大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Biodinamica


Potatura Seccaポタトゥーラ セッカ(冬の剪定)と呼ばれる期間


芽生える前の樹形を整える剪定


Strecciaturaストレッチャトゥーラ o Stralciaturaストラルチャトゥーラ

呼び方が二つあるが意味は同じこと

剪定後架線に残っている枝を取り外す作業


Legaturaレガトゥーラ

一番下の架線にしっかり縛り付ける作業



Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ(直訳;緑の剪定)と呼ばれる期間


Scacchiaturaスカッキアトゥーラ


Allacciaturaアッラッチャトゥーラ 

棚の架線に縛るもしくは絡める作業=誘引


Sfemminellaturaズフェンミネッラトゥーラ 

二番芽除去作業=副梢掻き


a)Cimaturaチマトゥーラ b)Capannaturaカパンナトゥーラ

一番上の架線を超えた枝を処理する作業=摘心

a)切りそろえてしまうこと、特にマシーンで特に農薬農園に人気 

b)グルグル架線に巻きつける、手作業で有機農園に多い


Defogliaturaデフォリィアトゥーラ

ブドウの周りの葉を除去する作業

その年の気候に応じて行う。


DSCN9979

Scacchiatura芽掻き作業


DSCN1572

Doppioneダブル新梢


春も落ち着いた4月頃、ブドウが芽生え枝(新梢)が生まれる。

急成長に伸びブドウの莟(形はブドウのまんま。花穂)が付きだす。

手のようなViticciヴィティッチ(複;つる、巻きひげ)が出始めた頃

Scacchiaturaスカッキアトゥーラ(芽掻き作業)がはじまる。


バイオダイナミック農法では、Luna Discendenteルーナディシェンデンテ

(28日間のサイクルをする回帰運動中

月が黄道の秋分点から春分点へ向かう下降側の14日間)

の期間に行うのがベスト。

この期間は、エネルギーが地下で活動するため

傷を伴う剪定作業をすることで、植物への負担を減らすことを狙う。

なるべくこの期間に終了させることを努めるが

できなくっても毎年毎度の気持ちは植物に伝わっている。はずだ。

天気と見合わせていると、植物の成長とカレンダーに追いつかない。

仕方がない。後のケアでまた気持ちを寄せたい。


DSCN8999

Viticcioつる・巻きひげ


この芽掻き作業はとても重要で

ブドウを美しい味にする秘訣でもあると私は豪語する。

剪定で樹形を整えたら、狙いの芽から生まれる以上に

もっともっと生まれてくるのはどの植物でも同じである。

それは、剪定して抑制しているからだと私は思う。

その狙いの枝以外の芽生えを取り除くことを芽掻き作業という。

ときに同じ芽から二本生えてきてしまうこともある。

小さいのがいっぱい生えてきてしまうこともある。

狙いの枝を残し必要ない枝は掻き

それでも来年冬の剪定で使えそうな枝は残す。

そう、剪定士は、過去と現在と未来を常に植物の体を眺めながら

操作と作業をしているのである。


DSCN2229

Sperone腕枝


一本の枝(新梢)から二房なる。

一本の木に

Cordone(主枝) speronato(腕枝付き)コルドーネスペロナート

という樹形であれば、45つのスペローネ(腕枝)があり

その各スペローネに二本の枝(新梢)

プラス場合に応じて樹形が狂ってきたら

もう一本元気な枝を残す。これは来年実になる枝。

これで、810房のブドウが収穫できる予定。

しかし、今年は冬の降水量が少なかったせいで

一本の枝に二房ない。一房かゼロ。

房の数状況をみながら、芽掻き作業をした。

この樹形は、混み合いがちになるなので

私も農主も好きではない。


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 Cordone speronatoブドウのある樹形、トスカーナに多い   Prima


