大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:日本人

IMG_2874

今年の六月に日本のパスポートが切れる。

五年前は、日本の小さな市役所でつくったっけ。
こんな田舎でも窓口には
外国人の並ぶ姿が増えていて
見慣れない光景だった。
スラスラ日本語が話せなくたって
日本に滞在していることが嬉しそうだ。

それと、バックが青い写真の息子は
まだ11歳でにんまり微笑んでいる。
かわいかったなぁ。。。

...そんなことを、パスポートを眺めながら
思い出していた。

私は、五年に一度日本に帰国する
...と今年は日本に帰国する年だ。
パスポート番号を登録する航空券を手配する前に
有効期限内パスポートを更新することにした。

パスポートさえ取得しておけば
行くか行かないかは後で決めればいい。
なにしろ飛行機代がやたら高いので検討中。

IMG_2862

IMG_2864

そういうわけで以前は、息子のは
日本の小さな市役所で取得した。
私は、ローマの日本大使館の
フィレンツェ出張サービスで
受け取ったことがある。

あやふやに記憶をたどっていくと
確か当時は...
大使館に切手を貼りつけた返信封筒を送って
オリジナルの申請用紙に記入して
提出しなければいけなかった。

旅券の期限が切れての新規更新だったからかな、何も変更がなくても戸籍謄本も日本から取り寄せて提出しなければいけなかったし、写真の顔の位置やサイズも決まってて、なんなら写真屋さんの指定までもあった。
フィレンツェは、ミラノとローマの真ん中辺だけれども、ローマの日本大使館の管轄で、出張サービスがない頃は、朝一でローマに向かい、確か午前11時ぐらいまでに提出して、午後4時ごろ受け取ることができる、という方法だった。そういった経験もある。

そんな不便な時代も過ぎ...昨年度あたりから、オンライン申請システムを導入したようで、スマフォに専用アプリをダウンロードして、申請ができるようになった。
しかしネットで、パスポートをイタリアで更新と検索しても、アナログ風申請用紙をダウンロードする紹介ページがメインで、そのメインページにオンラインシステムの紹介ページがリンクされているので、正直よくわからなかった。
ので、申請書を指示通りに印刷して、ローマの日本大使館にアポメールをしてみると、紙の申請書の提出だと二度出向かなくてはならないので、フィレンツェ在住(ヴィンチ村はフィレンツェ県内)であれば、オンラインをおすすめします、とのことでオンラインシステム一本でじっくり研究することになったのだ。

IMG_2866

IMG_2867

IMG_2868

申請アプリをダウンロードしても
ダイレクトには作動しない。
OPRnetとかいう在留届に
Emailとパスワードをつくって登録
IDができあがって
(既に登録済みであればIDを持っているところへ)
旅券の申請・発行から
パスポート申請アプリに飛ぶのだ。

やり直しや見直し、確認、パスポートが出来上がってQRコードを見せなくてはいけないときも、とにかく最後の最後まで、この流れでアプリをあけるので、在留届にとべるページをスマフォの中に保存しておくと便利だろう。
息子のパスポート申請だが、本人はメールアドレスもあるので、本人が申請者として登録。親が、家族の分を申請することもできる欄があったので、申請者ごとに登録することはないようだ。

旅券=パスポートの
期限内更新は1年前からできるそうで
切替更新とよぶそうだ。

その切替更新のメリットは、申請時
前回のパスポート取得と同じ内容で
本籍を一字一句間違えずに書ける人は
戸籍謄本の提出が必要ないのだ。

戸籍謄本はたいてい発行されてから6か月以内のものが有効とされるので、私みたいに5年前に日本に行って取ったものなんかダメだし、コピーもダメ、オリジナル(原本)しかダメとなると、日本から取り寄せるしか方法はない。
今回、取り寄せずに済んだので、取り寄せる場合、依頼人がいればいいけれど、いない人や頼りたくない場合、カード決済で市役所が直接海外まで輸送してくれるのかは、わからない。さらには、いつ届くかわからないし、本当に届くかわからない。
私にとって、ここの部分(戸籍謄本提出)がいっちばん困ったところであったので、戸籍謄本の提出が免除されたことは、すごくスムーズにパスポート取得ができたことのひとつである。

IMG_2882

IMG_2878

そして、オンライン申請のメリットは
何ミリまで要求される顔写真撮影が
自分でできることである!

顔写真は、日陰でいいから日中の外の白い壁をバックに、きもち白い壁を多めに、自撮りレンズを使わずに撮る。なぜなら、室内だと照明がちゃんとないと顔の中に影ができやすい。白い壁を多めにすることは、若干の縮小・拡大は申請アプリの中でできるから。自撮りレンズはダメなようなことが書いてあった。
写真を撮影した後の補正で、トリミングはしなかった。青系グレーっぽい白壁はハイライトを強くして見た目上白にした。そうすると、顔の色味が減るので、血行よくさせた。

自筆サインも
白い紙に黒ペンでサインをして
写真を撮る。

補正するとき、あまりトリミングしない。サインも申請アプリ内で多少の縮小・拡大ができる。白い紙は、写真を撮るとグレーっぽくなるのでハイライトを多めにいれたりホワイトを強くしたりする。
黒い字も影はダメとあるので、ハイライトで影は消えるだろうし、コントラストを強くしてみるといいかもしれない。

