大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:収穫

秋晴れが続いた10月と日の長いサマータイムが終わり、緑が輝く秋晴れのこの搾油日の翌日、久しぶりにヴィンチの11月らしい雨が大地を浸透した。

雹も降ってきた。

濡れた大地は、もやもやと湯気のような霧を発し、そして真っ白く覆い、湿度120%はありそうな濡れる冷たさは、住民を惑わせた。

そんなお天気の訪れの前の話である。

Mattina


明日から天気が崩れる。

早く収穫してしまいたい。

しかもサマータイムが終わり、日中が短い。

気持ちはざわついた。

Leccino


そんな私の気持ちを他所に、オリーブたちは、緑の大地と輝く太陽の光の下で生き生きしていた。

Giornata di Raccolta


日の当たりは良い畑
だが、五月の開花時の夏到来で打撃を受けたオリーブたち。

その後の旱魃は、オリーブの成長にばらつきがでた。

Gremignolo pieno


結実しなかった樹もある。

成長が止まってしまった樹もある。

metà maturazione


緑色のオリーブはいったいもう熟さないのか。

実の中を覗いてみると、果肉もあるし果汁も出てきた。

果肉の色はイイ感じだ。


Gremignolo


成長の早い品種と成長の遅い品種が植えてある。

本数が少なくても成長の早い品種を優先に考え、収穫をすることにした。

Macchina Furgonata


私がひいきしているこだわりの
Frantoioフラントイオ(搾油所)は、山奥にあるBioしか受け付けない頑固なトコロ。

Frantoio Bio Balduccio


Frantoiano
フラントイアーノ(搾油所長)は、私たちのオリーブを触る。撫でる。

Toccare


小さ目な実もあった。

熟されたか半信半疑の実もあった。

Pronto per la Frangitura


それでも私のオリーブはオイルへと変身した。

半信半疑のオリーブたちは、ちっとも裏切らず、オイル抽出量は抜群。

苦味辛味の効いたパンチのあるオイルとなった。

Uscito


世の中ではハロウィンで賑わっていた夜、我が家は
HOKKAIDOというカボチャをスープにし、我が家のオリーブオイルをたっぷりかけて温まった。

Zuppa di Zucca


ハロウィンの翌日
111日は、諸聖人の日Giorno di Tutti i Santiジョルノ ディ トゥッティ イ サンティOgnissantiオンニサンティ、別名にGiorno di Mortiジョルノ ディ モルティ(死者の日。本来は112日のようだ。)イタリア世帯の他界された親族を想い出す日で、お墓参りをする。

少年は義父の生まれ変わりのように、少年が生まれる数ヶ月前に義父は他界した。

それからというもの私たちは、毎年この日になるとお墓参りをしている。

オリーブの収穫があるときは、その前後の日に。

義父だけではなく、私にまつわった方を想い出し、心の中で一人黙祷をする。

その日が近づくと、鉢植えで育てている菊の花が、莟の姿で知らせてくれる。

Crisantemo prima di fiorire


いじらしい。

黙祷中、想いの彼らへ私たちの様子を知らせた。


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東京札幌で、イタリア中オリーブの収穫で大賑わいの搾り立てオリーブオイルを使って、イタリア/フィレンツェ在住お料理研究家&イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士shinomaiさんのオリーブオイル講座が開催されます。


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我がふるさとニッポンで、正真正銘のオリーブオイルが拡がることを応援します。

お問い合わせは、shinomaiさんへ直接ご連絡下さい。


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オリーブが搾油され、オイルとなる。

一番ワクワクする瞬間。

Frantoioフラントイオ(搾油所)から持ち帰って、待ちに待ったオリーブオイルを味見する

いいぞ、いいぞ。

Olio Grezzo


Grezzo
グレッツォNon Filtratoノン フィルトラート(フィルターで漉されてない純な状態)は、その名の通り、純な味。

オリーブの実のいろんなものがごちゃ混ぜなだけに、舌触りや味覚がダイレクトに触れる。

視覚も嗅覚もダイレクト。

味わうというより、オイルに目と鼻と口で触れるという感じ。


そのごちゃ混ぜな純なオイルをフィルターで漉す(Filtratoフィルトラート)