DSCN9951

Dopo


そして、Guyotグヨー

この樹形はCordone speronatoの原型なのだが

この形を毎年継続することができる。

混み合わず、毎年新しくできるので一番理想な樹形であると

注目を浴びている。こちらは枝の縛り付け作業が必須。

一つのスペローネに二本

去年の枝(母枝)から35本の新枝(新梢)を残して

あとは掻く。スペースや位置、元気度や来年をみながら。

こちらの少量降水量の影響は、均等に芽がでなかったこと。

房の数など様子をみながら掻いていく。


DSCN8996

Guyotブドウのある樹形、トスカーナに多い


芽掻き作業をこの時期に推薦するのは、早めにすることで

ブドウの実へのエネルギーが集中しやすくなることが一番

エネルギーを集中させることで

より豊満で濃厚なブドウができるのである。

そして、混み合わず、触れ合わず、換気がよければ

湿気の多いブドウの実へダイレクトに病気を防げるのである。


DSCN9377


複数の農園に携わったが、この芽掻き作業の慎重度は

確実に結果として出ている。

農園の主の性格や情熱が、やっぱり、やっぱりブドウにでる。と想う。

その後の醸造のテクニック能力はわかりませんがw

ワインのイベントでワインを買うとき

農主の情熱的な語りにポイントをおいてみることをお奨めする。



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ブドウの芽かきScacchiatura

もぞもぞ成長、BIOでいることScacchiatura

バイオダイナミックワインの瓶詰めImbottigliamento



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DSCN2968


バイオダイナミック農法カレンダーでは

2月入って間もなくして剪定に適した

Luna discendenteルーナディシェンデンテ

(約28日間のサイクルをする回帰運動中

天の赤道から23.4度傾斜した太陽の見かけ上の通り道である

黄道の秋分点(黄経冬至方面90~270度)側の約14日間)