イタリアの Carta d'identità の前と後ろの
写真ファイルを一枚ずつ用意。
こちらは添付ファイルとなる。

息子はイタリアのパスポートを
取得したことがあるので
期限が切れていてもパスポートの写真を撮って
写真ファイルを用意しておく。
有効なイタリアのパスポートを...とあるが
期限が切れたイタリアのパスポート
と素直に添付ファイルのタイトルにした。

申請者が未成年の場合は
リンクされている親権者同意書という用紙を
旅券申請時に必要なものとあるページから
ダウンロードしてプリントアウトして
自筆で書いてサインして
(共同親権者がイタリアの方は
戸籍謄本に記載の通りに書くとよいかも。
我が家の場合はカタカナで。)
それを、写真に撮って添付ファイルに。

IMG_2888

IMG_2891

IMG_2901

さて、在留届のOPRnetから
申請アプリにとんで
申請時に用意するもののところで
下にスクロールして
顔写真ファイル
自筆サインファイル
をアプリ内にダウンロードしておくと
その場に本人がいなくても
素敵な証明書写真を提出することができる。

現在有効な
電子チップ付きパスポートを読み込むときだ。

私はiPhoneなのだが、申請アプリの指示通り画面を上にして、見えないけど電子チップがある固いページにある太線に合わせて、iPhoneのカメラレンズの横辺りにそういうのを読み込む機能があるらしく、近づけてみたり置いてみたり。申請アプリでは8秒以上かかると言うけれど、けっこうな時間を要した感覚だった。なかなか読み込み完了しないから、本当に読み込んでいるのか疑問がわいてくるが、ただ無言にゆっくり読み取っているだけなようなので待ってみよう。最後には、読み取り完了!と出てくる。

読み込まれると
ある程度自動的に入力されている。

二重国籍の場合も素直に入力していこう。
いつからイタリアの国籍を取得したか
誕生日でいいようだ。
イタリア共和国で生まれ
片親が同国籍であるような項目など
二つぐらいチェックした。

で、最後に、前述した添付ファイルを
添付して完了だ。

機械処理で足りないことをピックアップしてメールにて報告されるのか、ひとつひとつ職員が目を通してメールを送ってくださっているのかはわからない。
しかし、申請完了の翌日、選択した受け取りはミラノ領事館ということで、領事館の方から確認の電話があった。正直に、ついでにミラノの友人に会うためと伝えると、すぐ了承してくれた。

IMG_2897

IMG_2902

二度も不足内容メールがきて、そのたびに前述した在留届ページから申請アプリを開く手順で、不足項目をうめていったという感じであった。
その不足内容は、顔写真やサイン写真を枠内(顔やサインの赤線枠内ではなく、バックの白地部分の全体のこと。だから顔やサインギリギリのトリミングは必要ないのである。)に埋めること、つまり写真自体ははみ出ててもいいのだ。国籍を取得した年月日、Carta d'identitàの後ろの写真とイタリアの期限切れパスポートの写真の提出...いろいろあったw

IMG_2908

IMG_2904

IMG_2909

全て準備が整うと
旅券発行手数料の支払いはどうするかだ。
カードで日本円(¥11000)で支払うか
現地でユーロ(€79)払いか。

その日のレートではなく
もう値段が決まっているのだ。
まるでPlay Stationをこっちで買うように。

この頃、見たことのないほどの円安で
1ユーロ160円!
どんなに手数料とられても
円で払った方が得だ。

カード決済を選択して
カード内容を打ち込み
決済自体は、旅券を受け取った時に実施。

旅券の受け取りは6ヶ月以内。
日にちに束縛される生活でなければ
格安チケットが出てるような日に
特急電車で向かえば
プチ旅行がさらに満喫できるというわけだ。

IMG_2893

ミラノ領事館、初めて来た。
素敵な建物の中にある。

領事館のガードマンはイタリア人だ。
わざとそうしているのか
早速怒ってる風で感じ悪っ。

イタリア語でごちゃっと言われ、いつも丁寧で優しい日本人がいるところに来たと私と息子はイメージしていたので、は?と驚いている内に、お前らイタリア語わかんのか?まで言われ、むしろイタリア語しかわからない思春期青少年はカチンとした口調でトスカーナ訛りで返答w まぁまぁまぁまぁ。

窓口の方は
そのまんま親切な日本人の
外務省の職員の方で、ほっ。
丁寧に私の質問にも答えてくださって
ありがとうございました。

突然の申し出にお付き合いしてくださった
ミラノ在住のMさん
半日でスピーディミラノプチ観光
めっちゃ楽しめた!
全部私たち好みのスポット巡り
最高でした。ありがとう!

今度は、私のパスポートの番。
またミラノでプチりたいとおもう。
Saloneの時期に!

IMG_2922



今日の一曲




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

8D96A65C-E25A-4E26-B89A-50DBD29CADDF

フィレンツェの警察署(Questuraクエストゥーラ)に
紙の家族用永久滞在許可書から
(permesso di soggiorno permanente per motivi familiari)
電子カード(permesso di soggiorno elettronico)に
更新する手続きの申請に行ったのが二月のはじめ。

申請の時に渡された
申請番号(numero di pratica)なんかが書いてある半券の裏に
≪ poliziadistato.it のサイトで
カードができているか確認してから
月と金の9時から15時半の間に
引き取りに来てください ≫
とある。

噂ではとっても時間がかかるそうなので
とりあえず、三週間後にチェックしてみた。
(poliziadistato.it を検索エンジンにかける。
permesso di soggiorno のところをクリックすると
numero di pratica を打ちこめるページにとぶ)
まだ、できていない。。。

そうこうしている内に私も忘れちゃうので
テーブルに出しっぱなしにして
ちょくちょく気にするように
一ヶ月過ぎた頃にまたチェックした。

おぉ、できているじゃないか!
随分フィレンツェの警察も手際よくなってきたもんだ。
ここまでのオンラインシステムは向上したとおもう。

「カード出来上がってます!
SMSで引き取り方をお知らせします」と
まるでオンラインショッピングの注文完了のように出てくる。

私は、在住者のSNS情報や
自分の長年のイタリアあるある感に頼る。
みんなどうしてるのかなぁ。。。
そんな風に思いながら過ごすことって多々あるとおもう。
特にグループに所属してない孤独派だったり
日本人がいないこんなど田舎に住んじゃって会うこともない。
みんな忙しいだろうなぁと変な気ばかり使って連絡不精...

