大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:剪定

DSCN9886

とうとう世界はコロナの渦にまかれたようだ。

世界大戦なんて言葉も目にする。

外出禁止令は効果が出てるのかな。

このシンプルな方法しか私たち一般市民は

予防できないし助けられない。

自分が無症状コロナに感染していると思えば

自粛できるはず。

自分が歩くことで、人が感染していくと思えばいい。

その先は、私は言わない。

言葉を言い換えると

すごいことをしてしまっていることに気がつくはずだ。

これがイタリアからの教訓だと思って

外出制限に耐えられるのではないだろうか。

Insieme ce la faremo

インシエーメ チェ ラ ファレーモ

みんなでのりこえよう。

誰もいないサンピエトロの広場でローマ教皇は祈り続ける。

無宗教の私も祈らずにいられない。



DSCN9885

日曜日、サマータイムで遅い時間からオリーブ畑に向かった。

先週の涙の静けさから、春の騒音に変わっていた。

田舎の住人は、草刈りで忙しそうだった。

Dolby音響的3Dで四方八方から聞こえてくる。

それより大音量で、おばちゃんの声が響いてきた。

「Ciao, Marco! Come Stai?」

マルコという人に元気かどうか聞いている。

マルコは、元気だけどさ、と答えている。

お母さん、お父さんは元気か?と訪ねている。

あぁ、なんとか。退屈だって、と報告している。

お前は日光浴でもしてんのか?とちゃんと確認している。

あぁ、うん、まぁね、今日は本を読むことにしたよ、と正直だ。

家族によろしくいっておくれ。私もなんかするわ。とおばちゃん。

あぁ、伝えておくよ。おばちゃんも元気でね。とマルコ。

オリーブの剪定をしながら、彼らの会話が全部聞こえてきた。

あぁ、誰かBBQしてるな!

ここんチは、トマトソースの煮込みだ。

日曜日恒例のポルペッタかな?

