう。

ポットは布のようなコットンを敷いて

大地からの草がポットへの侵入を防ぐ。

ポットはほぼ大地にダイレクトだから土が湿っていて

そして土の温度をダイレクトに感知することができるのである。

それから、それから。

もし万が一どっかの隙間から入ってきても大丈夫なように

対策第二弾!

ポットの上に撹拌したタマゴの殻を散りばめるのである。

今年は、コーヒーのカス、麦茶やお茶のカス

玉ねぎの薄い皮やピーナッツの皮をフードプロセッサーで撹拌

ごちゃまぜにして肥料としても撒いた。



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土作り、種蒔き、ナメクジ対策・・・

結構疲れる作業だが、夏の美味しいトマトを想像すると

がんばっちゃう。楽しみだな。



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さてさて、そろそろオリーブの剪定に入ろうと思う。



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春うらら Buona Pasqua

私は自然農法民 Orto Sinergico

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人に会うたびに「日に焼けたね」と言われる。

顔だけ日に焼けてしまったようだ。

下向き作業してても日は容赦しない。

上向き作業では、目が開けられないほど眩しい。


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オリーブの剪定が一段落し

枝を片付ける作業を時間の隙を狙って

進めていかなくてはならない。

目覚めの春は果樹だけでなく、草だって伸びまくる。

枝が草の中に埋もれる前にやらねば。

来年は、草刈をしてから剪定しよう・・と夫とつぶやく。


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トマトの種を一月と二月の月のタイミングを見計らってポットに蒔き

時々水を与えながら、ポットサイズの小さなハウスで誕生を待った。

一月蒔きも二月蒔きも発芽は我がハウスでは

同じだということがわかった。来年は二月だけにしよう。

やはり気温がある程度あって続かないと芽は出てこない。

今年は、柳の腐葉土に砂を少しミネラルの灰を少しを混ぜた。

良くも悪くも、とりあえず芽は出てきた。

意外と高価なオーガニック培養土のコストが省けた。

そして、昨年の苦い思い出から

草の上に布風シートを敷きその上に卵の殻を砕いてばら撒いた。

ポットの上にも卵の殻をばら撒いた。

囲いの周りには、隙間なく灰で覆った。

小さな地べたのハウス内は生きる土と生きる種でムンムンしている。

それをいいことに、ナメクジがたかって

発芽したての柔らかい双葉を食い尽くしてしまうのだ。

時間をかけて待ちに待った我が息子たちを

早速食べられてしまうなんて!

しかし、今年は作戦成功!!

昨年は塩を買って周りにばら撒いていたが

要は、ナメクジの体にくっついて嫌な物であれば

なんでも良さそうである。

暖炉生活から大量に出る灰がそう役に立ち

卵好きの我が家からBIOの卵の殻をキープしておくだけで

ナメクジ対策ができたこと

卵の殻においては、栄養分となるから一石二鳥である。

月のカレンダーとトマトの本葉の成長振りを見て

一株ずつさらにポットに植え分けることで

(ポットはヨーグルトの容器に穴を開けてリサイクルも!)

込み合いながら、栄養を奪い合いながら成長するより

生き生きと伸び伸びと成長するのである。

そして、トマトは植え替えする度に

地上から出ていた茎を少し下へ埋めるようにして土で覆うことで

さらに成長するのだそうだ。

シソも同じように株分けした。

ペペロンチーニは本葉も生まれているが、なんだか小さい。

もう少し大きくなってから株分けしよう。

やはり根を土から出してもう一度土に慣れ直しさせるには

大きくなってからでないと力が足りないのではないかと思う。

まるで子の成長のようである。


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そのトマトたちを昨年から始めた自然農法の畑に

植え付ける計画である。

自然農法とは土を耕さずに所謂腐葉土つくりを常に保ち

土の中のバクテリアが肥料となる考えである。

何故土を耕すのかというと空気が窒素で

窒素は成長を助ける働きがあるからである。

でも耕さないから草を抜いてあげることで

耕す作用とみなしているようなのである。

というわけで、土を盛った畝に藁や草や落ち葉を

10cm程の高さに敷いていくのだが

抜いた草もその場に置いていくんだそう。

ハチ用にボラジとカラシナの花だけ残して

畝の表面の草取りをした。

下を向いているが横に当たる日差しが熱い。

畝の効果があるようで、畝のところだけ草が元気である。

土はいまだ柔らかい。自然農法の効果は出ているようだ。

夫は半信半疑であったが、草の生え方を見て、納得し始めた。


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この4月は冷たい風を残した春で、決して暑くはない。

植物の成長がゆっくりのようだ。

去年の今頃ブドウの芽掻き作業が始まっていたのにまだである。

そんなブドウ畑を観察しに、日本からのお客様と行ってきた。

ヴィンチ観光では、特別展を鑑賞し

生家までハイキングされたそうだ。

私は、おいしい水が飲めるモンタルバーノの山をご案内し

オーガニックファームのアントネッラでフレッシュタマゴを買いに行き

お客様は、アントネッラのジャムをゲット。

我が家で藤のお花見をしながら

オリーブオイルの野草ランチ(カリカリスキアッチャータ白ゴマ入り

白ゴマ入りヒヨコ豆のフムス、自家製リコッタチーズサラダ

野草からめ半生タマゴのっけパスタ)

そしてビオディナミワインで乾杯した。

あぁ、うらら、うらら。


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それではみなさん、春うららでハッピーイースター!