それでも、私より三か月前に申請に行っていた
フィレンツェ在住の友にどうしているのか連絡することにした。

さすがフィレンツェ在住者だ。
そのSMSはこないまま
申請時期はバラバラだが申請者三人で
クエストゥーラに突撃(!)したそうなのだ!

で、取得できた、という。...ほう。

received_1446351702856588

received_912368116488107

私は、半券の裏にある時間通り
金曜日の9時半頃出向いた。
うぅぅ、絶句するほど長蛇の列。

とりあえず、ドアマンしている若造警察官にたずねる。
アポはあるのか、と聞かれ
できてるってオンラインで確認してきてますけど、と
スクショしてある「できてます!」ページをみせる。
これはアポじゃない
今日は人がいっぱいいるから月曜日の朝早く来い
と追い返される。

でもこの長蛇の列の方たち...
私も彼らの真似して並ぶことにした。
角まであって先は見えない。
一瞬前進したように思ったのだけれど
ときどきドアマンしてる若造警察官やってきて
アポありの人を確認し
あとはさっきのように追い返しているのだった。

私だけ田舎から出向いてきてて...とは言えず
みんな何時間も待っているだろうし...
この先、何時間も待って若造警察官が言う通り無駄だったら...
なんとなく気落ちして
今日は諦めて退散することにしちゃったのだ。
突撃、失敗。

412FC9A7-6E4C-4E9A-BE08-0FD7121E4A53

received_184882711037853

でもこの日は9時から17時まで電車のストライキ。
ヴィンチに帰れない。。。

でも、なかなか会えない友に、行くことを知らせてあったので
田舎者がフィレンツェにやってきた!やぁやぁやぁ
と、急遽集まってランチを共にすることができたのであった。
嬉しい...孤独派にも気にしてくれる友はいる。

久々の日本人同士の会話。
そんなこんなんで警察や滞在許可書の報告をしあう。

私は、そう日本に帰ることもなければ旅行することもない。
国境を超えるための滞在許可書の提示には急いではいないが
仕事をしたり手当をいただいたり
イタリア人同様な手続きの申請のときに
私はイタリア国籍はないので滞在許可書の提示が必要
なのである。

ふだんは carta d'identità という紙の身分証明書と
tessera sanitaria というマイナンバーカード
この二つだけで事は済む。
その carta d'identità の発行申請時に
滞在許可書が必要なのである。

で、この carta d'identità も電子システム化され
(carta d'identità elettronica = CIE)
5年の期限が切れ次第、続々カード発行されている。

もしくは、うっかり我が思春期青少年のように
その紙の身分証明書を紛失した際の発行は
カードで再発行するのであった。

イタリア国籍をもつ未成年は
両親のサインで提出してあれば
そのカードでEU内をパスポート無しで自由に行き来できる。
片親のサインのみではそのカードでは
イタリアから出ることはできないそうだ。

この電子IDカード carta d'identità elettronica は
SPID(Sistema Pubblico d'identità digitale)の代わり
ともなるので、面倒なSPID取得より
CIEにしてしまった方が便利だね
と友たちと情報交換。

で、友の話によると
日本からイタリアに戻ってくるとき
当時紙の滞在許可書提示の前に
当時すでにカード化させていた電子IDカードを
ドイツかなんかのイミグレーションで提示したら
ぴっと機械でチェックしてすんなり通れた
というエピソードを聞いて
EUは繋がってるんだねぇと今さら思い知る。

その日、今日も
イタリアはEUの海の玄関であるニュースが流れた。

私は、17時に終わる電車ストライキにあわせて駅に向かった。
駅には、旅行客、仕事終わりの物凄い人でごった返していた。

私は、ホーム番号が出た瞬間
そのホームに駆けつけ乗り込んで
一人だったのでオラオラと前に突き進み
座ることができた。

それでも20分遅れ
エンポリの駅まで25分だけれども
立ってるのはイヤ!

received_940839076960570

三人でSMS連絡なしで突撃した友に
報告がてらもっと詳しく時間帯などを聞くと...