漉すことで、口当たりが滑らかになり、繊細になり、味わう輝くオリーブオイルに仕上がるのである。

さらなるメリットは、不純物を取り除いてオイルの劣化を防ぎ、長いこと美しいオイルが味わえる。

漉す作業は、搾油されたらすぐに行うと、さらに美味しいオイルができあがる。

私はドリップ方式でろ過。


フィルターで漉している間に、オリーブの森の収穫へ。

Oliveto


夏の旱魃で、森もカラカラになっていた。

Orticaオルティーカ(イラクサ)も暑さに耐えられなかったようだった。

しかし、秋に入ると、またイラクサが仲間と一緒に生まれてきた。

根は、大地の暑さから凌いでたんだね。

仲間は、タンポポとふだん草。

Ortica, Tarassaco, Bietola

住宅街に近いこのオリーブ畑は、やや日当たりが悪い。

しかし、毎年毎年、実をたくさん産む。

ペットじゃないけど、人間とオリーブは相性がイイのか。


たくさん実はついたが、小さ目であった。

夏の旱魃は、大地の底まで影響した。

それでもキレイな姿で揺れていた。

Pendolino


こちらの畑は、畑の主の奥様が大切に育てられた畑だそうだ。

ご主人は、亡くなられた奥様の畑を放置できないと、私に管理を依頼してきた。

Bosco degli Olivi


こんなに丈夫で子を産むオリーブの森。

たましいでもいそうな畑である。

da raccattare


そうこうしている内に、オリーブオイルがフィルターで漉されて出てきた!

やっぱり私は、フィルターで漉された不純物のない輝くオイルが好き。

透き通った輝きと、繊細なフルーティーな香りと、滑らかな口当たりの中に、苦味辛味はたまらない。

Olio Mio


お次は、緑のオリーブ畑へ!



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20171026日、一発目のFrangituraフランジトゥーラ(搾油)をした。

Bellissime


あぁぁぁ、美味しい。

濃厚でフルーティーで苦く辛く。

Leccino Boss

オリーブの収穫をして搾油して、オイル抽出量と味を確認するまで、今年の出来は報告できない。

眠れないほど緊張する一時である。

Ciao

我が息子のように、毎日観察し撫でてきた私のオリーブの木のオリーブたちは、オイルへと姿を変え、私の前に現れた。

Brave Brave

この毎日眺めたオリーブの木からオリーブがいなくなると、正直寂しい。

収穫って、天候の様子、出来、子が離れる時期で、精神的に追い詰る。

不安、寂しい、嬉しい。

Cari miei figli

無言な植物たちを身近に育てると、無口に私も気持ちを注ぐ。

私たち人間はいろんな方法で表現できるが、彼らは自然との共存で生き、その中で私たちに訴える。

彼らの表現方法は無言なんだから、こちらが気がついてあげなければいけない。

Durante la Raccolta

彼らは、光と風と水と土、そして草や虫たちと一緒に成り立っている。

anche qui

よく考えれば、オリーブに寄生するハエMoscaモスカは、私たち人間が邪魔に思うだけで、オリーブの木はハエに家を提供しながら問題なく生きているかもしれない。

Fine Girnata

2017年は、Moscaも猛暑や気温差の激しい秋のはじまりに耐えられず、産むホルモンはお預けとなったようだ。

Giornata di Raccolta

我が息子たちはキレイな姿で転がった。

時には、上から私の口に飛び込んでくることも。

耳の中にまで入ってきたこともあった。

Tramonto

私のオリーブの木の収穫の次は、オリーブの森の収穫。

オリーブオイルが美味しくなる方法で、秋晴れ続きの間にずーっと収穫。

元気にがんばれる秘訣は、絞られたオリーブオイルを毎日飲んでること!




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東京札幌で、イタリア中オリーブの収穫で大賑わいの搾り立てオリーブオイルを使って、イタリア
/フィレンツェ在住お料理研究家&イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士shinomaiさんのオリーブオイル講座が開催されます。


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農主一家のブドウの収穫が終了するのを首を長くして待ち望んでくれた近所のブドウ農園のブドウの収穫を手伝った。

Canaiolo Nero


大雨の後である。

雨の粒を蒸発させる。

日が出て、風も吹いた。

dopo la pioggia


農園を世代交代してから間もないようだ。

小さな農園は、たいてい年金所得者がオーナーとなることが多い。

農園だけの収入では困難があるからである。

Vigneto a Toiano


60
代のオーナーは元気+元気。

収穫を手伝う人を盛り上げる。

丘の向うからでもオーナーの声と手伝う者の笑い声が聞こえてきそうだ。

喜んで世代交代したオーナーは、自慢の畑を披露する。

まだまだ改良の余地アリといった畑も、半世紀以上のブドウの樹が精を出して果実を生んでいる。

Vendemmia a mano


ご自慢の畑とご自慢の伝統的な作業の横では、
Vendemmiatriceヴェンデンミアトリーチェ(ブドウ収穫マシーン)が大きな音を立てて、わさわさと収穫していた。

