大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:バイオダイナミックワイン

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雨が降るぞ。

Malvasia Biancaマルヴァジーアビアンカは摘んじゃいたい。

Vermentinoヴェルメンティーノもだ!

おしゃべりばっかりしてないで動け!動け!

汗ダクダク、口モクモク、手チョキチョキ。


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マジ、暑かった...

どこかで雨が降っている。

そんな湿気混じりの夏も終りのトスカーナだった。


Veronaヴェローナ(ヴェベト州のある県)では

大雨、嵐、雹、洪水の被害を被った。

被害の映像をみるだけで身震いがする。

恵みの雨などといってられない。

嵐後の映像をみると

あの2014年のヴィンチの竜巻被害を思い出す。

ヴィンチの住人はトラウマなのだ。


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2014年の9月19日

tromba d'ariaトロンバダァーリア(tornado竜巻)がヴィンチを襲った。

竜巻の通ったところだけ大地の恵みは

渦に巻き呑み込まれていったようだった。

収穫前のブドウもオリーブもフルーツも野菜も。

cm...いやもっとあったかもしれない大きい雹は

住宅を叩きつけ、車を叩きつけ

木々を叩きつけ、大地を叩きつけ、収穫中の人をも叩きつけた。

ブドウの実どころか葉まで呑み込み

一気に冬がやってきたような風景だった。


家の周りはめちゃめちゃに

小学生の少年は荒れた庭をみて大泣きした。

私もこの先のことを考えると少年と一緒に大泣きしたかった。

車のフロントガラスが割れた。

窓だらけの現代風な家は、幸い現代的な分厚いガラスだったので

割れなかった。しかし、風圧で浮き上がる隙間から

まるで悪魔やオバケが忍び込むように

小さな雹までも入り込んできた。


たった1530分の出来事だった。

私は農主のブドウの収穫でランチタイムであった。

夫は近所のブドウの収穫でランチタイムに入るところであった。

少年は、小学校で仲間と肩を寄せ合っていた。


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いつものVendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)

グループチャットにメッセージが7月頃入った。

収穫を体験したい人は

このぐらいの時期に応募しておくといいかもしれない。

主たちがそわそわ収穫の計画を立てはじめる時期だ。

「今年できる人、手を挙げて~!」はい、はい、はい~

みんな家族な家族愛が強いキューバチームがいっぱい名乗り出た

でもあとでわかったことは、キューバチームは二人だけ選抜された。

が、8月はまだまだヴァカンス中で来なかった。


一人男子抜け、二人新規男子が加わった。ほっ。

女子でもできる仕事だけど

やっぱり男の力や体力には敵わないことがある。

Svuota-secchiズヴォタセッキとは、摘んだブドウが入ったバケツを

トラクターのブドウの収穫用の破砕トレーラーに

ブドウの実を放り投げる超肉体労働と

女子にもできちゃうけどこれやってたら疲労が早くきちゃうなという

Passa-secchiパッサセッキとは、ブドウを摘む作業をしながら

外側の列にいる人のバケツをトラクター側に運んであげる人

1台のトラクターにつき4列、1列に二人ずつだと

二人パッサセッキ、一人ズヴォタセッキ

トラクターの列はできたら男子で交代でズヴォタセッキとなると

男子は五人いて女子四人が理想な組み合わせなのである。

もちろん全員若い男子だと、みんなが文句言わずに交代で

めちゃめちゃ頼もしいからそれはそれでいいんだけど

老若男女国籍問わず雇ってくれる主には感謝である。


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近頃そういうわけでボス付き協同組合的グループがわーっときて

わーっと収穫していく方法をとる農園が増えてきた。

しかしこのコロナ禍で、そのわーっとグループが

移民や外国人だったことから、イタリア人にもこの肉体労働が

回ってきたんだけど、職難にもかかわらず

やっぱり収穫の仕事は、疲労にみあわない賃金と

肉体労働ということで、勉強をいっぱいしてきた者たちは

オフィスワークに希望を抱いているようなのである。


だからコロナ禍でも在住外国人のわーっとグループに頼るようだ。

彼らわーっとグループは畑面積や収穫量で見積もるので

わーっと大人数でやってきてわーっと短期間でやってしまった方が

儲かるという仕組みなのである。


しかし彼らを雇う欠点は、忙しないので作業が雑ってところと

外国人ばっかりなのでコミュニケーションが主ととれないところにある。

主とのコミュニケーションは、作業をしないボスとのみ...