Buona Pasqua



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私は自然農法民 OrtoSinergico

春のはじまり Pasqua

ブドウのあくび Scacchiatura


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十五夜を迎えた途端、秋風が。


予報通り
10度下がり、手や足が寒そうに痩せて()見える。


カサついて、ついこの間までの膨張したベト感が嘘のよう。


乾いた風は、山火事までも引き起こした。

我が家からも、大きな煙が、雲一つない空のピサの方で

ゆっくり動いてるのが見えた。


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その満月を少年と眺めた。


眩しい。


あぁ、輝いているね。


親子は、満月を見た瞬間、何故か安堵する。


月光で、大地が暗闇でない。


昼も快晴、夜も快晴。




早朝、外に出た瞬間、驚いた。


あの満月が、まだそこにいる。


ピンク色の空に、輝きを薄めた白い月。


私が、喜んでいる姿を見て、少年も眺めに来た。

やっぱり同じことを感じたようだ。




あっちに、十五夜を送った薄くなった満月と


こっちに、眩しさが襲ってくる日の出に挟まれながら


ヴィンチの丘の一日が始まった。


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少年は、イタリアの中学生となった。


私たちの生活が変わる。


何が変わるって


親が拘束されていたスクールバスの送迎がなくなることである。


810分頃と午後の1640分頃に

絶対に居合わせてなくてはいけない規則に

身動きが取れないことが多々多々あった。


朝は
8時半入り、午後1615分までか30分後に戻って

仕事をすることが常だった。


この拘束から逃れられることをどんなに待ち望んだことか。


家の目の前にスクールバスが停まるのに

必ず、引き取り人として提出された人に引き渡すことが

スクールバスの義務だっていうんだから仕方がない。


おじいちゃんおばあちゃん、身内が近所、クラスメートが近所

そういった環境に恵まれていたら、もう少し自由だっただろうな。


田舎暮らしの欠点は、近所に誰もいないことである。


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「目つぶって!」


え!何々?!


いいから。


手、出して。




はい。


わーい!ボク、一人でおウチ入れるの?!!


失くさないでよ。


うん!




複雑な鍵を使った我が家の玄関の鍵のコピーがやたら高かった。


だから、これはもうプレゼントである。


高級な鍵と、自由に出入り。




日本では、考えられないことだが

イタリアでは、校舎や教育、先生のシステム、情報の配布、教科書配布は

ひっちゃかめっちゃかなのに

親を使って子を守るシステム、親を使って教育するシステム

が、文化となっている。

あぁぁぁぁ。




私が家にいるのに、嬉しそうに自分の鍵を使って帰宅する少年。


新中学生からは、給食がない。


今は、ひっちゃかめっちゃかシステムの中、一時間早く帰宅するが

10月から、14時頃帰宅して、お昼ご飯をとり

午後は、家庭学習の生活を送ることであろう。


この新生活、
11歳の少年が一人で対応できるのであろうか?


午後、一人ぽっちで家庭学習???


やはり、しばらくは親が時間ややることの管理をして慣れさせていかないと

一人で新生活なんて送れないのではないかと疑問だらけである。


親が子を守り、親が教育するシステム・・・。


DSCN0638

もうお誕生日のプレゼントやクリスマスのプレゼントはモノではなく

お年玉にして、自由な選択をプレゼントしている。


初めは、お年玉プレゼントにがっかりしていたが

今や、楽しみにしている。


そこで、何回かあったお年玉プレゼントを貯めて

どうしても欲しかった自分だけのタブレットを購入。


スマフォじゃなくてタブレットがいいんだそう。

7インチの小型タブレット。

で、ゲームをするわけ。

スマフォじゃ小さいんですって。

小さいには、私も賛成ですが。




念願のゲーム。


ずーっと禁止だったゲーム。


お友だちがやってる横で眺めてたゲーム。


この念願のタブレットを監視するのは、やっぱり私。


この新生活の午後がとっても危険!


いいよ、ゲームしても。


でも、ルールを守ってね。


一つ増えれば、一つ減るからね。


時間は限られているんだから。




私は、放り投げたい気分だし、疲れた気分だけど

まだまだ子育ては続くみたい。


時間の拘束は少なくなっても、見守る拘束は増えるような。


自分の意思と大人の教育が交錯する時期。


今だから、いっぱい話をしたいし話を聞きたいんだけど。




人が口々に、男子は変わる、というけれど

楽しみなような、寂しいような、怖いような。




少年の鍵は、家の扉だけではなさそうだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



DSCN0589

Peperoncino Acrataペペロンチーノ アクラータ

私が、好物としている唐辛子。


激辛の辛味が乾いた辛さ。


乾燥させて保存。


ハサミでチョキチョキ切ってそのまま食べるか


オリーブオイルに漬けて、
Olio Piccanteオリオ ピッカンテ(辛味オイル)か。




今年のアクラータは

ペペロンチーノ栽培をしているヴィンチの友が苗を分けてくださった。


お礼に大葉シソを。


丈夫なアクラータは、実をつけた。


やっぱり可愛い。


恥ずかしそうに下向きに咲く白い小さな花の後


ポコっと緑のタマゴをつけて


お花の王冠を被りながら上向きに成長し


緑から黒へ、黒から赤へと変身していくの。


DSCN0628

バイオダイナミック農法のカレンダーはこの日

Luna AscendenteFioreの日。

(一ヶ月に二週間ほどある黄道が春分点の内

花の日に当たる大気の星座、水瓶座・双子座・天秤座がいる日)


この日に収穫すると

実へのエネルギーが強く、美味しく長持ちするんですって。




二株の実じゃあっという間になくなっちゃうよ。

来年もヨロシクね、JerryGrazie




*過去の関連記事はこちら↓*

子ども断捨離 ilmercatino dell'usato

隙間な時間 ipezzi di Montalbano

PEPERONCINOペペロンチーノ



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最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




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