大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Erba

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Sorriso Amaro...
2点とって浮かれているそばで1点ゴールされちゃった。
監督、苦笑い...

 Sorriso Dolce...微笑み、とは
イタリアだとよく聞くし使うし見るけれど
苦笑い、てあまり聞かないな。
表情や表現が共通することに
とーってもイタリアに親近感をさらに覚えた。

去年コロナで中止となった欧州サッカーUEFA Euro 2020の
準々決勝イタリア vs ベルギー戦を
思春期青少年は、友宅で観戦した。

私たち大人は、そのまままったり夕食後夫婦でおウチ観戦で
メリハリもなく、一人ソファー、一人椅子に座って吞み続け
みーんなバラバラですよ。

でも観ているものは同じで、応援しているものはひとつなのだ。
それは家庭の一コマだけではない、イタリア全国ひとつだった。

イタリアが団結しているとき...ロックダウンもそうだったけど
スーパーナショナリズムなイタリアンは
老若男女、国で出場しているサッカーを応援するのだ。
ニュースでインタビューに答えていた方も
イタリアのいいところって団結できるところだって。
北から南、子どもも大人もお年寄りも。

私たち大人はメリハリもない空間だったがために
コックリコックリとうたた寝までしちゃって
Insigne選手が、キャプテン翼風にゴールを決めた
(とニュースでは報道されていたw)ところを見逃したけれど
Spinazzola選手がアキレス腱負傷して、涙の退場は
どうにかこうにか見納めることはできた。
その後のインタビューを見て、Voto(成績)まで見れて
ダイジェストまで見れて、試合を完結した気になれた。

そんなんだから、思春期青少年が友たちとワイワイ観戦するのは
私は、二倍嬉しい。
帰宅してからすぐにではない、一日か二日おいたぐらいの
気が向いたときに話してくれた報告によると
イタリアが勝ったとき
友んチの庭のプールにパンツのまま飛び込んだそうだ。
その日はご両親はわざとか留守だったそうだ。

ボクはパンツが恥ずかしかったからズボンで...
と、また疑問がわくようなことを言う。ま、いいや。

あぁ、楽しかっただろうな。
ニュースでも街中は若者たちで大騒ぎシーンが取り上げられていた。
コンサートのときの興奮と似たようなもんだろうな。
生で観れたとか興奮をリアルタイムに共有できたとか。

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集まっていたのはいつもの友たちで
ヴィンチの幼馴染だ。
幼稚園で出会い、小学校で別れ、といっても隣クラス
中学校でまたごちゃまぜとなり
だからグループは、ヴィンチグループで
二クラスしかないAとBの気の合う仲間が揃った。
といっても、ほぼ二クラスの男子全員で
全員ではないとしたら、グループが苦手な子たちで
単独行動をしている子以外であった。
かといって学校ではみんな仲良しなんだって。

もともと小さいグループだったんだけど
リーダーがいいやつで少しづつ輪が広がっていった。
我が思春期青少年も中二の夏休みからつるむようになった。
それまでは、なんとなく当たり障りなくみんなと仲良かった。
声をかけてもらうようになって
このコロナ禍でも、友だち感は絶えず
鬱になることなく、引きこもっててもなんか楽しそうであった。

隙さえあれば、仲間で草サッカーをしている。
空き地でするのではなく、地域のサッカー場を借りる。
有料だからそうしょっちゅうはできないけれども
自分が頼られていることに自惚れているw

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それでも、全員全部同じという友はいない。

ボクが、30㎞先のショッピングモールにチャリで行きたくても
誰も来ないし来れない。
ボクが、50㎞先の海にチャリとか電車で行きたくても
誰も来ないし来れない。

冒険心が自身より強く挑戦しちゃったけど
どうだろう...友と行ってたかな?

