大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:家族

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私たち夫婦はよく口喧嘩をする。

夫がいつもイライラしてなんでも否定するから
と私はおもっているけれど
きっと夫からすれば
私が彼らを信用しないでいちいちうるさく言っている
とおもっているに違いないし
そう私たちは言い合っているので知っている。

理由は、だれもがわかっているのに
何故、お互いなおせないのだろう。。。

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よく怒る人、よく騒ぐ人
聞こえるように自分の文句を言っている人
汚い言葉を簡単に使う人

イタリア人にあるあるで
いろんなところで似たようなタイプの
男性にも女性にも出くわす。

夫も典型的なあるあるタイプだ。
もうちょっと落ち着いてくれないかなぁ
と、夫にもおもうし、出くわす人にもおもう。

何が不幸せに怒りとかイライラとか
感情をむき出しにさせるのだろう
と、客観的に考えてしまう。

私だってイライラするけど
人に怒りたくなることは少ない。
そうならせた環境にムカつくことが多い。

イラついても騒ぐことはないけれど
家族を見守って待っている私は
質問攻撃になってしまうことが多々あって
自分だったらこうするあーすると彼らと違うところで
口喧嘩が勃発してしまう
そう、経緯だってわかっている。
 
夫とは口喧嘩となるが
思春期青少年とは口喧嘩になる前に彼は逃げていく。

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しかし、私が我に戻って冷静になれる武器は
広大な空をみることだということを知っている。

我が家には、空が上ではなく
目の前にある。
窓をみれば、外は空だ。

人がおもうように動いてくれないのは仕方がない。
自分はひたむきに一生懸命やっているつもりでも
何かに欠けて、うまく社会についていけないとき
が、一番悔しい想いになる。

そういうイライラしたとき
私は、目の前の広大な空をみると
モヤモヤが一瞬去っていく気分になるのだ。

だから、夫と口喧嘩になると私は必ず
「空をみろ」と言って、お互い落ち着かせる。

空をみると、言葉を失うのだ。
静かな空は、私たちをずっとみつめていたかのようで
私は恥ずかしくなったりもする。

空は、ゆっくり動き、変化し
黙って見守って、私たちに考えさせる。

空と同じ位置の家を選んだんだ。

小さな自分は大きな空をみて
ちっぽけさを思い知れ。

小さな自分は大きな空をみて
大きくなれ。

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私たちは、23周年の結婚記念日を迎えた。

口喧嘩は日常茶飯事のようにしてるけど
おもうようにいかないことが常な世の中だけれど
やっぱり心配しあって
なんとなくの未来がうまくいくことを
なんとなくお互いが願っていて

不意に舞い降りてくる節目のような出来事を
二人で、誰にも相談することなく決めて
失敗しちゃっても文句言いっこナシにしよう。

私たちには空が守ってくれるさ。

くじけたくなるときも
大きな空をみつめて、冷静になれ。

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初秋の夏日和だった日曜日の道路は
海へ向かうだろう車がいっぱいだった。

レンタルらしいきれいなキャンパーをたくさんみた。
「私たちもいつかキャンパーで旅したいね。」

キャンパーをみると私たちは
オーストラリア滞在を思い出す。
オーストラリアの話をしなくたって
私たちは空をみながら勝手に回想している。

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昨日、母が死にそうだ、という夢をみた。
母の愛人から連絡を受けたけれども
私に母がどこにいるのか教えてくれない。
この男性はひとりで見届けたかった様子だった。

会いたいのに会えない。
悔しくて泣いているとき、目が覚めた。

私は、私のことをいつもみつめている空をみた。
なんとなく私を抱きしめてくれるような空だった。



今日の一曲





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つづき

私たちは、あの美味しそうな
いたって普通のBarで朝食をとるようになった。
ブリオッシュなんかはそこで
次から次へと製造され温かいホヤホヤが並ぶ。
このBarだけが市民料金かな
と思うぐらい安く感じた。

今日は歩くぞ!というコースだったので
昨日の教訓でテイクアウトもした。

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私たちは、メトロで確認したのにもかかわらず
工事中の駅で降りてしまう。。

臨時便のバスはよくわからず
逆方向へ進んでいるし。。。

中心街をはしるバスだったので
むしろ楽しくなっちゃって
どこで降りるかも忘れちゃう。

旅の隊長がうかうかしてても
家族の一員は誰も間違いに気がつかない。

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あっちいったりこっちいったりの交通で
ようやくバルセロナの高台の方へ着いた。

私たちは、Parc Güellから近いということで
それまたもっともっと高台の、標高262M
Turó de la Rovira丘のGuinardó公園内にある
Bunkers del Carmelという
スペイン内戦時につくられた砲台がある
高射砲陣地としてつかわれていた
360℃バルセロナを見渡せる
すんごい穴場に来たのであった。

バスやメトロを降りてもまだまだ歩く。
けっこうな傾斜でゼイゼイしながら歩くけれども
絶対に行く価値アリ!

