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夏至に二度目の父の日 la mia cara fattoria
ローズマリーでヘアケア il sapone al rosmarino
母の日にトマトを植えた Pizza Mille Cuori
一つ気づいたことがある。
満月に近づく5日ぐらい前から満月まで、顔がむくむ。
太っちゃったわ・・と毎回焦り、もしかすると
水分が足りないのかも!と水分で満腹感を保持したり。
しかし、ある日突然むくみが治まる。
バイオダイナミック農法カレンダーをみると
満月が過ぎた日なのであった。
そう、畑の操作も、満月に近づく頃に肥やしたり種蒔きすると
効果がでるように、私たちも食べると太りやすいそうだ。
その分、サプリメント効果はでやすくなるので
ミネラル摂取はこの時期多めがいいかもしれない。
もちろん食材からで十分。
随分わかりやすい体になったなぁ。
でも、家の族の男子は、むくんでいるワタシに気がつかない・・
満月から月が欠けはじめた、そして
Luna Discendente(月の黄道上下降期)もギリギリの週末
雨が降る前日だよそれも
トマトを120本ほど植えた!
1月末その満月に近づく頃、種をポットに蒔いて
ポカポカサンルーム風な部屋を提供し
たまに水を与えたり、空気の入れ替えしたりして
母はずっと見守ってきたのである。
その子ども部屋に引き締めあった成長期の息子たちを
独り立ちさせた感の母であるw ふぅぅ、ご苦労。
隣人からペペロンチーノやらオクラの苗を頂いた。
栽培の話をしていると、驚きの証言を言い出した。
趣味的本業で苗をつくったりしている隣人は
ポカポカサンルームならぬ、植物育成LEDライトを
14時間当てて育てているという。
私が驚いていると 「え?知人なんか24時間当ててるってよ。」
「なんでライトが必要なの?」
「早く育つじゃん。」 ・・・・・・。
そうか・・店で売られている元気な苗は、ライト育ちなのか・・。
きっと土も肥料たっぷりだろうし
殺菌作用の青い銅とか吹き付けられてるし。
ビニールハウスだけではなく育成ライトも当てていたとは。
それではスーパーの鳥肉の飼育と同じではないか。
確かに、種を春だからと今地上に蒔いても
食べられるのはいつのことやら
だから私は、ポカポカサンルームで冬に蒔いてジワジワ育て
外気温を見計らって大地に植えても
濃厚なトマトが食べられるのは、7月に入ってから。
8月にトマトの旬が来た!というプログラムである。
トマトが大好物なイタリア人夫には8月まで待ちきれない。
肥料は、最初のポットの土作りにコンポストを混ぜるだけ。
あと大地に移植するとき、その自家製コンポスト土を混ぜる。
超無農薬の有機栽培だけれど、実は小さいけれど
濃厚で美味しい自慢のトマトが毎年出来上がる。
そして、自然農法の知恵をお借りして
永久畝に落ち葉や刈った草をこんもり置くだけで
カチカチだった粘土質の土はいつも湿ってて
微生物がいっぱいいそうで、柔らかい土を保っている。
と、植えながら嬉しかった。自然農法の土作り効果アリ!
そのトマトの移植日、5月の2週目の日曜日イタリアは母の日だった。
「今日は何の日だ?」
と、私が質問しないと、家の族の男子は知らない振りをしている。
「今日は、母の日なんだよねっ!あとはよろしくっ!」
SNSの他人の母の日シーンに感動し
私も感動してみたいなぁぁぁと少年に伝えた。
小学生までは、学校でいろいろ作ってきてくれたのに。
そこで今回は、ハート型ピッツァつくりに少年が精を出してくれた。
わーカワイイ!
「あのさ、今日、お母さんに言わなきゃいけないことがあるよね?」
「なに?」 ・・・・・。
「母の日には、フツー、お母さんありがとうって言うんだよっ!!!」
「お母さん、ありがとうw」って逃げていった!
