大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:講演

Mosca dell'Olivo : Metodo di difesa a confronto

モスカ デッローリーヴォ:メートド ディ ディフェーザ ア コンフロント

【モスカ駆除の方法を見直す講演会】

『その②モスカ対処法』


その①農薬の危険』 から。

Ingresso Mostra Impossibile


*
地球と体を守ろう会では、ヴィンチの山モンタルバーノ(Montalbano)を囲む地域の住人が集まる。


ヴィンチの山モンタルバーノは、オリーブ畑が連なる。


自営Frantoioフラントイオ(搾油場)を持つオリーブを業とする農園もいくつかある。

sulla strada


今回の講演会会場は、
30ha(ヘクタール)持つオリーブ畑のど真ん中にあるVilla del Ferraleヴィッラ デル フェッラーレの一室で行われた。

こちらのFrantoio(il frantoio del Ferrale)は、Bianconiビアンコーニの名で知られている。

現在Bianconi Francoビアンコーニ フランコ氏が一族を飾る。

会場の一階では、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作を紹介する常設展が催されている。

会場の窓からは、庭園と専用プール、ヴィンチ村の塔が見渡せるステキなパノラマはまるで絵画のようだ。

dalla finestra di Villa Ferrale vista Vinci


彼ら
Bianconi一族、今年から栽培方法をBiologicoビオロージコ(オーガニック・有機栽培)に変更!

ヴィンチの丘でリーダーとなるオリーブ業者、そしてヴィンチの丘30haのオリーブ畑と大地は守られたのである。

これも地球と体を守ろう会たちの活動のおかげである。

団体の活動が少しづつ響いてきているようだ。

Mostra Impossibile


Bianconi
一族の方針変更理由は・・・

農薬の危険性が恐ろしくなってきたからなんだそうだ。

だって、農薬を散布しているオリーブ畑のど真ん中に住んでいるんですもの。

dalla finestra di Villa Ferrale 2


さて、掻い摘んで、私が納得した方法・・実際
BIO農民がBIOでオリーブ栽培をやっている方法だけを記録しようと思う。


一つは、五月に飛び回る雄のMosca dell'Olivoモスカ デッローオリーヴォ(オリーブに寄生するハエ)Trappolaトラッポラ(わな)で捕まえる方法。

Trappola製品は高価そうなので、安価な手段を検討する必要がありそうだ。

dalla finestra di Villa Ferrale 1


もう一つは、七月頃、伝統の
Rame e Calceラーメ エ カルチェ(銅と石灰)Calceを多くして散布する方法。

できたらCalceのところをCaolinaカオリーナ(カオリン:粘土質)が良いが、高い。

それは、農業士養成講座でも学んだ。

しかし、CalceでもCaolina並みの効果が期待できるとのこと。

そういう訳で、伝統のRame e Calceが一番コスト的に低く良い結果が出ているということだ。

Rameは、消毒や殺菌作用がある。

CalceやCaolinaは、付着作用があり、Rameを付着させる。
そして、この材料は白色。モスカが緑色をめがけて来るところを、白色で惑わすのである。

Muro tipico Toscano


昨年、トスカーナはモスカ騒動があったが、私は近所の農民たちとコンタクトを取り合い、モスカ産卵前に、伝統の
Rame e Calceでオリーブの実をを守ることができた。(記事はこちら)


今年は、モスカの交尾・産卵に適さなかった猛暑の夏と急激な朝晩の冷え込みの秋のはじまりで、モスカ被害は、きっと・・トスカーナは少ないはずだ。


モスカは、3540℃となると死んでしまう。

産卵に適温は、2528℃

この二つをポイントに、私は、モスカ対策を今年はしていない。

コスト削減。

感は当たりそうだ。

毎日私のオリーブを観察している。


Biologico栽培は、虫がつく前に、病気になる前に対処をするのが一番。

それは、私たちの生活だって同じである。

栽培が生活だとすると、どんなに大変か想像つくことであろう。


次回は、『その③オリーブオイルBIO生産を業とする』。

Ingresso Mostra Impossibile Pianta

*地球と体を守ろう会

Associazione BioDistretto del Montalbano

アッソチャッツィオーネ ビオディストレット デル モンタルバーノ

Firenzeフィレンツェ県・Pistoiaピストイア県・Pratoプラート県を跨ぐ山-Montalbanoモンタルバーノを囲む10の市町村で結束された、環境・農業・生物・健全性を尊重し、オーガニック・バイオダイナミックでの生産を推薦し、地球と体を守る意識を広げる会。