ブンケルスがある辺りの家々が可愛い!
ブンケルスがペインティングされちゃって
アーティスティックになっちゃって
なんかカッコイイ。

なにしろバルセロナが
割りと近い距離で見渡せるのは最高。

イタリア語の観光地紹介ネットでは
夕日とか夜景を見に行くのも乙...と。
それと、住民にご迷惑のならないように
キレイに静かにしてくだい
と、あったことからか
みんな無言で写真を撮ったり
景色を満喫していた。
若者が多かったけどお行儀よくって
気持ちよかった。
普段うるさい私たちも静かに見学。

街も楽しいけれど
思春期青少年のバルセロナ楽しかったベスト5の
トップにあがっていたブンケルス。

さぁブンケルスを下ればParc Güellだわ!
と、来た道を歩いているのだが
なにしろけっこうな傾斜の下りなので
走る速度か休み休み行くかのどちらかで
男子たちはエニマルだ、下りを突進。
私はもうこの先バルセロナには来ないだろうと
惜しみながら何度もブンケルスを眺めたり
低くなっていくバルセロナのパノラマを
満喫しながら写真を撮ったりなんかして
私なりの歩調で進んでいたが
なかなかやつらに会わない。。

あいつらどこ行ったんだよ。。。
だんだんムカムカしてきた。

まぁまぁ記憶力はよくって
割りと方向音痴ではない私だ。

行きにはしなかった
振り向いたり止まったりする行為を
帰り道でしたから道を間違えたのか。

ここ通ったっけなぁと
住宅街の雰囲気で気がついた。
行きは普通な団地街だったのに
ここは金持ちそうな家々が立ち並ぶ。

ほんの少しだけ戻ってやり直ししてみよう
やはり同じだ。
私が間違ったのか
あいつらが間違ったのか
ムカムカする。
暑くて蒸し暑いだけにもっとイライラする。
日焼けまでして陽射しが痛い。

電話をすることにした。
そういうとき、EU内の旅行はイタリアのSIMが
通話とSMSは契約通り、ネットも5GB以内なら
ローミングに切り換えれば普通に使える。
便利になったもんだ。

電話でぎゃんぎゃんどこにいるのか
現状の風景を言い合った。
やっぱ違う。。。

傾斜の上りだから嫌だったけど
もう少し戻ってそこで待機することにした。

思春期青少年、呆れながら
隊長のはずの母を迎えにきてくれた。
迷子の私は、この先近い未来
こんな風景が頻繁かもしれない...
と、なんだか苦笑してしまった。

通り道にあるView Pointは
二つの道があって
そこで間違えちゃったみたいだ。
あそこで景色を隅から隅まで満喫してなかったら
まっすぐ彼らのように来た道を突進していたら。。。
無我に突進もまんざらではない。
やつらが正しかった。。たぶん。

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迷子の道から一番最寄りの
Parc Güellの出入口に行ったら
入場終了。。。

人数制限で入れないって言うの!
マジかよ...と一家愕然。。。

あるベンチで絶望しながら休憩してると
Parc Güellから帰ってきた幸せそうな家族の
オランダ系イケメンパパみたいな男性に
正式の入り口ってどこですかね⁉
ととりあえず声をかけたら
正式入場門でチケット買って
入場しようと思うんだよね
などとおしゃべりがはじまった。

コテコテイタリアン夫と
オランダ系イケメンパパは
何語で話してんだ?

オランダ系イケメンパパは
「入場門あっちだけど
ネットでチケット買った方が絶対いいよ。
中、すんごい人だから。」
とアドバイスしてくれた。そうだ。

思春期青少年と私は
直島の地中美術館を思い出した。
あのときもチケットがなくって入れなかった。
目の前にいるのに
チケットはオンラインのみ販売。。。
あの時、コロナ前で中国の観光客で
島中賑わってた。と思い出話。

2023年コロナ明けで
世界中世界の人で大にぎわい。
イタリアも凄い観光客だけど
バルセロナもものすごい人人人。

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私たちは、今日宿に戻って
ゆっくりParc Güellの研究でもしてみよう
ということにして
とっとと前へ進むことにした。

だったら昨日ゆっくり見れなかった
Gràciaセンター街を歩こうよ
で、旧市街のBarri Gòtic方面に行こうぜ
ということにした。
でも歩いてGràciaまで。

Parc GüellやBunkers del Carmelの辺りは
1階2階建ての個人宅は昔風で南米風...
むしろそれがスペインなのかな
私は好きになった地区なので
是非歩いてみてね。

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Barri GòticからLa barcelometaと呼ばれる
旧市街
は、ザ・バルセロナ。
旧市街好きにはたまらない古さと
現代人の〈旧〉の使い方がおもしろい。

ただただ歩いているだでも楽しい。
だから3ヶ月は暮らしてみたい街
ナンバーワンなのだ。

お洒落な小さなお店もいっぱい。

インドとかパキスタン系地区なのかな
それっぽい人たちが集まってたり

アフリカ系の女性がポツンポツンと
ある広場の通り道に立ってて
警察の方たちが取り締まりしてた。

思春期青少年に
危ないゾーンかもしれない説明をした。
女性が立っている説明もした。

あまり危険度を感じることが少ない
治安がいいバルセロナだったが
警察がさっと突然現れることを
たまに目撃して
その対応の速さに
イタリアじゃぁありえないねぇと
バルセロナの格が上がった。

