大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:オリーブ

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ヴィンチの丘は、地面がモワモワ蜃気楼している。

途方に暮れるほど長いブドウの列と列に
私は閉じ込められたようだ。

今、空から一撃されてもすぐには逃げ出せない
ブドウ畑のど真ん中にいる。

見渡すものは、夏の光が空から刺さる畑の
ソヨソヨ揺れる呑気なブドウたちだけだ。

私を挟むように、私は捕まえられたかのように
時々我に戻ってブドウたちをうぅぅとみつめる。

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農主の娘さんが子育ての合間にほんの少し手伝ってくれる。

農主は、私が芽掻き作業(Scacchiatura)済みの
緑肥を刈り込んで、向こうの丘をトラクターで耕している。

緑肥なのでソラマメの実は小さい。
その実がついた頃刈り込むのである。

四月の雨と近頃の初夏陽気で
グウォと音が聴こえてきそうな勢いで成長した。

早くしないとブドウの手が草や緑肥を掴みはじめる。

農主は私の作業を待っているのか。

気温がぐんと上がって、風がないときは
日本の梅雨明けの夏っぽいジメ感を感じる。

長い列が終われば気が楽になるはずだ!
誰も言ってくれないから一人で言うよ、がんばれw

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と、農業の女っぷりで一日を終えた頃
ブドウ畑の近所のご婦人が声をかけてくれた。

「アナタ、カルチョーフィ植えてる?」
「ウチ、トマトしかやってないです。。」
「少し持ってく?カルチョフィーニだけど。」
もちろん!(心の中でw)

小さいCarciofi(複:アーティチョーク)は、生で食べれるという。
「Pinzimonio(オリーブオイルと塩だけのタレ)につけて食べてね。」はい!

「タマゴも持ってく?」
もちろん!(心の中でww)生卵ご飯が食べたいと思ってたところ!

「もうすぐでAlbicocca(アンズ)もSusine(スモモ)もなるからあげるね。」
「あ、ありがとうございます。。。」

どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう。。
お兄さんとは何度か農主の畑で収穫を一緒にやったりして
農主のところで食事をご一緒することあるのだけれど。。
彼女の名前さえも知らない。

でも、ご苦労様という言葉が無い分、嬉しいお声掛けだ。

早速帰宅後嬉しい気持ちのまま、CarciofiniのPinzimonioをつまみに
アペリをしたのであった。

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草刈りにうなだれている夫は、帰宅後草刈りをしているw

どこからか逃げてきたウサちゃんが我が家の庭で落ち着いていたのに
草がなくなっちゃったらどっかいっちゃって食べられちゃう。

オリーブの蕾は、いっぱい目立つようになってきた。
開花は、一週間から10日後かな。
今が一番ワクワクするとき!

夜はホタルが飛んでるよ。

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トリノで開催されたEurovision Song Contest 2022の優勝曲は
やっぱりウクライナより。
現実とは思えない映像と共に発表されました。

ニュースでウクライナの人々の微笑みがみられました。
まるでサウンドトラックのようだけど、一刻も早くロシアの退散を願います。
イタリアでも毎日悲惨で残酷な知らせが映像と共に届き
個々に涙しています。
歴史的に残る一曲となりました。






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春から夏へ太陽の距離を感じる。
日中は暑い。
ある時間半袖が心地よいほどだ。
油断するとすぐ日焼けしそうにジリッと差す。
それでも空気は春のまま。
この釣り合いが気持ちいいい。

黒い影が素早く横切る。
大地を平行に走り抜けたと思ったら
もう空をブーメランのように舞っている。
ピンと張った黒いツバメたちを
私も胸が前に張るように追うと
季節とか誕生とか自由とか
そんなことが目まぐって
なんだかポジティブな気分になり
ひとり自惚れる。

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この間の雨で地面は水分を補給して
せっせと草木に送っている。
たった数日で草なんかはみるみる成長する。
可笑しくなるぐらいの勢いだ。
草刈りをする人はうなだれているだろう。

洋ナシがいっぱい結実している。
今年はナシが食べれそうだ。

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つい去年ぐらいまでいっつも一緒だった家族は
バラバラに過ごすことが多くなって
それを望むようになった。

私は、これも成長のひとつだと思っているし
ひとりの時間に発見したことを
さりげなくアピールすることが
あえて新鮮にも思えるのである。

私は早速家族のいない日
それでも家族のことを想いながら、例えば
草の背丈が伸びてきたから
きっと草刈りも時間の問題だ。
早くひとりメルヘンチックに満喫しなきゃ!

