大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Estate

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暑くはじまって、まだ暑いまま。

数年前からヴェンデミア(Vendemmiaブドウの収穫)が
8月からはじまりだして、気候の変化に嘆きはじめた。
“La vendemmia di Agosto...mamma mia!”
暑くて、具合悪くなっちゃう人が出て
体の強さとか外の仕事の慣れとか
そんなことが浮き彫りになる季節労働だった。

去年はどうにかこうにか9月にはじまって
10月のはじめに終わったのをよく覚えている。
オリーブの収穫が間近で、オリーブの話をいっぱいした。

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今年は8月の終わりから私たちはずっとヴェンデミアをしている。
具合の悪い人が出ないように
暑い日の労働時間を午前中に集中させて
水もいっぱい提供してくれた。
あまり少ない労働時間だと収穫にならない。
セラーのタンクをいっぱいにしなければいけないからだ。
早朝から長めの休憩をはさんで14時まで通し。

その休憩のときにイタリア式第二のColazioneコラッツィオーネ(朝食)を
するのである。Merendinaメレンディーナ(ちょっとおやつ)ともいうし
Merendaメレンダ(本気おやつw)ともいうかしら。
ランチタイムがない分、その休憩でワイワイダラダラするのである。

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仲間が「昨日摘んだやつだよ!」と
Merlotメルロー品種のブドウのスキアッチャータ
(Schiacciata con l'uva)をつくって持ってきてくれた。
おいしくできたじゃん!
本当のレシピはこのブドウの品種でつくるとおいしいよ
というのがあるのだが、なんでもよさそう!
甘くてフルーティなCanaioloカナイオーロなんかもイケそう。

塩派の人は、私がPizzaのときにほぼ必ずつくる数日保存できる
Schiacciata secca(カリカリスキアッチャータ)白ごま入りが
気に入ってボリボリおせんべえのようにつまんだ。とまんないねw

あとは疲労や日焼けに必須、ビタミンたっぷり旬の果実を
みんなで分け合った。
プルーン(Prugneプルーニェ)だったり、洋ナシ(Pereペーレ)だったり
すっごい栄養価のあるナツメ(Giuggioleジュッジョレ)だったり
この時期に成るイチゴ(Fragolaフラーゴラ)て美味しいんだよね!
どれもトスカーナの田舎の家にはメジャーすぎるほど
植えてある果実たちである。

Uva da tavolaウーヴァダターヴォラ(生食用の実が大きいブドウ
テーブルグレープ)をみつけると、それをみんなで分け合った。
テーブルグレープて買うととても高いよね、という話になった。

トスカーナ、特にキアンティのワイナリーでは、この手の品種は
畑のところどころに植えられていて、偶然発見することが多いw
あ、こんなところに!
で、忘れちゃうことが多いので、その場で食べちゃうことが多いw

スーパーや果物屋さんでみかけるテーブルグレープは
たいてい南イタリア、特にシチリア産が多いそうだ。
しかし、見た目重視のフルーツは農薬をいっぱい使いがちだそう。
農薬反対運動をしているここの農園の主が力説していた!
種無しブドウは農薬プラスホルモン調整された人工的ブドウだそう。
ということで、庭にテーブルブドウを植えて育てて食べた方が
安心だね、ということになった。
藤もいいけどブドウの棚もよくみかけるトスカーナ。

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ニワトリを飼ってるという仲間が
フレッシュタマゴをお裾分けしてくれた!ありがとう!
そのタマゴを生卵ご飯に、房総・富津の金谷で出会った
漁師料理かなやのワカメとカジメのインスタントスープで完璧である
と、仲間にいうと...
ウェェ...と嫌な顔してこちらを見る。
そう、こちらの人は、生でタマゴを食べれる人が少ないのだ。
アツアツごはんに生卵、最高じゃん!と豪語すると、もっと引くw
茹で卵より生卵のほうが消化にいいんだよ!といっても興味ナシw

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食べ物の話はどこに行っても共通の話ですぐ盛り上がる。
たいてい食べ物の話をしだすのは、お昼近くなってきてからだ。
空腹時にグルメ情報交換して
妄想しながら収穫している私たちを想像してほしいw
10時頃のおやつが消化して、気温も上がってきた
13時から14時の間が一番辛かった。
でも無言になることはないおしゃべりイタリア人。

そして、遅いランチの後の昼寝がまた気持ちいいのだ。

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そろそろあっちこっちでもヴェンデミアがはじまる様子だ。
準備をしてるのかトラクターの音が聞こえてくる。
暑くてもなかなかアルコール度数が上がらなかったブドウが
いい状態になってきたという話をきいた。
近所のブドウの収穫も手伝ってこようと思う。
これからはいよいよ気温が初秋に入りそうな予報だ。
通常労働時間に戻り
早くヴェンデミアを終了させることが先決となる。



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つづき


熟女三人は、Pienzaピエンツァへ向かった。

ここには、6年前に家族と来た。

あの時もこの町を急いで観光したような記憶がある。

その日、マーケットがあったからか

そしてバカンスをやっとはじめた我が家のような

もしくはバカンスから帰ってきたこんがり焼けた人々で

賑わっていたことをよく覚えている。


小さな町は、入口が違っても辿り着くところは同じだ。

あの時もDuomoドゥオーモ(大聖堂)の中を拝観した。

そして、ピエンツァ特産のPecorinoペコリーノ(羊乳のチーズ)屋さんが

軒を並べていたのをよく覚えている。

今年はコロナのせいか人は少なめに感じたけど

それでも店は日曜日なのにだいたい開いていたようにおもう。

観光地なだけに嬉しい。

マスクを道端でもしている人が多かった。

お盆を過ぎて、感染者が増えたニュースをやってたばかりだ。


私たちは、今晩のつまみにトリュフ入りペコリーノチーズを

ちょっとだけ買うことにした。

さすがに丸ごと買うことはできないが

小分けに真空パックで保存されているそれを買った。

真空パックだとかなりの期間もつ。

日本に帰国するときなんか、真空パックで注文する。

独特の香りもしまい込めてとっても便利。


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6年前は、Bango di San Filippoバーニョディサンフィリッポという

