大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:バイオダイナミックワイン


一年の贈り物。一年の宴。一年のご褒美。


そんな大切な想いを込めた時に。


大地・天空・宇宙、全ての生体力と私たち人類のコラボ作


「たから」と「ちから」、そして「個性」と「想い」の詰った


バイオダイナミックワインはいかが。


DSCN1137

写真左より

赤ワイン 『Sincere』 2017


Chianti base
 13vol


Sangiovese 80
%、Canaiolo Nero 12%

Trebbiano 4%Colorino 4%


これぞキアンティ品種のハーモニーは

まるでヴィンチの丘を駆け巡るようなコンビたち。


調和のとれたコクのある滑らかな口当たりは

ミネストラ、赤身肉、熟成チーズなどにどうぞ。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



赤ワイン 『Harmonia』 2015


Chianti riserva
 14,5vol


Sangiovese 85%
Canaiolo Nero 15%


人類に例えたら、男女の組み合わせ。

果実の愛が伝わってきます。


その名の通りバランスのとれたフルボディ。

デカンターによるお持て成しは

香りと余韻をさらに引き立たせ、ハーモニーが増す。


豆やパンのスープ、トマトソースパスタ、熟成チーズ、お肉のグリルなど

トスカーナ料理に最適。 



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



赤ワイン 『Tindilloro』 2016


Canaiolo Nero 100%
 14vol


甘くしなやかな姿に成長する果実は

女性のようだと表現する農夫たち。


深みのある色は香りと調和し

芳醇で生き生きした飲み応えのある一本。


Canaiolo
のフレッシュ感は、冷たい料理

サラミ・ハムのスライスや腸詰めソーセージ

リゾット、白身肉、牛肉やラムなど。

チーズでは、ペコリーノ、カプラレス、ロックフォーレ

ゴルゴンゾーラなどにオススメ。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



赤ワイン 『Il Cavaliere』 2016


Sangiovese 100
% 14vol


酸味のある引き締まった果実は、彼らそのもの。


清らかで滑らか。バランスのあるコク。

トスカーナの丘を想像させる余韻。


友とグリルパーティ、友とおしゃべりのひととき、友と趣味を過ごす

グラスだけでも満たしてくれるワイン。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



白ワイン 『Aurea』 2017


Trebbiano
トゥレッビアーノ100% 13%vol


果実の輝きは大地を照らす黄金のよう。

大きな葉傘はしっとりと実をまもる。


とてもフルーティで滑らかに膨らむ口当たりの良さは

アペリティフやパスタやお魚料理

お寿司などの日本食にもピッタリ。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



パッシート食後酒 『Passito』 2012


Trebbiano
トゥレッビアーノ100% 16%vol


果実の萎みを樹と共に自然に任せ

収穫は三月に行い、オークの樽で三年熟成させた葡萄酒は

果実の一生をまさしくも表現した一本。


チーズ、カントゥッチョやタルトなどの焼き菓子にどうぞ。


Luce di Mattino

どれも現代バイオダイナミック法で造られている。


自然に厳しく従った有機栽培の一つである。


()・風・水・土・・・本来の生体力と宇宙の動き

そして私たち無言の愛情、神秘への喜び。


ワインの決定版ともいえるバイオダイナミックワイン。


年間の栽培は、農主の・・植物と大地、自然への想いから

丁寧な作業が行われていく。


私も時にお手伝いをし、ブドウたちと接する度に私からも想いを送る。


丁寧に接してあげれば、樹も答えてくれるさ。


収穫の時、農主が一株に一粒ずつ味わっている。


まるでブドウと静かにおしゃべりをしているように。


姿だけではない、中身が大切なんだ。


あぁ、これは私たち人間にもいえることだ。


これらのワインには

大地の「たから」、樹の「個性」、自然の「ちから」

そして栽培者の「想い」が、ぎゅーっと詰められている。


自分のご褒美に

大切な人との会食に

そして愛しい方へのプレゼントに

地球と体に優しいバイオダイナミックワインで乾杯。


Sangiovese di Vinci

白と黄と黒と。


雨が降ったらお日様で乾かし


ふーっと風が吹いて葉は舞い上がり


舞い降りた大地で布団をかけて冬を越す。


自然のサイクルはうまくできてるなぁ。

 