育っている国は違うとはいえ
似たような境遇はあると我を振り返ってみる。
国とか時代の問題のほかに性格なんだとおもう。

そういうところから
自分ができることとかできないことを自覚してきて
ボクとキミで、ワタシとアナタなんだとおもうし
ボクはボクで、キミはキミなんだとおもう。

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7月といえばGO TOバカンスでしょ、ということで
ジワジワと妄想を繰り広げても、なかなか実現の余地がない。

そこで、Pugliaに行ってみたいね、Siciliaに行ってみたいねと
妄想しかない無邪気な思春期青少年と
妄想だけで幸せいっぱいになれる私は盛り上がるわけだ。
「友だちいるから、この機会に会えたらいいなぁ。」とボヤくと
夫は「失礼じゃないか!今までろくに連絡もしてないのに。
ヴィンチで会ってから会いに行け。」などという。

私は涙が出そうになった。
なぜ。
なぜ、そういう考えなんだ。
だから閉ざされていくのではないか。
それでなくても田舎暮らしで友との接触は少ないのに。

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私は、連絡不精だ。
どちらかというと電話より手紙好きで
クリスマスカードを送るタイプだ。
イタリアの友でもなかなか会えない人にはカードを送る。

かといって会おうよとか誘わない。
自分の安否というか日常を報告しているだけである。

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私が想う友というのは
そんな簡単に壊れるものだとはおもっていない。
友情はじつはあの頃に仕上がっているものだと想っている。
いつ連絡しようが会おうが想おうが
ずっとあの頃の友だちだと想っている。

ただヒマだったあの頃より
私たちは、優先しなければいけないことが増えてきちゃって
忙しくなっちゃったんだ。
時間的にも精神的にも。

あの頃近くにいて時間を共にして一緒にはしゃいだ友たちは
私の人生の一部に深く深く刻まれて、一緒に歩いてるんだ。

彼らがいなければ気づかないことだってあったし
彼らがいなければ知らないままだったかもしれない。

常に言葉にしたり表現したりしなくても
友のことを何分ごと、何時間ごと、何日ごとに思い出してるんだ。
...と、だいぶ前に
フィレンツェにいた当時すごくよくしてくれた
シチリアのアニキみたいな友から、そんなメッセージが届いた。

異性でさ、恋みたいな好きと人間的に好きってあるじゃない。
私は、今まで二人の人間的に好きって想える人に出会った。

そんな図星を突かれたような素直で正直なメッセージを受け取って
友たちを思い出すことをむしろ大切にしているし
思い出す時間をつくっているし、気がつくようにしている。


連絡を常にとったりヴィンチに誘ってから会いに行く
なんていう礼儀みたいのはいらない。
友たちだってしてないじゃない。
みんな忙しいの。

そんな想いを、夫にも青少年にも話した。
「そうでしょ?そう思わない?」
夫は、この時ばかりは、素直に頷いて納得していた。
青少年は、この時ばかりは、黙って耳を傾けていた。

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ずいぶん前に日本に一時帰国したとき
いつ会えるかわからないと、ちょっと不便な土地に職場があっても
仕事帰りにちょっとの時間でも吞めるかなと
私は、友の時間の節約になるよう不便な土地へ出向いた。

もうとっくに20年以上は過ぎている。
インスタで見つけてくれて
メッセージ上で再会を果たした。

メッセージで思い出話は難しいけれど
彼女が覚えている記憶は
私が彼女のために足を運んたひとときだった。
学生時代の友だちさえも覚えてないのに
じつはそんな束の間のシーンをより濃く覚えているものなのだ。

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青少年は「ボクには日本に友だちがいる。」という。
お、誰のことだ?
いまだに4回ぐらいしか行ったことない。
「次、日本に行ったらKとディズニーランド行くから
日本語の会話教えて。」という。ほー。