食事の後片付けは、少年がやる!って言ったのに
お父さんがやる!ということで、少年がしょんぼり外に出てきた。
でもトマトの移植は手伝わない。
自転車で遊びに行っちゃったので
逆に静かにトマトの移植作業に集中できた。
一日の終り、少年がほどよい強さのマッサージをしてくれ
気持ちよく眠ることができたとさ。
夜の雨の自然農法のトマトたちは元気にシャキッとしていた。
水をやることはない。
刈った草や藁を土に敷くことを
イタリア語でPacciamaturaパッチャマトゥーラという。
日本語ではマルチングというそうだ。
でもプラスチックフィルムではなく、落ち葉や刈草、藁
剪定時に出てきた枝のチップなど、有機にいこう。
この方法で、地面がほどよく保湿し
雨水だけで十分となるのである。
もう一つ気づいたことがある。
ブドウの芽掻き作業で、突然アレルギー症状が出て
くしゃみ、鼻水、目がかゆい
ブドウの木の周りに生えている草を触っているからかなぁと
自分で作ったガーゼマスクとUVメガネをしてるのに
くしゃみ、鼻水が止まらない。
なんでだろう・・と、農主にいうと
オリーブの開花が始まったところがあるという。
開花予定まで10日から2週間早い。
私はオリーブの花粉アレルギーだってことは検査でわかっているけど
すごい反応。
随分わかりやすい体になったなぁ。
お手製ガーゼマスクはきっと薄かったんだろうな、と
ヴィンチの自治体が配ってくれた
コロナ対応マスクをしてトマトの移植をした。
スゴイ効果覿面!
近くで草も刈っていたけど、なんのその。
コロナのミクロン菌をシャットアウトできるぐらいだから
花粉なんて入ってこない。
鼻の部分のワイヤーもイイみたい。
息苦しいし汗をかくけど、くしゃみ鼻水が出てこない!
息苦しいだけに、怒鳴れないw
作業のあと、マスクを取ると
ワイヤーの下と小鼻が黒くなっていた!
家では、のどと鼻を塩水で洗って
毎日作業服は洗濯して
寝しなに、オリーブオイルと蜜蝋でつくったコールドクリームに
ユーカリのスースーするオイルをちょっと加えて
鼻の周りにつけて、ティッシュかぶれと息の通りに。
花粉症対策って、コロナ対策と同じだったんだ。
さすがにゴーグルつけて一日中野外作業はできないけどw
私のオリーブはまだ開花していない。
でも今にも咲きそうなほどぷっくりしてきた。
ツブツブの時がいちばん可愛らしい。
*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*
『オリーブのウイルスと家の族lemascherine in arrivo』
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雨だから。虫のひとりごと。Focaccia in padella
雨だから、お休みである。
雨だから、本を読もうと思う。
雨だから、料理をしようかな。
雨だから、机の整理でもするか。
雨だから、少年と遊ぼっかな。「うるさい。」 ちっ。
近頃、我が家で大流行している食べ物がある。
近頃、ピッツァ生地のバリエーションを楽しむことがある。
近頃、小麦粉類のグルテンの摂り過ぎに気をつけている。
そこでG.A.S.(Gruppo Acquisto Solidaleという
ローカルでグループを結成しそこで地元の食材やら
地球と体に優しい商品の売買を手伝う協力隊)で販売していた
Bio(オーガニック)のトウモロコシの粉をゲットした。
実はNo OGM(No Organismo Geneticamente
Modificato遺伝子組み換えしていない
英語ではGenetically Modified OrganismとNo GMO)
のトウモロコシって気にしてみると
普通のスーパーではあまりみつからない。
特にトウモロコシの粉に関しては一つもなかった。
トウモロコシを一度育ててみるとわかると思うが虫に食われやすい。
大好きな甘いトウモロコシを虫が先に食べちゃうなんて!