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本業アンド只今失業中のグループは、マイペースに時給制である。

利点は、コミュニケーションがとりやすい

主がダイレクトに支持できる、その分作業が丁寧

欠点は、イタリア人のおしゃべりw

だから遅いのなんのって!

でもさ、本人たちは喋ってても手を動かしてる!って主張してるw


ワタシニッポンジン、前に一度農主に注意されたことがある。

マキって静かだよねって。えw

もっとさ力を抜いて喋っていいよって!

喋り過ぎはもちろんNGだけど

一年に一度の収穫で集まるんだから楽しくやろーよって!

そう言われてから、農業のチームワークの心得みたいなことを

学んびはじめた気がするし、そう覚えがある。


作業中におしゃべりを試してみたら

私手が止まっちゃうということがわかった。

なぜなら、話すときは話すときで集中して一生懸命なのだ。

二つ同時にできない。

そういう理由でイタリア人を褒めてやった!

アナタタチは同時にいろんなことができてスバラシイw


だから本題は話の尽きないイタリア人に任せて

私は耳をそばだてツッコミとチャチャを入れるとき

どうしても議論しなければいけないとき

自分がやってることや趣味のアプローチのときなんか

楽しく参加して作業をしているのである。


一度ヴェン友(Vendemmia友だちの略にする)になると

家族構成から人生史、好きなことや好きなもの

嫌いなタイプや面倒なこと、考え方や思考や理想

様々な意見が聞けて、やっぱり一人で悶々と考えるよりは

視野や世界観が広がり、むしろ生きる勇気が出てきちゃうのである。


長年農業を本職としてやってきた新規男子は

どの時代もどのメンバーが集まっても騒々しいのはおんなじだし

あっちもこっちも鼠径そけいヘルニアになっちゃったから

これが最後の収穫だ!と気が抜けるようなことを騒いでも

私はやっぱりブドウの収穫が楽しくて好きだっていうことがわかった。


ウエストポーチに小型カメラ、ティッシュ、身分証明書、携帯電話

それから小さな水筒、ハサミを腰につけて

帽子を被って、長袖かアームカバー、首に手ぬぐい、長ズボン

足首も守るトレッキングシューズを履いて

あ!UVサングラスもつけて、もちろん軍手して

完全防備状態で挑むのである。

近頃、マグネシウム・リン・ビタミンCのサプリをのんでドーピングw

毎朝、農園の主がコロナ熱測って

マスクは携帯して必要な時つけて

作業用メガネも安全のために配ってくれた。


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未熟なブドウをMostoモスト(果実)で欲しい人用と

アルコール度数が低い未熟なブドウで造る

Vino Frizzanteヴィーノフリッザンテ(微発泡ワイン)用のブドウを収穫した。

そして雨が降る前に、実がギュッと引き締まっててカビやすい品種の

Malvasia Bianca100%用も収穫することにした。


日中、暑くて汗が垂れてくる。

水ばかり飲んでいる。

一日八時間。帰ってバタンキュウ。一寝入りしちゃうこともある。

夜、映像のような向こうの雷空をみて怯えながら夕食をとった。

夏は終わった。...そうみえた。



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ヴェン友Vendemmia2019 vol.1

まだ夏のブドウの収穫Vendemmia2018 vol.1

早々ブドウの収穫Vendemmia2017①



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近頃、一人ちびちびワインを舐める。

アペリティフからはじまる。

それは夕飯の一部でもある。

1月の終わり頃から日が長くなったのを感じるのは