奴らは野草メインの料理が苦手だ。
だから私はここぞとばかりに野草パスタを
いただくことにした。
喜んで野草を摘んで盛りつけを楽しんだ。

パスタに絡めそうな小さめのBietola(フダン草)と
Borragine(ボラジ)をFinocchi(フェエンネル)
を切らずにパスタと時間差で茹で
フェエンネルだけ取り出して刻んだ。

別でAglio(ニンニク)をOlio(オリーブオイル)で炒めて
パスタに和えた。

パスタのお湯は捨てないで
グルグルお湯を回してタマゴを落としグルグルし続け
Uovo in camicia(ポーチドエッグ)をのっけた。
こういうの大好き。

そして、ほのかにキュウリの味がする
ボラジの花を散りばめて
Tarassaco(西洋タンポポ)の花びらを散りばめて
仕上げに軽く塩とたっぷりオリーブオイルをかけて
できあがり。

旬の野草というよりも
イマ庭に生えてる野草を食べることが
私ひとりのBenessere(幸ある健全さ)で
できたら誰にも文句を言われない
ひとりの時にあえて実行したい。
このひとときに瞑想がどんどん膨らむのである。

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時間があればオリーブ畑を一周し観察する。

今オリーブはMigne(複:オリーブの芽)がでてきて賑やかだ。
昨年不作だったので今年は豊作かな?!

剪定されて空間ができたところは
元気な色をして空間を占領しようとしている。

やっぱり大胆に枝を剪定してよかった。
すごく生き生きしている。

プロの剪定は、欲張らずに勇気をもって
見極めて剪定することが必要だ。
....と改めてオリーブの木をながめて想った。

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今週は、ブドウの芽掻き作業の合間に
トマトを畑に植えたい。
今植えないと7月には食べられない。

私が種から育てているトマトは
サンルームが寒いのか成長が遅い。
今植える分だけ畑の半分は
苗を調達してこようとおもう。

いそがしいな、春って。
メルヘンチックなランチは
そうそうできるものではない。。。
だから記念撮影なのである。

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Extra Virgin Olive オイルの略である。

イタリア語でも Olio EVO と略される。
Olio Extra Vergine di Oliva

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EVOオイルである条件としては

酸度が0,8%以下であること

劣化成分の過酸化物指数が20meg/kg以内であること

どの方法の収獲中搾油中に化学物質が混入していないこと

定められた容器とキャップを使うこと

原産地を筆頭に定められたラベルの内容であること

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EVOオイルを目指すには

オリーブの実が健康で、収穫時地面に触れていないこと
麻袋なんかに積まないでw現代風に風通しの良いカゴに積む!

できたら収穫したその日に搾油できたらいいけれど
48時間以内であれば数値の差はほとんどない。
それ以上の日数だと摘んでから発酵し続けるオリーブの実は
傷みから腐りはじめる。

できたら搾油所は最新技術の機械化されたところで
できるだけ酸化を防ぐ方法を選ぶ。伝統式には申し訳ないけれど。

コールドプレスという呼び方で知られている
Spremitura(Estratto) a freddo
搾油時抽出時の工程の温度が27度以下であること。
熱が高くなることで油は抽出できるが
せっかくの良い成分や風味が減少してしまう。

搾油されたらすぐにフィルタリングし劣化を急がせてしまう澱を取る。
フィルタリングされていないEVOオイルの賞味期限は少ないはずだ。

窒素充填できる真空タンクがなければ
早く市場用の小瓶に詰めてしまう。

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ラベル表記の義務であるEVOオイルの保管や消費の条件は
消費者さんに委ねられる。

開栓していない状態での賞味期限は18か月
開栓したら早めに消費すること
保存は、風通しの良いできたら気温が一定に近い暗室や棚の中

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「エクストラヴァージンオリーブオイルってなんですか?」
「一番搾りってことでしょ?」
「どれを買えばいいのですか?」
「冷蔵庫に保存してます。」
「顔にもつけて大丈夫ですか?」
「飲むと体にイイって聞いたんですけど...」
「大切に使ってます。」