友は11月の申請で半券には12時~15時半
友の友は昨年の6月申請で半券には14時~15時半
そのまた友の友は、郵便局申請だから時間指定なし

んで、三人は月曜日の11時半にスクショをみせて
30分並んで、整理券配られて中で3時間待ち
ということなのだ。

ランチ友は、コロナ禍に申請して
SMSが一年以上経って送られてきて
日時通りに行って中で2時間待ち

私は、SMSを待とうか迷ったが
2023年8月3日に紙の滞在許可書は無効になるという
お知らせもいただいたり
時間があるときに、出向いて取得しておかないと
また仕事を休まなくてはいけないこと
あとは、無効になっては急に必要な時に困る
と思って、腹をくくって再度フィレンツェへ
クエストゥーラに出向くことに決心したのだ。
本当にそんな気重い感じなのだ。

received_790746082275277

received_1620469788419960

私は、友の真似をした。
月曜日の11時半に出向いて、スクショを見せた。

ドアマン若造警察官はまた同じことを言った。
金曜日に来い、と言った。
もちろん私は今回ばかりは返答した。

アポはとれないのか、と訊いたら
アポを送るSMS作業は郵便局がやってるから
警察側は何とも言えないんだ、という。
責任を擦り付け合うイタリアあるあるだ。

もうわかったぞ、想像はつく
郵便局は半年に一回ぐらいまだ取りに来てない人
例えば300件を処理してるんだろうな、とか。

金曜日の9時半よりは全然人が少なくて
もしかすると4分の1ぐらいだ。
中から指令される若造ドアマンとしゃべってるより
並ぼうとおもった。

今日こそ引き返さない!
だって、この並んでる人たちも私と同じ
フィレンツェ県内に住む外国人で
滞在許可書の取得に来ているんですもの。

私の後にも同じ目的の人たちが数人並びはじめた。
あまり後ろは見ないからよくわかんないけど
じわじわと前に進んでくる?入ってくる南米系の青年がいる。
整理券を常に配っているわけではないから
前には進まないけど、グループで来てたりすると
たまに抜けたり入ったり隙間ができる。
そこに割り込んで進んでいるのだ。

私を追い越して
前の前にいる女の子の隙間を指さして
詰めろと言っている。
彼女は、いやいやここには壁に寄りかかっている
パキスタン人たちがいるから、と
無言でジェスチャーしている。

私の前には、アルバニア人ぽい男性が並んでて
その男性も追い越そうと青年はしてたので
その男性が声を出し、青年の腕を後ろにひっぱった。
青年も声を出したので
私も声を出したw
みんなが正しいよ
アンタは私の後ろにいたでしょうが!
後ろに行きなさい
私の前でケンカするのはやめて

というやりとりを見ていた私の後ろにいた中国人の女性も
じわじわ前に詰めてきていたが
後ろに引っ込んだw

んっもう、こんなことで。。。

received_6436499566412982

一時間後、整理券を配り始めた!

若造ドアマン、私の方をちらっと見て
「良かったね」と言った。
私はごちゃごちゃ言いたかったけど
「グラーツィエ」と言った。

整理券の番号からして70人前にいた。

彼らも一人に要する時間が把握できないから
人数制限しながら中に入れているのであろう。
一日に対応する人数を減らしたいのかもしれない。
とりあえず追い返しとけ。

午後時間が指定されていた半券をいただいた人は
期間や人数、時間ごとに調整されたのだと想像する。
はたまた贔屓か!

申請に来た時より中はだいぶガランとしていた。
座るところもまぁあった。

本を読んではちょっと居眠りを繰り返し3時間!
内、14時から15時10分ぐらいまで
窓口の方たちのランチタイム。

番号を呼ばれたときはウキウキだった。

カードの滞在許可書は封筒の中に入っていて
その中身を確認して、指紋も確認して
1分ぐらいで完了。っふー。

永久の滞在許可書だけれども
これからは、10年ごとに更新。

10年後、もう少しオーガナイズできてることを
祈るばかりです。
もう懲り懲りだけど。。。



今日の一曲。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

received_699799531634239

1月の冬休み明け、ある申請に
諸々の書類や身分証明書プラス滞在許可書を
持っていく用事があった。

担当した太っちょの中年男性は
いちいち嫌みっぽい言い方で質問する。
性格なんでしょうけど外国人対応に感じてしまう。

この人に限ったことではない
しばし、やなヤツに当たることがあると
その日が壊された感じだ。
そのくらい対応とか印象って
相手に影響するものだと、いつも学ぶ。

次々に書類を広げていって
今度は身分証明書の番だ。
コピーしたりしている。

次、滞在許可書。
「え、紙なの?ぼくは一応受けとるけど無効かもよ、コレ。」
マジ?! ちょっとドキドキしはじめた。

写真をみて
「全然今と違うじゃん。」
っるせーな、大きなお世話だよ!
嫌みを言われたので、大きな手術をしまして、、、
と人生まで語ることになってしまった。
でも太っちょは、ふーんという顔をした。

それもコピーしてるけど、太っちょだから動きが鈍い。
落としやがった。
しかも机の後ろの埃の溜まってそうなところに
舞ってしまった。
太っちょだからなかなかとれない。
私がとりましょうか、と言っておけばよかった。
とれたはいいが、角が折れていた。。
15年、どこに行くのもクリアファイルに入れて
大切に持ち歩いていたのに
太っちょの鈍さで、あっという間に折れるなんて!

