大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:ブドウ


Potatura Seccaポタトゥーラ セッカ(冬の剪定)と呼ばれる期間


芽生える前の樹形を整える剪定


Strecciaturaストレッチャトゥーラ o Stralciaturaストラルチャトゥーラ

呼び方が二つあるが意味は同じこと

剪定後架線に残っている枝を取り外す作業


Legaturaレガトゥーラ

一番下の架線にしっかり縛り付ける作業



Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ(直訳;緑の剪定)と呼ばれる期間


Scacchiaturaスカッキアトゥーラ


Allacciaturaアッラッチャトゥーラ 

棚の架線に縛るもしくは絡める作業=誘引


Sfemminellaturaズフェンミネッラトゥーラ 

二番芽除去作業=副梢掻き


a)Cimaturaチマトゥーラ b)Capannaturaカパンナトゥーラ

一番上の架線を超えた枝を処理する作業=摘心

a)切りそろえてしまうこと、特にマシーンで特に農薬農園に人気 

b)グルグル架線に巻きつける、手作業で有機農園に多い


Defogliaturaデフォリィアトゥーラ

ブドウの周りの葉を除去する作業

その年の気候に応じて行う。


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Scacchiatura芽掻き作業


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Doppioneダブル新梢


春も落ち着いた4月頃、ブドウが芽生え枝(新梢)が生まれる。

急成長に伸びブドウの莟(形はブドウのまんま。花穂)が付きだす。

手のようなViticciヴィティッチ(複;つる、巻きひげ)が出始めた頃

Scacchiaturaスカッキアトゥーラ(芽掻き作業)がはじまる。


バイオダイナミック農法では、Luna Discendenteルーナディシェンデンテ

(28日間のサイクルをする回帰運動中

月が黄道の秋分点から春分点へ向かう下降側の14日間)

の期間に行うのがベスト。

この期間は、エネルギーが地下で活動するため

傷を伴う剪定作業をすることで、植物への負担を減らすことを狙う。

なるべくこの期間に終了させることを努めるが

できなくっても毎年毎度の気持ちは植物に伝わっている。はずだ。

天気と見合わせていると、植物の成長とカレンダーに追いつかない。

仕方がない。後のケアでまた気持ちを寄せたい。


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Viticcioつる・巻きひげ


この芽掻き作業はとても重要で

ブドウを美しい味にする秘訣でもあると私は豪語する。

剪定で樹形を整えたら、狙いの芽から生まれる以上に

もっともっと生まれてくるのはどの植物でも同じである。

それは、剪定して抑制しているからだと私は思う。

その狙いの枝以外の芽生えを取り除くことを芽掻き作業という。

ときに同じ芽から二本生えてきてしまうこともある。

小さいのがいっぱい生えてきてしまうこともある。

狙いの枝を残し必要ない枝は掻き

それでも来年冬の剪定で使えそうな枝は残す。

そう、剪定士は、過去と現在と未来を常に植物の体を眺めながら

操作と作業をしているのである。


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Sperone腕枝


一本の枝(新梢)から二房なる。

一本の木に

Cordone(主枝) speronato(腕枝付き)コルドーネスペロナート

という樹形であれば、45つのスペローネ(腕枝)があり

その各スペローネに二本の枝(新梢)

プラス場合に応じて樹形が狂ってきたら

もう一本元気な枝を残す。これは来年実になる枝。

これで、810房のブドウが収穫できる予定。

しかし、今年は冬の降水量が少なかったせいで

一本の枝に二房ない。一房かゼロ。

房の数状況をみながら、芽掻き作業をした。

この樹形は、混み合いがちになるなので

私も農主も好きではない。


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 Cordone speronatoブドウのある樹形、トスカーナに多い   Prima


