大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:オリーブ畑

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バイオダイナミック農法カレンダーでは

2月入って間もなくして剪定に適した

Luna discendenteルーナディシェンデンテ

(約28日間のサイクルをする回帰運動中

天の赤道から23.4度傾斜した太陽の見かけ上の通り道である

黄道の秋分点(黄経冬至方面90~270度)側の約14日間)

エネルギーが地下へ集中するので地上での例えば剪定などは

この期間にすることで傷口への負担が少ないもしくは治癒が早い

という見えないエネルギーが天地を交信させている。

私は、完全バイオダイナミック農法を採用していないが

直接的な日や間接的な月、生命を宿う土や呼吸する風

この世になくてはならない水に関する観念だけでも

是非とも栽培に取り入れたい。

人間が鈍感なだけで、私たち以外の生物は

天地と共に生きている、と私はそう思っている。



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マリアトゥーンのバイオダイナミック農法のカレンダーを入手すると

たちまち意識しながら行動できて、様々な一致に気付かされる。

例えば日常の中で気付きやすいことは

パン生地(私の場合はピッツァ用に)を捏ねているときによく分かる。

空気に関する花の日(Giorno di fiore/水瓶・双子・天秤座)や

火に関する実の日(Giorno di frutto/牡羊・獅子・射手座)は

しっとり捏ねやすく醗酵が早くよく膨らむ。

それ以外の日だと、同じ容量で捏ねているのに硬いし醗酵が悪い。

海水の満潮や干潮なども天との交信だし

生物の産卵なども月の満ち欠けに関係している。

樹の傷口の回復力は、自力の治癒力をみればよくわかる。



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バイオダイナミック農法に完全に従っていくと

誰でもできるオリーブ栽培やトマト栽培ではなくなるようで

もう少し手間や信仰を軽減したいと私は考えている。

それは、自然栽培家木村秋則作«土の学校» という

「農薬を使わない栽培、その秘密は土にある」

という本を読んで、行き当たるところは自然農法の考えだった

というところに私は、自然農法とバイオダイナミック農法の

合体を描きながら進めているのである。

地下の大切な役割は微生物たちだということを忘れてはいけない。

最近では耕作も疑問をもつ人がSNS発信をしている。

それは微生物を殺してしまうからであるという。

そこが自然農法の考えなのだが

バイオダイナミック農法は、耕作して緑肥をして

牛の角に糞を詰め発酵させて生まれた微生物を

撒き散らすやり方だ。この作業に牛が必要なのである。

ここにまず難点を覚える。

だからこの牛糞の醗酵肥料をとばす人が多い。わかる。

緑肥はいい方法だと思う。

小さな畑であれば緑肥にもなるマメ科類やアブラナ科類を

時期を変えて植えれば、野菜が

前期のマメ科の根っこのバクテリアが肥料となってグングン育つ。

しかし、あくまでも私の考えだが

オリーブ栽培にマメ科やアブラナ科類などの背丈のある緑肥は

向いていないと私は思っている。

それは、オリーブの樹形が

地面から50cmほどに垂れ下がっているからである。

新芽が出る前に1mの高さで剪定しても

緑肥を刈り込みたい時期にはもう成長していることがほとんどで

緑肥で混み合い風通しが悪い環境でカビになりやすい

と私は信じて疑わないのである。

バイオダイナミック農法でワインを造る農主にも緑肥を勧められるが

そこだけは弟子でも納得いかないところなのである。



Prima di Potare


それではどんな方法がいいか。

一軒プライベートの大きな庭のオリーブの管理をしているのだが

そこは日当たりが物凄く悪い。

しかし、元気で豊作で丈夫なのである。

その土地の特徴は、日当たりが悪い分

微生物が好むようで土がふさふさであること。

草が生えて日を求め背丈が伸びてしまうので

まめに草刈りをしている。

その草は、私たち人間にも栄養効果のある野草、イラクサが

一面中に、ときどきタンポポやビーツなんかと競争している。

どれも薬草並のハーブで、むしろイラクサで植物の病を治す

バイオダイナミック農法の方法の一つである。

だから、私は、役に立つ野草が一面にあることが

私たちの生活にもオリーブにも適しているのではないかと

近頃とても強く思うのである。

とにかく背丈が低く役に立つ野草で踏まれても動じない

できたら花が咲くタイプ。

ハチがいっぱい来て受粉も手伝う天国のようなオリーブ畑が

