大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:空

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ある日、インスタのリールを次から次へとみていたら、エコロジー生活をしているというイタリア人女性(Elisa Nicoli)のリールがでてきて、彼女のプロフィールページにとんでみた。

イマらしくどれも編集動画でリール投稿だ。
どうやらそれに関する本も出版されているようである。

たくさんの方が似たような投稿をしていても、私の場合はイタリア在住なので、イタリアという国の組織の中で、生きていかなくてはいけない。
だから、この手の情報フィードは、日本での日本語の投稿より興味深々、私のSNSアルゴリズムはこの手に集中する。

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名はエコ・エッセイストとあり
グリーンクリエイターとも称し
地球と人類を尊重したいそうだ。

タイムラインをざっとみると...
メインは
ゴミにまだまださせないモノ
ゴミをつくらない方法
ゴミを分けるなら

そして
環境汚染を自らつくらない方法
つまり
ナチュラル洗剤などのつくり方
生活スタイル

ビーガンではないでしょうけど
ベジタリアンレシピ
などを紹介していた。

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興味があるからどんどんみるけど
どれもこれも
私の生活だった。

私はトスカーナの丘に魅了され
ヴィンチの丘で、今生きている。
ハッシュタグは、田舎暮らしだ。
イタリア語だとvivere in campagnaにしている。

でも、森の奥地で自給自足をするような根性はない。
息子はヴィンチの幼稚園から中学校まで通い、私は今まで近所の農家を手伝ったりして、地域の方たちと暮らし世話になっている。

だから田舎暮らしでも、ちょっと外を歩けば、ヴィンチの住民たちと、手を振って挨拶できる
集落と村を結ぶ丘の上を走る主要通りに住んでいる。

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その投稿の例をあげてみようとおもう。
例えば、ゴミの分別だ。

ここ数年気がつけば、イタリアきっと南北全国的に、ゴミの分別やゴミの出し方が規制強化されている。

≪ la raccolta differenziata 回収分類≫
vetro ガラス類
plastica プラスチック類
alluminio e metalli アルミや金属類
carta e cartone 紙や段ボール類
frazione umida o organica 生ゴミ類
secco indifferenziato 分類できないリサイクル不可なゴミ
rifiuti ingombranti 粗大ゴミ
rifiuti elettrici 電化系ゴミ
rifiuti speciali 特殊なゴミ


PLASTICAとカテゴリーされているプラスチックは、リサイクル可能なプラスチックをメインに、商品の表示にPLASTICAへとあればそちらへ、かといって全てリサイクル可ではなかったりする。

小物系おもちゃ的なプラスチックは、ほぼINDIFFERENZIATA(リサイクル不可なゴミ)
プラスチックだからといってPLASTICAにどんどんぶち込まない。

特に食品などの商品には、ゴミの分別表示が載っているのでわかりやすいだろう。という投稿。

表プラスチックでも裏アルミなんていう複素材は、リサイクル不可なのでINDIFFERENZIATAとなったりする。表示があるものは表示に従う。

例えば、牛乳パック系は
キャップ→PLASTICA
紙っぽい容器→紙(CARTA)

歯磨き粉のチューブってPLASTICAへとあるけど、実際のところリサイクルできないそう。
だったらアルミのチューブの方がリサイクルできるよ!とエコ・エッセイスト推薦。

歯ブラシだって、竹製品がナチュラル!と思いがちだけど、ブラシの部分がプラスチックだから結局どこにも捨てられず一般ごみのINDIFFERENZIATAへ。
最近だと、ブラシの部分だけ交換できる歯ブラシがあるので、それを薦めている。

色々あるけど、わからない人や間違える人が多いので、ゴミ処理場で作業員たちが分別しているレポート投稿もある。
私はだいぶ前に、テレビのレポート番組でみたことがあるので、人の手で分別されていることは知っていた。
それを知ると、思いやりの気持ちがうまれる。汚れたゴミを洗って捨てたり。

