大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:大地


1995年の冬

未知の国だったイタリアに

足を踏み入れた。


Aperitivo!

イタリア語なんて

NHKのラジオ講座でダビングしながらやってたけど

わかるわけないよww


若いっていいね

怖いもの知らずで。

中年になると

怖いを通り越して

熟練の開き直り!


Formaggio Irlandese BIO


私は、フィレンツェのABCアービーチーという

語学学校に通っていた。


何言ってるかわからないから

すぐに日本人のお友だちができた(!)


私よりちょっと年上のお姉さん。


あの頃、同じくらいの年の子もいたけど

ほとんど日本で5~7年社会人をした方が多かった。


バブル期に稼いでいたんだねw


だから年上の方と出会うことが多かった。


三つぐらいの年の差でも

一緒に私とつるんでくれた。


dal Dublino


一番目のお友だち

そのちょっと年上のお姉さんM-ci


本当に、姉妹のようにいっつも一緒にいた。


語学学校の午後のレクリエーション活動も一緒に参加した。


そして、日本人グループができ

似たり寄ったりの友たちは

食事会をしょっちゅうして

大家族のようにいっつもワイワイしていた。


集まるところは

今も同じ

ウチ。


大家族の床屋までウチでした。


成人式もウチでした。


一番年上の方が親役となっていたww


Brindisi


M-ciと大家族たちとPiazzaピアッツァ(広場)

おしゃべりも絶えなかった。


喉を潤しながら。


特に一日が終わらない六月なんか。




語学学校だっていつか終了する。


大家族たちは

アトリエに通いだしたりコック見習いをしたり。


Finocchi dopo la pioggia


その合間に私とM-ci

いっぱい小旅行をした。


M-ciは、私にバックパーカーの道を教えてくれた。


Finocchi con le Sarde


二人でイタリアのいろんなところに行った。


近隣国にも行った。


フィレンツェシスターズなんて

近隣国で出会った同国人が名付けた。




フィレンツェシスターズのM-ci

日本に帰国しても

アイルランドで結婚しても

トスカーナにいるフィレンツェシスターズの

相棒わたしに会いにやってくる。


Vineto Biodinamico


フィレンツェやヴィンチに来ても

観光をするわけではない。

トスカーナの時間を過ごすのだ。


ゆっくりと、のんびりと。


新鮮なイタリアの食材で

美味しいイタリア料理をウチで食べる。


アイルランドのタンポポとヴィンチのタンポポ

どっちが美味しいかなー。


Pizza Bianca con Asparagi


あの頃を思い出しながら

私の散髪をした!


シスターズは

夫たちの散髪をしてる。


「髪の毛切って。」

「いいよ!」


Tramonto Collina Vinci


オリーブの剪定の間

M-ciはハーブ摘みしたり

ゴロゴロ本を読んだり

オリーブの枝集め作業を手伝ったり。


ランチは、緑の中でお昼よ。


cerca Erba nel Oliveto


M-ciのトスカーナの過ごし方。


ヴィンチの丘で

太陽に当たって風に当たって

大地を歩いてハーブを食べるの。


シスターズといっぱいおしゃべりして


少年に日本語学校の宿題教えて


私たち夫婦のたわいもないケンカを聞いて


バイオダイナミックワインで乾杯するの。


Toscana!


自由な時間に出会った友だから

自由な時間にタイムスリップ。


たった一年ちょっとフィレンツェで自由に滞在していただけ。


それからあれから

シスターズの関係はずーっと続いてる。


人生の出会いって

ホント、オモシロイ。


シスターズ、またね!



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緑の中でお昼 lami famiglia

大地の春・草・味 ErbaSpontanea

時の同居人 CameraDoppia

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春になると

BBQバーベキューが楽しくなる。


Equiseto


我が家は、真冬でも
BBQをするけど

お肉の様子を見に行くのは

男子に限る。


BBQ
は男の仕事だ!

なーんて言って。


春になると、女子だってお肉の横に行く。


男たちを褒めて、盛り上げる。


お肉を待ちながら

アペリをする。


春へ乾杯!


