大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Inverno

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選挙権もない一在住庶民が

ニュースの前でブツブツ言っても仕方がないんだけど

で、どうなるのよ!とブツブツ腕組をした。

イタリア人夫は政治家たちを見放して私にも呆れている。


そう、コロナがはじまって緊急事態宣言を発令してから

突然クローズアップされた荒れないイケオジイタリア首相

コンテ政権がこのコロナ禍の不況から立ち直すことに困難で

イタリアのトランプ族っぽい右翼派が

ぎゃんぎゃん騒ぐわネット上で炎上させるわプラカード抗議するわ

逆に市民は不安を覚えるほど。


不況と不安の原因は、コロナもそうだけど政治家の対立が

変な悪循環なようにだんだんみえてきてた。

要はお金の収集とお金の使い道とお金の回し方が双方に異なる。


いろんな意見があってのデモクラシー。

右派は市民の声を代表しているかのようにみえるけど

いろいろ決めてく間に意見はできんのかね?とブツブツ。


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今通っている講座で、ざざざっと社会法の授業があって

たまたま腕組ブツブツのテーマが絡んできた。

法律や政治の仕組みって大昔に学んでるはずなんだけど

かなり興味をもって聞かないとすぅっと抜けやすい科目みたい。


話は少し飛ぶが、「大統領って誰でもできるとおもう?」と

スキンヘッドのオジ講師が得意そうに聞く。

私に何年在住してんだとか、国籍はどこだとか聞きだして

「キミは大統領にはなれない。」と可笑しなことをいう。

イタリアの法律は、在住歴50年とイタリア国籍があれば

ワタシだって大統領になれる!のだそうだwww極端...


つまらなくなりがちな授業を楽しくさせてくれてありがとう!だった。


でもさ、私は日本国籍しか持ってないけど

二つ持ってる人はどうすんのよ!と言うと

無視され次へ進めたオジ講師。

在住人としては、そこはっきりしておこーよっ!だよね。

複数国籍を味わってみたい。


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自分の好きなように捉えて、いろんなことを矛盾させているイタリア

なんだけど、マッタレッラ大統領は辞表を出したコンテ首相と

面談をし、そして各党のトップたちと対談し

結論、コンテ政権は左派のまま少し顔ぶれ変えてか増えて

続行することになった。...みたいだ。


ブログで愚痴ってもしかたないのだが、誰も話す人いないのでw

備忘録的にメモろうとおもう。


コロナが拡がってある時からすごーくヨーロッパを感じるようになった。

大陸ということもあるだろうけど、EUで政治が強く動きはじめた。

イタリアだけでなくドイツやフランスなどの周りの国々もそうしている。

EUからはコンテ首相の信用度は高い。

この親欧州主義派をEuropeistaと呼ぶそうだ。


まさしくもコンテ首相(閣僚評議会議長)がそうなんだけど

右派はそこが間違ってるんじゃないかといいたいようだ。

しかし、今となって手の平変えた政治は無理でしょーとザワつき

そこで決定権のあるマッタレッラ大統領は

無難な結論を下したと思う。


それまで、コンテ首相のツイッターやフェイスブックは

批判コメントだらけだったけど、再度続行が決定した途端

応援コメントが並んで、市民の本当の気持ちもよくわからん。


どこの国もコロナ禍中の政治は今まで以上の重荷だろうと

庶民さえも思うのだから、乱すことなく対応してきたコンテ首相への

信用は、私個人的にはすごくある。選挙権ないけど。


元首相ベッルルスコーニはこんな禍の首相の座は興味ナシ!と

ズバリコメントしてたw 吹き出したけど、納得。

はたまた元首相レンツィは今回も戦略外した感。

Barで政治のことをずっと話してる庶民にみえるときもある。

なんせ例えが庶民的でテレビ番組とかタレントとかSNSとか...


選挙権ナシ(しつこいって)在住庶民にも疑問アリの項目がある。

現机を処分してまで学校の机の脚にローラーをつけたこととか

経営が曖昧な中じつはこれが原因で貧困化してる解雇ブロック

コロナ以前からある無期限条件付イタリア版ベーシックインカム

プライバシーは大丈夫なの?キャッシュバック

今お金が必要なのに前々年指標のISEEによるコロナ禍給付金

まだまだ出てきそうだけど、国民に直接的影響があることにザワつくのだ。


政治バラバラ庶民ザワザワ在住ブツブツ天気ジメジメ

そう、2021年も2月がはじまっちゃって

なんか時間ばかりが過ぎていくようで、また夢をみるようになった。

日々、とっかえひっかえいろんな人が登場する。

みんな元気かなぁ。


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G.A.S.Gruppo di Aquisto Solidale)から

シチリア産BIOのオレンジが届いた。

BIOらしく形はいびつだけど、もう見た目肉厚で美味しそう!

まずはフレッシュジュース。濃厚!

このオレンジを待ってました!かのように

オレンジの無農薬果皮を使うお菓子が安心してつくれる。


この季節カーニバルの時期だけれども、そういうわけでコロナだから

カーニバルイベントはなんにもナシ。

とにかく土日なーんにもないんだからつまんない。

それでも土曜日少年は友だちと街をブラついたみたいだけど

何してたんだろう。ウインドウショッピングでもしたのかなぁ。

カーニバルイベントがあったら今頃日曜日の午後は

小さな子どもからティーンエイジャーぐらいまで

大通りにくり出して、仮装されたトラクターの荷台に乗り込んで

紙吹雪やスプレーでわーわー楽しめたのに。

やっと親ナシで行ける年頃になってきたのに、あぁ残念。


カーニバルはMartedì Grasso216日火曜日で終了。

翌日Quaresima(四旬節)復活祭までのカウントがはじまる。


そこで、カーニバルと旬が重なる

オレンジをつかったお菓子Schiacciata alla fiorentina

というとーってもシンプルなケーキ菓子を紹介しようとおもう。


これ美味しすぎて飽きない!たぶん。

アレンジもできるので一つ冷蔵庫にレシピ貼り付けておいてw


120g 砂糖 (写真は無精製ブラウンシュガーBIO 100%

2個  卵 (常温に戻した方がもったりいくみたい)

30g  オリーブオイル (パンチ控えめな去年のでも大丈夫)

60g  牛乳 (豆乳入れることも!)