アペリの時間が狂いはじめるからだ。

たまに豪華なクロスティーニを用意する。

それは、パンを軽く焼いて熱いうちに

薄切りにした熟成チーズをのせたり

あるときは自家製リコッタチーズにオリーブオイルだったり。

あるときはツナに、梅干しやニラ(Erba Cipollina)の微塵切り

マヨネーズちょっとにオリーブオイル

梅干しは塩味と酸味だから甘味にハチミツやキビ砂糖を足す。

このツナペースト(?)、おにぎりのツナおにぎりからひらめいた。

少年が日本滞在でツナおにぎりが大好きになってしまったことから

再現しようとアレンジしてみたのである。

お昼にツナおにぎりの余りがアペリのおつまみになるのである。

もちろん毎日つくってられない。

ピーナッツのときもあるし、カリカリスキアッチャータの日だってある。

オリーブの塩漬けをかじるときもある。

スナックを買うことは無いに等しい分

バリエーションの手作りアペリで

日々、第一発目の一日の”おつかれさま”に

胃に染み込ませるのである。



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夫は禁酒はじめちゃって、Bioのリンゴジュースを少年と飲んでいる。

しばらくすると

「あ、お母さん酔っぱらってるー!」なんて言われることもあるけどさ

何が違うっていうんだ。いつもと同じじゃないか。

毎日毎日、家族揃ってのこの時間が楽しみで朝がはじまるような。

何を話すわけではないけれど

バラバラに一日活動して、アペリ頃に家族が集合して

すぐにお腹になんかいれて、喉を潤したい。

ワインだってジュースだって

家族が揃うことが体に沁みるひとときなんじゃないかと私は思う。



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そんな体に沁みるタンニンと酸味の調和のとれた

フルーティーでジェヌインな農主のビオディナミワインは虜になる。

その虜ワインをホームパーティに持っていって、虜友をつくる。

グビグビ沁みるジェヌインさは友もすぐ虜となる。

二本じゃ少ない、三本じゃ奇数だ。

四本必要なときもあるし、六本必要なぐらい人がくるときがもある。

ホームパーティだけではない

外で乾杯するぜ!っていうお花見みたいなときもあるし

顔馴染みのレストランでは持ち込みワインOKなところもある。

2本用のバッグは持っていたが、それ以上の本数の場合

ダサダサで持ち歩くのにオサレ感が全く無いプラスチックの籠。

だからずーっと欲しいなと思っていた一品だったのである。



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どれも端切れで、厚めの生地を選んだ。

それでも重ねると私の古いミシンではなかなか先に進まなかった。

底の部分がもっともっとカチカチの素材でもよかったようだ。

あとから結局厚紙を敷くことにした。

そして、頭を捻ったのは、中の仕切り。

仕切るのはいいのだが、ヨレヨレの仕切りをバッグに縫い付けないと

じっとしなていないことである。

簡単に上と下の方を手縫いでみえるように縫った。

それと遊び心に、このはめ込まれたポーチは栓抜き入れ。

そして揺れ防止に、ひとかたまりに縛る紐を搭載。

端切れを集めた割にはなかなかの上出来で

家人らに何度もコメントをせがんだものである。

「い~んじゃな~い。」 チッ。



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それではこれから虜友と乾杯してこようと思う。

じゃんじゃんいこう。



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マーケットの端切れ創作 Scampoli di tessuto al mercato