日本でオリーブオイル会を開催したときに多かった質問と
この度プロデュースオリーブオイルをご紹介させていただいて
ご購入してくださった一部の方々のメッセージである。

オリーブオイルそのものの味の比較は
やっぱり実際味わってみないとわからないものだが
知識的に知っていれば
オリーブオイルの選び方や使い方がぐんと簡単になってくると思う。

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「エクストラヴァージンオリーブオイルってなんですか?」

そういうわけで、一般の方がEVOオイルを選ぶ際
EVOオイルと記載されていること。
記載されていることで、EVOオイルの条件が
揃っているということである。

しかし、オーガニックの基準も相当緩いのと同じで
EVOオイルの基準も相当緩い。

味の差は味覚でわかるが、酸度や過酸化物指数やポリフェノール数などは
表記の義務はないので他と比べようがない。

そして、どんなふうに栽培されているのかも収穫されているのかも
搾油機も時間もなんにも見えないしわからない。

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「一番搾りってことでしょ?」

EVOオイルに一番搾りとか二番搾りはない。

エキストラバージンオリーブオイルの他に
シンプルにオリーブオイルと表記されているものは
EVOオイルの条件にそぐわなかったもの。

他Sansaオイルは、それこそ二番搾りとなり
コールドプレスで出てきたオリーブペーストに
熱を加えて最後の最後まで抽出させた
成分を期待してはいけないオリーブオイル。

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「どれを買えばいいのですか?」

どこで良質EVOオイルを購入するかは、ラベル表記をよく見るか
信用のある生産者、輸入者、販売者からとなる。

しかしオリーブオイル文化の国イタリアに暮らすイタリア人でさえ
何を基準にしてよいのかわからなかったり
これを美味しいEVOオイルなんだということを知らなかったりする。

信用のある人が生産者や輸入者、販売者でも
オリーブ栽培のことや収穫・搾油のこと美味しさのことを知らないと
追及されたEVOオイルはなかなか産まれもしなければ届きもしない。

私が監修をさせていただいたEVOオイルは
全工程を知れて、指示さえもできることは
私は自信を持って紹介できるし
この質問に答えることができてまず嬉しい。
...とこの場を借りて伝えておきたい。

そして、欧州であればBIOマーク、日本であればJASマーク
私は、有機栽培を個人的にお勧めするが
自分の食意識にあわせればいい。
けど!有機栽培のリクエストが増えれば生産者も輸入者も販売者も
有機栽培に力を入れて環境にも健康にもよいので
ぜひ生活にオーガニック意識を取り入れてほしい。

しかし、BIO表記は義務ではないので
完全なるオーガニックだけど表記にこだわらないことがある。

店の棚に並ばないとか他の商品と比較しないとか
知人へ、口コミなどの販売方法にある。
生産者への信用のみである。

理由は、申請の労力や費用の節約にある。

BIO申請のメリットは、生産者をよく知らなくても
商品の情報の一つとして、拡散されやすい点であろう。

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「冷蔵庫に保存してます。」ダメです。

EVOオイルの保存は
冷蔵庫ダメ、もしくはガスコンロの近くもダメ
気温ができたら15~20度ぐらいの一定に保てそうな
日の当たらない暗い所がベストである。
開栓してあっても保管条件は同じ。

イタリアの住居はセントラルヒーティングなので
どの部屋も一定に温かい。
ガレージとかで保管しない限り室温は安定している。

それに反して、日本の住居は各部屋に暖房機を置く記憶がある。
廊下は寒かった思い出があるし、トイレも寒かったw
だから、人がいるようなところだと
18度ぐらいで保たれているのではないだろうか。

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「顔にもつけて大丈夫ですか?」

今季に収穫された新EVOオイルは
成分がホヤホヤにつまっているので辛味や苦味が強い。
つまり刺激が多すぎて、肌にはピリピリ感じるはずだ。

私は、特に新モノは食で使うことを勧める。

私は、昨年のEVOオイルをスキンケアに使っている。
それでも効果抜群!