1個 オレンジ丸ごと擦り果皮、絞り果汁

BIOじゃなかったら熱湯にくぐらせて薬品消毒してた)


200g 小麦粉 (私は全粒粉70%+薄力粉30%

1袋 (17gて書いてある) ベーキングパウダーBIO

(小さじ1とか袋半分と消極的にいくと最上級に膨らまない)


まずは卵とお砂糖をもったり混ぜて

そのままボールを計りにおいてオリーブオイルを加えてもったり混ぜて

ボールごと牛乳を計って、さらっとなるのではねないよう混ぜて

そのままオレンジの果皮を擦って、別に絞った果汁加えて混ぜて

最後にふるった粉類を再度ふるいながら加えて混ぜて

オーブンシートを敷いた型に流して

180℃上下に温めたオーブンに30分中段で焼いて5分蒸らす。


ちょっと冷まして温かいうちにたべるとフワフワ感がある。

伝統の粉砂糖をまぶすのは完全に冷めてから。

私個人的には食べる度にちょっと温めて食べるのが好き。

できたてっぽさと材料の味わいが口の中に広がる。


写真のトルタ(Torta焼き菓子の総称かな)には

型に流し込む前に少年からのリクエスト干しブドウを散りばめた。

けど、やっぱり中に沈んでる~!


このレシピを牛乳で滑らかさ調整してニンジンバージョンにしたり

野菜や果物でできるとおもう。

お試しあれ。


そして、目指せ食品ロス!

BIOオレンジのフレッシュジュースを飲んだ後、果皮は捨てないで

Canditi d'Arancia(オレンジピール)をどうぞ。

トルタに入れて、コテコテオレンジ風味

Schiacciata alla fiorentinaにしようっかな。



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オレンジな色 Arancia Siciliana BIO

冬眠には意味がある Via raffreddore!

イタリアの本性 Le gocce sulle gemme



 

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思春期少年は近頃ずっとイライラしている。

イライラしている人に、イライラをやめてくれよ、と言ってもわからない。

それは大人だって同じだとおもう。


少年に言わなければいけないことって、しつけのことぐらいだ。

毎日同じことをいうだけのことだけど

毎日言われることなのにやらない思春期。

面倒臭いが毎日の小言より面倒臭い。


暴力的になっても精神的にも肉体的にも無駄だし

放っておくのも存在的にも時間的にも見捨てる感じで

なんかこう納得いかない。

真似して対抗してもそれはそれで大人気ない。


残りは一つ、寄り添うことにした。


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「なんかさ、最近イライラしてるよね。

なんかあんの?マックでも行かない?」


少年の目はキラキラした。「Siiiii!!行く行く!」

( イタリアのメッセージで語彙を伸ばす時、~を使わず

伸ばしたい語彙の母音をいっぱい書く。SIシィという返事。 )


少年は、こんなど田舎に住んでいるのに

中古のiphoneをバージョンアップして

アプリの色を統一した黄色のページに

何故かマックのアプリをダウンロードしていた。


そのアプリには、メニューと料金、予約するのかテイクアウトするのか

そんなアプリで、近くにマックなんかないヴィンチの丘の少年には

全く必要のないアプリなんだけれども

出番がきました!という感じに、親子でメニューをながめたw


( パニーニの国イタリアにMcDonald'sが登場したのは

1986年ローマのスペイン広場とある。

1990年には8軒、1997年には100

2001年には300軒、2010年には400

イタリアの現役思春期ヤングはそういうわけでマック育ちなのである。

ジェヌインに原産パニーニを食べてればいいものを

ヤンキー風味なジャンクフードとたまり場にはもってこいの

マーケティングにはヤングの心を掴みまくる。 

フィレンツェにマックが登場した'90年代の終わり

日本人の間でとってもがっかりしたのを覚えている。

今や次世代にマックのあり方を教えることになるとは...。 )


少年はワクワクしている。

「ボクは、ベーコンバーガーSetにしようかな。」なに、それ?

「ベーコンが入ってるんだ。」ふーん。

お母さんもさ、子どもの頃はマックとか行ってたんだよー。

マックでは、シェイクと細くてヨレっとしたポテト

ハンバーガーは向かいにあったモスバーガーで買ってたの。

「なに?マックシェイクってぇ。」えっマックシェイク知らないの?!

「なに?モスバーガーってぇ。」アレ?日本で行かなかったっけ?


'70年代、木更津の西友の駐車場近くにあった

マックとモスバーガーにいっつもはしごしてたことを思い出した。

もらったお金を握りしめて走って買ってきて

母親が車の中でラジオを聴きながら待っててくれるの。


おつりはお利口さんにきちんと渡してさ。

我慢できずに帰り道、ちょっとずつポテトを食べちゃうの。

運転しているマキちゃんのお母さんにも食べさせてあげるんだ。

長いポテトはヨレヨレの、そのフニャ感が好きだった。

短いのはカリッとしてて最後に残るヤツ。


少年は、ナゲットが食べてみたいという。

お、いいよ。ちょっと多めに買ってお父さんのお土産にしよっか。

とアペリのつまみを想像していた。

そう調子のイイ返事をきくと、ますます楽しそうだった。


「じゃぁじゃぁ、ナゲットにバーベキューソースをつけていい?」

焼き鳥に塩とタレだったら塩派の私には

ソースもマヨネーズも邪道であった。

25centesimi(セント)する。」え、お金払うの?ソースに?