いっちばん理想なんじゃないかと思い描く。



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2019年の秋、ちっとも収穫ができなかったこの畑で

今年もオリーブの剪定を始めた。

昨年の開花時の低気温で、実ではなく枝を増やしてしまった

オリーブたちは賑やかに鬱蒼としていて、見るだけで疲れてしまう。

樹形は今まで整えてきたから

今年はこの元気よく生えてきたエネルギーを吸ってしまう新枝を

取り除く作業がメインとなる。



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オリーブ剪定士 Potina

天は白の隙間な剪定 Potatura degli Olivi①

頭も木もグルグル剪定 Potatura degli Olivi vol.1


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11月にもなっていないのに、オリーブの収穫が終わってしまった。
「以前は11月1日のognissanti(諸聖人の日)から
始めることがお約束だったのにねぇ。」と農主のお母様。
「あそこにはMignolo Cerretanoミニョロチェッレターノ
(チェッレートグイディオリジナル品種)が植えてあって
遅摘みの辛口だから12月ぐらいまで収穫してたよ。」
「あ、それ、私が管理してる畑にもあります。美味しいですよね。」
パンチがありすぎだから、住人はマイルドに落ち着いた頃
収穫していたのである。
しかし現在は、そのパンチが遅摘み品種の特徴であったりもし
あえて好んで早めに収穫するのである。

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早摘み品種が植えてある竜巻を被った劇的な畑は
3分ノ1の収穫だった。
しかしそこは昨年豊作で生き返ったかのようだった。
ドッキングしたもう一件のオリーブの森のような畑は
今年は去年より豊作だった。
そして、遅摘み品種が多めに植えてある緑のオリーブ畑は
やはり去年より豊作だ。
しかしバラついて、こっち側はいっぱい成っててあっち側は少ないとか。
それでもこちらの畑、美しいオリーブを実らせ
収穫してる私たちは、歓喜と満足で、収穫が幸福だった。
あまりにも美しくてそのまま木にくっつけておきたかったぐらい。

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今年は遅い春だった。
開花を見ずに故郷へ飛んでしまい、心配で仕方がなかった。
出発後それでも数日後に開花したようだ。
オリーブにもどの果実の木でも、早めに活動し始める品種と
遅めに活動する品種がある。
私は、その先に活動する早摘みと総称した品種が
今年の遅い春に間に合わなかったのではないかと考えた。
後で活動する遅摘みと総称する品種が
この季節に好都合な条件に満たしたと考えたのだが。
しかしトスカーナだけではなくイタリア全般
2019年はオリーブの少量生産とニュースで取り上げられていた。

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開花の時期、結実の時期、実をつけるには
じつにその時期の気候は重要である。
味をよくするには、成長期も気候は重要になってくる。
そして収穫時期も。
オリーブも果実の木にも、去年不作で今年豊作といった
交互性が起こってしまうことがある。
イタリア語でAlternanzaアルテルナンツァというのだが
一番の原因は、気候の打撃だそうだ。
雹の激打とか、激寒の冬とか、激猛暑とか、降水量の有無とか。
毎年同じように豊作というわけにはいかないのである。
だから人はせっせと化学肥料とか有機でも肥料にこだわる。
この交互性はもう、この加速する地球温暖化で
どの樹木の神経に障らせてしまったのではないかと私は見受ける。

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私は、オリーブ栽培の中で一つやめたことがある。
それは、先にふれた肥料を与えることだ。
なぜなら、木は交互性に侵されてしまい
去年不作で、今年は豊作とわかったからだ。
ここ数年有機栽培用の肥料さえも与えていない。
それでも気候に合った美しい姿のオリーブで美しい味を産む。
肥やして旨味を造るのではなく
自力の抗体力とエネルギーで
自然と調和した成長と旨みを産み出させることにしたのである。
私が手を貸すことは、剪定と
オリーブミバエ(Mosca dell'olivo)の予防をすることだ。
それと草刈りも。
今年のオリーブをみて確信した。
一番参考になった考えは、自然農法である。
藁を敷くことで、地下はバクテリアが生まれ活動し始め
土を良い状態で保つ仕組みである。
だから草を刈った後、そのまま放置する。