当然、収穫を伝統の手作業とする農園は、収穫マシーンには批判的である。

カタツムリやトカゲを飲み込んでしまうとか、完璧には収穫しきれていないとか、樹を傷めてしまうなど。

Vendemmiatrice fronte


収穫マシーンは、ブドウを吸い込み、葉を吐き出す仕組みで、いくらか収穫したらトラクターへブドウの果実を移動させる方法のようだ。

その後の作業は、どこの農園と同じであろう。

Vendemmiatrice dietro


人件費はかなり削減できるはずだ。

前述したデメリットに目を瞑れる農園はたいてい・・ブドウの果実をもしくはワインを、Cantinaカンティーナ(ブドウ造酒・貯蔵をする大中企業もしくは組合)に売却する農園が多い。買い取った企業や組合は、造酒・貯蔵所の名で販売するのである。

ワインの味や濃度の調整は、勿論・・添加物である。

造酒に興味のない農園は、自貯蔵庫を持っていなくたって、ブドウ栽培はできるのである。

Rifugio


伝統の手作業をする農園は、誇り高い。

こちらでも伝統の収穫祝いランチでもてなされた。

当然、ご自慢のハウスワインと。

奥様は、足りないことを心配して、たくさん用意をしてくださった。

ヴィンチの丘の奥に、修復した石積みのトスカーナらしいお家にご夫婦は住んでいた。

ランチは、Tavernaタヴェールナ(住居の場合、釜などがある部屋の意)にて。

Tavernaには、Fornoフォールノ(この場合、ピッツァやパンが焼ける薪釜の意)や流しがある。

私があこがれるサンルーム風に設計されている。

Casa di Capo


ヴィンチの丘の農園たちは、世代交代している。

伝統を守るか、産業にいくか

Bianco e Nero


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一肌脱いだ果皮たち Svinatura

ブドウの果皮のちから Rimontaggio

ブドウを摘んだら Fogliedi Uva

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農主の親戚である大家族一家のブドウの収穫を手伝う。

Uva in Carrello


五月のブドウの開花時、雹が降った。

2014年の嵐の時のように、雹が舞った竜巻は、通りをつくった。

通りには、ブドウは成らなかった。

通り以外には、満足のいくブドウが成った。

dal Carrello al Deraspatore


一家の収穫は、親戚一同だから、大賑わい。

子供の習い事、学校のこと、村のこと、村人のこと、仕事のこと、経済のこと、政治のこと、治安のこと、病気のこと、天気のこと、ブドウのこと・・・いろんな会話が飛び交う。

日本人は、仕事中におしゃべりはしないだろうから、なかなか慣れない。

私は聞きながら一緒に笑い、相槌を打ち、問われたら、そりゃぁ私だって会話に加わる。

それがランチの時もずーっと続く。四六時中しゃべっている。

Vendemmiatori


しかし、作業は早い。

子供の頃からずぅっとブドウの収穫をしているからであろうか。

Mosto di Trebbiano fatto in campo!


一家のブタたちはゴロゴロし、一家は賑やかに大鍋を囲んでパスタを茹でたりお肉を煮込んだり。

i maiali dormono


一家自家製の
Prosciuttoプロシュット(生ハム)Salameサラーメ(サラミ)など添加物が一切入ってないので、安心して食べられる。

おまけの我が少年は、このProsciuttoだけで十分なようだ。

美味しい。

ホンモノの味がする。

Prosciutto fatto in casa


ランチの後には必ずフルーツとデザートが用意されている。

私は毎日お腹一杯で太ってしまった!

Torta con l'Uva


一家のブドウ畑から
Cerreto Guidiチェッレート グイディ(ヴィンチ村から5km離れた隣村)村が見渡せる。

Vista Cerreto Guidi da Vgna Vecchia


さらに横を見ると、丘の天辺にある教会が正しくもトスカーナのイメージ。

この教会と丘は、どの空にも合って風情がある。

私の好きな丘。

Vista Chiesa di San Zio


向うの雲が怪しい。

雲と雨がいたずらのように、私たちを困らせた。

傘まで用意して、雲のいたずらに対応した。

Mosto Bianco


一家のブドウの収穫は、大雨前に一家の熟練が効いて、無事終了した。

Uva Bianca ma Color Rosa e Vendemmiatori


夫は、農主と
Rimontaggioリモンタッジョ(赤ワインのみ黒ブドウの皮を濡らす撹拌作業)を交代で始めていた。


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