Ricotta con Olio Extravergine di Oliva

「飲むと体にイイって聞いたんですけど...」

わざわざオイルだけ飲まなくても
サラダやスープ、パンや生チーズなどなど
生で遠慮なくドバっとかけて食べることをオススメ。

開栓時最初に、オリーブオイルソムリエさんや専門家さんのように
小さなカップに入れて手で軽く温めて香りをかいだり
シンプルにティスプーンなどで味を知っておくと
違う種類のEVOオイルと出会ったときや
料理にあわて使い分けたりの参考となるので
一度はオイルだけで舐めて味を覚えておくといいかもしれない。

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「大切に使ってます。」ありがとう。

オリーブオイルは毎年毎年産まれ1年で鮮度が落ちる。
ワインのように何年も寝かすことができないし旨みが増すわけでもない。

5年前のオリーブオイルを食べることはできるけれど
あの産まれたときの味も香りも色も成分も鮮度は消える。
一年経ったオイルと搾油したばっかりのオイルさえも違う。

だから生産者は、毎年新しいオイルを売りたいしさばきたい。
一年で使いきっていただけると満足この上ない。

手頃なモノではないからじゃんじゃん使って!とは言えないが
良質なEVOオイルは、食卓調味料のようにほぼなんにでも
生でかけて食すのがオリーブオイル文化である。

野菜のお浸しを、塩とEVOオイルとか
ステーキ肉に、塩とEVOオイルとか
七草粥に、塩とEVOオイルとか

食材をシンプルに召し上がりたいときに
塩とEVOオイルのハーモニーが乙なのである。

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私が監修させていただいたトスカーナ産EVOオイルは
酸度 0.2 % p/p
過酸化物指数 5.5 meg/kg
ポリフェノール 1100 mg/kg
成績はなかなかいい。

ポリフェノールがとても高い数値だが
トスカーナ特有の土地や気候、品種が関係している。

数値が高い割には、口に含んだ瞬間の激しさがなく
奥に押し込んだ時に辛味苦味が広がる感じだ。

そして、酸度も数値だけではなく
味の調和がとれていると思う。

こちらのEVOオイルに興味がある方は
こちらよりお求めください。

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2022年12月 追伸

日本のみなさまに愛を込めて特別につくった
obatamaki監修EVオリーブオイルが販売されております。
ご注文はこちらのサイトよりどうぞ。




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プロデュースオリーブオイルの旅 l'olio verso levante
オリーブオイルの保存と管理 l'oliosta nel buio
オリーブオイルを選ぶとしたら Ecco L'Olio Nuovo



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オリーブの収穫が終わると途端気が抜ける。
オイルとなって変身して生まれ変わるオリーブは
木にくっついていたオリーブとはなんだか
思えなかったりもじつはする。

今年は不作だ!と嘆きつつも
それでも存在感のあるオリーブたちが木からなくなると
寂しく感じるのは、私だけではないだろう。

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そんな寂しい気持ちで収穫後の畑を散歩する。

収穫の時はこんなに黄色じゃなかったお隣のブドウ畑が
静かなオリーブ畑の合間から輝いていた。

オリーブの木は秋に紅葉しない。

三年ぐらい緑のまま生きていて、その三年の間に
外側の一番美味しくて新鮮な空気を吸い求めて
毎年新しい葉たちが生まれる。

だから三年前の葉っぱたちは奥にやられ
黄色くなった瞬間舞っていく。

その黄色くなるタイミングは、秋とは関わらず
一年中のタイミングで、彼らのサイクルで交代していく。

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今年は不作だっただけに収穫時間や期間を短くして
搾油所に持っていく回数も減ったし減らした。

つまり、全部一粒残らず収穫したのではなく
あまりにも少ない木やゾーンは収穫しなかったのである。

網を敷いたりする作業が一番時間がかかるのだが
その手間と時間と搾油料金に見合わなければ
収穫しないことなんて全然ありえる。

というわけで、その収穫されなかった木のオリーブを
塩漬け用に摘みに行ったというわけである。

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オリーブオイル用の収穫の時も気がつくけど改めて思うのが
オリーブの実が成る位置と枝である。