エネルギーが地下へ集中するので地上での例えば剪定などは

この期間にすることで傷口への負担が少ないもしくは治癒が早い

という見えないエネルギーが天地を交信させている。

私は、完全バイオダイナミック農法を採用していないが

直接的な日や間接的な月、生命を宿う土や呼吸する風

この世になくてはならない水に関する観念だけでも

是非とも栽培に取り入れたい。

人間が鈍感なだけで、私たち以外の生物は

天地と共に生きている、と私はそう思っている。



DSCN1180


マリアトゥーンのバイオダイナミック農法のカレンダーを入手すると

たちまち意識しながら行動できて、様々な一致に気付かされる。

例えば日常の中で気付きやすいことは

パン生地(私の場合はピッツァ用に)を捏ねているときによく分かる。

空気に関する花の日(Giorno di fiore/水瓶・双子・天秤座)や

火に関する実の日(Giorno di frutto/牡羊・獅子・射手座)は

しっとり捏ねやすく醗酵が早くよく膨らむ。

それ以外の日だと、同じ容量で捏ねているのに硬いし醗酵が悪い。

海水の満潮や干潮なども天との交信だし

生物の産卵なども月の満ち欠けに関係している。

樹の傷口の回復力は、自力の治癒力をみればよくわかる。



DSCN2948


バイオダイナミック農法に完全に従っていくと

誰でもできるオリーブ栽培やトマト栽培ではなくなるようで

もう少し手間や信仰を軽減したいと私は考えている。

それは、自然栽培家木村秋則作«土の学校» という

「農薬を使わない栽培、その秘密は土にある」

という本を読んで、行き当たるところは自然農法の考えだった

というところに私は、自然農法とバイオダイナミック農法の

合体を描きながら進めているのである。

地下の大切な役割は微生物たちだということを忘れてはいけない。

最近では耕作も疑問をもつ人がSNS発信をしている。

それは微生物を殺してしまうからであるという。

そこが自然農法の考えなのだが

バイオダイナミック農法は、耕作して緑肥をして

牛の角に糞を詰め発酵させて生まれた微生物を

撒き散らすやり方だ。この作業に牛が必要なのである。

ここにまず難点を覚える。

だからこの牛糞の醗酵肥料をとばす人が多い。わかる。

緑肥はいい方法だと思う。

小さな畑であれば緑肥にもなるマメ科類やアブラナ科類を

時期を変えて植えれば、野菜が

前期のマメ科の根っこのバクテリアが肥料となってグングン育つ。

しかし、あくまでも私の考えだが

オリーブ栽培にマメ科やアブラナ科類などの背丈のある緑肥は

向いていないと私は思っている。

それは、オリーブの樹形が

地面から50cmほどに垂れ下がっているからである。

新芽が出る前に1mの高さで剪定しても

緑肥を刈り込みたい時期にはもう成長していることがほとんどで

緑肥で混み合い風通しが悪い環境でカビになりやすい

と私は信じて疑わないのである。

バイオダイナミック農法でワインを造る農主にも緑肥を勧められるが

そこだけは弟子でも納得いかないところなのである。



Prima di Potare


それではどんな方法がいいか。

一軒プライベートの大きな庭のオリーブの管理をしているのだが

そこは日当たりが物凄く悪い。

しかし、元気で豊作で丈夫なのである。

その土地の特徴は、日当たりが悪い分

微生物が好むようで土がふさふさであること。

草が生えて日を求め背丈が伸びてしまうので

まめに草刈りをしている。

その草は、私たち人間にも栄養効果のある野草、イラクサが

一面中に、ときどきタンポポやビーツなんかと競争している。

どれも薬草並のハーブで、むしろイラクサで植物の病を治す

バイオダイナミック農法の方法の一つである。

だから、私は、役に立つ野草が一面にあることが

私たちの生活にもオリーブにも適しているのではないかと

近頃とても強く思うのである。

とにかく背丈が低く役に立つ野草で踏まれても動じない

できたら花が咲くタイプ。

ハチがいっぱい来て受粉も手伝う天国のようなオリーブ畑が

いっちばん理想なんじゃないかと思い描く。



DSCN2947


2019年の秋、ちっとも収穫ができなかったこの畑で

今年もオリーブの剪定を始めた。

昨年の開花時の低気温で、実ではなく枝を増やしてしまった

オリーブたちは賑やかに鬱蒼としていて、見るだけで疲れてしまう。

樹形は今まで整えてきたから

今年はこの元気よく生えてきたエネルギーを吸ってしまう新枝を

取り除く作業がメインとなる。



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オリーブ剪定士 Potina

天は白の隙間な剪定 Potatura degli Olivi①

頭も木もグルグル剪定 Potatura degli Olivi vol.1


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もう4月も終わるっていうのに、何も進んでない!

いや、進んでるけど、遅い。

そろそろトマトを大地に独り立ちを考えてもいい頃だし

ブドウの芽掻き作業(Scacchiaturaスカッキアトゥーラ)

中盤か一段落していてもおかしくない。

オリーブの花の芽(MigneミンニェMignolaミンニョラ)

どうにか生まれてきた。Migneを確認するとほっとする。

雨が降ると寒くなるのはわかるが、雹も混じって寒々しい。

向こうの景色は、カラーが一変して

白黒のコントラストが鈍い一面と化していた。

まるで画像ソフトをいじっているかのように。


DSCN1550


ブドウの芽掻き作業を開始して終わらせないと

私は日本に出発できない。・・と自分の中で決めている。

いつ始める?

うん。もう始めてもいいよ、先週一気に成長したから。

どこから始めて欲しい?