「うん、でも、ナゲットにはバーベキューソースなんだ。」ふーん。


「お母さんはチーズバーガーでいい?」

イヤだよ。お母さんは、フィッシュバーガーにして!

「え、フィ...フィッシュ?」うん。タルタルソースがかかってるでしょ?

「うーん。」 アプリで、フィレオフィッシュという名で確認。

あるじゃん。それで。


予算出して。「え?」
予算出しておいて。お金渡すから一人で買っておいで。「う.うん。」


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トスカーナはイエローゾーンで、夜間外出禁止ぐらいで

日中州内だったら割とゆるゆるな外出制限だった。


出かける前に今月のお小遣いを渡した。

自分のお金でいろいろ買えるじゃん!「えーw」

一応持ってって。「うん!やったー。金持ちになった気分w」


本当の目的は進学する志望校の様子だけでも見に行くことだった。

学校見学といわれるOpenDayはオンラインで済ませていたので

距離感と位置的なイメージを知っておいてほしかった。


土曜日だったけど、土曜日だから高校は授業をしてて

ちょうど授業が終わる前に私たちはウロウロした。

バス停確認。校舎から校舎の距離確認。

校舎のキレイ度確認。これは今一だった。

世界遺産のような建築物の目の前にある。

うわーうわー私がワクワク興奮した!

「お母さん、指ささないで。恥ずかしいから。」はいはい失礼。


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思春期少年もキョロキョロしながらドキドキしたに違いない。

それだけで、一気にお腹が空いた。


私たちは計画通りマックへ行った。

ドライブスルーっていう手もあるけどどうする?

自分一人で買いたいと言うので

私は車の中でラジオを聴きながら待っていた。


少年は、注文する内容をブツブツと練習していた。

お母さんはフィレオフィッシュね!「うーん、言えない...。」はぁ?

ブツブツ練習しながら、お金を握りしめていざ出陣。


ニヤニヤしながら戻ってきた。どれどれ。

結局、フィレオフィッシュと言えずチーズバーガーを買ってきた。

そして、ナゲットは多めにすると高かったから一番少ないので。

「あ、バーベキューソース忘れた!」なんじゃそれw

高くなって足りなくなったら恥ずかしいから

ギリギリに頼んだと照れながら言う。

いつも金くれ金くれってせがむのに。

どケチと浪費は考えものだけど

気をつけてお金を使うことはまぁいいことだ。


私たちは、中で食べるのも恥ずかしいし、コロナだし

ってんで、目の前の商業施設の駐車場で食べた。

マック内には、親子連れや若者はもちろん老人もいたそうだw

老人...勇気あるなぁ。

そう、イエローゾーンになると途端気持ちも緩むのである。


「明日にはニキビでるなぁ。」

ふーん、そんなことも知ってるし、気にしてんだ。

前に、フィレンツェのお友だちとマックに行った翌日

すぐ吹き出物が出たらしい。


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なんか随分人が少ないね、土曜日なのに。

今日の予定は、志望の高校をチラ見して、マックでランチして

田舎の商業施設の2軒ぐらい目星のある服屋で

セール中のショッピングを少年は狙っていた。


気分転換にいいんじゃないかと

こういうタイミングに機会のプレゼントってなんか嬉しいじゃない

これも思春期少年に寄り添うチャンスだと想ったのである。


少年は最近、本当にイライラしてて、かわいそうになっちゃうぐらい。

話を聞いてあげたいのに、イライラしてて落ち着けないのである。

だから出発する前、あんなにニコニコしてたのを

見たのは久しぶりだし、部屋に閉じこもってたのが

こっちに来ていろいろ喋りはじめたのであった。


もちろんお金はあまり使えないけれども、ささやかに

ワクワクする時間、ワクワクしながら話せる空間

そこにお金を使うのもいいな、と思ったのである。

癖にならない程度に。

不意なアイデアだったから、少年も不意に嬉しかったはずだ。

この不意が気分転換のタイミングなのかもしれない。


なんでどこもお店しまってんだろうね...

あ、思い出した!

イエローゾーン中も週末の商業施設はお休みだったんだ...

うぅ...自由じゃないってこういうことなんだ...


少年はもちろん残念がってショボショボ歩きながら

唯一開いてたホームセンターに入って

私は電球コーナーで切れた電球を探していると

少年は展示品のカラフルなLEDをみて

「ボクの部屋に、こういうカラフルな電気を点けたいんだ。」と

自分の理想の部屋を語りはじめた。


Storni

洋服ダンスには等身大鏡がくっついてて

机にはデスクトップPCLED付のキーボードで。ゲーマーか?

頭の部分が細くなっててローラーがついた手すり付き椅子。ほぅ

ベッドはソファベッド風に背もたれもあって

お客さん用に下からベッドがでてくるのがイイ。お、お客さん?

一緒にゲームをするんだ。はぁ。

壁の色は塗り替えて、青にしたい。えぇっ。なぜ青?!

LEDの電気を部屋中につけたいんだ。部屋中?クリスマス気分?