小さな白・冬のお裁縫 Bianco Invernale

お裁縫・秋カバン2016


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2ヶ月雨が降らないと騒いだ旱魃っぽい夏だったのに

今度は雨降り続きで困ったと嘆きたい秋。

カラカラもダメだし、ビチョビチョもダメ

寒すぎてもダメだし、暑すぎてもダメ

毎年同じように四季が送れればいいなーと

農業を始めてから深刻に想う・・祈るようになった。


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オリーブの収穫に打撃が出たところもあるようだ。

モスカ(オリーブミバエ)予防をしてあって

10月の3週目ぐらいに収穫が終わっちゃってたら

この雨続きと10月の終わり頃のモスカ大発生に間に合ったと思う。

その後、モスカ大発生で収穫を断念したところもあるようだし

この雨続きで収穫ができず、時間ばかりが過ぎ

オリーブの熟度は増すばかり。

降水量が多ければ吸収した水分を蒸発させるために

天気がしばらく続かないと、濃厚なオイルが抽出できない。

それでなくても今年は春の雨続きで気温が低く

オリーブの開花や結実に成功しなかったところが多く

オリーブの収穫量は少ないようで

オリーブオイルの値段も高騰しているニュースを見受ける。


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ここ11月中盤になってイタリア中、川の氾濫や危険そして浸水

あちこちで被害や不安、祈る想いで過ごしている。

フィレンツェを流れるアルノー川も氾濫ギリギリのシーンを

SNSで見かける。

ヴィンチ村へ行くにはエンポリという街を通るが

エンポリもアルノー川が流れている。

氾濫ギリギリどころか、川沿いの畑なんかは跡形もなく

川の幅が広がった状態になった。

ヴィンチとエンポリを繋ぐ橋には

SNS用の動画と写真を収めるために人だかりができていた。

エンポリの街はとうとう浸水してしまった。


この橋をなるべく使わないよう、ヴィンチの村長さんからの告知が

出回り始めた。やはりSNSやグループチャットで回ってきた。

イベントなどは控えるようにそして学校は閉鎖

イベント同様スポーツクラブも全て閉鎖する指令を出したのである。

昨日も今日も雨は降ってないが、通行を避けることで

いつ崩れるかわからない事故的自然災害は免れる。

また今日の午後から明日、明後日も大雨注意予報が出ている。


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川の氾濫ギリギリなのに、私たちは家族で

少年が毎週土曜日に通う日本語補習授業校の文化祭に

参加してきた。まだイベント中止指令が出てない頃である。

この文化祭は、借用校付近の地域の皆様へ

感謝の意を込めた催し物である。

子どもたちやママたちがコーラスで歌う。

少年もいつか子どもらしい頃歌っていた。

我が子が童謡やリメイク曲を日本語で歌っている姿に涙したっけ。

そう願いを込めた小さな子のママたちがたくさんいて

子どもコーラス部入部が後を絶たない様子だ。

子どもたちも思い出に残る発表会の場があって

やりがいもあるのではないだろうか。

毎度私も屋台から楽しませて頂いてる。


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この文化祭ならではに

ママたちの愛を込めた熱~い日本茶、手作り本格的お菓子や

今年は漬物・発酵食品が登場し、和風アクセサリー、日本雑貨

子どもたちの中古おもちゃなどのマーケットが

超~~~コスパで開かれるのである。

これを見逃す手はない!