そう、この滞在許可書は妊娠中に取ったんだ。
妊娠してるからって
警察署にそのために並んでるみんなをスルーして
先に窓口に通してくれたんだ。
そんな思い出がある。

滞在許可書は、イタリア人夫の扶養ということで
永住とされ無期限だ。
どこにも期限が記載されていない。
だから、私も警察も役所も空港のイミグレーションもみんな
その無期限永住滞在許可書で何もいうことなく
通用していたものだった。

ところが、昨年あたりから
イタリア在住の日本人の方が何かのきっかけで
在住者が家族目的で持っている紙の無期限永住滞在許可書は
2023年8月に無効になるという情報入手し
SNSに投稿したことからわーっと広がったようにおもう。

無効になる理由は
紙からデジタルチップ入りのカードにしたいそうなのだ。
イタリアの身分証明書も更新時に
紙からカードへどんどん切り替わっている。

今年に入って大使館からも要請をだしているようだ。

というわけで、折れた紙の永住滞在許可書を
太っちょのおっさんの一言で
重い腰をあげることにしたのだった。

PSX_20230212_222900

たくさんの日本人の方がSNSに
必要書類や手順を説明してくれてたのでとても参考になった。
地域によっても違うようだし
結果、警察の受付窓口の人にもよるようだ。

まずは、Questuraの予約サイト prenotafacile.poliziadistato.itで
carta di soggiorno permanente per i familiari del cittadino comunitario を選択し
滞在許可書の期限を入れるのだが
私は死んでるだろう年を入力w

予約が完了すると
持参する必要書類リストと予約番号があるPDFファイルを
ダウンロードする。
印刷すれば、当日ひょいと見せるだけだし
印刷してないと、スマフォを警察の方に手渡して確認する
ということになる。(結果話)

サイトで受付予約をした翌日
市役所で、certificato di residenza e stato di familia contestuale という家族証明書みたいなものを取りに行った。
Contestuale(前歴から現在状況)は在住者さん情報で
警察は申請者の certificato di residenza と stato di familia とある。

そこで、このcontestuale付き証明書を取得するには
16ユーロの収入印紙が必要なのである。
もともと16ユーロの収入印紙は持参リストにあったので
これなのかなぁとほいほいTabacchiに現金払い
(カード受け付けてくれずしぶしぶATMに行って引き出す)
で買いに行って、出してもらった。

結果、このストーリー付き家族証明書は
私はとても信用を与えた一枚だったとおもう。

「その証明書には結婚してることはわかりますか?」
わからないそうなので、無料の婚姻証明書を出してもらった。
というのは、INPSでお世話になったとき
配偶者(coniuge)と本当に結婚してるかどうか
問われたことが最近あったので
もし聞かれたら提出しようと思って
無料だし出してもらったものである。
結果、必要なかった。

そして結果、その16ユーロの家族証明書も
オンラインのSPID経由で
無料で発行してもらえるんだそうだ。
友から後で知る。。。

その足で郵便局に行き
警察の支払い先が記載されている支払い用紙(bollettino)に、
支払い者=自分の名前や住所を書いたりして
30,46ユーロ(+2ユーロの郵便局手数料)を払う。
もうこの頃は郵便局で滞在許可書用のキットはなく
そのbollettinoだけでよし。
警察に支払い済みを持参し、確認させる形。

次、4枚の写真を撮りに行く。
で、私は家で自分でカッターでカッティング。
だって、ハサミで曲がって切られて
貼り付けられる(しかもホチキス)のがどうしても許せないからw
これ、イタリアあるあるである。

あとは、紙の無期限の永住滞在許可書と
日本のパスポートのコピー。

いろんな在住者の情報で
夫の身分証明書のコピーや730などの収入証明
子どもの身分証明書のコピーなんかも一応用意したが
全然必要なかった。

DSC07711

当日、仕事先には丸一日休暇申請したのだが
できるものなら仕事に来てということだったので
しぶしぶ朝働いて
大急ぎでスクーター(駅近くに簡単に駐車できるから)をとばし
電車に乗り込んで
はるばるフィレンツェの警察署に向かったのであった。

友が早くに着いても整理券もらえると言っていたので
私も40分ぐらい早くに着いたけど
並んでる人を追い抜かしとりあえず質問をした。
んで、そこで予約番号を聞かれるのである。

ドアのところで整理券を配ってる若い警察官が
握りしめていたくしゃくしゃになった整理券をもらって
中に入った。

40分プラス予約時間、、、だいたいの目安みたいで
結果、3時間、眠りこけたり人間観察をしながら
一つの受付窓口の番を待ったのであった。

みんな、情報をよく知らずに来ていたり用意不足で
一人の人に20分かかったりしていたなか
さすがニッポンジン、準備万端・用意周到ですよ
私はほいほい5分もかからずに受付が済んだ。

そこでも指紋をとったのに
また別の部屋に移動して指紋をとる。
ほんの数分待つんだけど
待ってる人たちがインド人かパキスタン人だった。

「マキ!」ともう一人そのインド人かパキスタン人が呼ばれる。
まず発音がすこぶる良いマキと
苗字で呼ばれると思いこんでいたので
インド人の名前かとも思ってきょとんとしていると
「マキ、アンタだよ、日本人の」(イタリア語)といわれ
中に入っていくと、そこでもマキと呼ばれ
ずいぶん日本人慣れしてるなぁと思ったのであった。
奥さんが日本人でマキっていうのかな?!