で、ボクの好きな絵とか写真をいくつか飾りたい。www


要約すると短いんだけど、少年のはしゃぎようは長かった。

興奮と動揺で彼の視線は遠くをみつめて

「あぁ、考えることがいっぱいあり過ぎる。」という。

やっぱりそうなんだ...

「宿題がなにしろ多すぎる。」と。

リモート授業でできなかった分をきっと

宿題で穴埋めしているに違いない。そうとしか考えられない。

進学のこと

でもお友だちと遊びたいけど遊べない

サッカーもようやく週一ではじまったけどもっとしたい

サッカーも観たい

ゲームもしたい

映画も観たい

寝たい

好きなものだけを食べたい

欲しい物がいっぱいある!洋服も靴も電子機器も。

どこか行きた〜い


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部屋の模様替えどころかまだ完成してなかった少年の部屋は

自分でデザインしたいそうだ。お、いいね!

インテリアデザインならお母さんに任して!「いや、ボクがする。」w


洋服だって、いっぱいあるはずなんだけど、どれも着たくないんだって。

何故かというと、お下がりばっかりだから。

自分のセンスで選びたいそうなんだ。

わー、それはよくわかる。


急に自我が出て、急に体も変わってきて

頭はパンパンで、でも自由が効かない。


キミの意向はよくわかった。

欲しいモノが簡単に手に入らないもどかしさ。


社会の根本と人生のはじまりみたいなことに気がつきはじめ

私はなんか嬉しかった。自身の思春期を思い出した。


お金の使い道やお金を手にするための勉強期間

少しずつ自分のモノにしていく楽しさともどかしさ

どんどん妄想してモチベーションを保つこと

ときに買ってみたはいいものの、使い物にならないこともあること

欲しい物を調べること

デザイン(形にするためのアプローチ)しながら研究すること


そんなことを踏まえながら親子ではしゃぎながら話したこの日

久々にキラキラとケラケラと積極的に会話ができたことが

とーってもとーっても楽しかったし嬉しかった。

他愛もないことなんだけど、どうしても記録しておきたかった。


「今日は随分笑うね。」

「ボク、お友だちの前ではいつもこうだよ。ずっと笑ってる。」

へーそうなんだ。私たち親子だ。

これ聞けただけでなんだか全部様子がみえたような気がした。


思い出した。中学の卒業式のみんなで交換っこした色紙に

いっつも笑ってたマキちゃんの笑顔忘れないって

みんなが書いてくれてた。

知らないうちに笑ってるだけなんだけど

ひとからすると私はよく笑う子なんだ。

大人になっても涙を流しながら笑ってるのは気がつくと私だけ。

友たちは降ってきたエピソードをリアルに話してくれて

それを私は想像して自分が体験しているようにゾクゾクする。

そのゾクソク感が笑いになっちゃうんだ。


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些細なことなんだけど、イラついている人に寄り添うって

ヤンキー風に誘って、我慢していたことをやらせてあげて

話をうんうんと聞いてあげること

それだけで閉じていた心はそっと開きはじめる。

それは子どもにも大人にも通じるみたいだ。



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鳥が舞うようこそ立春 Crochettona al forno

モチベーションa wet day

息子へThirteen




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「マキ、SUSHIつくって~。」
と何度も何度も何度も言われ続け
このコロナ禍中、散歩をする人が増えたように思う今日この頃
私もジョギングなんたることをしている矢先
バッタリ散歩中のチャーリーに出会した。

「マキさん、おSUSHIをつくってください。」ww


お金を払うからどーしてもって前々から懇願されてたんだけど
ケータリング風に目的あるイベントだったらしっくりくるし
食事会で費用を割り勘てのもしっくりいくけど
家族のための料理人ぐらいでしかない私としては
テイクアウトSUSHIになんかひっかかっていた。

今度さ、みんなで持ち寄って集まろーよ!
と最後の別れがそれだった。で、コロナでしょ。


お寿司をつくるたびにチャーリーの言葉と顔が浮かんだ。
なんかの機会に絶対つくってあげよう、とずーっと思ってた。

チャーリーのお友だちに子ども服のお下がりが欲しい人がいたっけ。
そうだ、少年の服を引き取ってもらったお礼に
SUSHIをオマケにしよう!とガサゴソ片付けた。
でもまたコロナでしょ。お下がりの服が山積みとなって
ロックダウンを過ごしたわけ。


だからこのバッタリはちょうどよかったのである。

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立ち話中に「じつはさぁ」と告白された。なになに?

彼女そして家族のみなさんコロナに罹っていたそうだ。
え。こんな身近に!いつの話よ?!
「いやもうね、11月の話。12月の半ばにやっと陰性になったの。」

彼女もご家族もみんな超軽症だったけど
ん?と思ってすぐPCR検査受けたら陽性だったというパターン。

どこからもらってきちゃうわけ?
「孫から。」
あら、それって典型的なパターンじゃない。
一番よくない組み合わせ...。

「噂通り、喉が気になりだして味覚がなくなるのー!」 へー!
なんだか流行りにのった人と話しているようで
一瞬、私は流行についていけない田舎者っぽかった。

無事だったからよかったけど、こういうほぼ無症状の例て
いっぱいいるんだろうなぁと思いながら聞いていた。

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緊急にSUSHIをつくることになってサーモンもアボカドもない。
でも日本人は冷蔵庫にあるものとちょっとしたもので
SUSHIはつくれるんだ!というところを教えようとおもう。

ホウレンソウのお友だちBietola(フダンソウ)とタマゴとツナマヨ
ネギもいれちゃおう。お、モッツァレラチーズもいれちゃえぃ。
男子にお使いさせてカニカマスティックを買わせ魚風味を出した。


写真は、1月6日のイタリアのこどもの日みたいなEpifaniaに
お寿司で祝ったときのもの。

靴下を枕元に置いて寝ると、お菓子がギュウギュウに詰まってる
っていう...良い子がお菓子の国のようにほうばれて
悪い子は悪くじを引いたように黒々な炭が当たっちゃうっていうアレ。
Befanaベファーナっていうボロボロなばぁちゃんが
ほうきにのって空からやってくるっていう...ファンタジーな世界だ。

サンタもベファーナもいい子しかひいきしないと少年は諦めて
親にねだりはじめたのはいつのことだろう...