午後は、のんびりカンツォーネが流れてきた。これも大音量だ。

なんだか私までカンツォーネを聞き入ってしまった。

そうこうしている内に、18時半。

あぁ、サマータイムだった・・・。

日の沈み加減で動いていると遅くなる・・・。

アペリしてる時間がなくなるではないか。



DSCN9879

フィレンツェの友とアペリLiveをやることにした。

ただのビデオ通話なんだけど。

お互い夫婦であっちとこっちに座って、コロナ収束祈願に乾杯した。

会うなといえば会いたくなる。

外出するなといわれると外出したくなる。

自由とは、思い立った時になんでもできることなんだなぁと

改めて私たちの生活は自由だったんだということを、思い出す。



DSC04721

それでも田舎暮らしと農業は、前も今もあまり変わらず

生活している。ただ少年の休校が、生活の痛み(親)である。

それと、スーパーで買いたい物の品切れには困る。

スーパーで、使い捨てゴム手袋、消毒品、小麦粉と酵母が

棚に置くとすぐに消えていくと言っていた。

ヴィンチの田舎でこうなんだから、街の巨大スーパーも同じであろう。

でも買い占めだけはしない。みんなが欲しいんだから。

それにしても小麦粉と酵母は困ったな。

ピッツァ生地一つでできる料理はいっぱいある。



DSC04722

家にある分で、そのピッツァ生地で、肉まんをつくることにした。

我が家のピッツァ生地は

全粒粉とちょっと小麦粉ちょっとトウモロコシ粉なので

イメージの白い肉まんではない。

それでもモチモチフワフワに仕上がるので、蒸し効果はある。

前に、レシピ通り中華まん風も試したとき

なんだ、なんだ、家でもできるんじゃーんと嬉しかった。

小さくコロコロタマゴまんもつまみにピッタリだった。

今日は、Ragùラグー(ひき肉のトマトソース煮込み)を

詰めることにした。イタリアの食品で生きていかねば。

ラグーまん、美味しくできたよ。

全体的に味が甘味よりになる気がするので

次回はペペロンチーノ入れてみよっと。

翌日、残ったソースでパスタに絡めようと思ったら

少年が再リクエスト。翌日のランチもホクホクラグーまん。



DSC05017

本当に活用範囲の多いピッツァ生地。

今度は自家製酵母に挑戦してみようかな。

今、SNS(イタリア語だけど)でいっぱい出回ってるね。

今日も一日がんばろう。



DSC05028

そして明日もがんばろう。

今日の夕日は月と同じように見えた。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*

大地と住人の井戸端会議 Fiori di Equiseto

不自然な自然 Ora di primavera

自家製ピッツァ la Pasta di Pizza



Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ

写真の説明はインスタでチェック!Le spiegazioni delle foto su↓↓↓
Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici

DSC04937


コロナウイルスの危険情報が日々もしくは時間差で

在イタリア日本国大使館からメールが届く。

たびレジに登録した人へ発信しているサービスだ。

大使館から知らせがくるとなんだか緊迫感を感じる。

私はさらにイタリアの国営放送のRaiニュースなどを見るなり

ラジオ聞くなりして、情報をなるべく一括して