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着なくなった服の処分は、ネットで売ったり
イタリアでは、道端にある黄色い古着回収ボックス(宗教団体が運営しているCARITAS)の他に、ミラノなどの大都市では、HUMANAと書かれた古着回収ボックスにもね!と、団体の活動内容なども紹介していた。

もしくは、雑巾にしたり布巾にして、最後まで布を活用する

シミがついてていくらなんでもまた別のどなたが着るのはちょっと...というようなものは、千切って雑巾、なんていう古着の箱が我が家には常備。
パンツだって最後は雑巾となって役目が終わるのだ。役目が終わるとリサイクル不可なINDIFERNZIATAへ。

私のボロ布習慣は、幼少期おばあちゃんと暮らしていた頃からずっとだ。
こういう習慣は幼少期に身につくものだ。

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エコな洗剤は

PERCARBONATO(過炭酸ナトリウム)
漂白、除菌、消臭ときて、40℃以上(もっと。ほぼ熱湯でも)の湯に混ぜて(湯に混ざるとAcqua Ossigenata(過酸化水素)とCarbonato(炭酸ナトリウム)に分解されるのだそう)、ジュワ~としてる液体に汚れ物を浸す。
それに、Sapone di Marsiglia(マルセイユ石鹼=オリーブオイル石鹸)をさらにちょっと加えて洗濯すると、エコ・エッセイストはいう。

私は、ecoと書かれた洗濯洗剤か食器洗剤を加えている。
現在、自作オリーブオイル石鹸は勿体ないので頭から足まで使えるボディ石鹸に。

ACIDO CITRICO(クエン酸)
イタリアの硬水、石灰だって溶かしてしまう、キッチンや風呂場、トイレなどの水回り必需!
洗濯機に加えることで(柔軟剤のとこ)柔軟効果と洗濯機につく汚れ落とし効果。
臭いがないので、水筒やポットも洗える優れもの。

BICARBONATO(重曹)
漂白・除菌・消臭効果は無いんだって!ずっと除菌と消臭効果はあると信じてた。
重曹は研磨効果があるらしいので、洗剤的には、それらと混ぜて使うのだそうだ。
あとは、私は柑橘系が入る焼き菓子つくりに入れる。
歯磨き粉がきれたぐらいの間隔の歯磨き粉に。

私はついでに紹介させてもらうと
単品のCARBONATO(炭酸ナトリウム)と湯(ほぼ熱湯)で、油っこいキッチン用品やキッチン周りの油汚れや焦げ、めっちゃ落ちるので、試してほしい。

ちなみに、オリーブを搾油する所(フラントイオ)では、Carbonatoで洗浄し、Acido Citricoで、ステンレスの機械やタンクをこすらずピカピカにする。なぜなら、両方、効果抜群の上に無臭。

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私が何故、エコ洗剤にこだわるかというと

我が家は、元ワインセラーを一旦解体して、外観の雰囲気は残しつつ住宅に改築したので、住宅用の水道・ガス・排水などを設置するなど、敷地も大工事であった。

我が家はそういうわけでヴィンチの丘にある。
このように田舎で新築的な工事を行う場合、従来の野放し的排水法ではなく、現代の自然問題を生かした排水法を適用しなくてはいけない。

その排水設備を、イタリア語でFitodepurazioneという。
ググってみると、直訳ではないが、人口湿地と呼ぶようだ。

改築した我が家の下水は、一旦地面に埋まってるトイレ用廃水槽とキッチン用廃水槽に流れ、どれも汚水のみ人口湿地に辿り着き、人口湿地に植えてあるダンチクの栄養となり、そのダンチクたちが我が家の下水を浄化して、大地に放つという仕組みなのである。ちなみにトイレの液体ではない汚物は、バキューム業者に依頼する。

最近では、トイレットペーパーも別で捨てていたりする。

この排水システムを人口湿地で処理していると、下水を含む水道代がほんの少し免除される。

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それと、庭をもつ田舎暮らしをしていると、市で回収してくれる生ゴミORGANICAの他に、臭いが発生する動物系の生ゴミ以外の、野菜や果物の皮、庭の枯れ葉などは、自分でコンポストして自分で活用させるようコンポストキットが無料で(?税金の一部だね)市から配られる。