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Dopo


そして、Guyotグヨー

この樹形はCordone speronatoの原型なのだが

この形を毎年継続することができる。

混み合わず、毎年新しくできるので一番理想な樹形であると

注目を浴びている。こちらは枝の縛り付け作業が必須。

一つのスペローネに二本

去年の枝(母枝)から35本の新枝(新梢)を残して

あとは掻く。スペースや位置、元気度や来年をみながら。

こちらの少量降水量の影響は、均等に芽がでなかったこと。

房の数など様子をみながら掻いていく。


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Guyotブドウのある樹形、トスカーナに多い


芽掻き作業をこの時期に推薦するのは、早めにすることで

ブドウの実へのエネルギーが集中しやすくなることが一番

エネルギーを集中させることで

より豊満で濃厚なブドウができるのである。

そして、混み合わず、触れ合わず、換気がよければ

湿気の多いブドウの実へダイレクトに病気を防げるのである。


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複数の農園に携わったが、この芽掻き作業の慎重度は

確実に結果として出ている。

農園の主の性格や情熱が、やっぱり、やっぱりブドウにでる。と想う。

その後の醸造のテクニック能力はわかりませんがw

ワインのイベントでワインを買うとき

農主の情熱的な語りにポイントをおいてみることをお奨めする。



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ブドウの芽かきScacchiatura

もぞもぞ成長、BIOでいることScacchiatura

バイオダイナミックワインの瓶詰めImbottigliamento



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ブドウの枝からポタポタと涙が溢れていた。

こみあげるように、ふるいおこすように。

向こうではミモザが色を変えている。

菜の花は場所によっては種になりかけていた。

半袖になりたくなるほど体がほてる日もあった。



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春が近づくと、ブドウの木の樹液が流動しはじめ

剪定した切り口から樹液がこぼれる。

その現象をイタリア語でPiantoピアントという。

このピアントがはじまる頃、Legaturaレガトウーラという

一番下の架線や柱棒に縛り付ける作業をする。

これをきちっとすることで、芽が出て成長するときに

まっすぐ上へ上へと伸びることができる。

ピアントがまだ全部にはじまる間、新しいブドウ畑の

小さなブドウたちのレガトゥーラをすることにした。

彼女たちはまだまだ体を曲げることはない。

姿勢正しく生きるよう道標を私たちがつくってあげるのである。

その後、まっすぐ生きる者もいれば、クネクネとすねる者もいる。

まったく人間と同じだ。



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小さなブドウの木を相手にすると、しゃがみこまなくてはいけない。

張り切って一日目はなんてこともなかったが

二日目は、筋肉痛がはじまった・・。うぅ、辛い。

しかもマウンテンバイク風シティバイクの、ギアがきかない

自転車をこいでみるとわかる若干坂道を

体が熱くなるほどにこぎきった後のうさぎ跳びは厳しい。

「私、坂道に動悸を覚えるよ。」

「マキ、日々の筋トレが必要だ!」 まぁね。

「毎日走ったり歩いたりさ、自転車乗りまくったりして

体を鍛えるんだ!」 そうは言うけど・・。

農主と、年を取れば取るほど体を鍛えなくてはいけない

そう納得させるエピソードを話し合った。不吉だねぇ。

「農業なんてちっとも運動のうちに入ってない!」 あら。

確かに動かすところが違うし、持久力を鍛えるにはまたちょっと違う。

デスクワークの人よりは無意識にでも動かなくてはいけないが

あくまでも作業であって運動ではない。

井戸端会議にならぬよう、自転車通勤にかけてみようと思う。

少年がサッカーの練習に日々掛けているように

農民も農作業期のために、日々体を鍛えなくてはならない!



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あーだこーだ体調を心配している割には水を飲まない農主。

私は、水を飲むことは大切だと病気になるたびに思うから

IKEAでテルモスの水筒を買って

日本からのお土産、殺菌効果のある緑茶をぬるめに

ブドウの木の柱にぶら下げておく。

しかし、列を往復しないと口にすることができないので

ウエストポーチにも小さな水を持ち歩く。

この水は、飲む用と緊急時用。

腰にはベルトに2種類の紐と縛り付ける道具と剪定用はさみ

プラス、携帯電話や身分証明書、小型カメラにそのミニ水筒

ティッシュや絆創膏などがごちゃごちゃ詰まったウエストポーチを巻く。

重いけど、どれも必要な道具なのである。



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「今日のお昼のニュース見た?」

「まだ見てないけど。」 畑にいたし・・。 

農主はミラノのワイン見本市イベントに参加するそうだ。

参加するか悩んでる、という。

はじめて娘をミラノのイベントに連れて行く予定だったそうで

嬉しさと残念さがまだ半々だった頃。

こういったイベントは、口にするものもあれば

はじめましてやありがとうの握手は必須だ。

イタリア文化はスキンシップが現在天敵となってしまう。

少年のヴィンチの国立中学校も指令が出た。

3月15日まで遠足等の遠出を禁止されてしまったのだ。

まさしくも遠足シーズン、交換学習シーズン、コンテストシーズンで

子どもたちは踏んだり蹴ったりである。

少年に 「遠足だった日は何するの?」

悔しそうに 「いっぱいテスト・・・。」 あぁ、可哀想に。

カーニバル最終日は友たち恒例の村集合には参加して

時間を思春期らしく無駄に過ごしていた。無駄が思い出なんだ!