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こちらの緑のオリーブの畑にある遅摘み品種のオリーブたちは
コロコロごろごろブドウのように実り
オリーブはちょうど色付きの頃で
カラフルなアメ玉のように口の中が甘くなった気がしたほどだった。
2年前降水量が少なく小粒だったことを思い出すが
今年の秋のはじまりの多降水量でプックリ膨れ上がり
ミバエの産卵形跡も無く、スベスベのオリーブだった。
ホント、うっとりするぐらい美しい。
人はやはり豊満で綺麗なものを見たり触れたりすると
幸せな気分になるようだ。
夫がめちゃくちゃ嬉しがっていたw

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私は、天気の都合と今までの経験で、搾油所の予約を早めにし
猛ダッシュで収穫して、早く終了させることを心懸けた。
私たちはずいぶん収穫のスピードが上がってきたように思う。
終わらない・・無理だろう・・と思っていて、我がアニマル少年を
ヘルプ1でカウントしてたが、全っ然ダメだった。
5分で、わーっと逃げっていった!
ま、その分私たちががんばっちゃったのかもしれないけれど。

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こちらの緑のオリーブの畑、収穫期が当たりだったのであろう
搾油率が思いの外高く多くのオイルが抽出でき、
ほどよくパンチが効いた美味しいオリーブオイルに出来上がった。
大大満足。
ふーっ、今年のオリーブの収穫、早々に終了!
あまりにも美しいオリーブだったので、塩漬けにも挑戦中。


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暑い・・・

「ちょっと着替えてくる。」

この間まで着ていたブドウの収穫の夏用の作業服に着替えた。

暑くて例年よりやる気を失った。

しかもこの暑さで集団でたかる小さなハエ科のユスリカ(?)

も飛び回ってウザイ。蚊もいるじゃないかっ。かゆい。


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ブドウの収穫よりオリーブの収穫の方が体力を要すると私は思う。

一日中振動機を持って、オリーブと樹を労りなが振い落し

地面の網は、きちんと伸ばして端を折ったり棒で支えたり

オリーブが一粒も転がらないようしっかり敷く。

網と網の間や樹の周りにも隙間がないように

大きい釘を地面に差し込む。

網の作業は立ったりしゃがんだり低い体勢で歩く。

50Mの網で囲まれたオリーブが終われば

一旦籠に入れて網を移動させる。

網が何枚もあれば最初に網を敷く時間にあてればあとは

上の方や表面を振動機で振い落したり

幹や太い枝に隠れているオリーブたちと下の方を手摘みでやる。

私が振動機で、夫が手摘みで行う。

それでも軽量な振動機でもずっとガタガタと持っていれば重いし

それでも傷つけないよう細心の注意を払いながらやってると

汗をかいている自分に気が付く。


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真夜中、早朝のヴィンチは霧に覆われ

まだ薄暗い私たちが目が覚める頃

霧は、丘の谷間へ去っていく。

もしくは、引いたかなと思いきや

また霧に一面包まれてしまうこともある。

気まぐれな霧は、大地や木々に露を残していく。

木々が濡れていると、収穫での傷口が悪化しやすいので

私は収穫を控えている。乾くまで待つ。

地面が濡れているだけなら、決行する。

霧が出る日はたいてい晴れで蒸し暑くなる。

小さい頃母がそう教えてくれた。

霧の日に晴れるのは、世界共通のようだ。

少年が「服、何着てこう。」と夏服か秋服か悩んでいるので

私が母から教わったことを、そのまま教えた。

そして少年は上着を脱いで振り回しながら

真夏のような格好で昼過ぎに帰宅する。


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この10月最終土曜日にはサマータイムが終わり

通常タイムに切り替わる週の月曜日(1021)から

熱る体と地球温暖化加速中のヴィンチで

オリーブの収穫が始まった。

この月曜日の搾油所のオープンと同時に合わせて

収穫を始めたかったが、天気予報のハズレと予約がとれず

見送りとなってしまった。が2日ずれただけである。

しかし、日々日々観察し加速温暖化を感じ

日々日々焦り続けた。

それは何を隠そうオリーブミバエが飛び回っているからである。

Mosca dell'olivoモスカデッロォリーヴォ(オリーブミバエ)

この湿気と25度くらいのほんわり暖かい陽気に

産卵ホルモンがうずくのである。

我が庭にあるボスオリーブには、産卵済みマークを残して

モスカは隠れている。ピンチ!