コンポストをしている家庭のゴミ税金は、ほんの少し免除される。

ゴミの税金は、住居人の人数と住居の面積数で計算される。

企業などはすごいだろうし、小さな会社たちだって割に合わないぐらいすごいのだろう。。。

田舎や自然にぼっとり捨てにくる人がいる。
小さなゴミだって歩いていれば見つけるよ。

ヴィンチの丘に捨てに来る人はたくさんいる。。。
ある日夫はそれをひとつずつ拾って回収場に持っていったら、困られたそう。市役所に届を出して、掃除会社に依頼するのだそう。

ゴミの回収は、各自の責任と税金の割り出しなので、個人名が登録される。やたらに自分のゴミ以外のものは持っていけない変な仕組みがあるので、助けられない場合もある。

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まだまだたくさん細かくあるのだが、インスタのリールで出会った彼女の投稿と私のヴィンチの丘エコ生活も混ぜて一部を紹介してみた。

イタリアでは、なかなかゴミを燃やす習慣はなく、むしろ焼却場は地域の住民は断固反対、大気汚染の心配をしているからである。

現在の日本の状況は知らないが、何十年も前から日本はゴミを燃やしている。ゴミ焼却場にはたいてい温水プールが併設されていた。
どんなにフィルターで煙が濾過されても、EUの人たちは納得いかないのだ。地球を温めることもいけないし、燃えることで出るCO2の排出も抑えなくてはいけない。

そしてリサイクルをしているとはいえその裏でもビジネスがあり、本当にリサイクルされているのかはなかなかに明らかにされていない。EUのゴミは処理されているのかと思いきや、東南アジアでゴミの回収ビジネスが生まれていたり。

毎日毎日必ず一個は出るゴミ。
各自各々にゴミの出どころと行方を認識して、ゴミを減らしたり出さない生活を心がけるべきだとおもう。

細かくて面倒なんだけどさ、ひとりひとりの気持ちと行動が環境保護をしていることになる。
これだって十分、自分にできることのひとつだとおもっている。誰にも見られてなくったって、ひとりだって、どこに行っても、自分にできることのひとつは、ゴミの処分。



* 能登半島地震、心よりお見舞い申し上げます。



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近頃、じっとした体勢で
手だけを動かす作業をすることが多い。

だから、身体がとにかくなまっていくので
ウォーキングを週末に
平日はストレッチングを
心がけるようになった。

その心がけをやろうと思える余裕も
近頃もてるようになった。

それでも相変わらず左肩は
痛いし上がらないしねじれない。
節約しながらの国民保険(ASL)を使った
検査と検診と治療を選択しているので
時間はかかるが
手先の作業には問題はない。

この手先作業の仕事を
イタリア人にもまれながらやりはじめた頃
歳的に人生経験はあっても
仕事内容も大勢のチーム関係もはじめてだ。
この歳で毎日が緊張の日々だった。

苦手なヤツらは
人の悪口言うヤツ
仕事も好意も文句言うヤツ
いい歳こいて嘘をつくヤツ
自分ばかり喋るヤツ

そういうヤツらに気をとられなければ
私は冷静でいられるし
余計なこと言って変な環境つくるより
だったら黙ってた方がいい。
でも大人だからタイミングをみながら
向き合わなければいけない。
話し過ぎもダメだし
ずっと沈黙過ぎてもダメ
うまくつきあわなければいけない。
こういうところで自分のもつささやかな
コミュニケーション能力を発揮させなければいけない。

そういうのが少しずつ慣れてきた様だ。
そういう環境に疲れなくなってきた様なのだ。

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11月2日木曜日の17時頃から22時頃
ちょうど帰宅時間で夕飯時間だ。

あの日、物凄い大粒の物凄い量の
雨が降った。

私はスーパーで買い物をしていて
大雨が降ってきたなぁ
少し収まるまで
わざとゆっくり買い物したぐらいなのに
一向に収まらない。

待ってても仕方がなさそうなので
勇気を出して車を運転しはじめた。

時速30㎞だろうに
大粒と大量過ぎて前が見えない!
川の氾濫どころか雨水がどんどん溜まって
既に洪水状態...