ザ・バルセロナの旧市街の
市民の労働者が来そうなあるBarで
ランチをとることにした。

バルセロナはどこも観光地
若い青春期青年グループが
そのBarにお茶しに入ってきた。
お行儀がよかったので観光客か
はるばるやってきた子たちだろう。

とにかく
我が思春期青少年とおんなじ格好だったw

そこに限らずどこでも
同じ年齢の子たちは同じ年齢の子をチェックするw

お行儀のよい青春期青年グループはみんな
Football Maniaという紙袋を持っている。

我がサッカー大好き思春期青少年
ネットでググってみるとなんと近所ではないの!
どうやらこのグループたちは
みんなでショッピングしに来たようだ。

当然、私たちもBarを出たら直行でしょう。
世界の有名チームのユニホームがいっぱいあって
サッカー好きにはたまらないお店だ。

フィレンツェやGràciaのセンター街では
売り切れだったナイキのちょっと長めの白い靴下
いっぱいあったー。
ネットでもナイキの半袖のタイトフィットシャツは
売り切れなのに、ここには色違いまでも。

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あぁ楽しいザ・バルセロナ。
だんだん薄暗くなっていく。
Barri Gòticのある広場Passatge Madoz
なんか超観光客だらけだろうけど
座って食べたくなる広場だった。

食べ物屋で悩んでいると
突然、ダッシュの人たちが現る。
警察もダッシュだ。
なんかあったらしい。
車が入れないゾーンなので
白バイも現る。
走る警察は偽装している人みたいだ。

どうやら財布を盗んだ、みたいだ。
え、ありがとう、だよね
そんなにダッシュしてくれてさ。
イタリアじゃぁありえないスピード。
思春期青少年、目の前で起こっていることに
映画みたーい!とはしゃぎまくる。

結局さ、ザ・バルセロナでゆっくりしちゃうと
メトロの最終乗れなくなるかもって
お腹空いてたけど滞在先まで戻ることにした。
うぅ残念。
この時間はもう食べ終わって
夕飯後ダラダラ散歩する時間でもあるのに。
今度はゆっくり来よう。

私たちは、メトロに乗り込んだ。
最終に近いだけに人がけっこういる。

酔っ払いのオジサンの近くに座ってしまった。

私は、思春期青少年の隣で酔っ払いの前だ。
夫は、酔っ払いが二席使ってたその隣だ。

酔っ払いは、自分の人生の寂しい部分を語っている。
たいていこうやって落ちていく人は
ずっと根にあの時代みたいのを背負っていく。

酔っ払いは以前家族がいたみたいだ。
奥さんもいたみたいなことを言っている。

私がずっと見つめていたのが
いけなかったのだろう。
私に語っているようだった。

だんだん、相槌を求めるようになって
ちょっと近づいてきた風だった。

その時
「オレらはスペイン語を話さない!」
と思春期青少年がスペイン語で言い放ち
近づいてきた酔っ払いの腕をはらった。
そして母を守るような態勢をとった。

息子よ。。

酔っ払いは引っ込んだ。

今度不意に足を高くあげ
ほんの少し離れた隣席の夫の
顔に当たりそうだった。

家族はびっくりした。
私はわざと「大丈夫?あたった?」と聞いた。
酔っ払いの方が先に
「大丈夫だよ、オレは何もしてねぇ」と
私の方をずっと見て言っている。
大丈夫だったそうだ。
怒ることに関しては
我が夫は得意なので不安はない。

そうこうしている内に駅に着いた。
降りてから私たちはコメントしあった。

「ありがとう。」
とりあえず我が息子にお礼を言った。
すると得意気にあんなのちょろいもんだ!
とか言い出すので
また気を付ければいけない行動を教えた。

教えても世の中にはいろんな出来事が不意に起こる。
この先、私が望む通り一人で
旅に出るようになったら
もっと不安だらけだろう。

今だってスクーターで20km先までかよって
私は毎晩心配だ。
でも家にいて私の側にいる方がおかしい
と私は思うので、何が起こっても仕方がない。
祈って信じるしか
人はできないのである。

事故を予測することも大切だけど
不意に起こる問題を
即座に冷静に解決することも大切なのである。

 
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結局のところ
Parc Güellのチケットはオンラインで予約しなかった。
なぜかというと、ここは日本ではないこと
よく読めば気がつくけど
もし長蛇の列を避けたいならオンラインで予約!
と謳い文句があって、正規の値段より高い。
早めに行って、少し並んで待って
無理そうだったら他行こうと家族で意見一致し
早めにヨットを出た。

もうメトロの行き方も
Parc Güellの入り口もわかるもんね!
と乗り気で行った。

あれ、全然長蛇の列じゃない。
前のオジサンがチケットを買っている。
フムフム。
私の番になったら
二人は入れるって言うの。
夫婦で譲り合いしていると
空きが出ました、3人で入れますってさ。
あのオンラインの予約は
キャンセル料なしなのだ。
その時間に来なかったら
どんどん入れてるんだとおもう。

私は予約が好きではない。
何が起こるかわからないし
気持ちが変わるかもしれない。
入れなかったら別のことをすればいいんだし
計画を立てすぎる旅行は苦手だ。

そんなことも思春期青少年
わかってくれたかな。

出発前に私はNachosを食べた。
思春期青少年は何度もバルセロナで食べた
ゴージャスハンバーガーを最後も食べた。
夫はイタリアでも食べれそうなステーキを食べた。

暑くて湿気が多く
物価が高くて
(そう感じたけどイタリアの観光地もそうらしい
ニュースで毎日言っている)
観光客がものすごく多いバルセロナだった。

きっと(私は)もう来ないだろうけど
最後にしたい家族旅行が
バルセロナでよかった
とやっぱり来ておもった。

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終わり。



今日の一曲。




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つづき

朝やっぱり、寝不足と怠け癖で
ヨットの窓から差す日差しが熱くなってから
目覚める一家だった。

あんなにはりきって
早朝、ビーチで散歩するんだ!って言ってたのに。

でも、まっいっか
スペインは朝遅く夜が長い国だ。
と、何十年も前のイメージのまま
スペインスタイルで過ごそう
と、呑気に出発。

なにしろ、千葉の幕張みたいな近代ゾーンの
ハーバーの近郊はイメージのバルセロナじゃない。
とりあえずそのショッピングセンターで
朝食にしてメトロの入り口でも聞いてみっか。

空港のハンバーガー屋といい
ショッピングセンターの夕飯といい朝食といい
メトロの一回乗車券といい
なんか、バルセロナ、高くね??