そしてある日Kのママが
「Kがはやくディズニーランド連れてってあげたいなぁ。」
て言ってるよとおしえてくれた。

どこで絆が芽生えたんだ。
あの数回しか会っていない時間と会話で
また会いたいと思える友だちができたなんて
それだけで、すべての価値が生まれて私は嬉しい。

そう、遠距離にいても気持ちは近距離なのだ。

そう、コツコツ友情をつくることもあれば
タイミングやフィーリングで友だちができることもある。


私もそろそろ友たちに会いたいな。



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時の同居人 Camera Doppia
フィレンツェシスターズ Amica come Sorella vol.2
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第2回Olive Wellness大学ウェビナー
「オリーブの道①」
~オリーブ発祥の地 紀元前 "中東"から"地中海"へ~
【 2021年7月17日(土) 日本時間16時より 】





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ことな青少年の身体測定を
パスクワ(復活祭とかイースター)ヴァカンス週間に
連れていくことになった。
最後になるだろう小児科へ。

コロナだから昨年は遠慮した。
だから、今年は絶対来い!ということだった。

14歳とはことな青少年だから、ちょっと大人の仲間入りで
小児科から大人のホームドクターへと進級する。

ホームドクターだから家族と同じお馴染みの先生を指定すると
面倒な説明とか遺伝とかそういうのがオートマチックに把握でき
まぁいろいろ便利で、おじいちゃんもおばあちゃんも
というお宅もある。

その進級手続きも現在コロナ禍で医療関係は
すったもんだしているようだから、気長に申請しようとおもう。
その点、野菜嫌いでも病気をしない野生少年は便利である。

身体測定にわざわざ親が連れていき
測定中ボーっと眺め、成長したことに小児科の先生と
わーっと騒ぎ、親が騒いでる姿を青少年は
うるせーなという顔でシラーと下を向き
下を向いている青少年に気が付いた親の私は
日本の集団身体測定て便利だったよなぁと思い出した。

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なにしろヴィンチもエンポリもどこもかしこもレッドゾーンで
どこにも行けないはずなんだけど
働く人はコロナ禍だろうが働いている。

その働く人のために、コロナ禍だろうがパニーニ屋さん
トスカーナだとLampredotto(牛モツ)サンドの屋台が
工場地帯とか高速道路近くとかに構えている。

外出したし、Lampredottoサンド買いに行くか!ってことで
私と青少年はスクーターを走らせた。

あの日天気がすこぶるよくって、暑いぐらいだった。
おNewのホワイトのスクーターでヘルメットもホワイト。
後ろに乗る人だって中古のヘルメットを
ホワイトにペインティング。
眩しい親子だったと想像する。

ことな青少年が二人乗りに喜んでいた。
交通量が少ない田舎の道路で、親子ははしゃいだ。
少年よ!これがパスクワのヴァカンスだぞ!わっはは。

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Lampredottoサンドをテイクアウトして家で食べた。
パスクワ休暇だからか、やたら美味しかった。
どこにも行けないレッドゾーンだからか、無性に美味しかった。

でもさ、どこにも行けないのに海外には行けるんだよね?
とイタリア国民の疑問が世の中を駆け巡っている。
会う人会う人、小児科の先生とも結論の出ない疑問を
問いかけあった。
今の方がワクチンパスポートもないし行きやすいかもですね!

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パスクワなんだかただの日曜日なんだかよくわからない
春陽気の日は、庭仕事をする。
パスクワなのに、オリーブの剪定してる人もいれば
剪定後の片づけをしている人もいる。

二年連続ぼんやりパスクワ。
暑かったり寒かったりのイタリアより
春のヴィンチをお届けします。



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ヴィンチの丘の日陰に、Melissaメリッサ(レモンバーム)が
いたるところに生息している。
ここに移住した頃は、レモンバームの効能も知らなかった。
今は亡き知人がヴィンチのレモンバームの存在を教えてくれた。
そして今日、レモンバームの収穫をして一年前を思い出している。
ところが今日の収穫の思い出のレモンバームは
じつはアップルミントのようだ。
すごく、すごく似ている。
違いを調べてみると
レモンバームは、葉の先端が二等辺三角形のオニギリ型で
アップルミントは、卵型に近い楕円形で産毛がある
一目瞭然で違いがわかるというのである。

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去年の今頃、私は千葉県南房総市の園芸用の植物園で
住み込みアルバイトを体験させてもらっていた。
6月のヒマワリ繁盛期の傍ら
複種のミントやゼラニウム等のハーブチームに配属され
平成の若者たちと一緒にワイワイ畑の中でミントを束ねた。
そこで扱ったアップルミントとヴィンチの思い込んでたレモンバームは
同じであることに気がついたのである。お、これは!