私たちは丘の上に住んでいるが
丘に辿り着くまでには
平地にある道を通らなくてはならない。

私が帰ってきた時間はまだ
溝もどぶも平地からの雨水は
あふれかえってなかった。

しかしあの日、家の族の男子たちを
また街に迎えに行かなくてはいけなかった。

奴らは、大きな建物の中にいたから
物凄い大雨が降っている状況がわからない。
のこのこ20時頃電話してきやがった。

私はそれまで
家の中の雨漏りの対応に追われていた。
地盤が緩んだのだろう
家が少し沈んだようだ。
接続部分に亀裂が入っている。

私は、一か八かで運転しはじめた。
しかし、丘の上でも大雨と
ブドウ畑から流れてくる雨水で
丘の道さえも洪水状態で
私も車も台無しにするのは御免だ。
お前らは、街に残ってろ!

結局、義弟の車体の高い車で送ってもらって
帰ってきた。
義弟も家の族男子も無事だった。

丘の上だから雨がやめば水は引いていく。
家が崩れ落ちていかない限り
丘の被害はそうなかった。
平地の方の被害はよくわからない。

各地に住む思春期青少年の友チャットで
回ってきた映像に愕然とした。
あれからSNSでもいっぱい目にした。

思春期青少年が通う学校の地域は
そう被害はなかったようで
休校にはならなかった。
が、道中での被害や交通混乱
川が氾濫した地区の学友たちを想い
自粛させた。

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あんな怖い思いをした台風でもない大雨は
はじめての体験だった。

それでもときどき秋晴れとなり
ブドウの葉は秋色に変わっていく。
葉は透けだして
ブドウ畑が雨上がりでキラキラ黄金になる。

私は、今また無事でいられることに感謝し
秋晴れを歩くのだ。

歩いてストレッチをして
やってないより体の調子はいい。
肩が不自由なのが悔しいけれど。

今週もがんばろ。









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私たち夫婦はよく口喧嘩をする。

夫がいつもイライラしてなんでも否定するから
と私はおもっているけれど
きっと夫からすれば
私が彼らを信用しないでいちいちうるさく言っている
とおもっているに違いないし
そう私たちは言い合っているので知っている。

理由は、だれもがわかっているのに
何故、お互いなおせないのだろう。。。

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よく怒る人、よく騒ぐ人
聞こえるように自分の文句を言っている人
汚い言葉を簡単に使う人

イタリア人にあるあるで
いろんなところで似たようなタイプの
男性にも女性にも出くわす。

夫も典型的なあるあるタイプだ。
もうちょっと落ち着いてくれないかなぁ
と、夫にもおもうし、出くわす人にもおもう。

何が不幸せに怒りとかイライラとか
感情をむき出しにさせるのだろう
と、客観的に考えてしまう。

私だってイライラするけど
人に怒りたくなることは少ない。
そうならせた環境にムカつくことが多い。

イラついても騒ぐことはないけれど
家族を見守って待っている私は
質問攻撃になってしまうことが多々あって
自分だったらこうするあーすると彼らと違うところで
口喧嘩が勃発してしまう
そう、経緯だってわかっている。
 
夫とは口喧嘩となるが
思春期青少年とは口喧嘩になる前に彼は逃げていく。

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しかし、私が我に戻って冷静になれる武器は
広大な空をみることだということを知っている。

我が家には、空が上ではなく
目の前にある。
窓をみれば、外は空だ。

人がおもうように動いてくれないのは仕方がない。
自分はひたむきに一生懸命やっているつもりでも
何かに欠けて、うまく社会についていけないとき
が、一番悔しい想いになる。