農主もワイン見本市イベントは中止されたそうだ。

なんてこった。

しかし、警戒は必要だし、こうなったら全員で警戒するべきだ。

だって全アジア人だけ差別にあうのはどうかと

思っていた矢先であった。

少年の隣のクラスの中国人のウーちゃんは

中国のお正月に里帰りした様子で、そういうわけであれから

中国で足止めをくらってヴィンチに戻ってきていないという。

そっか、いつ帰ってこれるんだろうね。

なんだか、こんな田舎の村にも話題のウィルスは近いのだ。

しかし、イタリアの厳重な即決判断は、正しいかもしれない。

このキリスト教特有のSolidarietàソリダリエタ(団結)は

他国との関係を薄くしてもイタリアにはある。

国がキリスト教を本にあるから、弱いものを放っておかない。

お年寄りだってこれ以上被害者はだせないと首相は伝えていた。



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風がヒューヒューと唸っている。

まるで、コロナー、コロナーといっているようで空が怖い。

今イタリアはコロナウィルスで機能がストップしている。

10km離れた大きなスーパーの棚には買い占めが出現し

小麦粉とパスタ(特にペンネ)とトマトソースが消えているという。

私も小麦粉が欲しいと思っていたところだったのに

トスカーナの住人は考えることが同じようだ。

キュッキュとブドウの枝は曲がる。

しっとりとした気流はブドウの肌を潤わせているようだ。

足元にはビーツがわんさか生えている。

人工の畑なんかより生き生きしている。

テントウムシは、コロナウィルスを他所に交尾をせっせとしている。

コロナウィルスで隔離されたイタリア北部の村では

日々の習慣スキンシップができずに

遠くを眺めるように家族を見つめている。

早春の涙は、なにを伝えたいのであろう。



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女のブドウの涙 Pianto

ブドウの枝を縛る Legare le viti

大気の音、次世の声 Friday For Future



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「今日はどこの畑を収穫するの?」
「みんな、ついて来てくれ。一緒に行かないとわからないと思う。」
集合して、ゾロゾロと私たち収穫仲間は
オリーブ畑を横切り、急坂を渡り、オリーブ畑に沿って歩き・・・
すると目の前に現れた小さなブドウ畑の向こうには
レオナルド・ダ・ヴィンチのふるさと
ヴィンチ村の教会と城の二つの塔が聳え立っていた。
上り始めた朝日は、まだ大地の全てに行き渡らない光が
葉を通して差し込み、そのコントラストは
昔と変わらないであろう光景に、仲間はうっとりした。

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こんな歴史あるところで、そして巨匠のふるさとの土地で
イタリア文化のブドウの収穫ができることは、素晴らしいことだ。
何年この地で生きても、素晴らしいことは身に沁みたい。
収穫スタイルが変化していく中で
インターナショナルな仲間たちと暮らす土地の収穫を
手作業で、疲労を分かち合いながら協力しながらできることは
実は大切なことで、収穫し終えた達成感は大きかった。
私は、記憶を記録として文章にも写真にも残して置きたいと
日々小さなカメラを腰に着けて持ち歩いているのだが
風景ばかりじゃない、彼らの作業風景やスナップなんかも撮る。
ここはイタリア。
私がそんな素敵な瞬間を撮っていることをみんなが喜んでくれる。
収穫終了後、グループチャットにアルバムを送ってあげた。
小さなカメラだから、シャッタースピードや露出操作している間に
シャッターチャンスを失うことが多いんだけど
それでも仕事中のポートレートというのは
実は、誰もが自分を見てみたい心で嬉しいのである。

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二人モロッコ人がいる。
彼らは義理の兄弟である。
兄と妹でイタリアに渡り、家族のご縁で結婚したのか
妹がそのもう一人と結婚し
妹の兄と夫二人はここの農園の補助をしている。
痩せた兄の小さな顔には、深いシワがいくつもあり
まるで樹の年輪のように物語っているように見えて仕方がない。
彼の写真を撮らせてもらうと
ここはどこ?イタリアではない。
まさしくもモロッコなのである。
表情というのは、生きた幼少時代青春時代で構成されるようだ。
何か我が少年もニッポン男児にはなりきれない表情を見せる。