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ミント系は露地栽培が適しているそうで
田んぼの近くに畑があった。
6月の梅雨の時期、モサモサと成長が盛んだった。
まっすぐに伸びるよう8x8cm(ぐらい)穴のネットが
地面から20cmぐらいのところに張ってあった。
ミントを切る長さはだいたい30~50cmぐらい。
長さや大きさの注文があるのだそう。
ハサミは、ブドウの芽掻き作業用のハサミと同じで
小型で先が尖っている。
平成生まれの私の先輩たち(!)は
シャキシャキと素早く数えながら切っていた。
昭和生まれの新人(私)は、まとめ切りとなることが多く
あとで数えるやり方を覚えてしまった。
彼らは、数えなくても、束の大きさで何本かわかるそうだ。
日々同じ作業をやっていると、体が覚えてくるのだろう。
私も最後の方、どうにか束の大きさがわかるようになってきた。

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ビンとまっすぐなものを
茎が太いものを
虫に食われていないものを
シミのないものを
ミントの先が緑色のものを
莟がないものを
いくつかそう注意事項があった。
園芸用ミント系は、先っぽが命なのである。
どんなに気をつけていても
葉に穴があいていたりシミがあったりするのが出てくる。
作業場に戻ったら、一旦水につけて
冷蔵庫に入れてシャキーンとさせる。
そして検品しながら注文用に束ねていくのである。
新人は、上の5段ぐらいを残して下の葉をシュルーと削ぎ取る係。
なぜ、そんなに削ぎ落としてしまうかというと
収穫からお客様の手に渡ってそれから数日保たなければいけない。
下の葉っぱからどんどん劣化し黄色くなっていくので
そうならないよう出荷の時点でとっちゃうのだそうだ。なるほど!
しかし、葉っぱ削ぎ落とし作業、超眠くなっちゃうんだよなぁ。
娘のような新人ちゃんとふわわわ~とあくび合戦であった。
マスク必要だよねw な~んて!

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その眠たくなる削ぎ取り作業中、ある程度大中小に分け
先輩たちにバトンタッチ。
彼らがさらに最終検品し、数かず分束ね長さをジョッキリ切り揃え
再び水に戻し、冷蔵庫でまた保管し
出荷日、透明の袋に詰めて行き先シール貼り付けて
見届けるのである。

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ゼラニウムは、水に濡れると葉にシミがつくのでハウス栽培。
雨の日の収穫には、私たちはレインコート
花に傘を当てて濡れないようにする。
ゼラニウムは、葉が命。咲き始めた花の部分はポキッともぎ取る。
花びらが散って葉につくと、花びらの水分で葉にシミがつくのだそう。
それは知らなかった!
雨や風に打たれながら生きている植物たちは
劣化していくことは当たり前のしくみで
四季を追いながら土に還っていき、自身を次世の肥やしとし
新しく生まれ育つの繰り返しなのだ。
そんなこと誰もがわかっちゃいるけど
花びらの水分で葉が染みて劣化させて次があることまでは
なかなか思い出すこともしなければ考えることもないであろう。
昭和の新人であろうが、平成の子たちが静かに教えてくれることは
どれもが勉強になって、年齢なんて関係ないと思った。

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私はヴィンチのMelissaアップルミント(?!)を
あのときのように収穫し、葉は削ぎ取らず束ね
家の中の邪魔にならないところに干した。
保存用にドライにしてお茶にしよう。
一週間ほどでドライになるようなことが書いてある。
私はもうしばらく干し続け、もっともっとカリカリにした。