そういうイライラしたとき
私は、目の前の広大な空をみると
モヤモヤが一瞬去っていく気分になるのだ。

だから、夫と口喧嘩になると私は必ず
「空をみろ」と言って、お互い落ち着かせる。

空をみると、言葉を失うのだ。
静かな空は、私たちをずっとみつめていたかのようで
私は恥ずかしくなったりもする。

空は、ゆっくり動き、変化し
黙って見守って、私たちに考えさせる。

空と同じ位置の家を選んだんだ。

小さな自分は大きな空をみて
ちっぽけさを思い知れ。

小さな自分は大きな空をみて
大きくなれ。

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私たちは、23周年の結婚記念日を迎えた。

口喧嘩は日常茶飯事のようにしてるけど
おもうようにいかないことが常な世の中だけれど
やっぱり心配しあって
なんとなくの未来がうまくいくことを
なんとなくお互いが願っていて

不意に舞い降りてくる節目のような出来事を
二人で、誰にも相談することなく決めて
失敗しちゃっても文句言いっこナシにしよう。

私たちには空が守ってくれるさ。

くじけたくなるときも
大きな空をみつめて、冷静になれ。

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初秋の夏日和だった日曜日の道路は
海へ向かうだろう車がいっぱいだった。

レンタルらしいきれいなキャンパーをたくさんみた。
「私たちもいつかキャンパーで旅したいね。」

キャンパーをみると私たちは
オーストラリア滞在を思い出す。
オーストラリアの話をしなくたって
私たちは空をみながら勝手に回想している。

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昨日、母が死にそうだ、という夢をみた。
母の愛人から連絡を受けたけれども
私に母がどこにいるのか教えてくれない。
この男性はひとりで見届けたかった様子だった。

会いたいのに会えない。
悔しくて泣いているとき、目が覚めた。

私は、私のことをいつもみつめている空をみた。
なんとなく私を抱きしめてくれるような空だった。



今日の一曲





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この大晦日は、はじめて親子バラバラだった。

思春期青少年は、地元の友が広がって
地元グループで新ヴィンチ友宅で集合することになった。

その新友宅は、きっと何百年佇んでいるだろう建物らしく
住居部分は手入れしてるけど
他は空き家状態に放置していたらしい部屋の一部を
ガキたちに使用許可を出した様子だった。

しかし、条件がある。オマエらで掃除しろ!とのことだった。
おもしろいじゃないか。
思春期青少年たちは、数日集まって
その空き部屋を掃除しに通った。

食事はバーベキューを企画したみたいだ。
友たちはおこづかいを出しあって
自分たちでお肉やらを調達しに行ったそうな。

「今までお父さんが火を起こしてくれてたのに自分たちでできるの?」
「ボクたちもう小さな子どもじゃない、火ぐらい点けられるよ。」
私は黙って聞いて、心の中でニンマリした。

数日掃除に通い、まだ50㏄免許のない我が思春期青少年は
父が送り迎えをしたところ
佇んだその古い建物の中から、新友の親が現れたそうだ。

フリーダムなヒッピーを想像していたが
いたって普通の大人で「私たちが見張ってますから」と
私たちの気になるところを言ってくださった。

こちらからすれば、ありがたいことだ。
っるせーな!と尖りまくっている思春期青少年たちを
見張っててくださるなんて!

元旦の朝、早朝でもないゆっくりでもない変な時間に電話があり
父が迎えに行った。
二人は黙って帰宅し、黙って布団に戻っている。
思春期青少年は時差のある長旅から帰ってきたかのように
あれから眠り続けた。

どんなシチュエーションだったかは何も語らないけれど
かっこつけて白地のナイキのトレーナーは煤だらけに汚れている。
本当に自分たちでバーベキューした様子だ。
前も後ろも汚れている。
これまた白いナイキの靴は泥まみれで
私はニヤニヤ想像を掻き立てた。

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私はこの数か月、いたって普通の生活をしているイタリア人の
集団の中で過ごしていた。
彼らは、冒険を得意としないひとたちだった。