森の白いクジラともいわれるそんな形に石灰が固まった

温泉が湧き出る無料の自然温泉へ行って

家族三人がぬるい滝の下で打たれ座っていた。


夜は、Monte Amiataモンテアミアータという山の

キャンプ場のキャラヴァンを借りて

初の内装にドキドキしながら寝たことは忘れられない。

その頃まだグーグルマップが我が家にはなく

真っ暗に辿り着いちゃったけど、突如キツネ一家が出現し

きゃぁきゃぁ七歳の少年とはしゃいだ記憶は鮮明だ。

私たちは強行に予定通りBBQをして

暗闇の中を動く動物のようでおかしな家族だった。


翌日、Bagno Vignoniバーニョヴィニョーニという小さな温泉地へ行って

でもこちらは、自然を人工的に昔の人が工夫して

もしかするとまるでテルマエ・ロマエ風の温泉に浸かった。

プールのようで日本の温泉風なこじんまりさがあって

静かに波を立てずにそーっと入る。熱くはない。


その家族旅行はVal d'Orciaヴァルドォルチャ(オルチャ渓谷)

周遊旅行だったなぁ、思い起こしてみると。

そのあとピエンツァに駆け足で行って

それから今日と同じコース、シエナの友宅に泊まらせてもらったんだ。


友と友の子どもちゃんの写真もでてきた。懐かしい。

大人はちっとも風貌は変わらないけど、子どもたちが...。

我が少年もこんなにかわいかったんだ...。

あんなにぴったりくっついて。

今や距離を喜ぶ思春期少年になっちゃった。


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今、こうやって、家族をおいて

熟女たちだけで旅行しているのが、なんだかおかしかった。

きっとこれからこういう機会が増えていきそうな気がした。

家族に終わりはないけれど、出産してから今まで

自分を家族に80%ぐらい注いできたところを

もっともっと減らして、独りの時間だって各々にもって

ちょっと成長した共同生活が送れたらいいな

なんて思うようになった。去年からw


私は、人がいう「子育て」を感じながら生きてきたことはない。

同居人が小さいから時々世話をしているみたいな感じだった。

この小さい同居人のことを誰も面倒みてくれなくって

私が引き取ったような感覚なのだ。

出産したときの痛みなんかとっくに忘れちゃったし

プワ~とあくびしながら出てきた4㎏近い赤ちゃんは
お腹の中でちょっと成長しちゃってて赤ちゃんぽくなかったw

だから動物的母性ってのをなんだか感じないまま過ごした気がするし

本能とか気持ちはあるけれど、子育てというより
環境に応じて生活している感がつよいのである。

人生や生活の中で常に優先順位ってのがあって
時に一番がその小さい家人だったり
時に一番が仕事だったり、時に一番がお金であったり
時に一番が勉強することだったり
時に一番が食べることであったり
時に一番がカラダのことであったり
時に一番が家族団欒だったり
時に一番が独り時間だったりする。
そして時に一番が、それがしょっちゅう自分だったりするのであるw


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熟女たちは、シエナの友宅のお庭でまた乾杯した。

友たちはコンタクトを外してメガネをつけた。

メガネの向こうにある目が少し小さくなるのが可愛らしかった。

その小さな目でケタケタおしゃべりしてる姿をみるのが私はすき。

進化したコンタクトより道具のようなメガネの方が

私は親近感を覚える。だって私コンタクト装着怖いんだもん。


ご近所はもう寝ちゃったのかな、静かだった。

私たちの笑い声がときにサイレンのように響いたw

笑うたびに肩をすぼめた。


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翌日、シエナの友はB&Bのような朝食を用意してくれた。

一度食べるために座るとまた話が始まっちゃって

なかなか次に進まない。きっと容易に想像つくであろう。

それでもシエナの友は、Castellina in Chiantiカステッリーナインキアンティ

村へ行かない?と提案してくれた。

もうお昼も近い、軽くランチをしに行こうということになった。


とても近くにその村はあった。

ちょっと標高が高く、気持ち良い風も吹いていた。

村の一本の道を歩けば城もあれば教会もあった。

シエナの友はこの村で働いていたこともあって

あちこちチャオ~と住人に声をかけていた。


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もういくところは決まっていた。

そこは、お肉屋さんなんだけど

ちょっと軽く一杯とかランチができるのよ~と友オススメのようだ。

私たちはふむふむとついていく。すすめられるともっと楽しみになる。


ここよ~。

へ~。確かに人気店ぽい。

外は満席だ。中が空いてるみたい。

しかし、予約されていた...。

でも予約までだったらいいよ!と友の顔がきいたw


ここでもサラミとペコリーノチーズの盛り合わせ。

熟女には野菜必須でナスのマリネやトマトサラダもつけた。

そして地元のテーブルワインで小さなテーブルを囲んだ。

ここもプロシュットやサラミ類が美味しい。

美味しいプロシュットは脂が美味しい。

チーズとかもそうだけど、食べる数時間前

常温に近い温度に戻すといわれている。それかもしれない。

だからこの溶け具合は味覚が増すようなきがする。

ペロペロ食べれちゃうし、塩味でワインもグイグイ呑めちゃう。


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最後の最後まで熟女たちは話が尽きなかった。

私は非現実的な旅行のようにも感じたけど

シングル時代を思い出した気分で懐かしく楽しかった。

いいきっかけとなって誘ってくれた友たちにありがとう!