誰でも参加できる集会や講演会を繰り広げ、ドンドン知識を増やしていく。

また、未来の地球を守っていく子供たちの学校給食を全てオーガニックにしよう!!という運動もしている。

BioDistrettoMontalbano

*オススメ関連記事*

カテゴリー【BIO講演】【オリーブ

オリーブを囲む大地を守る その①農薬の危険性 Olivicoltura BIO』

オリーブの木の下で il mio ombrellone

オリーブオイルを美味しくさせる Consiglio di Frantoio Bio

オリーブの木のハエ除け作業 Mosca dell'Olivo

地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性

ありがとうGrazie↓

Mosca dell'Olivo : Metodo di difesa a confronto

モスカ デッローリーヴォ:メートド ディ ディフェーザ ア コンフロント

【モスカ駆除の方法を見直す講演会】

『その①農薬の危険性』


秋晴れの中、オリーブに囲まれたヴィンチの丘は、*地球と体を守ろう会オーガナイズの≪オリーブ栽培はBIOでできる!講演会≫が行われた。

Oliveto Secolare di Bianconi


ヴィンチの山モンタルバーノ
(Montalbano)に沿ったオリーブ畑では、十月の半ばからFrantoioフラントイオ(搾油場)が一般公開される。

ヴィンチの丘の住人たちは、オリーブの出来にソワソワする。


講演では、オリーブだけに寄生するハエ(Mosca dell'Olivoモスカ デッロリーヴォ)から守る方法を中心に話し合った。

Convegno


私のような
200本そこらのオリーブを栽培している人たちのことを、Hobbistiオッビスティと呼んでいる。

80100本くらい栽培している老人・家族・若者は、た~~~くさんいるイタリア。

私は、この小さな単位のHobbisti畑の三軒を管理している。


身近にオリーブを栽培している人がたくさんいると、栽培情報も飛び交うことであろう。


オリーブ栽培に使われている恐ろしい農薬は、Hobbistiにも農薬免許の所有が義務付けられている。

(BIO栽培では、農薬免許の取得は必要ない。)


その今回のテーマでもあるモスカ駆除に使われている農薬、RogolDemetoatoの恐ろしさをAgronomoアグローノモ(農学士)Biologoビオーロゴ(生物学者)Coltivatoreコルティヴァトーレ(栽培者)らは、訴えた。

発がん性、成人病、神経系の衰え、等等等・・・『地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性

2016年からフランスでは使用が禁止されている。


殺虫剤とは、オリーブ栽培に限らずどの栽培でも、農薬を散布することでそこにいる虫たちをただ単に殺すだけではなく、呼吸している植物の葉などを通して浸透させ、樹体の一部となって流動し、寄生している虫に毒を食べさせ、樹体の中から殺すのである。


この原理を、今一度消費者に知って欲しい。


そのオリーブ栽培で使われている農薬は、残念ながらオイルの中から検出されているそうなのだ。

そして、他の農薬と同じく、的にしている寄生虫以外にも、大地は汚染され、たくさんの虫たち、鳥たち、動物たちは殺されている。


体に良いといわれるオリーブオイル。

赤ちゃんからお年寄りまで口にするオリーブオイル。

スーパーから農園からHobbistiから調達する毎日のオリーブオイル、是非とも自信を持ってBIO栽培をしているオリーブオイルを口にして欲しい。


次回は、『その②モスカ対処法』。

Tramonto

*地球と体を守ろう会

Associazione BioDistretto del Montalbano

アッソチャッツィオーネ ビオディストレット デル モンタルバーノ

Firenzeフィレンツェ県・Pistoiaピストイア県・Pratoプラート県を跨ぐ山-Montalbanoモンタルバーノを囲む10の市町村で結束された、環境・農業・生物・健全性を尊重し、オーガニック・バイオダイナミックでの生産を推薦し、地球と体を守る意識を広げる会。

誰でも参加できる集会や講演会を繰り広げ、ドンドン知識を増やしていく。

また、未来の地球を守っていく子供たちの学校給食を全てオーガニックにしよう!!という運動もしている。

BioDistrettoMontalbano

*オススメ関連記事*

カテゴリー【BIO講演】【オリーブ

オリーブの森 Boscodegli Olivi

天国という名の大地 Terrasi chiama Paradiso

オリーブオイルを美味しくさせる Consigliodi Frantoio Bio

オリーブの木のハエ除け作業 Moscadell'Olivo

地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性

ありがとうGrazie↓

Corso di Agricoltura Biodinamica

コルソ ディ アグリコルトゥーラ ビオディナーミカ

【バイオダイナミック農法講座】


「大地を活かすのだ!