しかし、全部が全部じゃないからほっとする。

そして、ゾーンによって出現し、そこで産卵する場合もあるし

スルーな場所もあったりする。全く不思議だ。


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モスカが産んでいったボスオリーブを一番先に収穫し

籠に浅く摘んでおいた。

すると、モスカの幼虫が這って出てきた。

その幼虫をよっこらよっこらアリが運んでいた!

昔オリーブのことなんかなーんにも知らない頃

オリーブの収穫を手伝いにいった先で

一週間ぐらい倉庫に摘みっ放しにされていたオリーブの実。

その年モスカが出現した年なのであろう

幼虫が床へ落ちていたのを目撃。

幼虫は、オリーブの栄養が届かなくなると

栄養があるところを探し求めて移動するようだが

そこが愚かなところ、オリーブの実が収穫されてしまったとは。

その経験を思い出し、一番に収穫して時間を置いたのである。

時間を置いている間、無事なオリーブを私たちは収穫したのである。

つまり幼虫の行動からもわかるように

収穫後のオリーブの実は樹から栄養はストップされ酸化が始まる。

いかに収穫後早く搾油した方が良いか納得する。


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収穫しているこの日、モスカ産卵に最高な気候で

収穫しているそばから、収穫後のオリーブにも

モスカがたかっていて驚いた。

搾油所にもモスカが大量に飛び回っている。

モスカの産卵欲てスゴイw

この地球温暖化の加速進行では

予防のタイミングを変えなくてはいけない。

8月の半ばにモスカ予防をしたところは

9~10月の収穫まで予防ケアが持たない。

一ヶ月に1度ペースで9月の半ばにも予防した方が良さそうだ。

収穫ギリギリの今もモスカ騒動に焦った農園は

殺虫剤を撒いてしまっている様子だ。

そうなると、収穫を遅くしないといけない。


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もう少し収穫が遅めでもよかった畑のまだ緑

(つまりポリフェノール多)の豊作オリーブ(Pendolinoペンドリーノ)

この春と初夏のこれまた異常気象で開花期が遅れた

今年は全く実らなかった畑の熟度高オリーブ(Leccinoレッチーノ)

早摘み品種ということで、畑ドッキングすることにした。


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焦った早めの収穫では搾油率は少ないが

なかなかのマッチングとなり一安心。

マイルド感に辛味がくるのは早摘みオリーブの特徴。よしよし。

味わうまで出来が報告できない年度のオリーブオイル。

早々と早摘みオリーブの収穫終了。ほっ。

ホント、ヒヤヒヤさせるオリーブの収穫である。

早速フィルターで濾してキラキラオリーブオイルの待機中。



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我が息子たちよlaRaccolta delle Olive 2017 ①

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私が小豆島に行きたかった一番の理由は

日本のオリーブ畑を歩きたかったからである。

小豆島にフェリーで着いた途端、オリーブの木があちらこちらにある。

バスまでもオリーブバスなどという名称になっている。

島は、オリーブで有名になり島の経済を回しているようだ。

オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブ素麺、オリーブソルト・・・

勿論オリーブオイル、オリーブオイルドレッシング、オリーブ塩漬け

オリーブ茶、オリーブソープ、オリーブローション

オリーブオイルクリーム、オリーブオイル化粧品・・・

日本人の開発力やビジネス力に驚く。

オリーブを使ったことでオリーブの効果がどこまで発揮できるか

私は疑問だが、土地興し的なマーケティングは日本に向いている。


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しかし、小豆島に着いてすぐに気がついたことがある。

私は、トスカーナに住みオリーブ栽培をトスカーナで学び

トスカーナで独自栽培をしていることもあって

小豆島のオリーブの樹形や剪定の仕方が

私が学んだ剪定と全く違うことに一目瞭然だった。

私たちがざっくり二つに区別しているフルーツ樹形と

正真正銘オリーブ樹形(それでもいくつもあるが)に例えたら

フルーツ樹形っぽく、なんかモサモサしているのである。

枝もヒョロっと上へ伸び、中心部も枝だらけ。

目にするオリーブがどれも似たような剪定でなんか納得いかない。

なんでだろうな。


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小豆島で唯一か数少ないであろう有機で栽培している

オリーブ業一本で賄っている農園を訪ねることにした。

この人もいい人だ。わざわざ宿舎まで迎えに来てくれた。

島の不便さを分かっているからであろう。

有機農園のご主人も、東京からの移住者であった。

オリーブに魅了され相当の情熱があっただろうと想像する。

ご主人は、土地を数件借りてやっているそうだ。

私と同じだ。移住者は土地を持っていない。

だから島民が面倒見きれなくなった土地を管理しているのだ。

だからあっちこっちにあるそうだ。


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それで、剪定の質問をすると

「あの樹形は間違ってはいないんですよ。」

「あ、そうなんですか?」

「小豆島はもともとみかんの栽培が盛んだったんです。」えーっ!