SNSなどに惑わされない情報で(!)

もしかすると身近に感染している私たちの生活にも

冷静に判断し動いていきたい。

閉鎖や封鎖、隔離や休校、休館、危険度レベル、あちこちで

感染を防ぐであろう人混みを控えさせる方法で指令され

効果が出ていることを期待しつつも、経済が回らないことに

不満が隠しきれない様子だ。

この感染症は、国で世界で一団となって対応していかなくては

弱い命を守ることはできないだろうと私も思う。

私やアニマル少年が感染しても治るであろう、となぜか自信がある。

しかし感染中に体の弱い人に感染させてしまったら・・・なのである。

世界で経済が回らない・・・ 一人の経済が回らない時は

ただの情報にしか過ぎない。そんな風にもぼんやり考える。

例えば、異常気象でブドウやオリーブが収穫できなかったら

農家は一年間の収入はない。

異常気象も私たちの生活スタイルや行動で取戻すことができたら

化学を必要としない美味な作物を収穫できるかもしれない。

そして、農薬取り扱い免許取得の授業で

農薬の使用の住宅からの距離の数値より

農薬を使えば使うほど生物は強化を増して

人間に対抗してくるという話がやたらと忘れられない。

今回のウイルスもなんだか人間vs自然(微生物)なんじゃないか。

ウイルスにも歴史があるであろう。

ウイルスの原因には文化があるはずだ。

ウイルスの予防は日頃の栄養と鍛えと清潔にたどりつく。

そんなことを考えながら一人畑でこのコロナのことを考えていた。



DSCN2973


オリーブの木にもウイルスがある。

私が一番嫌いなのは、Rognaロニャというがんしゅ病である。

私の電子辞書ではカサカサ病とあるのでずーっとそう覚えていたら

先日日本からオリーブの苗木商人さまがヴィンチを訪ねて下さって

Rognaは癌腫がんしゅ病と読み書きすることを教えてくださった。

なぜそういう日本名かというと

癌のような黒く醜く硬いこぶだからだそうだ。

私も癌のように見えてしかたがないから大嫌いなのである。

この病気は、特に雹などの異常気象的な異物にあたった傷口や

ただ単に異常気象に耐えきれずに発生してしまう場合もある。

発生後の感染は、風であったり、雨であったり

収穫中であったり剪定中であったりする。

このウイルスに感染し放置しておくと、そこは次第に枯れてくる。

しかし、丸ごと木が枯れることはない。

私は、美味しいものは健康なものからつくられるとそう信じている。

できることなら病らしい症状を、早急に剪定で除去したい。

それが無理なら、有機栽培用の治療法を最終手段として使う。

過去のRognaの記事とあわせて参考にしてほしい。

農園が、収穫も剪定もみんな違う労働者に任せると

病に気が付かない。雇われ人は病なんぞ興味はない。

農園の主が知識をもって畑を歩き回り

病を発見して指示をしないといけない。

しかし、ほとんどそんなことは誰もしない。

私のように病に気がつき除去できるのは

収穫から管理、剪定まで全部自分でやるからである。

そういう人はたいてい個人で少量に栽培していて

他に提供できる分は少ないところが欠点である。

Rognaは味に影響しないという声もあるが

先に述べたように、私は健康な人(木)の旨味を絞り出したほうが

断然美味いに決まっているとそう信じて疑わない。



DSCN2960


2019年の5月の開花頃天気が最適ではなかった

そして初夏の強烈な猛暑以外は過ごしやすい夏であった。

控えめに結実した分、枝がわんわん生えてきた。

それを取り除く作業にチェンソーまで役に立つほど!