ハーバーからメトロの最寄り駅はやっぱり
住宅街よりにあって
あら! こんなところに庶民的な
Bar-Pasticceriaが!
明日来ようね!と明日が楽しみになる
単純な家族。

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ガウディ建築のサグラダファミーリアに行くのは
超簡単。
だって駅がサグラダファミーリアなんだもん。

メトロの工事をしてるゾーンがあるので
乗り換え増やしてちょと遠回りなんだけど
シンプルで簡単なメトロはイイ。

24時間券とか48時間券とかいろいろあるんだけど
(3回乗らないともとがとれない)
何が起こるかわからない
気に入ったらずっとそこにいるかもしれない
乗り物に乗っちゃうと
ゆっくりとまって見学できないじゃん。

出発前にネットでバルセロナの歩き方を
イタリア語で調べたけど
みんな、メトロ券を前もって買った方がいい
って勧めるんだ。

オンラインで買うか迷ったほどだったが
結果、1日二回、往復で使うだけで
その日にまわるゾーンだけ決めておけば
丸一日ゾーンを満喫できちゃう
どこを歩いても飽きないバルセロナ。

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行き方が超簡単なサグラダファミーリア駅に着いた!

うわー。目の前。

いつでも工事をしていることが
サグラダファミーリアのある意味シンボルだ。

こんなに観光客いても
クレーン車稼動させて
工事してた。

きっと何度もジェネレーションが代わっただろう
若いオペレーターが工事現場にいて
意外だった。
もっと職人的に超経験技術者がいるのかと
オジサンだらけを想像していたw

炎天下の中、ヘルメット下には
若い笑顔があって
丁寧に誘導されて
永遠に工事が終わらなくてもいいね
なーんておもっちゃったりもした
オバちゃんだったw

ひとつひとつ詳細をながめていくと
現代アートとか
キッチュでメルヘンワールドみたい。
2Dのグラフィックにも見えちゃう
創造的ではなく想像的な建築物。
ファンタジーな世界を見上げた感じだった。

我が男子たちは何を思っただろう。
夫はクレーン車を操作していた
元技術師だ。
大きな建設会社で大きな建設に関わっていた。

私がはしゃいで写真を撮りに行っている間
思春期青少年にこんなに高いクレーン車の
説明とかしてたみたいだ。

工事現場は夫にとって
魂を呼び起こす場所なのだ。

すげーなって
ずっと眺めていても飽きない様子だった。

私は忘れてたけど
夫はサグラダファミーリアは2回目なんだって。
私が連れてきたんだそう。

サグラダファミーリアの先っぽって細いから
フィレンツェのドゥオーモみたいな
ボリュームのある巨大感は
案外感じなかった。
あれ、こんなに小さかったっけ?

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なかなか去ることができなかった
感動のサグラダファミーリア。

去る気になったのは
目の前にFCBのショップを
発見してしまったからだ。
思春期青少年は引き込まれるように
中に入っていった。

思春期青少年はお土産に
バルセロナ(サッカーチーム)の黄色い
練習用(?)半ズボンをゲット。

そんな風に道草しながら
私たちは、歩いて
サグラダファミーリアから
La Pedrera(casa Mila')へ向かった。

Google Mapでは19分と出てるのに
歩けど着かないような感じだ。
たかが1,5kmじゃないか。

あの日はケンカが勃発するほど
遠く感じた日だった。

途中、美味しそうなお惣菜パンも売ってそうな
パン屋を発見。
お腹が空いてイライラしはじめた男子...
いや大人の方..夫を慰めるために
ちっともお腹が空いてない私は
ちょっと先に素敵な建物が見えたので
それを見学している間
男子たちはひと休憩。

もっと先を見こうして
テイクアウトもすりゃぁいいのに
またその場しのぎした男子。。

あるシニョーラが
地図を片手にやいのやいのしている家族に
わざわざ英語で近寄ってきてくれた。

きっとこの辺に生まれ育つ方なのかな。
迷子になってる観光客を助けることが
シニョーラの日課だったりして。
素敵な穏やかなシニョーラだった。
私も穏やかに人助けする日々を送りたい。

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私は、ヨーロッパに住んでいるけど
ほんと、ヨーロッパの建築は飽きない。
バルセロナは、とりたて
ペランダが窓ごとに小さく
取りついているのがかわいい。

それと、門の鉄格子デザインが
フィレンツェのどれも似たようなデザインより
(それもフィレンツェらしくて好きなんだけど)
様々なデザインでどれもこれも
写真を撮っても撮っても
撮りきれないほどだった。

私たちは、La Pedrera (casaMila')に着いた。
ガウディ建築は、一目でわかるほどだ。

中に入りたかった。。
中に入ったら、2時間は満喫したい。
こいつらがいなかったら
中に入ってただろうな。。
だが入場料がばかにならないだけに
興味の薄い人をどうするか
悩みの種だった。
青少年よ、またひとりで来い。

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大きな通りをちょっと先に進むと
はたまたガウディ建築のCasa Batillo'がある。
人がたかっているのですぐわかる。

中に入りたかった。。
中に入ったら、2時間は出てこない。
こいつらがいなかったら
中に入ってただろうな。。
青少年よ、またひとりで来い。

とりあえず、思春期青少年に
ガウディ建築様式を見せたかったので
任務は果たした感じだった。

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次~っ!
この後は、メルカート行くだけでーす!