と、気付いた地域の住人は楽しみにやって来る。

ママ同士だってショッピングに大忙しw

自分のできることを披露することで、面識は広がり

且つアピールとなって素晴らしいことだと私は思う。

ママ業の人、本業で忙しくても好きなことは実はコレ!という人

こういう機会でマーケットでもコーラス活動でも

自分を表現する場があることは、地域の住人のため以上に

生活の中の全てのコミュニティーは広がって

個々に楽しさが増すのではないだろうか。


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私も、ビオディナミワイン、オーガニックリンゴジュース

おつまみのカリカリスキアッチャータ

オリーブオイルとリンデンハチミツのコールドクリームを並べた。

地球と体に優しいオーガニック屋さんである。

今年はオリーブオイル石鹸が間に合わなかった。

リンデンハチミツ入りヴァージンオリーブオイル石鹸だったのに・・・

固形石鹸は、熟成期間が必要なので

一ヶ月前から作らなくてはならない。

無臭で肌に優しいと石鹸リピーターが立ち寄ってくれた。

特に男性のリピーターは、嬉しいじゃないか。

泡立ちの悪い無臭の石鹸だが、肌に優しいと感じてくれたことに

私のメッセージが石鹸を通して伝わっていることに感動を覚える。

家でも作れるよう世界の伝統レシピを投稿しているが

無農薬のオリーブオイルや無精製のハチミツを手にすることが

困難で、なかなか自分では作ろうとしないことが多いようだ。

私が作る石鹸やクリームは、何といっても素材が決め手なのである。


Cold Cream con Miele di Tiglio

リンデンハチミツ入りコールドクリームは、古来の製法でつくっている。

リンデンは、鎮静作用があることから

お茶やハチミツは咳や痰などの気管支、イライラの抑制などに効く。

この鎮静作用を利用して、私はリンデンハチミツを選ぶ。

肌の荒れをオリーブオイルとハチミツで抑えるのである。

薬が無かった頃、この製法のオリーブオイルと蜜蝋クリームで

傷口を塞いでいたのだから

小さな傷や荒れは効かないわけがないのである。

昔の人の知恵というのは、継承し続けたい。

我々生物がもつ防衛法の一つのように。


Schiacciatina Semiintegrale con Semi di Sesamo

ビオディナミワインを初めて口にされる方が

この無添加の純粋なフルーティ感に感動されていた。

こちらもリピーターに囲まれる。

カリカリスキアッチャータは、白ゴマ味に病みつきw

大人はワインのつまみで、子どもは安心おやつ。

イタリア人にも日本人にも愛される白ゴマは、みんなの大好物。

今年初登場のオーガニックのリンゴジュースは

無添加で砂糖の甘さが無くリンゴそのまんま。

スーパーのリンゴジュースに慣れている人は

酸味がきつく感じたかもしれない。

それでも小さな子どもが「お代わり、お代わり」と

リピートしてくれる姿が微笑ましかった。

子どもの方が本来の味を知っているのかもしれない。

「リンゴジュースは子どもの手で握れる細くて小さなカップにしたんだ」

にやっと少年が嬉しそうに賛成してくれた。


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帰宅際、アルノー川の上を跨ぐ橋を渡った。

暗闇のアルノー川の水面が手に届きそうだった。

流れでできた水の影が、川の強さを表していた。

霞んだ大きな月がどよめく川を照らしていた。

弱い月明かりでもそれは泥の流れだとわかった。

祈るしかない。

災害が起こりませんように。



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コスパなイベント、コスパな暖 in autunno

リンデンハチミツ入り Cold Cream con Miele di Tiglio

 『カリカリスキアッチャータ Schiacciatina


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ちっぽけな私でも何か人のためになりたい。
役には立たないかもしれないが、ためにはなるかもしれない。
多くの人が知識を増やすことで、大地の汚染と
私たちの病を減らすことができるかもしれない。
そんな気持ちで私の活動が始まった。

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大至急対策をしないと危険に加速している地球温暖化現象。
二酸化炭素の排出を意識的に減らすこと
木々や生物が呼吸する酸素を大切にすること
そこへ大地や海へ放出されるゴミを減らし
全ての生物が安全な糧を食すことができるようにすること
細かく言えば限が無い。

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日本でもイタリアでも世界では
三人に一人もしくは二人に一人の確率で癌などの病になっている。
私の母は乳癌
父は脳溢血
兄は白血病
家族四人の内、三人が癌かもしくは成人病が原因の病である。
叔父も叔母もそのまた叔母も友人も友人の母も父もみんな癌。

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私が農業に情熱を抱き
そこで温暖化対策や人の病対策に関連することといえば
除草剤、殺虫剤、成長の増減を意図するホルモン剤等の農薬
保存料、着色料、甘味料、香料などの添加物や精製方法等を
実際現場にいるワインやオリーブオイルを通して
植物の成長と栽培、食品の本質を
知らせることではないかと考えた。
それは、商品を売るための目的ではない。
私が畑を歩いて植物と向き合いこの目で見て気がついたこと
そして関係者から学んだ知識を自分だけに留めておくだけではなく
たくさんの人に知ってもらうことで
危険性や大切なことをダイレクトに聞いて
良いこと(もの)と悪いこと(もの)の見極め方を磨けば
世の中がどんなに悪いことだらけで地球の温暖化の納得
病が続出していることの原因が分かってくるんじゃないだろうか
と大いに(!)地道に(・・・)期待しているのである。