そして、今まで大地派剪定で行っていたが

長いハサミで高いところを剪定すると

切り難いところは1~2cm以上の切り残しが出てきて

そこから大小と新枝がいっぱい生えてくるという欠点をみつけた。

だから今年は、はしごに登って、木に登って

切り残しと新枝を除去する作業をしているのである。

そしてワタシ流剪定論では

幹から3~4本枝分かれした主となる大枝の南側にあたる枝や

上の剥き出しとなる部分や枝を

夏の炎天下で焼けないように

小さな枝を残したり切残したりする方法はいらないと気がついた。

なぜなら、冬に残さなくても春夏に自ら生えてくるからであるw

私がわざわざ意図して残した部分は

結局の所多すぎてカビているのである。これではダメだ。

だから夏の新枝剪定を私はせず

自ら生えてきた彼らの意味と意志を受け取ってあげたいと

想うのである。収穫中邪魔になることもあるが我慢。

夏の剪定が刺激になるという声も聞いたことがある。

伝統農家は夏にきっちり全部新枝を取り除く作業をわざわざする。

夏の新枝除去作業は

やはりわかっている人や冬の剪定士と同一人物であれば

こいつは使える未来の枝まで取り除いてしまうことはない。



DSCN2963


健康なオリーブの木を無農薬で保つには

すべてが繋がっている作業で

病の対処法を知っていなくてはならない。

剪定士は、オリーブの外科医のようなものである。



DSC04939



オリーブに関わること、オイル・化粧品・苗木・盆栽・イベント

そして、聖なるイスラエルのオリーブオイルやワインを

輸入したり研究したりしているとーってもオリーブ博士な

オリーブガーデンさまのニュースレターで紹介していただきました。

こちら

ヴィンチご訪問ありがとうございました。





DSC04833




イタリアのオリーブオイル鑑定士shinomaiちゃんの

人気ブログで紹介していただきました。

こちら

ありがとうございました。

大地の住人、ばっちり顔出てますwww





*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*

オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi ③

大地派剪定 Potatura da Terra

オリーブ剪定士 Potina


Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


写真の説明はインスタでチェック!Le spiegazioni delle foto su ↓↓↓
Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


DSC04808

悩んだ挙げ句、チェンソーを買った。

日本製マキタの充電式の電動チェンソーである。

イタリアでもマキタは高品質で割とメジャーなブランドである。

まず、なぜチェンソーを買うことにしたかというと

オリーブの剪定でのこぎり作業に息切れを覚えたからである。

太い新枝ぐらいだったらよいのだが

数年経った5cm以上の古い枝は、硬い。

腕力で全然切れるが、何本もあるとしんどい。

その上100Mをダッシュで走っているような息切れがするのである。

その息切れはゴキゴキと2回引くだけでゼーゼー。

それを何回も続けていると

はしごの上で心臓発作にでもなるのではないかと

マジ焦ったからである!