仕方ないなぁ、ファンタジーにも見捨てられ誰も振り向いてくれない
かわいそうな少年に、子を想うのは親しかいないんだ
ということを見せつけるために、ささやかなプレゼントと
明日への未来へ祝福するためにウチはお寿司を食べるのであるw

我が思春期少年は何も言わずにモクモク食べた。

幼少期は生臭いとサーモンさえも受けつけなかったのに
イタリアの友はItalo-Giapponese(イタリアと日本のハーフ)より
日本のことが大好きで、アニメも料理も少年よりずっとうわ手だった。

んで、お友だちとSUSHI屋に行くようになって
ようやく好物となったのだ。
おねだりとSUSHI好きになったのは同時期かもしれない。


チャーリー用のオマケ(お礼)のお寿司をこしらえていたら
「お母さんのお寿司は気に入らないと思うよ。」
と思春期少年はいう。なんでだよ!
「お母さんのお寿司とレストランのSUSHIは違うから。」..なぬ。



暮フィレンツェに行った時日本人の友と
タイ人経営のSUSHI屋に行った。
在住日本人が美味しいっていう情報をもとに。

イタリア人の若者がいっぱいいた!
我が少年もこんな感じなのかー。

若者に混ざって我らがニッポンマダムwはニギリが食べたく注文した。
フツーのお寿司が食べたかったんだけど
なんか新鮮味がなくってパサパサしてて、今一だった。

それでなくても、在住歴長いのに三度目のSUSHI屋は
やっぱり家で食べた方がいいや!という結果を生んだ。

と、紹介してくれた在住日本人に報告したら
「あぁいうところはニギリじゃないのよ。ロールを食べなきゃ。」
ロ..ロール。「ソースとかマヨネーズがかかってるヤツ!」
裏巻きとかいう海苔を隠すワザのSUSHIだ。

そういえば、我が思春期少年も、デザートのSUSHIには
Nutellaのクリームチョコレートが挟んであったとか言ってたな。
想像できずに終わったけど、それだソレ。

イタリアの若者世代で大大流行しているSUSHIは
母国ニッポンの心をもつ我々には想像を絶する代物なのだ。

それじゃぁいかんっ!

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歯ごたえ弾力効果のあるモッツァレッラチーズをいれるだけで
私には革新的だし、ポソポソしてる缶詰のツナをいれるのも
抵抗はあるのだけれど、サラダと主食とおかず大集合寿司
太巻きを三本、ニッポン文化らしく伝えようと思った。


チャーリーはホンモノに大喜びしてくれた。


気を使ってくれて、チャーリーもキューバの食卓料理を
オマケしてくれた。「キューバではね、お豆料理をよく食べるの。」
母国料理の話になるといつもそう言っていたのを思い出した。

お米もよく食べるようで、今回、きっとニッポン人のわたし用に
お米入のお豆料理、お赤飯のような一品をつくってきれくれた。
見た目はまさしくもお赤飯。
しかし味は南国的で、レモンとパプリカで味付けされているのである。
フシギな味。お米と豆なのに、懐かしさが全くなかった。

それに、ふかしたようなポテトもレモン風味。とっても新鮮!

こうやって国の料理は国の人がつくった方が
文化が伝わるような味が出せる。
自分にはない懐かしさ。異国で育った友の人生。
チャーリーは、こういうのを食べて育ってきたんだ。



チャーリーのママは働いてたんだって。
近所で助け合う精神がフツーのキューバでさ
治安なんか全然よくって、みーんなが家族なんだって。
幼い三人姉妹は、いっつも一緒にいたんだって。

ある日、そんなのどかなキューバの村でも
小さな三姉妹が消えちゃったことにママは心配したんだって。
「でもね、私たち三人はなにしてたと思う?」..なにしてたんだろ。
「近所のおウチのソファに三姉妹ちょこんと並んで座って
日本のアニメをみていたのーwww」 カワイイー!


そんな話まで思い出しちゃうの、母国の手料理から。
シチリアのお友だちが毎っ回、シチリアの食卓料理を
ご自慢にご披露してくれるんだけど
それだって、思い出話がきちんとある。