エンポリの駅にヤツラが揃って迎えにきてくれた。

土産話をしたいのに、ヤツラはサッカーの話をして

興味無さそうだった。私はサッカーに興味が無かった。

家に着いて、お土産のプロシュットを食べながら

土産話をすることになった。それでいいのかもしれない。

そのときはヴィンチのワインをグイグイ呑みながら。



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友とブドウ酒を舐めた una connazionale a Montalcino

友たちよ un tocco di giappone

フィレンツェシスターズ Amica come Sorella vol.2



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暑い、暑い。毎日暑い。
乾燥してても空気が熱い。
刺さるような直射日光は焦げるようでもっと熱い。

家でじっとしてるのが一番かもしれない。
暑い夏がまるで私のロックダウンのようだ。

午前、窓を全開する。
しかし、北東側の鎧戸は閉めっぱなし。
朝日が移動したら、思春期部屋だけ鎧戸を開けて
光をそそぎ、LED電球も電気はつけさせない!

猛烈に暑いときは11時頃には日陰で32℃を
センタラルヒーティングの温度計が示している。
私には限界気温で、外気温を遮断する目安温度だ。
猛暑・酷暑に達する40℃になる前に
32℃で手を打つのが田舎暮らしのエコ生活のの知恵でもある。
ちなみに去年までは31℃が限界気温。
だんだん体は慣れてくるのであろうか。

午後、窓を締め切っている間は、扇風機が一台ずっと回っている。
エアコンは設置予定の場所は確保してあるが取り付けていない。
きっと取り付けることはないだろう。
外気温がきっと38~40℃あっても
室内は30℃に保たれている。
我が家には十分である。お客さん来ないし。
それでも暑いけど、料理をしない限りまだいける。
8度も差があれば、やっぱりその差は感じるのである。
猛暑から帰宅する夫は、ものすごく差を感じるようだ。
玄関のドアを開けた瞬間、ただいまより
あぁぁぁと感嘆しながら入ってくるw

我が家は立て直しのリフォームをしてるけど
居間とキッチンがオープンスペースになっていて
通常いるこの空間の上は、隣のおウチのテラスで屋根がない。
だから直射日光が叩きつけ、熱くなる。
屋根の役割を学ぶ一つである。
寝室は、隣のおウチの下になるから、居間部とは異なる。

この暑いオープンスペースには、サンルームのように
いくつもの大きい窓に囲まれ、本当だったら開放感とか現代的とか
素敵感でいっぱいなところが、デメリットはそういうわけで
午後からの熱い日差しがメリメリと差し込むことである...。
そして、なにしろ現代的な鎧戸ナシ設計w
南側は、通りからも見える側だから遮光カーテンをつけたものの
西側は、他人が通らない位置からしてそれこそ開放感を求め
カーテンも何もつけてない無防備な丸出しw

しかし、直射日光を受け入れるのはあまりにも酷だったので
築2年目か3年目には、未来の藤棚をDIYったのである。
藤が成長するまで、藁シートを置いて日陰をつくった。
その藁シートをシーズンだけ敷いて
冬場は西側のメリットを有効にした。
取り外しが面倒だけど、、藁シートは何年も使えて経済的である。
そして、藁シートがあるとないでは、明るさも視覚も全然違う。

その藁シートを敷くだけで室内が3℃下がった。
今こそ、藤棚の三分の一藤が順調に成長したことで
またさらに1℃下がった。
緑効果って素晴らしい。
アリとか落ちてくるけど。

しかし、日本風にヘチマとかではダメなのだ。
湿気の多い気候のアジアの植物は、やっぱりアジア特有で
カンカン、カリカリの土地には全然合わないのである。
毎日水やりで手間が掛かる、暑すぎて成長がストップ
葉が小さい 、だから日陰にならない.....。
灌漑不要な木になる植物、フジやブドウなどが
イタリアには、そういうわけで適しているというわけなのである。
だからよくみかける。

猛暑の一日は長い。
18時になっても19時になっても
その32℃から下がらないことがよくある。
しかし、日が傾いてくると直射日光という点だけで暑さが減少し
窓を開けたってへっちゃらになってくるし
今度は風が通るだけで一息つける雰囲気なのである。

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たまに襲う雨は狂った雨が多く
恵みの雨なんだけど怒りの雨のような。
雨が降ってる最中は自由が奪われたようで
喜ぶことはあまりないけれど
雨が降った後には安堵が込み上げるのは私も植物も本音である。

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さて、とにかく暑いんだ!と言いたかったところが、藤棚の話へw
本題の、ギラギラと照っている自然農法の畑に植わってる
ワタシのトマトたちは、小さなほっぺを真っ赤に熱ほてらして
ぎゅっと木にくっついている。
このトマトたちは、果皮がパリパリと厚い。
そして、果汁はキューッと濃い。
しかし、プチっと小ぶりで、人は心配になる。
だって、見慣れてないんですもの。

自然農法は藁をいっぱい敷くから灌漑不要らしいけれど
ヴィンチの自然農法は、ある程度の水分は必要と判断。
それと、脇芽を除去する作業はもっと減らしてもいいかもしれない。
来年は、いつ降るかわからない天からの水だけに頼らず
貯めてある雨水を適度に与えようと思う。
なぜなら、トマトの実は小ぶりでも
どこにも負けないぐらい美味しいからいいのだけれど
木が枯れ始めちゃったことと
日差しが強すぎて花が焼けちゃったからである。
トマトに日陰用シートをかけてる畑をよくみかけるけど、あれだ。
そんな濃縮小ぶりトマトを摘みながら、来年の構想を練った。

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面積的に量的に少ないトマトたちだけど
本当に味だけは、濃厚で美味しい。
この濃厚トマトを食べたら、他が食べられなくなっちゃうほど
愛しいトマトたち。

暑さに耐えた熱くなった厚いトマトw
そんなトマトを猛暑には生で食べる。
火は使わない。・・ことが多い。
我が家の定番、パンにこすりつけて塩とオリーブオイルで食べる
Pane e Pomodoroパーネエポモドーロ
もしくは、ヒヨコ豆サラダに入れてもいいし
モッツァレラチーズと食べてもいい。