なぜ、そのマキタの充電式電動チェンソーにしたのか。

本当は去年から高枝切りの電動ロングチェンソーを買おう

と心に決めて息を切らせて剪定をしていた。

今年に入り、剪定も間近、お店に行って品物を実際触ってみると

かなり重いのである。

電動だからエンジン式より軽いのだが

長いだけに重く操作が難しい・・と持った瞬間わかった。

これではダメだ・・・他の枝に傷がついてしまう。

お店の人にそれでも充電式の

充電池のアンペアだとかいろいろ説明してもらった。

本当は電動ハサミだって欲しいけど

いやいやまずは息切れを解消しなくては。

息切れトラウマとなってはどうしてもチェンソーを諦めきれず

本来の手にしっかり持つタイプで小さくて軽いもので探していくと

マキタに到達したのである。

そして、エンジン式はブィンと紐を引っ張ってオンにするのを

夫の勢いを見てて、どうしても私には見てるだけでも無理と判断。

それに、ガソリンだオイルだ排気ガスだで空気の汚染だけではなく

自分の呼吸さえも苦しくなりそう・・

と、エンジン式を2台もつ夫も賛成していた。



DSCN2958

お店に相談に行ったのに、結局のところ

オンラインショップで買うことにしてしまった。ひどい。

チェンソー本体、5アンペアのリチウム充電池2個

2個同時高速充電器、バラバラで注文することになってしまい

時間差でバラバラに同じ日に全部三社の運送会社から届いた。

このご時世、人はなんてこともないであろう。

しかしこのオンラインショッピングをテーマにRai(国営放送)で

« A・・・・nは世界を滅ぼした » という特集をしていて

ここでも私は涙した。涙もろい・・

わかっていても安さに負けてしまううわべマーケット。

私は年に一回利用するかどうかという具合だが

これを機にもっともっと吟味して気をつけて買い物をしようと思った。



DSCN2969

世界には、たーくさんのオンラインショッピングはあるのだが

この特集でインタビューの許可を唯一出したのはここ

世界でトップの、社長は世界でいっちばんおっ金持ちの

たまに容疑者っぽくもしくはスキャンダル風な写真で紹介されている

A・・・・nである。

そのオンラインショッピングの経路や形式を教えてくれた。

A(略)には大きな倉庫を点々と構え

品物を即発送できる仕組みになっている。

倉庫が颯爽としていて従業員はロボットっぽく無機質にさえみえた。

一品一品を頑丈に梱包し、そして発送される。

オーダーから発送まで唯一注文者と対面するのが

運送業者の配達人である。

その配達人はノルマがあるそうだし

不在だとまた来なくてはいけなかったりするそうで

ノルマ達成にはならないそうだ。

ノルマだからのんびりランチの時間なんてない。

覚えている。手渡した瞬間駆け足でトラックに乗り込み

猛烈な排気ガスで次へ向かうトラック。



DSCN2965

何が問題かというと

店としてのサービスが消えたこと。

大型スーパー誕生でも痛い目にあっている街の小さな個人店は

オンラインショッピングがメジャー化しつつ

人の足は途絶え気味であるそうだ。

確かにニュースでも本屋が街から消えていくニュースをやっていた。

街に人が必要なものを買いに来るという光景がないという。

それでも店の主たちは、人が集まる街に灯りを・・

という想いで厳しい状況の中でも

店でしかできないサービスを提供し続けたいという。涙

街の住人が集まる店で、コミュニケーションをする。

店とは、街の灯りと住人の明かりの場なんだと思う。

お店で買うとちょっと高いのは

この毎日の灯火とサービスと知識料なのである。

有機栽培がちょっと高めなのは、日々の手入れや自然への労り

それは栽培主の気持ちと全く同じようにみえてきて仕方がなかった。



DSCN2952

そして、頑丈な梱包は想像通りゴミとなる。

そんな目につくことだけが問題なんじゃない。

驚いたのは、Aの倉庫に保留してある売れない商品や

契約切れ商品の処理である。

引取の値段と処分の値段というのがあるそうで

処分の値段のほうが安い。

だから個商品の企業たちは、後者を選ぶに決まっているのである。

一日に計何千万円といったたっくさんの商品が

ゴミとなって処分されているのである。

どれも新品で、ただ契約期間が切れたという理由だけで・・・・・

ゴミになるとは思いもよらなかった。


そして運送での排気ガスである。

飛行機、トラック・・・

近頃、街の中では自転車で配送するシステムがあるそうだが

そのシステムもイタリアではノルマ制で

従業員は雇用されない外国人だったりするそうだ。

イタリアの問題は、雇用体制が常に問題である。

オフィスワーカーよりフィジカルワーカーに

すごく厳しい対応であるのは運送業とは限らない。

頭脳vs肉体

両方備わっていれば一番だが、そんな人間なかなかいない。

さすが北欧では、そのエコ配達の組織がとても充実していることを

イタリアのインタビュアーらしく皮肉っぽく伝えていたw いいぞ。

要は、働きやすい環境つくりが北欧ではどの業種もいい。


この特集では、私たちの生活スタイルを見直すべきだということを

最終的には伝えたかったはずだ。

世の中どんどん便利になって

しかし、裏を返せば、人間味がどんどん薄れていき

自然までも崩壊させていることに気づかなくてはいけない。

そして、誰もが働きやすく生活しやすいお給料で

安全と安定が確保されているといいな。

私はフィジカルワーク系に属するけど

そういう仲間の声はどこか満足をしていない。



DSC04810

三社のオンラインショッピングで買ってしまった

その一応環境に優しいだろう電動チェンソーが

私の剪定道具に加わった。

それでも細かい部分は手動のこぎりでやる。

太く硬い枝の剪定もブルンとあっという間に切れてしまうパワーで

おもしろくなっちゃうほど。

高い枝は、はしごをきっちり縛って安定した位置で行う。

お転婆な私は幸い(?)高所恐怖症なので(!)

絶対に無理はしないしできない。

チェンソーを使うたびに

お店の人の顔を思い出しながら作業をしている。

壊れちゃったら受け付けてくれるのだろうか、と。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*

エシカルに生きる Consumo Etico

サステナビリティ力 Rifiuti Zero in Kamiktz

女剪定士の弱音 Potatura degli Olivi④



Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


DSCN2968


バイオダイナミック農法カレンダーでは

2月入って間もなくして剪定に適した

Luna discendenteルーナディシェンデンテ

(約28日間のサイクルをする回帰運動中

天の赤道から23.4度傾斜した太陽の見かけ上の通り道である

黄道の秋分点(黄経冬至方面90~270度)側の約14日間)