位置は、とにかく太陽が当たるところ。
上だったり、外側だったり。

枝は、とにかく新しい枝に実は成りやすいし大きい。
枝は、今年生えてきたやつじゃなくって
去年生えてきたやつじゃなくって
おととしかその前に生まれてきた枝だ。

わざと残した枝にようやく実がついていたりする。
それを見たときは本当に嬉しい。

逆に、上の収穫しにくいところにきれいな実が成っていると
納得して、反省もいちいちしながら収穫する。

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その残っていたオリーブを散歩がてら摘んだ。

日当たりが良くって新しい枝のオリーブは
そういうわけで大きい実なので、つまみ用に味をつけようとおもう。

小さめの実は、ジビエ系煮込みに使おうとおもう。

摘む時期は、遅ければ遅い方が苦味は少ないだろう。
しかし私は12月にはつまみはじめたいので
11月半ばに摘みに行く。

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まずよーく洗って、干しながら乾かす。
2~3日かかってもいいから完全に乾かす。
水道の水が残っているのが一番腐りやすい。

そして、瓶の半分ぐらいになるようにオリーブの実を入れて
塩を小さじ3~4杯ぐらいであろうか。全体になじめばいい。

そのとき私はつまみ用にアントネッラのオーガニックニンニク
大きめの小球をひと瓶につき一片バージョンを。

そしてニンニクプラスローズマリーも加えたバージョンも。

煮込み用はシンプルに塩だけにした。

それから10日から2週間ぐらい一日一回はシェイクし
しばらくしたら味見しながら塩漬け終了を決める。
シェイクすることで、苦味が抜けていく。
塩味が苦味より勝ってくる前に終了しよう。

洗って、またよく干しながら乾かす。

乾いたら、瓶に詰めてオリーブオイルに浸けて保存。
オリーブオイルに漬けることで、塩味や苦味がまろやかになる。
できたらオリーブもオーガニックならば
オリーブオイルもオーガニックにしたい。
漬け用オリーブオイルは、去年のでもその前のでも大丈夫。
苦味が弱い方が、漬かる素材の味が引き立つ。

もしくは冷凍庫に保存する。小分けしなくても
お互いにくっついてないから必要な分だけとれて便利だ。
保存するまでのオリーブオイルがないときなんか
冷凍保存の方法でいいかもしれない。
この場合は、塩漬け期間を上手にやらないと
しょっぱいまま眠ることになる。

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味見してみてわかったこと。

ニンニク入りがとーっても美味しい。
ニンニクの甘味エキスが出て
オリーブの苦味がまろやかになってる!

オリーブの実なんかちょっとあればできるので
テラス栽培や庭に一本のオリーブの木からも
ひと瓶二瓶ぐらいのつまみ用黒オリーブができるだろうから
是非試してほしい。
私は1㎏ちょいを摘んだだけ。

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黒オリーブは、シチリアや南イタリアの方で
まさしくもオイル用のオリーブの収穫後マンマたちが
落ちてる実や収穫残しの実をあとあとで摘んで
こうやって食用に保存する主婦ならではの生活の知恵だ。

私もカラブリア州出身のご家族をもつ
トスカーナ在住の友から教わった。

オリーブの木があるんだからやらない手はない。


【お知らせ】


Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへolivewellness.jpより販売されております。
イタリアで生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは
珍しいことと思います。 残り僅かとなりましたが
是非この機会をどうぞご利用ください。
こちらのリンクにてご注文を承っております。



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サマータイムが終わった10月最終の週末、11月入っての週末
オリーブの収穫をしている一般の家族たちで賑やかだ。

イタリアは..といってもトスカーナ事情しかよくわからないが
一般の人でも普通の野菜畑のようにオリーブ畑をもっている家が多い。
30~150本ぐらいが相場であろう。
ひと家族だけの場合もあれば大家族でシェアする場合もある。