遅いランチでオッサン...イライラしている。

思春期青少年は私と同じく
興味津々で空腹がわかんない状態だと言うので
楽しいGra'ciaのセンター街を
満喫したい。私も!

思春期青少年の気になるお店
私も気になるお店がずらーっと並んで
ワクワクしてるなか
ふてくされたオッサンがいる
ので、滞在期間時間があったら戻ろう
と思春期青少年を慰め
Mercato della Boqueriaメルカートへ直行。

メルカートへ行くまでも
センター街だけになにもかもが斬新的で
キョロキョロ。

メルカートのあるゾーンが
Barrio Goticoゾーンに入り
またワクワクさせるじゃないかっ!

とりあえず腹を満たさなくては。

伝統のある市場と説明はあったが
観光化していて観光客ばっかり
と、観光客用の屋台ばっかりだったのが
なんとなく残念だったけど
一番はじめに見つけた屋台で食べよう。

思春期青少年は、ひとりでまわって
ゆっくり決めたいともっともらしいこと
言うので、遅いランチはバラバラに。

大人はとりあえずCervezaセルヴェーザ(ビール)だ!
アンチョビのフライのつまみぐらいでけっこうw

メルカートが楽しくなっちゃって
ヨットかビーチでAperiCena(夕食兼アペリ)
しようぜ!と意見が一致し
あれこれ購入。フライばっかり。。

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メルカートの外は夕方に近づき賑やかだ。
うぅ、もっといたい。
もっと先に進みたい。。
我慢して明日へ見送る。

今夜はヨットや日暮れビーチで
ダラダラ満喫しようじゃないのよ。

ハーバー内にある野外ディスコが
夕方から23時までと時間をきっちり守る。

そのディスコから
あれ?これイタリア語じゃね?
と思春期青少年を呼ぶと
イタリアの思春期青春期に大人気のラッパー
をバルセロナでも聴くことになるとは。。
イタリアでは、スペインHipHopが流行るのに。

ダラダラヨットで過ごした後
24H利用可能なシャワー施設へ
青少年と行く。
ちょっとヨットのあるヤードから離れているので
年よりオバちゃんだって
ひとりでフラフラしているのは怖い。

24Hシャワー施設は
カードキー所有者しか利用できない。
そんなこともあって思春期青少年は
着いてくるように一緒に来てくれた。

シャワーの後、二人で夜のビーチに行って
恐る恐る水に浸かったり
誰もいない公園で筋トレやったり。
またシャワー施設へ。。

蒸し暑くて窓が開けっぱなしなので
また、蚊で悩む夜を過ごしたのであった。

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つづく



今日の一曲。




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そう、きっと最後だろう家族旅行。
そう、私は最後にしたい家族旅行。

いや、べつに最後じゃなくてもいいけど
私がオーガナイズする家族旅行は懲り懲りだ。
黙ってくっついて行くならそれでいい。

何度もため息をついて
何度も怒って
ずっとイラついて
で、挙げ句の果てにひとりはしゃいで
写真を撮っている間に私は迷子になった。。

やつらは、いつもお腹が空いて
喉が乾いて、先に進まない。

やつらは、どこに向かっているのかもわからない。
脳みそ空っぽ状態なのに
どこかに行きたいんだと。

いつも意見はバラバラでも
着いた先ではわぉと感嘆し
食べて飲んでるときは静かで至福なのだ。

ムカつくけれど、開き直って考えてみれば
家族全員のタイミングなんてあわない。

息子の16歳は今年だけ
わかっちゃいるけど来年は17歳
14歳も15歳ももう過ぎちゃって
もう戻ってこない。

一年一年の思春期青春期の刺激的なこの時期に
なんか思い出つくりをさせてあげようと
ほんの少しの...いやいやほぼ90%ぐらい占めている
知らずと持ちまえている母心は
涙を堪えながら歯を食いしばりながら
よくわかってない学校のプログラムが終了する頃
思春期青少年の態度や様子をみて
出発一週間前に予約をしはじめた。

それでも本当にこんな大金を叩いて
家族で旅行なんかしていいものか
まだまだ疑問が体の隅々にあった。
頭の隅々ではなく体なのだ。
急に大丈夫なのか?と不安になって
イライラうろついた。

ふつう、家族旅行って楽しみにするはずだろうに
なんでこんなにイライラすんだよ
全部お前らのせいだ!と
イライラがグルグルした。

思い起こせば、私の思春期青少年時代
親と旅行なんて考えたこともなかった。
思春期が終わっても一緒に温泉に行くことすら
誘われても私は望まなかった。

高校時代の夏休みはずっと
ひとりショッピングのためにアルバイトをした。

海にくりだすようになったのは
高卒で就職した友が即行運転免許をとって
車でドライブするようになってからだ。
それまで海にちっとも興味がなかったとおもう。

イタリアは...というかヨーロッパは
きっとアメリカの方も、夏休みが3ヶ月ぐらいあって
バカンスが文化だから
バカンス文化のない日本育ちには
何年経っても申し訳ない気持ちになっちゃうのだ。