そこで殺虫剤を使うか、遺伝子組み換えをした種を使うことになる。
しかし、有機栽培でもトウモロコシをつくる方法というのは存在する。
どうやって害虫から守っているかはわからないが
自然のまま育ってとーってもカラフルなトウモロコシが
収穫されているのである。果肉は黄色いようで粉は黄色い。
そのまま挽かれてしかも精製されていないから果皮つき。
全ての栄養素を捨ててないところが、無精製の良いところである。
そんなじゃりじゃりしたトウモロコシ粉を小麦の全粒粉と混ぜて
日常生活の過剰な小麦グルテン摂取を減らそうという試みである。
それは、グルテンアレルギーとは断定していないが
アレルギーだろうかゆみがひどかったからである。
いつだか母が一日に40品目の食材を使うことと
どこかで覚えてきたことを私に唱えるように言い
がんばって料理をしていたことを思い出す。
そんなこともあって、パン系食文化のイタリアで
なるべく一種類に偏らずに、混ぜるという手で
一日40品目に近づけているのである。
我が家の好物ピッツァの生地は、1kg分の粉でつくる。
一食分のピッツァでは勿論余るので、翌日その生地で
エミリアロマーニャ州のPiadinaピアディーナのような
メキシコ料理のトルティーヤのような、インドのナンのような
はたまたFocacciaフォカッチャのような。
発酵させた生地を鉄板で油なしで焼くから、ナンが近いのか?
夫はフォカッチャだというが。
Focaccia assciutta? Focaccia cotta in padella? Boh
近頃は、ピッツァの生地でつくることが多いが
発酵させなくてもピアディーナやトルティーヤのように
午後のひらめきでつくることはできる。
薄く伸ばせば包んで食べることもできるし
厚めに焼けば、あっという間にパンのようなフォカッチャができあがる。
厚みがあるから、二枚にスライスしてパニーニ風にもできるし
そのまんまパン代わりにパクつけるというわけである。
フワフワでしっとりやわらかく、我が家で大流行の、えーっと
「フライパン焼きフォカッチャ」と命名するw
雨の日にはやっぱり料理かな!
☆
コロナがはじまった頃夫が「戦争がはじまったみたいだな。」といった。
そんな風に直感するんだ。
隔離同然のような田舎暮らしの
それまた一人畑仕事なんぞしていると
時代の感染症にまだ距離を感じるが
身近に迫ってきていることを頭で認識しながら動いている。
日本からイタリアの感染スピード情報に心配の声が届いた。
田舎暮らしのそれまた近所を歩く程度の
街に用がない限り出向かない生活をしていると
イタリア情報というより大地の住人ヴィンチの丘よりみたいな
世界の中の小さな虫ぐらいの情報にしかすぎない。
そんな虫のような家族にも心配してくれる人がこの世にいることに
有り難さを感じるし、生き甲斐を感じる。
それでもイタリアにいる私から母国に心配の念を送るとしたら・・
だからネットで日本情報はこまめにチェックしているのだが
同じ問題を抱えるイタリアと日本の決定的な違いとは
政府の判断のスピードのような気もするし
政府の判断の内容はパンデミック対処法でもあるのか
今こそ同じだが指令の仕方が異なるようだし
臨機応変的な国民性も違うようにみえる。
イタリアの感染率のスピードは
迅速な検査と追跡、明白なデータの公開によるものだと
私は小さな虫の一般市民がそんな風に思う。
こういったデータで危険地帯を把握することができる。
データといっても犠牲者の数なので良い情報ではないのだが。
その危険地帯にまだ入っていない地域の住人は
気をつけながら平常の生活に努めている。
感染症の疑いのある症状の人は
まず問い合わせをしてからの検査、となってから
病院では感染症科ではない限り、緊迫ムードはそうまだない。
遠出となる遠足から全国で中止令がはじまり
しかし感染が全国に広がっていることから
危険地帯ではない学校でも3月15日まで全国休校の指令。
(伸びる可能性大の声・・・。この際イースター休暇も?!