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彼らはイスラム教徒である。
だからイスラム教の教えに従って
ここイタリアだが、毎日を生きている。
私たち収穫仲間は、興味津々に
彼らにイスラム教徒の日々を聞く。
仲間は、一夫多妻(max.4人)について、一番反応する。
彼ら義理兄弟は一人で十分と嘆いていることもあって
一人妻のようである。
誰もが複数を持つようではない。
どうやら経済的なこともかなり関係しているようだ。
夫が家計の負担を負い、妻は家事が仕事のようである。
外に出て他の男性の目に晒すことも控えているようで
妻は、ある意味閉じこもり生活を送っている風に
自由に生きている我々からすると、かなり不自由に感じる。
仲間のアルバニア婦人が
「例えばさ、バレンタインデーとか奥さんにプレゼントとかするの?」
「おーするよ、ちゃんとに。小麦粉とかさ。」とモロッコ人。
?????
「美味しいお菓子とかパンとか作ってもらうんだ。」
えっ、それ自分のためじゃんw
というわけで、妻の役割は疲れた夫に
毎日美味しい御馳走をつくることで
夫婦の釣り合いをとっているようなのである。

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最終日、人手不足のため、アルバニア婦人の友が手伝いに来た。
その友は、イスラム教徒であった。
婦人は、カトリック。
そちらの家庭も一夫一妻のようで
妻がこうやって外に出向きオープンである。
アルバニアも歴史深い国だが、社会が安定してきたのは
ここ10年なのではないかと思う。
その歴史の中でもオスマン帝国時代
イスラム系トルコ人の影響で、半民衆はイスラム教徒で
残りはキリスト教徒なのだそうだ。
半々に二つの宗教を持つ国だが、婦人に聞くと
両立できているということである。
それでは世の中の宗教の争いは一体何なのであろう?

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最近、イタリアでも無宗教が多くなってきたように見受けるが
私も典型的無宗教である。
宗教の教えに従うことは
自分を抑えてでも果たさなくてはいけないこともあるだろうから
私は、ある意味、信者は強い意志のある人間だと思う。
彼らを見ているとすごく意見がはっきりしている。

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そんなこんなで多国籍多言語多宗教が混じ合う
我が収穫仲間とのブドウの収穫も一ヶ月かけて
途中アルバニア婦人のお誕生日でワールドに乾杯し
ここレオナルド・ダ・ヴィンチの生誕の地で終了した。
ただこの土地は、緑に囲まれているので
日当たりや水捌けが十分ではないことから
ブドウの成長期にやる作業がたくさんあることがわかった。
オーナーも賃貸の土地なだけに
日々学んでいる。
濃霧に覆われたヴィンチのブドウ畑はしっとりと
傾く光と朝の冷たい空気は、秋の訪れをひしひし感じる。
取り残されたブドウは森の動物たちに
地面の野草は、私が摘んで帰ろうと思う。

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農主はもうSvinaturaズヴィナトゥーラ(圧搾)が終わる頃であった。



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農主の友、インターナショナル・グローバル的ブドウの収穫の途中
私は一旦抜け出し、一年間農主と長老と一緒に
娘のように育てた農主のブドウを収穫しに行った。
やっぱり私が知ってるブドウたちがいい。
私が作業をした成果を収穫しながら最後を見納めたい。

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自慢じゃないけど、私が丁寧に行った芽掻き作業
Scacchiaturaスカッキアトゥーラは、ブドウの影響に及んでいた。
この作業をしっかりすることで
ブドウたちは各々の空間を持って育つ。
混み合わないことで、病気にもなりにくく
大きな房がゴロゴロと実り、収穫だってしやすいのだ。
農主も喜んでおり、自慢のブドウを披露していた。
しかし、この芽掻き作業をしても
後から芽が出て枝となり実さえもつくことがある。
そんな混み合ったブドウの樹に出くわすと
みんな私のせいにする。笑いながら。
Ahhh, Maki, Maki...