旅行自体、一心を決めて行く感じだし
毎年毎年、習慣や伝統みたいに行くものではない
と、未だに体にしみついているのである。

一心を決めて旅行づくめの二十代
それはそれは旅行しまくった。
バックパッカーで何ヵ月もヨーロッパをまわったり
夫と出会った頃も年に二回は何週間も
海外に旅行をしていた。

息子が生まれてから、プツッと
フリーダムな海外旅行をしなくなった。

息子にも散々言ってきた。
ひとりか友だちと自分が行きたいところに
自分でお金をためて自分で計画して行ってこい、と。

「うんん、ボクはお母さんとお父さんと行きたい。」

きっと自分の想像もつかない将来に
自信がないのだろう。

そういわれてみれば
子どもが親と行きたいと思う私とは
反対の気持ちも大切なんじゃないか
今後、親とはもう旅行なんて...と思う前に
家族との思い出つくりもアリ
かなと思い始めて決行したのである。

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思春期青少年はイタリア国内のプーリア州の海を
想像していたのだが、16歳の思春期青少年が
親と海に行くのはなんかおかしい...
親と川の字でビーチに寝転んでるのはおかしい...
大金を叩いて、ゴロゴロしてるのはおかしい...
といちいち、プーリアの素敵な海の写真を
SNSで見て想像するたびに疑問が沸き起こり
家族みんなが満喫できそうなところを
隊長は独断でバルセロナに決めたのだった。

バルセロナには、私は三回目だ。
一回目は28年前に日本の友と
フィレンツェで待ち合わせて
フィレンツェから長距離バスで
バルセロナへ向かった。

13時間かかった記憶がある。
途中、ジプシーみたいな人たちが乗ってきて
ちょっと怖かった記憶もある。

友は時差ボケだったのかずーっと
寝てたのもよく覚えてる。
私は友を守るように起きてた感もある。

二回目は、夫と新車で南欧横断の旅だ。
荷台が広く天上も高い車だったので
何度も車泊したヒッピー旅行。

合計で5000km以上の旅だった。
南仏行って、バルセロナよって
アンダルシア方面走って
ポルトガルのリスボンに行ったんだ。

そのときポルトガルには行ったことなかったけど
南仏&スペインは、私はすでに友たちと旅をしてて
大切な人に見せたいと思った
再遊の旅行だった。

そしてこの三回目は
夫に思ったことと同じだ。
もうひとりの家族に
私がもしかしたら一番好きな街
夫も何度でも行きたい国
そして、思春期青少年は学校の選択で
スペイン語を勉強してて
でももうちょっと勉強してくださいと
学校から忠告されていたこともあって
外国語勉強するのって興味が沸かないと
積極的に勉強できないのは
私が一番よくわかっている。
バルセロナだったら
海もあって、街も楽しい
ここしかない!と隊長はおもったのだ。

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今やネットでだいたいの情報はわかる。
あの頃はとにかくガイドブックだったよなぁ。

去年シチリア旅行で
夜行列車と長距離バスの旅を教えた。
今年は格安飛行機だ。

私も案外格安飛行機で旅をするのは初めてで
しかもイタリアを出国することは
日本に帰国する以外なかったので
予約の時点で緊張しまくった。

とにかく家族三人だから飛行機は節約。
各自リュックで簡単に出発。
預ける荷物がないと
オンラインチェックインであの長蛇の列がスルー。
三人でキョロキョロしたもんだ。

出発前、あるきっかけで
夫の紙の身分証明書がボロボロだと
市役所で言われ、本当だったら
次の更新はデジタル化したカードの発行でないと
いけないのだが、出発日が近いということで
また紙の身分証明書を即日発行。

思春期青少年のデジタル身分証明書CIEも
EUに行けるのかネットで確認。
てか、ヤツは、紛失してないか
ぎゃんぎゃんと隊長は取り締まる。

私は、ひとりパスポート持参。
で、私だけボーディングの時パスポートチェック。

席は仲良く三人席じゃなくて
格安にランダムに座ろう!と
それも案外ワクワクしてたのに
オンラインチェックインが一番だったのか
三人揃って仲良し席。

フライトは、Vueling航空だったのだけど
途中、飲食の販売がはじまって
食べてる人と食べてない人がいて
なんか不公平感。
前の若いアジアン女子がイタリア版カップヌードル
を購入してすすってるのをながめながら
思春期青少年は唾を飲み込み我慢w

何度でも飛行機の発着は緊張。
でも真ん中に座っていた隊長は
家族の男子の腕を掴み
家族揃ってるなら、まっいっか
なんていう余裕な気分になるのがフシギだった。

私たちは、バルセロナEl Prat空港に到着した。

ネットでいろいろ調べてきたけど
やっぱりツーリストインフォメーションオフィス
に行って、いろいろ聞いてみよう。

街までの行き方を質問。
ネットでは、バスとかメトロとか。

さすが現地情報、メトロの一部が工事をしていて
よくわかんない観光客には申し訳ないんだけど
工事の部分は一旦外に出てバスで移動するという
超面倒なことになってる、ということを知り
滞在先のオーナーと待ち合わせ時間もあるから
なにしろ三人だし、タクシーで
滞在先へ移動することに。

