大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:秋

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近頃、じっとした体勢で
手だけを動かす作業をすることが多い。

だから、身体がとにかくなまっていくので
ウォーキングを週末に
平日はストレッチングを
心がけるようになった。

その心がけをやろうと思える余裕も
近頃もてるようになった。

それでも相変わらず左肩は
痛いし上がらないしねじれない。
節約しながらの国民保険(ASL)を使った
検査と検診と治療を選択しているので
時間はかかるが
手先の作業には問題はない。

この手先作業の仕事を
イタリア人にもまれながらやりはじめた頃
歳的に人生経験はあっても
仕事内容も大勢のチーム関係もはじめてだ。
この歳で毎日が緊張の日々だった。

苦手なヤツらは
人の悪口言うヤツ
仕事も好意も文句言うヤツ
いい歳こいて嘘をつくヤツ
自分ばかり喋るヤツ

そういうヤツらに気をとられなければ
私は冷静でいられるし
余計なこと言って変な環境つくるより
だったら黙ってた方がいい。
でも大人だからタイミングをみながら
向き合わなければいけない。
話し過ぎもダメだし
ずっと沈黙過ぎてもダメ
うまくつきあわなければいけない。
こういうところで自分のもつささやかな
コミュニケーション能力を発揮させなければいけない。

そういうのが少しずつ慣れてきた様だ。
そういう環境に疲れなくなってきた様なのだ。

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11月2日木曜日の17時頃から22時頃
ちょうど帰宅時間で夕飯時間だ。

あの日、物凄い大粒の物凄い量の
雨が降った。

私はスーパーで買い物をしていて
大雨が降ってきたなぁ
少し収まるまで
わざとゆっくり買い物したぐらいなのに
一向に収まらない。

待ってても仕方がなさそうなので
勇気を出して車を運転しはじめた。

時速30㎞だろうに
大粒と大量過ぎて前が見えない!
川の氾濫どころか雨水がどんどん溜まって
既に洪水状態...

私たちは丘の上に住んでいるが
丘に辿り着くまでには
平地にある道を通らなくてはならない。

私が帰ってきた時間はまだ
溝もどぶも平地からの雨水は
あふれかえってなかった。

しかしあの日、家の族の男子たちを
また街に迎えに行かなくてはいけなかった。

奴らは、大きな建物の中にいたから
物凄い大雨が降っている状況がわからない。
のこのこ20時頃電話してきやがった。

私はそれまで
家の中の雨漏りの対応に追われていた。
地盤が緩んだのだろう
家が少し沈んだようだ。
接続部分に亀裂が入っている。

私は、一か八かで運転しはじめた。
しかし、丘の上でも大雨と
ブドウ畑から流れてくる雨水で
丘の道さえも洪水状態で
私も車も台無しにするのは御免だ。
お前らは、街に残ってろ!

結局、義弟の車体の高い車で送ってもらって
帰ってきた。
義弟も家の族男子も無事だった。

丘の上だから雨がやめば水は引いていく。
家が崩れ落ちていかない限り
丘の被害はそうなかった。
平地の方の被害はよくわからない。

各地に住む思春期青少年の友チャットで
回ってきた映像に愕然とした。
あれからSNSでもいっぱい目にした。

思春期青少年が通う学校の地域は
そう被害はなかったようで
休校にはならなかった。
が、道中での被害や交通混乱
川が氾濫した地区の学友たちを想い
自粛させた。

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あんな怖い思いをした台風でもない大雨は
はじめての体験だった。

それでもときどき秋晴れとなり
ブドウの葉は秋色に変わっていく。
葉は透けだして
ブドウ畑が雨上がりでキラキラ黄金になる。

私は、今また無事でいられることに感謝し
秋晴れを歩くのだ。

歩いてストレッチをして
やってないより体の調子はいい。
肩が不自由なのが悔しいけれど。

今週もがんばろ。









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私たち夫婦はよく口喧嘩をする。

夫がいつもイライラしてなんでも否定するから
と私はおもっているけれど
きっと夫からすれば
私が彼らを信用しないでいちいちうるさく言っている
とおもっているに違いないし
そう私たちは言い合っているので知っている。