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農主は、Sfemminellaturaズフェンミネッラトゥーラ(副梢掻き)を
私が日本に行っている間に実施したようだ。
この作業をすることで、葉の混み合いを防ぎ
日当たりや風の通りも良くなり、熟度も増す。
遅い春と初夏で、遅い芽生えとなり成長が心配されたが
夏の旱魃は、病気を抑え、濃縮された果実に成長させた。
濃縮された甘いブドウを水分補給に訪れるハチたち。
ハチが開けた穴に小さなテントウムシが吸い付いていた。
ブドウの実は、果皮がパリッとしっかりしてて果実が濃厚。
最高じゃないか。
放り投げたって果皮は割れない。
その後の果皮のチカラにも期待できる。

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少年が収穫したブドウをつまみに来た!
アニマル少年はブドウが一番の好物である。
おいしいものをつまみに集まってくるこの農園は
農主のお母様と農主のパートナーの手作り料理で収穫を祝う。
こんな伝統的な風習もいつまで続くことやら。
お母様は90歳である。
少年はランチだけ現れる。家族同等に扱ってくれる。
収穫中、プリモにパスタ、セコンドにお肉と副菜
さらにフルーツとドルチェ付www
ウサちゃんのフライも美味しかったけど、煮込みも美味しかった。
農主が射止めたイノシシの煮込みは
この料理は急いじゃいけないとお母様は2日かけて煮込んだそうだ。
お肉の形は崩れないのに、口の中ではとろける柔らかさ。
ブドウが実るのは待ち遠しいけど、収穫を祝う料理も待ち遠しい。
少年は、学校行くよりお母様のランチがいいと言う。・・・。
アニマル少年の人生の中で外せないイベントのようだ。誰よりもw

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今年もアルバニア人のグループを呼んでテキパキ収穫した。
が、それは一日ぽっきり。
白ワイン用の熟度数が低かったため2日ずらしたら
大人気のテキパキグループは予定が入っており
一日しか来れなかったのである。
それでも農主は常連客として感謝の意で日曜日に出動してくれた。
やっぱり彼らは頼もしい。若いエネルギーてスコイぞ。
私には持ち上げられないブドウの詰まったバケツを
ヒョイヒョイ持ち上げ、トラクターにホイホイ放り込んていく。
アニマル少年もそうだけど、上りの丘も走ってるw
経験を活かし、美味しくなさそうなブドウまでセレクトしていた。
やはり、収穫は早いに越したことはない。
天気だっていつ崩れるかわからない。
私も主であったら、きっとテキパキグループを呼んでいるだろう。
しかし彼ら移民ばかりだと肝心な地元民の職が薄くなるので
半々がいいんじゃないかと、双方を見てて思う。

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残りは、老人たちでノロノロ収穫する。
私は早く終わらせて
抜け出した友の農園の収穫に行かなきゃなのに。
若者が集まらないんだそう。
ここでも一人ドタキャンして連絡もナシ顔を見せない人がいた。
こいつもウンチクたれまくりのうるさい人で、私からすると来なくていい。
お金と時間の無駄である。
でも猫の手も借りたいほどなのであろう。
一昔前は、学生がよくブドウの収穫に友達同士で来ていた。
私も15年以上昔に初Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)
をした頃、学生がワイワイやってて、見てるだけで楽しかったのに。
この時代の学生も若者も
もう収穫のアルバイトには興味がなくなってしまったようだ。
時代が変わってしまった。

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救急車が毎日通る。
この日、サイレンが近くで止まった。
ブドウ畑の中で、誰だ、誰だと心配が募る。
挙句の果て、電話をして無事を確認していた老人たち。
長老、ヨロヨロしながら収穫してる。
亡き弟のジョバンニを探してる。
余計な動きをさせないよう私は気を配った。
危なっかしいけど、長老からブドウをとったら
人生が終わっちゃいそう。
続けられるだけ、続けてもらいたい。
私がフォローするからさ。


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Ohhh! Ciao! Come stai?

Siii, bene, bene! T'e la famiglia tutto bene?

E il bambino come va? Che classe fà ora?

Fà la seconda!

    Oh mamma mia...quant'è cresciuto!

ハグハグ、チュッチュ、チュッチュ


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「おぉぉぉ!チャ~オ!元気だった?」

「ありがとう、元気だったよ~!ご家族はどう?

子どもは元気?何年生になるの?」

「中2だよ!」

「あら~ずいぶん成長したね~!」

抱きしめあって、左右の頬にお互いの頬をくっつけ合う。

頬キスとハグや握手をすることがイタリアのご挨拶。

直訳とは微妙に異なるが、日本語だとこんな気持で

私のイタリア語は反射してくる。


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仕事の心配をしあったり、子どもの教育問題を話し合ったり

学校が始まらない文句、教師への文句(!