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鎮静作用があるのかな
ハーブティー飲んだら、あぁうとうと眠くなってきた!
朝に飲むものではなさそうだ。


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帰宅する家人が家族へ手土産を持ち帰ってくるって嬉しい。

嬉しい報告は興奮してチャットや電話ですぐ伝えちゃう。

シュウマイだって野菜だって物だってなんでもいい。

いやいや、ゴミになる物だけは勘弁してくれだよな。何度かあった。


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夫が、ブドウ畑のランチタイム、ふらふらと散歩をしていると

野生のアスパラガスの群れを見つけたそうな。

おぉ、これは!

まるで宝を見つけたかのように、探し摘み始めたそうだ。

なんだかおかしい。

私も同じ状況に出会すことがしばしばある。

ビーツやタンポポの葉っぱや莟、菜の花なんか。

別々の畑で同じようなことをしている夫婦は

ケンカはしょっちゅうだけど似た者同士ってやつなんだな。

同僚と野生のアスパラガスをどうやって食べると美味しいか

なんて話ながら一緒に摘んだそうだw


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同僚は、アンチョビと一緒にオムレツにして食べるのが

好きなんだそうだ。そうか・・。

オムレツっていうのと、パンで食べるってのが

今日の晩御飯ではないな。

私は、シンプルにアスパラをパスタの湯で湯がいて

オリーブオイルと塩で和えて、半熟卵とパルメザンチーズで

食べることにした。アスパラのカルボナーラ風に。


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野生のアスパラは3月が収穫期。

だから4月のアスパラは、もう遅いかもしれない。

触ってみると硬かったので、下の方はかなり捨てた。

それでもアスパラもオリーブオイルも調理法もほぼ生に近いので

アスパラの野生味、オリーブオイルの苦味辛味

卵の甘味、チーズの塩味、各々の味のハーモニーが広がった。

野生味はミネラルがキシキシ伝わってきて

まるで薬草のようなサプリメントのような満足感がある。

これは、スーパーの野菜たちにはない独特の味なのである。


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私はちなみにミネラル不足なのかな

足がつったり、眠りが浅かったり、便秘だったりするのだが

以前にも偏頭痛が長いこと続いたとき、薬草屋さんに相談した。

もしかすると、マグネシウムが足りないのかもよ

というのでマグネシウムの粉をサプリメントに夫が買ってきてくれた。

それを飲みはじめてなのか、頭痛は消えた。

その後も思い出すようにたまにスプーン一杯水一杯で摂るのだが

足のつりも、眠りも、便秘も、イライラも、解消するのである。

もちろんサプリメントの粉で摂らなくたって食品から摂ることができる。

そのアスパラやアンティチョーク、ビーツ、タンポポなどの緑系

ナッツ系、豆系、穀物系などが、マグネシウムは豊富なんだそうだ。

簡単に摂れそうなんだけど、どういうわけか欠乏してしまう。

特に女性は必要なのに、月経などで消費しちゃうようだ。

逆にサプリメントを摂りすぎるとお腹を下したりするので

気をつけよう。いろいろ調べてみるとどこも同じことが書いてある。


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雨の後風が吹きまくって、これからまた天気が良いのだそうだ。

私のオリーブ、Migneミンニェ(オリーブの花の莟)がプチプチ出てきた。

いっぱい生まれてきた!嬉しい!

去年ここの畑は不作だったから、今年がんばってもらわなきゃ!



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CarciofiSott'Olioアーティチョークオリーブオイル漬け

タンポポを噛みしめるTarassaco

大地の春・草・味ErbaSpontanea



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飛行機雲のない空を眺めながら

ソムリエのフィレンツェの友は外出禁止令の中

小春日和のテラスで白ワインをころがしていた。

そうだ、イタリアは完全に封鎖され隔離され

空港までも閉鎖となった。

こうするしか方法はない。

二千を超す死亡を防ぐには、なにもかも封じ込めなくてはならない。

本当の気持ちは、こんちくしょーとでも吐き出したい。

新型コロナなんかに負けたくない!