Tarassaco


今年は、冬が遅過ぎた。


春は来てるけど

時間のサイクルとして芽が覚めているよう。


気温感知ではなく。


どこで変な噂を聞いてきたのか

今年の夏は冷夏だ

なんて話しを夫はしている。


農夫は

一年に一回の天気予報なんてのもあるからね

と、三ヶ月先の予報を当てにしない。


冷夏だなんて

イタリアの地には

過酷なお知らせよ。


Bietra


緑のオリーブ畑

Bietolaビエトラ(ビート/ふだん草)が所々生えている。


特にオリーブの木の下に

木陰を好むように生えている。


Bietola
は、甘い野菜。


ほうれん草より使いやすく

子どもには食べやすい野菜なんじゃないかと思う。


Pizza
Bianca
ピッツァ ビアンカ(トマトソース無しのピッツァ)

の上に、Mozzarellaモッツァレッラと。


残りは、お浸し。


和風お醤油バージョンか

イタリアンでオリーブオイルと塩か。


mangiamo Rape


Bietola
に混ぜて

Rapeラーペ(セイヨウカラシナ)

莟のある上の方だけを摘まんで。


これだって、苦味より甘味がある。


ほどよく茹でれば、茎のコリ感がたまらない。


パスタに合えたり

お浸しにしたり。


Rape

カワイイ莟は、天ぷらだってイイかもしれない。


イタリア人だったら、
Bietola

Frittataフリッタータ(オムレツ)

Pestoペーストにしちゃいそう。


何でもアリだねww


Pizza Bianca con Bietola e Mozzarella


野草をささっと摘みながら大地を低めに眺めると

怖いくらいニョキニョキ生えている

土筆ツクシ発見!


一番近いこのオリーブ畑には

土筆が生える。


イタリア語では、スギナとして

Equisetoエクイゼートとか

Coda di Cavalloコーダ ディ カヴァッロと呼ばれている。


私たち日本人が食用として親しむ土筆は

筆の形をした胞子茎の所謂お花。


土筆は季語だそう。


tanti Equiseto

その後、栄養茎という

緑の細い葉が袴のところから放射状に生えてくる。


これをスギナというそう。


イタリアでは、そのスギナ全草を乾燥させて

薬草として大昔から使っている。


尿系の症状や骨の強化、花粉症効果があるんだそう。


スーパーで売られているフツーのミックスハーブティーなどにも

よく見れば、Eqisetoと書かれているので

ハーブのことをよく知らない人でも

知らず知らす飲んでいたりするメジャーなハーブである。


mangiamo Equiseto

イタリア人は

お花の土筆を食用にすることは一般的ではないようだ。


私も、幼少の幼少時代にしか食べた記憶が無いから

どうやって食べるか忘れちゃった。


そこで、数年前

旅する土鍋一家と

土筆の食べ方を思い出しながら用意したのを

また思い出して用意した。


Equiseto bollito

面倒だけど、袴をとって

前にお花を食べたとき

花が大きいだけに苦味があったのを舌が記憶しているので

筆の部分もとって

茎だけさっと茹でてお浸しにして食べることにした。


ソフト鰹節とお醤油で。


歯ごたえがプニュッとあり

ヒヤッと冷めても美味しく

アペリのBioの白ワインと妙によく合った。


Pizza Margherita con Salsciccia


少年少女用に

Pizza Margheritaピッツァ マルゲリータ

(シンプルピッツァトマトソースとモッツァレッラだけ)

の上に、BBQ用のSalsicciaサルシッチャを一本拝借し

ソーセージピッツァを用意した。


私は、ルーコラとかいっぱいのせて食べるんだけど

ルーコラはお花がついて、生だと苦味がきついだろうから

こちらも満開のタンポポのどうにかこうにか見つけた

まだ莟を持たないタンポポの葉を摘んで

ボリジと一緒に散りばめた。


けど、少年少女は野草をポイ。

全部私のところへww


Pronto Rosticciana


そうこうしている内に、お肉が焼けた!


それではみなさん、いっただきまーす!


Rosticciatore

Rosticcianaロスティッチャーナ(豚のスペアリブ)

切らずにかたまりで焼く。


表面の脂肪をとって、塩をまぶして

高い位置で時間をかけてジワジワジリジリ焼くんだそう。


男の
BBQ
のお肉は

手で食べて、骨までキレイに食べる。


Tiramisù con la sala Fragola


お友だち作のイチゴソースティラミスをシメに。

またまた、春へ乾杯!



