大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Giappone

DSC03797

家族をおいて一人で旅立ち、三週目ぐらいであろうか
ちょっと家族とイタリアの生活が恋しくなった。
チャットで繋がってたって、全てがわかるわけではない。
ある日、夢をみた。
少年が私の背を超え、私が見上げて驚いてる夢を。
少年が青年となり、私に笑いかけているのだ。
なんだか自分が老いてしまったのか
ずいぶん遠くにいっちゃうような距離を感じた。
私はこんなにも離れているのか!
はっと目が覚めたけど、現実っぽい気がして会うまで疑っていた。
一ヶ月後、少年はちょっとだけ成長していたが
夢のような青年ではなく、ちょっとほっとした。
旅の間は、早く成長しろよと思うことばかりだったが。
少年は、友の親子と日本に到着した。
イタリアの14歳未満の未成年の少年は
一人では出国できない。付添人が必要である。
航空会社に依頼するか、信頼する人に委ねるか。
学校なんかで今の子は出国する程の
空の旅や海の旅の修学旅行なんかあるんだから
割と頻繁にあるようだ。
警察に出国許可を申請しに行ったとき
私が並んでいる列にはそんな親子が複数いた。
それにしても乗り継ぎを含む国を超えての空の旅である。
快く引き受けてくれたママ友親子に感謝である。
ただ連れてきてくれたことだけではなく
私の要望でこういう環境になっていることを理解してくれたことに。
いってらっしゃい、と。

DSC00354

私には両親もいなければ兄弟もいない。
しかし、友がいる。
大切な友たちは、いつでも親身になってくれる。
長期滞在の拠点とさせてくれた友。
そう、私の要望で、あっちこっちを歩き回っても
ただいまーと言えば、おかえりーと迎えてくれた。
その高校時代の友は、娘のアトピーを治そうと食育を学んだ。
私が学んだ農薬の危険性や
なぜ無農薬や無添加を食べなくてはいけないのか
エコな暮らしの方法、情報やアイデアを交換する。
日々の幸せな暮らしを送る彼女たちの生活に
邪魔するように出入りする私は失礼極まりない。
生きている間に最良の恩返しができるであろうか。
私流でいいのであろうか。

DSCN1803

小学生の頃からずっと仲良くする友たちもいる。
お互いの進路を応援し、お互いの人生を励まし合ってきた友だ。
家庭を築き、子が成長し、子育てしながらちょっとずつ働いて
みんなが様々の人生を送っていても、どっか似てて
今回久々に女だけで会うと、話は遡ったり地元の話だったり
勿論子どものことだったり家族のことだったり。
本当の悩みは打ち明けないんだけど
ひっくるめた話をすることで私たちはちょっと一安心して
また自分たちの生活に戻る。
マキちゃん、マキちゃんと私の帰りと少年の来日を喜んでくれた。
ちょっとずつ変わる私たちの風貌でも
何十年も見てきた私たちの中身は変わらない。

DSCN1822

絶対に会ってありがとうと言わなきゃ。
でもグループが全員集合することはなかった。
なんでこんなに忙しいんだろうね。
年を取れば取るほど忙しく感じるのは私だけであろうか。
やることとやりたいことが相重なって、自由時間なんてちっともない。
きっとみんなそんな生活をしているのであろう。
私のオリーブ栽培なんかを応援してくれる友たちだ。
青春時代の友たち。
デザインを学ぶ傍らあっちこっちに興味を抱き共に行動し
あーでもないこーでもないと刺激を求めた友たち。
東京に暮らす友たちは、賑やかな新宿に集まる。
そういうわけで誰かしら用事があって欠けるのだが。
デザインを学んだ友たちは、どこか思考回路が似ている。
会い足りないと再び新宿で集合する友たちに
くぅぅぅ懐かしい・・学生時代のように
誕生日を祝ってもらい乾杯することができた。

DSCN2214

フィレンツェシスターズはアネキたちである。
東京に暮らすアネキは、旅する土鍋の作者である。
展覧会と制作とリサーチやレポートで多忙な作家活動の中
田舎暮らしのイモウトの私にキリリ東京を案内してくれた。
おしゃべりはヴィンチ訪問にとっておいて、東京を歩こう。
二人で東京を歩くのは初めてかもね!
そしてもう一人のフィレンツェシスターズは旅好きシスターズ。
香川県の実家では
私までふるさとに帰った気分のように迎えてくれた。
ノープランスタイルの旅は、その場のアイデアとハプニングが
まるでプランされた旅のようにおもしろくなってくる。
そんな旅をフィレンツェでも実家でも私たちは繰り広げた。
行き当りばったりのことに、私たちはびくともしない。
なんとかなるさシスターズ。

DSC02820

ワイン&オリーブオイル会を主催してくれた友たち。
私が伝えたいことに興味を持ってくれ
友の友たちにも伝えなきゃと思ってくれた。
良いことだと思ってくれ、活動を共にしてくれた。
少しでも多くの方と共感できたことは光栄である。

DSC03674

亡き母の友は、亡き母と私と少年が喜ぶよう世話をしてくれた。
些細なことでも手を差し伸べてくれ
不自由な短期の田舎暮らしでも不自由さを感じなかった。
先輩なのに年齢を感じさせない。
気持ちよくしてくれる姿は見習うところだらけであった。