あのフルーツ樹形だなーと眺めていた樹形は

みかんの木の樹形だったのであるw

みかん農園の方たちが、巷でオリーブが騒がれ始めて

オリーブ農園に切り替わったのだそう!

だから、オリーブ栽培はみかん栽培のつづきなのだそうだ。

収穫もみかんのように一粒づつ収穫しているんだそう!

地面に編みを敷いてガタガタと振動機で落とす

イタリアの収穫風景なんて未知の世界なのであろうか

それとも野蛮な世界なのであろうかw

イタリアのオリーブ栽培からすると

手摘みでお腹のポケット(籠とか)に仕舞い込むやり方は

大袈裟に言うと100年前の話かもしれない。

オリーブ文化の国は、どれほど収穫に時間をかけてはいけないか

そこで採算があわなくなってくることを知っている。

収穫してすぐに搾油した方が良いことは日本人も認識済みで

各農園に少量でもできる小型搾油機を持っているそうなのだ。

人件費をつかってまでも丁寧に摘んで

様々なオリーブ商品に展開するのが日本のやり方なのである。

オリーブの収穫をイタリアより早々から始めているのも

塩漬け用だったり

、超ポリフェノール満点のオリーブオイルだったりと

オリーブオイル文化の国と違う商品を目指しているそうなのだ。

時期をずらして化粧品用オリーブの収穫をして

肌にしっとり馴染ませるベトつかないオリーブオイルを生産したりする。

食品として使うには不味なオリーブオイルは

実は、収穫期を遅らすことで強力なオリーブの持つ成分を抑え

アレルギー肌にも対応し、香りもソフトになり

化粧品として最適になるのだそうだ。

オリーブオイル100%の無添加には間違いない。

そしてお茶の国ニッポン。

オリーブの葉の効能に注目し

飲料のお茶や飼育用に葉だけ栽培していたりする。

ちなみにイタリアでオリーブの葉のお茶が一般に出回らないのは

薬草として肝臓の病に効果があると知られている。

摂取過ぎに要注意と薬草師は言う。

そんな葉摘み用オリーブの木は若く、実をつけない状態で

葉だけ刈り取られていくそうだ。

だからオリーブの苗木屋さんを見かけるし

小さなオリーブの木もあちこちに点在する。


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しかし、日本でオリーブ栽培は不向きなのではないだろうかと

ご主人は言う。

まさに私が伺った梅雨真っ最中の小豆島は

草が生い茂る時期である。

ご主人は、刈っても刈っても生えてくる草刈りの日々。

トスカーナでオリーブ栽培してる私がここにいられるのは

トスカーナは、初夏の草刈りをすれば

乾燥で草は生えてこないのである。夏は茶色い大地のイメージ。

年に2回ほど草刈りすれば大丈夫だったりする。

それをご主人に言うと、驚かれそして項垂れた。


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そして日本でオリーブ栽培に不向き

なんじゃないかという決定的なことは

日本にしかいないオリーブアナアキゾウムシとかいう

寄生虫が存在していることである。

イタリアでの寄生虫はオリーブミバエという

オリーブの実に卵を産み付ける小さいハエである。

ミバエの産卵期が収穫時期に近いと収穫したオリーブの実と共に

搾油されてしまい酸味が強くなってしまうところが欠点。

オリーブの実の成長期に産卵されてしまうと

三週間で飛び立っても、実が傷んでしまう。

日本に生息するオリーブアナアキゾウムシは

オリーブの根本や新梢や葉を食べて

オリーブの木を枯らしてしまうそうなのである。

枯らしてしまっては大変だ。

そこで有機栽培のご主人、毎日毎日畑を見回り

ゾウムシをひっ捕まえているのである!