Vite e Terra

*バイオダイナミックワイン生産者と

日本語でコンタクトのお手伝いをいたします。


ご希望の方は【
問い合わせContatto】の送信フォームをご利用ください。

(Pc版は横のサイドバーより、スマートフォン版は下へスクロール)


イタリア語で直接農主とコンタクトを取られる方は

obatamakivinciの推薦よりと添えて下さい。




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美なブドウの収穫 Vendemmia2017 ②

量より質だ! Scacchiatura

バイオダイナミックワインの瓶詰め Imbottigliamento



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暑いなー。


私、日陰側行くわ。


Buon giorno

ブドウの棚一列を、あっちとこっちで収穫するのだが

あっちが日向側でこっちが日陰側である。


一つのトラクターだけだったら、たいてい四列を二人ずつ組み

その内一人は、バケツをトラクターの荷台に放り込む作業をする。


両端には、女性がくる。

その次に男性がいて、端のバケツをトラクターの方まで運ぶ。




しかし、日向側は暑いから

もういいよ、二人で日陰側やろうよ。


背中に汗が流れるのがわかる。




私は、安全第一のために長袖長ズボンが作業着である。


葉などに隠れている虫予防や日焼け防止のために。

肌の汗で、いろんなものがくっつくのも防いでいる。


ブラウスは、長袖
Tシャツより通気性があるので

メンズでも何でも古着のブラウスを着る。


体中、服で覆われて暑いけど

不快な思いをするくらいなら、予防を選択する。


traccia di ape o vespa

チクッ。


痛っ。


蜂が刺した!




出てきた蜂は、目の釣り上がった小さなスズメバチであった。


あ、ゴメンね、蜂。




軍手の上から、刺した。


急いで軍手を取り、刺されたところをぎゅーっと押して

針や毒などを押し出した。


痛い。


私は、日本人よ。

冷たい水の入った水筒を持ちながら作業をしていた。


水ですばやく洗い流した。


実は、初めて蜂に刺された。


もっとクラクラになるかと思ったが、五分もしない内に治まった。


あー、水を持ってて良かった。


仲間たちは、水より葡萄酒で洗え!なんて言ってたわ。


cabernet

軍手をしていても手を切ることはしばしばある。


葉っぱで見えない茎を切ろうとして

やっぱりおしゃべりしているときに、小指をほんのちょっと切った。


でも、軍手をしてなかったら、もっと切っていたかもしれない。


集中することも安全の一つである。


ブドウの収穫用のハサミは、先が尖っている。


軍手は安全第一のトップワン装着具である。


手をグッサリ切ってる人だって見ている。


たいてい、列のあっちとこっちで作業しているときに起こったりする。


こういうときは、阿吽の呼吸を要したりする。


lunga fila

あー腰が痛い。


なるべく姿勢を正しくしながらやっていても

やはりかがみ気味に知らず知らず作業をしているようだ。


ブドウがそこにあるんだから仕方がない。


作業中は、あまり気にならないけど

休憩したときに、キーっと痛みが走る。


少年から母の日に頂いたクーポンを使って

夜のマッサージ。


ちょっと短いんだけど、ありがとね。


ブドウの収穫が終わったら

またジャグジーだらけの温泉プールに行こう!




クルルルー、クルルルー

と鳩が鳴いている。


日中に鳩が鳴くって暑いってことなんですって。


compagni

ここの農園のブドウの収穫が終わった!


知り合ってみれば、半分は外国人。


モロッコ人、日本人、アルゼンチン人、キューバ人。


お互いの国の習慣や文化を語り合う。


このグローバルワールドブドウの収穫。


ワイワイ、ガヤガヤ、楽しかった!



さぁ、次へ行こう!



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まだ夏のブドウの収穫 Vendemmia 2018 vol.1

早々ブドウの収穫 Vendemmia 2017①

量より質だ!その2 Scacchiatura continua



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あさってからVendemmiaヴェンデンミアするから!