トスカーナの伝統は、11月1日の祝日OgnissantiとかTutti i Santiと呼ぶ
聖人の日以降にオリーブの収穫をはじめるのが通常である。

しかし今では、温暖化の影響で成熟が早くなり
こだわり派はポリフェノールやクロロフィルの効果高を意識して
10月の半ばからはじめる農園や愛好家が出だした。

私もそのかじりで、10月の22日以降
できたらサマータイム内の週末までに終わる目標を
ここ数年たてている。

二家族のオリーブ畑を管理している私は
2021年は10月の第4週末に終わらせることができた。
50%減だからということもある。

でも逆に、とりあえず網は地面に敷く作業は同じだし
ポツポツあるオリーブに振動機を差し込む作業だって同じだ。

ただ、その労力をするほどまでの価値のない数量の
オリーブの木やゾーンは諦めることにした。
時間がきたら予約した搾油所に持っていかなくてはならないので
ちびちびだらだら収穫していられない。

その見極めとか時間の配分は案外難しく
搾油所に持っていくオリーブの実300㎏まで足りないとか
オリーブの木2本の収穫ができなかったとか
毎年よく聞く嘆きである。

こちらの森のようなオリーブ畑のオリーブは
日当たりが悪いので、同じ早熟性の品種だけど
成長が日当たりが良いところより遅い。

だからまだ色づき中で緑交じりが多かった。
一週間遅く収穫してもよかった。

結果は搾油率13,5%だった。
思ったよりあったので
そういう年なのかもしれない

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イタリアには..トスカーナにはそういうわけで趣味や愛好家
家族でだってオリーブ畑をもっているオリーブ文化には
そこらじゅうに搾油所がある。

ヴィンチ付近で持っていけそうな距離に
ざっと思い当たるだけでも10軒はある。

その中で私はもうここしかお願いできないほど
一番信頼している搾油所がある。

なぜここの搾油所に惹かれたかというと
とにかく搾油機がすごいのである。

カット工程がソフトに攪拌されていき
 混ぜこね工程のグラモラ機がより酸化を防ぐだろうといわれる
縦型式であるところは他になかなかないであろう。

そして水分と油分に分ける遠心分離機が
ものすごい精密で、濃厚なオリーブオイルがどわどわと出てくる。

さらには、全工程21度でできているところは素晴らしい。
エキストラバージンオイルは27度以下と規定がある中
6度の差は肌で感じる程である。
その分、成分が減っていない証拠なのであるのである。

もう一つは、オリーブ愛でいっぱいの主は
農薬のことを毒とよぶほどで
有機栽培の人しか絶対に受け付けない。
それと、ぐちゃぐちゃになったオリーブも受け付けない。
だからオリーブ愛で栽培・収穫されたオリーブを
持ってくる人しか来ないし残らない。

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なんにもわかっちゃいない頃
数軒の搾油所に持って行って試したし
最後の2本分をお隣さんと混ぜてもらったこともある。

しかし
口に入った瞬間舌触りから味まで、ぜんっぜん違うのである。

こんなに違いがあっていいの?というぐらいだ。
だから、同じオリーブでも搾油機が違うだけで
こんなにも差がでるなら、オリーブオイルの値段が変わっても
ちっともおかしくないし、搾油所選びというのはとっても大事だ
ということがはっきり言えるようになったわけである。

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しかし濃厚なオイルは
水分と油分がパキッと分けられているが
Novello特有の澱がけっこうあるので
すぐフィルターにかけたい。

フィルターに濾されて出てきたオイルは
キラキラ輝く金のような黄緑色のオリーブオイルができあがり
滑らかな舌触りでかつフレッシュで
清い苦味と清い辛味が味わえるのである。

そしてそれが持続するのである。
フィルターにかける意味はそこにあるのである。

どの搾油所で搾油してもらっても
私はすぐにフィルターにかけることをお勧めしたい。

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愛用の搾油所は、エコロジーにも力を入れていて
除去された葉っぱは肥料に
Sansaといわれる油分が抜かれた実のペーストも肥料に
ペーストと種も分離して、その種はチップストーブに!

広大なオリーブ畑に搾油所をもてたら
オリーブの肥料はオリーブということになる。

オリーブ農園にしては少ない5000本の
オリーブ愛からはじまったオリーブ事業。

エコシステムができているのも
私のお気に入りの搾油所なのである。

世紀に渡ったようなオリーブの剪定も素晴らしい。


【お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.storeより販売が決定いたしました。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは珍しいことと思います。
この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



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オリーブオイルの搾油率 essere olio extravergine
強調するときの国民性 Frantoio Svizzero
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