理由は、だれもがわかっているのに
何故、お互いなおせないのだろう。。。

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よく怒る人、よく騒ぐ人
聞こえるように自分の文句を言っている人
汚い言葉を簡単に使う人

イタリア人にあるあるで
いろんなところで似たようなタイプの
男性にも女性にも出くわす。

夫も典型的なあるあるタイプだ。
もうちょっと落ち着いてくれないかなぁ
と、夫にもおもうし、出くわす人にもおもう。

何が不幸せに怒りとかイライラとか
感情をむき出しにさせるのだろう
と、客観的に考えてしまう。

私だってイライラするけど
人に怒りたくなることは少ない。
そうならせた環境にムカつくことが多い。

イラついても騒ぐことはないけれど
家族を見守って待っている私は
質問攻撃になってしまうことが多々あって
自分だったらこうするあーすると彼らと違うところで
口喧嘩が勃発してしまう
そう、経緯だってわかっている。
 
夫とは口喧嘩となるが
思春期青少年とは口喧嘩になる前に彼は逃げていく。

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しかし、私が我に戻って冷静になれる武器は
広大な空をみることだということを知っている。

我が家には、空が上ではなく
目の前にある。
窓をみれば、外は空だ。

人がおもうように動いてくれないのは仕方がない。
自分はひたむきに一生懸命やっているつもりでも
何かに欠けて、うまく社会についていけないとき
が、一番悔しい想いになる。

そういうイライラしたとき
私は、目の前の広大な空をみると
モヤモヤが一瞬去っていく気分になるのだ。

だから、夫と口喧嘩になると私は必ず
「空をみろ」と言って、お互い落ち着かせる。

空をみると、言葉を失うのだ。
静かな空は、私たちをずっとみつめていたかのようで
私は恥ずかしくなったりもする。

空は、ゆっくり動き、変化し
黙って見守って、私たちに考えさせる。

空と同じ位置の家を選んだんだ。

小さな自分は大きな空をみて
ちっぽけさを思い知れ。

小さな自分は大きな空をみて
大きくなれ。

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私たちは、23周年の結婚記念日を迎えた。

口喧嘩は日常茶飯事のようにしてるけど
おもうようにいかないことが常な世の中だけれど
やっぱり心配しあって
なんとなくの未来がうまくいくことを
なんとなくお互いが願っていて

不意に舞い降りてくる節目のような出来事を
二人で、誰にも相談することなく決めて
失敗しちゃっても文句言いっこナシにしよう。

私たちには空が守ってくれるさ。

くじけたくなるときも
大きな空をみつめて、冷静になれ。

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初秋の夏日和だった日曜日の道路は
海へ向かうだろう車がいっぱいだった。

レンタルらしいきれいなキャンパーをたくさんみた。
「私たちもいつかキャンパーで旅したいね。」

キャンパーをみると私たちは
オーストラリア滞在を思い出す。
オーストラリアの話をしなくたって
私たちは空をみながら勝手に回想している。

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昨日、母が死にそうだ、という夢をみた。
母の愛人から連絡を受けたけれども
私に母がどこにいるのか教えてくれない。
この男性はひとりで見届けたかった様子だった。

会いたいのに会えない。
悔しくて泣いているとき、目が覚めた。

私は、私のことをいつもみつめている空をみた。
なんとなく私を抱きしめてくれるような空だった。



今日の一曲





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私はなまけものだ。
新生活にかまけて、歩くことを忘れていた。
つくることを後回しにしていた。