そこで今日は終了。

半券をもらって
後日、poliziadistato.it で受付番号(nr. di pratica)を入力して
用意ができているのか確認するのか
また目安な予約時間を予約するのか
本人が現場で受け取りということで
再度フィレンツェの警察署に出向かなくてはいけないのである。
はぁ、道のりは長い。

DSCN0874

私は、せっかくだからフィレンツェで panino al lampredotto を
警察署の近くの mercato centrale で大急ぎで食べ
駅近くの日本食材屋さんで納豆とお味噌と胡麻油を買って
大急ぎで電車に乗り込み、仕事に戻ったのであった。

同僚たちは「マキー、本当に戻ってきたのー??」と呆れていた。
確かに、部長に仕事に戻ってきてと言われてなかったら
フィレンツェの友とゆっくりランチしてきたのになっ!
でも、自分を必要としてくれるのはありがたいことなので
私は仕事に戻ることにしたのである。
結果、半日休んだことになった。


今日の一曲は、2023年サンレモ音楽祭優勝曲。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

DSC02890

DSC02891

DSC02903

つづき

シスターズと立ち寄った瓦屋さんの奥様と話が弾んだ。
観音寺市(香川県)に滞在しているならば
是非、伊吹島へ!と絶賛オススメしてくれた。

で、伊吹島へ行くならガイドの三好さんに連れてってもらって!
ということで、三好さんの電話番号をいただいた。

この瓦屋さんに立ち寄ってなかったら
伊吹島に行ってなかったかもしれないし
三好さんのことも知らず
ボートを出してくれるガイドがいることも
知らなかったわけだ。これは何かの縁だ!行ってみよう!

DSC03014

DSC02882

DSC03166

私と少年がシスターズの実家に着いた翌日
梅雨が明けた。

昨日まで雨が降ってた気流と大地と植物の呼吸は
目に見えそうな湿度と、霞かすみの中の太陽の光。
ムンと感じる。
あぁ、これが日本の夏だ。
体はすぐに思い出した。

イタリアの酷暑は、アフリカからの気流も相重なって
太陽の光が当たると痛い。火が傍にある感じ。
タバコの捨て殻だけではない、ちょっとした摩擦で野暮火事が起こる。
その容易に火がつくことを喜ぶ変態が大惨事を巻き起こす。
それをPiromaneピローマネとイタリア語でいい、放火魔と訳す。

日本の猛暑は、ついこの間まで梅雨だった面影を残した
ジトッとした重たい暑さ。煮込みの湯気が立ち上がっている感じ。
湿気と熱気が上昇し、台風の渦が生まれる嫌な予感がつきまとう。

同じ夏なのに、なにかどこか違う。
イタリアでシソがハーブとして定着しないワケがわかる。
ワサビができないワケもわかってくる。
日本で食べるトマトの味が違うワケだってわかる。

かといって母国ニッポンのふるさとの味が無性に恋しくなるが
違う気候で種を移動させて植えても
同じものは生まれないワケもわかるものなのだ。

土地の気候で生まれた恵みを
その土地で味わって摂取することが
地球にとってもサスティナブルで
健康でいることと長生きすることの
いっちばん理に適っていることなのだと私は想う。

土地の気候と歴史は食文化のワケであって
それを郷土料理といわれるものなのであろう。
それをイタリア語だとGastronomiaガストロノミアというはずだ。

231438300_4197270903695968_3903668801965904255_n

ミックスな我々はごちゃごちゃお惣菜をスーパーで調達した。
シスターズの夫アイルランド人も
なんちゃって日本人の我が少年Italo‐Giapponeseも
ときどきしか帰国できない愛国心なニッポン人も
連れてきた元地元民シスターズも
アレ食べたいコレ食べたいと
こんなにスーパーのお惣菜コーナーを楽しんだことはない。

待ち合わせの時間まで、近くの海水浴場でひと浴びして
ピクニックをすることにした。

潮が引いた遠浅のビーチはグレーの砂浜に
小さなカニのようなのがせっせこふさがった穴を
コロコロ砂を丸めながら開けていた。
その砂コロは、穴を中心に花火のように分配されていた。
よくみるとどこもかしこもカニが仕業の砂コロだらけだ。
そのぐらい一面は湿ったビーチが広がって人の足跡はない。

何故。なぜ。ナゼ。
なんで日本の海は、こんなにも人がいないの?

イタリアの七月なんかうじゃうじゃビーチは激混み
望遠で撮ると新宿駅とか品川駅のラッシュアワー並みだ。
ニュースでスポットを当てられる光景は毎度うんざりする。

私が南房総にイェィイェィと繰り出していた昭和の終わり頃
うじゃうじゃビーチに海の家は激混みで
なかなかにラーメンは出てこなかった。

イタリア在住の日本人たちは七月だろうと夏の間ずっと
海ではトップレスに真っ黒に日焼けしてるはずなのに
日本ではしないの???
それだけが謎に残った夏の日本一時帰国である。

DSC02985

DSC02962

DSC03017

麦わら帽子で現れた三好さんの慣れた口調で
伊吹島ツアーがはじまった。

あるときガイドなしでゆっくり自由気ままに旅をしたいけど
こういった歴史のある小さな島の船便のないところは
ガイドさんを利用したい。

小さな島といえば、私はシチリア島のエオーリエ諸島やギリシャだ。
伊吹島より大きかったから午前向かって午後帰ってくる
そんな風に少しでも人里離れて各地の海水浴を満喫していた。

伊吹島は、海水浴が目的ではない。
もう、誰もいないビーチは日本のどこに行っても無人島並みである。

伊吹島には、(2019年)7月の終わり頃訪れた。
その頃を中心に、6月から9月ぐらいまで
この島限定で煮干に加工される伊吹いりことなる
そのいりことなるカタクチイワシの群れが集まってくる
漁獲期なんだそう。
その工程をのぞいちゃおう!という海上ツアーである。

カタクチイワシは
この際イタリア語で言ってみるならばAcciugheアッチュウゲ(複)という。

このカタクチイワシを伊吹島の沖合で漁獲され加工されていないと
伊吹いりことは呼べないそうだ。
まるで、イタリアのD.O.P.(Dominazione di Origine Protetta)
保護指定原産地表示のようだ。
指定された土地の産物で、生産方法も加工過程も
全て規格にそって商品とならなくてはいけない。