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まずはオリーブオイルの試飲から。
舌の構造と試飲の方法を教え、その通りにしてもらう。
私のオリーブの収穫は
一度に搾油所へ運べる量のオリーブの実の量がなる程の
オリーブの木の本数が一畑にあり
その土地の土壌や位置、品種を引き立てて
違う土地の畑の搾油したオイルを混ぜない。
さらには天気や収穫した日にもよるだろうと搾油毎に分け
家には単種じゃなくても4種類ぐらいあるのである。
品種がラッキーなことに
早摘み品種の畑と遅摘み品種の畑で別れている。
ということで、二種類極端な性格のオリーブオイルが味わえる。
その2タイプを試飲してもらった。
その味の差で、品種があること土地があることを認識して欲しい。
そして、この正真正銘の有機栽培で
オリーブオイルが美味しくできる方法でつくられた
オリーブオイルの味を覚えておけば
選び方や好みも分かってくるのではないかと思う。

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良いものの心得とホンモノの味を知っている親友たちが
そのまた友たちさまに呼びかけて、試飲会を行うことになった。
私は日本の食品衛生免許とやらを持っていない。
だから私からは企画ができなかった。
というわけで、老舗料理屋の友とマクロビ料理の食育先生
そして、友たちが各々に主催して
私がビオディナミワインとマイオリーブオイル
ほんの少しイタリアのビオ食材のお土産を提供する形で
大判振る舞いのとっても美味な会となったのである!
ホントすごかったー。
私のうんちくたれたれ中、超フュージョンメニューズラリw
友たちの腕がなかったら、カチカチミニミニセミナーで終わってた!
ありがとう!

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友たちは、オリーブオイルを活かす料理を考えてくれた。
そしてその料理はおつまみのようでワインはすすむw
オリーブオイルを2タイプ試飲した後
そのオリーブオイルをかけて召し上がってもらった。
ちょっと小腹に入ったところ、ワインの試飲が始まる。
ワインの試飲を先に始めると、舌がアルコールで鈍ることを避け
オリーブオイルから始めたのである。
新宿の料理屋では問題なかったのだが
地方での試飲会は、飲酒運転の問題が発生した。
だから、オリーブオイルのみを目的に来る方、ワインと両方を
目的に来る方を両方を受け入れる設定を考えることになった。

食事の間、オリーブオイルを美味しくさせる方法を語り切り
ビオディナミワインの情熱を語っていく。
指の滑り止めが輪ゴム(!)の我がタブレットで
畑の決定的瞬間写真をお見せしていくのである。
友の友たちさまも大忙し。
食べたり飲んだり、見たり聞いたりw
ほろ酔い気分の頃には、質問タイム。
そこで、ヴィンチ村の様子やイタリア生活事情
はたまたオリーブオイルのコスメ方なども余談満載となった。

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私も初体験となりやってみておもしろかったのが
どこに行っても同じ質問が開口一番、会一番
「エキストラバージンオイルって何ですか?」
つぎ!
「スーパーでどれ買えばいいんですか?」
うんうんとみな頷いて私を見ている。
私は、千葉の南房総市でアルバイト期間中は
シェアハウスに滞在し、自炊をしていた。
私もそんなことだろうと、マイオイルを持参した。
しかし、興味本位にスーパーの棚を見てみると・・・
なかった。
買う気になるオリーブオイルは一つもなかった。
まず、嘘でもいいからビオ(有機栽培)もない。
東京ではちょっと足を伸ばせば
せめてビオのオリーブオイルは手に入るかもしれない。
しかし地方に行き届いていていないのはとても残念だ。
現在、ちょっとホンモノっぽいオリーブオイルは
オンラインでしか見つからないかもしれない。
本気でホンモノのオリーブオイルを探そうと思ったら
信用のできる生産者に出会わなくてはいけない。
もしくは信用のできる生産者から輸入している
信用のあるインポーターに出会うことである。
賞をとってるからといって、売りに出されているものが
賞をとった商品とは実は限らない。
名を売るためである。
それはワインも同じである。
そう生産者がやっているのを私は知っている。
賞をとれるほどに丁寧に産み出されたものは
実はほんの少量だったりする。だからできることだ。
日本まで大量に輸出するほど
生産されていないことも現状だったりする。
見極めることは
ホンモノの味を知ること
知識を増やすこと
出会うこと
この三つかもしれない。