でもカラダはワタシを忘れない。

新生活の中でも、外の光の変化が視界に飛び込んできて
カラダがうずうずしていたのだ。

外の光の変化は、希望にも感じるし
はたまた落ち込みにも感じる。

その光を浴びるために
ほぼ空しかみえないこのヴィンチの丘で生きているのではないか。

新生活の朝だけは、ときどき私を驚かせることが多い。
けれど、そうだ、行きも帰りももう光は沈んでいるから
なんだか忘れちゃっていたのかもしれない。

その暗闇の丘で、毎朝ジョギングをしている男性がいる。
登り下りがある丘だから、突然現れる感じだ。

きっと彼も光のある時間はじっと仕事をしているのであろう。

暗闇の男性の姿を見ると
孤独感ではなくって、個人感をみせつけさせられる。
私もがんばらなくっちゃと背中を押される感じだ。

さぁ仕事に就くと
何十年もただただ仕事 - 家を繰り返す日々のベテランたちが
あーでもないこーでもないと
小さな世界の話に花を咲かせている。

私はそんな話だって新鮮だ。
私はにやにやラジオのように聴いている。

小さな世界のにやにやラジオは
案外、私に個人感を生ませ
もっともっと個人を工夫して
仕事も生活も個人に楽しみたい!とおもうようになった。

そんなことが私に生まれているなんて
微塵にも察しないベテランたちは
私をラジオのリスナーからパーソナリティーへ導くが
危ない危ない、私はそこでも個人を保たなくてはいけないw

そうやって小さな世界のベテランたちと打ち解けて
時間のありがたさや大切さも学ぶ。

それでも私はニッポンジンなのだ。
何を考えてようが、どう動こうが
私は、MAKI個人よりもこの小さな世界ではニッポン代表なのだ。

その荷はかなりの重さだ。
そう、イタリアに来てからずっとだ。
だから人が少ない丘の上で
私の想いのような光に浴びると落ち着くのかもしれない。
そこでふぅっと個人をだせるのかもしれない。

広大な世界のどこかでたくさんの日本人が
各々の小さな世界で、その荷を背負って表現しているだろう。

ワールドカップの日本代表選手たちが
きれいに使って気持ちを残した更衣室エピソード
はるばる観戦にきた日本人観戦者たちのゴミ拾いエピソード
監督の深々な敬礼エピソード
それはそれは話題になったものだ。

この、誠実さや尊重と感謝の気持ち
私たちが産まれたときから素に持っているような
この人種的なような社会的性格
やっぱり気持ちがよくなることだし平和がうまれる行動は
こんな小さな世界のニッポン代表のそんな荷を持つ私にも
繋がっている感と忘れちゃいけない気持ちを再確認した感じだった。

私の小さな世界のにやにやラジオでは
イタリアではありえない、で処理されたw
ま、いいさ。自分を持って生きていこうとおもう!

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雨降りの多い師走に突入して
光のある日に、希望のような光を浴びに散歩をした。
ずっとなまけていたことだ。

ここ数ヵ月を振り返ったりしながら歩いた。
もっと前を思い出したりもした。

前は少年と...いや、少年のために散歩をしていたんだ。
今日は一人で歩いている。

いつもの砂利道を通って
いつもの景色の中を歩いて
いつもの教会に辿り着いて

でも何かしら発見があって
でも何かしら違ってて
でも何かしら持ち帰ってくる。

その持ち帰ってきた私のおみやげで
クリスマスリースをつくった。
ただ枝と枝を結んだだけだけど。
気持ちだけでも味わえる。

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栗の粉を買ってきて
小さな世界のにやにやラジオで聴いた
Castagnaccioカスタァニャッチョと呼ばれる栗のタルトを焼いた。

すっごく簡単で
栗の粉(250g)と水(270g)を塩ひとつまみ混ぜて
松の実と干しブドウを生地に混ぜて
上にはクルミやローズマリーを散りばめて
オリーブオイルをかけて
180℃のオーブンで35~40分ぐらい焼く。

私は、松の実のところをピーナッツやクルミだけだったり
干しブドウのところを、夏に天日干しした洋ナシスライスを
干しブドウのように水にもどして
若干ふやふやになった洋ナシスライスを撹拌して混ぜた。

それと私は、キビ砂糖をスプーン2杯ぐらい混ぜた。
オリジナルレシピには砂糖は混ぜない。
栗の甘味を味わうので、お菓子というより
赤ワインやモスカートなどの甘いお酒にも合いそうなタルトだ。
さらに塩系レシピによく使われるローズマリーが
大人の味へ引き出している。
我が家は甘いものは朝食でとることが多いので
お砂糖を加えることにした。