私はイタリアに降り立った時から、いやもっと前から
もしかすると幼少期から、ずっと冒険だらけの人生で
困難だらけの生活だ。

生活を自ら変えるかえることも
災難が降りかかってくることも
立ち向かったり乗り切ることが冒険だ。

そういったことをたいていの人は恐れるようだ。

冒険した先には、いろんな出会いと発見がある。
ヒトだけではない、様々なカタチで。
信じられない困難もあれば、分かち合えないほどの感動や喜びがある。

私は、まだまだそんな冒険を終わらせたりはじめたりを繰り返している。

冒険拒否のイタリア人たちとの会話は難しかった。
イタリア語が難しいのではなく、会話の内容が単調過ぎて難しかった。

彼らは、いつも不満を抱えていた。
私はいつも彼らの不満を黙ってきいていた。

彼らの不満をワタシ流に解釈してみると
冒険不足につきた。

私は言葉で彼らに寄り添うことはできなかったけれど
笑顔と生真面目さは印象に残せたとおもう。

私は冒険自慢はしたくないし
アドバイスする気もさらさらない。

話せば話すほど人の性格は見えてくる。
話題もそうだし、言葉の選び方もそうだ。
正直、彼らの話には興味がなかった。
私はなるべく自分を保った。

彼らが不満合戦をしていると
ふと私をみて羨ましそうに
「マキは絶対悪口を言わないし汚い言葉もつかわない」
彼らは、頭で考える前に言葉が出ちゃうんだそうだ。
きっと冒険不足の習性だとおもう。

私は新たな冒険に出ることを伝えると
「キミは絶対戻ってくる」と言った。

口数を少なくしても表情と態度で
私を表現できたことに私は嬉しかったし
これが私の冒険だった。

私は言った。
人を知るのに私は急がない。
怒りもしない。
時間が私をいつも助けてくれる。
嫌な気持ちを忘れることも
好きな人の距離を縮めることも。
私は、時が来たら私の気持ちを話す。

「アナタはまるでフィロゾファーだね」
そんなこと考えたこともないけれど
半世紀の人生の学びだろうと心の中で答えた。

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2023年、世界も私も何が起こるかわかりません。
冒険だらけの毎日で、たくさんのことを学んでいます。
落ち込んだり誰もいないところでニマニマしちゃうほど嬉しいこともあります。
気持ちを整理しながらゆるりとブログに記録できたらとおもいます。
どうぞ引き続きよろしくお願いします。



日本のみなさまへ特別にobatamakiが監修した
2022年11月収穫EVオリーブオイルのご注文は
こちらのサイトよりどうぞ







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私はなまけものだ。
新生活にかまけて、歩くことを忘れていた。
つくることを後回しにしていた。

でもカラダはワタシを忘れない。

新生活の中でも、外の光の変化が視界に飛び込んできて
カラダがうずうずしていたのだ。

外の光の変化は、希望にも感じるし
はたまた落ち込みにも感じる。

その光を浴びるために
ほぼ空しかみえないこのヴィンチの丘で生きているのではないか。

新生活の朝だけは、ときどき私を驚かせることが多い。
けれど、そうだ、行きも帰りももう光は沈んでいるから
なんだか忘れちゃっていたのかもしれない。

その暗闇の丘で、毎朝ジョギングをしている男性がいる。
登り下りがある丘だから、突然現れる感じだ。

きっと彼も光のある時間はじっと仕事をしているのであろう。

暗闇の男性の姿を見ると
孤独感ではなくって、個人感をみせつけさせられる。
私もがんばらなくっちゃと背中を押される感じだ。

さぁ仕事に就くと
何十年もただただ仕事 - 家を繰り返す日々のベテランたちが
あーでもないこーでもないと
小さな世界の話に花を咲かせている。

私はそんな話だって新鮮だ。
私はにやにやラジオのように聴いている。

小さな世界のにやにやラジオは
案外、私に個人感を生ませ
もっともっと個人を工夫して
仕事も生活も個人に楽しみたい!とおもうようになった。

そんなことが私に生まれているなんて
微塵にも察しないベテランたちは
私をラジオのリスナーからパーソナリティーへ導くが
危ない危ない、私はそこでも個人を保たなくてはいけないw