日本でなかなかオリーブの有機栽培ができないのは

その寄生虫をやっつけるために

殺虫剤を撒かなくてはいけないそうなのである。

そこだけが難点な部分なようだ。

イタリアでミバエ退治の有機栽培は

色で誤魔化す方法で、白くカオリンや石灰を撒く。

それだけで全然違うんだから、ゾウムシの研究できっと

有機で簡単に予防できる方法が見つかるはずだ。・・と思う。

ご主人は、ゾウムシを飼って、日々研究している。

ご主人のオリーブ栽培の情熱が、ゾウムシ退治の研究まで・・・。


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ポリフェノール満載のオリーブオイルも是非試飲してみたかったし

もっともっと情報交換でもしたかったが、農業人に時間はない。

ご主人の血と汗の有機オリーブオイルは

東京の方が応援してくれることが多いそうだ。

私も微妙に察したことは、地方の人たちより

都会の人たちのほうが、地方に興味をもって応援している。

島での開業は

移住者と島民との引き合いでぶつかることもあるであろう。

それでも島の外は、やはりいいことといいものを見分け求めてくる。

一刻も早くアナアキゾウムシ予防法を生み出すことを祈っている。

・・祈っています。ありがとうございました。

ご主人に、オリーブ公園まで送ってもらった。


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オリーブ公園でランチをすることにした。

オリーブ豚と瀬戸内産レモンのチャーシューラーメンと

温かいオリーブ素麺を注文した。

なんだか味的にあまりよくわからないけど

お土産にしない代わりに土地で食べておく。

オリーブ公園には、小豆島にオリーブが植えられた歴史館がある。

日本の中で一番地中海性気候に近い場所

それは小豆島ということで国が試験的に植え

定着したことから、オリーブの研究と生産が始まったらしい。

しかし、日本でオリーブの何を求めたのであろう?

公園内のオリーブは大きく、トスカーナをイメージさせるが

枝が多すぎるのと葉に元気がない。

どれも台風で倒れないよう支える設置がしてある。

「もう少し中央の風通しを良くしたらどうですか?」

「そうですね。風が抜けやすいかもしれないですよね。」

ともう一軒オリーブ農園を訪ねた栽培部の若い部長さんが答える。

彼も東京からの移住者。総務さんも関西からの移住者。

情熱をもったオリーブ好き移住者と

ミカン栽培から移転した島民。

こんなにオリーブ騒ぎじゃ、もうオリーブ業から離れられない。

オリーブだけでは生計が困難なことは世界どこでも同じようだが

マーケティング上手なニッポン人は第六次産業まで展開していく。

島興しから始まった瀬戸内芸術祭もかなり恩恵を受けてそうだ。

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海に囲まれ、オリーブは常に海の風に揺れている。

歩くビーチには誰もいない。

雨が降ってきた。誰もいない海の家で雨宿りしよう。

誰もいない海の家だと思ったら、主がいた。

「あぁいいよ、雨宿りしていきなさい。

この雨でわしはちっとも儲からんよ。」

雨が多すぎてもいけないし、暑すぎてもいけない。

農業もほどほどの一年が毎年来ればいい。

土地を守りながら、土地に合う農業で、土地に合うビジネスで

土地に合う暮らしができたら最高なんじゃないかと思った。



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ブルーな島、清い島SetouchiRegion - Shòdoshima vol.1