ええっ、あさってって・・・


uva nera

ハサミとハサミを入れるケースと手袋とウエストポーチ

毎日の作業着と作業靴と、一応長靴も用意しておこう。

絆創膏と身分証明書

ティッシュ二つぐらい持って


水筒は、一本半分凍らせて水を朝足して午後用

午前の水筒は、冷蔵庫の冷たさでいいや。


ここは、お弁当も持っていかなきゃなんない。

前日の夕飯の残り。

3人分を翌日用も考慮して、メニューを考え用意する。

家族全員バラバラにお弁当。


Vigneto

八月の二十七日、バイオダイナミック農法のブドウ畑で

ワイン用のブドウの収穫が始まった。


しかし、主のところではない。


主は、人手が足りない

トラクターを任せていた叔父の交通事故

いろんな理由で、今年は派遣会社に依頼することにしたのだ。


すごく残念がっていた主。

私も残念。


体が空いた私の情報を聞きつけて

主のバイオダイナミック農法仲間から電話があった。

こちらの農園は

よくワインの瓶詰め作業でお手伝いをさせていただく農園。




主のところより3倍はある農園だから

一年間の作業は、人を雇っている。


主のところより、雑だな。


剪定や芽掻き作業の形跡を伺いながらブドウを収穫していく。


Chianti

この農園だけでなく、今年のヴィンチのブドウは・・・


この夏、すごく湿気があったように感じた。

それでも日本から比べると、湿気の無いほうなんだけど。


そのやはり肌に感じていた湿気は

ブドウに悪影響をもたらしていた。


BIO
のブドウ農園たちは、初夏

殺菌・予防に追われていたであろう。


ブドウに対敵な病害は、うどんこ病

(Peronosperaペロノースペラ)という。


トマトなんかにも発生する子嚢菌で、感染しやすい。


これらから予防するには、
Rameラーメ()を使う。


繁殖してしまうと、ブドウの実が腐る。

全体に腐っちゃったり、引き締まった実の一部だったり。


質を第一とする農園は

腐ったブドウを先に除去する作業を行う。


ここの農園は、収穫しながら除去作業もしていった。


Biologico!

暑い。


まだ八月も終わっていないヴィンチの丘は

雨がどこかで降っているすごく高い湿度と

残暑の暑さは、たまらなかった。


喉が渇いて仕方が無い。


私の体は汗が吹き出していた。


暑くてランチの食欲も失った。


太った体は、農婦の体に切り替わっていた。


cuore


そんな残暑の中

収穫仲間のモロッコ人は時々鼻から出す高い声で歌いだす。


痩せて薄黒い彼が歌うと

モスクから聞こえる祈りの歌のようにも聞こえる。


ある時また、無口で熱心なそのモロッコ人が

一人離れた列で、高い声で祈り歌を歌いだした。


私は、ロマンチックにアラブの風景を描いていたのだが

収穫仲間の冗談好きなイタリア人のオヤジが


オーイ、マロッキーノ、気分でも悪いのか?腹でも壊したか?

と聞いている。


それでも彼は歌い続けている。


そのオヤジの言う気分が悪そうな声にも聞こえてきた。

みんなも同じように思っていたのか、大笑い。


cambiato il tempo

収穫仲間は、農業が本業ではない。

たまたまヒマだった人間が集まっている。


だから、いろんな人がいて面白い。


だけど、本業ではないから

作業よりもおしゃべりで夢中になることも多々あり

そこが、イタリアだな、と感じる一部である。


作業中におしゃべりして


ランチ中におしゃべりして


最後にはお友達となるのである。


農業が好きなモロッコ人と日本人と

ヒマだった近所のイタリア人と

ワールドなヴィンチの丘のブドウの収穫は

まだまだつづく。



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早々ブドウの収穫 Vendemmia 2017 ①

バイオダイナミックワインの瓶詰め Imbottigliamento

量より質だ! Scacchiatura



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夏のお客様は、やっぱりトスカーナよ!