思春期青少年にタクシーの乗り方を教える。
海外では、情報済みの見積りを必ず聞いておこう。
観光客はなにしろ騙されがちだからね
顔はアジアンだし。

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私たちの宿泊先は、なんとヨット船舶。
イタリア語ではBarcaと呼ばれているが
ヨットとかボートと日本語は訳すのであろうか。

なにしろ出発の一週間前に
予約することになったのだから
飛行機だって宿泊先だって
理想な金額の物件はない。

このヨット船舶は
ベットルームが二つあったこと
トイレがとりあえず小便はできること
Wifi完備であること
シャワー設備が24Hであること
ということでbooking.comで
即決定したところであった。

主はアルゼンチン人。
英語かスペイン語どっちがいい?の質問に
頼るは思春期青少年、スペイン語と答える。
おぉ、スペイン語か。

アルゼンチンの主は母国語なので有難い
ペラペラ喋りだした。

思春期青少年はわかってんのかわかってないのか
わかんないけど、わかった?!と脅せば
イタリア語で答えてくれるし
勉強してなくたってイタリア語がわかれば
なんとなーくわかるスペイン語だ。
夫も私もパーツパーツわかるから
それを繋げていけば会話が成立していた。

ここのヨットハーバーのヤードに入るのには
カードキーをさして入る。
だから安心!だそうで
ヨットに鍵はない。
確かに、出掛けるときは貴重品を持っていくので
私たちの衣類しかない。

ワクワクしながら
狭くて動きにくいヨット内を観察し
夕飯を食べに近くを歩くことにした。

バルセロナの中心から離れた
Port Formというハーバーの近郊は
近代的であまりバルセロナに来た気がしない。
千葉の幕張の雰囲気さえも覚えた。

ビーチもあるけどショッピングセンターもある。
日本だったら...いやきっとイタリアだって
通り沿いに飲食店が軒を並ばせるだろうに
ちっともない。

仕方ない、ショッピングセンターの
それでもスペインらしいところで
食べることにした。

明日は、隊長が選んだバルセロナ探索第一日目
ガウディコースだ。
早く寝よう。
だけど、ハーバーのパブの騒音と蚊と蒸し暑さと
状況の変化で、なんとなく眠れず
何度となく家族で鉢合わせた夜だった。

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今日の一曲。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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家人が腕に傷をつくった。

薪をこしらえていた。

駐車場の方から声がする。
私は、冗談かと思って
とりあえず、はいはい、と
サンダルを履いて外に出た。

傷口をおさえながら
「救急車を呼べ!」という。
私もポタポタ落ちてる血を見ながら
動揺して、まず何をするべきか
あたふたしながらにも考えた。
いや、あたふた考えながら
動いていたとおもう。

まずは清潔そうな薄い布だ!
タオルじゃない
手拭いとかガーゼなみの薄い布だ。
前に、野菜を洗った時にふく用の布を
用意していたのを思い出した。
長さ的にちょうどいいのはアレしかない。

そのいらない布で繕ったいわゆる布巾で
傷口をおさえ、心臓に近い腕の当りを
ぎゅっと縛った。

そして、118番をよんだ。
(イタリアの救急車を呼ぶ番号)
意外とすぐに繋がらなかった。
スマフォも暗証コードを外してからの
操作だった。

3回ぐらい試してから
ようやく繋がった。
しかし、こっちは慌てているが
向こうは落ち着いている。
あえてなのか。

住所を告げ、道端で待機していることを告げた。
対応してくれた女性は
SMSで応急措置のメッセージを
送るから、それに従えという。
え、え、え。

通話中にメッセージが送られてくるが
通話中にスマフォのメッセージを読んで
応急措置をしている時間と余裕と気分はない。

あたふたしている様子がわかったのであろう。
電話の女性は、説明しはじめた。

「どの辺を怪我しましたか」
腕でも、手の方。
「手はくっついていますか?」
へ? くっついてるよー!
「意識はありますか?」
あるある、でも、めちゃ絶望してる!
「腕を心臓から遠い位地に上げて
横にしてあげてください」

女性がアドバイスするたびに
私は声を張り上げて
そこにいる人たちにも聞こえるように繰り返した。

通りがかりの隣人も一緒にあたふたして
気持ち的に助けてくれたし
たまたまシャワーを浴びていた
我が思春期青少年も
あたふた父のために
椅子を持ってきてくれたりと
半べその母に寄り添ってくれた。

118番とそんなやりとりをしている間に
隣町の救急車が来た。
5分ぐらいだったのではないだろうか。
山奥に暮らさない理由は
バス停もそうだけど
こんな理由もあったからだ。

救急隊員の女性が応急処置をしている間
怪我した本人は
翌日の仕事のキャンセルの連絡をしとけ
と言った。

みんなが
そんなこともうちょっと後で考えよ
という顔をしあって私をみた。

後から別の車で現れたお医者さんが
様態を診て、いろいろ書きながら
最寄りの救急病院の空きを確認している。

救急のお医者さんもやたら落ち着いて、本人を慰めていた。
怪我しちまったことはもう仕方がない
少しだけ生活が変わるだけだ
と、言いながら書き終えた後、私をみた。

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あれから、一ヶ月以上時は過ぎ...
やっとリハビリがはじまった。