はじめましての方とは、仕事は何をしていたのかとか

歳はいくつなのかとか結婚はしてるのかとか子どもは幾つなのかとか

まるで面接のようにあれやこれや井戸端会議が

ブドウ畑に響き渡るのである。


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ブドウの収穫が、今年は9月の2週目から始まった。

満月に近づく光る月が浮かんだ朝焼けは

さぁいってらっしゃいと送り出すようだった。

その前に8月の終わり頃一日だけ

プロセッコ用の未熟なブドウを収穫した。

未熟なブドウは、つまみ食いする気が起こらなかった。

私は成熟で甘くてフルーティーなブドウが好き!


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ここは、農主の友の同じくバイオダイナミック農園。

農主の3倍は大きい農園なので

バイオダイナミック農法を活かしきれてないところもあるが

BIOであることは確かである。

オーナーは、地球と体を守る会のメンバーで私も知る会友である。


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昨年の仲間をオーナーは呼んだようだ。

グループチャットが昨年のままで再スタート。

オーナーが収穫の日時と場所を伝えるのに

一発送信できて便利である。

車の相乗りは各自で連絡し合う。

トラクターのおじちゃんが、私を心配してくれて、収穫の前日

電話番号を交換したり翌日私を拾ってくれる待ち合わせをしに

わざわざ我が家まで訪ねてきてくれた。

やる気のない人やルーズな人にはこんなことしないよと

人を選んで親切にしていることを教えてくれた。

田舎暮らしは噂が立ちやすい。

どこにいても礼儀正しく一生懸命に住人たちと付き合わないと

人は信用をしてくれない。

それは、日本人とか外国人だからとかではなく

地元民だって同じことが言える。

仕事に一生懸命で、ズルをしない、時間に正確

明るく大きな声で挨拶をする、嘘はつかない。

私は恥ずかしがり屋で(!)消極的で(!)保守的な(!

ヴィンチの丘に住む日本人なんだけど

直向きな姿勢と正確さが

私の信用度に繋がっているような気がする。(きっと)

だからブドウの収穫に呼んでくれるのである。


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仲間の一人にイタリア人のうるさい男がいた。

ここはインターナショナルな仲間と収穫するので

国名を名乗って自分を表現することが多い。

常にシビアである。

うるさい男は四六時中無駄話をしているが

話が絶えないアルバニア人の婦人と作業がペアだったので

私はあまり気に留めなかったが

信用がおけない人物として注意していた。

要注意人物の感は当たった。

3日目、うるさい男は姿を晦ませた。

前日にも朝にもオーナーに連絡しなかったそうだ。

オーナーが電話をしても、出なければ電源を切っている様子で

チャットでメッセージを送っても返信ナシ。

こんなことっていったいあるのであろうか。

ドタキャンにも程がある。

せっかくのブドウの収穫という仕事のチャンスを投げ出すなんて。

たいてい収穫に来る仲間は無職だったり

季節労働が本業だったりする。

そして今やもう、収穫の仕事ができるのは少数である。

あとはどこも収穫マシーンか協同組合的なグループを

呼ぶ手段を取る農園がほとんどとなってしまった。

そんな組合グループはテキパキ働く移民たちである。

私もトスカーナの丘で農業をやっている姿は異様だが

収穫中のアジアン集団も相当異様な風景である。


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こちらではランチはお弁当を持参する。

みんなでシートを日陰に敷いて、ワイワイ食べる。

時に持ってきたお弁当をつまみ合ったりして

また食の話に花が咲く。

食べた後は、シートの上でお昼寝。

この頃まだまだ残暑が続いたブドウの収穫の始まり。

風が吹くだけで喜んでる私たちは

汗びっしょりでヘトヘトなんだ。

だからおしゃべりしながら疲れを紛らせる。

疲れを分かち合えるのは、同じ当事者だけだ。


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Che bella tirata che abbiamo fatto oggi.

Speriamo che domani è un po' più fresco.

A domani!

「今日随分がんばっちゃったよね。」

「明日、もう少し涼しいといいね。」

「お疲れ様~、明日ね!」




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まだ夏のブドウの収穫Vendemmia2018 vol.1

痛いブドウの収穫Vendemmia2018 vol.2

世代交代ブドウの収穫 Vendemmia2017 ④



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