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男のBBQ Rosticciana

冬の名残な剪定日和Potaturadegli Olivi②

自家製ピッツァ laPasta di Pizza

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2018年のPasquaパスクア(イースター/復活祭)

四月の一日でした。

Fiori di Pesco e Ape


雷の雨の翌日

キラキラと輝くヴィンチの大地は

お日様へ向かって、野草や木々は

伸びをしているかのように

平泳ぎをしているかのように

春を迎えたのようです。

Ha preso Tarassaco


今年は、四月になっても暖炉を点けています。


サマータイムの日の長さが

初夏のようにも見えるのですが。


雨続きで冷えた大地は

なかなか暖まらないようです。

Gemme di Uva


全ての芽生えが遅れている話を耳にします。


ブドウの芽は、膨らんできています。


キラッと光るモノがあると思ったら

ブドウの涙Piantoピアント(樹液)が垂れていました。


Pianto


トマトも種から蒔いたのですが

今、やっと芽が出てきた状態・・・。


一月の終わりに蒔いたトマトは

ナメクジに食べられてしまいました。


二月の終わりに蒔いたトマトが顔を出してきました。

ナメクジの嫌いなタマゴの殻やおが屑や砂をまき

高い所に置いて対処しました。


でも・・・

芽生えが遅過ぎる。


Glicine


フジ
も、昨年は三月には芽生え

霧の中のピンクが美しかったのを覚えています。


剪定は、ブドウと同じようです。


二年目の元気な枝に花がつくようです。


Colomba


無宗教の我が家のなんちゃってイースターの朝

Colombaコロンバ(雌バトの形をしたお菓子)を食べ

少年のお楽しみの

Uovo di Pasquaウオーヴォ ディ パスクア(タマゴ型のチョコ)をあけ

小学校の宗教の授業でつくったという

パスクアカードを読みました。

A Scuola


朝食の後は、ランチの支度です!


なんちゃってイースターの我が家だって

この日には、特注の子羊のお肉。


前夜から仕込みをしました。


我が家のオリーブオイルでマッサージをします。


これは、私のお肌も同じ!


オリーブオイルでマッサージして休ませることで

お肉が柔らかくなるのです。


ということで、私のお肌も?!


お塩を擦りつけ

ローズマリーとニンニクを所々差込み一晩置きました。


低温で焼くことが鉄則でしたので

オーブン180℃で約2時間くらいでしょうか


途中ひっくり返して


途中ポテトを追加して。

Carne di Agnello con Patate


いや~美味しく出来上がりました!


焼き加減完璧!


マッサージ効果抜群。

Fritti di Calciofi e Tarassaco


Contorno
コントールノ(付け合せ)

旬のタンポポ

Calciofiカルチョーフィ(アーティチョーク)のフライも。


我が家のロマンチックサラダもね。


Insalata Romantica


バイオダイナミックワインを昼まっから飲みました。

Germogliati


ランチの後

静かな天気の中


な・なんと

オリーブの剪定をしました~~~


サマータイムのメリットは

遅くまで作業ができるということ。

デメリットは、一日が終わらないっていうこと!