私たちは島々に囲まれた瀬戸内海にある伊吹島沖の
カタクチイワシの漁獲作業のタイミングに鉢合わせた。
小さな海上タクシーを操る釣りキチ三平のように麦わら帽子をかぶる
元伊吹島出身だという三好さんは
漁船が見渡せるちょうどいい位置に我々を浮かばせてくれた。

DSC03091

DSC03056 - Copia

DSC03088

DSC03104

DSC03093

ちょっと長くなりそうな網引き作業の間
伊吹島の周りをまるでクルーザーのように近づき
石門だとか前の加工場跡を見せてくれた。

そして、船から降り、島を歩いた。
住居は小高い丘の上にある。
上から見渡す黒い瓦屋根の家々の半分は空き家だそうだ。

小学校は小さいのはもちろん大きいのも閉鎖され
小さいのは、伊吹島資料館となり
大きいのは、瀬戸内芸術祭のアートプロジェクトで
一部活用されたようだが
これだけでは直島のように人は集まらなさそうだ。
この島は、三好さんのようなガイドが
ひたすら案内するしかないように見受けられた。

伊吹島の島民だって、漁獲期に集まって
他の季節は観音寺市に住んでいたりするそうだ。
学校もないし...

そんな家族の生活を犠牲にしたような職業だが
漁獲期の収入は良いそうなので、捨てたものではないそうだ。
男は船乗り、煮沸・乾燥・選別するいりこの加工場は女
意外や意外、みなさん若者ばかりで後継者問題はなさそうなのが
ハッピーエンドに終われるツアーであった。

DSC03140

DSC03152

DSC03116

ツアー土産に獲りたて煮沸ホヤホヤのフレッシュカタクチイワシを
タッパーに詰められるだけ詰めさせてもらった。
つまみ食いをしながら。
煮えたイワシを囲んで鷲掴みにしている我々を
空のセイロの間から猫たちがこちらをじっとみつめていた。

私たちは翌日に控えたビオディナミワイン&オリーブオイル会の
おつまみにその伊吹煮沸いりこも並べた。
パンチのあるトスカーナオリーブオイルと塩プラス、レモン
地中海的な食し方は、イタリア在住にはイタリアを思い出させる
なかなかに親近感のある味わい方であった。お試しあれ。

DSC03182

香川県には小麦・塩・醤油
そして濃厚で旨みの強い伊吹いりこのだしが揃って
コシの強いさぬきうどんという食文化
ガストロノミーがあるんだそうだ。

それを追うように観光が付随して
学んで語っていくんだなということを
改めて知ることができた。
不意の出会いに感謝したいとおもう。

DSC02790

Kagawa vol.3へ、つづく。



☆こちらの関連記事もどうぞ☆
無計画に目的地に行こう Shikoku Region - Kagawa vol.1
親切な島、甘辛い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.2
ビオディナミワイン&ビオオリーブオイル会 Degustazioni





オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
Olive Wellness社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
役立つ知識・知恵・情報・価値観をシェアしよう...
なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。


私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。

オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。


第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
オリーブオイルビジネスのエキスパート松村氏が
引き続き登壇されます!
どうぞ、お楽しみに。

Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
詳細とお申し込みはolivewellness.storeよりどうぞ。



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici




Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




DSC06537

「マキ、SUSHIつくって~。」
と何度も何度も何度も言われ続け
このコロナ禍中、散歩をする人が増えたように思う今日この頃
私もジョギングなんたることをしている矢先
バッタリ散歩中のチャーリーに出会した。

「マキさん、おSUSHIをつくってください。」ww


お金を払うからどーしてもって前々から懇願されてたんだけど
ケータリング風に目的あるイベントだったらしっくりくるし
食事会で費用を割り勘てのもしっくりいくけど
家族のための料理人ぐらいでしかない私としては
テイクアウトSUSHIになんかひっかかっていた。

今度さ、みんなで持ち寄って集まろーよ!
と最後の別れがそれだった。で、コロナでしょ。


お寿司をつくるたびにチャーリーの言葉と顔が浮かんだ。
なんかの機会に絶対つくってあげよう、とずーっと思ってた。

チャーリーのお友だちに子ども服のお下がりが欲しい人がいたっけ。
そうだ、少年の服を引き取ってもらったお礼に
SUSHIをオマケにしよう!とガサゴソ片付けた。
でもまたコロナでしょ。お下がりの服が山積みとなって
ロックダウンを過ごしたわけ。


だからこのバッタリはちょうどよかったのである。

DSC06538

立ち話中に「じつはさぁ」と告白された。なになに?

彼女そして家族のみなさんコロナに罹っていたそうだ。
え。こんな身近に!いつの話よ?!
「いやもうね、11月の話。12月の半ばにやっと陰性になったの。」

彼女もご家族もみんな超軽症だったけど
ん?と思ってすぐPCR検査受けたら陽性だったというパターン。

どこからもらってきちゃうわけ?
「孫から。」
あら、それって典型的なパターンじゃない。
一番よくない組み合わせ...。

「噂通り、喉が気になりだして味覚がなくなるのー!」 へー!
なんだか流行りにのった人と話しているようで
一瞬、私は流行についていけない田舎者っぽかった。

無事だったからよかったけど、こういうほぼ無症状の例て
いっぱいいるんだろうなぁと思いながら聞いていた。

DSC06539

緊急にSUSHIをつくることになってサーモンもアボカドもない。
でも日本人は冷蔵庫にあるものとちょっとしたもので
SUSHIはつくれるんだ!というところを教えようとおもう。