私は、プヨプヨしたCastagnaccioより
さっくりしたケーキっぽい方がよかったので
粉と水の割合がちょうどよかったレシピを見つけられてよかった。

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今日は夫の誕生日だ。
仕事ばかりの夫には
大好きな肉週間にして一日だけではない
数日たっぷりご馳走をつくってあげようとおもう。
物でもない旅でもない彼の癒しは、食べれること。
エニマル感たっぷりである。

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今日の一曲。






日本のみなさまに愛を込めて特別につくった
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il POKE a modo mio
si può chiamare SUSHI-DON

la base è 
il riso varietà originario cotto in pentola
dopo cotto ho aggiunto subito l'aceto già preparato con
tanto zucchero e un pizzico di sale
ho mescolato e ho fatto a raffreddare
coprendo con un panno umido

il salmone crudo che ho comprato al supermercato
ho tenuto nel mio congelatore almeno 3giorni 
in questo modo dicono che i batteri non ci sono più
allora posso preparare anche Maki e Nighiri!

la frittata di uova semplice sottile
ho aggiunto un pò di zucchero e salsa di soia
ho tagliato a striscie fine fine

l'avocado tagliato a cubetti

le erbe che ho trovato nel giardino sono
la rucola e il tarassaco

poi ho messo la parte bianca della cipolla fresca

il condimento è semplice uguale del sushi
ho preparato prima la salsa di soia con wasabi
poi metto tutto sopra, oh vai!

Buon appetito!

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ポケ丼のつもりでつくってみたはいいものの
私が「コレがPOKEだ!」と家族につくっていたものは
どこからみてもすし丼である。

イタリア語サイトのPOKEのレシピは
すし丼のレシピがあったりするので
今回も混乱させてしまうだろうが
すし飯さえ覚えれば
バリエーションが広がることを期待したい。

やはり我が家は、ポケ丼であろうとすし飯を使ったメニューは
なにかしら記念日などの祝い事がある日に拵える。

そんな特別な日を
家族の料理人は全部把握してなければならない。

宗教の行事があるイタリアの祭日だって
無宗教の我々も特別っぽくよそおう。

思春期青少年の始業アンド終業日も祝おうじゃないか。
試験が合格した日だって特別な日だ。

各々の誕生日には、もっともっと酢飯を大量につくって
握って巻いてアイデア加えてフュージョンSUSHIだ。

そして、9月の最終日は、我々の結婚記念日で
やっぱりそれだって特別な日とよびたいではないか。

当日は、イタリアの友のお誕生日会があって
翌日の夜、セリエAのEmpoliのサッカーの試合を
我が男子たちは観戦しに行くということで
さっとポケ風すし丼をこしらえた運びとなったのだ。

写真は、男子たちを見送ってからゆっくりつくったもの。

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私たちは22年前、そういうわけで無宗教なので
ヴィンチ市の所有物であるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家で
市長さんに宣誓した式を挙げたのだった。

宣誓の中で、困難があっても協力するという誓いをしたとき
ドキドキした記憶がある。
困難とはなんなんだろう。。

平和な生活とは
少しでも多くの時間穏やかに過ごせる時を維持することだ。
そして、心にゆとりがあるときのような気がする。

困難な時って
家族の一員が体調を崩すことによって
家族が寄り添って支え合うけど
生活のリズムがくるうことを困難ともよぶかもしれない。

仕事がなかなかにないとき
インフレしまくりプラス出費がかさむとき
経済的に苦しいとき、まさしくも困難であろう。

仕事が自分の思うようにいかないとき。
気の合わない人がいるだけで
いちいちイライラしちゃうネガティブな我が男子。

好きなように時間が使えないとき。

子どもファーストでなんとなく犠牲感を感じる私。

振り返ってみると
ずーーーっと困難続きで、「幸せ」とは何か忘れちゃう。

幸せなんて、口にして噛みしめるほど長く感じたことはないけれど
ちょっとした笑いやちょっとした優しさが
どんなに毎日が困難でケンカばっかりでも
一緒に生きてきた意味ってあるんだな、なんてふっと想うとき
あの宣誓を思い出すのだ。

家族が各々に時間を過ごしていても
無理に一緒にいなきゃいけない感はない。
私たちが親のもとで暮らしていたときのような
あの居て当たり前感、離れていても繋がっている感
そういう関係が生まれてくることがわかったのだ。