そんな食べ方を、もう少し前もって用意しておくととっても便利な
Sugo di Pomodoro Crudoスーゴディポモドーロクルード
生トマトソースは、火を使わずに簡単にソースとして使えちゃう。
トマトを細かく切って
ニンニクのみじん切りを入れて
バジルを千切りぐらいに切って
塩をふって
しばらく冷蔵庫で置く。
すると、トマトの汁がいっぱいでてきて味が染み込んでて
そのまま茹でたパスタを流水で冷ましてから和えて
オリーブオイルで仕上げるの。

写真は、小粒にしたモッツァレラチーズを入れてプロテインプラス。
このトマトの冷や汁ソースとルーコラサラダもイイ!
そのときは、食べる直前にあわせると、シャキシャキルーコラと
ベチャベチャトマトソースがドレッシングになって美味しい。
そう、生トマトドレッシングだと思えば、活用は増える。

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猛暑にはビタミンたっぷりのトマトはとっても便利。
毎日食べても飽きないし、食べ方が豊富で何しろ便利。
ヴィンチの家の族、トマト大好き!
だから我が家の畑は、トマトだけなのだ。
保存ができないほど食べまくる。
真っ赤なトマトさん、来年はもっと長生きできるよう工夫します。


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Go To バカンス シリーズVol.5のつづきです。

ついに最終回。



今日は最後の朝食だ。

初日お腹いっぱい!と全部食べきれなかったフルーツは

「持っていきなさい。」とシニョーラが容器に詰めて

少年に持たせてくれた。

食べ物が残ると、これどうするのかな、捨てちゃうのかなと

私たちは心配に顔を見合う。よかった、察してくれて。

しかし、最後の日は、お腹とか慣れてくるのか、完食!

イングリッシュスタイルだから、塩系で焼きものまで登場する。

甘系はイタリアン男子に任せ、塩系はニッポン女子に任せて!


実はまだその頃Bonus Vacanzaボーヌスヴァカンツァ

(日本でいうGo To トラベルのイタリアバージョンだと思う。)

がはじまったばかりで、シニョーレはまだ会計士に

相談をしている頃であった。

大丈夫かなぁと不安な表情がでてしまったのか私たちをみて

「キミたちのせいではないよ、用意ができてなかったわたしのせいだ」

私は、ここはイタリアだからスムーズにいかないはずだ

きっとそんなことだろうと思い、初日からQRコードと

コードナンバーをシニョーレに渡しておいた。

滞在中に動いてくれれば、直接話せる。

私たちは、20%をカードで支払った。現金より記録されやすい。


来週から、いくつか予約が入りはじめたそうだけど

みんなボーナスバカンスで来るそうだ。

シニョーレは苦笑い顔でいう。

私たちも苦笑い顔で言葉はない。

「でもさ、あとで税金減るんだしおんなじだよ。」と付け加えた。

「一度ボーナスバカンスのしくみを覚えれば次からは簡単なものさ」

とイタリア人ぽいジェスチャーでこたえてくれた。


別れ際、シニョーラは少年に「言語をしっかり勉強するのよ!」と

言った。少年は私から周りから耳にタコができるほど

言われてるもんだから、ニヤニヤしながら下向きでSiと返事をする。

私もニヤニヤしながら、ホラみろ!とつっこむw


「みんなで写真を撮りましょうよ!」と提案したが

シニョーラは嫌がった。シニョーレのB&Bへの尊重なのか。

だからシニョーラが少年のスマフォで私たちの写真を撮ってくれた。


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B&Bを出発してから、なんだか寂しい気持ちになった。

バカンスが終わっちゃうのもそうだけど

日と時間を重ねるたびに、人との距離がだんだん縮まってくる。

「今日もシニョーレのところに帰りたいな。」

なんてことを少年までもが言い出す。

大人は気持ちを抑えて黙ってたけど、子どもは正直。

また来よう。


少年はこうやって出会いと別れを覚えていく。

昨年の日本の旅でも、私のアルバイト先のシェアハウスや

泊まらせてくれた友人宅にまた行きたいと何度もいう。

体験した思い出の積み重ねや旅の気づきを

人生に反映していくことが、実は出会いと別れの

醍醐味なんじゃないかと私は想っている。

どんな人でもどんな旅でも一期一会なような気がするし

その全ての別れのある出会いをどう表現するかは

自分の人生のあるタイミングで思い出すことのような気もする。


まだ少年は親を必要とする子どもで

そうやって素直にポロッと表現するから、私もわかりやすいし

むしろ私たち大人が慣れにスルーしてしまっているこの大切な機に

一緒に考えられたことは嬉しい。

そういう気持ちになれたB&Bのカップルに感謝したいし

そういう気持ちが持てたことはラッキーだと思う。


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私たちは、あのサラミ屋さんに寄って

ヴィンチへお土産(私たち用w)にする

あの三種類のサラミを買い込んだ。

クーラーボックスのB&Bでカチンカチンに凍らせた保冷剤は

用意万端である。直に触れないよう冷えた水の上に置いた。


シニョーラが初日から忠告していたUmbriaウンブリア州に入った

Castellucio di Norciaカステッルッチョ・ディ・ノルチャ

(ノルチャ自治体の中のカステッルチョという小さな村)の一帯は

SNSの評判で観光地となってしまって渋滞までおき

土日は避けなさいと、気分悪そうにいっていた。

親友がいるようで、日々苦情気味に愚痴るらしい。

その忠告をいただいたおかげで、私たちはノルチャルートを

月曜日の帰路日のルートに盛り込むことにした。


ここのB&Bから1時間以内でParco Nazionaleパルコナツィオナーレ

(国立公園)のMonti Sibilliniモンティ・シビッリーニ(シビッリーニ山脈)