家であまり作らない作れない創作料理や革新料理も魅力的だが
それを超えて友がつくる伝統的な料理は温もりと文化を感じる。


早くみんなで集まってワイワイ交換っこしたいな。
せっかくお友だちができたのに、距離が縮みやしない。
また散歩ジョギングでもしてこようっと。


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ドイツのメルケル首相は説得力があった。

「自由に過ごす代償が一日540人の命とは容認できない」

ドイツは16日から学校も閉鎖して完全ロックダウンに入る。

冬休みを静かに過ごせということだ。


それとは裏腹に(?)イタリアはイエローゾーンで埋まりはじめ

大都市は人人人でごった返し、日常に戻ったシーンを

レッドとあまり変わらないオレンジゾーンのトスカーナ

ど田舎のヴィンチの丘のテレビの前で呆気にとられていた。


そう、ど田舎自治区に暮らすと、この人々が集まる華やかさには

ほど遠い。隣街のエンポリさえも行けないのである。

思春期少年がクリスマスプレゼントでやいのやいの

あそこであれとこれを...と妄想が膨らむ一方で

ただただ家の中でウロウロするだけなのであるw

妄想だけは自由にさせよう!と親は黙って聞いている。


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「お母さんはさ、なんでプレゼントを買わないの?」

おほほ、いい質問だ。

買いたいものなんて自分で買えばいい。

プレゼントは無料なんだから気持ちをプレゼントするのだ。

そうすれば誰でもできる。

手紙でもいい、絵でもいい、料理でもいい

お金には代えられない時間と気持ちが

本気プレゼントだと思っているのだよ。

お金で買ったプレゼントはオプション。

モノ選びの最中も相手のことを想って考えて選んでいるから

それもアリだ。

「欲しいって言ってたアレにしよう。」 うん、いいね。


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「半世紀祝い、何が食べたい?」

「ラザーニャとウサギのフライとビステッカとティラミス」

やっぱりトスカーナ育ちだ。

半世紀だっていうのに選択肢のない強制的自粛中の特別日は

やっぱり好きなものを美味しい素材で食べるしか方法はない。


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ラザーニャのミートソースは翌日が美味しくなるんだよね

ということで前日に仕込み、パスタ生地は卵控えめの手打ちだ!

調子に乗りすぎてパスタ生地多すぎたw

思春期少年がモリモリ食べてて、おっさん苦しそうだった。

少年おかわり2回して、おっさん焦って自分もおかわりして

午後伸びていたw

そんなにラザーニャ好きなんだ...

たまに食べるから美味しいのかな!


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私は、実はウサちゃん料理をしたことがない。外では食べるけど。

ウサちゃんだけは生肉を解体できないのである。

ウサちゃん文化の国イタリアでは、フツーにスーパーに

丸ごととか半分とか頭付きで売られてるんだけど

在住歴何年経っても、ウサちゃんだけは苦手なのだ。

ということを夫は知っているから

ウサちゃん料理は夢の料理だったようだ。

半世紀祝いの食事にウサギを選ぶとはw くぅぅ。

ということで仕方ない、望みを叶えてあげることにした。

肉屋で、フライ用に解体してもらったのである!ほっ。

解体しちゃったら鶏肉と同じよ、料理する気になった。

たかがフライなんだけど、イタリア語サイトでレシピをググってみると

レモンとニンニクと塩とオリーブオイルで下味マリネにする方法と

シンプルにダイレクトに揚げて食べる時に塩で食べる方法とあり

祝者は後者を選んだ。

揚げるときの衣のつけ方はどちらも同じで

小麦粉をつけてから、溶いた卵をつけて

なじませるため30分ぐらい置いてから揚げるんだそうだ。

あとは鳥の唐揚げと同じよ、火が通る時間と色が決め手となる。

あら、美味しくできた!ウサちゃんて美味しいw

ウサちゃんの欠点は骨が多いこと。

家族で小さな骨をしゃぶった。


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今年は、冬にサラダを食べることをやめた。

緑の葉っぱ類Cima di rapa(カブ科の葉)とか

Bietola(フダンソウ)とかSpinaci(ホウレンソウ)とか

茹でてお浸しで食べようとおもう。

醤油バージョンかオリーブオイル&塩バージョンで。

体が冷えそうな気がするからである。

これまたアントネッラのCima di rapaが美味しい。

雑草みたいに生えていて、濃厚なのである。

茎が硬いから、上下分けて茹でている。

それが、Contorno(付け合せ)となる。

いや、アペリのつまみにもなっちゃう。

パンにのっけてパクパク食べちゃう。


Bistecca alla fiorentina(超レア焼き指三本厚Tボーン)

は祝いのあるごとに、人が集まるときに祝うように焼く一品。

美味しくつくるには、炭火で焼く、しかないだろう。

ということで祝者が寒い外で火起こしからやる。

寒くて弱音を吐くこともあるが、美味しく食べたい意地は

あとの満足感で味わえる。

これを塩とたーぷりのオリーブオイルで食べるのである。

今日もめでたし。


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クリスマスツリーが欲しいだのチカチカのイルミネーションが欲しいだの

思春期になって言い出すうるさい少年を黙らせるためと

そうよ、半世紀祝いを盛り上げるために

ロマンチックにロウソクを灯してみたら!

暗い...と速攻電気をつけたのでした...チッ。


そして、食べ過ぎで苦しくて2日に渡ったお祝いのデザートは

混ぜるだけでしょ?!カンタン!と思い込んでたティラミス。

アントネッラのフレッシュタマゴだけで美味しくできると信じていた。

壊れかけてるミキサーも原因だけど、それだけじゃない

混ぜるだけじゃない、卵もマスカルポーネも泡立てるのだった。

味はティラミスだから少年は騙されてガツガツ食べた。

お腹いっぱいでウトウトの祝者を傍に

それっぽくロウソク立てて記念撮影。

ドロドロのティラミスだけど冷やして脂肪を固めて

グラスに盛れば、素敵なデザートに。


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(っと)さんの豊富は、早く年金生活に入ること、だそうだ。