新聞には、葬式もできない死亡された方々の

名前と写真が掲載されていた。

まるで戦時中のようである。戦時中を知らないけどさ。

じわじわと攻める兵器のようだ。

SNSでもTgでも同じことを伝えていた。

「ボクは甘くみていた。ただのインフルのように。」

インフルと決定的に異なることは

肺に潜り込み呼吸困難となることだそうだ。

隔離された病室からチューブをつけて、SNSに一言。

「お願いだから、家にいて。」

Io resto a casa

イオ レスト ア カーザ

私は家にいます!



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Andrà tutto bene

アンドゥラァ トゥット ベーネ

なんとなかる!

気持ちとして、なんとかさせるぞ!なんとかせねば!となるだろう。

毎日、半泣きでニュースを夜の部だけつける。

呑気に過ごしていたあの時かもしれない

あそこで、あの場で・・・もう、わからない。

今日、私は食料を調達に行った。

車には移動自己申告書を携帯し

帽子、ガーゼマスク、ゴム手袋、UVサングラス

を装着し車を降りた。

まるで犯罪者のような姿は、自分のためもあるが

毎日何時間も働くレジさんのためにそうすることにした。

医師も看護師も救急隊もホームドクターも命がけだけど

いろんな窓口をやってる郵便局やスーパーだって

危険にさらされながら接客している。

こうやって身近なところで

私たちの残された自由に答えてくれている方たちへのリスペクト。

今、私たちができることは、国が即効で発令した

規則を過剰なほどに守ることだ。



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イタリアが一丸となってひきこもっている今

テラスから窓から国家を歌いヒーローたちに拍手を送る。

国民はやっぱり黙ってみてられない!

鍋のフタをシンバルにして踊っちゃうよw

ラテンの血はみーんな家族なんだよね。

友がちょうど誕生日、熱いイタリアに涙したそう。

忙しかったママは子どもといる時間ができたってこっそり言ってた。

家族で美味しそうな料理をつくって一家団欒を楽しむソーシャル。

この新型コロナで失くすものはあっても

生きている意味のようなことに気がつく人が増えてきたように思う。

お金より家族とか、贅沢より健康とか。

急に時間がぽっとできて、この貴重な時間に何をしようと

人は考えたようだ。

自由を抑制されたようで発想する自由を与えられたみたいだ。



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みんなどうしてるかな。

日本のみんなも、世界のみんなも、イタリアのみんなも。

私は、春の芽生え、土筆を摘んだ。

一本みっけ、二本みっけ、三本目から

暗闇の中がだんだんみえてくるように、土筆がいっぱいみえてきた。

スリムな草の中に頭でっかちの土筆くんがいっぱいいた。

なんだよ、あそこにもここにも!

ブドウ畑を歩き回った一日なのに

日が傾いた光の中の土筆を探し歩いた。

これをアペリのつまみにしよう。

急いで袴をとってでっかい頭もとっちゃって、さっと湯がいて

塩と頂きものの種抜きオリーブオイル・デノッチョラートでパクついた。

うん、歯ごたえあって美味しいじゃないか。

カリフラワー風味にも感じた。

お醤油だとクラシックな風味でまた違うだろうけど

塩とオリーブオイルも素朴感たっぷりでなかなかイケる。

このハーブは水も同然。ペロッとたいらげてしまった。



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夕空をみあげると

あ、飛行機雲!

きっとマスクや医療器具が運ばれてきたのかな。

あんなに差別された中国人さん

マスクをイタリアに寄付してる。

あまりイタリア語を話せる人がいないけど

マスクの中から微笑みが伺える。

どうぞ、と言っていた。どうぞ、と伝わってきた。



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イタリアの本性Legocce sulle gemme

春はBBQとハーブでお持て成しPrimavera

タンポポを噛みしめるTarassaco



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