私が最終的な判断としてアドバイスしたのは
わからなかったら買わないことである。
無農薬やビオと明記されても制限範囲内であれば
農薬だって何だって使っていいのである。
農薬だらけの調整剤、添加物だらけのものを買うより
知ってる無農薬で美味しい別の素材で
代用すればいいのではないかと思う。
オリーブオイルがなかったらえごま油だっていい。
ビオディナミワインなど自然派ワインがなかったら
バリエーション豊富なクラフトビールや日本酒だっていいじゃないか。
巷でオリーブオイルが体にいいと騒がれて
農薬バリバリ調整剤ガンガン他のオイルと混ざってる
最悪オリーブオイル買って体調崩すよりいいんじゃないかと私は想う。
そしてやはり丁寧に美味に自然と調和された産物は
決して安くはない。
それでも生産者が食べていくにはギリギリな値段であることは
頭に入れておいて欲しい。
もしくはどこかのポジションで値段は狂って
跳ね上がってしまうこともあるかもしれない。

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なかなかに珍しいビオディナミワイン&ビオオリーブオイルを
現地の材料でマッチするお料理と共に
たくさんの人とシェアできたらいいなと思った。
話があればすぐに飛んで行きたいほど楽しかった。

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この夏全国一都三県5回に分けて行われた会の
我が友のフュージョンメニューを紹介したい。
中には、ブログでご紹介したことのあるレシピも引用して下さった。

☆ チキッチン さま 新宿歌舞伎町 ☆
●モッツァレッラとアボカド
ポテトのニョッキしそジェノベーゼサラダ仕立て
●クァットロフォルマッジのリゾット
●ローストビーフ
ブルーチーズマッシュとトリュフ塩マッシュ添え
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%、カナオイーロネーロ100% 

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☆ マクロビ料理食育先生 さま 千葉県市原市 ☆
●夏野菜のピクルス
●ごぼうと豆腐の冷製スープ
●車麩のフライ サルサソース&サラダ
●シソのジェノベーゼパスタ
●いんげんのマリネ、人参のマリネ、黒豆ごはん
●豆腐ドレッシング、人参ドレッシング
●お口直しにレモングラスティー
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%、キアンティバーゼ
カナイオーロネーロ100%

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☆ ママ友 さま 岡山県岡山市 ☆
●トリノ郷土品グリッシーニ生ハム巻き
●ペペロンチーノの詰めもの、茹で卵のツナ詰め
●トスカーナ郷土料理クロスティーニ
ポルチーニ茸ペースト、トリュフペースト、ジビエペースト
トマトペースト、オリーブペースト、フェットゥンタ
●5種類のシリアルサラダペコリーノチーズ入り
●自家製リコッタチーズ
●スペルト小麦とリングパスタのバジルソース和え
●食後酒ヴィンサントとカントゥッチーニ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
マルバジーアビアンカ100%、キアンティバーゼ
サンジョベーゼ100%

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☆ フィレンツェシスターズ さま 香川県観音寺市 ☆
●アイルランドチーズとトスカーナチーズの盛り合わせ
●自家製リコッタチーズ
●豆腐とトマトの冷奴、三豊ナスの蒸し焼き
●スペルト小麦のサラダ、リングパスタサラダ
●ひよこ豆のフムス、タラッリスナック
●タコ&ポテトのサラダ
●新鮮海鮮カルパッチョ、海老、蒸しいりこ
‹ ビオディナミワイン › トレッビアーノ100%
カナオイーロネーロ100%