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 『オリーブをモスカから守るgiàinvaiatura



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昨年、私が意図する・・私が想う・・樹形を整えた。

まずは、オリーブの背を低くする。

次は、一本のオリーブの木から、最高4本の主枝にする。

私の理想は3本。

さらに主枝から出てくる枝を減らす。

そして、広がりを抑える。

とにかく、エネルギーの拡散を抑え、集中できるように仕上げた。

そうすることで、リンパの流動を最小にし濃縮させ

枝・葉・実に彼らの持つ役割と作用を発揮させるためである。

私は、堆肥を控えることにした。

人は笑うだろう。

どのオリーブ栽培士は、肥料を撒く。私も講座で教わった。

二年前まで、あるメーカーの鶏の糞を製品化された肥料を

撒いていた。講座でそう教わったからである。

しかし、何も・・・変わらなかった。・・・と思う。

緑肥をする人は、あんなの水だよ、という。

緑肥をすることは賛成だが、成長したときの緑肥の高さと

オリーブの下がるフサフサが重なるだろう辺りがすごく私は気になる。

風通しが悪くなると、やはりそれはそれで病気になるからだ。

しばらく無肥料でダイエットさせようと思う。

私の思うようにバサバサ切りたいところも、そこは労わって

樹への想いは、剪定で操作することだけとしてみようと思う。


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その昨年の意図した剪定に、攻撃に出たオリーブは

彼らの発散を小さな新枝を産出することに代えた。

彼らは、私に何かいいたいようだ。

そんなに剪定が好きならどんどん切ってくれ、とでも。

一本一本、彼らの前に立つと溜息が出る。お前もか。

私のエネルギーは、私のオリーブたちに吸い取られ

剪定中、魂が入り込んだようになるのである。

私の精気は、オリーブに移り代わり

オリーブの精気は私に移り変わるような。

一本のオリーブといっても

主枝が3~4本あるオリーブの剪定が終わると

すぐに次へ進むが、一本一本の精気を交換し合っているようで

すごく重たいのである。

一日、そういうわけで細かく彼らと向き合っていると

すごく疲れるのである。

家族に、オリーブに精気奪われちゃって疲れちゃったなー

というと、オレも仕事でスピリト奪われちゃって毎日疲れてるよー

あ、ボクも!勉強ばっかり座ってばかりで精魂尽きちゃったー

・・・・・・・・・・・。

違う!違う!その疲れじゃない!


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私のオリーブオイルを支援してくださっている

有難き友たちが何人もいる。

そんな友たちがいるから、私は経験を積むことができる。

彼ら支援して下さる方たちがいなければ

家族用のオリーブオイルを自己満足で生産し消費するだけである。

精気を奪われる剪定に弱音を吐きたくなるが

収穫していることを想像しながら

みんなが喜んでいる姿を想像しながら、私はガンバル。

そんな支援の友たちから嬉しいコメントを下さった。

ノヴェッロといわれるオリーブオイルが最高に美味しい摘み立てから

3ヶ月が経ち、そろそろ味も落ち着いてくる頃である。

フィレンツェ在住の友たちは、イタリア居住という特権で

いろんな農家からオリーブオイルを入手する。

私は、それでいいと思う。

私を信頼してたくさん注文してくださる友たちには

早摘みと遅摘み、二種類に分けて届けたりしている。

私のオリーブオイルは、収穫・搾油毎に分けている。

それは、畑ごとに品種が違うのと土壌やストーリーが違うからである。

管理を任せられている畑があっちこっちにある。

似たような品種でも、私は搾油後ブレンドしない。

そこが少量生産でできることとおもしろいところなんじゃないかと思う。

こんなことをしているのは、私だけかもしれない。

しかし、味が違うんだから、混ぜちゃぁ面白味を

足で踏み躙っているようなものである。

二種類手に渡った支援の友たちには

まろやかな早摘みを先に、パンチのある遅摘みを後に

もしくは料理で使い分けることを薦めている。


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そんな支援の友たちから

私のオリーブオイルは、他と違うというのである。

ワインのソムリエ級の友だったり、家庭料理の達人だったりする。

オリーブの生産地イタリアで

私のオリーブオイルを気に入って下さったんだから

それはそれは嬉しいの一言では収まらない。

他と違うことが、子どもにだってわかるほど、味が違う。

イタリアだって、同じトスカーナだって、ここヴィンチだって

味は作り手の魂に変わってくるのかもしれない。

友たちは、オリーブオイル文化のここイタリアで

私のオリーブオイルは、フルーティで軽く味が変わらず
エネルギーを感じる
とまで褒めて下さった。
がんばって続けてくれとまで。


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私の髪の毛は、色を染めない、パーマをかけない、ブローをしない

自然派シャンプーとオリーブオイルをぬるだけである。

見せる決め手は、カットのみということになる。

もし家に例えたら、光の演出と風通しの良さで家を守る、みたいな。

なんだかそれらと似ていて、肥やさない、抵抗させない

ケアは必要な時のみ予防する。

美味しくさせる決め手は、栽培では剪定のみということになる。

それと、収穫時の所要時間と搾油方法が更に決定的となる。

そのままのワタシは、そのままのオリーブをつくる。

だから精気が入れ替わってしまうのかもしれない。


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オリーブと私ポティーナ(剪定士)の精気が交錯するオリーブ畑で

道端に捨てられていたまだまだ使えるセンスの悪い椅子は

椅子まで精気が伝わるほどオリーブ畑にあっているではないか。

私の疲労を受け止めてくれるのはこの椅子しかない。

この椅子に座って、ランチにしようと思う。



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女剪定士の弱音 Potaturadegli Olivi④

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そのままのワタシ Hoi capelli bianchi


Grazie di aver visitato!


最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。



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