の様々な地へ辿り着けることがわかった。

今目指しているカステッルチョもシビッリーニ山脈の麓にある。

しかし、マルケ州からウンブリア州へ山を超えた向こうにあり

わーわー興奮しまくりの緩カーブ多しの山道ドライブとなった。


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寒い。

車の外気温が20℃となっている。

さっきまで28℃とか30℃まであった。

標高が高いのであろう。

冷たそうな岩が突き出ている。

冷えた空気は澄んでいる。

森だらけのアペニン山脈より高原とか岩っぽいシビッリーニ山脈。

今にも野生のヤギとかシカとかいそうな景色である。


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ところどころトレッキングができそうな入口があった。

路を挟んだ右と左にいくつか出発点ともなるトレッキングコースの

ちょっとした広場に、屋台が出てた。

「あそこで食べてこ!」うんうん。

車の外気温16℃。

少年がプールあがりのように青白くなっていた。

日焼けしはじめてちょっぴり浅黒くなったって喜んでたのにw


一つの屋台では、クラシックなノルチャ産のチーズやサラミをおいて

お土産とパニーニをつくってくれるご夫婦屋台。

もう一つは、ワガママ若者にも対応した

ホットドックなんかもつくってあげるよ屋台。

私たちは、興味津々のローカル商品を味見もできちゃう

クラシック屋台で、そのご夫婦が営むファームの羊のチーズ

かのPecorino di Norciaペコリーノディノルチャ

あまり熟成されてないぐらいのチーズをお土産に

ファーム自家製の生ハムパニーニをこしらえてもらった。


残念なのは、ゴミが溢れていたことだったけど

外に設置されていたテーブルと長椅子に腰掛けて食べた。

すると、となりの年配女子(!)三人もパニーニを頬張っていて

どうやら夫たちに「今パニーニたべてるところよ~」と報告していた。

でね、でね、と興奮気味だ。

「でね、今さっきCastellucio di Norciaに行ってきて

お花畑をみてきたのー!すーんごいキレイだった!

もうすぐ満開が終わっちゃう時期に入るみたいなんだけど

まだまだ咲いてて私たちラッキーだったわ!っもう最高ー!」

へぇ、そうなんだ。らしいよ。

と、私と夫は横で聞きながら食べていた。


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ということで、年配女子の話だと、すぐそこみたい。行ってみよう!

下るともうそこにお花畑が広がっていた。

年配女子級に私もわーわー興奮した。

あの屋台の立地てすごくイイってことがわかった。

車でこんな標高の高いところまで辿り着けて

もうほとんど山頂ってなところでトレッキングもできる。

ここにもう一回来てゆっくり歩きたいなと思った。

だってとても簡単そうなんですもの。

禿ハゲ山で行けども見晴らしよくって暑くなくって道がなだらか。

カステッルチョからマルケ州方面のシビッリーニ山脈ね!覚えといて!


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SNSで有名になったCastellucio di Norciaの大地。

5月ぐらいから7月ぐらいまで草花の見どころが続くそうだ。

ここはLenticchieレンティッキエ(複:レンズ豆)の生産地だそうで

本当だったらレンズ豆一種の植物しかみられないのだが

殺虫剤を使わないようにと、様々な草花を除草せずむしろ蒔き

虫たちや草のエコシステムを活用していることが

この素晴らしいロマンチックな風景を生み出したそうなのだ。

生命力の強い咲き乱れる草花の根は

湿気を保ち大地を肥沃にする。

レンズ豆の栽培期とずらして草花を繁殖させているそう。

これは緑肥と呼ばれる方法で、バイオダイナミック農法でも同じだ。


その緑肥に使われる草花は

黄色はSenape Selvaticaセナペセルヴァーティカ(野生のカラシ)

赤色はPapaveriパパーヴェリ(複:ケシ)

白色はCamomilla Bastardaカモミッラバスタールダ(カモミールの一種)

青色はSpecchio di Venereスペッキオディヴェーネレとも呼ばれる

Legousiaレゴウージア(レゴウシア)とか

Fiordalisiフィオールダーリジ(複:ヤグルマソウ)

月ごとに満開時期が異なるそうなので3ヶ月間楽しめるそう!


私たちが訪れた7月の月曜日も

人は幸せそうに花畑で戯れていた。

ただ気をつけてあげたいことは

緑肥のために植えてある満開の畑の中にはできるだけ入らないこと。

と、そう看板までもある。

外見の為ではなく、本来の目的の緑肥効果を失ってしまうからだ。

ところどころ畑の境界となるところには共同の道があるので

そこから入って遠目から撮影すれば花畑の中にいるようにみえる。


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おもしろい、みーんなが写真撮影に夢中で

きゃぁきゃぁと幸せそうな光景は

まったくもって今までのロックダウンとか忘れちゃう。

爽やかすぎてロマンチックで天国的でポジティブになっちゃう。

あっ、よーくみるとイタリアが!


少年も無口にはしゃぎまくって、また一人で自撮りよ。

私が邪魔しにはいったわ!

頑固男子は二人でお花に向かって笑いあっている!

なにやってんのー、私も入れて~!

二人は、カモミールで花びら占いをして楽しんでいたw

お母さん好き・嫌いをイタリアバージョンで

Amo o non amoっていってAmoで終わった!ふーw

なんだかわかんないけど、家族で抱きしめ合っちゃった!

まるで幸せのくじに当たったみたいだったw


興奮も収まらないまま天国のようなお花畑を惜しみながら去る。

家に向かうまで、もう一軒欲張って寄りたいところがある。

お花畑の真ん中もいいけど、高台からの長めもイイ。

乗馬のエスカーションが行われている様子で

パッカパッカ馬が風景にマッチしていた。

あーん、さようなら~


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どんどん先に進んでいくと、地震で崩れかけた建物を

よくみかけた。ここは地震に見舞われたところだ。

いつだったか思い出そうと老人夫婦のようにうーんとうなっていると

少年が2016年だよ、とあっさり思い出した。

Norciaノルチャ(ペルージャ県のある町)の町には

いまだに被災地キャンプで暮らしている方々が大勢いる。

ノルチャに着くまでも、崩れたままの建物や

板で支えられている建物が建ち並ぶ村々を通ってきた。

痛々しかったし生々しかったしもろそうだった。


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ノルチャの町を抜けたころ

木陰がサワサワと揺れる木々に囲まれた川が流れる道路沿いで

休憩することにした。エスプレッソをのむ。

レストランでもBarでも入るときは

私たちは必ずエチケットとしてマスクをつけて入る。

口にするときだけ外し、お会計のときはマスクをしている。


そのBarの横はノルチャ特産のチーズやハムをいーぱい売っていた。

わー。まるでチーズ工場にでも来たみたい!