たくさんの種を蒔くことで、大地のたましいは健やかで肥沃な土壌をつくる。根は資源を吸収し、痕跡をつくる。その痕跡は、天地の万物である。」

と、フィロソフィックに熱く語る現代バイオダイナミック農法を推進するAgronomoアグローノモ(農業経済学者)Leonello Anelloレオネッロ アネッロ氏。

Corso

Biodinamicoビオディナーミコは、生存するチカラを活用する。

私たちが生きるために食べていく食物を、化学肥料や農薬そして化学合成物質で味や栄養、成長を調整するのではなく、一つ一つの個体が持つチカラが調和されて、ホンモノの食物が生まれる。

nel Montalbano

農作は決して自然ではない。生きるために知恵を使って、常に人類の手で創り上げてきた。

森は自ら生きている。

私たちは生産しなければならない。

Agricoltura Biodinamicaアグリコルトゥーラ ビオディナーミカは、Sovescioソヴェーショ(緑肥→マメ科・アブラナ科・イネ科を肥料として蒔いて青刈りし、耕土に施し大地に栄養を与える)をすることで、土壌の性質が均一になり活性化するという。

Sovescio

冬の始めの霜月、大地のチカラが地下に滞る頃、大地の表面を耕し、緑肥作物を蒔く。深く耕さないことで泥からまないそうだ。


生産者は、視・聴・嗅・味・触の感覚を使ってよく観察する。

Elementiエレメンティ(エレメント→光・風・水・土)Eteriエーテリ(エーテル→熱・乾・湿・冷)のリズム、天体の動き(太陰暦黄道座標十二宮惑星)を調和させる。


Rudolf Steinerルドルフ スタイナーが発表(1924年)したバイオダイナミック農法よりさらに研究された現代法(1991年現代バイオダイナミック農法で更新)で進化させたいようだ。

BiodinamicaNaturalistaナトゥラリスタ(自然主義者)ではないとズバリいう。
トラクターや機械だって反対ではない。
疑念があるならば、牛だって馬だって使えという。
土を耕すことにあるようだ。

土壌や位置、気候の違う大地で、まずは実験すべき、という。

Montalbano

そんなことを言われ、私が管理するオリーブ畑や小さな我が家の菜園が頭に浮かぶ。

私が住むVinciヴィンチや協力しているブドウ畑のCerreto Guidiチェッレート グイディは、バイオダイナミック農法を実施している農園が数多くある。彼らを参考に、できる範囲で大地を活性化させたい・・と、帰り道参加したG.A.S.グループと語り合った。


********


Agronomoアグローノモ(農業経済学者)Leonello Anelloレオネッロ アネッロ氏は、多数の農園のTecnicoテクニコ(農作技術を経済も含め進行させる専門家)業以外に↓の協会で学者としても活躍している。


AssociazioneBio-Distretto del Montalbano

アッソチャッツィオーネ ビオ-ディストレット デル モンタルバーノ
 
BioDistrettoMontalbano

Firenzeフィレンツェ県・Pistoiaピストイア県・Pratoプラート県を跨ぐ山-Montalbanoモンタルバーノを囲む10の市町村で結束された、環境・農業・生物・健全性を尊重し、オーガニック・バイオダイナミックでの生産を推薦し、地球と体を守る意識を広げる会。

誰でも参加できる集会や講演会を繰り広げ、ドンドン知識を増やしていく。

また、未来の地球を守っていく子供たちの学校給食を全てオーガニックにしよう!!という運動もしている。



Viticoltura Biodinamicaヴィティコルツゥーラ ビオディナーミカ
DSCN2714

現代バイオダイナミック法のブドウ栽培を推進する協会

集会や講演を繰り広げ、普及させる。



*関連記事*

カテゴリー【BIO講演】【ブドウ

地球と体を守る会 パート3:バイオダイナミック農法推薦

地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性

ブドウの苗木Barbatella

ブドウの接木Innesto

ブドウの芽かきScacchiatura


ありがとう↓

Convegno di VitiViniColtura Biodinamica Moderna

コンヴェーニョ ディ ヴィーティヴィーニコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ

【現代バイオダイナミック法によるブドウ栽培ブドウ酒造の集会】

『パート3:バイオダイナミック農法推薦』


午後、Alchimiaアルキミーア(錬金術)の歴史から始まった。

古代エジプトに起こり、アラビアを経てヨーロッパに伝わった原始的な化学技術。卑金属を貴金属に変化させたり、万能薬の研究などを哲学・神学・医学・宗教・心理学・化学と様々な視野から考えた術。