私たちは、各々に生きていて各々にコントロールしなきゃいけない。
各々に時間を使って各々に集中して各々に発散するのだ。

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私は、現在フルタイムでイタリアのある食品会社で
働かせてもらっている。
オリーブの塩漬けやオイル漬けなんかが得意としている。
でもイタリアのことだから、いつ契約が切れるかわからない。

それでも学びが山ほどあって
仕事の経験以上に人生経験まで学ばせてもらっている。

大きなインダストリーだと思ったら
一歩さがってみると、小さな小さな村なのだ。

時間をかけて信頼をつくっていく人
フィーリングで信頼関係が生まれる人
愚痴を言っている人
黙って仕事をしてる人
おしゃべりが好きな人
目をひからせている人
ずっと考え事をしている人
声が小さい人
声がよくとおる人

仕事とは、とどのつまり
毎日ほぼ同じ事をするのが仕事だ。

あるとき私はぽろっとこぼした。
「この材料、あとどのくらいあるんですかね?」
「あと4タンクあるわよ。アナタ他に何がやりたいっていうの?」
あぁ確かに。
ちょっと忍耐力が必要な作業だったのだが
一瞬にして目が覚めた。
それからというもの私は、大変さが半減した。

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私は、生活の中の様々な困難に
ある意味無機質な仕事をこなして
経済という個人の基盤をつくり
心のゆとりを私たちの生活にくべたら
とおもうようになったのだ。

今まである意味自分勝手な想いの自由業を
生活にはめ込んでいたから
困難を引き起こしていたのかもしれない
とおもうようになった。

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私たちは、このように困難な中で
気づき、学び、行動している

困難を乗り越えるという言葉の学びは
あのドキッとした宣誓にあったのであった。


オリーブを栽培し続けている理由のひとつに
オリーブを剪定したり収穫したりしているとき
私と夫も意気込みが同じだから、気付き合い、労り合い
日々の暮らしに欠ける同じパッションがあるものに関しては
そっとしておきたくなる。
だからなお、オリーブの収穫、オリーブオイルに関して
気合いが入るのである。自分のために、家族のために
そして興味を持ってくださる方へのために。



私が監修させていただくオリーブオイルが
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詳細が発表され次第
ブログやSNSでお知らせしますので、お楽しみに!



今日の一曲。





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長かった暑い夏が終わった。
5月あたりの初夏を知らずに夏に突入して
9月あたりの晩夏を知らずに秋に突入した...感じだ。

毎年そうだけど、学校が始業する頃には
バッチリ勉学の秋なのだ。

2022年度のはじまりはようやくマスク無しで
授業が受けられるんだそうだ。
よかった、本当によかった。

シチリアからの帰りの長距離バスのななめ前に座っていた
我が思春期青少年よりひとつふたつ歳が上だろう
パッと見さわやか好青年だけど今風な彼らは
小さな村で、イケイケしてないごくフツーな
それでもキャピッとしたガールズと
バスの運転手さんが「出発するよ」と声がかかるまで
ずっと離れたくない様子の青春4人を
ガールズのどっちかのお父さんが送ってきたのかな
ちょっと離れたところで車に寄りかかってあっちを向いて
娘たちを待っている、まるで映画のワンシーン
そんなこれぞ青春の夏が終わってしまう寂しさと
勉強は面倒だけどやっとクラスメートに会えるドキドキ感
9月の始業時期ってこの感覚がおもしろいイタリア。

おわりとはじまりが交錯するとき。
日本の4月の始業に
ワンシーズン丸ごとの長い夏休み明けがプラスされた感じだろうか。
彼らにとってみれば、新年が明ける感覚なのではないだろうか。

私は、この長距離バスの好青年二人が
妙にいろんな記憶とか感覚を
我が思春期青少年より思い出させてくれたこと
時代のないごくごくこのフツーな光景と
彼らのフツーな青春オーラは
私と我が青少年のプチシチリアの旅の記憶に刻まれた。