これを全部売りきらなきゃいけないんだよ。

彼らもまったくもって観光業である。農業ではないw

サラミは買っちゃったし、チーズも買っちゃった。

何を応援してあげられるだろうか。


おばちゃんがホレと冷蔵庫から袋をとりだした。

中には、でっかい黒トリュフがゴロゴロ入っていた!うわー。

夫が聞いてしまった。

おばちゃん嬉しそうに18ユーロだよという。

黒トリュフはノルチャでは有名である。

もうしばらくバカンスを味わいたかったので買っちゃった。

おばちゃんに文句言ってやった!

立地条件良すぎるってw


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刻々と時間が過ぎていく中、次へ進んだ。

かなり遠い。ウンブリア州ではなく

Lazioラツィオ州に入らなければいけない。

少年はこの旅3州目で喜んでいる。

私たちは、Viterboヴィテールボ県の

Civita di Bagnoregioチヴィタ・ディ・バニョレージョ

(バーニョレージョという町の古代ローマからある集落)へ向かった。

遠かった。

しかし向かったからには到着したい。

しかも到着する頃には日が傾きはじめ趣があるかもしれない!


そこは、天空の城ラピュタのイメージとなったチヴィタなんだそうだ。

SNSで夏になると伊在住者の友たちが紹介してて

素敵なところだなぁ、いつかは行ってみたいなぁ

と思っていたところである。

少年も何度も何度もDVDを見ているから話は早い。

それにしても集落が村と繋がってて

地震や侵食で崩れていったなんて、それだけでも映画的。

しかし、チヴィタの侵食はノンフィクション。


駆け足だったけど、チヴィタにも行ってみた。

チヴィタに向かうには徒歩でしか行けない。

本当だったら有料だそうだが、きっとコロナで料金所など無かった。

でもチヴィタを歩きたいんじゃない。

チヴィタを四方八方からみたいのだ。

チヴィタまでの道、お土産屋さんに置いてある

水彩画アーティストが描くような幻想的なチヴィタがみたい!


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どんなに夕日間際に訪れても

毎日眺めている住人にはかなわない。

ヴィンチの毎日違う夕日を眺めていればよくわかる。

橋がある側のビューポイントはたった一つあそこだけだった。

私が撮っても誰が撮っても素敵に同じように撮れる。


天空へ向かって浮いているようなチヴィタを

別方向から見渡せるところはどこだ!

あっちのバーニョレージョの村からみえそうだ。

無理は言わないけど、そこへ行けたら行ってみよう。

グーグルマップを帰路方向ヴィンチへセットした。

バーニョレージョの村を抜けるところを気をつけて通っていると

別ビューポイントがあった。

でもさ、夜のチヴィタもみてみたい、雨のチヴィタもみてみたい

霧のチヴィタもみてみたい、雪のチヴィタもみてみたい。

私の頭の中でフィクションを描くことにした。



帰りの高速で彩雲をみた。

はじめて彩雲をみた。

こういうことなんだろう、旅のスクープって。

そうやって旅は自分だけのものとなるのである。


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このボーナスバカンスシステムを利用できてよかった。

コンテ政権下のイタリア文化財・文化活動省の閣僚

ダリオ・フランチェスキーニ氏が、ニュースのインタビューに答えてた。

ボーナスバカンスのリクエストが今すごい数だって。

ちょっと困難な家庭でも、ロックダウンの疲れを癒やし

我が国イタリアを楽しんできて欲しいって。

B&Bのシニョーラも同じことをいっていた。


コロナを恐れてばかりじゃ何もできない。

フェーズ2になるときコンテ首相がフィロソファーチックに

今後はこの感染症と共存していかなくてはならない、と言っていた。


大きな欲は我慢できても身近に発散することだってできると思う。

利用できることはどんどん利用して活用すべきだと私は思う。

知らなくていい人たちは知らなくても事足りてるだろうから

いつも同様にそのまま平和に幸せに時を過ごせばいいと思う。

ぎゃんぎゃん騒いでる野党もいるけれど

のんびり恩恵を頂く者もいる。


何度も何度も感じるが、イタリアのコロナ対策って

イタリアの国民性にあわせて独自に練っているように思う。

ロックダウンの長い期間もイタリアにはあっていたように思うし

フェーズ解除のタイミングやメッセージなんかも

しっくりきたような気がするし

時間はかかっているけど、日々更新される経済対策の

内容をみてると、未来にも繋げてて関心する。

コンテ首相の温和さや人情的なところもなかなかに個性的だ。


それでも...それでも不安だらけで不満だらけだけど

みんなが同じだから笑い飛ばすしかない。

助け合って寄り添い合って前向きに進みたい。

その笑い飛ばしている内の一人が

ヴィンチの丘の家の族なのである。


終わり


ボルゴB&B ▶▶▶ Country House “Contrada Durano” 



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イタリアの本性 Le gocce sulle gemme