サンジョベーゼの奥の畑から。

私は天気と祝日などを見合わせながら始めることにした。

今年は、春休みが長かった。

イースター(21)、解放記念日(25)また週末

少年は11日間の春休み。

少年に先生になると休みが多いと教職の進路を勧めてみたw

もう5年は経験を積んだので要領はわかっている。

芽掻きキットを農主から借りて急いで始めた。

キットとは先の尖った小さなハサミと枝の縛り忘れ用の紐。



芽掻き作業は、質を優先する主であれば必須作業である。

量を優先するようであれば、誘引作業のときに

副梢(Femminelleフェンミネッラ)をも切り落としながら

二つの作業を一度に済ませるであろう。

丁寧にブドウと向き合うと、作業が全て繋がっていることが分かる。

剪定では、今年用と来年用の枝を残しながら樹形を保ち

一番下の架線に縛り付ける作業では、芽掻き作業をしやすく

枝が込み合わないように方向付ける。

芽掻き作業では、次の剪定で使える枝を残し

バランスよく空間をつくり

一本のブドウの木から814房のブドウの実が成るようにし

その他の余分な芽を排除する。

ブドウは上へ伸びていく性質なので、枝縛りを忘れていると新枝は

素直に上へ、しかし縛り付けると横向きになってしまうのである。

だから枝に縛り付ける作業も

芽が出てきてしまってからでは遅いのである。

芽掻き作業も、遅くなると新枝が硬くなってきたりするし

ブドウの実に集中させたいエネルギーが

分散されすぎてしまう。

そして芽掻き作業のメリットは、成長の集中力の他

空間をつくることで風通しが良くなり病気になりにくいことである。

こう柔らかい新枝が誕生してくる頃に雨が降りすぎると

カビが発生しやすい。

だからブドウ畑では今カビを抑える消毒の為の銅を吹き付ける。

その銅に硫黄を混ぜて虫除け効果も期待している。

その柔らかい葉っぱをブドウに寄生する虫たちには好物で

今!を狙って食べたり産卵しようとホルモンがうずくのである。

・・とbio栽培だと消毒と虫除けで

銅と硫黄のミネラル成分を利用する。

農薬栽培のところは、カビも虫も殺すのである。

Bio栽培の場合、表面に散布するのだが

農薬は、浸透させる方法なのである。ブルブル


DSCN1578


農主はまだ緑肥(Sovescioソヴェーショ)を刈っていない。

草も刈っていないところがある。

もうそろそろ急いで刈らないと、ブドウの手が生えてくる。

ブドウは、自ら体を支えようと手が出てつかもうとるすのである。

風でつかむことができたり、手を伸ばしたり。

その手が草につかまってしまうと、草を刈ったときに

ブドウの枝まで折ってしまう事態となる。


DSCN1555

トラクターが壊れちゃってね。

そうなのかぁ、こんなときに。

農主が娘さんと現れた。トラクターの分の時間であろう。

初めて畑に興味を持った娘さんに教えている。

ときどき日常の報告をしている。

バッボ(Babbo お父さん)と言いながらアドバイスを委ねている。

農主は幸せそうだった。

最近ワインも良く売れているそうだ。

幸せそうな人に、でもさ、と忠告するような意見は言いたくない。

しばらく幸せの時間をつかむのもよいではないか。

どうせ問題なんて欲しくなくても降って現れるものなんだから。

私だってついこの間まで幸せだなー順調過ぎるなーと思っていたら

やっぱり自分の思うように進まなく落ち込んでいたんだ。

でも方向や思考を修正すれば、すぐ開き直っちゃうんだけど!

落ち込んでたって仕方がない、前進しなきゃ。

つかみながら成長していくのだ!


DSCN1593

日本でワイン会するのにどれにしようっか。

単種と混種、白1本赤3本にしよう。

トレッビアーノ、サンジョベーゼ、カナイオーロ、キアンティバーゼ

オリーブオイルは、早摘みと遅摘み。

どんなこと伝えようかな。

どんなことが知りたいのかな。

農主のビオディナミワインと私のオリーブオイルの会を開催します。

新宿の小料理店では満員御礼。

日本にいる間にもっとできるかな。

興味のあるレストランはご連絡ください。


DSCN1580

いろんなことを妄想しながら

緑肥のグリーンピース(Piselliピゼッリ)を家族へおみやげ。

あっという間に食べちゃった。

料理で使おうと思ったのに。

11月蒔きのグリーンピースは今が旬!あまい~



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量より質だ!その2 Scacchiaturacontinua

ブドウの芽掻き Scacchiatura

ブドウのダンス Viticcio


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日が差し、風が吹く。

さくらのような果実の花が咲き出すこの頃。

大地は乾いているが、果実のお花見をしていると、どこか潤う。

北風は通常三日間と言われているが、五日間は吹いている。

そして翌週も吹き荒れ、だけど雨は降らない。

風が吹くと表面が乾燥するので、ブドウの枝縛りの作業はお休み。

私も同時にお休みになればいいが

そんな時はオリーブの剪定を続ける。

オリーブも強風では剪定がはかどらないから、小さな木を。

冷たい風が体に当たる。口も開けてはいられない。



きっと強い北風が原因だろう、喉を痛めてしまった。

そして体が冷えてしまい、腕や背中が寒い。

だんだんやる気が無くなり、とうとう諦め、寝ることにした。

日中から床に就くと、無念で仕方が無い。

やることいっぱいあるのに。行かなきゃ行けないところもある。

しかし、午後も寝て、夜も寝た。

汗もかいた。ということは、微熱もあったということだ。

雨が降らないから、ずーっと畑作業をしている。

平日ブドウ畑、休日オリーブ畑。強風の間はオリーブ畑。

時々トマトの芽の様子を見に行き、藤の芽生えにも日々驚く。

日に日に春となり、芽が出て大地のエネルギーが活動する。

このノンストップの日々を早く終えて、頭を切り替えて

他の芽の出に集中したい。が、もうしばらく続く・・・・・。

そうこうしている内に、芽が出て成長し、新たな作業が待っている。


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前々から計画していたブドウの苗木を植える作業を

月と星座の位置がよろしい日、いつものメンバーを呼んで行った。

いつものメンバーだが、今回は人手が少ない。

しかし、頼り甲斐のあるメンバーは気が知れて

冗談も飛び交って、私も冗談の中心になっていた。

途中、ラジオの生中継をやりだす仲間もいるw


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私は、ブドウの苗木Barbatellaバルバテッラのヒゲをカットする係り。

cmくらいまでの長さにハサミで切る。

そんな単純な作業を広大な畑の中に椅子を置いてやっていた。

午前中、おじいちゃんが手伝ってくれた。

時々仲間も、用意されたもう一つの椅子に座り、手伝ってくれた。

そう、仲間たちは、フサフサそうに見える大地に

ブドウの苗木を押し込む作業をしていた。

しかし、フサフサそうに見える大地の下は、雨が降らないせいか

硬いようで、なかなか入っていかないと嘆いていた。

私のところに来て座って休んでいくのである。

この日、強風こそなかったが、心地よい春日和であった。

土の中に植え付けていく作業は力仕事で

仲間たちは半袖になっていた。

今、半袖になったら夏どうするんだ?