DSC03742

新しい友たち、出会った友たち
心配してくれた社長や平成の若者たち

DSC00111

少年の成長と共に、日本語がイマイチでシャイな性格の少年
のお相手をしてくれた友の子たち。

DSCN2219

世代交代した叔父さん叔母さん
その側にいる同世代の従兄弟たち。

DSC03949 (1)

みんなみんな迎えてくれてありがとう。
日本に家族がいなくたって
ただいまと帰れるふるさとがあって嬉しい。
ずーっとずーっとぐるぐると輪が回りますように
途切れることなく。

DSC04047 (1)

夏もそろそろ終わりかな、日がだいぶ短くなってきた。
キュンとなった家族とまたワイワイケンカしたり笑ったり
静かな大地に我らの声が響いているではないか。
ヴィンチの丘は広大な空に沈む日が見渡せる。
これを家族と眺めることが私の日課なのである。


*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*

最後まで拝読していただきありがとうございました。



にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


「暑い。喉が渇いた。お水ちょうだい。」
梅雨明けの広島は暑かった。
お水、お水としつこいほどせがんだ少年。
この場に及んで・・・と腹が立つほどだった。
しかし、熱中症対策には水分補給が一番だ。
私にもある母心と大切な命と恵みの健康を維持するよう
二人で各々に水を飲んだ。

広島が見渡せる高台の神社に行った。
その向こうには、瀬戸内海とその浮かぶ島々が見渡せた。
様々な産物を生み経済が発展した瀬戸内海
島々のグラデーションが歴史を語っているようであった。

68808129_3534219386604080_2732797234138578944_n

トラムから降りて原爆ドームを目の前にするまで胸騒ぎがした。
しかし、廃墟を目にすると空虚な自分になっていた。
あんなにバクバクと胸騒ぎがしてたのに。
周りは都会と変わらないビルなんかが建ってて
写真を撮っても原爆ドームと現代が同時に写り
イタリアで暮らす少年への説明は目の前の記録だけであった。
イタリアの何百年前の廃墟と似ていたりもする。
少年は、何を思っただろう。
もう頭で理解するしかない。

68710455_2332720617046596_5583386789638307840_n

資料館の中は、暗がりに展示され涼しかった。
しかし、写真と語りを見れば見るほど、体の中は熱く込み上げ
私の小さな水分が粒となって溢れ出た。

68433745_2380090688751219_2527051180920537088_n

醜い戦争。
どうして戦争なんてすることになってしまったのか
どうして戦わなければいけなかったのか
どうして争う暮らしをさせられたのか
いつになってもまったくわからない。
どんなに説明されても、理解不能のままであろう。

この資料館は、原爆の恐ろしさについて語られている。
原爆の成功を収めるために
試験原爆があちらこちらで行われていたこと
原爆投下後、数年後そして次世に
私たち人間の命だけでなく、地球上全ての命に
この頃から私たちを含む生態系は崩れてきたのではないだろうか
と、感慨深く考えさせられた。

68608081_2158923687552559_1044818126954299392_n

この年にもなって知らないことばかりで恥ずかしくなるが
いろんなことを資料館で知った。
戦争の前も最中もちょっと後も
10巻のマンガ«はだしのゲン»を
フィレンツェの日本語補習授業校の図書館で借りて涙し
これは絶対に広島に行かなくては!と駆り立てられた。
そして、少年が中学生となり
じわじわと戦いと争いの歴史を学び始めた。

世の中でまだまだ国内戦争をやっている国がある。
そこから逃げ出す若者や家族がイタリアに渡ってくる。
こちらの大陸を夢見て泳げない彼らは航海する。
テロって何だろう、誰でも標的にされる。
小さな彼らの、理想を目指す社会への想いは
少しでも崩壊することが達成なのであろうか。
いつになっても私はわからない。

あっという間に命を奪われ、あっという間に生活を崩され
それは、自分の意志ではなく
勝利とか獲得とか満足とか
誰がなんのメリットがあるのか全く検討のつかない発想に
世の中の人々が巻き込まれることが
私は許せない。

68466029_1264354730396794_1743517273454280704_n

あっという間に失う命もあれば
はたまた温かく見守られる命もある。
日本の終戦記念日8月15日は
イタリアではFerragostoフェッラァゴーストという祝日で
聖母マリアが現世での生を終え、天に召されたことを記念する。
日本のお盆休みのように実家へ帰り大家族とワイワイ過ごすか
とにかくワイワイピクニックをしたりのんびり平和に過ごす日である。
私たち核家族は、マリアという名の義母のお見舞いに
グループホームを訪問した。
マリアの命には温もりがあるが、記憶の旅に出てってしまった。
今日はマリアの日だもんねと
御馳走を拵えてくれたマリアを見守る介護士さんは
マリアは食欲が旺盛なんだよという。
息子のことも忘れちゃったけど、おちゃめで幸せそうだった。
ピストイアのこんな山奥のグループホームなんだけど
マリアは山奥育ちだから嬉しいかな。
ランチの後はお昼寝の時間だそうで
私たちはマリアに挨拶をし、山を流れる川沿いでピクニックをした。
パニーニを頬張ると喉が乾く。
持ってきた水筒も飲み干してしまった。
川沿いのBarで水を買おうとすると
君たち喉が相当乾いているようだからお金はいらない。あげるよ。
・・・・・ 頭の中がグルグルした。
消え光る命、温かい命、成長する命 ・・・
冷たい川の水に足を浸すと
灼熱の光が心地よく感じたのであった。


*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*


↑このページのトップヘ