コロナを歴史に刻む、パスタを刻む il Ramen con la pasta all'uovo

マスク友と乾杯 e poi Giugno



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Go To バカンスシリーズVol.4のつづきです


ボルゴB&Bのシニョーラの一番のオススメの地がある。

この眩しいカリカリの夏、人々が向かう海ではなく

あえて湖に行くのはどうかという。

へぇ、湖。湖といったら溺れそうだなぁ。海水じゃないし。

でも川も同じか!水に浸かれればいっか。


シニョーラはとにかくゆっくりしてきてね、と毎日いう。

バカンスなんだから羽根を伸ばして、日常のことなんか考えないで

骨を休ませて(精神的な)、のんびり過ごしてね、という。

とはいえ、我が家いえの族のにぎやかさは

意見の不一致もそうだけど、じっとしていられないところも

ひとがいう、のんびりとか骨を休ませる類のリラックスカテゴリに

属さない。不可能とはいわないが、困難である。

シニョーラにいわれるたびに、「あぁ、そうですよね。」と

私の視線は頑固男子x2に向けられる。

愚痴をシニョーラに言っても無駄だ。

シニョーラは私の愚痴を聞く前から、もう返事をしているわけである。

それは、もしかすると全て私次第だよといっているのかもしれない。

考え方接し方見方次第で、にぎやか一家でもリラックスできる

ということを言っているのだと、受け取った。

「あ、はい、ゆっくりしてきます.....。」

と、彼らを超えた遠くを見つめながら答えることになるのである。


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運転手はいつも夫に任せて

助手席は誰が座るかで、少年と私はケンカになる。

後ろの席って、寝ない限り、なんかつまんない。

前の席だと、ラジオもエアコンも勝手に操作できるし

視野も広がるから、写真だって撮りやすいし

車を停めるタイミングも言いやすい。

ジャンケンはリスク高すぎるので

交代制か親の指示に従わせるのである!

そこでぎゃぁぎゃぁひと揉めするわけw そんなことで!


途中まで峡谷への道と同じである。

山的丘をいくつか超えると

国立公園シビッリーニ山脈がみえてくる。

山一つ一つ名前があるのだが、どれがどれだか覚えていられない。

山々が見えてくると、わーわー興奮がはじまる。

だから前の席に座っていると得した気分になるのである。

少年が前の席に座る価値はない!無反応なんですもの。


グーグルマップ様のおかげで

1時間もかからないで順調に到着しようとしている。

ちょうど山に入る前にドライブイン的な山小屋風に改装した

ミニミニスーパーがあった。

果物は持参してるけど.....今日何する?

本当はパスタとか日常っぽいものが食べたかった。

着いちゃってから何もないってこともあるしねぇ。

その点日本なんかさくっと食べれそうなうどんとかラーメンとか

軽いものからどっしりもあって安価にあるからいいなといつも思う。

今日もまたマルケ州特産を詰め込んだのパニーニに決定。

ここでしか食べられないローカルなもの食べておこう。

今日は、ナイフを持参した。


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うわー湖ってこんなにキレイなんだ!

エメラルドグリーンな色してる!

シニョーラが海じゃなくって湖を選ぶ理由がわかった。

人がいっぱいいるところじゃなくって

もうちょっと先に行けば人いないから、と言っていた。

なんでみんな人がいっぱいいるところにかたまるんだろう・・・と

シニョーレは不思議がっていた。ホントよね。


このLago di Fiastraラーゴディフィアストラ(フィアストラ湖)

発電のために人工的につくられたそうだ。

山々から流れてくる川の水を貯めてるから透き通ってる。

あとで、絶対に入ろうね!と約束しながら

写真だけは興奮とともに連写した。


私たちはその湖からはじまるトレッキングコースを歩いて

Lame Rosseというマルケのキャニオン(!)を是非見ておこう

と歩きだした。私の調べだと、すごく近いっぽいけど

一応聞いてみようよ。「すみませーん、どのくらいかかりました?」

トレッキング慣れている人だったら片道1時間往復2時間かな。

でもね、結構速く歩いた場合ね!と若者グループがいう。

1時間のとこ1時間半はみておくか。

重いけど水と食料をもっていこう。


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トスカーナとマルケのトレッキングコースの道標の書き方が

ちょいと違う。赤白印は同じだが。

トスカーナは、どこにでも目安時間が書いてある。

マルケは書いてない。たまに書いてあるけどさ。

あの目安時間て重要だなぁ。進むか諦めるか時間で決める。

帰ってこれるかわからないし、食料の分量も決められない。


片道1時間だって、ちょろいものさ!

少年が4歳の頃、ピストイア県のアペニン山脈の

簡単コースを次々と体験したっけ。

そのときも私はビリで歩いてたけど、そんなに疲労は感じなかった。

しかし、今回はちょっときつく感じた。

夫も無言で耐えているようであった。

毎日肉体労働で疲れてんのによぉと愚痴をこぼされると

楽しみがガクーンと半減しちゃうのをわかってるから黙っている。


歩き始めちゃったからには目的地に着きたい。

「こちらに戻ってくる人たちなんだかゼーゼーしてるね。」

と夫は不安になる。まぁね。下り上りあるでしょ。

歩けど歩けどいつのまにか時間が経っているほど

風景はたいして変わらない。

途中、また若者カップルに(懲りずに)

「目的地にはどのくらいかかります?」と尋ねることにした。

「あと20分ぐらいよ!でも絶対行って!価値あるから!」

20分で家族3人ドキッとしたに違いない。まだそんなにあるのか。

「お昼の場所探してるんですよ。」

「あるある!もうちょっと行けばひらけたたところでみんな食べてた!

「あともう一つ。ずーっとこんな感じに、森ですかね?」

こういう質問をすると、他人にはイイ顔する我が家の男子は

キッと私を睨みつけるw 

いいじゃん、日陰の方が君たちおとなしいんだから!

「幸いこんな感じが続くわよー。」よかった。


時間も時間だし、その突き進んだ先はどんな状況かわからない。

のんびり食べれず、男子たちはイライラしはじめ

到着前に、もしくは到着しても空腹で

キャニオンの興奮を思う存分表現できなかったら

ここまで来た意味がない!

だから、到着前のそのひらけたっぽいところで

お弁当を広げることにした。

なんだかそこは、目的地の出発点と帰路点でもあるかのように

人は、どっちに進むか相談し合ったり

満足そうに下り坂を走ってきたりしている。

それを眺めながら黙々とパニーニを食べた。


確かに、あと10分てココには書いてある!

前を見る限り、ものすごい急坂で登れるのか不安になる。

しかも、砂利。

登るのは意外と簡単で、帰りの下りが難しいことは

トレッキングツーであればご存知であろう。


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うわーマルケのグランドキャニオン!