肉体労働という人生を選んだ夫は、疲れ気味だ。

老けて見えるし、やる気も薄れてきた。


日本の年金システムはよくわからないけど

イタリアの年金は65歳からかな?受け取れる。

それは、年齢の話で、長いこと大学生活をやった人が

40歳から働き始めても、65歳になればもらえるよ、てことだ。

専業主婦も65歳から最低額が受け取れる。

しかし、中卒でずーっと働きまくって税金収め続けた人は

40年経てば、65歳じゃなくても

自分で年金受理を決められるのである。

今こそ中卒の子どもはいなくなったも同然だけど

ちょっと前まではいっぱいいた。

そしてイタリアは若い年金者がいっぱいいる。

早くても55歳から受け取れる。

早くから働けばそういうメリットがある。

もしくは最後の数年間分の税金を払って

年金生活に入る人もいる。

夫はその両方の手をつかって年金生活に入りたいのだそうだ。

年金生活に入ったら、思う存分田舎暮らしを満喫して

旅行もいっぱいしたいそうだ。

これが半世紀経った夢である。あるある。






そんなおっさんでも若かりし頃シングル時代

熱狂的だったアフロミュージックは今も変わらない。

アフロを聴くと血が騒ぐのである。

アフロ系のディスコに行くと

アフリカ人のようなイタリア人の友がいっぱいいて

セネガル人の友といるときに私と出会ったのだ。

一昨年前ついにスマフォデビューをしてから

カセットテープからアフロミュージックを聴いていた姿も更新され

YouTubeなどのメディアの手段で

いつでもどこでも楽しめるようになった。

熱狂ファンであるアフロミュージック専門のDJ

きっと夫と同じぐらいの歳だろうけど、時代にのって

メディアに発信している。よかった。

ディスコリミックスではないが、私も影響されてよく聴いた

Mama Africaをシェアしたいとおもう。


ということで、私と少年からのプレゼントは

一人時間と思い出を大切にそしてその後も役に立つw

木にもぶら下げられるし、地面にだって置けちゃう

アウトドア系Bluetoothスピーカーに決定。

どこにも行けないヴィンチの丘からギリギリにオーダーして

祝半世紀当日、すごいタイミングで配達され

本人が受け取ったとさw

少年羨ましそうだった。


雨の日だった祝い日の翌日、ピンク色の朝が待っていた。

朝食は苦い愛を届けようブラウニーではじまった。



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幸せを求めFix You/ Christmas is here

家族のご馳走TartufoBianco di San Miniato

中は暖々、外は寒々BuonAnno a te



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雨なのに雨だけど、なんだか忙しい。ような気がする。

やりたいことと、やらなきゃいけないことの半分もできていない。

眠たいときに寝て、寝なきゃいけないときに眠れない。

食べたいものをつくって美味しくできて、あぁと一人満足しても

食べたいと思わなかった家人たちには美味しく感じないようだ。

先のことは考えない。でも夢想する。それでもその日を生きていく。

明日、ヤツらの好きなものをつくってあげようじゃないか。

美味しいものを食べた日が昔も今もこの先も

ほんの少し幸せを感じるときなんだと今更ながら気がついた。


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きょうのニュースは、北や山は雪

野や海沿いは大雨や嵐のニュースをやっていた。

ヴィンチも自治体からsmsで嵐警報の知らせが送られてきた。

前も外れたから今回も外れそうな気がした。

なぜなら空と風は嵐の前触れっぽくなかったからだ。

万が一に備えて庭を片付けたけど、やっぱり予報は外れた。

嵐の予報なんて当たらなくていいけれど。


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トスカーナはコロナ危険ゾーン、レッドからオレンジに戻った。

しばらくするとイエローになるだろう。

危険ゾーンの緩和で市民は喜んでいる。

ニュースでもコロナ感染のデータはもうトップの話題ではなくなった。

ここ数週間、クリスマス期の行動制限の話題で持ち切りであった。

それとワクチンの話題。

でも、よく耳をそばだててよく数字をみてみると

死者数が春の頃となんら変わらないのである。

きょうもこんなに...

日々、一日500人、600人、700人、800人のときもあった。

毎日毎日毎日足していくと、60,000以上(7Dic.2020)の人が

イタリアだけで亡くなられている。

ヨーロッパでみても最悪な数なんだそうだ。

世界をみたらすごい数で合計数なんて知りたくもない。

この現実があまりにも静か過ぎて、そして数字に慣れ過ぎて

平気な人と逼迫した人が対照過ぎて

しかし迫ってきた問題が違ってきて...


私は今までの人生のうち、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん

お母さん、お兄ちゃん、おじさん、おばさん、義父、そして友たち

癌は3人に一人、一生のうちに襲ってくるそうだが

一人の老衰を除いてはみんな癌で亡くなっていった。

その度に、気が吸い取られるように落胆して

前向きに考え直しては立ち上がってきた。

生きている私が被害的な人生だと感じていたこともあった。

世の中は平和なのに、私だけの大切な人が

奪われていくような気がしてならなかった。

今イタリアの60,000,000の人口のうち

1,000人に一人はコロナに負けた。

身内がバタバタとバラバラの癌で他界していった私の人生は

すごい確率の10,000人に一人ぐらいの割合だと思っていた。

でも今はどうやら1,000人よりもっと低くなってきたことが

パンデミックの生身のないデータでわかってきた。

私がおかしいのか、情報に慣れてしまったのか

私の生活の中の人ではないからか、涙の海になることはもうない。


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データの数でもう涙はこぼれないけれど

現代の子どもたちの話題となると、途端

胸苦しくなり仕舞いには涙もこぼれおちる。

私の来年は半世紀にもなる人生の未来に

新しい形で不安が襲ってくる現代に生きる私たち。

なかば諦めてもいいぐらいだし、その楽しみたかった分を

もっともっと未来をもつ子どもたちへ、夢と希望と幸福と

生きるための明日へのモチベーションを

私なんかよりうーんと持って欲しいと願う。


イタリアのコロナ危険州レッドゾーンは、中学2年生以降

ディスタンス・エデュケーションでみんなリモート授業であった。

我が思春期少年は中学3年生、卒業年でテストの年だが

容赦なくリモート授業を強いられた。

「明日からオンラインだよ。」というと

とてもがっかりした表情は忘れられない。

母として何もできない知らせであった。

「ボク、学校がいい。リモート授業わかんない。」

よーくわかる。そう認識しただけでもよしとしよう。

リモート授業をするにはまだ小さい。(もちろん人にもよるけど。)

私もある講座をリモート授業で受けているけれど

自分の得意な科目・経験のある分野ではない分

ぜーんぜんわかんなーい!