バイオダイナミック法は、こんな時代に遡る。

とても興味深く、居眠りなんかしてられない。


Ariaアーリア()Acquaアクア()Fuocoフオーコ()Terraテッラ()

生体力であるこの4つのElementiエレメンティ(要素)は、芸術においても表現されている。

FirenzeフィレンツェPalazzo Vecchioパラッツォ ヴェッキオSala degli elementiサーラ デッリ エレメンティで伺えるそうだ。(一例)

そして、7つの金属元素を7つの太陽系惑星と関連させ、シンボルが生まれた。

そのシンボルも芸術で表現されている。

FirenzeフィレンツェGalleria degli Uffiziガッレリア デッリ ウッフィッツィStanzino delle Matematicheスタンツィーノ デッレ マテマーティケや、BotticelliボッティチェッリPrimaveraプリマヴェーラAlchimiaアルキミーアシンボルが伺える。(一例)

さらに、現在のAmbulanzaアンブランツァ(救急車)Farmaciaファルマチーア(薬局)のシンボルもAlchimiaアルキミーアからきているものだそうだ。

Alchimistaアルキミスタ(錬金術師)の発見で、塗料も生まれている。


太古から存在する錬金術は、現在の化学物質を扱う技術の基となっている。


そこで、Rudolf Steinerルドルフ スタイナーが発表した頃のバイオダイナミック農法よりさらに進歩した現代バイオダイナミック法での農業を*viticolturabiodinamica.itヴィティコルツゥーラビオディナーミカ(バイオダイナミック法ブドウ栽培協会)Agronomoアグローノモ(農学士)Leonello Anelloレオネッロ アネッロ氏は断然と推薦する。

Naturaナトゥーラ(自然)Agricolturaアグリコルトゥーラ(農作) なんだそうだ。

土地を上手に利用し、植物を守る工夫をする。

植物の病気をよく知る。

作業の時期を確実にする。

などなど掻い摘んでいうと、そんなようなことを言っていた。


そして、機械化されたブドウ園の映像を見せた。

機械でザクザクザクと剪定され、機械でバサバサバサと摘心し、機械でグオォォォォォと収穫する。

ブドウは裸で鞭を打たれているようなものである。病気になるのは当たり前だ。

草が生えれば除草剤を撒き、虫がつけば殺虫剤を撒き、病気になれば薬で治す。農薬は、呼吸をしている葉から、栄養を吸い取る根から樹内に浸透していく。樹内から抵抗させるのである。

Anello氏は、栽培についてしか言わなかったが、その後も簡単に想像できる。

発酵させる薬、透明にさせる薬、味を調整する薬、保存させる薬をごちゃまぜて、安くておいしいワインとやらが出来上がる。食卓では、鈍感な舌で化学飲料と化学食品を味わい続け、病になる。

全て個人の選択だし、個人の責任だと私は思う。

しかし、健康や自然・未来を長~い目で考えると、必然的に守りたくなってくるはずだ。


私も以前は、オーガニック食品や商品は値段が高くてなかなか手が届かなかった。・・・と思い込んでいた。

しかし、G.A.S.(ブログ『GASローカル興しのBIO商品』)のような方法で購入し始め、大地の恵みを吸い込んだ野菜や果物を食べだすと、野菜を含む産業食品の味がだんだん口に合わなくなってくる。

今や、フシギと夢のようだったオーガニック商品を購入し、知らずと他を節約しているようだ。

そして長い目で見ると、自然も体も病知らずとなり、実は経済的なことに気が付くはずだ。

そう納得した一日。


Anello氏は”文化を変えなくてはいけない!!”と熱く語る、'500年代の屋敷の窓から窓へ聴衆者の間を通り抜ける風が心地よかったVilla Medicea di Cerreto Guidiヴィッラ メディーチェア ディ チェッレート グイディの一室であった。

Convegno nella Villa Medicea


午前の部もどうぞ。↓

『パート1:農薬による危険性』



*viticolturabiodinamica.itヴィティコルツゥーラビオディナーミカ

現代バイオダイナミック法のブドウ栽培を推進する協会
DSCN2714

集会や講演を繰り広げ、普及させる。

↑このページのトップヘ