お医者さんが言ってた生活が変わる
という言葉が
何度も私の中でぐるぐるした。

怪我の本人は
もらったりひろったりして集めていた
丸太を、自分で長さを
調節したり割ったりして
今年の、ガスも薪も暖房の高騰に
節約をしようとしていた。

薪支度がどちらかというと
彼の趣味だった。
木を切って火を起こす
暖にすることも食にすることも
彼なりのこだわりまで生まれたほどだ。

でもここ最近仕事で忙しく
なかなか薪支度ができず
ゆっくり日曜日はゴロゴロということもなかった。
田舎生活のゴロゴロ日は
雨の日ぐらいだ。
雨の日は自由が奪われた感じで
逆にイライラする。

そんな雨の日のような生活が
怪我してからはじまったのだった。

お医者さんが言ってたように
生活が変わるをわりきればいいんじゃない?
生活を変えればいいんだ。

そう気がつくのは本人ではなく私だから
そう簡単にいろんなことが開き直れない。

私は、家族のサポーターは
ポジティブでいようとおもった。

薪がないのなら、GPLガスだけど
全室完備の床暖房をつけよう。
数日は暖炉も点けられるけど
掃除が大変だ
これから一人で動かなくてはいけない私には
これ以上やることを増やしてはいけない。
こういう時にお金を使って楽を買うのだ。
そう決めると、床暖房の快適感が異常に増した。
あったかーい!最高!

FullSizeRender

私は、家族のドライバー化した。
普段は、息子の様々なことの送り迎えを
私がご飯作っている間に夫が行くというのが常だった。

ポンコツ車だけど
私が運転できる車があってよかった
と、そんなことだけでも嬉しくおもう。

鬱気味の家人を外に連れて行こう。
二人で水汲みに行く。
片っぽの手が使えることはなんでもやってもらいましょ。
水汲みも普段は夫ひとりの仕事だった。
たまには夫婦でいいじゃない。

それにしても、ドライバーしたり買い物に行ったりと
外出することが増え、家のこともほぼ全部私がやって
仕事に行って、畑仕事して
今まで役割を分け合っていたことが
どんなに助かっていたか...
二人三脚ってこういうことかな
と見つめ直した。

私の二回に渡った卵巣嚢腫の手術で
入院してる時や療養してる時
家人たちへの負担は大きかっただろうな
と振り返ってみたり思い出してみたり。

事故は起こしちゃいけないことだけれども
人生の中の運命のメッセージだ
と言い聞かせてみたり。

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私は、オリーブの剪定をはじめた。
今年は、管理している畑をひとつ
やめることにした。
私の生活が変わってきたこともあるし
そういうわけで、夫が枝の片づけをしてくれていた。

このタイミングで
オリーブの森とよんでいた畑とはさよならだ。

森のような畑は、大きなオリーブの木がひしめきあっていて
地面に近い方は日当たりが悪い。

良い草が生えやすいから、木の栄養や
草によっては病気の予防にもなる。

しかし、日が当たらないので
下の方に枝が生えてこない
上の方にばかり実のなる枝がなりやすい。
しかも、私の前に剪定していた方が
上ばかり残していたので、上の方の剪定がやたら多かった。

などなど、私もはしごを使って
はしごからチェンソーをつかうこともしばしあった。
枝に足をかけたり、均等を保つのが難しい。

チェンソーは、小枝だったら簡単だけど
小枝にチェンソーを使うことはあまりない。
ノコギリでゴキゴキやりたくないから
チェンソーを使う。

太い枝は下の部分に切れ目をつけてから上から切る。
チェンソーが切れ目に挟まれてしまうこともあるし
切り終えてからチェンソーや枝や体を
安全に維持する力も必要だ。

チェンソーは
農業士養成講座では習わなかった。
夫から学んだ。
夫は、庭師や植木師、材木関係者から学んだ。

マキタの電動チェンソーを使っているが
その説明書にも、作業は胴から顔の位置ぐらいまでとある。
その他いろいろ安全な方法が書いてあるが
チェンソーについてで
木の切り方、テクニックは書いていない。

長い枝は、短くしてから剪定したい部分を切る
などと書いていない。

あるとき、10㎝ぐらいの太さで1m以上の長さの枝を
剪定したかった。

本当だったら、枝を少しずつ切っていって軽くしてから
切りたい部分を切るのが正解であろう。
しかし、短くするにははしごを寄せなければいけなかった。
でもはしごをかけるちょうどいい枝がない。
そんなシチュエーションなんていくらでもある。

無理して、根元から切ってしまったら...
切れたけど危なかった。

重い枝は、私の足に落ちてきたのだ。
チェンソーを持っている
はしごの上で逃げ場がない。
重い枝が落ちたのを確認して
止まったチェンソーもわざと落として
手を自由にして
ゆっくりはしごから降りた。

靴は、安全靴ではなかったが
先が固めのトレッキングシューズだった。
その固さが守ってくれて
そのときは物凄く痛かったけど
異常なく済んだのだった。

今年も、別の畑の剪定で
チェンソーは使っている。
家人は、今はトラウマみたいで
私に使うなと言うが
やっぱりチェンソーで切った方が
速くて疲れないのである。

IMG_0095

家人2の思春期青少年は
家族あたふた中、誕生日だった。
16歳になった。

学校でもスポーツでもプライベートでも
いろいろあって毎日毎日忙しそうだ。
ひきこもりたいけどひきこもれない。
私はそのドライバーなのである。

現在スクーターの免許の勉強中。
車の免許は自分で取ってくれ。
ヴィンチの墓地の駐車場で母と実習中転んで
ナイキのズボンに穴があく。
やれやれ。

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今日の一曲






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今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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