しばらくは全員リモートだった。

田舎だから天候によって接続不良が相次いだ。

どんなに時間があってもお金があるとは限らない。

春のあれから未だにデジタル機器が揃ってない家庭だってある。

緊急となると余計に用意することができない。

国はスマートワーキングを増やすためにボーナスPCという制度を

出してくれてもトスカーナ州のヴィンチは適応していなかった。

ボーナスPCとは無線通信サービス会社の料金を援助し

(ほぼ1年、通常の半額並で光ファイバー通信が利用できる)

タブレットを無料配布もしくは割引してくれる制度であった。

小さな企業にも適応していたのだが。

学校でデジタル機器を無料で貸し出しもあったが

モデムwifiを利用していない家庭、sim入りスマフォからの

デザリングで家庭内のデバイスを機能させている状態だと

長時間のリモートでは不具合がやっぱり多発した。


とにかくクラス全員完璧にリモートを使いこなせる授業は

できなかったのである。と、苦情が相次いだのであろう。

しばらくたってから、先生たちが動いてくれた。

生徒の状況もみえてきたのであろう。

もういつからレッドゾーンかも覚えていない、11月も終わり頃から

少人数のグループ制で登校が可能となった。

中学1年生は登校しているのでスクールバスはある。

先生の子どもたちを思いやる伝え方だと

生徒全員が交代で行けると信じていた。

しかし、希望者だけだった様子で、我が子も私も名乗らず

交代の順番リストが配られ、親子で驚いた。

「ボクは学校に行けない...」と胸をつまらせるようなことを言った。


レッドゾーンでも自転車などのスポーツはよしとされていた。

思春期少年は、チャリ友とヴィンチ町内を走って

持て余す時間と体力で、鬱憤を晴らしていた。

でもそれがとても気晴らしとなって効果的だった。

チャリ友がその登校グループリストにあったことから

がっかりしたのである。

でも父兄チャットに名乗って担任と校長にメールを送れば

参加することは可能になった。でも交代制で一日だけ...

その頃ニュースでも、中学生や高校生の都会っ子学生たちが

家庭でのリモート授業は無理!と

学校の外でPCを広げてリモートしながら訴えていた。

うんうん、と母心はまたテレビに向かって胸を詰まらせるのであった。


DSC06443

このコロナ禍の真っ最中、進路を考えなくてはいけなかった。

レッドゾーン前、学校で進路のオリエンテーションがあったそうだ。

そこで、親が決めるのではなく自分で決めるのだよ、という一言が

学校の説明より一番刺さった様子で、自分で決めるの一点張り。

しかし、学校見学会も何もかもがリモートである。

ちょっと進んだところは、学校PRビデオを作成していて

ほんのちょっとだけ様子がわかった。

だけど、「どうせ説明会オンラインなんでしょ」 どうせって...

イタリアの高校っていっぱい学科があってホント迷う。

私からすれば、楽しそう!あれもこれも選択したい!

もう一度人生をやり直すことができて高校生に戻れるのならば...

などとこっちがワクワクしてしまう。

しかし...「学科の将来の職業がわからない

仕事できるのかもわからない。」...という。


こんな事態の世の中で生きると

ロックダウンでも生きていける職業を考えてしまう。

いけない、いけない、大人がこれではダメだ。

私は何もいわない。自分で決めたほうがいい。

ゴロゴロとベットでスマフォをいじっている少年をみると

その姿を思い出す度に母は悔しさが募ってくるのである。

モチベーションを失った生活、彼らの未来。

ほんの少し急かして、私は説明会の予約や手続きなどを支えよう。


高校の生徒たちはレッドゾーンでもなにがなんでも

冬休み明けには登校できると首相令が出された。

我が子だけではない世の中の子どもたちは

未来のために学ばなくてはいけない。

フランスは第二波のロックダウン中、学業を続行させたことは

正しい判断だったと今そう思う。


DSCN0694

その現在話題で持ちきっていたクリスマス期の行動制限では

町から町への移動までも禁止される他、友にも会えない。

冬休み明けの第三波を懸念しての判断だそうだ。

理解はできる。ただただ寂しいだけ...

右翼の野党はとことんコンテ首相に反し

クリスマス親戚と集まれないだとぉ!大晦日乾杯できないだとぉ!

辞めろ、辞めろ!とプラカードまでつくって抗議している。

コンテ首相の辛い判断は簡単ではないだろうが明解である。

コンテ政権のコロナ対策は、ストーリー性があって

哲学的だと私は思う。そして教養まで組み込んでいる。

これでも市民の声も盛り込んだ対策だと思うんだけど

人は様々だから思うようにまとまらないところが問題であるし

なかなか犠牲者を抑えることができない。

ぎゃんぎゃん言われてもコンテ首相の代わりができるのは

ざーっとみてもいないようにみえるのは私だけであろうか。

123日の首相令の後のインタビューで

ワクチンの質問をしていたジャーナリストがいた。

答えは、義務化にはならないそうだ。Si, prof




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コロナを歴史に刻む、パスタを刻むilRamen con le pasta all'uovo

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