時の同居人
は、仕事の合間に


時の姉妹がいるヴィンチにやぁやぁやぁと現れた。


Yukata

いくつになっても、アネキ。


私がつくったアネキ。


ほんの少しの時間を共にしたアネキ。



私たちは、フィレンツェに足跡を残した。


そして足跡を埋めるように語り

ヴィンチにまた、足跡を残した。


多彩な話に、彩る食事

風が残していく雲と踊る湿気。


活きる野菜と潤った果実。


Pranzo alla giapponese

アネキがね

時の妹のことを想像しながら

飛び跳ねる夏の浴衣を贈ってくれた。


そうだ、そうだ。

お着物先生から頂いた帯紐をいくつか持ってる。


日のような黄色い帯に


オリーブ色の帯紐を選び


夏のカラカラな大地色の浴衣は


時に黄色く映える白地となった私の髪の毛にも


剪定用の体にも


今のワタシにピッタリ合った。


そのピッタリ感に照れてしまったほど。


どこに着ていこうかしら・・・



あの頃のようにアネキと

撮影セッティングにワイワイ。


あっち向いて、こっち向いて


コレつかんで、コレかけて


食を彩るトッピングを考えて


そんなことをしている間にタイムスリップして。


話しても話しても足りない

私たちの時間をワイワイで埋めていく。


少年も気がついたようだ。


ケタケタ笑う私たちを放っておく。


たまに割り込み、少年の宿題を三人で考えた。


少年には、親戚のおばちゃんみたいな存在なんだね!


ふと、私の少女期の母たちのケタケタ笑うシーンを思い出した。


お台所で、ケタケタしてたなー


美味しくできたとか失敗したとか言ってたなー


立つのも面倒だから1~2杯のお茶で

ずーっとおしゃべりしてる夏の団欒。


母たちがケタケタしている間

いとこたちとずーっと遊んでた。


少年は、一人で宿題をしてる振りしてゲームで遊び

だから、宿題をしてる振りしながら割り込んでくるんだ。


私も少年を放っておいた。


Trebbiano

アネキは、農主のバイオダイナミックワインのファンである。


ヴィンチの日・風・水・土で育ったブドウの

濾されていないピュアな葡萄酒は

天然の味が素朴に味わえる。


その美味しさを絶賛するアネキに

収穫前のブドウを味わいに

ヴィンチの丘を通って、農主のブドウ畑にワイワイ行った。


アネキのサンジョベーゼ好きに

サンジョベーゼとカナイオーロのブドウの粒を食べてもらった。


アネキのトレッビアーノ好きに

トレッビアーノとサンコロンバーノのブドウの粒を食べてもらった。


生のブドウの粒を食べると、ワインの味が想像できる。


それほど純粋なバイオダイナミックワイン。


それが魅力なバイオダイナミックワインなのである。


arcovaleno vicino

あ、雨が近づいてくる!


少年、ブドウ食べてる場合じゃないよ!


ホラ、行くよ!


ずぶ濡れになることを想像しながら

もしくは雨宿り先を考えながら小走りな帰路。


雨は、向こうの丘の上を這って行ったようだった。


家に向かう一本道の我が家のある辺りから

大きな虹が出現していた。


虹のあまりの太さと小さな雨雲の雨が我が家の辺りに見え

私たちは胸が弾んだ。


虹の下に行きたい!と少年。


虹の下には行けないんだよ。


虹の下に行こうとすると消えてしまうんだよ。


アネキが、アネキの母から教わったように、少年に教えた。


各々に虹への想いや記憶を言いながら


想像した虹の出先だった我が家にたどり着いた。


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photo by Tamami Azuma


虹の架け橋は移動し

ヴィンチの丘にはキラキラと白ワインを黄金にみせる夕日と共に

私たちは、前回と今回と次回の再会に、乾杯した。




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時の同居人 Camera Doppia

土鍋さんと乾杯 Papero in DONABE

やっぱりトスカーナ! Amica come Sorella



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春が来た!

と思ったら

夏が来たww


Sovoscio pieno di Senape

春のムズムズが急に止んだのは

夏のような気温のせいかもしれない。


この間まで雨続きでウダウダしてたのに

今は晴天続きで

大地の表面がカラカラしてきた。


Cinghiale

地面の下はヒンヤリと。


地上はムンムンと。


植物たちが一気に成長し始めた。


好都合な気候の中


現代バイオダイナミック農法で栽培する

ブドウ農園のブドウの苗木(Barbatellaバルバテッラ)

植える作業(Piantareピアンターレ)を手伝った。


Forbici!