我が思春期青少年は、初日どんなファッションでいくか
コーディネートを着比べているw
ちょっと前まではコーディネートのコの字にも
無関心だったのにおかしいな。
そんなことよりも勉強がんばってよ!と言いたいところだが
コーディネートの着比べの楽しみを奪っちゃぁいけない。
学校に行きたい証拠なんだからそっとしておこう。
朝のバス待ちは寒いということで
自分の貯金で買ったパーカーのコーディネート中w

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9月の、そういうわけで始業する週あたりから
朝がめっきり冷え込むようになって
日中もそう気温は上がらなくなった。
とはいえ、最低最高気温の温度差は10度以上は余裕である。

私は、8月中のブドウの収穫には手伝えたけど
実はまだまだ終わっていないところが多いヴィンチの丘であった。

きっと、夏の干ばつで果実が小ぶりでモスト(果汁)が少ないこと
暑かったのでアルコール度数が高いこと、だろう。

雨が降ったり気温が下がることで
多少カビになるリスクは高いが、生産する効果は高い。

9月も後半、まだ収穫していないブドウ畑があるが
次のリスクは、熟し過ぎちゃうことだろう。
収獲期の天候って、ホントやきもきする。
畑や動きから、なんとなく伝わってくる。

農主のブドウも、あれから品種の状態をみながら
収穫の時期をずらしながらやっていた。

収獲しちゃう前にカナイオーロという品種のブドウを数房摘ませてもらった。
サンジョベーゼという品種より酸味が少ない黒いブドウだ。

このブドウでSchiacciata con l'uvaスキアッチャータコンルーヴァという
パン菓子をつくろうとおもう。

いたって簡単で
ピッツァとかスキアッチャータ=フォカッチャをつくる要領に
小麦粉400gを目安に
砂糖をスプーン2さじを生地に混ぜてこねる。
膨らんだら
下の生地を伸ばしてブドウを散りばめ砂糖をスプーン2さじ
上の生地にブドウを散りばめ砂糖をスプーン2さじ、振りかける。
それからまた寝かせる。
砂糖がいっぱいかかってるから膨らむ膨らむ。
180度のオーブンで45分ぐらい焼く。

ブドウは、二房あればぎゅうぎゅうに散りばめられる。

以前はブドウの種が邪魔っぽく感じてたけど
ブドウの種だと思わず、ナッツ系をわざと加えたと思えば
カリカリ感もなんだか乙になってくるパン菓子である。

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男子の朝食用スキアッチャータコンルーヴァはできあがった。
私は、アントネッラのところで
最後かもしれない夏野菜を調達しに行った。

土曜日の午前中、アントネッラはマーケットに出すので
日曜日に行くと、畑からわざわざ欲しい分だけ摘んでくれる。

肥沃な大地にワサワサした畑がもう美味しそうだ。
Portulacaポルトゥーラカ(スベリヒユ)が一面に広がっている。いいなぁ。
オメガ3をもつハーブで積極的に食べたい野草でもある。
土を選ぶこの野草は、そう簡単には移植できない。
が、土が合っていると、ものすごい繁殖率なのである。

アントネッラのワンコが摘んでくれたトマトを食べて
でも、すました顔で私をみている!
私は日本語でワンコに文句を言ってやった。食べるな!

アントネッラんチの長男もすこぶる成長しちゃって
いつだか数年前、思春期だかなんだかで困っていたのを思い出す。
今や立派な青年で、お母さんのマーケットのお手伝いをしている。
とても気が利く青年に育ったとアントネッラは喜んでいた。
技術系商業高校を卒業して
高校の掲示板でみつけた職場に見習いからはじめて
今や正社員で働いているそうだ。

イタリアは今、インフレしまくりで節約しないと生活が苦しい。
なかなか容易に一人暮らしができないのが現実だ。
と、アントネッラが嘆く。。。
何歳になっても家に子が残ってるケースは
ただのマンモーネ(ママの過保護)文化だけではない
経済的な面でもそれが実は常にイタリア文化なのである。

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雨が降った。
雫好きにはたまらない光景だ。
家の一番近くにあるオリーブがもう色づき始めている。
色がつきはじめると、ドキドキソワソワしはじめるのである。

 ☆

今年も私が監修しますオリーブオイルが日本で購入可能となります。
詳細は、決定し次第ブログやSNSでお知らせしますので
お楽しみに!



今日の一曲。





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