現在、WEB授業の方法を考えているようだ。)
少年のサッカークラブは試合も練習も禁止令。
スーパーや仕事は平常通りにできるところは平常通り。
フィレンツェの住人の声は、街に誰もいないということだ。
早朝のフィレンツェを想像した。
入国や滞在に関して厳しくなり、外国人は母国へ帰ったようだ。
生放送のTv番組も観客なし、外国人タレント・出場者も
いなくなっちゃって寂しいようで、逆にコメディアンのイタリアンギャクが
やたらと笑いに沁みた会場であった。
もはやイタリアも日本も世界の危険国となっているであろう。
政府がとりあえず国民への指令を出し
その間に支援金などのことを綿密に話し合いはじめたのが
ニュースの内容でよくわかる。
Tg(TeleGiornaleテレビのニュース)の国民へのインタビューでは
インタビュワーとの距離が1mで長いマイクを使っているのも
国民への示しである。
イタリアのスキンシップ禁止令では
握手やハグ、頬キスなどの挨拶の他
1mの車間距離ならぬ人間距離を置くようにということだ。
学校が全国休校になるのはよくわかる。
子どもが一番汚いからだw
今まで手も洗わない国民の子どもたちが、急にできるわけがない。
いつか熱を出していた子どものイタリア人のママ友に
手を洗ったりうがいをしたりお風呂に入って清潔にすることで
インフルや風邪にかかりにくいよ、と言ったことがあるが
「けっ、何言ってんだ」と言っていた。
「子どもは微生物に慣れなきゃいかん」とも言っていた。
Tgでおもしろいことを伝えていた。
スキン挨拶ができないのであれば
アジアン流ナマステ挨拶を奨励していた。手を合わせて!
足でチュッチュッやるとかさ!おじいちゃんたちがやってたよw
こうやって人は、できないとなったらできることを生み出し
平常に近づける努力を日々している。
日本でのSNSで
一丸となれないそれを非国民と感じるという声を目にする。
イタリアの宗教的魂のような国民性は
死者が出ることにとてもナイーヴであることと弱い者を守ろうとする
連帯とか団結とか同情とか結束とか訳されるのであろうか
Solidarietàの意志からはじまる。
パニックとなるより同情心や心配が先に起こり
なんとかなるさ、なんとかやっていこうという
実は常に問題を抱えているイタリア人は
毎日が生き残り精神の国民なのである。と私は思う。
医療だって所得が少ない人は無料だし
学費にはお金がかからない。
高所得の人が低所得の人を守っていて、低所得の人は
たいてい高所得の人ができない仕事をしていたりする。
こうして寄り添いあう社会つくりがイタリアなのかなと私は感じる。
いつでも政治家同士でもめたり、政治家に文句はいっぱいあって
何時間話しても全然解決しない井戸端会議はしょっちゅうだけど
国民は政府の指令を待ち、責任転換しないよう人々は
指令を守り、目に見えないこの時代の感染症に
向き合っているという風に私は見受け、私も同じ気持ちになる。
それでも街の住人はいつものようにマーケットへ行くだろうし
散歩だってして、街は住人で動いているように想像する。
差別や隔離は、感染症に限らず
どんなことでも人は好まないことである。
人種だってそう、病気だってそう、貧富の差だってそう
どんなことでもどんなときでも平等を人は望む。
そして誰でも幸せになる権利があるのである。
そう幸せに過ごす権利のある弱い者たちに
感染させないためにはどうしたらよいのであろう。
これこそいろいろあるに違いない。
世界の感染症の歴史を簡単に調べてみることにした。
新型コロナウィルスの原因と危険度を知りたかったからだ。
スペインかぜ、アジアかぜ、インフルなどでたくさんの死者が出た。
14世紀にヨーロッパで流行したペストでは
ヨーロッパの人口30~60%が死亡したそうだ。
それは紛争をも起こし、さらに感染源はユダヤ人とデマが流れ
差別でむやみに虐殺されてしまった時代だったそうだ。
病原菌の発生地を調べてみると国の文化もわかる。
そして、この現代に現れる病原菌とは
それは文化や伝統の他、現代の過密社会ということもあるそうだ。
環境の変化から感染症が生まれるそうだが
温暖化の熱中症などもそうらしい。
ここで最先端の技術を発揮してもらいたいところだが
農薬の殺虫剤と同じで、ヒトが新薬をつくり使い続けると
ウイルスは薬剤に耐性するよう変異してまた攻めてくるそうだ。
私たちのカラダの免疫能力を高めたほうが
ある意味確実そうなことは、自然栽培をしていると大きく頷ける。
健康な人はそう続けるべきである。
2020ニマニマな年のはずなのに、なんてこった
世界は新型コロナウイルスが時代に刻まれてしまったようだ。
そして、アフリカの大量発生のバッタ、シリアの国内戦争
世界は自分を守ることで、逃げ場はどこにもない。
*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*
『大地と住人の井戸端会議 Fiori di Equiseto』
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