この日は

Ritmo Sideraleリットゥモ シデラーレ

27.3日間の活動中

月ととても強い引き合いで地球の周りを活動する

黄道帯にいる星座たちの


Radici
ラディーチ()Terraテッラ(大地)

の日であった。


私たちが知っている十二の星座でいうと

Toroトーロ(牡牛座)

Vergineヴェルジネ(乙女座)

Capricornoカプリコールノ(山羊座)

Radiciといわれる星座たち。


根と大地のエネルギーがマックスになる。


3日ぐらい続き、次のエネルギーへバトンタッチする。


Piantare

前日、農園の主は

バイオダイナミック農法特有のPreparatiプレパラーティの一つ

(有機物による調合剤。薬草だったり糞だったり)


Corno Letame
コルノ レターメ

大地に散布し

ブドウの苗に吸わせた。


Preparato500=Corno Letameによる
活力を与える作業や方法を

Dinamizzareディナミッザーレという。


Barba di Uva


雌牛の糞を雌牛の角に詰め
さらに土の中で寝かせた

特別な肥料である。


Cornoコルノは角という意で

Letameレターメは糞による肥料という意味。


この特殊な肥料は

大地のマクロオルガニズムを活発にさせ

肥沃で丈夫な大地を活かす作用を期待する。


そのCorno Letame

Bottaボッタ(木の樽)の中で

雨水で溶かす。


その溶かす作業では

遠心ができる様にグルグル回して

縦に切る・・・のだそう。


まるでお呪いのような儀式でも見ているかのよう。


Dinamizzare


この作業をしないバイオダイナミック農法もあるようで

そういった農園は有機栽培同様緑肥のみの堆肥となる。


それでもバイオダイナミック農法という場合は

月のカレンダーに従ってやっているそうだ。


そんな彼らは、Veganヴェーガン

(酪農などの動物源を一切使わない)

と、それはそれで自負している。


私は自負こそしないが

私のオリーブ栽培なんかもそうである。


Piantato


二年前、赤ワイン用のサンジョヴェーゼやカナイオーロを植え

その活力を与えたおかげでとっても丈夫で元気。


2017年のVendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)では

小さな実が収穫できたほどだ。


大抵は、4年は実がならないと教わった。


農薬や化学肥料、添加物が無くても

こだわりのこだわる作業で

ここまで栽培を可能にし

ここまでブドウのチカラが漲るワインに変身させられるとは。


Sbarbato

Barbatellaバルバテッラ(ブドウの苗木)


Portainnesto
ポルタインネスト(根になる部:台木)

Filosseraフィロッセラというブドウにしかつかない対敵

アブラムシから避けるため

アメリカがオリジナルの台木を使用する。


そして、
Innestoインネスト(実がつく部:接穂)

Sangioveseサンジョヴェーゼなどの品種が接木される。


Uomini

今回の苗は、我がキアンティ地方の白ワイン用の

Trebbianoトレッビアーノ

Marvasia Biancaマルヴァジーア ビアンカ

Vermentinoヴェルメンティーノ


を合計で
2800本を植えた。


Purezzaプレッツァ(ワインでいう単種100)

を意図し、収穫しやすいよう

そして、品種によって好む土地条件に合わせ

植えていった。


Sovescio pieno di Favini


植える土地には、緑肥でいっぱい。


菜の花やそら豆、根付いたグリーンピースや麦

でひきしめ合っていた。


てんとう虫の養殖でもできそうだ!


現役ブドウたちの列は、二列ごと緑肥をする。


一列は緑肥の列。


一列は作業をする列。


Pappardella al Ragu'


農主にとって、収穫同様苗植え作業は

めでたい日のようだ。


私も男たちにまみれて手伝い、めでたい一日を送った。


一家のシェフ、90歳のお母様が

いくつになっても愛おしい息子と90年見てきた生きる畑のために

足が痛いのに手料理で持て成して下さった。


お肉のミックスPappardella al Ragùパッパルデッラ アル ラグー

(トマトで煮込んでくずしたお肉ソースを合えたヒラヒラ平面パスタ)


Capriolo in Umidoカプリオーロ イヌーミド(シカ肉のワイン煮込み)

と、主ご自慢のバイオダイナミックワインで

賑やかなランチ。


Carne di Capriolo!


シェフお母様の右に出るものはいない。


いつから煮込んでたのかしら。


シカのお肉は柔らかく、甘く、野生の味がほどよくあり

Buono, Buonoブオーノ ブオーノ

とたらふく食べた!


Ciao,Uva!


外は初夏の日差しで眩しい。


あぁ、もう少し春であって欲しかった。


ブドウの芽は、ブドウの花までもう付けている。


あくびをしているかのように


手を差し出すように


ブドウのダンス
が始まった。



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ブドウの苗木 Barbatella

ブドウのあくび Scacchiatura

バイオダイナミックワインの瓶詰め Imbottigliamento

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