2回も行ったトルコのカッパドッキアをも思い出した。

無言で興奮している少年は、一人で急坂を突き進み

一人で自撮りなんてことをし

一人で突き進んだ大人たちの真似をして、もっともっと前進し

て、戻ってきて、もう一回お母さんと行くと言い

また出発し、だけど私を待っていられず結局一人で突き進み

もう一度自撮って、こっちに来いと沈黙にジェスチャーし

「いや、お母さん無理でしょ!」と大声で伝えると

っもうと空気を読まない自分の母にに落胆し

そして私の代わりに興奮写真を連写してきてくれるのである。

そして、少年のスマフォで自撮り風家族写真を

奥行きつけて撮って、マルケのグランドキャニオンの動画まで撮った。

それを自身のインスタのプローフィール写真にしてるぐらいだから

興奮しまくったに違いない!


トレッキングて途中で諦めてはいけない。

目的地まで行かないと意味がない。

そして、途中、変化も無さそうな小道でも

静かに歩いていれば、シカなんかの動物の呼吸まで

聞こえてきそうである。遭遇したことないけれど。

絶対いるんだろうな、どこかでこちらをみているだろうけど

私たちにぎやか一家にはそんな奇跡は起こらないのである。


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行きは長かったけど、帰りは割と速くに戻ってきた。

それこそ1時間で。

想定外のトレッキングコースで時間は押せ押せである。


湖に、ちょっとだけ足漬けていこ。

シニョーレが、最近水不足で水嵩が低いからすぐ深くなるよ

と忠告していた。確かにすぐそこは

深そうな濃厚なエメラルドグリーンである。


少年は、何発か石投げを試みた。

幼少時代、川に行って、夫に教えてもらった遊びだ。

夫がやらなくたって、自分でやりだす。

こうやって何気ない行動が記憶に残っていくのである。

今日の何気さを伝えたいが、今日は咄嗟にひらめかない。

そういうときは、シニョーラのいうように

ただただゆっくり時を過ごそうと思う。

同じ空間にいて、同じものを違う視線と想いでみながら。


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「今日はどこ予約してくれるんですか?」

シニョーレはニヤっとした。

「初日に勧めてくれたレストランに行きたいです。」

意向を朝伝えておくと、電話してくれていた。

「すぐそこだから。」

えー、大丈夫かな、すぐそこだって。


ほんとうにすぐそこにあった。

ここは、Agriturismoアグリトゥリーズモ(農園の民泊)

泊まることもできるし、寄ることもできるし、食べることもできる。

シニョーレとは職友で、混み合っているときは助け合っているそうだ。

この主も移住者で、Venetoヴェネト(ベネト州)の方であった。

話し方やアクセントですぐわかる。

彼はベネトでクリニックを経営していたビジネスマンだったそう。

しかし、趣味に登山や旅行があり

それが今、職業になったそうだ。

主がサービスをして、婦人が厨房でふつふつ料理をこしらえている。

こういう職業って、好きもあるけど

人の出会いや同じことのおしゃべりができる人じゃないと

できないなぁと思った。

ボルゴB&Bのシニョーレラジオのように

主もずーっと私たちの相手をしてくれた。


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申し訳ないが、数日食べまくったサラミ類等の

Antipastiアンティパスティ(前菜)は割愛する。

Primiプリミ(複;パスタや米類)では

Pappardella al Paperoパッパルデッラアルパーペロ

(アヒルの煮込み太麺パスタ)

Boscaiola con Tartufoボスカイオーラコンタルトゥーフォ

(贅沢にトリュフかけ森の野菜パスタ)

のあと、主オススメの本日のメニュー、これしかなかったのでは?

自分チで飼っているCinta seneseチンタセネーゼ(シエナ豚。

通常よりも小さいというのは、大きくなる前に食べちゃうから)

をオーブンで何時間も焼いたという焼豚を注文した。

日本の角煮を想像するようなトロけ方。

「一回茹でたんですか?」

ホラ、脂分を取るために茹でてから煮込むじゃない?

そこで、業務用オーブンで低温で10時間焼いたことを

説明してくれたのである。

お肉はトロトロで、Cotennaコテンナと呼ばれる

カリカリにできあがった皮はスナックのようで

日持ちしそうだったので持ち帰ることに。


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主がずっと接待してくれたので、とても親近感が生まれ

そうするとなんだかリスペクトみたいなのも生まれてくる。

それでなくても美味しい美味しいと連発して食べる夫婦と

残さず平らげる家族は、どこに行っても料理人に満足される。

近頃アレルギーだベジタリアンだヴィーガンだ宗教だと

分かれる一方、変わりものまで食べれる夫婦は

友人宅でも喜ばれる。

そして、ずーっと料理の話をしてられるし

他人の人生を聞いてられるし

そして、社会の話にも首を突っ込むことができるのである。


このシエナ豚を家畜する経緯だって聞いた。

国から支援金がでるタイミングではじめたそう。

でも、育てている内に屠畜とちくできなくなっちゃうんだって。

ヴィンチの農園を営むアントネッラも

毎日可愛がってると屠畜できないって言ってた。

屠畜する時、こっちをみるんだって。

ブタちゃんの目、ニワトリの目、羊の目、こちらを見る目.....

だから頼むんだって。

そっか。

全部残さないで食べた。

命をありがたく大切に食べた。

その命は、こうやって人と人を繋いでくれた。

話してくれてよかった。

出会えてよかった。

主のレストランは、今日のお客さんは2組だけ。

ボーナスバカンスのおかげで、2組の内の1組になれた。

来てよかった、本当によかった。

主が見送ってくれた。

アグリトゥリーズモの横には川が流れているそうだ。

みんなで一瞬静かにして川のせせらぎをきいた。

そして上を見上げた。

空は澄んで星が満天だった。

ウィズコロナだけど、動いてなければ知らないところだった。

歩いてなければ発見できなかったところだった。

バカンスは海ばかりじゃない。

主と夜空を眺める出会いも素敵じゃないか。

シニョーラオススメの湖に浸かるのも乙ではないか。



次回は最終回です。



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