主催者さま、足を運んで下さったみなさま
大変ありがとうございました。


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私はブログの中で

バイオダイナミックワインという呼び名で統一してるが

言う時に言い辛い。


フレンチとイングリッシュをドッキングさせた

ビオディナミワインの方が言い易い。


しかし、農法を言う場合

ビオディナミ農法よりバイオダイナミック農法だと

ワインだけではなく農作全般に聞こえる。


日本語だけが複雑なだけで

イタリア語はBiodinamicoビオディナーミコひとつなのである。

フレンチもイングリッシュも国の言語で言われているであろう。


ネットで日本語検索してみると

ワインはビオディナミワインの方がメジャーのようである。


今後、ワインはビオディナミワイン

農法は、バイオダイナミック農法で表現しようと思う。


それにしても、フレンチ風ビオディナミワインが

お洒落のアイテムだけにはならないようにしたい。


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先日、ワインアドバイザーが我が農主のワイナリーに訪れた。


私は、栽培アシスタントだから、畑を見せたい。


しかし、農主は、先に試飲をしてもらうよう図った。


環境を見せてワインを想像させるより

ワインを試飲させて、環境を想像させたい、という。


アドバイザーは、トスカーナのビオディナミワインの

取材をしているようだった。


長年のソムリエ経験、多数の講座経験

そして、ビオディナミワインにとても精通で

二社の12本のワインを

一本一本丁寧に評価してくださった。


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アドバイザーは、試飲用に、白いお茶碗をご持参なさっていた。

それも、底に工夫がされていた。


農主が用意していたワイン用のグラスは使わなかった。


古代から造られているワインは

その古代の人々は器で飲んでいた、と。


グラスができたのは
50年前


本物のワインの素質は

古代風シンプルな器で、コミュニケーションしたい、という。




味覚のコミュニケーション。


ビオディナミワインは

栽培も醸造も貯蔵も瓶詰めも全て

地球に存在する生体力を使って造る。


生体力を
4つのエレメントに分けると

火・地・風・水


ワインアドバイザーは

その古代風器で、味覚のコミュニケーションの後

生きるビオディナミワインのエナジーの説明をし始めた。


下へ引く地の力の強さ


上へ抜けるような風の力


両脇に引かれるが真ん中の力が抜けている、とか。


セメントの貯蔵について


発酵後のブレンドについて


樽の大きさについて


接木について。




味覚は、人それぞれでいいと思うから

その人が美味しいと感じればそれでよい。


しかし、ビオディナミワインの生きるエナジーを認識して

言葉に表現して下さる方は、初めてだった。


農主ももう一社の仲間も稀な体験だったのではないかと思う。


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私は、早速家に帰って

前にメディチ時代のお祭りで

(Festa Medievale a Malmantile)

手にしたテッラコッタのコップを引っ張り出して

我が農主のビオディナミワインとコミュニケーションを試みた!


味は至って美味しいのだが

テッラコッタの温かみで

大地を感じるワインを鑑賞することができた。


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アドバイザーは、より自然に近いワインを求め

講座などを通してたくさんの人に紹介しているそうだ。


我が農主のワインを


誠実さ、地に足がついた安定感と自信


自然の包容力を感じる本物のビオディナミワインだ


と評価してくださった。


とても頼もしい評価である。


アドバイザーも、ビオディナミワインは

Demeter認証のDemeter式の認知だったが

我が農主の現代バイオダイナミック農法には

証明書が出せるほどの30年の経験

独自流の技術者がいることを知り

とても興味をもたれたようであった。


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農主は、言う。


私はいつやめてもいい、年金者になったから。


でもブドウへの情熱は捨てられない。


私は生きるためにワインを造らずに済むから

パッションでワインを表現できる。


ビジネス工作の邪念なしにできて私は幸せ者だ、と。


そんな農主の小さなヴィンヤード
(ブドウ畑)を歩けて


毎日毎日パッションの生きるビオディナミワインが飲めて


私も幸せ者である。





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