ホウレンソウのお友だちBietola(フダンソウ)とタマゴとツナマヨ
ネギもいれちゃおう。お、モッツァレラチーズもいれちゃえぃ。
男子にお使いさせてカニカマスティックを買わせ魚風味を出した。


写真は、1月6日のイタリアのこどもの日みたいなEpifaniaに
お寿司で祝ったときのもの。

靴下を枕元に置いて寝ると、お菓子がギュウギュウに詰まってる
っていう...良い子がお菓子の国のようにほうばれて
悪い子は悪くじを引いたように黒々な炭が当たっちゃうっていうアレ。
Befanaベファーナっていうボロボロなばぁちゃんが
ほうきにのって空からやってくるっていう...ファンタジーな世界だ。

サンタもベファーナもいい子しかひいきしないと少年は諦めて
親にねだりはじめたのはいつのことだろう...

仕方ないなぁ、ファンタジーにも見捨てられ誰も振り向いてくれない
かわいそうな少年に、子を想うのは親しかいないんだ
ということを見せつけるために、ささやかなプレゼントと
明日への未来へ祝福するためにウチはお寿司を食べるのであるw

我が思春期少年は何も言わずにモクモク食べた。

幼少期は生臭いとサーモンさえも受けつけなかったのに
イタリアの友はItalo-Giapponese(イタリアと日本のハーフ)より
日本のことが大好きで、アニメも料理も少年よりずっとうわ手だった。

んで、お友だちとSUSHI屋に行くようになって
ようやく好物となったのだ。
おねだりとSUSHI好きになったのは同時期かもしれない。


チャーリー用のオマケ(お礼)のお寿司をこしらえていたら
「お母さんのお寿司は気に入らないと思うよ。」
と思春期少年はいう。なんでだよ!
「お母さんのお寿司とレストランのSUSHIは違うから。」..なぬ。



暮フィレンツェに行った時日本人の友と
タイ人経営のSUSHI屋に行った。
在住日本人が美味しいっていう情報をもとに。

イタリア人の若者がいっぱいいた!
我が少年もこんな感じなのかー。

若者に混ざって我らがニッポンマダムwはニギリが食べたく注文した。
フツーのお寿司が食べたかったんだけど
なんか新鮮味がなくってパサパサしてて、今一だった。

それでなくても、在住歴長いのに三度目のSUSHI屋は
やっぱり家で食べた方がいいや!という結果を生んだ。

と、紹介してくれた在住日本人に報告したら
「あぁいうところはニギリじゃないのよ。ロールを食べなきゃ。」
ロ..ロール。「ソースとかマヨネーズがかかってるヤツ!」
裏巻きとかいう海苔を隠すワザのSUSHIだ。

そういえば、我が思春期少年も、デザートのSUSHIには
Nutellaのクリームチョコレートが挟んであったとか言ってたな。
想像できずに終わったけど、それだソレ。

イタリアの若者世代で大大流行しているSUSHIは
母国ニッポンの心をもつ我々には想像を絶する代物なのだ。

それじゃぁいかんっ!

DSC06542

歯ごたえ弾力効果のあるモッツァレッラチーズをいれるだけで
私には革新的だし、ポソポソしてる缶詰のツナをいれるのも
抵抗はあるのだけれど、サラダと主食とおかず大集合寿司
太巻きを三本、ニッポン文化らしく伝えようと思った。


チャーリーはホンモノに大喜びしてくれた。


気を使ってくれて、チャーリーもキューバの食卓料理を
オマケしてくれた。「キューバではね、お豆料理をよく食べるの。」
母国料理の話になるといつもそう言っていたのを思い出した。

お米もよく食べるようで、今回、きっとニッポン人のわたし用に
お米入のお豆料理、お赤飯のような一品をつくってきれくれた。
見た目はまさしくもお赤飯。
しかし味は南国的で、レモンとパプリカで味付けされているのである。
フシギな味。お米と豆なのに、懐かしさが全くなかった。

それに、ふかしたようなポテトもレモン風味。とっても新鮮!

こうやって国の料理は国の人がつくった方が
文化が伝わるような味が出せる。
自分にはない懐かしさ。異国で育った友の人生。
チャーリーは、こういうのを食べて育ってきたんだ。



チャーリーのママは働いてたんだって。
近所で助け合う精神がフツーのキューバでさ
治安なんか全然よくって、みーんなが家族なんだって。
幼い三人姉妹は、いっつも一緒にいたんだって。

ある日、そんなのどかなキューバの村でも
小さな三姉妹が消えちゃったことにママは心配したんだって。
「でもね、私たち三人はなにしてたと思う?」..なにしてたんだろ。
「近所のおウチのソファに三姉妹ちょこんと並んで座って
日本のアニメをみていたのーwww」 カワイイー!


そんな話まで思い出しちゃうの、母国の手料理から。
シチリアのお友だちが毎っ回、シチリアの食卓料理を
ご自慢にご披露してくれるんだけど
それだって、思い出話がきちんとある。

家であまり作らない作れない創作料理や革新料理も魅力的だが
それを超えて友がつくる伝統的な料理は温もりと文化を感じる。


早くみんなで集まってワイワイ交換っこしたいな。
せっかくお友だちができたのに、距離が縮みやしない。
また散歩ジョギングでもしてこようっと。


*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*


Grazie di aver visitato!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici


↑このページのトップヘ