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大地の春・草・味 ErbaSpontanea

タンポポを噛みしめる Tarassaco

ピンクとフジPucci Glicinee Grazie

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束の間

銀が交じる大地。

Tarassaco con la Neve


冬は冬らしく

春は春らしく

Rosmarino con la Nave


温暖な冬は

一週間冬を迎えた。

Tronco di Olivo con la Neve


一歩遅れて

北の極地から反射してきた寒波

反射を受けた温暖な土地を震わせた。

Vigna fronte


この束の間の寒波では

きっと打撃は少ないだろうと信じる。

Olivo con la Neve


銀交じりの大地を歩くことはそうもない。

霙となり始めた。
歩いてみよう。

もうすぐ溶けちゃう。

Verso Vinci


前にヴィンチの銀世界を体験したのは

2009年の12月頃だった記憶。

ミニな少年がニンジンを持って

真っ白な大地に立っている写真がある。

今回もニンジンを持って出た。

Ghiaccio staccato dal Vetro


毎日眺める風景は

四季折々の風景で

緑、黄、茶、赤、白

と変化する。

そこが面白い。

飽きさせない自然な風景は

まるで土地土地を移動する

旅でもしているかのような気分にさせてくれる。

ある農夫が、言っていた。

あまり旅行に行きたいとは思わないんだよ。

あぁ、私も。

Vigna laterale


私は、渡伊する前、学生の頃

北欧5カ国周遊の贅沢ツアーをしたことがある。

そして、サンフランシスコの修学旅行。

渡伊して、イタリア各地を周り

ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーの東欧

南ドイツ、南フランス、スイスへ四ヶ月かけて旅し

トルコへ二度も魅了し

イタリアからお隣のスロベニアへ小ヴァカンス

ギリシャ本島へ車で駆け巡り

チューニジアの島でヴァカンス

イタリアから自家用車でフランス、スペイン、ポルトガルの

5000Kmの旅をし

メキシコを一ヶ月ほど歩き

オーストラリアに半年ぐらいのんびりし
キャンピングカーで大自然の中佇んだことがある。



割と短期間の旅行歴は

もしかすると十分かもしれない。

これらの体験が

同じ風景の四季折々の姿と交錯することさえある。

日常でも

旅のワンシーンのようだったり

あそこのあの時と同じ・・と感じるように

交錯が日常的で

同じコトでも同じモノでも

違う見方で見れるテクニックは

旅の体験が大きいのではないかと思う。

Nella Vigna sulla Collina


少年には、親子で旅行をするより

自分の意思で世界を歩いて欲しい。

Camina sulla Terra


少年は、街を歩きたいと言う。

人で織り成す街。

様々な人が様々な色を創り出し

コミュニティーの中で産出していく街。

Oliveto


片田舎で育った私も無性に街を歩きたかった想いを思い出す。

歩いた織り成った街は、再び自然が織り成す大地へ向けた。



**********



三月三日の上巳の節句、雛祭。

女児のいる友人宅にて会食。

友は、日本の伝統行事らしく

日本食で招いてくれた。

Festa della Bambina


日本食でもマッチするピュア風味の

バイオダイナミックワインで乾杯。

Fragola ODAIRISAMA e OHINASAMA


イチゴのお内裏様(庭のミント)とお雛様(庭の桃の莟)を飾った

スノーホワイトケーキ。

白い丘のスノーホワイト(生クリーム)の下は

大地のココアスポンジケーキ!

寒波の後の雛祭にピ~ッタリww



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カテゴリーVinciの空】【食アレンジ】【暮らし

寒の暖 Sciroppoallo Zenzero

冬の大名残 ilgelo siberiano

持ち寄りランチ iPranzi

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冬休みのある晴れた日。

年が明けた翌日かな。

Collina in Inverno


あの日、静かな日だった。

風も無く、日が低く傾きながら差していた。

日が私たちを呼ぶ。

Badminton e pallone


羽子板ならぬバトミントンでもするか。

羽を飛ばしてみると、やや風があることに気がつく。

親子は、お互いに息を切らせながら、続かないバトミントンを

空を見上げながら大地を駆けながら羽を追った。

Vista Inverno


さらに日が傾き、今にも今日が終わりそうだった。

いつもの、あのアグリトゥリーズモの丘まで散歩しよう。

Passeggiata con pallone


少年は始めたばかりのサッカークラブのせいか

サッカーボールを蹴りながら散歩した。

でも雨の中の晴れだから、大地はぬかる。

少年は、ぬかる大地にかまわぬショートゴム靴で

クロスカントリー。

Vinci e Terra e Sole e Ragazzo


泥まみれの動物少年の姿を見ながら散歩をする。

Fine


いつまでこんな光景が続くのかな・・・と

近そうな未来と遠くなりそうな距離が

私の脳裏だけではない体全身にかすみ

少年と風景を眺めた。

Brilla la Terra


手が届きそうで、遠くに行く。


この言葉が出てきたとき、胸が熱くなってしまった。


キーボードを打ちながら

ぐぅっと目頭や鼻まで熱く上昇してきた。

Tracce di Pioggia


最近、息子をもつ家族と会うと

あまりの成長振りに言葉を失ってしまう。

青年となってゆく彼らを見ながら

我が少年を被せて想像してしまう。


いつか少年は青年となり、自らの道へ羽ばたいていく。

そんなことわかっているし、自分だってそうしてきたけど

親はこんな気持ちで子を眺めていたと想うと

そして今やっとわかるなんて

人生の中の発見の一つであるような気がする。

Chiesa di Streda e Ragazzo di 10 anni


子を産み、成長していくって

自分の発見、未来の発見、過去の発見のよう。

自分だけではない人生の発見。

彼らの歩みが私の歩みを再発見することもある。

gentilmente sole


少年との散歩は

今後変化があるような気がしてならない。

Erbe da giardino


一月七日は、七草粥ならぬ七草パスタ。

Trassaco Borragine Bietola Rapa

Cipollina Rucola Erba Cipollina 

タンポポ、ボラジ、ビエトラ、カラシナ、ネギ、ルーコラ、ニラ。

遅摘みのパンチのあるオリーブオイルをた~っぷりかけて。

今年も大地に感謝しながら歩めますように。

Pasta con le Erba

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カテゴリー少年】【散歩

夏休みのある朝 DuePassi di Mattina

食後のサマータイム DopoCena

時間

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