DSCN1219


ヒゲを切りそろえたブドウの苗木は、しばらく水に漬ける。

水を十分に吸わせたら、次に水が飲めるときは雨が降ったとき。

雨よ、降れ降れ。

キアンティは、一年目の灌漑は許されているが

その後は、自然に任せることと決められている。

バイオダイナミック農法は、初めから自然に任せることとある。

できれば、水に漬ける水は、それようの活力を与える水で

前日には、大地に活力を与えるよう、活力の水を散布する。

こうすることで、生きる微生物が増え

大地が生きてくるという仕組みである。

しかし、天気予報では、晴れマークが続いている・・・。


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農主がランチを私だけこっそり招待してくれた。

農主の91歳のお母様のお料理である。

お母様、膝を壊していて痛そうだった。

それにしても91歳のお母様よく食べる!

食欲は長生きの秘訣だな。

農主がワインを持ってきた。試飲しろという。

満月の日、セラーのタンクが膨張して

噴出しを抑えるのに取り出したワインだそう。

満月のワインであるw

ビオディナミワインは、生きている。

生きるように土地を作り、生きるように栽培し

生きるように造酒し、生きるように貯蔵する。

できれば生きるように口にすると

生きた味が嗜めるということになる。

生きたワインを飲むと、午後ちっとも体調が崩れない。

ワインの刺激より、天候の刺激のほうが私は体にくるようだ。


DSCN1217


今日は、Malvasia Neraマルヴァジーア ネーラ

Sangioveseサンジョヴェーゼの台木の種類を変えて植えてみるそうだ。

マルヴァジーアネーラは興味がある。

マルヴァジーアビアンカが酸味のあるテイストなので

赤ワイン用はどうなることだろうか。

前に植えつけたCanaiolo Neroカナイオーロ ネーロ

すこぶる丈夫に元気に成長し、見事なブドウ畑となっている。

農主は言う。

土が良いのか、バイオダイナミック農法が成功しているのか

除草剤も化学肥料も殺虫剤もなーんにも使わなくたって

こんなに生き生きした畑を生み出せることは実証された、と。

農主は、もう年金者なのに、何年もかかるブドウを

自分の想いに合わせて植え、ワインの味を想像している。

最近になって、ソムリエのコースに通い始めたそうだ。

この歳になってもまだまだ勉強熱心で、パッションを大切にしている。

地域の農薬反対運動や温暖化対策運動にも積極的に参加し

自分のため、人のために生きている。

農主のエネルギーは、こうやって畑に表れるのであろう。

今日は、さすがに疲れたと嘆いたが

未来が楽しみで仕方がないはずだ。


DSCN1229


私の喉の痛みは、重曹でうがいをし、塩水でうがいをし

リンデンティーを寝る前に飲み

ユーカリオイルを加えた自家製クリームを胸元につけて寝たら

あっという間に直ったが、次の日

今度はアレルギーのくしゃみと鼻水で、苦痛の春を迎えている。

どうしてこんなにも素直に反応するのであろう。疲労かな。



リンデンティーのススメ

鼻が詰まったり、痰が絡んだり、咳が出たり、ぐっすり眠りたいとき

リンデンティー、オススメします!