エネルギーが地下へ集中するので地上での例えば剪定などは

この期間にすることで傷口への負担が少ないもしくは治癒が早い

という見えないエネルギーが天地を交信させている。

私は、完全バイオダイナミック農法を採用していないが

直接的な日や間接的な月、生命を宿う土や呼吸する風

この世になくてはならない水に関する観念だけでも

是非とも栽培に取り入れたい。

人間が鈍感なだけで、私たち以外の生物は

天地と共に生きている、と私はそう思っている。



DSCN1180


マリアトゥーンのバイオダイナミック農法のカレンダーを入手すると

たちまち意識しながら行動できて、様々な一致に気付かされる。

例えば日常の中で気付きやすいことは

パン生地(私の場合はピッツァ用に)を捏ねているときによく分かる。

空気に関する花の日(Giorno di fiore/水瓶・双子・天秤座)や

火に関する実の日(Giorno di frutto/牡羊・獅子・射手座)は

しっとり捏ねやすく醗酵が早くよく膨らむ。

それ以外の日だと、同じ容量で捏ねているのに硬いし醗酵が悪い。

海水の満潮や干潮なども天との交信だし

生物の産卵なども月の満ち欠けに関係している。

樹の傷口の回復力は、自力の治癒力をみればよくわかる。



DSCN2948


バイオダイナミック農法に完全に従っていくと

誰でもできるオリーブ栽培やトマト栽培ではなくなるようで

もう少し手間や信仰を軽減したいと私は考えている。

それは、自然栽培家木村秋則作«土の学校» という

「農薬を使わない栽培、その秘密は土にある」

という本を読んで、行き当たるところは自然農法の考えだった

というところに私は、自然農法とバイオダイナミック農法の

合体を描きながら進めているのである。

地下の大切な役割は微生物たちだということを忘れてはいけない。

最近では耕作も疑問をもつ人がSNS発信をしている。

それは微生物を殺してしまうからであるという。

そこが自然農法の考えなのだが

バイオダイナミック農法は、耕作して緑肥をして

牛の角に糞を詰め発酵させて生まれた微生物を

撒き散らすやり方だ。この作業に牛が必要なのである。

ここにまず難点を覚える。

だからこの牛糞の醗酵肥料をとばす人が多い。わかる。

緑肥はいい方法だと思う。

小さな畑であれば緑肥にもなるマメ科類やアブラナ科類を

時期を変えて植えれば、野菜が

前期のマメ科の根っこのバクテリアが肥料となってグングン育つ。

しかし、あくまでも私の考えだが

オリーブ栽培にマメ科やアブラナ科類などの背丈のある緑肥は

向いていないと私は思っている。

それは、オリーブの樹形が

地面から50cmほどに垂れ下がっているからである。

新芽が出る前に1mの高さで剪定しても

緑肥を刈り込みたい時期にはもう成長していることがほとんどで

緑肥で混み合い風通しが悪い環境でカビになりやすい

と私は信じて疑わないのである。

バイオダイナミック農法でワインを造る農主にも緑肥を勧められるが

そこだけは弟子でも納得いかないところなのである。



Prima di Potare


それではどんな方法がいいか。

一軒プライベートの大きな庭のオリーブの管理をしているのだが

そこは日当たりが物凄く悪い。

しかし、元気で豊作で丈夫なのである。

その土地の特徴は、日当たりが悪い分

微生物が好むようで土がふさふさであること。

草が生えて日を求め背丈が伸びてしまうので

まめに草刈りをしている。

その草は、私たち人間にも栄養効果のある野草、イラクサが

一面中に、ときどきタンポポやビーツなんかと競争している。

どれも薬草並のハーブで、むしろイラクサで植物の病を治す

バイオダイナミック農法の方法の一つである。

だから、私は、役に立つ野草が一面にあることが

私たちの生活にもオリーブにも適しているのではないかと

近頃とても強く思うのである。

とにかく背丈が低く役に立つ野草で踏まれても動じない

できたら花が咲くタイプ。

ハチがいっぱい来て受粉も手伝う天国のようなオリーブ畑が

いっちばん理想なんじゃないかと思い描く。



DSCN2947


2019年の秋、ちっとも収穫ができなかったこの畑で

今年もオリーブの剪定を始めた。

昨年の開花時の低気温で、実ではなく枝を増やしてしまった

オリーブたちは賑やかに鬱蒼としていて、見るだけで疲れてしまう。

樹形は今まで整えてきたから

今年はこの元気よく生えてきたエネルギーを吸ってしまう新枝を

取り除く作業がメインとなる。



*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*

オリーブ剪定士 Potina

天は白の隙間な剪定 Potatura degli Olivi①

頭も木もグルグル剪定 Potatura degli Olivi vol.1


Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici



コンコンコン、コンコンコン.....

Uno Due Tre Quattro Cinque Sei Sette.....