そうやって小さな世界のベテランたちと打ち解けて
時間のありがたさや大切さも学ぶ。

それでも私はニッポンジンなのだ。
何を考えてようが、どう動こうが
私は、MAKI個人よりもこの小さな世界ではニッポン代表なのだ。

その荷はかなりの重さだ。
そう、イタリアに来てからずっとだ。
だから人が少ない丘の上で
私の想いのような光に浴びると落ち着くのかもしれない。
そこでふぅっと個人をだせるのかもしれない。

広大な世界のどこかでたくさんの日本人が
各々の小さな世界で、その荷を背負って表現しているだろう。

ワールドカップの日本代表選手たちが
きれいに使って気持ちを残した更衣室エピソード
はるばる観戦にきた日本人観戦者たちのゴミ拾いエピソード
監督の深々な敬礼エピソード
それはそれは話題になったものだ。

この、誠実さや尊重と感謝の気持ち
私たちが産まれたときから素に持っているような
この人種的なような社会的性格
やっぱり気持ちがよくなることだし平和がうまれる行動は
こんな小さな世界のニッポン代表のそんな荷を持つ私にも
繋がっている感と忘れちゃいけない気持ちを再確認した感じだった。

私の小さな世界のにやにやラジオでは
イタリアではありえない、で処理されたw
ま、いいさ。自分を持って生きていこうとおもう!

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雨降りの多い師走に突入して
光のある日に、希望のような光を浴びに散歩をした。
ずっとなまけていたことだ。

ここ数ヵ月を振り返ったりしながら歩いた。
もっと前を思い出したりもした。

前は少年と...いや、少年のために散歩をしていたんだ。
今日は一人で歩いている。

いつもの砂利道を通って
いつもの景色の中を歩いて
いつもの教会に辿り着いて

でも何かしら発見があって
でも何かしら違ってて
でも何かしら持ち帰ってくる。

その持ち帰ってきた私のおみやげで
クリスマスリースをつくった。
ただ枝と枝を結んだだけだけど。
気持ちだけでも味わえる。

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栗の粉を買ってきて
小さな世界のにやにやラジオで聴いた
Castagnaccioカスタァニャッチョと呼ばれる栗のタルトを焼いた。

すっごく簡単で
栗の粉(250g)と水(270g)を塩ひとつまみ混ぜて
松の実と干しブドウを生地に混ぜて
上にはクルミやローズマリーを散りばめて
オリーブオイルをかけて
180℃のオーブンで35~40分ぐらい焼く。

私は、松の実のところをピーナッツやクルミだけだったり
干しブドウのところを、夏に天日干しした洋ナシスライスを
干しブドウのように水にもどして
若干ふやふやになった洋ナシスライスを撹拌して混ぜた。

それと私は、キビ砂糖をスプーン2杯ぐらい混ぜた。
オリジナルレシピには砂糖は混ぜない。
栗の甘味を味わうので、お菓子というより
赤ワインやモスカートなどの甘いお酒にも合いそうなタルトだ。
さらに塩系レシピによく使われるローズマリーが
大人の味へ引き出している。
我が家は甘いものは朝食でとることが多いので
お砂糖を加えることにした。

私は、プヨプヨしたCastagnaccioより
さっくりしたケーキっぽい方がよかったので
粉と水の割合がちょうどよかったレシピを見つけられてよかった。

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今日は夫の誕生日だ。
仕事ばかりの夫には
大好きな肉週間にして一日だけではない
数日たっぷりご馳走をつくってあげようとおもう。
物でもない旅でもない彼の癒しは、食べれること。
エニマル感たっぷりである。

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今日の一曲。






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obatamaki監修EVオリーブオイルが販売されております。
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