すぐに効くから、すぐに寝てください。

お休みなさいのクスリ。




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ブドウの苗木 Barbatella

ブドウの苗を植える Piantare

ブドウの接木 Innesto


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ひゅーひゅーと近い距離で空が唸る。

何だろうな、胸騒ぎまでもする。



私は、たくさんの計画や予定を練りながら

その日、ブドウ畑のブドウの枝を縛りつける作業をしていた。

道路から離れ、騒音が流れてこない。

むしろ、人の声の方がよく聞こえたりする。


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金曜日、街は学生でごった返していた。

それは、イタリアだけでなく世界中で。

スウェーデンの女の子の意思は、世界に伝わったようだ。

私なんか何十年もかけて形を変えて訴えているのに

ほんの少ししか振り向いてくれなかったイタリアのあの頃。

おかしいな、と気付き始めた頃には

同じくおかしいなと感じた人はいた。

この運動の成功は、スウェーデンという国だったこと、学校も

そして、そんなことをしている子の親が反対しなかったこと

勉強より、地球の変化を訴える行為を賛成してくれたこと

私は、ストライキした環境は大きく左右したと思う。

世界中の若者は、温暖化やプラスチック、環境汚染

蓋を開ければもっともっと言いたいことはいっぱいある。

ニュースを見ながら、私は涙が溢れ出た。

私の胸騒ぎは、これだった。

私が言いたいことを全て言っている。

涙がこぼれるほど、体は熱くなった。

世界の次世の若者たちの団結力に心を打たれた。

彼らはこれからを生きる者たちだ。

そして、これからを継承していく者たちだ。

私だって年を追っていくけれど、子孫のために残していきたい。

私は、いつだって人が幸せでいることを望んでいる。

それは、狭い人間関係だけでなく、醜い金銭関係だけでなく

共存する空気と水と光と土と。


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何十年も前から訴えていること、自然を大切にしようよ、てこと。

きっと街にいるとどうやって自然を大切にしていいか

わからないかもしれない。

私は田舎暮らしを始めて、一番に思うことは

田舎に住もうと思ったことに幸せを感じたことである。

田舎に住むことは、不便だらけで大変なことのほうが多い。

田舎だったら車を持たないと生活に不便、が一番にあがるであろう。

我が家は、経済面の問題が一番だが

エンポリに通っているときも、私はバス通い。

畑に通うのも、自転車通い。

相変わらず、車一台でなんとか過ごしているのが

我ながらすごいと思う。

田舎に住んでいるメリットは

勿論開けた空に広い大地を独り占めできることであろう。

その広大な空間の中で、大気の音や虫の声

時間ごとの光の演出や雫の演出を観賞できることである。

それを一身に吸い込めること、一身に当たること

これは、街ではできないことである。


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しかし、田舎のデメリットは

自然は、開けたところに住んでいる我々から襲う。

そんないつ起きるかわからない怒りを余所に

稼業として畑を耕す住人は、除草剤、化学肥料、殺虫剤を

ばら撒いてリスクゼロに生きる。

土のバクテリアも草の益虫も池の純度もみな殺しである。

それらを原料に、加工した食品は、化学の旨みを生み

長い保存力でリスクゼロの営業をする。

その化学食品を閉じ込める万能なプラスチックは、リスクゼロ容器。

万能だから解けない。生分解しない。

ついに、ごみの売買も世界で行われ

貧しい国はごみの山と海となる。

ごみたちは、無口な自然に放たれ

無口な生物たちは、ごみによって窒息していく。

ごみだけではない。工場や車の廃棄ガスなどの空気汚染。

家庭からも排出される水質汚染。

暑いから、熱さを外に排出し室内へ涼を送り込むシステム・・・

限が無い。

これらは、便利を生むが公害となる。

経済は回るだろうが、元に戻せない環境を生む。

フツーの一般市民がそれでは間違ってると気が付くのに

選ばれた頭の良い、そして開発に関わる方たちは

ちっぽけな私みたいな疑問はこれ一つ浮かばないのであろうか。


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バイオダイナミック農法のブドウ畑では、緑肥で土を肥やす。

マスタード、グリーンピース、オオムギ等々を11月に蒔く。

大抵四月頃から花が咲き始めるのだが

今年は三月も始め、もう咲いている。

農主は言う。

水不足だと花が咲くんだよ。

花を咲かせることで、サイクルを早ませている。

あぁこれ、今回のオリーブ(2018年の収穫)と同じだ。

湿気はあったが大地の水不足の影響で、実の成熟が早かったこと。

本来の栄養分が届かないとサイクルを早くして

栄養を食い尽くして寿命を早めるのである。

これが自然の法則なのである。

これ、人間にもいえるし、地球にもいえる。


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地球の温暖化も何もかも、人間がつくりだした結果である。

大人たちよ、ビジネスより自然と自分を守ろう。

だから、私は若者たちの無垢な考えや気持ちに耳を傾ける。

少年の行動や意見からも学ぶことはたくさんある。

まだまだ汚染されてない新米だから。




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女のブドウの涙 Pianto

再生した壷たち lamia arte povera

地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性



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