何やってんのかなと様子を見に行くと

棚の扉に貼り付けてあるカレンダーを数えている。

日本行きカウントダウンが始まった。

毎日毎日、お母さん幸せだなーと日本行きの妄想をしている姿

を見て、少年もどうやら同じく胸が高鳴るようだ。

お母さんね、こんなところに行って、こんな人たちと会うの

どんなこと話そうかなー、どんな服着ていこうかなー

少年は、そんなことを言うお母さんの

どんな風景を想像しているのだろう。

イメージ写真を見るたびに、顔がにやける。

妄想に耽るたびに、ぼーっとする。

妄想している今が一番幸せなんじゃないかと思う。

いざ現実に入れば、時間の過ごし方に焦り

ストレスるのではないかと、あえて今を大事に過ごしている。


DSCN1243

この週末、サマータイムとやらに、時間が一時間繰り上がった。

私は半信半疑で、ネットで確認した。

やっぱりサマータイムを実施するのか・・・。

あんなに去年サマータイムの終わり頃

廃止にするかもしれないって騒がれていたのに。

サマータイムになった今日だけ、サマータイムが終わるその日だけ

もしかしたらこの2日間だけかもしれない

一時間繰り上がったり繰り下がったりすることが苦痛過ぎる。

だんだん体が慣れてきたところ

一時間も昨日と今日と日の長さが違うのは

やはり体だけではなく頭脳的にも精神的にも私は追いつかない。

日の長さや日の出具合で動く農作業には

サマータイムは、疲れをプラスしているようである。


DSCN1191

ブドウの枝の縛りつけ作業、ブドウ畑のその他諸々が一段落し

あともうちょいのオリーブの剪定に集中することにする。

たーくさんの小さな枝を除去する剪定が

非常に面倒で、見るだけでもうんざりする。

小さな枝たちは、大きな枝を剪定されたとき

大地派剪定のハサミで平らに剪定されてないとき

南側で日に当たる枝を守ろうとわざと残された枝たちの子が

たくさん生まれてくる。

前者の一番、二番は仕方がない。

しかし後者の三番、日陰用に残す枝という方法をやめることにした。

なぜなら、残した枝から2~3倍となって小枝が増え

葉で覆われた幹や小枝たちに

たまにカビのような黒っぽい粉が発生するからである。

それを取り除くのに時間がかかり

周りの枝たちも移り始めているようなのである。

だから、きれいに小枝たちを除去し

空間を優先する剪定をし終わった後

やっぱりバランスも樹形も納得するオリーブの木となるのである。


DSCN1171

ごちゃごちゃ愚痴を毎日こぼしていたら

夫がその小枝除去剪定を手伝いに来てくれた!

といっても、夫も嫌気が指してすぐ逃げちゃったw

でも、どんなに苦労してるかわかってくれただけでもいいや。

そのオリーブの剪定を始めたら、最後までやり遂げる。

時間はかかるけど、どれもこれも納得するまできれいに剪定できた。

あともう数本も、きれいに風通し良く仕上げてあげたい。

天気予報を見ると、43日から雨予報。

Tre aprilante, 40 giorni di piovante

トレ アプリランテ クアランタ ジョールニ ディ ピオヴァンテ

43日に雨が降ると、40日間雨が降り続く、という諺。

地方や人や家族によっては、言い方が多少変わってくるようだが

昔の農家の人たちは、こんなことに気がついていたようだ。

ホントかな?


DSCN1257

サマータイムで一時間繰り上がると、めっきり日が長くなり

やたらと夏気分に入る。

外の景色が、急に夏っぽく感じたり

急に外でご飯を食べたくなる。

夏にはまだ早いが、春真っ盛りの我が庭は、マルゲリータが一面に
日中開き夕方閉じ、花の日々を送っている。

フジも日に日に成長し

サマータイムになったからのように感じて仕方がないのだが

気づけば、開花し始めていた。

ブドウと似た剪定で、昨年生まれた枝の芽から花が咲くようだ。

込み合わないように、三つぐらいの芽を残して剪定していった。

先日の強風で、いくつか落ちてしまったが

まだまだ大丈夫。フジのお花見がそろそろできそうだ。

花の数を見ながら、剪定の出来に、満足した。


DSCN0926

何の花粉症なのかグジュグジュした日中の夜には

アントネッラのリンデンティーで休むのだが

アントネッラのところに行ったついでに、フレッシュエッグも買う。

親子は、待ってました!と言わんばかりに、生卵ご飯をすする。

生卵ご飯にオリーブオイルをかけて食べる

と数人の声をいただいたので、試してみた。

頭で想像するだけでは、?????なんだが

実際、タラ~とかけて食べてみると、美味しいではないかww

少年は、想像するだけで邪道のようで、かけたがらない。

オリーブオイルをかけると、コクが出る感じになる。

オリーブオイルの味はお醤油入りの生卵ご飯でも伝わってくるので

早摘みのまろやかタイプが合いそうだなと思ってみたりする。

日本の友は、これに海苔や白子もトッピングしているそうだ。

あぁ、白子食べたいなぁ、納豆食べたいなぁ。




*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati

頭も木もグルグル剪定 Potatura degli Olivi

女剪定士の弱音 Potatura degli Olivi④

大地派剪定 Potatura da Terra



Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


↑このページのトップヘ